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2013年2月

2013/02/28

各チーム、最終プレシーズンテストでより多くのタイヤデータを収集へ (ピレリ)

プレビュー: 2013バルセロナ公式Formula Oneテスト
2013年2月27日、ミラノ

(C)Pirelli Motorsport
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今週の木曜日から日曜日まで、バルセロナで4日間のFormula One最終プレシーズンテストが行われます。文字通り、翌月オーストラリアで開幕するシーズン前の最終テストとなります。先週のテストと同じく、今回もカタロニア・サーキットがテストの舞台となるため、各チームは、新型マシンのセットアップや燃料搭載量を変化させてタイヤ性能やデグラデーションを評価した先週のデータを活用することができます。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「先週のテストは気候に恵まれませんでした。そのため、タイヤが理想的な作動温度領域に達することができず、例外的なデグラデーションが発生しました。今回は少しでも一般的なコンディションになることを期待します。そうなれば、各チームがより適切なデータを収集することが可能になるでしょう。再びバルセロナに戻ることにより、各チームは前回のデータを活用することができます。2013年型タイヤは、コンパウンドとタイヤ構造がともに昨年から変更されているため、今回のテストで行われる作業は非常に重要なものになるでしょう。テストの段階においては、コンディションが一般的なものとは限らないので、チームやドライバーにとって開幕戦の結果を予測することは非常に難しいと言えます。過去2年の経験によると、シーズンを通じてタイヤデグラデーションは大きく減少し、ウィンターテスト時の約半分ほどになっています。今年のデグラデーションは2012年時よりも大きくなり、バルセロナでハードコンパウンドを使用した場合、レースコンディションでラップあたり0.15~0.18秒のデグラデーションレートになると見ています」

ピレリジャパン・プレスリリース

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エクレストン氏(FOM代表)、豪GPの契約更新難航を牽制

Albert Park Circuit (C)Williams F1
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1985年に当時のアデレードでスタートしたオーストラリアGPは1996年から現在のメルボルン(アルバートパーク)に場所を変え現在まで途切れることなく続いているが、開催権料の高さから開催継続に難を示す向きが増えている。
地元メディアが伝えるところによれば、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)に支払う開催権料は毎年2千万ポンド(約28億円)にも達するということで、2015年に現在の契約が満了した後は、継続すべきでないとの声が市民から高まっているというものだ。

これに対しFOMのバーニー・エクレストン代表は、「オーストラリアGPは世界の中でも最もうまくいっているグランプリの一つで、地元からも愛されている筈。
多少の批判があることは聞いているが、オーストラリアGPがなくなるなど到底考えられないこと。
私なら50年契約だって喜んで結ぶよ」と、2015年以降の継続にも自信をみせた。

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ドイツ・メディア、「F・インディアはスーティル」と報道も

Adrian Sutil (C)Force India F1
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いまだ2013年のシートが確定していない唯一のチームであるフォース・インディアについて、ドイツの『スポルト・ビルト』誌らは地元ドイツのエイドリアン・スーティル(30歳)に決定したと報じた。

しかしこれについてスーティルのパーソナル・マネージャーであるマンフレッド・ジマーマン氏はやはりドイツの通信社である『スポーツ・インフォメーション・サービス』の取材に対し、「もちろんそうありたいと願っているが、現段階でまだ何ら契約は結ばれていない」とこうした報道を否定した。

フォース・インディアの最後のシートについてはフランスのジュール・ビアンキ(23歳)と上記スーティルとの間で最後の熾烈なシート争いが繰り広げられているとみられる。

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マクラーレン首脳、「メルセデスによる札束攻勢」示唆

マクラーレン・チームの今季マシン『MP4-28』を開発した責任者である筈のパディ・ロウ/テクニカル・ディレクターがメルセデスAMGチームへ移籍することになったことについて、マクラーレン首脳は納得できない気持ちでいるようだ。

Jonathan Neale (C)McLaren Group
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同チームのマネージング・ディレクターであるジョナサン・ニール氏によれば「ロウ氏は『契約満了』によりチームを離脱、後任にはエンジニアリング・ディレクターだったティム・ゴス氏を直ちに指名した」としているが、開幕直前のこの時期に技術部門の重要な人事変更が行われるのはいかにも不自然なこと。
さらにチームは最後までロウ氏の離脱を否定し続けていた経緯もある。
また、ロウ氏の新天地の仕事が2014年マシンの開発というのもいわゆる「ガーデニング休暇」のためだと推察されている。

ニール氏はさらに「ロウは相当な額の金銭をメルセデスから呈示されたのだろう。この世界では珍しいことじゃないが……」と、苦々しい面持ちを隠さない。
ロウ氏は実に19年という長きに渡ってマクラーレン・チームに在籍した。

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2013/02/27

再び持ち上がるロス・ブラウン氏のメルセデス離脱説

MercedesGP 『W04』 (C)Mercedes Motorsport
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今回、マクラーレン・チームからテクニカル・ディレクターを務めたパディ・ロウ氏(50歳:イギリス)が離脱、メルセデスAMGチームに移籍すると伝えられたことで、また燃え上がっているのがロス・ブラウン氏のメルセデスAMGチーム離脱説だ。

これについて当人は完全否定。
また新たに非常勤のチェアマンとしてメルセデス経営部門の一角に就いた元F1チャンピオン、ニキ・ラウダ氏も「彼らはすべてはその役割を分け合っていていずれも競合するようなものではない。
ロス・ブラウンはチーム代表であって全体の責任者。
トト・ウォルフは商業的な部分を、またパディ・ロウは技術部分の担当者。
全員がチームのために協力してタイトル獲得に挑むことになるんだ」と、説明している。

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アラン・プロスト氏、2014年のフランスGP復活に意欲

Alain Prost (C)Williams F1
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元4回のF1チャンピオンで、そのドライビング・スタイルから『プロフェッサー(教授)』と讃えられたフランスの英雄アラン・プロスト氏(58歳)が、地元フランスGPの復活に意欲をみせている。

