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2013/06/22

メルセデスAMGチームも処分による実害なし

Mercedes 3 Pointed_Star (C)Mercedes Motorsport
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FIA(国際自動車連盟)の国際法廷は今回のタイヤテスト問題での処分について、ピレリタイヤには戒告のみ、またメルセデスAMGチームについては「テストによって重要なアドバンテージを得た」と指摘しながらも同じ戒告に加えて来月行われる予定の若手ドライバー対象テストへの参加を拒否という、実害のない形だけの軽い処分に留めた。
国際法廷は「ピレリとメルセデスはいかなる時も不誠実な態度を示さなかった」と釈明しているが、その背景にはFIA自身の「失態」があったことが影響したのは明らかのようだ。

それは、メルセデスAMGチーム側が事前にテストについてチャーリー・ホワイティング/レースディレクターに打診、許可する旨のメールを証拠として提出していたという報道で理解できる。
この結果、FIAのジャン・トッド会長自らが主導して設立した国際法廷が、FIA自身の責任も追求して訴訟費用の負担を命じるという椿事を生じさせることとなった。

ただ結果として、メルセデスやピレリタイヤのF1撤退という「脅し」を抑え、強硬に違反を主張した有力チームのフェラーリやレッドブルの顔も立てる、という八方美人の結論に丸く収まったとは言えそうだ。

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