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2013年5月

2013/05/31

ウィリアムズ・グループ、新CEOにマイク・オドリスコル氏

Mike O'Driscoll (C)Jaguar Cars
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ウィリアムズ・グループは、アレックス・バーンズ氏の後任となる新CEO(最高経営責任者)としてこれまで非常勤のマネージング・ディレクターだったマイク・オドリスコル氏が就くことを正式発表した。
オドリスコル/CEOはかつてジャガー・カーズでマネージング・ディレクターを務めていたことで知られる。

ただ同グループにはウィリアムズ・チームの創設者でもあるフランク・ウィリアムズ代表や、令嬢で先に副代表に就いたクレア・ウィリアムズさん(36歳:イギリス)もいて、実権がどこにあるのか外部からはわかりにくい状況になっている。

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ルノー・スポール、ウィリアムズ離脱は「織り込み済み」

Renault Factory (C)Renault F1 UK
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1990年代には5回ものチャンピオンを獲得するなど歴史に名を刻んだ「ウィリアムズ・ルノー」だが、今回の提携では大きな実績を残すことなく関係を解消することになった。
しかしこれについてルノー・スポールでは、「ウィリアムズとの関係終了は織り込み済み」と、強気の姿勢を崩していない。

これは同スポールのジャン・ミシェル・ジャリニエール会長が語ったもので、「ルノー・スポールとしては来季供給先チームが5チームとなっても対応できると言い続けてきた。
しかしそれはすなわちその状況が理想であるという訳ではない。
残念ながらウィリアムズがわれわれとの関係を解消したことで、むしろ状況は『正常化』されたということだ。
供給先は3チーム、あるいは最大でも4チームというのがわれわれにとって理想だよ」と、フランス人らしい誇りをみせた。

現時点でレッドブルとトロ・ロッソへの供給はすでに確定、さらにロータスとケータハムF1も契約も間違いないとみられているが、ルノー・スポールでは来季について近日中に正式発表するとしている。

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ウィリアムズ、2014年からメルセデス・エンジンに

Mercedes V6 F1 Engine (C)Mercedes Motorsport
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プライベートF1チームの雄・ウィリアムズ・チームは、2014年シーズンからメルセデス・モータースポーツとの間でエンジン供給契約補結んだことを発表した。

同チームでは2012年にそれまでのコスワースからルノーへと搭載エンジンを変更したばかりだが、今回の供給契約は長期に渡るものであることを強調している。

現在4チーム(レッドブル、ロータス、ウィリアムズ、ケータハム)に供給するルノーでは来年さらにトロ・ロッソの転向が見込まれているうえ、使用料金が他のエンジンに向けかなり高額になることが予想されていることも理由の一つとみられる。

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2013/05/30

メルセデス、ピレリとのテスト効果は「1周1秒」?

Mercedes AMG Team (C)Mercedes Motorsports
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いま問題になっているメルセデスAMGチームによるピレリタイヤのテストについて、レッドブル・グループでレーシング・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコ氏は「このテストにより、メルセデスは1周1秒もの不当なアドバンテージを得た」と、英『ガーディアン』紙で糾弾している。

今回のテストはこれまでのピレリではなかった最新マシンによるテストであったこと、またシーズンオフではなくシーズンまっ只中に行われた例のないもの。
結果的に出し抜かれた形となったレッドブルやフェラーリらからは強い反発を受けている。

しかしこれについてメルセデスAMGチームのロス・ブラウン代表は、「テストはピレリの側から要望があって受けたもので、テスト内容も彼らがすべて決めたもの。
われわれはテストしたどのタイヤが使われるのか知らされていないし、何らアドバンテージもない」と、抜け駆け効果を全面否定している。

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ピレリ、カナダGPでの新仕様タイヤ投入を延期

Tyre Work (C)Lotus F1 Team
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ピレリタイヤでは、各チームよりその耐久性の問題を指摘されたことから次戦カナダGPからスペックを改良したタイヤを投入するとしていたが、ここに来て急きょこれを延期することを明らかにした。

それによれば今回新タイヤは金曜日のフリー走行で試験的に使われ、その評価を得た上でさらに改良、本格的な新タイヤ投入は早くても次々戦イギリスGP(6月30日決勝)以降になるということだ。

これについてピレリタイヤでは、「タイヤが大きく変更されることには、有利になるチームと不利になるチームがある」と、カナダGPでの仕様変更に全チームの同意が得られなかったことを理由に挙げている。

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ブラウン代表(メルセデス)、「ロウの仕事がわからない」

Paddy Lowe (C)McLaren Group
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すでに明らかにされたように、前マクラーレン・チームのテクニカル・ディレクターであるパディ・ロウ氏が来週からメルセデスAMGチーム入りを果たす。

新たなポジションは技術担当エグゼクティブ・ディレクターということになっているが、これに現チーム代表であるロス・ブラウン氏は、「私にはメルセデスで実際に彼がどういう仕事をするのかわからない」と、疑問の声を上げているという。

今シーズン、ここまで同チームには運営面ではトト・ウォルフ氏、ニキ・ラウダ氏。
また技術面でもアルド・コスタ氏、ジェフリー・ウィリス氏ら大物が次々と加入していて、チーム代表である筈のブラウン氏もメルセデスのこうした意向に納得がいっていないようだ。

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2013/05/29

メルセデス事前タイヤテスト、ピレリの姿勢に矛先

Tyre Work (C)Mercedes Motorsports
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モナコGPでメルセデスAMGチームが完勝したことにより、あらためて問題視されている同チームがピレリタイヤと共に行ったシーズン中のタイヤテストだが、これを追求するフェラーリやレッドブル・レーシングではむしろピレリタイヤの姿勢に問題があると指摘している。

両チームの首脳はいずれも「テストに今季マシンを使うと言うことは事前に知らされていなかったし、そればあればレギュレーションとの整合性はどうなのか、問題にならない筈はないと考えた」と指摘。

この件についての判断はすでにモナコGPのレーススチュワード(競技審査委員)からFIA(国際自動車連盟)の審査委員会に委ねられていて、その結論に関心が高まっている。

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小林可夢偉、『フェラーリF1』デビュー

小林 可夢偉 (C)Ferrari S.p.A
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今シーズンからフェラーリのスポーツカーレースのドライバーとしてWEC(世界耐久選手権)に参戦している小林可夢偉が、初めてフェラーリF1のドライブに挑んだ。
これは、7月に予定されるモスクワでのプロモーション・イベント『モスクワ・シティレーシング』計画の一環として行われたもので、今回はその準備の第一段階という。

マシンは2010年シーズンマシンの『F10』で、コクピットから降りた小林可夢偉は「最初のフィーリングは最高だったよ」と、レーシングドライバーなら誰でも憧れる跳ね馬F1の感触を語った。
「このマシンとは実際にレースで戦ったことがあるので、いかに速いマシンかは良く知っている。
同じフェラーリのレーシングカーとはいっても、いま自分が乗っているスポーツカーとは全然違うけれど、どんなマシンでも大丈夫、ちゃんと対応できるよ」と、余裕をみせた。

小林可夢偉がイベントでフェラーリのF1マシンをドライブするのも、またモスクワに行くのも初体験になるという。

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マッサのクラッシュはサスペンション・トラブル

Garage Work (C)Ferrari S.p.A
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モナコGPで相次いだフェリッペ・マッサのクラッシュについて、フェラーリ・チームはサスペンションに問題があったことを明らかにした。

この週末、マッサはフリー走行と決勝レースでいずれも1コーナーにおいて同じようなクラッシュ劇を演じたが、これまではブレーキング時に路面のバンプに乗ってコントロールを失ったとしていた。
これについてチームは詳細に調査した結果、少なくとも2度目のアクシデントの原因は左フロントサスペンションのエレメントの破損だったとチームのサイトで明らかにしたもの。

チームでは次戦カナダGPまでには対策が講じられるため今後のレースに問題はないとしている。

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2013/05/28

ウィットマーシュ(マクラーレン代表)はペレス擁護も

Sergio Perez (C)McLaren Group
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オーバーテイクが困難とされるモナコGPでアロンソやバトンといったF1チャンピオンを抜き去って盛り上げたマクラーレン・チームのセルジオ・ペレスだが、同じく元チャンピオンのライコネンとは接触するアクシデント。
結局6位走行のポジションを失ってノーポイントに終わったが、それでも同チーム首脳は擁護の姿勢だ。

「ペレスはアグレッシブなドライビングにより、ほぼすべてのラップで楽しませてくれた。
残念ながらライコネンとの接触によりマシンにダメージを負ってしまいポイント獲得はならなかったが、彼の無念さはよく理解できるよ」と、マーティン・ウィットマーシュ代表。

しかしそのライコネンから強く非難されている上、チーム内バトルにより再びバトンとの間に緊張が走るなどしていて、代表の今後の手綱さばきに注目が集まっている。

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再び大クラッシュのマッサ(フェラーリ)、「異常なし」

まるで土曜日のフリー走行でのアクシデントを再現するかのように日曜日の決勝レースでも同じ1コーナーで同様のクラッシュ劇を演じたフェラーリ・チームのフェリッペ・マッサだが、同チームのスポークスマンは体調に問題はないとする声明を出した。

事故直後、マッサは首の痛みを訴えたため、慎重に固定されてマシンから救出。
さらにモンテカルロ市内の病院に運ばれて精密検査を受けたもの。

今回のモナコGPには父親ら肉親もピットガレージを訪れていて心配されたが、幸い次戦カナダGPへの出場には問題ないようだ。

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メルセデス&ピレリのテスト可否判断はFIAの手に

Mercedes AMG Team (C)Mercedes Motorsports
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モナコGPにおけるメルセデス・チームの完勝によって持ち上がっている事前タイヤテストの可否について、同GPのレーススチュワード(競技審査委員)はその判断をFIA(国際自動車連盟)に委ねる方針を明らかにした。

レッドブル・レーシング&フェラーリ・チームから抗議を受けたとされる同レーススチュワードは、「メルセデスAMGチームがF1スポーティング・レギュレーション第22条4項(トラックと風洞テスト)に違反しているとの判断は、われわれでなくFIAが判断する」との声明を出している。

メルセデスAMGチームの戦闘力が急速に高まっているだけに、事態の推移に注目が集まっている。

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2013/05/27

ロズベルグ、アクション満載のモナコグランプリを制す (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
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2013年モナコグランプリ 決勝
2013年5月26日、モナコ

ニコ・ロズベルグが、メルセデスへ今シーズン初勝利をもたらしました。2位にはレッドブルのセバスチャン・ベッテルが入り、ドライバーズ選手権でのリードを広げています。終始トップを走ったロズベルグは、P Zeroレッド・スーパーソフトタイヤでスタートし、セーフティーカー導入時にP Zeroイエロー・ソフトタイヤへ交換しました。45周目に発生した事故で赤旗中断となり、ドライバーたちは、レギュレーションで認められている中断中のタイヤ交換を行いました。残り15周時点で再びセーフティーカーが導入された中、ロズベルグはスーパーソフトでレースをフィニッシュしました。

決勝のスタート後、レッドブルのマーク・ウェバーが、上位勢では最初に予定のピットストップを行い、25周でスーパーソフトからソフトへと交換しました。しかし、29周時点で今シーズン初めてのセーフティーカーが導入されたことでレースの様相は一変し、ピットストップが集中しました。2周後にメルセデスの2台も連続してソフトタイヤへの交換を行いました。この際、ルイス・ハミルトンは2位から4位へと順位を下げる結果となりました。

赤旗中断の原因となった事故から25分後のリスタートでは、各チームは自由にコンパウンドを選択することができました。大半のドライバーが中古のスーパーソフトを選択しました。ロータスのキミ・ライコネンは、ソフトタイヤでリスタートした最上位のドライバーでした。ライコネンは、その後の接触によってスーパーソフトへ交換する最終ピットストップを余儀なくされ、残り5周で6台をオーバーテイクし、ポイントを獲得しました。

17番グリッドからスタートしたフォース・インディアのポール・ディ・レスタは、2ストップ戦略を予定していました。ディ・レスタは、9周でスーパーソフトからソフトへ交換し、赤旗中断時点で11位まで順位を上げていました。赤旗によって、ある意味で’自由な’ピットストップを行うことが可能となり、ディ・レスタは、結果的にポイント圏内の9位でフィニッシュしました。

ピレリジャパン・プレスリリース

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新たな遺恨か、ライコネンvsペレスが非難合戦

Sergio Perez (C)McLaren Group
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モナコGP決勝レースの69周目に起きたライコネン(ロータス:当時5位)とペレス(マクラーレン:当時6位)との間に起きたアクシデントは、双方が非難合戦、今後新たな遺恨に発展するかも知れない様相を呈している。

ペレスは「このモナコで何回もオーバーテイクをするなど僕はいいレースをしていた。
でもあの時ライコネンは十分なスペースを残さなかったのでウォールに押しつけられたんだ。
アクシデントを避けることができた人間はライコネン一人だよ」と、主張。

一方、ライコネンのほうは「ペレスの愚かなドライブのせいで、ほんとうに期待外れな一日になってしまったよ。
アクシデントは彼が無理矢理後から突っ込んできたために起きた。
それがすべてさ。
彼がレース中に誰かにヒットするのはこれが初めてじゃないからね」と吐き捨てた。

ライコネンは終盤追い上げからくも1ポイントを獲得したが、前戦までトップのベッテルと4点だった差は今回21点にまで開いている。

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優勝ロズベルグ(メルセデスAMG)、「モナコの勝利は特別」

Nico Rosberg (C)Williams F1
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みごと伝統のモナコGPでポールTOウィンを飾ったメルセデスAMGチームのニコ・ロズベルグ(27歳:ドイツ)は、この優勝について「モナコの勝利は特別」と、喜びを表した。

「もちろん優勝はいつだつて素晴らしいものだけど、僕に獲ってとりわけここモナコで勝つというのは格別さ。
ここモンテカルロは僕が生まれ育った街だし、通った学校はすぐそこさ。
しかも(ドイツ人の)僕にとってシルバーアローで勝つというのは昔からの夢だったんだし、ね。
今日はすべてがうまくいったけれど、これを機にこれからもっと勝利を重ねたい」

目下3戦連続ポールポジションのロズベルグだが、ついに今季初優勝を手元に引き寄せた。

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メルセデス圧勝で事前テストに非難の声

Mercedes Duo (C)Mercedes Motorsport
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今回のモナコGPで予選ではフロントロウ独占、決勝レースでもロズベルグがポールTOウィンを飾るなどその強さをみせつけたメルセデスAMGチームだが、今月初旬にピレリタイヤのテストを名実に3日間ものシーズン中テストを行ったことが発覚、他チームから非難を浴びている。

これについてメルセデス側は事前にFIA(国際自動車連盟)の承認を受けていたとするが、FIAのレーススチュワードは「テスト実施については条件が科せられていて、それが認められたものだったかどうかは確認中」として明言を避けた。
それによれば、現行マシンを使ったこうしたタイヤテストには「チームではなくピレリが主催し、公平を期すためすべてのチームに同等のチャンスが与えられる」としているものの、今回はその詳細についてまだわからないという。