もうこれで5年間フランスGPの開催が途絶えている。
「F1に伝統と人気を持つフランスに、これだけ長いことグランプリ開催がないのは不自然なことだ。
スポーツ紙にはまだ2013年の開催にチャンスがあると報じるものもあるが、実際のところそれはもう不可能だろう。
しかし2014年には可能性があると私は思っている。
いや、絶対にフランスGPを復活させなければならないんだ」

そう語るプロスト氏は、これまでマニクールやポールリカールでの復活開催に向け実際に尽力してきたことを明らかにしている。

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マクラーレンMES、「ECUの問題解決に全力傾注する」

McLaren Technology Center Imaga (C)McLaren Group
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今シーズン、F1全チームに共通部品としてFIA(国際自動車連盟)から供給されているECU(エンジン・コントロール・ユニット)に不具合が続出したことで、チーム側からは不安と不満の声が上がっているが、これについてこれを開発したMES(マクラーレン・エレクトロニクス・システムズ)のピーター・ヴァン・マネン/マネージング・ディレクターは次のようにコメントしている。

「今回、エンジン規定が大きく変更される2014年シーズンを見据え、ECUを新しいものに交換した。
十分テストを重ねたつもりだったが、残念ながらそのソフトウェアにバグがあったようで不具合が残されたまま提供してしまったようだ。
開幕までには完全なものに改良し、全チームに供給したいと考えている」

MESはその名の通りマクラーレン・グループの一社ではあるが、もちろん今回の件についてマクラーレンF1チームは関係していない。

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2013/02/26

グロージャン(ロータス)、「今年は札付きにならない」

Belgian GP Accident (C)Ferrari S.p.A
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昨年のベルギーGPでは大アクシデントの原因を作るなど幾多のクラッシュ事故を繰り返し、その「被害者」からは「クレイジー」とまで言われているロマン・グロージャン(26歳:フランス)だが、今年は「改心」する意向をみせている。

「今年は落ち着いて、自分に科せられたいい仕事をこなしたいと思っているよ。
そうすれば、少なくとも去年より4、5レースでは良い結果が残せる筈だからね。
チームが僕に持っている不安もわかっている。
今回、契約が決まるまで時間が掛かったのにはおそらくそのせいもあっただろうしね。
起用されたからにはチームの期待に応えたいと思っている」

昨季、チームメイトであるライコネンが20戦すべてで完走を果たした(入賞19回)のに対し、グロージャンのほうは完走12回(入賞10回)、実に7回ものリタイヤ(出場停止1回)を繰り返した。

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パディ・ロウ氏(マクラーレンT/D)、メルセデスAMGに移籍

McLaren『MP4-28』(C)McLaren Group
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開幕を前に2013年新型車が出そろったばかりのこの時期だが、主要チームでの技術責任者の移動が明らかとなった。

それによればマクラーレン・チームのテクニカル・ディレクターを務めたパディ・ロウ氏(50歳:イギリス)が同チームを離脱。
同氏は2014年マシン開発のため、メルセデスAMGチームに移籍することになったとのこと。

またロウ氏が離脱したマクラーレン・チームでの後任には、これまで長くエンジニアリング・ディレクターを務めてきたティム・ゴス氏を昇格させるということだ。
1990年にマクラーレンに加入した同氏は2005年F1で初となるシームレス・シフトのギヤボックスを開発した功績を持つことで知られている。

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ウィリアムズ、疑惑のエクゾースト・システム導入断念

Williams Renault FW35 (C)Williams F1
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ウィリアムズ・チームはFIA(国際自動車連盟)から「レギュレーション違反の可能性がある」指摘されていた今季新型車『FW35』のエクゾーストノ・システムについて、採用を断念したことを明らかにした。

同チームのマイク・ガスコイン/テクニカル・ディレクターは、「われわれはレギュレーションに違反することはないと考えているが、FIA側が判断を変える可能性は低い」との見通しを示した・
イギリス・メディアの伝えるところによれば、バルセロナ合同テストの際FIAのチャーリー・ホワイティング/レースディレクターが問題の箇所の視察を行ったということだ。

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2013/02/25

エイドリアン・スーティル、ビザ取得に問題か

Adrian Sutil (C)Force India F1
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目下ジュール・ビアンキとの間でフォース・インディアに残された最後のシート獲得に向けて鎬を削るエイドリアン・スーティル(30歳:ドイツ)だが、ここに来てさらに新たな不安が指摘されている。

スーティルは昨年傷害事件により執行猶予付きの有罪判決を受けているのだが、これが中国なとではビザ取得の障害になるのでは、と危惧されるもの。
ビザが取得できなければ当然グランプリへの出走は叶わないことになるからだ。

これについてスーティル本人は「全く問題ない」と強調するが、中国側の対応については明らかにされていない。

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フジテレビのF1中継、今年は30分前からCSで放映

TV Monitor (C)Scuderia Toro Rosso
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今年も日本でF1グランプリを放映するフジテレビが、2013年の放送予定を発表した。

それによればこれまで通りCS放送の『フジテレビNEXT』で生放送。
地上波での放映はなく『BSフジ』で編集した内容のものを遅れて放映する形は変わらず。
ただ、今年はCSの放送開始時間を決勝レーススタートの30分前からと充実させるとのことだ。

今年のF1は3月17日(日)のオーストラリアGPを幕開けに全19戦が予定されている。

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バルセロナ合同テスト、最多周回はザウバー・チーム

Test Image (C)Sauber Motorsport
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4日間にわたって行われたシーズン前2回目のテスト・バルセロナ合同テストは、集計の結果ザウバー・チームがトータル773ラップを周回して全チーム中のトップに立ったことがわかった。
この時期、テストはあくまでも開幕準備のためとはいえ、周回数が多いことは新型マシンの信頼性の高さを示すもの。

