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2013/04/21

決勝では多彩な戦略が可能に (ピレリ)

ニコ・ロズベルグ (C)Pirelli Motorsport
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2013年バーレーングランプリ 予選
2013年4月20日、サクヒール

メルセデスのニコ・ロズベルグが、P Zeroホワイト・ミディアムタイヤで1分32秒330を記録し、日曜日の決勝ではポールポジションからスタートします。今回のグランプリ用として、P Zeroオレンジ・ハードタイヤとP Zeroホワイト・ミディアムタイヤが選択されています。2013年型ミディアムタイヤを使用したロズベルグのポールタイムは、昨年、ソフトタイヤを使用して記録されたレッドブルのセバスチャン・ベッテルのポールタイム1分32秒422よりも速いものでした。バーレーンでのロズベルグのポール獲得により、1950年代、ファン・マヌエル・ファンジオとスターリング・モスの時代以来のメルセデスによる連続ポールポジション獲得となりました。

午前中に行われた最終フリー走行(FP3)では、各ドライバーはハードとミディアムの両コンパウンドを使用しました。フェラーリのフェルナンド・アロンソが、セッション終盤にミディアムタイヤで1分33秒247の最速タイムを記録し、路面の改善状態を強調しました。先に課されたグリッドペナルティにより、日曜日のグリッドは、予選のトップ10タイムと異なった様相を呈します。この点は、予選においていくつかのチームの戦略に影響を与えました。

ピレリジャパン・プレスリリース

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「中国とは異なり、路面温度が40℃を超えるここバーレーンでのタイヤマネージメントの鍵は、熱によるデグラデーションになりそうです。トラクションとブレーキングの度に、この点が特にリアタイヤにチャレンジを課し、制限的要因となります。路面の改善は進んでいますので、タイムは次第に速くなるでしょう。既に今年のポールタイムは、ソフトコンパウンドで記録された昨年のポールタイムを上回っています。両コンパウンド間の性能差は、中国グランプリ時よりも小さく、約0.6秒となっているため、明確な単一の戦略ではなく、多様な戦略が可能になるでしょう。この点は、予選でも既に見られ、各セッションにおいて各チームの異なるアプローチが見られました。バーレーンでは、他の多くのトラックよりもオーバーテイクが容易です。そして、ミディアムを主体とするチームもあるでしょうが、ハードタイヤが決勝では主役になりそうです。フリー走行中にメルセデスのハミルトンのマシンで発生した問題は、タイヤの構造的な欠陥によるものではなく、路面上のデブリによるものと思われます」

ピレリの戦略予測:

両コンパウンドの性能差が小さいため、多様な戦略が可能になります。したがって、最速の戦略はひとつではありません。また、スタート時に装着するタイヤによって大きな差はありません。

この前提で、3ストップ戦略が最速と予測されます。

ハードでスタート
1回目のストップ:10周でハードへ交換
2回目のストップ:25周でハードへ交換
3回目のストップ:41周でミディアムへ交換

代替戦略

ミディアムでスタート
1回目のストップ:8周でミディアムへ交換
2回目のストップ:24周でミディアムへ交換
3回目のストップ:38周でハードへ交換

ハードによる2スティントとミディアムによる1スティントの2ストップ戦略も不可能ではありません。その際、57周のレース中、ドライバーはリアタイヤのデグラデーションをコントロールする必要があります。

今回も戦略への柔軟なアプローチが利益をもたらします。しかし、オーバーテイクが比較的容易なため、トラフィック中のスペースを見つけることはそれほど重要ではありません。

Pi2

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