事態の今後の推移によっては今後大きな騒動に進展する可能性をはらんできたようだ。

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グロージャン(ロータス)に次戦グリッド10番降格ペナルティ

Romain Grosjean (C)Lotus F1 Team
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モナコGPのレーススチュワード(競技審査委員)は、ロータス・チームのロマン・グロージャンに対し次戦カナダGPでグリッド10番降格のペナルティを科すことを明らかにした。

これは、26日(日)行われた決勝レース中、ヌーベル・シケイン入口でのブレーキングの際リカルド(トロ・ロッソ)のマシンに激しく追突、幸い両ドライバーとも無事だったものの散らばったマシンの破片改修作業によりレースはセーフティカー導入になったことによる。

グロージャンは昨季も出場停止のペナルティを受けるなどその粗いドライビングが非難された上に、今回のモナコGPではフリー走行セッションでも大きなクラッシュ劇を演じて心配されていた。

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2013/05/26

ロズベルグ、親子2代に渡るモナコGP制覇

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsports
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クラッシュが相次ぎ赤旗中断やセーフティカーなど波乱に満ちた2013年のモナコGP決勝レースは、ポールポジションからスタートしたメルセデスAMGチームのニコ・ロズベルグが他に1周のリードも許さず勝利を飾った。
この週末すべてのセッションでトップタイムを記録するなど完璧な勝利。
ロズベルグの優勝は昨年の中国GPに続く自身通算2勝目。この時もポールTOウィンだった。
またニコの父親ケケ・ロズベルグ氏も1983年のモナコGP(ウィリアムズ・フォード)を制していて、歴史に残る親子2代の勝利を記録した。

2-3位はレッドブルのベッテル&ウェバー。
これまで各レースで必ず1度はトップに立っていたベッテルにとっては痛恨の2位となったが、最後にファステストラップを記録する意地をみせた。
4位ハミルトン(メルセデス)、5位スーティル(フォース・インディア)、6位バトン(マクラーレン)、7位アロンソ(フェラーリ)、8位ベルニュ(トロ・ロッソ)、9位ディ・レスタ(フォース・インディア)、10位に終盤ピットストップで最後尾(15位)から追い上げたライコネン(ロータス)でここまでが入賞。
ライコネンは昨年のバーレーンGPから続く連続入賞記録をさらに伸ばした。

11位はヒュルケンバーグ(ザウバー)、12位ボタス(ウィリアムズ)、13位グティエレス(ザウバー)、14位チルトン(マルシアF1)、15位デル・ガルデ(ケータハム)、16位ペレス(マクラーレン)。
ただしペレスは何回も接触するなど大暴れをした結果、マシンを傷めてストップしている。
リタイヤはまたアクシデントを起こしたグロージャン(ロータス)、リカルド(トロ・ロッソ)、ビアンキ(マルシアF1)、マルドナド(ウィリアムズ)、マッサ(フェラーリ)、ピック(ケータハムF1)。
マシントラブルのピックを除けばみなアクシデント絡み。
マッサはフリー走行でのアクシデントをまるで再現するかのようなクラッシュだった。

モナコGP:決勝レースの結果はこちら
モナコGPの画像はこちら

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スリリングな予選でメルセデスがワンツー (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
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2013年モナコグランプリ 予選
2013年5月25日、モナコ

メルセデスのニコ・ロズベルグが、P Zeroレッド・スーパーソフトタイヤで3戦連続のポールポジションを獲得しました。これは、30年前にモナコで優勝した1982年の世界王者である父のケケ・ロズベルグも為しえなかったことです。今年のモナコには、P Zeroレッド・スーパーソフトとともにP Zeroイエロー・ソフトが選択されています。スリリングな予選を制したロズベルグのタイム 1分13秒876は、昨年のポールタイム(メルセデスのミハエル・シューマッハが記録)よりも0.5秒程速いものでした。これによりメルセデスは4戦連続のポールポジション獲得となりました。

Q1開始30分前からの小雨によって、路面はこのレース週末で初めてダンプ状態となりました。雨が強くなる中、全ドライバーがCinturatoグリーン・インターミディエイトタイヤでQ1のセッションを開始しました。その後、セッションの終了間際に雨は弱まりました。Q1での最速タイムは、ウィリアムズのパストール・マルドナードがインターミディエイトで記録しました。また、ケータハムのギド・ヴァン・デル・ガルデは、インターミディエイトを使用してチームを今シーズン初のQ2進出へと導きました。

ピレリジャパン・プレスリリース

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ロズベルグ(メルセデスAMG)、「故郷でのPPは最高」

Nico Rosberg (C)Williams F1
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バーレーン、スペイン,そして今回のモナコGPと、実に3戦連続でポールポジションを奪取したメルセデスAMGチームのニコ・ロズベルグ(27歳:ドイツ)は、「故郷の街でポールポジションなんて最高!」と、その喜びを全身で表した。

「自分が育った街、それも歴史あるモンテカルロでポールポジションだなんて、ほんとうに最高さ。
予選直前に雨が降ったりしてとても難しいコンディションだったけど、メルセデス・チームのみんなはとてもうまく対応してくれたよ。
3戦連続のポールはもちろんとてもうれしいことだけれど、みんなが僕らの決勝レースでのペースを心配しているのはわかってる。
でもこれまで多くのことを学んだし、このコースは『W04』にも合っていると思うんだ。
ただこれで(勝利に)十分かどうかは明日の午後にならないとわからないな」

ニコの父親ケケ・ロズベルグ氏のモナコGP予選は1983年の5位(ウィリアムズ・フォード)が最高。
ただしこの時父親はみごと優勝を果たしている。

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マッサ(フェラーリ)、失意の予選もペナルティ実害なし

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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公式予選を前にしたモナコGP最終フリー走行セッションで、4輪すべてバラバラという衝撃的なクラッシュ劇を演じたフェラーリ・チームのフェリッペ・マッサだが、チームスタッフの懸命な作業にもかかわらず午後の公式予選に出走することは叶わなかった。

これについてマッサは、「公式予選、とりわけここモナコで予選に出走すらできないというのは残念だしフラストレーションが溜まるよ。
あの事故は、バンプの上でブレーキングをしたためクルマがボトミングしてコントロールできなくなってしまったんだ。
それでも僕自身は無事だし、マシンもスタッフが懸命に作業してくれたから感謝している。
これでグリッド最後尾が確定というのは残念だけど、(ギヤボックス交換による)5グリッド降格というペナルティは実害がなくなったんだから前向きに考えなくっちゃ、ね」と、語っている。

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ウィリアムズ、メルセデスとエンジン供給交渉

Mercedes V6 F1 Engine (C)Mercedes Motorsport
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2012年シーズンからルノー・エンジンを搭載しているウィリアムズ・チームだが、エンジン規定が変更となる2014年からはメルセデス・エンジンを搭載すべく交渉を行っていることがわかった。

噂ではルノー・エンジンは来年からトロ・ロッソにも供給してさらにチーム数が4に増える上、供給価格が上昇し、各エンジンの中でも際だって高価格と伝えられている
一方現在メルセデス・エンジンを搭載するマクラーレン・チームは2015年からホンダにスイッチすることになったことから、ウィリアムズ・チームは余裕ができるメルセデスにスイッチする方向であるようだ。

一方トロ・ロッソが消えて自チームとザウバーの2チームだけとなるフェラーリには、コスワース・エンジンを失うことが確定的なマルシアF1が供給を打診しているとみられる。

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2013/05/25

モナコGPポールはロズベルグ(メルセデスAMG)の手に

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsports
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モナコGPのポールポジションは、ここまですべてのセッションでトップタイムを記録し続けたメルセデスAMGチームのニコ・ロズベルグが獲得。
これで3戦連続、自身通算4度目の快挙を記録した。
なおメルセデス・ワークスチームがここモナコでポールを獲ったのは1955年のファン・マニュエル・ファンジオ以来ということになった。

2番手も僚友ハミルトンが入り、これで前戦スペインGPに続いてメルセデスのフロントロウ独占となった。
ただ、ここまで決勝レースのペースが悪いメルセデスAMG勢が1-2番手を占めたことで明日の展開は不気味だ。

3-4番手にレッドブルのベッテル&ウェバー、5番手ライコネン(ロータス)、6番手アロンソ(フェラーリ)、7番手ペレス(マクラーレン)、8番手スーティル(フォース・インディア)、9番手バトン(マクラーレン)、そして10番手がベルニュ(トロ・ロッソ)となった。
ベルニュの予選10番手はもちろん自身最高位となるものだ。

明日の決勝レースは午後2時(日本時間:午後9時)から行われる。

モナコGP:公式予選の結果はこちら
モナコGPの画像はこちら

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予選Q2はドライタイヤでの戦いに

上がるかと思われた雨はまた降り始め、予選Q2もインターミディエイトタイヤで始められた。
しかしその後路面コンディションは回復、スーパーソフトに履き替えるマシンが続出、Q3進出に向けドライタイヤでの戦いになった。
さらなる激しい順位争いの結果、トップタイムはベッテル(レッドブル)の1'15.988。
2番手ライコネン(ロータス)、3番手ロズベルグ(メルセデスAMG)、4番手ハミルトン(メルセデス)、5番手アロンソ(フェラーリ)、6番手スーティル(フォース・インディア)、7番手ウェバー(レッドブル)、8番手バトン(マクラーレン)、9番手ベルニュ(トロ・ロッソ)、そして10番手がペレス(マクラーレン)でこの10台が最終ピリオド進出を決めた。
ベルニュのQ3進出はこれが初となる。

ここで脱落したのはヒュルケンバーグ(ザウバー)、リカルド(トロ・ロッソ)、グロージャン(ロータス)、ボタス(ウィリアムズ)、デル・ガルデ(ケータハム)、そしてマルドナド(ウィリアムズ)の6台。

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予選Q1はウェットスタートに

注目のモナコGP公式予選は、直前に降った雨のためウェットコンディション。
このため各車インターミディエイトでのスタートとなった。
フリー走行セッションでクラッシュしたマッサ(フェラーリ)とグロージャン(ロータス)はまだマシンの修復作業中。
なおマッサのマシンはギヤボックス交換を余儀なくされたため、明日の決勝レースでは5グリッド5番降格のペナルティをうけることとなった。

ビアンキ(マルシアF1)のマシンはインストレーションラップでいきなり煙を吐いてストップ、ノータイムのままマシンを降りた。
目まぐるしいタイム競争の結果、トップタイムはマルドナド(ウィリアムズ)。
2番手ベルニュ(トロ・ロッソ)、3番手アロンソ(フェラーリ)、4番手はギリギリでコースインが間に合ったグロージャン(ロータス)、5番手バトン(マクラーレン)、6番手ハミルトン(メルセデス)、7番手ベッテル(レッドブル)、8番手ロズベルグ(メルセデスAMG)、9番手ボタス(ウィリアムズ)、10番手ペレス(マクラーレン)の順。

ここで脱落したのはディ・レスタ(フォース・インディア)、ピック(ケータハムF1)、グティエレス(ザウバー)、チルトン(マルシアF1)、そしてノータイムだったビアンキ(マルシアF1)と修復が間に合わなかったマッサ(フェラーリ)の6台となった。

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クラッシュ続いたフリー3回目、やはり最速はロズベルグ

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsports
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25日(土)午前、モナコGPはフリー走行3回目セッションが行われた。
午後には公式予選を控えていることもあり、各車ペースアップ。
これによりモナコGPらしい派手なクラッシュが相次いだ。

口火を切ったのはマッサ(フェラーリ)で、1時間のセッション開始後約36分経過の時点で1コーナーでコースアウト。
マシントラブルがあったのか高速のフルブレーキングのままガードレールに突入。
マシンは4輪すべてがあらぬ方向を向くという損傷で2時間後の公式予選までに修復がなるのか心配される状況。

2番手は45分過ぎにカジノコーナーでクラッシュしたスーティル(フォース・インディア)。
こちらはマシン右側を大きく損傷。
さらにセッション終了間際の59分にはグロージャン(ロータス)がやはり1コーナー出口でスロー走行のマシンをかわしたせいかコントロールを失ってクラッシュ。
左リヤタイヤが脱落した他、フロント部分にも大きなダメージを負った。
グロージャンのクラッシュは木曜日に続いてのものだ。

結局トップタイムを記録したのはここでもメルセデスAMGのロズベルグで、ただ一人ベストタイムを1分14秒台に入れてみせた。
2番手は上記グロージャン(ロータス)、3番手ベッテル(レッドブル)、4番手アロンソ(フェラーリ)、5番手ハミルトン(メルセデス)、6番手ライコネン(ロータス)、7番手ウェバー(レッドブル)、8番手ディ・レスタ(フォース・インディア)、9番手マルドナド(ウィリアムズ)、そして10番手がヒュルケンバーグ(ザウバー)だった。

マクラーレン勢はペレス11番手バトン12番手、クラッシュのマッサ(フェラーリ)は16番手、ザウバーのグティエレスは17番手だった。

モナコGP:フリー走行3回目の結果はこちら
モナコGPの画像はこちら

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ライコネン(ロータス)、来季の選択肢に「引退」

Kimi Raikkonen (C)Lotus F1 Team
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ブラジルの『トータルレース』が、キミ・ライコネンの来季の選択肢として再びの「F1引退」があると報じて波紋を呼んでいる。

これは先にイタリアの専門誌『アウトスプリント』が二つの選択肢は「ロータス残留」か「レッドブル・レーシングへの移籍」と分析したことに対してのもので、トータルレースのほうは二つの選択肢は「現役続行」か「F1引退」であるとしたもの。

これについて当のライコネンは「ドライブしないという選択肢はいつだって僕の前にあるよ」と、周囲を煙に巻いているが、このフィンランド人の性格から考えると、案外こちらが発言の的を射たものなのかも知れない。

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ピレリ、来季契約の遅れに渋面

Pirelli F1 Staff (C)Pirelli Motorsport
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今シーズン末で現在の契約が満了するピレリタイヤだが、来季以降の契約締結が遅れていることに困惑を隠せないでいる。
すでにエクレストン氏率いるFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)との商業契約については合意したと伝えられるが、肝心のFIAからはまだ来季のタイヤ契約について入札の公示すらないままだ。

こうした状況について同タイヤの責任者であるポール・ヘンベリー氏は、「来季のマシン開発を考慮すれば9月にもすべての情報をチーム側に公開しなければならないが、すでに5月も終わろうとしているのにいまだ何の進展もない。
こんな状況で来シーズンのコンパウンドがナンタラと言われても、われわれには対応の仕方がないよ」と、語気を強めている。

噂では、ハンコックら韓国のタイヤメーカーがF1進出を狙っているとも言われている。

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レッドブル、来季エンジン名「インフィニティ」の可能性

Infiniti (C)Redbull Racing
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ドイツの有力誌『アウトモーター・ウント・スポルト』は、レッドブル・レーシングが現在「ルノー」で登録しているエンジン名を1.6リッターV型6気筒ターボになる来季から「インフィニティ」に変更する可能性を報じた。

ニッサン系列の高級ブランドであるインフィニティは、今季すでに同チームのタイトル・スポンサーとなっているが、カルロス・ゴーン/CEOはこれによりさらにプロモーション活動を推し進めたい考えとみられている。