ちなみに2番手はウィリアムズ・チームの700ラップ、3番手はレッドブル・レーシングの694ラップというものだった。
しばしば最速タイムを記録するなど印象が深かったロータス・チームはしかし周回数では519ラップとマルシアに次ぐ下から2番手。
2007年以来のチャンピオンを目指すキミ・ライコネンにとって今後の熟成が気掛かりなところだろう。

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2013/02/24

レビュー: 2013バルセロナ公式Formula Oneテスト (ピレリ)

各チーム、バルセロナでピレリの雨天用タイヤを試す
2013年2月22日、バルセロナ

(C)Pirelli Motorsport
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Formula Oneチームは、バルセロナでの4日間テスト(シーズン前に3回行われる公式テストの2回目)の最終日、今年初めてのウェットコンディションを経験しました。他の3日間はドライとなり、各チームは走り慣れたサーキットで、今シーズン一新されたP Zeroタイヤの全レンジを使用して走行することができました。しかし、異例の寒いコンディションの影響で、有効なデータの収集は限定されたものとなりました。最終プレシーズンテストは、来週、2月28日~3月3日、同じくバルセロナで行われる予定です。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「各チームは非常に大きなデグラデーションをバルセロナで経験しました。これは、天候状態によるものです。今回のバルセロナは、シーズン中の典型的なコンディションとはかけ離れており、通常のレース時よりも気温と路面温度が非常に低くなりました。それに加え最終日には雨が降り、そのため、タイヤは通常の作動領域に達せず、グレイニングのような問題が発生しました。寒い気温に加えて、サーキットのコースレイアウトや路面の粗さのため、特にスーパーソフトタイヤには適さないコンディションでした。各チームの新しいマシンのセットアップがまだ固まっていないことや、マシンパッケージを最適化するために我々の全レンジのタイヤを試していたこともあり、今回のデグラデーションレベルは例外と見ています。メルボルンでは、タイヤは理想的な作動領域に入るため、いくつかのチームが経験した例外的なデグラデーションは抑制されるでしょう」

ピレリジャパン・プレスリリース

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ヒュルケンバーグ(ザウバー)、「僕はシンデレラじゃない」

Nico Hulkenberg (C)Sauber Motorsport
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今季フォース・インディアからザウバー・チームに移籍、さっそく同チームの『C32』のコクピットに収まってテストを行っているニコ・ヒュルケンバーグ(25歳:ドイツ)だが、早くもパドックでは『F1界のシンデレラ』との異名を取っているとのこと。

実は現在のF1ドライバーの中では最高部類に入る身長約184cmを誇る(?)ヒュルケンバーグは『C32』のコクピットは狭すぎて足が思うように動かせなかったのだという。
独『ビルト』紙によれば、コクピットのほうを拡大するのは困難なため、チームはヒュルケンバーグのレーシングシューズのつま先とかかと部分をカットした特別仕様の靴を用意。
なんとかテストはこれで凌いだということだ。

当人は「僕だけのシューズだからシンデレラなんて言われるけれど、そんなもんじゃない。
だいたい、それなら意地悪な継母は誰なんだか教えてよ」と、屈託がない。

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干された? レイジァ(マルシアF1)バルセロナで出番なし

Test Scene (C)Marussia F1 Team
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マルシアF1チームは今季のドライバーとしてルイス・レイジァ&マックス・チルトンというドライバー・ラインナップを発表しているが、開幕までに一波乱あるかも知れない。
というのもレイジァの母国ブラジルの大手通信社『アジェンシア・エスタード』によれば、レイジァのスポンサーからチームへの支払いが滞っている可能性があるとみられるからだ。

実際、ヘレス合同テストでこそチルトンとテスト日を分け合ったレイジァだが、今回のバルセロナ合同テストでは4日間共すべてチルトンがドライブ。
レイジァの出番は一日もなかった。

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マクラーレン製のECUに不具合続出

Ferrari F1 Engine (C)Ferrari S.p.A
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ドイツの『アウトモーター・ウント・スポルト』誌らが報じるところによれば、F1全チームに共通部品としてFIA(国際自動車連盟)から供給されているECU(エンジン・コントロール・ユニット)に不具合が続出。
中にはマシン・データがすべて消失したとの不満の声がエンジニアらから聞かれているとのことだ。

それによればMES(マクラーレン・エレクトロニクス・システムズ)製のこの標準ECUは今年バージョンアップされたということで、その際にバグが取り切れなかったものとみられる。
MESはその名の通りマクラーレン・グループの会社であるため、ライバルチームからは「マクラーレン・チームの陰謀ではないのか」とのブラックジョークまでささやかれているという。

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2013/02/23

背水スーティル(F・インディア)、「すべてやった」

Test Scene (C)Sahara Force India F1
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今シーズン残された最後のシートを巡りバルセロナ合同テストに臨んだフォース・インディア・チームのエイドリアン・スーティル(30歳:ドイツ)は、「できることはすべてやった」と晴れやかに話した。

「まだチームからは何も聞かされていないので、自分がどうなるのかわからない。
もちろん僕がフォース・インディアのレースシートを得たいと願っているけれど、でも決めるのは僕じゃないからね。
才能がきちんと評価されれば自ずと結果は付いてくる思うけれど、もしそれが叶わなければ僕は他のカテゴリーに進路を探すことになるだろう」と、同チームのシート獲得がならなかった場合には昨年のようにテストドライバーに甘んじることなく、F1から去る意向であることも示唆した。
ライバルは若いジュール・ビアンキ(23歳:フランス)だ。

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降雨に見舞われたバルセロナテスト最終日はハミルトン最速

4日間にわたって行われたシーズン前2回目のテストとなるバルセロナ合同テストの最終日(22日)は、残念ながら降雨に見舞われるなどコンディションが悪化、残念ながら各車ともこれまでのようなペースで走行することは叶わなかった。

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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開始時、いずれもインターミディエイト・タイヤで走行を開始したF1マシンだが、その後徐々に路面状況は好転。
メルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンが1'23.282のベストタイムをマークするなどしたが、午後には一転して降雨に見舞われコースは完全なウェットコンディションと化した、それ以上のタイムアップはならなかった。

