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2013/03/24

トップ10ドライバーにタイヤ選択の自由が与えられ、多様な戦略が可能に (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
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2013年マレーシアグランプリ 予選
2013年3月23日、セパン

レッドブルのセバスチャン・ベッテルが、マレーシアグランプリの予選で1分49秒674を記録し、2013年開幕から2戦連続のポールポジションを獲得しました。フェラーリのフェリペ・マッサとフェルナンド・アロンソが2位と3位に続きました。

Q3は開始から終了までウェットコンディションで行われ、ベッテルはCinturatoグリーン・インターミディエイトタイヤで、2位を1秒近く引き離すポールタイムを記録しました。マレーシア用に選択されたスリックタイヤのP Zeroホワイト・ミディアムとP Zeroオレンジ・ハードコンパウンドは、Q1とQ2で使用されました。

Q3に進出したトップ10ドライバーは全員、Cinturatoグリーン・インターミディエイトタイヤでタイム計測を行ったため、彼らは明日の決勝スタート時に装着するタイヤを自由に選択することができます。このため、多様な戦略が可能になります。

ピレリジャパン・プレスリリース

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「Q1の開始直後から、ハードタイヤを使用するチームとミディアムタイヤを使用するチームが混在し、様々な興味深い戦略が見られました。通常のQ1と異なり、決勝用に新品のハードタイヤを温存するため、トップチームの中にもミディアムコンパウンドを使用するチームが見られました。しかし、Q2の終盤に降り始めた雨によって、予選の様相が一変しました。そして、Q3の終盤に路面は急速にドライになり、クロスオーバーポイントに近づいたものの、スリックタイヤには適さないウェット状態が残っていました。したがって、誰が最後までステイアウトして、路面がドライになるQ3終盤のメリットを享受できるかがポイントになりました。明日の決勝スタート時、ドライバーたちは自由にコンパウンドを選択できますので、戦略の幅は広がっています。スリックコンパウンド間の性能差はラップあたり約0.8秒で、ここまでのデータを見る限り、タイヤにとって最もアグレッシブなサーキットのひとつであるここセパンでは3回のピットストップが予測されます。しかし、ここはマレーシアですから、決勝でウェットタイヤ登場の機会があっても驚きではありません」

ピレリの戦略予測:

明日の決勝では3ストップ戦略が最速と予測され、ハードコンパウンドが主体となるでしょう。もちろん、これはドライコンディションの場合です。月間平均雨量がメルボルンの約6倍という事実からも、ドライコンディションが続くことは確実ではありません。

・最速の戦略
ミディアムでスタート
1回目のストップ:9周でハードへ交換
2回目のストップ:25周でハードへ交換
3回目のストップ:40周でハードへ交換

・代替戦略
ミディアムでスタート
1回目のストップ:13周でミディアムへ交換
2回目のストップ:25周でハードへ交換
3回目のストップ:41周でハードへ交換

FP3のラップタイム上位:
1 ベッテル 1分36秒435 ミディアム中古
2 ハミルトン 1分36秒568 ミディアム新品
3 スーティル 1分36秒588 ミディアム新品

トップ10ドライバーの使用タイヤ:
ベッテル インターミディエイト 新品 1分49秒674
マッサ インターミディエイト 新品 1分50秒587
アロンソ インターミディエイト 新品 1分50秒727
ハミルトン インターミディエイト 新品 1分51秒699
ウェバー インターミディエイト 新品 1分52秒244
ロズベルグ インターミディエイト 新品 1分52秒519
ライコネン インターミディエイト 新品 1分52秒970
バトン インターミディエイト 新品 1分53秒175
スーティル インターミディエイト 新品 1分53秒439
ペレス インターミディエイト 新品 1分54秒136

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