ただ同エンジンを供給するルノー・スポールでは、来季さらに供給価格を値上げする方針とみられ、他のロータスやウィリアムズらのチームと同様、契約が難航することも考えられる。

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2013/05/24

決勝は2ストップが主流に (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
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2013年モナコグランプリ フリー走行
2013年5月23日、モナコ

メルセデスのニコ・ロズベルグが、木曜日に行われた2つのフリー走行セッション(午前中のFP1と午後のFP2)で、FP1ではP Zeroイエロー・ソフトで、FP2ではP Zeroレッド・スーパーソフトで、ともに最速タイムを記録しました。FP2の最速タイム1分14秒759は、昨年のベンチマークより1秒近く速いものでした。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「モナコは、週末を通して路面の改善が大幅に進むサーキットのひとつであるため、既にマシンの序列が見え隠れしているものの、FP1とFP2から確固たる結論を導くのは難しいと言えます。ここまで、両コンパウンド間の性能差はラップあたり1秒程となっており、この時点での我々の想定通りですが、レース週末が進むにつれて、このギャップは縮まっていくと思います。週末を通して、より多くのラバーが路面に乗ることによってマシンはスライドしにくくなり、モナコではもともと高くない摩耗とデグラデーションのレベルがさらに低下します。ここまで見た限り、決勝では2ストップが主流となるでしょう。1ストップも十分可能です。決勝時と同様の路面コンディションで行われる土曜日の予選後、より正確な予測ができると思います。今日も見られたように、モナコで速いタイムを計測するためにはトラフィックが鍵となります。しかし、スーパーソフトコンパウンドの迅速なウォームアップによって、マシンは即座にスピードに乗ってベストなラップを刻むことができるでしょう」

ピレリジャパン・プレスリリース

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デル・ガルデ(ケータハム)、速度違反で罰金ペナルティ

Giedo van der Garde (C)Caterham F1 Team
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23日(木)行われたモナコGPのフリー走行で、ケータハムF1のギド・ヴァン・デル・ガルデ(27歳:オランダ)がピットレーンでの制限速度を上回ったとしてFIA(国際自動車連盟)から1千ユーロ(約13万2千円)の罰金ペナルティを科せられた。

フリー走行時のピットレーン制限速度は60キロまでとされているが、今回デル・ガルデはこれを14.7キロ上廻る時速74.7キロであったことが測定されたもの。

なお同選手は先のスペインGPの際にはレース中タイヤが脱落するアクシデントを起こしていて、この際には1万ユーロ(約132万円)もの罰金をチームが科せられている。

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トップタイムのメルセデスAMG勢は本番重視

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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モナコGPのフリー走行初日はロズベルグ&ハミルトンのメルセデスAMG勢が1-2タイム。
ここ3戦連続ポールポジションを奪取しているチームなら当然といえそうだが、この日このチームが挑んでいたのは課題となっている決勝レースでのペース。

それを裏付けるように、この日のトータル周回数では上記ハミルトンが51ラップでトップ、ロズベルグも46ラップを周回してこれは3番手となるもの。
ちなみに47ラップで2番手となったのはここモンテカルロでのレースが初体験となるボタス(ウィリアムズ)だったので、メルセデスの両ベテランの周回は際立っていた。

走行を終えたハミルトンは、「少しタイヤにグレーニング(ささくれ摩耗)は出たけれど、問題になるほどのものではない。
いいペースなんじゃないかな」と、好感触を得たようだ。

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マクラーレン代表、ホンダの複数供給説を否定

M.Whitmarsh & T.Ito (C)Honda Racing
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2015年シーズンよりホンダからパワーユニット供給を受けることが明らかとなったマクラーレン・チームのマーティン・ウィットマーシュ代表は、他にも供給チームがあるという噂を否定した。

同氏は「一部に指摘される、エンジン・サプライヤーが複数チームに供給しなければならないという義務は承知してない」と強調、同チームだけの独占供給であることをドイツの通信社『スポーツ・インフォメーション・サービス』らの取材に答えている。

ホンダについては他にもウィリアムズやロータス・チームなど(いずれも現在ルノー・エンジン)への供給説がささやかれていたもの。

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2013/05/23

フリー走行2回目もロズベルグ(メルセデスAMG)最速

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsports
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モナコGP初日は引き続きドライコンディションでフリー走行2回目が終了。
ここでも最速タイムを記録したのはメルセデスAMGのニコ・ロズベルグで、ただ一人ベストタイムを1分14秒台に入れる1'14.759を記録した。
また2番手にも僚友ハミルトンがつけ、メルセデスAMGチームの1-2体制。
続いてアロンソ&マッサのフェラーリ勢、さらにウェバー(レッドブル)、ライコネン(ロータス)、グロージャン(ロータス)、バトン(マクラーレン)、ベッテル(レッドブル)、そしてディ・レスタ(フォース・インディア)と続いた。
スーティル(フォース・インディア)は11番手、ペレス(マクラーレン)は12番手、ザウバー勢はヒュルケンバーグ13番手、グティエレス15番手。
ウィリアムズ勢はマルドナド14番手、ボタスは18番手だった。

しかしグロージャンのタイムはセッション序盤に記録したもので、ほぼ地元とも言えるこのフランス人はセッションが30分ほど経ったころ1コーナーでコントロールを失い外側のガードレールにクラッシュ、この日の走行を終えている。
またその直後に13コーナー入口の縁石に損傷部分があるのがわかり、一時セッションは赤旗中断となった。

モナコGPは恒例により明日・金曜日は走行がなく、明後日の土曜日から通常のタイムスケジュールでフリー走行3回目と公式予選が行われる。

モナコGP:フリー走行2回目の結果はこちら
モナコGPの画像はこちら

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モナコGP開幕、最初のフリーはロズベルグ最速

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsports
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いよいよ伝統のF1モナコGPが開幕した。
恒例により、木曜日にドライコンディションでスタートしたフリー走行1回目セッションは、このところ連続ポールと好調なニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)が最速タイムを記録した。

ドライバーのテクニックが要求されるコースということで今回はいずれのチームもレースドライバーが出走。
22人の中で唯一このコースでレース経験のないのはウィリアムズのボタスだけとなるが、いずれのドライバーもクラッシュなどはなく、無事にこのモナコウィークをスタートさせた。

2番手はアロンソ(フェラーリ)でロズベルグとは0.087秒の僅差。
以下3番手グロージャン(ロータス)、4番手マッサ(フェラーリ)、5番手ハミルトン(メルセデス)、6番手マルドナド(ウィリアムズ)、7番手ウェバー(レッドブル)、8番手バトン(マクラーレン)、9番手ペレス(マクラーレン)、そして10番手はベッテル(レッドブル)だった。
ライコネン(ロータス)は11番手となったが、例によりフリーの順位などどこ吹く風と涼しい表情。
ザウバー勢はヒュルケンバーグ14番手、グティエレス16番手。
ボタス(ウィリアムズ)も17番手とまずまずのスタートをみせた。

モナコGP:フリー走行1回目の結果はこちら
モナコGPの画像はこちら

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小林可夢偉、跳ね馬チームの一員として登場

小林 可夢偉 (C)Ferrari S.p.A
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数あるF1グランプリの中でも最もゲストが多く華やかなのがモナコGPだが、昨年までザウバー・チームのドライバーだった小林可夢偉が今年は真紅のユニフォームを着てフェラーリ・チームのピットガレージに姿を現した。

今年小林可夢偉は『フェラーリ・F458 Italia』を駆り、AFコルセ・チームからWEC(世界耐久選手権)に参戦しているからだ。

小林は昨年のチームメイトだったセルジオ・ペレス(マクラーレン)を訪ねて激励するなど、旧交を温めていた。

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キミ・ライコネン、来季の選択はロータスorレッドブル

Kimi Raikkonen (C)Lotus F1 Team
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2009年以来となるF1復帰以来、2012年はランキング3位、今年もここまでランキング2位とその王者の実力を発揮しているロータス・チームのキミ・ライコネンだが、同チームとの契約は今季末まで。
注目される来季以降の去就について、同選手は「来季の可能性は二つある」とイタリアの専門誌『アウトスプリント』の取材に明かしている。

「来年のことを聞かれても、F1の世界は不確かなことばかりだから何とも言えないけれど、可能性としては二つのチームがあると思う。
その一つはロータスへの残留であり、もう一つはレッドブル・レーシングへの移籍かな。
大事なことは自分が十分に戦える環境をチームが整えてくれるかどうか、だよ」

いずれのチームもライコネンに食指を伸ばしているのは同じだが、来季大きなレギュレーション変更が行われるF1で有力な母体を持たないロータスのほうは資金面で苦しそうだ。

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エクレストン氏、「レースに勝ちたいなら頭を使え」

B.Ecclestone & J.Todt (C)Ferrari S.p.A
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今シーズン、ピレリタイヤの耐久性を巡って大きな騒動が持ち上がっているが、バーニー・エクレストン氏は、そんな現状に対し「レースに勝つにはもっと頭を使え」とF1公式サイトで一喝した。

「私はピレリにレースの50%以上は走れないタイヤを作ってくれと要請した。
これはつまり完走するにはタイヤ交換が必至ということだ。
そうなればピットストップをどうするか、それを考えるのがチームでありドライバーだろう。
レースに勝ちたいのであれば頭を使え、ということだ。
ニキ・ラウダがレースをしていた頃はブレーキもギヤボックスも貧弱で、いつ壊れるかわからないから最大限の神経を使って労りながらレースをしていたんだ。
今のドライバーは何もそんな心配せずに走っているんだから、タイヤに少し頭を使ったっていいさ」

F1総帥であるエクレストン氏は、ピレリを擁護する形でコメントしている。

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モナコGPのDRSゾーンはやはり1か所に

Ferrari DRS Wing (C)Ferrari S.p.A
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予定された通り、やはりモナコGPのDRSゾーンは1か所だけになることが明らかとなった。
昨年DRSゾーンが2か所設定されたのはわずか3つのコースだけだったが、今年はオーバーテイクシーンを演出するため大幅に増加、独『アウトモーター・ウント・スポルト』誌によれば全19戦中、実に17戦でDRSゾーンが2か所になると予想されていたもの。

市街地特設コースのため事実上長いストレート部分がほとんどないモンテカルロでは、これまで通りスタート/フィニッシュ部分の1か所のみとなる。
なお、独誌が予想するもう一つのDRSゾーン1か所のグランプリは日本の鈴鹿サーキットとされている。

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2013/05/22

モナコGPのスチュワードにはトム・クリステンセン氏

Tom Kristensen (C)Audi Motorsport
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FIA(国際自動車連盟)は今週末行われるモナコGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に元スポーツカー・ドライバーのトム・クリステンセン氏(45歳:デンマーク)を起用することを明らかにした。
クリステンセン氏がスチュワードを務めるのは昨年のブラジルGPのことで、これが通算5回目ということになる。

同氏はテストの経験は豊富だがF1レース出場はなし。
1993年には全日本F3選手権でチャンピオン、またスポーツカーレース界ではスーパースターで、ALMSチャンピオンやとりわけルマン24時間レースでは史上最多となる通算8回もの総合優勝を遂げている。

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P Zeroイエロー・ソフトとP Zeroレッド・スーパーソフトが登場 (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
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モナコグランプリ プレビュー: モンテカルロ 2013年 5月23-26日
2013年5月20日、ミラノ

過去2年間同様、モナコグランプリには、ピレリのタイヤレンジで最も軟らかい2つのコンパウンドであるP Zeroイエロー・ソフトとP Zeroレッド・スーパーソフトが選択されています。モナコは、カレンダー中最も低速でツイスティなサーキットで、オーバーテイクが難しいため、迅速なウォームアップとタイヤによる高いメカニカルグリップが不可欠になります。しかし、摩耗とデグラデーションはシーズン中で最も低いレベルにあります。したがって、最大2ストップが標準的となるでしょう。また、他のグランプリとは異なり、通常金曜日に行われるフリー走行は木曜日に開催されます。トラックは、グランプリ週末中も一定期間公道として使用されるため、結果的に路面の改善が進みます。また、過去には雨に見舞われたケースもあり、Cinturatoグリーン・インターミディエイトとCinturatoブルー・ウェットタイヤが登場する可能性もあります。

ピレリジャパン・プレスリリース

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ピレリタイヤ、「モナコGPでは2ストップが主流」

Jenson Button (C)Renault F1 UK
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先のスペインGPでは多くのマシンがレース中4ストップを強いられたことからピレリタイヤの対応が注目されているが、今週のモナコGPでは市街地特設コースと特殊なケースであることから同タイヤでは「2ストップ作戦が主流になるだろう」との見方を示している。

「モナコのコースは前戦のバルセロナとは異なりタイヤの摩耗とグラデーションが非常に少ないところ。
またオーバーテイクが困難であることから多くのチームはなるべくピットストップを避けるだろう」と、ポール・ヘンベリー/モータースポーツ部門ディレクター。

また例年モナコではスターティンググリッドが重要になることから公式予選でのバトルが熾烈になるだろうとも指摘した。

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『BMW』はF1復帰話を否定

BMW F1.07 (C)BMW Sauber F1
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ホンダが2015年のF1復帰を発表したことで注目を集めたが、これでまた関心が向けられているのが同じくF1から撤退した『BMW』。
そのBMWについてバーニー・エクレストン氏は、「彼らはそれほど巨額の費用を掛けて参戦はしていなかったし、また復帰することは十分にあり得ること」と、英『シティ A.M』紙に語ったという。

しかしこれについて現在BMWモータースポーツの責任者を務めるイエンス・ マルカルト氏は、「われわれは引き続きDTMとスポーツカーレースの活動に集中していて、F1参戦は計画にない」と、全面否定している。

2000年からエンジン・サプライヤーとして、また2007年からはワークスチームとしてF1に参戦したBMWだが、しかしホンダと同様リーマンショックから始まった世界的金融危機により2009年をもってF1から撤退した。

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2013/05/21

ピレリ、カナダGPでの仕様変更は最小限に

Tyre Work (C)Mercedes Motorsports
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スペインGPでの多数回タイヤ交換を受け、次々戦カナダGPにもタイヤの仕様変更をすると明言したピレリタイヤだが、その後ロータスやフェラーリらから思わぬ「反撃」を受けたじろいだ形だ。
こうした状況により、同タイヤのポール・ヘンベリー/モータースポーツ部門ディレクターは戦略を一部修正したようだ。

同氏は「カナダGPで施される仕様の変更は、当初想定していたものよりも小さなものになるだろう。
F1はスポーツであって、こうした変更がその本質を歪めることになってはならないという判断のためだ」と、英『ロイター』に語ったもの。

シーズン途中の仕様変更については、FIA(国際自動車連盟)が「安全性のためのものを除き、全チームの同意が必要」との判断を示したことが大きいようだ。

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パディ・ロウ氏、6月にもメルセデスAMGチーム入り

Paddy Lowe (C)McLaren Group
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かねて噂になっていたように、すでにマクラーレン・チームからの離脱が明らかとなったパディ・ロウ/前テクニカル・ディレクターのメルセデスAMGチーム入りが正式発表された。
ただ正式な加入日は6月3日ということで、それまでは例により慣習となっているガーデニング休暇を余儀なくされる。
それでも、本来今季末まであったとされる契約を考えればマクラーレン側の好意とも言えそうだ。