またこの日は各チームでストップするマシンが相次ぎ、赤旗が繰り返された上に、セッション最後も赤旗中断で予定より早い終了を余儀なくされた。
ストップしたのはハミルトン(メルセデス)、マッサ(フェラーリ)、ウェバー(レッドブル)、グティエレス(ザウバー)、そしてデル・ガルデ(ケータハム)など枚挙に暇がない顔ぶれ。
ウィリアムズはマルドナド&ボタス二人がコクピットに収まったが、ピットストップの練習などで有効なタイムは計測されなかった。

次の合同テストは再びここバルセロナ・サーキットで28日(木)からやはり4日間の予定とされている。

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バルセロナ合同テスト最終日タイム (2/22)

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 L.ハミルトン GBR Mercedes 1'23.282 52
2 J.バトン GBR McLaren Mercedes 1'23.633 70
3 J.ベルニュ FRA Toro Rosso Ferrari 1'24.071 80
4 J.ビアンキ FRA Force India Mercedes 1'25.732 61
5 E.グティエレス MEX Sauber Ferrari 1'26.239 96
6 G-V.デル・ガルデ HOL Caterham Renault 1'27.429 50
7 F.マッサ BRA Ferrari 1'27.553 80
8 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'27.616 64
9 M.チルトン GBR Marussia Cosworth 1'29.902 51
10 R.グロージャン FRA Lotus Renault 1'34.800 41
-- V.ボタス FIN Williams Renault -------- 23
-- P.マルドナド VEN Williams Renault -------- 13

   * 2012 TestTime : 1'22.030 K.ライコネン/Lotus Renault (3/04)
   * 2013 TestTime : 1'21.848 S.ペレス/McLaren Mercedes (2/20)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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2013/02/22

ピレリタイヤ、消耗の早さに不安の声

Image (C)Pirelli Motorsport
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シーズン前テストもほぼ半ばを越え、各チーム決勝レースを意識したレース・ディスタンス・シミュレーションに挑みはじめているが、こで露呈したのが今年のピレリタイヤの消耗の早さだ。
とりわけ路面温度が低い状態でロングランを行うと、チーム側が想定した以上の消耗をみせ、21日(木)の時点では4回ものピットストップが必要になったという。

ピレリタイヤでは今年のタイヤについてこれまでよりアグレッシブなものにすると説明しているが、これは同時にタイヤのライフが短くピットストップの回数を要求するものになりそうだ。

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アロンソ(フェラーリ)、3日目トップタイム記録

Fernando Alonso (C)Ferrari S.p.A
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21日(木)行われたバルセロナ合同テスト3日目は、フェラーリのフェルナンド・アロンソが1'21.875のトップタイムを記録して気を吐いた。
この日午後のセッションではひたすらロングランに挑んでいたアロンソの、このタイムは午前にソフトタイヤを装着して叩き出したもの。

アロンソから0.285秒差の2番手にはザウバーのニコ・ヒュルケンバーグ。
こちらも午後はロングランを重ねていた。
今年初めてテストに登場したロータスのグロージャンは遅れを取り戻すかのようにこの日最多となる119ラップを周回、3番手タイムを記録した。
しかし多量の燃料を搭載するとタイヤが持たないという不安をみせていた。

ウィリアムズは午前がマルドナド、午後のセッションはボタスに交代して走り込みを行った。
2011年以来となるF1ドライブになったのは注目のエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)。
唯一まだ今季のシートが確定していないチームだけに、ジュール・ビアンキとのレースシート争いに拍車が掛かった。
やはりタイヤの持ちに不安を示したウェバー(レッドブル)は、そのレース・ディスタンス・シミュレーション中にマシントラブルでストップしたケータハムの赤旗中断で邪魔されていた。

今回のバルセロナ合同テストは明日22日(金)が最終日となる。

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ウィリアムズ『FW35』、穴あきホィールナットをテスト

全11チーム中のしんがりとして登場したウィリアムズ・チームの新型車『FW35』はさっそくバルセロナ合同テストに投入されているが、そのフロントホィールに新機軸が試されていることがわかった。

同マシンはレイズ社製のマグネシウム合金ホィールを採用しているが、マイク・コフラン/テクニカル・ディレクターによれば昨季まで使っていた一般的なホィールナットではなく穴の開いた新タイプを使用することにより、ブレーキを冷却した高温の熱風をここから排出できるのだという。

Left:FW34                  Right:FW35
 

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バルセロナ合同テスト3日目タイム (2/21)

Fernando Alonso (C)Ferrari S.p.A
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Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 F.アロンソ ESP Ferrari 1'21.875 97
2 N.ヒュルケンバーグ GER Sauber Ferrari 1'22.160 91
3 R.グロージャン FRA Lotus Renault 1'22.188 119
4 N.ロズベルグ GER Mercedes 1'22.611 107
5 P.マルドナド VEN Williams Renault 1'22.675 79
6 V.ボタス FIN Williams Renault 1'22.826 67
7 J.バトン GBR McLaren Mercedes 1'22.840 71
8 A.スーティル GER Force India Mercedes 1'22.877 78
9 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'23.024 108
10 J.ベルニュ FRA Toro Rosso Ferrari 1'23.366 106
11 M.チルトン GBR Marussia Cosworth 1'25.690 57
12 G-V.デル・ガルデ HOL Caterham Renault 1'26.117 93

   * 2012 TestTime : 1'22.030 K.ライコネン/Lotus Renault (3/04)
   * 2013 TestTime : 1'21.848 S.ペレス/McLaren Mercedes (2/20)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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2013/02/21

FIA、ウィリアムズ&ケータハムのエクゾーストに疑義

Williams Renault FW35 (C)Williams F1
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FIA(国際自動車連盟)が、すでに発表されたウィリアムズとケータハムF1両チームの新型車のエクゾースト・システムについて、レギュレーション違反の可能性があるとチーム側に指摘していることがわかった。

詳細については不明だが、この二つのチームが排気管の出口に取り付けたU字型のチャンネル上部のベーンと呼ばれるパーツがレギュレーションで禁止された「マシンのエアロダイナミックス性能に影響を与える」と判断されたものとみられている。

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バルセロナ・テスト2日目トップタイムはペレス(マクラーレン)

Sergio Perez (C)McLaren Group
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20日(水)行われたバルセロナ合同テスト2日目、他チームがトラブルに遭遇する中トップタイムを記録したのは今年マクラーレン・チームへの移籍を果たしたセルジオ・ペレス(前ザウバー)だった。

この日特に問題もなく順調に周回を重ねたペレスは、午後のセッションでソフトタイヤを履き、1'21.848と、前日ロズベルグ(メルセデスAMG)が記録したタイムを約0.8秒短縮。
これは昨年のテストでライコネン(ロータス)が記録したベストタイム1'22.030をも凌駕するもの。

2番手タイムを記録したのはレッドブルの王者ベッテルだったが、ガレーシセで過ごす時間が長かった上にタイヤとのマッチングにも不満の表情をみせていた。
多くのチームが午後はレース・ディスタンスを意識したロングランを行っていたが、ライコネン(ロータス)はギヤボックスに、アロンソ(フェラーリ)はエクゾースト部分のオーバーヒートとそれぞれトラブルに悩まされていたようだ。
また新型車『FW35』を発表したばかりのウィリアムズ・チームはボタスが117ラップを周回して信頼性を高めていた。

テストは22日(金)まで行われる。

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スーティルの支援者、10億円のスポンサー料用意との報

Adrian Sutil (C)Force India F1
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今週行われているバルセロナ合同テストに、まだ最後のシートが決まっていないフォース・インディア・チームはその候補とされるジュール・ビアンキ(23歳:フランス)&エイドリアン・スーティル(30歳:ドイツ)二人を起用する予定になっている。

ドライバーの決定に本人の能力が最大限評価されるのは当然のことだが、プライベート・チームにおいては持ち込めるスポンサー料の多寡が影響するのは否めないところ。
これについてスペインの『マルカ』紙は、スーティルの支援者(社)がすでに800万ユーロ(約10億円)もの金額を用意してチームに呈示していると報じた。

2007年に当時のスパイカーF1からF1デビューを果たしたスーティルだが、2011年のブラジルGP(フォース・インディア)を最後にレースからは遠ざかっていて、今回シート獲得がなればそれ以来ということになる。

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バルセロナ合同テスト2日目タイム (2/20)

Sergio Perez (C)McLaren Group
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Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 S.ペレス MEX McLaren Mercedes 1'21.848 97
2 S.ベッテル GER RedBull Renault 1'22.197 66
3 K.ライコネン FIN Lotus Renault 1'22.697 43
4 L.ハミルトン GBR Mercedes 1'22.726 121
5 F.アロンソ ESP Ferrari 1'23.247 76
6 V.ボタス FIN Williams Renault 1'23.561 117
7 D.リカルド AUS Toro Rosso Ferrari 1'23.718 70
8 P.ディ・レスタ GBR Force India Mercedes 1'23.971 62
9 N.ヒュルケンバーグ GER Sauber Ferrari 1'24.205 88
10 M.チルトン GBR Marussia Cosworth 1'25.115 66
11 C.ピック FRA Caterham Cosworth 1'26.243 102

   * 2012 TestTime : 1'22.030 K.ライコネン/Lotus Renault (3/04)
   * 2013 TestTime : 1'22.616 N.ロズベルグ/Mercedes (2/19)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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2013/02/20

アロンソ(フェラーリ)、2013年新型車『F138』に手応え

Fernando Alonso (C)Ferrari S.p.A
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19日(火)スタートしたシーズン前2回目のテストとなるバルセロナ合同テストで、フェラーリ・チームのフェルナンド・アロンソ(31歳:スペイン)が今年初めてのF1ドライブに挑んだ。
先のヘレス合同テストを回避したことで肋骨を骨折という噂に拍車を掛けたアロンソだったが、この日はそんな周囲の心配を一掃する好走をみせた。

「初日のテストとしてはかなり満足しているよ。
去年のこの時期『F2012』が周囲と2秒くらいの差があったことを考えれば、今年ははるかにいい状態なんじゃないかな。
今の感触で言うならば、今年フェラーリがタイトル争いに参加できない理由はないと思っているよ」

この日のアロンソは、走行した全11人中最多となる110ラップを周回、全体で3番手となるタイムをマークしている。

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ロズベルグ(メルセデスAMG)、トラブル克服最速タイム

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsport
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シーズン前2回目のテストとなるバルセロナ合同テストがスタート。
今回も全11チームが参加して行われた19日(火)の初日、トップタイムをマークしたのはメルセデスAMGチームのニコ・ロズベルグだった。
ロズベルグはしかしこの日午前のセッションではギヤボックスのトラブルに見舞われ、わずか14ラップしか周回できていなかったのだが、修復なって再びコースに出ると快走をみせたもの。

前回のヘレス合同テストで順調な仕上がりをみせたロータス・チームはこの日キミ・ライコネンがドライブ。
周回こそ少なかったものの、ここバルセロナでも好タイムを記録してみせた。
肋骨骨折などの噂も伝えられたフェラーリのアロンソはこの日が今年最初のF1テスト。
いきなりの走行でも好タイムをマークするなど周囲の心配を一掃する走りを披露した。
この日正式発表されたばかりのウィリアムズ『FW35』を駆ったマルドナドは順調に86ラップを周回したが、他チームから指摘されたエクゾースト部分に少々の不安を残した。

なお、この日赤旗中断の原因を作ったのはザウバーのグティエレスとケータハムのピックの2台だった。
前者は燃料系、また後者はギヤボックスが原因と報告されている。

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C.ホーナー(レッドブル代表)、「2014年はどのチームにもリスク」