ロウ氏の新たなポジションは技術担当エグゼクティブ・ディレクターということで、ロス・ブラウン/チーム代表の下に位置することになる。
また「渦中の人」トト・ウォルフ氏は事業全体担当のマネージング・ディレクターということで仕事を分担するが、メルセデス・モータースポーツの株主という立場もあるウォルフ氏との「棲み分け」が注目されることになりそうだ。

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フォーミュラEの名称は『スパーク・ルノー』に

Formula-E Image (C)AUTOSPORT
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FIA(国際自動車連盟)が2014年シーズンから導入する電気自動車による新シリーズであるフォーミュラEは、その正式名称が『スパーク・ルノー』になることが決定した。

これは同シリーズのFIA公式プロモーターである『フォーミュラE・ホールディングス』がオフィシャル・テクニカル・パートナーとして『スパーク・レーシング・テクノロジー』と契約したことによる。

なおパワーユニットはルノー、公式タイヤにはミシュランが、またスイスの大手時計メーカーである『タグ・ホイヤー』がフォーミュラE選手権のグローバルパートナーシップ契約を結んだことも決まっている。

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2013/05/20

FIA、「タイヤ仕様変更は安全面に限られるべき」

Pirelli F1 Tyre (C)Pirelli Motorsport
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レース中、想定以上のタイヤ交換が行われていることからピレリタイヤでは次々戦カナダGP前にもより改良タイヤを投入する意向だが、一方でシーズン途中での仕様変更に異を唱えるチームも続いている。

こうした状況について、FIA(国際自動車連盟)ではピレリからこうした対策が打たれることに賛意を表したものの、その目的はあくまでも『安全性』のためであることを強調した。
それによれば今回のコンパウンド変更は単にタイヤ交換の回数が増えたために行われるものではなく、タイヤの劣化がレースの安全に影響を及ぼすことがないよう予防する目的のものであると強調したもの。

なおF1レギュレーション(Article 12.6.3)では、シーズン途中のタイヤ仕様変更はすべてのチームの合意が必要とされている。

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シューマッハ(メルセデス)、思い出のニュルブルクリンク走る

Michael Schumacher (C)Mercedes Motorsports
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ミハエル・シューマッハが再びF1マシンのコクピットに収まり、ヨーロッパGPの舞台だった思い出のニュルブルクリンクでデモンストレーションランを敢行した。

これは今週行われているADAC(ドイツ自動車連盟:Allgemeiner Deutscher Automobil-Club e.V.)主催の『ニュルブルクリンク24時間レース』のプロモーションの一環として行われたもの。
シューマッハは2011年仕様の『W02』を駆り、北コースであるノルドシュライフェを疾駆した。

ニュルブルクリンクでは1995年にベネトンで、2000年、2001年、2004年、2006年にはフェラーリで優勝を重ねるなどシューマッハにとって幾多の思い出が詰まるサーキットだ。

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ホンダ、ウィリアムズやロータスとも交渉か

Williams Honda FW11 (C)Williams F1
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すでに2015年シーズンからマクラーレン・チームへのパワーユニット供給が決定したホンダ・エンジンだが、その他にもウィリアムズやロータス・チームらと交渉が行われているとみられる。

両チームはいずれも現在ルノー・エンジンを搭載しているが、その場合には短ければ2014年の1年、もしくは2015年までの2年という短期延長契約を余儀なくされることになる。
ただ、ルノーの側も現在の4チーム(レッドブル・レーシング、ロータス、ウィリアムズ、ケータハム)に加えて来季はレッドブル・グループのトロ・ロッソもルノーにスイッチするとみられることからいくつかチーム数を減少させたい意向とみられている。

なお、ウィリアムズ・チームへの供給が決まればこちらもマクラーレン・ホンダと同様、黄金期(1984-1987年)の復活ということになる。

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2013/05/19

ホーナー代表(レッドブル)、ウェバーにプレッシャー

Mark Webber (C)Redbull Racing
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レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表が、今シーズン末で契約が満了するマーク・ウェバーについて言及、更新には『十分な結果が必要』との見解を示した。

「どんなドライバーにとっても結果に対するプレッシャーというものはあるだろう。
とりわけ今年で契約が切れる場合にはね。
今シーズン、まだ5レースが終わっただけとはいえ、来季についての判断は夏休みには下されるだろう。
ウェバーの場合にもそれまでに十分な結果が必要になる」

ここまで僚友ベッテルが89ポイントでランキング首位なのに対し、ウェバーのほうは42ポイントで6位に留まっている。

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ザウバー・チーム、アップデートでグリッド向上図る

Nico Hulkenberg (C)Sauber Motorsport
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今週末F1はいよいよ伝統のモナコGPを迎えるが、これに合わせてザウバー・チームではさらなるアップデートの投入を計画していることがわかった。
同チームでは他と同様、先のスペインGPでもバージョンアップを図ったが、残念ながらこれが結果に結び付いたとは言い難かったもの。

それによれば、レース中のオーバーテイクが難しいモナコではとりわけ予選順位が重要なものになるため、グリッドの前進を図り1周のラップタイム向上にさらなるエアロダイナミックスを投入するという。

ここまでの4戦でザウバーがQ3進出できたのは1回(中国GP:ヒュルケンバーグ)だけ。
ちなみに昨年の同時期には延べ6回ものQ3進出を果たしていた。

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ピレリタイヤ、テスト回数の拡大を要望

Pirelli Tyre (C)Redbull Racing
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今年のF1タイヤについては、そのコンパウンドの耐久性からシーズン途中での仕様変更が行われるなど「問題化」されているが、当事者であるピレリタイヤではその根本解決にはテスト回数の増加が必要としいる。

これは同タイヤのポール・ヘンベリー/モータースポーツ部門ディレクターが主張するもので、「正常なタイヤ開発のためには、もっとさまざまなサーキットでのテストが不可欠。
現況のように限られた日数(今年のシーズン前テストは12日間)では、低温と時間制限の影響ですべてに適正なタイヤを開発するのは無理なこと」と、訴えた。

確かに今年のようにスペイン国内に限られた2-3月だけのテストでフルシーズンの状況を再現するのは不可能に近いと言える。

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2013/05/18

ピレリのタイヤ仕様変更、フェラーリからも「皮肉」

Pitstop Image (C)Mercedes Motorsports
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ピレリタイヤは先のスペインGPで多くのマシンがレース中4回ものタイヤ交換を強いられたことを受け、次々戦のカナダGP前にもタイヤの仕様(コンパウンド)を変更する方針を明らかにしているが、ロータス・チームと同様にフェラーリ・チームからもこれに異を唱える動きが出始めている。

フェラーリの場合は公式サイトにある「「ホース・ウィスパー・コラム」を通してのもので、4回のピットストップ等は過去にも多数みられたことであるのに、今回だけ慌てて大騒ぎしているのは不見識、と皮肉を込めた批判を展開している。
実際、2年前のスペインGPではベッテル(レッドブル)が4ストップで優勝。
他にもスペインGPやバーレーンGPではやはり4ストップ作戦で表彰台に上がった者が数多くあるのは事実だ。

こうした批判に対し、いまのところFIA(国際自動車連盟)やピレリタイヤ側は反応していない。

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「2014年新エンジン高額すぎる」と、独紙報道

Renault『RS26』V8 Engine (C)Renault F1 UK
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ドイツの有力誌『ビルト』が、2014年からF1に導入される新エンジンの価格を暴露、同時に「高額過ぎる」と時代に逆行するコスト増への流れとして警告した。

それによれば新しい1.6リッターV型6気筒ターボの供給価格はルノーが2,300万ユーロ(約30億6千万円)でもっとも高額、メルセデスは1,800万ユーロ(約23億9千万円)、最も廉価なフェラーリでも1,500万ユーロ(約19億9千万円)に達するということで、とりわけルノー・エンジンについては支払えるのはワークス格のレッドブル・レーシングだけで、他のカスタマーであるウィリアムズやトロ・ロッソ、そしてケータハムらは到底受け入れられない状況としている。

今週ルノー・スポールを傘下に抱えるカルロス・ゴーン/CEOとバーニー・エクレストン氏とのパリでの会談が報じられたが、表向きのモーターホーム問題だけではなくこのエンジン価格の交渉が真意ともされている理由だ。
またこうした意味でも、ホンダの復帰はエクレストン氏の意に適ったものとも言える。

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マクラーレン、複数供給でも『ウチがワークス扱い』

McLaren Honda (C)Honda Racing
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2015年シーズンよりホンダからパワーユニットの供給を受けることが明らかとなったマクラーレン・チームでは、仮に供給が複数チームとなった場合でもマクラーレンがワークスの立場になることを示した。

これは同チームのジョナサン・ニール/マネージング・ディレクターが語ったもので、「複数チームに供給するかどうかはわれわれが考えることではなく、ホンダが決めること。
われわれとの契約は独占というものではないが、しかしそうなった場合でもわれわれとはワークス契約であると理解している」と、言明した。

こうした背景には、バーニー・エクレストン氏の側からホンダに複数供給への要請が予想される可能性があるからのようだ。

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2013/05/17

ベッテル、ペナルティ・ポイント・システムに危惧も

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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F1各チームはペナルティの行使を明確化する『ペナルティ・ポイント・システム』の導入に向けて合意したと伝えられるが、これについて現役のF1チャンピオンでもあるセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、安易なポイントの付加に危惧する意向を示している。

「僕らがやっているのはモーターレーシングであって、僕らはレーシングドライバー。
ただの運転手じゃないんだ。
例えばF1レースでのアクシデントには様々なケースがあるよ。
それをただ機械的に、一律にポイントを科せられたりしたのではたまらないよ。
だって自分のミスではないことで大事なレースを失うことにもなりかねないんだからね」と、今季もシリーズ・リーダーに君臨するドイツ人。

しかしこの新しいシステムは早ければ来シーズンからにも導入される方向で動いている。

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バトン(マクラーレン)、ホンダの復帰「歓迎」

Jenson Button (C)Honda Racing
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既報のようにマクラーレン・チームは2015年から再びホンダとパートナーシップを組むことが明らかとなったが、同チームのジェンソン・バトンはこれを歓迎するコメントを述べた。
バトンはホンダがワークスチームとしてF1参戦した最後の年(2008年)のドライバーでもある。

「僕とホンダとは長い関係があるんだ。
2003年から2005年に掛けて走ったB.A.R時代に搭載していたエンジンはホンダのものだったし、
2006年から2008年は純粋にホンダ・チーム。
ハンガリーGPでのF1初勝利(2006年)もホンダでのことだったからね。
彼らが持つモータースポーツへの情熱は良く理解しているし、とりわけF1への熱い想い入れについても、ね。
来年F1は再びターボ・エンジンへと変更されるから、それに長けたホンダが復活するのは彼らにとってもいいチャンスだと思う。
歓迎するよ」

バトンが初タイトルを獲得した2009年のブラウンGPのマシンは、事実上ホンダが最後に開発したものがベースになっているものだ。

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ルノー・スポール、モーターホーム追いやられる

2010 Renault motorhome (C)Renault F1 UK
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先にスペインGPが行われたバルセロナ・サーキットのパドックから、ルノー・スポールのモーターホームが追いやられたことが騒動になっている。
他のF1チームと同様、ルノー・スポールは自身のモーターホームをパドックに設営しようとしたところ、バーニー・エクレストン氏からパドックが手狭であることを理由に敷地外に出るよう言い渡されたのだという。

これについてエクレストン氏は「ルノーはエンジン・サプライヤーであって、F1チームではない」と涼しい顔。
ちなみに、他のサプライヤーはフェラーリもメルセデスも自身がF1チームを兼ねているのでルノーのような問題は生じていない。

なおこの件でルノーのカルロス・ゴーン/CEOが直々にエクレストン氏と会談の場を持つ予定というが、ドイツの『アウトモーター・ウント・スポルト』誌によればこの会談の真意は2014年新F1エンジンの価格の値下げについてだということだ。

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2013/05/16

FIA フォーミュラ・ワン世界選手権 参戦について(ホンダ・リリース)

1990 Mexico GP (C)Honda Racing
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Hondaは、FIA フォーミュラ・ワン世界選手権(以下F1)に、パワーユニットサプライヤーとしてMcLarenとのジョイントプロジェクトのもと、2015年から参戦することを決定しました。

このプロジェクトではHondaがエンジン及びエネルギー回生システムを開発・製造・供給、McLarenは車体の開発・製造及びチーム運営を担当し、McLaren Honda(マクラーレン・ホンダ)として活動していきます。

F1では2014年より、1.6リッターV型6気筒直噴過給エンジンに加え、エネルギー回生システムが採用されるなど、エンジンのダウンサイジング化をはじめとした環境技術が導入されます。これらの技術への挑戦は、内燃機関のさらなる効率化や、ハイブリッドシステムなど、先進のエネルギーマネジメント技術を常に追求してきたHondaにとって、将来技術の開発や技術者の育成などにおいて大きな意義があると捉え、参戦を決意しました。

■Honda代表取締役社長 伊東孝紳のコメント
Hondaは、創業期よりレース活動を通じて、技術を研鑽し、人材を育んできました。自動車メーカーとして環境領域をはじめ一層の技術進化が求められる中、F1という四輪レースの頂点にも環境技術が大幅に導入されることを踏まえ、自らの技術を世界で試し磨くために、この度、参戦を決断しました。
コーポレートスローガンである「The Power of Dreams」を原動力に、世界中のファンの皆様のご期待にかなうよう努めてまいります。
環境技術にしのぎを削る自動車メーカーにとって非常に挑戦のしがいがある魅力的な新レギュレーション導入の英断を下されたFIA、また、F1のブランド価値を高め、常にファンから熱い支持を受ける世界最高峰カテゴリーとして発展させてきたFormula One Group※2には大きな敬意を表したいと思います。特に今回の参戦に向け、多大なご理解とご協力をいただいたFIAのジャン・トッド会長、Formula One Groupのバーニー・エクレストンCEOのご両名には、厚く御礼を申し上げます。
F1界を代表する名門チームであるMcLarenとともに、新世代のF1にチャレンジし、新たな時代を切り開いてまいります。

■McLaren Group Limited マーティン・ウィットマーシュCEOのコメント
McLaren Hondaという栄光の名前は、我々双方にとって大変名誉であると同時に重い責任を伴うものです。この名を再びF1の頂点で輝かせ、それを継続していくことに、Hondaも我々も同じ決意を胸に共に挑戦してまいります。

■FIA ジャン・トッド会長のコメント
McLarenとともに2015年からF1に参戦するというHondaの大きな決断は、非常に喜ばしいことです。エネルギー回生システムやV6 1.6リッターダウンサイジングエンジンなど新しいパワートレインの導入は、これからのモータースポーツの在り方を示唆する非常にチャレンジングな取り組みです。Hondaの素晴らしい活躍を確信しています。

■Formula One Group バーニー・エクレストンCEOのコメント
HondaのF1復帰を歓迎します。彼らのエンジン技術の高さとモータースポーツへの情熱が、F1をさらに魅力的なものにしてくれると期待しています。

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佐藤琢磨、ホンダのF1復帰発表にも「無関係」

佐藤 琢磨 (C)INDY CAR Media
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ホンダが2015年からのF1復帰を正式発表したが、一部のメディアがこれに佐藤琢磨のF1復帰とを関係づけて報道したことについて、当人はこれを全面否定した。

かつてB.A.Rやスーパー・アグリでホンダ・パワーを操った佐藤琢磨は、「F1だけがモーターレーシングではないし、僕はもうF1ドライバーでもない。
今は新しいチーム出素晴らしいチャンスを与えられ、インディカー・シリーズでの戦いに100%集中している。
今の僕の夢はインディ500を制覇すること、そしてインディカー・チャンピオンになること」と、米『NBC』の取材に笑顔で答えている。

その佐藤は現在シリーズ・ランキング1位、そして次戦はいよいよインディ500レースだ。

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ホンダ、2015年F1復帰を正式発表

伊東孝紳社長 (C)Honda Racing
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ホンダは16日都内で伊東孝紳社長が記者会見を行い、2015年シーズンからパワーユニット・サプライヤーとしてF1に復帰することを正式発表した。
パートナーは既報の通りマクラーレン・チームとなる。

ホンダのF1参戦は今回で通算4度目。
マクラーレン・チームとは、かつて1988年から1992年までパートナーを組み5年間で4回のチャンピオンシップ獲得という黄金時代を築いた仲。

伊東社長はF1復帰の理由として、「ホンダが自動車業界で勝ち残るためには、卓越した技術進化を続けなければならない。
そのためにF1という世界の場が最適。
若い技術者からF1に挑戦したいという声があがっているため復帰を決めた」と、説明した。

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マクラーレン、スペインGPではチームオーダー指示?

McLaren Duo (C)McLaren Group
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以前、バーレーンGP決勝レースでチームメイトどうしによる壮烈なバトルを演じたマクラーレン・チームだが、今回のスペインGPではチームオーダーが指示されたとみられている。
これは同レース終盤、8位のバトンと9位のペレスが超接近、またも不安な空気が流れそうになった時、後続のペレスに対し「タイヤの管理に徹するよう」無線で指示が出されたというもの。

しかしこれについてチームではあくまでも作戦上の指示で、チームオーダーを意図したものではないと強調している。
このレース、バトンは3ストップ、一方ペレスのほうは4ストップ作戦で戦った。

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ドイツ検察局、エクレストン氏を贈賄罪で起訴

Bernie Ecclestone (C)RedBull Racing
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南ドイツの『ジュートドイチェ・ツァイトゥング』紙は、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)の代表であるバーニー・エクレストン氏がドイツ検察局に贈賄の罪で起訴されたと報じた。

この裁判は、数年前に行われた『CVCキャピタル』の売却を巡り、エクレストン氏が公務員に対して贈賄したというもの。
裁判の進展によっては、今後エクレストン氏がF1に関与できなくなる可能性があるとも報じている。

これについて当のエクレストン氏は、「グリブコウスキー(相手側)に恐喝されたもの」と、贈賄の犯意を否定しているという。

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ロータス、シーズン中のタイヤ仕様変更に「不公正」

Kimi Raikkonen (C)Lotus F1 Team
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想定以上にレース中のタイヤ交換回数が多いことから、ピレリタイヤではFIAのもとタイヤの仕様をより耐久性がある方向へ変更しようとしているが、これについてロータス・チームは「シーズン中の仕様変更は不公正」であると主張している。

ピレリでは元々2回から3回のタイヤ交換が理想としたにもかかわらず、先のスペインGPではほとんどのクルマが4回ものピットストップを行っていた。
これに対しロータス・チーム、とりわけキミ・ライコネンは他よりも常に少ないピットストップ回数でレースを走りきって好成績を続けていたもの。

同チームでは、「与えられたタイヤを理解し、うまく使いこなすよう努力したチームが報われないのは不公平だ」として、シーズン中の仕様変更に不満を吐露している。

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2013/05/15

ホンダ、2015年シーズンを目途にF1復帰

Honda『RA806E』V8 F1 Engine (C)Honda Racing
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15日(水)、NHKが報じたところによれば、かねて噂になっていた通りホンダは2015年シーズンを目途にF1にパワーユニット・サプライヤーとして復帰することを決めた模様。
パートナーはかつて黄金時代を築いたマクラーレン・チームとなる見込み。

F1は2014年シーズンからエンジン規定が現行の2.4リッターV型8気筒から1.6リッターV型6気筒ターボへと変更になることが決まっていて、ホンダはすでに開発に取り掛かっていると言われる。
近く伊東孝紳社長が記者会見を開いて正式表明するとみられる。

ホンダのF1参戦は2008年に起きたリーマン・ショック後に撤退して以来で、通算4回目となる。

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ヘンベリー: 「ピレリは、2012年型の安定性と2013年型のパフォーマンスを 両立させた新しいタイヤレンジを提供します」

(C)Pirelli Motorsport
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2013年5月14日、ミラノ

ピレリは、カナダグランプリ以降、タイヤ構造を変更した新しいFormula One用タイヤレンジを供給します。

これは、4ストップのレースとなったスペイングランプリの結果を受けての決定です。新レンジは、耐久性とパフォーマンスを両立させるために2012年型と2013年型の要素を併せ持つことになります。

ピレリジャパン・プレスリリース

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ピレリタイヤにエクレストン氏の「圧力」?

Bernie Ecclestone (C)Ferrari S.p.A
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ピレリタイヤがその性能の改善について前倒しを図ったことの背景には、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表の意向があったのかも知れない。

これはイギリスの『スカイスポーツ』が伝えるもので、それによればエクレストン氏は現在のピレリタイヤの耐久性について大きな不満を持っていて、「いまの間違ったタイヤではF1はまるでハーフレースのようだ」と、酷評したという。
同氏もF1レースでは2-3回のピットストップが理想としている。

ただピレリが全社を挙げて早急の対応に取り掛かっていることについてはこのF1総帥も満足しているとのことだ。

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ピレリタイヤ、タイヤ改良をカナダGPに前倒しの意向

Redbull/Pit (C)RedBull Racing
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先のスペインGPで、ほとんどのクルマがレース中4回ものタイヤ交換を強いられたことを受け、ピレリタイヤは早急に改善することを示したが、これが速ければカナダGPまで早まることになりそうだ。

これは同タイヤのポール・ヘンベリー/モータースポーツ部門ディレクターが明らかにしたもので、同氏はその必要性を強調しながらも実現の時期については(大会社のこと故)第8戦のイギリスGP(6月30日)頃としていたことから、第7戦のカナダGP(6月9日)ということになれば大幅に前倒しということになる。

これには、多数回のタイヤ交換が「ピレリタイヤに対するブランドイメージを損なう」との同社首脳陣の配慮が働いたものとみられる。

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アロンソ(フェラーリ)の旗振り、今回はお咎めなし

Fernando Alonso (C)Ferrari S.p.A
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スペインGP決勝レースでのゴール後、優勝したフェラーリ・チームのフェルナンド・アロンソはファンからスペイン国旗を受け取り、これを掲示後パルクフェルメに止めたマシンの表示板に掛けた。

これについてFIA(国際自動車連盟)のレーススチュワード(競技審査委員)はレギュレーションに反するものとして検討したが、最終的に「大局的に状況を判断した結果」ペナルティ等を科さないことを決めたという。

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2013/05/14

フロントロウ・メルセデス勢、「レースペースが悪すぎる」

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsports
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前戦バーレーンGPに続くポールポジション獲得、さらに今回はフロントロウ独占という好条件からスタートしたメルセデスAMGチームだったが、レースが終わってみればロズベルグが6位、ハミルトンに至ってはポイント圏外の12位という不本意な結果に。

これについてポールポジションからスタートのロズベルグは、「6位と言ったって、首位のアロンソからは1分以上も遅れてだもの、恥ずかしいゴールさ。
ポジションをキープしようとするとタイヤが駄目になって、ペースを落とさざるを得なかったんだ。
衆知のように、僕らのクルマは一発は速いけれど、それがレースではキープできない。
それが今後の課題だね」と、今後に期待を寄せた。

一方、チームメイトのハミルトンも「決勝レースではグリップ不足に悩まされた」と吐露している。

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デル・ガルデ(ケータハム)、「ホィールがなくっちゃ」

Giedo van der Garde (C)Caterham F1 Team
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スペインGPでは予選19位(ペナルティで実際は18位)と、これまでの5戦でも最高のポジションからスタートしたケータハムF1のギド・ヴァン・デル・ガルデ(27歳:オランダ)だったが、決勝レースではマシントラブルからレース半ばでリタイヤを余儀なくされた。

「もちろん期待していたからこんな形でレースを終えるのなんて残念で仕方ないよ。
だってまさか、ホィールが脱落するなんて。
2度目のピットストップの後、走り出してすぐ左リヤに問題があることがわかったんだけど、再三の作業でも直らなくて。
結局チームの指示でマシンを降りることになったんだ。
いくらドライバーが頑張っても、クルマはホィールがなくっちゃね」

それでもチームは確実に上向き。次のモナコGPに期待を込めた。

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ピレリタイヤ、想定外の交換回数に苦慮

Pitstop Image (C)Mercedes Motorsports
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レース前、理想のピットストップ回数は2-3回と語っていたピレリタイヤのポール・ヘンベリー/モータースポーツ部門ディレクターは、今回のスペインGP決勝レースで多くのドライバーが4回ものタイヤ交換を強いられたことに苦慮の表情をみせた。

「ほとんどのドライバーが4回ピットストップしたというのはわれわれの想定外のこと。
明らかにこれは多すぎた。
私自身はすぐにでもこれに対策を講じたいと思っているが、ピレリという企業としてはそうもいかないだろう。
早急に対策会議を上身したのでできるだけ早く、見通しとしてはイギリスGP(第8戦:6月30日)辺りには間に合わせたいと考えている」と、この現場責任者は米『ESPN』の取材に語っている。

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2013/05/13

アロンソ、終始プッシュし、ホームグランプリで優勝を果たす (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
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2013年スペイングランプリ 決勝
2013年5月12日、バルセロナ

2度の世界王者に輝くフェルナンド・アロンソが、3ストップ戦略を採ったロータスのキミ・ライコネンを抑え、4ストップ・スプリント戦略でホームグランプリを制しました。アロンソにとっては、これが2度目のスペイングランプリ優勝であり、通算32勝目となりました。また、チームメイトのフェリペ・マッサは、ペナルティーによる降格で9番グリッドからのスタートながら、今シーズン初の表彰台を獲得しました。

アロンソは、スペイングランプリ史上初めて、5番グリッドからのスタートで優勝し、ポジションを上げるためにはいかにしてタイヤ戦略を駆使するのかを示しました。

アロンソよりも1回ピットストップが少ない戦略を採ったライコネンは、途中アロンソに肉薄したものの、結局10秒差の2位でフィニッシュしました。ライコネンは、スタートからの3スティントをP Zeroホワイト・ミディアムで、最終スティントをP Zeroオレンジ・ハードで走行した唯一のドライバーでした。

今回のグランプリの結果、ドライバーズ選手権は、トップ3が17ポイント以内にひしめく大接戦となっています。

P Zeroオレンジ・ハードでスタートしたマルシャの両ドライバーとケータハムのシャルル・ピック以外のドライバーは、P Zeroホワイト・ミディアムタイヤを装着してスタートしました。アロンソは、早めのストップでレッドブルのセバスチャン・ベッテルを抜き、その後はポジションを失わないよう戦略を完璧に遂行しました。

ピレリジャパン・プレスリリース

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ランキング首位肉薄ライコネン(ロータス)、「浮かれない」

Kimi Raikkonen (C)Lotus F1 Team
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スペインGPで3戦連続となる2位表彰台をゲット、これにより同じシリーズ・ランキング2位でありながら首位のベッテル(レッドブル)に対して前戦の10ポイント差からわずか4ポイント差まで肉薄したロータス・チームのキミ・ライコネン(33歳:フィンランド)だが、相変わらずレース後のコメントはクールなものだった。

「2位でゴールというのは悪くないとは思うけれど、それだけのこと。
これで浮かれている訳にはいかないね。
クルマは悪くなかったし、戦略も的を射ていたもの、そして僕は精一杯ドライブしたつもりだったけれど、それでもアロンソ(フェラーリ)には太刀打ちできなかったんだ。
ま、チャンピオンシップを(当面のライバルである)ベッテルより前でフィニッシュしたというのは悪くないことだけどね。
スペインGPは終わった、もう僕たちの焦点は次のモナコに向いているよ」

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リチャード・ブランソン会長、ついに『CA』実現

Richard Branson (C)Caterham F1 Team
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怪我等により再三延期になっていた元ヴァージン・レーシング代表のリチャード・ブランソン会長(ヴァージン航空)による3年越しの約束がやっと実行された。

これは2010年シーズン、当時マレーシア・ベースのロータスF1レーシング代表だったトニー・フェルナンデス氏(エア・アジア代表)との間で交わした、「コンストラクターズ・ランキングで負けたほうが女装してライバル会社のCA(客室乗務員)を務める」というもの。
結果はロータス10位、ヴァージン12位に終わっている。

今回ブランソン会長は約束通りエア・アジアのCA制服を着用してパース発クアラルンプール行のエア・アジア便に搭乗したもの。
なおこの便のチケット代金はチャリティ・オークションに掛けられ寄付されることになっている。

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母国GP勝利のアロンソ(フェラーリ)、「国のため最高」

F.Alonso Fans/2006 Spain GP (C)Renault F1 UK
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これで3度目となる母国グランプリ勝利を記録したフェルナンド・アロンソ(31歳:スペイン)だが、レース後「いままでの勝利の中でも最高」と、自らその勝利を賛えた。

「母国スペインGPで勝つというのはこれが3度目になるけれど、今まででも最高のレースになったと思う。
スペインがいまいろいろと困難な状況に見舞われている中、こうしてたくさんのファンが応援してくれて、またそれに応えられたんだものほんとうに良かったよ。
苦しいレースだったけれど、結果的に勝てたことはチームのためにも素晴らしいこと。
ここまで5レースを戦って2位が1回に優勝が2回、このマシンならチャンピオンシップを戦っていけるんじゃないかな」

アロンソがこれまで地元のグランプリに勝利したのは2006年のスペインGP(バルセロナ)、そして2012年のヨーロッパGP(バレンシア)の2回だった。

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2013/05/12

アロンソ(フェラーリ)、母国グランプリを制す

Fernaodo Alonso (C)Ferrari S.p.A
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12日(日)行われたスペインGP決勝レースは、5番グリッドからスタートしたフェラーリのフェルナンド・アロンソが母国の大観衆の前でみごと中国GPに続く今季2勝目を記録した。
アロンソはこれで自身通算32勝目、ナイジェル・マンセルとタイだった31勝から抜け出し、シューマッハ(91勝)、アラン・プロスト(51勝)、そしてアイルトン・セナ(41勝)に次ぐ史上4番目の勝利数となった。