Renault F1 Engine Factory (C)Renault F1 UK
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2013年シーズンもまだスタートしていない今の時期だが、連続でWチャンピオンに君臨するレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は早くも来年の心配で頭がいっぱいのようだ。

「2014年はF1のレギュレーションが大きく変更される。
とりわけ新しく導入される「1.6リッターV型6気筒ターボ」というエンジン規定は、ルノー、フェラーリ、メルセデスといった現行エンジンのいずれにも保証はなく、みんなが脅威に直面することになる。
いまのトップチームの誰もが未経験のもので高いリスクにさらされることになるだろう。
今の時点では誰にも予測はつかないが、われわれはヴィリーの連中を信頼しているよ」
なお、ヴィリー(フランス)はルノーF1エンジンのファクトリーのことを意味するもの。

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バルセロナ合同テスト初日タイム (2/19)

N.Rosberg & L.Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 N.ロズベルグ GER Mercedes 1'22.616 54
2 K.ライコネン FIN Lotus Renault 1'22.623 44
3 F.アロンソ ESP Ferrari 1'22.952 110
4 S.ベッテル GER RedBull Renault 1'22.965 66
5 P.マルドナド VEN Williams Renault 1'23.733 85
6 D.リカルド AUS Toro Rosso Ferrari 1'23.884 72
7 S.ペレス MEX McLaren Mercedes 1'24.124 75
8 P.ディ・レスタ GBR Force India Mercedes 1'24.144 82
9 E.グティエレス MEX Sauber Ferrari 1'25.124 66
10 M.チルトン GBR Marussia Cosworth 1'26.747 65
11 C.ピック FRA Caterham Cosworth 1'27.534 49

   * 2011 TestTime : 1'21.268 M.シューマッハ/Mercedes (3/11)
   * 2012 TestTime : 1'22.030 K.ライコネン/Lotus Renault (3/04)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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2013/02/19

ウィリアムズ、2013年新型車『FW35』を正式発表

Williams Renault FW35 (C)Williams F1
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19日(火)シーズン前2回目となるバルセロナ合同テストを前に、ウィリアムズ・チームは当地バルセロナ・サーキットで2013年新型車『FW35』を正式発表した。
発表には今年のレースドライバーであるパストール・マルドナドとバルテリ・ボタスも新しいレーシングスーツで立ち会った。
これにより今年参戦する全11チームの新型車がすべて出そろったことになる。
マシンはこの後さっそくテストに投入される。

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プレビュー: 2013バルセロナ公式Formula Oneテスト (ピレリ)

各チームがスペインの走り慣れたサーキットでピレリの全レンジを試す
2013年2月18日、ミラノ
(C)Pirelli Motorsport
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今週、今年2度目となる4日間のテストがバルセロナのカタロニア・サーキットで行われます。カタロニア・サーキットは年間を通じて温暖な気候と、マシンやタイヤ性能のあらゆる側面にチャレンジを課すテクニカルなコースレイアウトを持つために、テスト開催地としてよく知られています。バルセロナで速いマシンは、大半のサーキットで速いことが裏付けられています。したがって、全チームはこの4日間でセットアップを確立するために全力を注ぐことになるでしょう。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「全チームが新型マシンをバルセロナへ持ち込み、2013年型P Zeroタイヤの全レンジを使用する予定です。各チームは、既にバルセロナのサーキットに関する豊富なデータを持っており、それらは比較検討に役立つでしょう。そして、彼らの新型マシンが我々の最新世代のタイヤとどのように作用するのかを理解するために、多くの生産的な作業が行われるでしょう。今年のタイヤは、よりソフトに、より速くなり、そして意図的にデグラデーションが大きくなっています。今月始めにヘレスで行われた1回目のテストは、トラック路面が粗いという限定要因があったため、今回のコンディションはもっと一般的なものになることを期待します。しかし、気温が低くなる可能性はあります。実際、昨年は、朝方に路面が凍結することもありました」

ピレリジャパン・プレスリリース

続きを読む "プレビュー: 2013バルセロナ公式Formula Oneテスト (ピレリ)"

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フォース・インディア、ビアンキ&スーティル共にテスト起用

Jerez Test Scene (C)Sahara Force India F1
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いまだ2013年のシートが確定していない唯一のチームであるフォース・インディアでは、今週スペインのバルセロナ・サーキットで行われる合同テストに、候補に挙がっているジュール・ビアンキ(23歳:フランス)&エイドリアン・スーティル(30歳:ドイツ)の二人をいずれも起用する方針であることを明らかにした。

同チームではすでにポール・ディ・レスタ(26歳:イギリス)の残留は決まったものの、ザウバーに移籍したニコ・ヒュルケンバーグの後任については空席となったまま。
先のヘレス合同テストでビアンキが起用され好パフォーマンスを発揮したことで決まりと思われたが、先にスーティルのシート合わせが行われたことで同チームのシート予測は再び混迷に陥っている。

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ニキ・ラウダ氏、メルセデスF1撤退圧力に反撃

MercedesGP 『W04』 (C)Mercedes Motorsport
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このほどメルセデスF1のチェアマンに就いた元F1チャンピオン、ニキ・ラウダ氏(63歳:オーストリア)は、メルセデスの一部株主がF1撤退を要望しているというドイツ『アルゲマイネ・ツァイトゥング』紙の報道に反撃をみせた。
それによれば一部のファンドマネージャーらは、これまで3年を掛けてなお思うような結果が出せていないF1活動について、早々に撤退すべきと圧力を掛けているというもの。

これに対しラウダ氏は、「F1は着実に成長を遂げている。
グランプリはますます多くの国へ展開しているし、テレビでは相変わらず世界中でたくさんの視聴者が観戦している。
ここで活躍することはメルセデスにとって重要な商業活動でもあり、現時点での撤退など議論の余地もない」と、『ビルト』紙の取材に語っている。