2位には今回も他の4ストップより1回少ないピットストップ数で走りきったロータス・チームのキミ・ライコネン。
アロンソとの差は最終的に9.3秒というものだった。
3位はマッサ(フェラーリ)、4-5位にレッドブルのベッテル&ウェバー、6位ポールからスタートのロズベルグ(メルセデスAMG)、7位大健闘ディ・レスタ(フォース・インディア)、8-9位マクラーレンのバトン&ペレス、そして10位がリカルド(トロ・ロッソ)でポイント獲得を果たした。

以下、11位グティエレス(ザウバー)、グティエレスがチームメイトを上回ったのはこれが初。
また最後のタイヤ交換直後にはこのレースのファステストラップも記録している。
12位ハミルトン(メルセデス)、13位スーティル(フォース・インディア)、14位マルドナド(ウィリアムズ)、15位ヒュルケンバーグ(ザウバー)、16位ボタス(ウィリアムズ)、17位ピック(ケータハムF1)、18-19位がマルシアのビアンキ&チルトンでここまでが完走。
リタイヤとなったのはベルニュ(トロ・ロッソ)、デル・ガルデ(ケータハム)、グロージャン(ロータス)の3台。
ベルニュはフリー走行でのディ・レスタと同じくタイヤトレッドが剥離というアクシデント、デル・ガルデはホィールのトラブル、グロージャンは右リヤサスペンションの損傷だった。

スペインGP:決勝レースの結果はこちら
スペインGPの画像はこちら

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スペインGP スターティングタイヤラインナップ

2013 Spanish Grand Prix – Starting tyre line-up
At the 2013 Spanish Grand Prix the drivers started on the following tyres:

Rosberg Medium
Hamilton Medium
Vettel Medium
Raikkonen Medium
Alonso Medium
Grosjean Medium
Webber Medium
Perez Medium
Massa Medium
Di Resta Medium
Ricciardo Medium
Vergne Medium
Sutil Medium
Button Medium
Hulkenberg Medium
Bottas Medium
Maldonado Medium 
Van Der Garde Medium 
Gutierrez Medium
Bianchi Hard
Chilton Hard 
Pic Hard 
   

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3ストップの可能性が高い決勝へ (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
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2013年スペイングランプリ 予選
2013年5月11日、バルセロナ

メルセデスのニコ・ロズベルグが、チームメイトのルイス・ハミルトンを抑え、通算3度目のポールポジションを獲得しました。ポールタイムは、ピレリのP Zeroホワイト・ミディアムタイヤで計測されました。今週末用のコンパウンドは、P Zeroオレンジ・ハードとP Zeroホワイト・ミディアムが選択されています。

ミディアムコンパウンドを使用したロズベルグのポールタイム 1分20秒718は、昨年、DRSの使用制限が無い中でウィリアムズのパストール・マルドナードがソフトコンパウンドで叩き出したポールタイム(1分22秒285)よりも1.5秒以上速いものでした。過去に、フロントローより下のグリッドからのスタートで優勝したケースはたった1度だけという、ここバルセロナでは、予選でのパフォーマンスが非常に高い重要性を持ちます。

午前中に行われた最終フリー走行(FP3)では、フェラーリのフェリペ・マッサが、ミディアムコンパウンドを使用して、セッション終盤にロータスのキミ・ライコネンのタイムよりわずか0.006秒速い最速タイムを記録しました。

ピレリジャパン・プレスリリース

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パット・フライT/D(フェラーリ)、盲腸で緊急入院

Pat Fry (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームは11日(土)の公式予選後、同チームのテクニカル・ディレクターであるパット・フライ氏が虫垂炎(盲腸)のため緊急入院したことを発表した。

それによればフライ氏は予定通りバルセロナ・サーキットで業務に携わっていたが10日(金)遅くに突然腹部の痛みを訴え、チームドクターの診察を受けた結果「虫垂炎」であるとの診断を受け入院。
11日(土)には手術を受け、現在療養中であるとのことだ。

同チームのステファーノ・ドメニカリ代表は予選後のチームリリースで、「突然の知らせには驚いたが今日にも手術を受けると聞いている。
チームの全員が彼の早期回復と現場復帰を願っている」と語ったが、復帰時期については不明であるとした。

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ベッテル周辺、ウェバーとスチュワードの関係「警戒」

M.Webber & A.Jones (C)Redbull Racing
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セバスチャン・ベッテル(レッドブル)自身は否定するものの、その周辺では今回スペインGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に就いたアラン・ジョーンズ氏を警戒する声もあるようだ。
というのも、以前同氏はレッドブル・レーシング内で起きたチームオーダー騒動について、ウェバーのほうに対して「チームメイトは敵」との先鋭的な見解を示したことがあるからだ。
ウェバーはジョーンズ氏と同じくオーストラリア人。
万一スペインGPで再び両者が絡む事案が起きた時に、こうしたことからベッテルが不利になることを案じたものとみられる。

なお今回のスペインGP公式予選でレーススチュワードは別掲のようにマッサ(フェラーリ)がウェバーのアタックを妨害したとしてペナルティを科し、これによりウェバーはスターティンググリッドを一つ前進させている。

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マッサ(フェラーリ)らにグリッド3番降格ペナルティ

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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スペインGPのレーススチュワード(競技審査委員)は、11日(土)行われた公式予選セッション中、背後から来た後続車のタイムアタックを妨げたとして、フェラーリのフェリッペ・マッサとザウバーのエステバン・グティエレスに対し、それぞれグリッド3番降格のペナルティを科した。

ウェバー(レッドブル)の邪魔をしたマッサは6番グリッドから9番グリッドに、またライコネン(ロータス)の邪魔をしたグティエレスのほうは16番から19番グリッドへとスターティンググリッドが降格となる。

これにより、7番手のグロージャン(ロータス)、8番手のウェバー(レッドブル)、9番手のペレス(マクラーレン)がそれぞれ一つポジションが前進、また17-18番手のボタス&マルドナド(ウィリアムズ)と19番手デル・ガルデ(ケータハム)も同じく一つポジションが前進することになる。

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2013/05/11

スペインGP予選はメルセデス勢がフロントロウ独占

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsports
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スペインGP公式予選Q3は、メルセデスAMGのニコ・ロズベルグが1'20.718という好タイムでポールポジションを獲得。
ロズベルグ(メルセデスAMG)のポールは前戦バーレーンに続いて2戦連続、自身通算3回目。
メルセデスAMGチームはこれで中国GPから3戦連続でポール奪取の快挙となった。
また2番手にも僚友ルイス・ハミルトンが同じく1分20秒台のタイムで入り、メルセデスAMGチームのフロントロウ独占となってピットガレージで戦況を見守ったダイムラー・ベンツ・グループ総帥のディーター・ツェッチェを喜ばせた。

3番手はベッテル(レッドブル)、4番手ライコネン(ロータス)、5-6番手にアロンソ&マッサのフェラーリ勢、7番手グロージャン(ロータス)、8番手ウェバー(レッドブル)、9番手ペレス(マクラーレン)、そして10番手がディ・レスタ(フォース・インディア)となった。
ペレスの予選9番手は今季最高位ということになる。

スペインGP:公式予選の結果はこちら
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予選Q2、ハミルトン(メルセデス)がトップタイム

予選Q2は各車さらにタイム短縮。
トップとなったハミルトン(メルセデス)はベストタイムを1'26.001まで縮めてみせた。
2-3-4番手はすべて1分21秒600台で、それぞれベッテル(レッドブル)、アロンソ(フェラーリ)、そしてライコネン(ロータス)がひしめいた。
5番手はウェバー(レッドブル)、6番手ロズベルグ(メルセデスAMG)、7番手ペレス(マクラーレン)、8番手マッサ(フェラーリ)、9番手グロージャン(ロータス)、10番手がディ・レスタ(フォース・インディア)でこの10台がQ3進出を果たした。

ここで脱落となったのはリカルド(トロ・ロッソ)、ベルニュ(トロ・ロッソ)、スーティル(フォース・インディア)、バトン(マクラーレン)、ヒュルケンバーグ(ザウバー)、そしてグティエレス(ザウバー)の6台。
バトンが予選でペレスの後塵を拝したのは今季これが初。
またQ3に届かなかったのもこれが初ということになった。

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スペインGP予選Q1はメルセデスAMG勢が1-2タイム

引き続きドライコンディションのもと、スペインGPの公式予選がスタートした。
まずQ1でトップタイムを記録したのはハミルトンで、これにロズベルグが続いてメルセデスAMG勢の1-2となった。
3番手ベッテル(レッドブル)、4番手ライコネン(ロータス)、5番手アロンソ(フェラーリ)、6番手ウェバー(レッドブル)、7番手マッサ(フェラーリ)、8番手グロージャン(ロータス)、9番手ディ・レスタ(フォース・インディア)、10番手がベルニュ(トロ・ロッソ)。
ペレス&バトンのマクラーレン勢は14-15番手、ザウバーはヒュルケンバーグ13番手、グティエレス16番手で通過。

ここで脱落となったのはボタス&マルドナドのウィリアムズ勢、デル・ガルデ(ケータハム)、ビアンキ(マルシアF1)、チルトン(マルシアF1)、そしてピック(ケータハムF1)の6台。
昨年のこのレースの覇者マルドナドは予選でもポールポジションだったが今年は明暗が完全に逆転した。

107%タイムは1'27.448でこれは全車問題なくクリアしている。

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最後のフリーはマッサ(フェラーリ)最速もライコネン肉薄

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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11日(土)午前、ドライコンディションで行われたスペインGPのフリー走行3回目セッションは、このところ好調を維持し続けるフェラーリのフェリッペ・マッサが1'21.901と前日のベストタイムを1秒近く短縮するタイムでトップに位置した。
しかしこれにわずか0.006秒という僅差でロータスのキミ・ライコネンが肉薄、午後の公式予選に期待を持たせた。

3番手にはウェバー(レッドブル)、4番手グロージャン(ロータス)、5番手ベッテル(レッドブル)、マッサの僚友アロンソはこのセッション6番手に留まったが、記録したのが早い段階でのタイムとあってこれまた公式予選では侮れない存在であることを示した。
以下、7-8番手にフォース・インディアのディ・レスタ&スーティル、9番手にメルセデスのハミルトン、そして10番手はトロ・ロッソのベルニュとなった。

ハミルトンの僚友ロズベルグは11番手、またヨーロッパ・ラウンドに入ってもまだ苦戦が続くマクラーレンはバトンが12番手、ペレスのほうは14番手に留まっている。
ザウバーは新人のグティエレスが15番手のヒュルケンバーグを上廻る13番手に付けた。
ウィリアムズはマルドナドが15番手、ボタス17番手。
この段階での107%タイムは1'27.635となっていて、これはすべてのマシンがクリアしている。

注目のスペインGP公式予選はこの後現地時間午後2時(日本時間:午後9時)から行われる。

スペインGP:フリー走行3回目の結果はこちら
スペインGPの画像はこちら

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P Zeroホワイト・ミディアム、昨年のP Zeroイエロー・ソフトよりも速いタイムに (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
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2013年スペイングランプリ フリー走行
2013年5月10日、バルセロナ

スペイングランプリの金曜フリー走行1回目(FP1)はウェットウェザーで開始されたため、各チームは、FP1の終盤とドライになった2回目(FP2)での走行に集中することとなりました。FP2の終盤に、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが、ピレリのP Zeroホワイト・ミディアムタイヤで1分22秒808のセッション最速タイムを記録しました。バルセロナには、P Zeroホワイト・ミディアムとP Zeroオレンジ・ハードが選択されています。ベッテルのタイムは、ソフトタイヤで記録された昨年のFP2最速タイム(1分23秒399)より非常に速いものとなりました。

作動温度領域が広くなった新型P Zeroオレンジ・ハードタイヤが、このグランプリ週末に導入されました。また、各チームには、レギュレーションで認められた金曜日限定となるプロトタイプのハードタイヤが、マシンあたり1セット追加供給されました。

FP1では、Cinturatoグリーン・インターミディエイトタイヤでの走行が大半を占めました。セッションの終盤15分間にプロトタイプのハードタイヤが使用され、フェラーリのフェルナンド・アロンソとフェリペ・マッサがセッションのワンツーとなるタイムを記録しました。FP2でも、プロトタイプのハードとP Zeroオレンジ・ハードがともに使用されました。セッション開始から30分後、トロ・ロッソのジャン・エリック・ベルニュが最初にミディアムタイヤへ交換しました。各チームは、最適なタイヤ戦略を見出すために、レースシミュレーションに集中していました。

ピレリジャパン・プレスリリース

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ライコネン(ロータス)、「至って普通の金曜日」

Kimi Raikkonen (C)Lotus F1 Team
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目下ランキング2位、スペインGPからのヨーロッパ・ラウンドでさらに上位を窺うロータス・チームのキミ・ライコネンだが、初日のフリー走行を終えても「いつもと同じ」と、素っ気ないポーズを崩していない。

「至って普通の金曜日だった。
それだけ。
いつものようにいろいろなことを試し、それぞれのタイヤでのデータを集めた。
今日の順位(午前8位:午後4位)なんてはまったく意味がない。
まあ上位とのタイム差は小さいものだから、そんなにひどい一日だったという訳でもないということさ。
改善の余地は、いつだってたくさんあるよ」

決勝レースでのペースには定評があるロータスでは、予選の順位が重要とされていて、明日・土曜日の走りが注目だ。

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トロ・ロッソ勢はアップデートに自信みせる

STR Duo (C)Scuderia Toro Rosso
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スペインGPに向けて導入したそれぞれのアップデートについて、多くのドライバーが控え目な評価を崩さない中で、初日を終えたトロ・ロッソ勢のコメントは傑出しているようだ。

金曜日のフリー走行を午前3番手、午後も9番手という好ポジションで終えたジャン・エリック・ベルニュ(22歳:フランス)は、「少しでもいい方向に向かっていればいい、とだけ考えていたんだけど、今日はこれまで走ってきた金曜日の中でも最高だよ。
すべて順調、明らかにマシンは良くなっていると思う。
みんながこの数週間懸命に働いてくれたお陰だね。
あとは僕らがこれを決勝レースで活かさなくては」と、引き締めた。

チームメイトのダニエル・リカルド(23歳:オーストラリア)のほうは午前・午後共に11番手だったが、予選でもこの順位なら今季ここまでの5戦で2番目の好グリッドということになる。

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初日最速タイムのベッテル(レッドブル)、「まあまあ」

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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いよいよ始まったヨーロッパ・ラウンドの幕開けスペインGPのフリー走行初日は、午前こそウェットコンディションでスポイルされたものの、午後には路面も回復、各車が施したバージョンアップの効果に注目が集まった。

しかしトップタイムを記録したレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルは、「もちろんウチでも今回新しいパーツを持ち込んでいるけれど、その効果は……まあまあ?
正直、まだわからないな。
何しろこの数年レギュレーションが定着しちゃっているから、ヨーロッパ・ラウンドといったってもうそんなに大きな変化というのはないよ。
トップタイムといってもまだ1日目なんだし、今日の順位なんか当てにならないさ」と、控え目なコメントに終始した。