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ハミルトン『トップギヤ』でベッテル破る

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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2008年のF1チャンピオン、ルイス・ハミルトン(28歳:イギリス)が、2010-2012年の3年連続チャンピオンであるセバスチャン・ベッテル(25歳:ドイツ)を破ってみせた。
これはイギリス『BBC』の自動車番組である『トップギヤ』で、同番組で人気の『スターズ・イン・リーズナブリープライスドカー』という市販車で特設コースを走ってタイムを競うというコーナーでのもの。

今回コンディションに恵まれたハミルトンは快走、これまでベッテルが持っていた1'44.0というベストタイムを大幅に破る1'42.9という最速ラップを記録したということだ。
今シーズン、長年親しんだマクラーレン・チームを離れて心機一転で臨むハミルトンにとって幸先良い滑り出しになったようだ。

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2013/02/18

ケータハムF1代表、コンストラクター条件の緩和主張

Cyril Abiteboul (C)Caterham F1 Team
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ケータハムF1で新しくチーム代表の座に就いたシリル・アビテブール氏が、F1独特のルールであるコンストラクター条件について緩和すべきとの主張を展開している。

F1のスポーティング・レギュレーションでは、F1チームは参戦するためのシャシーをすべて内製(チーム内で製作すること)するよう定められているが、これは本来他チームで作ったマシンで参戦するいわゆるカスタマーシャシーを禁止するための条項。
これについてマシンのパフォーマンスに影響を及ぼさないようなパーツについては適用外にすべきというものだ。

もしもアビテブール代表の主張通り、主要でないパーツについてチーム間で共用できることになればそれだけチーム参戦費用のコストダウンが図られることが考えられる。
同氏は「コンストラクターというものの理念は尊重しながら、現在の経済状況に合った負担軽減も考えるべき」との見解を示した。

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マクラーレン代表、「11チーム中7チームは財政問題に直面」

Martin Whitmarsh (C)McLaren Group
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1989年以来、24年の長きに渡ってマクラーレンでF1の世界に身を置くマーティン・ウィットマーシュ代表が現在のF1チームの財政について警鐘を鳴らした。

「もう何年も言われていることだが、F1チームはみな財政的問題を抱えている。
これは2008年に起きた世界的経済危機の後遺症をいまだに引きずったものだ。
いくつかのチームはもう2-3年というスパンでさえ現実的なビジネスモデルを打ち立てるのが厳しい状況になっている。
今年もまた一つチーム(HRT)が消滅したが、同様の危機は多くのチームにとって決して対岸の火事なんかではないのだ」

F1チームの集まりであるFOTA代表でもある同氏によれば、今年参戦する11チームの中で安泰とみられるのはわずか4チームだけだという。
チーム名こそ挙げなかったものの、それはレッドブル、フェラーリ、マクラーレン、そしてメルセデスか。

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ミカ・ハッキネン氏、今年もメルセデスF1の力量に懐疑的

Mika Hakkinen (C)Mercedes Motorsport
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かつて2度の世界チャンピオンに輝いたミカ・ハッキネン氏(44歳)が、今年のメルセデスAMGチームについて言及。
今の時点で、同チームがレッドブルやマクラーレン等のトップチームと互角に渡り合うレベルにはないとの悲観的見通しを示した。

「あくまでも、ヘレス合同テストを終えた今の時点での判断だけど、今年もスピードがあるのはマクラーレンのように思われる。
その一方でメルセデスAMGのほうは、予想に反して今年もトップレベルの戦闘力には掛けていると感じられた。
今の状況では、今シーズンも苦しい戦いを強いられるのではないかな。
でもまだ次のバルセロナ合同テストが重要だし、開幕までは時間もあるので決め付けるには時期尚早だけどね」

ハッキネン氏が1998・1999年に獲得したタイトルはいずれもメルセデス・エンジンによるものだった。

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2013/02/17

ハイメ・アルグエルスアリ、「今のF1はオークション」

Jaime Alguersuari (C)Scuderia Toro Rosso
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2009年のハンガリーGPでF1デビュー、以来3シーズンに渡ってスクーデリア・トロ・ロッソからF1参戦したハイメ・アルグエルスアリ(22歳:スペイン)だが、結局今年もF1復帰は叶わないままシーズン開幕を迎えることとなった。

こうした状況についてアルグエルスアリは、「最高のパフォーマンスを示していたにも関わらずレッドブルの理解できない判断の結果トロ・ロッソのシートを失ったことが僕の悲しい転換期だった。
あれはまったく想像すらしていないことだったからね。
それでも僕はピレリタイヤと共にどこの第3ドライバーよりも周回を重ねて経験を積んだ。
今年も最後のフォース・インディアを含め最大限努力してきたけれど、でももうギブアップ。
今のF1でのシート獲得は、まるでオークションのようになっているんだ」と、述懐している。

トロ・ロッソから放出された後、アルグエルスアリはレッドブル・グループの第3ドライバーや『BBCラジオ5』F1解説者、そして昨年はピレリタイヤのテストドライバーを務めた。

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昨年のF1テレビ視聴者数、中国で大幅低下

2011年は5億1,500万人だったとされる世界のF1テレビ視聴者数が、2012年は約5億人とほぼ同様であったと伝えられた。
「非連続で15分以上視聴した人数」を測定しているとされるこの集計、数年前までは6億人を越えていた数字は近年減少傾向が続いている。
(正確な人数を発表しないのは今回が初めて)

Vitaly Petrov (C)Caterham F1 Team
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これについてFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表は、「ブラジルやヨーロッパ等で増加しているものの、中国やロシア、アメリカ、とりわけ中国では4割近い減少があって、結果的に全体ではほぼ相殺されたもの」と説明している。
その中国やアメリカではいずれもF1ドライバーがゼロ。
ロシアはペトロフ(ケータハム)がいたが、前年(ルノー:8回入賞)に比べノーポイントに終わり今季のシートも失った。
今季は日本でもF1ドライバーがゼロとなることから人気の推移が懸念される。