これを裏付けるかのように、2番手には0.017秒という僅差でライバルのアロンソ(フェラーリ)がつけている。

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バトン(マクラーレン)に1,000ユーロのペナルティ

Jenson Button (C)McLaren Group
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スペインGPのレーススチュワード(競技審査委員)は、マクラーレン・チームのジェンソン・バトン(33歳:イギリス)に対し1,000ユーロ(約13万2千円)の罰金を科したことを明らかにした。

これは、10日(金)行われたフリー走行1回目セッションで、バトンがピットガレージに戻った際、フリー走行では速度制限が時速60キロであるところを26.3キロオーバーする速度違反を犯したことに対するもの。

なおバトンはこのセッションではこの1周しかしておらず、高いインストレーションラップになったことになる。

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2013/05/10

フリー走行2回目はベッテル(レッドブル)トップタイム

Barcelona Circuit (C)Mercedes Motorsports
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10日(金)午後行われたスペインGPフリー走行2回目セッションは、路面も乾き完全なドライコンディションで始められた。
ここバルセロナ・サーキットにはハードタイヤとソフトタイヤの2種類が持ち込まれている。

トップタイムを記録したのはレッドブルのセバスチャン・ベッテルで1'22.808のベストタイムを記録した。
2番手はアロンソ(フェラーリ)、3番手ウェバー(レッドブル)、4番手ライコネン(ロータス)、5番手マッサ(フェラーリ)、そして6-7番手にメルセデスのハミルトン&ロズベルグと上位には役者が揃った形。
8番手はスーティル(フォース・インディア)、9番手ベルニュ(トロ・ロッソ)、10番手はディ・レスタ(フォース・インディア)だった。
そのディ・レスタは最終コーナーを回った際に左リアタイヤからラバーがちぎれ飛ぶアクシデント、ピットレーン出口付近でマシンを止めるシーンがあった。
マクラーレン勢はバトンが12番手、ペレスのほうは13番手、ザウバーはヒュルケンバーグ15番手、グティエレス17番手。

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スペインGPフリー走行1回目はフェラーリ勢が最速

Barcelona Circuit (C)Mercedes Motorsports
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いよいよヨーロッパ・ラウンドの幕開けとなるスペインGPが開幕した。
10日(金)午前に行われたフリー走行1回目セッションは、しかし直前に降った雨のせいでウェットコンディションでのスタート。
各車、インターミディエイトタイヤを装着しての始まりとなった。
しかしその後路面コンディションは回復、最後はいずれもドライタイヤ(ハード)での走行隣ねタイムは大幅に短縮された。

結局このセッションで最速タイムをマークしたのはフェラーリのフェルナンド・アロンソ。続いて2番手も僚友のマッサと、まだフリーとはいえ跳ね馬の好調ぶりをアピールした。
以下、ベルニュ(トロ・ロッソ)、グロージャン(ロータス)、スーティル(フォース・インディア)、ハミルトン(メルセデスAMG)、ボタス(ウィリアムズ)、ライコネン(ロータス)、そしてディ・レスタ(フォース・インディア)と続いた。

レッドブル勢はベッテル11番手、ウェバー20番手、またマクラーレン勢はペレスが13番手だったもののバトンのほうはインストレーションラップのみでタイム計測することなく最下位に留まっている。

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ジェームズ・アリソン(前ロータスT/D)にフェラーリが接触か

James Allison (C)Lotus F1 Team
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シーズン中の突然の離脱が発表された前ロータス・チームのテクニカル・ディレクター、ジェームズ・アリソン氏について、英『オートスポーツ』誌はフェラーリ・チームがコンタクトを取っていると報じて注目されている。

同氏には他にもマクラーレンやメルセデス、ウィリアムズ・チームらの名前も上がっていたが、フェラーリ入りが実現すれば2005年以来の「古巣復帰」ということになる。

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「ペナルティ点数システム」導入は賛成多数

Digiflag Image (C)Renault F1 UK
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「テスト制限緩和案」と同じく、「ペナルティ点数システム」の導入について投票を行ったF1チームは、賛成多数でこれを認めることを決めたということだ。
『アウトモーター・ウント・スポルト』誌によれば、新案は7対4で可決されたとのこと。

これは、これまで不明朗だったドライバーに対するペナルティを運転免許のようなポイント・システムとして制度化、一定の違反が積み重なった場合に明確化された規定のペナルティ(罰金や出場停止等)を科すようにするというもの。

この会議にはFIA(国際自動車連盟)の担当者であるチャーリー・ホワイティング/レースディレクターも出席していたことから、今後この案はFIAのWMSC(世界モータースポーツ評議会)に正式に提案される見通しだが、反対票も少なからずあったことから実現まではまだ不透明だ。

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F1チーム、「テスト制限緩和案」は否決

Ferrari Fiolano Test Image (C)Ferrari S.p.A
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ドイツの専門誌『アウトモーター・ウント・スポルト』が伝えたところによれば、2014年シーズンでの「テスト制限緩和案」について投票によりその可否を問うた各F1チームは、賛成票が版数に達せずこれを否決したということだ。

2014年はF1レギュレーションが大きく変更されることから、各チーム共にテスト機会を増やしたいのは認めながら、自社コースを持つフェラーリなど一部チームが有利になることを懸念したためとみられる。

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ニック・チェスター(ロータス新T/D)、「信頼に応えたい」

Nick Chester (C)Renault F1 UK
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ジェームズ・アリソン氏の離脱に伴い、ロータス・チームから新任のテクニカル・ディレクターに指名されたニック・チェスター氏は、「信頼に応えたい」と新たなポジションに意欲をみせた。

「突然の指名には驚いたけれど、信頼して起用してくれたことには感謝している。
もうここエンストン(ルノー・チームのシャシー開発本拠)には12年以上も働いているのですべて通じているし役に立てると思う。
今の時期に就任したということは、今年のマシンだけでなくレギュレーションが変更となる来年のマシンも合わせて開発しなければならないという困難な状況であることは十分に理解している。
とにかくチームの信頼に応えたい」

チェスター氏は2000年からこのチーム(前身はルノー・チーム)で働いていて、これまでレースエンジニアやエンジニアリング・ディレクター等を務めてきた。

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2013/05/09

ジェームズ・アリソンT/D、ロータス・チーム離脱へ

James Allison (C)Lotus F1 Team
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ロータス・チームでテクニカル・ディレクターを務めているジェームズ・アリソン氏(イギリス)が、このほど同職を辞任することが明らかとなった。
後任にはやはりルノー・チーム時代からの生え抜きであるニック・チェスター氏が昇格するものとみられる。

アリソン氏の今後についてはまだ明確にされていないが、自身が手掛けたマシンがこのところ極めて好調なところから、他のトップチームの重職への移籍があるものと考えられている。
なおアリソン氏はF1チームの集まりであるFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)でもテクニカル・レギュレーション等をまとめる立場の技術部門責任者に就いているが、こちらの去就はまだ明らかでない。

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スペインGPのスチュワードはアラン・ジョーンズ氏

A.Jones & F.Williams/1980 (C)Williams F1
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FIA(国際自動車連盟)は今週行われるスペインGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元F1チャンピオンであるアラン・ジョーンズ氏(66歳)を指名した。
ジョーンズ氏がスチュワードを務めるのは一昨年の韓国、日本GP、そして昨年のインドGPに続く4回目ということになる。

1975年のスペインGPにヘスケス・フォードでF1デビューを果たしたジョーンズ氏は、その後サーティーズやシャドーを経てウィリアムズに移籍。
自身通算12勝、ポール・ポジション6回を記録、1980年にはオーストラリア人としてジャック・ブラバム氏に続く二人目となる世界チャンピオンに輝いた。

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テスト制限緩和はチームによる『投票結着』へ

Ferrari Fiolano Test Image (C)Ferrari S.p.A
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F1はコスト削減を旗印にここ数年大幅にテストを規制しているが、2014年は大幅にレギュレーションが変更されることからテスト制限を緩和しようという動きが始まっている。
これについて意思を確認するため、各チームによる投票が行われることがわかった。

マクラーレン・チームのジョナサン・ニール/マネージング・ディレクターは、この投票が今週にも行われると明かしている。
ただ、テストの機会が増えれば、より多くのリソースや資金を持つチームがさらに優位になることが予想され、全チームの意思が一致するかは不明だ。

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2013/05/08

F・インディア首脳、「今年大幅変更はマクラーレンだけ」

Bob Fernley (C)Sahara Force India F1
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毎年このスペインGPから始まるヨーロッパ・ラウンドでは各チーム共にバージョンアップをして臨むのが恒例だが、実は今年は多くのチームでさほどではなく、真剣に対策を施してくるのはマクラーレン・チームだけだという見方がある。

そう披露するのはフォース・インディア・チームのボブ・ファーンリー/副代表。
同氏は「今年はこれまでとほとんどレギュレーションに変更がないため、バージョンアップといってもそれほどやることがないというのが現実だ。
また逆に来シーズンは大きくレギュレーションが変更されるため、みんなその準備に追われているということもある。
今回のスペインGPで大幅なバージョンアップがあるとすれば、それは『追い込まれている』マクラーレンくらいのものじゃないか」と、英『スカイスポーツ』に説明している。

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フェラーリ首脳、「今年のマシンまだ6割の出来」

Nikolas Tombazis (C)Ferrari S.p.A
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今シーズンここまで4戦を終えてランキング3位に位置するフェラーリ・チームでは、「マシンはまだ6割の出来」と、自己評価している。

これを下したのは同チームのチーフ・デザイナーであるニコラス・トムバジス氏で、「ここまでのわれわれを評価するとすれば、正直なところまだ6割といったところだろう。
くずまずではあるかも知れないが、期待したレベルとは言いがたい。
しかし今週のヨーロッパ・ラウンド開幕に向け、マシンには大幅なバージョンアップを施してきた。
これにより、すべての面で進化が果たされるものと期待している」と、語った。

とはいえ、同氏は「正しい評価は他のチームとの比較になる」と、慎重な姿勢を崩さなかった。

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マリア・デ・ビロタ(マルシア)、晴れてF1パドックへ

Maria de Villota (C)Marussia F1 Team
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地元スペインのメディアが伝えるところによれば、先にF1テストで大アクシデントに見舞われたマルシアF1チームのマリア・デ・ビロタ嬢(32歳:スペイン)が、今週のスペインGPのパドックに「復帰」を果たすということだ。

ビロタ嬢は昨年7月にイギリスの飛行場で行われた同チームのストレート(エアロダイナミックス)テストで突然謎のクラッシュ、頭部に重傷を負うと共に右目を失う悲劇に見舞われた。
レースの現場に姿を現すのはこれがアクシデント以来初ということで、本人は「緊張する」と語っているという。
パドックでは関係者に感謝の意を伝えたいとしている。

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2013/05/07

新型P Zeroハードコンパウンドが登場、フリー走行ではプロトタイプを追加供給 (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
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スペイングランプリ プレビュー: バルセロナ 2013年 5月10-12日
2013年5月6日、ミラノ

スペイングランプリには、P Zeroオレンジ・ハードコンパウンドとP Zeroホワイト・ミディアムコンパウンドが選択されていますが、今年のカタロニア・サーキットではいくつかのタイヤに関する変更がもたらされました。それは、戦略の可能性をより広げるためにP Zeroオレンジ・ハードコンパウンドを進化させたことです。その他のコンパウンドに変更はありません。また、タイヤを温存することなく、フリー走行セッションでの積極的な走行を奨励する目的で、プロトタイプのハードタイヤが1セット追加供給されます。このプロトタイプは、レースで使用されるP Zeroオレンジ・ハードタイヤと同一ではなく、各チームができるだけ長く走行することができるよう、耐久性を強化した特製のコンパウンドです。タイヤを識別するため、このプロトタイプにはカラーマーキングが施されません。

ピレリジャパン・プレスリリース

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コバライネンの分析、「マルシアよりケータハムが上」

Heikki Kovalainen (C)Caterham F1 Team
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共にまだここまでノーポイントと、事実上、上位チームとは別次元の戦いを演じているマルシアF1とケータハムF1の両チームだが、先のバーレーンGPではひさびさ古巣ケータハムのマシンをドライブ、ベテランらしいフィードバックをチームに与えたヘイキ・コバライネン(31歳:フィンランド)は「マシンはケータハムのほうが上」と、チームを鼓舞している。

「バーレーンでは、比較のため僕が現行マシンに乗り、ピックのほうはバージョンアップしてマシンをドライブしたんだ。
去年の時よりドライブしづらい印象を持ったけど、これにはタイヤによる違いも大きいいんだろう。
それでもウチのマシンのほうがマルシアより優れているのは間違いないと信じているよ」と、英『スカイスポーツ』に語ったもの。

コバライネンは今週のスペインGPでもフリー走行に登場すると期待されている。

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ピレリ、スペインGPフリーに「耐久タイヤ」特別支給へ

Pirelli Tyre Colloring (C)Pirelli Motorsport
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ピレリタイヤは、今週末行われるスペインGPのフリー走行1回目セッションに、正規のタイヤである2種類(今回はミディアムとハードタイヤ)の他に、よりコンパウンドを固くして耐久性を持たせた特別なタイヤを1セットずつ支給する方針ということだ。

これはすべてのドライバーに1セットずつ余分に支給されるもので、フリー走行1回目での走行を多くしてもらおうという狙いがある。
現在タイヤには識別用のマーカー(ミディアムは白、ハードはオレンジ)が標示されることになっているが、この特別支給のタイヤはこうしたマークがないものになるという。

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バトン&ペレス(マクラーレン)、「スペインGPが正念場」

Jenson Button (C)McLaren Group
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今週、F1はいよいよヨーロッパ・ラウンドの幕開けスペインGPとなるが、ここまで思わぬ不振に喘ぐマクラーレン・チームのバトン&ペレスのデュオは、共に「このグランプリが正念場」と口を揃えている。

「パドックにモーターホームやトランスポーターがずらりと並んでいるのをみると、いつもここで新しいシーズンが始まるような気がするんだ。
だから気分的にはこのスペインGPが開幕戦のようなもの。
ここまでの4レースはなかなか思うようにならなかったけれど、ここはシーズン前に繰り返しテストをしたところだから大丈夫さ」と、バトン。

またペレスのほうも「ここはどのチームもドライバーも熟知しているサーキットだから、データも豊富だしほんとうの力量が発揮されることになるよ。
僕らも着実に進化しているし、ここでこそ真の評価が下される筈さ」と、語っている。

ここまでのところ、今季メルセデスAMGに移籍したハミルトンのほうの判断が「正解」ということになっている。
(ハミルトン:50ポイント、バトン:13ポイント)

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2013/05/06

佐藤琢磨(ホンダ)、連続優勝逃がすもランキング首位に

サンパウロ戦表彰式

元スーパー・アグリ等のF1ドライバーで、現在はインディカー・シリーズにサンパウロ戦する佐藤琢磨(ホンダ)が、5日(日)行われたブラジル・サンパウロ戦で最終コーナーまでリード。
結局わずかな差で前戦ロングビーチ戦に続く連続優勝は逃がしたが、これで同シリーズ日本人ドライバー初となるランキング首位に躍り出た。

次戦はいよいよシリーズ・ハイライトである最大のイベント『インディ500』(5月26日決勝)となる。

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エリック・ブイユ代表(ロータス)、「タイトル争いは資金次第」

Eric Boullier (C)Renault F1 UK
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レッドブル・レーシングに続いて目下コンストラクターズ・ランキング2位と、タイトル争いを繰り広げるロータス・チームだが、今後もチャンピオンシップ争いに関われるかは「資金次第」と、苦しい胸の内を吐露した。

そう語るのは同チームのエリック・ブイユ代表。
「ここまで健闘していると言われるが、われわれの力はまだこんなものじゃない。
他チームだってそうだろうが、われわれも来週から始まるヨーロッパ・ラウンドには大幅なバージョンアップを準備している。
ただ、この争いがシーズン最後まで続けられるか、というと、そこは残念ながら資金次第ということになるだろう。
そのためにもわれわれはいま好成績を続けなければならないんだ」と、鼓舞した。

前身のルノー・チーム時代も含め、タイトル獲得となれば2006年(アロンソ&フィジケーラ)以来ということになる。

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アラン・ジョーンズ氏、ウェバーに「チームメイトは敵」

Alan Jones (C)Williams F1
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元ウィリアムズ等のF1ドライバーで、1980年にはオーストラリア人二人目のチャンピオン(一人目はジャック・ブラバム氏)に輝いたアラン・ジョーンズ氏(66歳)が、チーム内騒動が伝えられるレッドブル・レーシングのマーク・ウェバーに対し、「チームメイトは敵と思え」と過激な発言で後輩の同国人ドライバーを叱咤した。

これは英『ガーディアン』紙に語ったもので、ジョーンズ氏は「表面上は和解したことになっているが、ベッテルは『同じような状況になればまた勝ちに行く』と宣言している。
これは結局ベッテルがそういう人間だということ。
ウェバーは彼を仲間とみるのではなく、ライバル・敵としてみなければならないよ。
それが嫌ならこのチームと契約しなければ良かったということさ」と、突き放した。

ここまでベッテルはチャンピオンシップをリードしているが、一方ウエーバーは優勝がまだないままランキング5位に留まっている。

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ライコネン(ロータス)、「必要なのは予選でのスピード」

Kimi Raikkonen (C)Lotus F1 Team
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今シーズンも全戦入賞と健闘しているロータス・チームのキミ・ライコネン(33歳:フィンランド)だが、今後念願のタイトル獲得に向かうには、予選でのスピードが必要だと主張している。

これはF1公式サイトで語ったもので、その中でこのフィンランド人は、「目下ランキング首位のベッテルとは10ポイントの差がある。
彼と僕とは同じ回数だけ表彰台に上がっているんだけど、ね。
われわれには予選でのスピードをもっと増す必要がある。
ここを改善すれば、決勝レースでももっと楽になると思うんだ」と、自身で分析している。

実際、ベッテルとライコネンとは同じ3回表彰台に上がっているが、ベッテルが4戦中3回フロントロウからスタートしているのに対しライコネンのほうはフロントロウは1回だけで、あとの3回は7番手以下からのスタートを強いられている。

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2013/05/05

HRTのF1マシン、『BOSS GPシリーズ』転用へ

Image (C)BOSS GP Series

F1やインディカー、GP2、A1GP等のマシンで構成される『BOSS GPシリーズ』に、昨年F1を戦ったHRTの『F112』が2台参戦することが同シリーズのリリースで明らかとなった。

HRTは解散となったあと、チームの機材をスペインでリサイクル業を営むテオ・マーティン氏が購入。
マシン本体の他にも関連する機材が残っていることから実走が可能な状態であるという。

同シリーズは次戦、5月11-12日にオーストリアのレッドブルリンク(A-1リンク)で行われる。

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ゴンザレス(マルシア)、スペインGPのフリー走行も

Rodolfo Gonzalez (C)Marussia F1 Team
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前戦バーレーンGPで初めて金曜日のグランプリ・セッションを走ったマルシアF1チームのロドルフォ・ゴンザレス(26歳:ベネズエラ)が、次戦スペインGPでも再びフリー走行1回目に起用されることがわかった。

前回ゴンザレスはビアンキのマシンをドライブしたが、ギヤボックスのトラブルに見舞われてわずか7ラップの周回に留まったもの。
今回はチルトンの『MR02』を走らせる予定ということだ。

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ドイツ企業、2014年仕様F1マシンを開発

Lotus 『T128』
ドイツのモーターレーシング企業である『ADESS AG』が、2014年仕様のF1シャシーを開発していることと伝えられている。

同社は元リジェやザウバー等のデザイン・マネージャーだったステファン・コッセによって設立された『SCE』(ステファン・コッセ・エンジニアリング)のパートナー企業であるとされ、ロータスのWEC(世界耐久選手権)用マシン『T128』や、F1ではHRT『F112』のエアロダイナミックスにも関与したということだが同チームは残念ながら経済的な事情からF1撤退を余儀なくされている。

F1チームは基本的にコンストラクターであることが義務付けられていることや、現在F1は縮小方向にあるとされ、新たに「供給チーム」を見出すのは困難であるとみられる。

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2013/05/04

メルセデスAMG、「クビサのF1実車テストも受け入れる」

Robert Kubica/DTM (C)Mercedes Motorsport
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かねてF1復帰への希望を隠さない元ルノー・チームのロバート・クビサ(28歳:ポーランド)が、先にメルセデス・モータースポーツのF1シミュレーターを体験したことが報じられたが、さらにメルセデスAMGチームでは本人の実車テストも受け入れる、との積極姿勢をみせている。

これは同チームのトト・ウォルフ/マネージング・ディレクターが語ったもので、「歓迎しているよ。
本人が望むなら、われわれは喜んでF1マシンをテストする機会を用意するつもりだ」と、英『BBCスポーツ』にコメントしたという。

同氏は以前からクビカとの間に緊密な関係を持っていて、今年2月にはDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)マシンをテストする機会も提供している。
ただ具体的な時期については不明だ。

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ウィリアムズ、『TAKグループ』とスポンサー契約

 TAK Group logo (C)Williams F1

ウィリアムズ・チームは、カザフスタンの投資企業である『TAKグループ』とスポンサー契約を結んだことを明らかにした。
契約金額や年数など詳細については非公表。

フランク・ウィリアムズ代表は、「われわれはTAKグループを新たなパートナーとして迎え入れることを大いに歓迎する。
彼らの世界マーケティングにおける意欲を成し遂げるため、共に密接に働くことを楽しみにしている」と、述べた。

これにより同社が本拠を置くアスタナの町のロゴが、同チームのマシン『FW35』に掲出される予定だ。

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F1チーム、ペナルティ・ポイント・システム協議へ

Image (C)Ferrari S.p.A
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F1各チームは来週末に予定されるスペインGPの会場で、新たな「ペナルティ・ポイント・システム」の導入を検討するための協議を行うことがわかった。

これはFIA(国際自動車連盟)のチャーリー・ホワイティング/レースディレクター率いるスポーティング・ワーキンググループが主導するもので、ドライバーが規則違反を行った場合、これを点数式にして累計、一定の点数に達した場合に罰金や出場停止などのペナルティを与える明確なシステムを構築しようとするもの。

チーム側の同意が得られれば、2014年シーズンからにも正式にスタートさせたい考えとみられる。

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2013/05/03

ピレリ、スペインGPから3戦のタイヤスペックを発表

Pirelli Tyre Colloring (C)Pirelli Motorsport
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ピレリは、来週末行われるスペインGPからのヨーロッパ&北米ラウンド3戦に使用するタイヤコンパウンドを発表した。
それによればパーマネントコースのスペインGPにミディアム/ハードの組み合わせ。
市街地特設コースのモナコGPではスーパーソフト/ソフト。
同じく市街地特設コースで行われるカナダGPではスーパーソフト/ミディアムを投入するという。
それぞれ性格がまったく異なる3戦での、各チームの戦い方に注目だ。

Rd. グランプリ Sソフト ソフト ミディアム ハード
第5戦 スペインGP    
第6戦 モナコGP    
第7戦 カナダGP    

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FIA、次戦からテレメトリーをバージョンアップ

Ferrari Steering Wheel (C)Ferrari S.p.A
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FIA(国際自動車連盟)は、今季開幕からトラブルが続いているコントロールタワーとマシンとを結ぶテレメトリー・システムについて、ヨーロッパ・ラウンドの幕開けとなる次戦スペインGPからバージョンアップを期すことを明らかにした。

これは英『ロイター』が報じたもので、レーススチュワードの一員でもある元F1ドライバー、デレック・ワーウィック氏の話として「改善の結果、スペインGPからは諸装置がすべて機能する筈」とのコメントを伝えた。

関係者によれば、このシステムは昨年までとサプライヤーが変更され、今年はドイツの『リーデル社』から提供されているということだ。

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レッドブル、ウェバーの後継は内部昇格も

M.Webber & H.Marko (C)RedBull Racing
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先にチーム内で起きたオーバーテイク問題で揺れたレッドブル・レーシングでは、今季限りでのマーク・ウェバーの離脱が必至とみられているが、その後継について同グループのレーシング・アドバイザーであるヘルムート・マルコ氏は楽観視しているようだ。

「ウチのマシンをドライブしたいというドライバーは山ほどもいるんだ。
後継なんて何も心配していないね。
それにベッテルという最高のドライバーがいれば、必ずしもトップドライバーを二人揃える必要はないよ。
ウチはトロ・ロッソに優れた若いドライバーがいるんだから、内部昇格だって構わないと思っているよ」と、マルコ氏。

同チームではウェバーの契約が今季末までであるのに対し、ベッテルのほうは2014年末まであるとされる。

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2013/05/02

ロスアンジェルス、FIA・フォーミュラE開催地1号に

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FIA(国際自動車連盟)は2014年からスタートさせる予定の電気自動車レース『フォーミュラE』の開催地第1号として、アメリカ西海岸の都市ロスアンジェルスと正式契約を結んだことを明らかにした。

フォーミュラEはその名の通り電気パワーによる新分野の自動車レースだが、電気自動車故にモーターレーシングでは不可欠の『サウンド』の魅力に欠けることから人工的なエクゾーストノートを付加することも考慮されているという。

なお同レースの開催地としては、他にロンドン(イギリス)、ローマ(イタリア)、マイアミ(アメリカ)、北京(中国)、プトラジャワ(マレーシア)、ブエノスアイレス(アルゼンチン)、リオデジャネイロ(ブラジル)らがすでにノミネートされている。

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フラビオ・ブリアトーレ氏、「F1復帰の意志はない」

Flavio Briatore (C)Renault F1 UK
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元ベネトン・チームやルノー・チームでマネージング・ディレクターとして辣腕を振るい、幾多のチャンピオンシップを獲得したフラビオ・ブリアトーレ氏(63歳)だが、今後もF1の舞台に復帰する意志がないことを明らかにした。

これはイギリスの『F1レーシング』誌で語ったもの。
その中でこのイタリア人は、「今のF1の経済状況では、チームを持つ意味がないよ。
私には3歳になる息子もいて、現在の生活に満足しているんだ。
F1復帰に魅力なんて感じてないね」と、素っ気ない。

かつていわゆる『クラッシュ・ゲート』事件でF1から追放されたブリアトーレ氏だが、その後処分は解除されて現実にはF1復帰に障害はない。

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マルシアF1の来季エンジンはフェラーリか

Ferrari F1 Engine (C)Ferrari S.p.A
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来シーズン、F1はエンジン規定が現行の2.4リッターV型8気筒から1.6リッターV型6気筒ターボ・エンジンへと大きく変更されることから、現在マルシアF1チームだけの供給となっているコスワース・エンジンは撤退の可能性が高い。
このため同チームでは新たな供給元を模索中とみられるが、同チームのパット・シモンズ/エクゼクティブ・エンジニアリング・ディレクターはこれについて近いうちに契約に至ると強調している。

関係者の観測では、すでに4チームに供給しているルノー・エンジンは可能性が少ないことから事実上フェラーリかメルセデスのいずれかということになるが、今季同チームでレースドライバーを務めるジュール・ビアンキ(23歳:フランス)が元々フェラーリ・チームの育成ドライバーだったことからこちらの可能性が高いものとみられているようだ。

現在フェラーリは自チームの他にザウバーとトロ・ロッソに供給している。

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2013/05/01

A.ロッシ(ケータハム)、カナダGPでフリー走行デビューへ

Alexander Rossi (C)Caterham F1 Team
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先に中国のマ・キンファと共にケータハムF1のリザーブ&テストドライバーに指名されたアレクサンダー・ロッシ(21歳:アメリカ)が、6月7日(金)に予定されるカナダGPのフリー走行セッションでやっとF1デビューすることが明らかにされた。

僚友であるマ・キンファのほうはすでに4月の中国GPでフリー走行を走っていてロッシのほうも先のバーレーンGPでのデビューが予定されていたものの、ここではかつてのレースドライバーであるヘイキ・コバライネンが起用されたため延期となっていたもの。

今季GP2シリーズに参戦しているロッシは、デビューとなった第2戦バーレーン戦でいきなり3位表彰台に上がるなど将来を嘱望される若手ドライバーだ。

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窮地のマルシアF1、それでも「絶対、生き延びる」

Pat Symonds (C)Marussia F1 Team
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FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)とのコンコルド協定交渉がまとまらず、事実上今シーズンは賞金なしで戦うことを余儀なくされることが確実とみられるマルシアF1チームだが、同チームのパット・シモンズ/エクゼクティブ・エンジニアリング・ディレクターはそれでも「われわれは絶対に生き延びる」と、意気軒昂なところをみせた。

「わがチームはジョン・ブース(チーム代表)やグレーム・ロードン(スポーティング・ディレクター)などほんとうにモーターレーシングを愛する人間で構成されているんだ。
決してお金のためにやっているんじゃない。
例え窮地に陥ったとしても、F1活動を放棄したりすることはない」と、元ルノー・チーム活躍の立役者は強気に語る。

今回FOMのエクレストン代表がF1の賞金を上位10チームだけに限定したことから、これまで一度もトップ10に入ったことがないマルシアには厳しい状況が待ち受けるとみられている。

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サンパウロ市、ブラジルGPの契約更改に自信

2012 Image (C)Mercedes Motorsports
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施設改修の遅れを理由にFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏から契約更改に難色を示されていたインテルラゴス・サーキットのブラジルGPだが、地元サンパウロ市では長期の契約に道筋が付いたと自信をみせている。

これは地元ブラジルの『ランス』紙が報じたもので、それによればサンパウロ市が施設改修を約束する書簡をエクレストン氏側に送ったことから話が一気に進展したということだ。
同市の市長は「大きな資金を投ずるので、少なくとも2020年までの開催は決めたい」と、長期契約に期待をみせているという。

エクレストン氏はインテルラゴスの改修が進まないことからブラジルGPをリオデジャネイロへ開催地変更することも示唆してプレッシャーを掛けていた。

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