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中国のF・ニッポン・チーム、F1参戦を目指す

 『KCMG』logo

全日本F3やフォーミュラ・ニッポンにも参戦した『SGC by KCMG』のKCMG(KCモーターグループ)が、今季ALMS(アメリカン・ルマン・シリーズ)への参戦を計画、OAKレーシングからモーガンLMP2のカスタマーチーム向けマシンを購入したことがわかった。

同チームのポール・イップ代表はこれにより伝統のルマン24時間レースにも参戦を計画しているだけでなく、さらに将来はF1チームとして世界最高峰のF1チャンピオンシップ参戦を狙っていることを明らかにした。
実現すればもちろん中国のチームとして初の快挙ということになる。

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2013/02/16

フォース・インディア、苦境報道の否定に躍起

Force India F1 (C)Sahara Force India F1
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チーム代表であるヴィジャイ・マルヤ氏のキングフィッシャー航空に倒産の報道が伝えられたうえ、さらに共同オーナーである『サハラ・グループ』にも証券取引法違反で資金トラブルが報じられるフォース・インディアだが、チームは苦境報道の否定に躍起だ。

これは同チームのボブ・ファーンリー副代表が主張するもので、同氏は「伝えられているのはチーム本体のこではなく、周辺のこと。
これらの問題はチームのF1活動に影響を及ぼすようなものでなく、われわれの計画に何ら問題は生じない」と、影響を否定した。

とはいえ窮地を救う筈のサハラ・グループにもトラブルが報道されたことは、チームの今後の活動にマイナスイメージを投げ掛けたのは事実だ。

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フランスでもF1放映が有料チャンネルに

TV Monitor (C)Scuderia Toro Rosso
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フランスで人気のF1放映が有料チャンネルの手に委ねられることがわかった。
それによればこれまで同国で1992年以来フランスでF1を無料放映していた『TF1』より有料チャンネルの『カナル・プラス』が高額呈示を行ったため、TF1は昨季限りで放映権を失うことになったという。
ちなみにTF1ではロマン・グロージャン(ロータス)の妻であるマリオン・ジョレスさんがリポーターを務めていた。

ヨーロッパではすでにイギリスで『BBC』から有料チャンネルの『スカイ』が放映権の半分を取得。
同じくドイツでも『RTL』とやはり有料チャンネルの『スカイ』が放映権を共有している。

バーニー・エクレストン氏率いるFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)はF1の商業主義を拡大させてきたが、着実にその影響が各国に広がりつつある。

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ピレリタイヤ、「新」テストカーを購入か

『F111』 (C)HRT
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昨季を限りに消滅の浮き目に遭ったHRT(元ヒスパニア・レーシング)の残された機材は、自動車部品のリサイクル業者である『テオ・マルティン社』がほとんどすべてを買い取ったと伝えられたが、その中にはF1マシンの現物も含まれていたということだ。
そして地元スペインの『AS』紙が報じるところによれば、それとは別の2011年仕様のマシン1台(『F111』?)が、ピレリタイヤによって購入されたという。

ピレリでは当初2009年仕様のトヨタF1、続いては2010年仕様のルノーF1をテストカーとして使っていたが、その後継車に充てるものとみられる。
ただ、ピレリタイヤ側からはまだこれについて発表はない。

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2013/02/15

ピレリタイヤ、「アグレッシブな姿勢はFIAの意向」

Image (C)Pirelli Motorsport
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今年もF1タイヤを独占供給するピレリタイヤでは、先に開幕4戦に投入するタイヤのスペックを発表したが、昨年より明らかにアグレッシブなその姿勢に注目が集まった。
例えば開幕戦オーストラリアGPでははじめてスーパーソフトを投入するが、これについてアルバートパークの路面では極めてライフが短いことが予想され、早期のタイヤ交換が必須とみられている。

こうした見解に対し同陣営の責任者ポール・ヘンベリー/ディレクターは、「われわれがこうしたコンパウンドを選択したのは、タイヤ戦略によりレース展開が著しく華々しいものになることを期待しているからだ。
そしてこれは事前にFIA(国際自動車連盟)と緊密に連絡を取った結果でもある」と、自信をみせている。

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エイドリアン・スーティル、バルセロナテスト参加の可能性

Adrian Sutil (C)Force India F1
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2011年のブラジルGPを最後にF1から遠ざかっているエイドリアン・スーティル(30歳:ドイツ)だが、来週行われるバルセロナ合同テストに参加の可能性が出て来た。
これは英『オートスポーツ』らが報じたもので、それによればスーティルは先にフォース・インディアのファクトリーでテスト参加が前提とみられるシート合わせを行ったというもの。

同チームではまだ2013年のドライバーについてポール・ディ・レスタの残留しか決まっておらず、スーティル復帰の噂はかねてささやかれていたものではある。
(もう一人の有力候補はジュール・ビアンキとされる)

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マルヤ氏の「キングフィッシャー航空」追い込まれる

Kingfisher (C)Sahara Force India F1
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フォース・インディア・チームのヴィジャイ・マルヤ代表が経営する会社で、同チームの有力スポンサーでもあったキングフィッシャー航空が、いよいよ銀行グループから最後通牒を突きつけられそうだ。
これはかねて経営不振に陥っていた同航空に対し、延長された返済期限が来ることにより銀行グループが負債の整理を通告したもの。

同航空に返済の目途は立たないとみられるため会社は倒産の見込み、銀行側はマルヤ氏が所有する他の事業について抵当に充てるよう請求する構えとみられる。

なおチームのほうは同じインドの複合企業であるサハラ・グループが昨年出資していて、チーム名も「サハラ・フォース・インディア・チーム」に変更されている。

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2013/02/14

ピレリ、開幕4戦のタイヤスペックを発表

Pirelli Tyre Colloring (C)Pirelli Motorsport
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ピレリは、2013年シーズン開幕4戦に使用するタイヤコンパウンドを発表した。
それによれば市街地コースの開幕戦メルボルンにはスーパーソフト/ミディアムの組み合わせ。
高温多湿なセパンではミディアム/ハード。
またこの季節まだ寒い上海にはソフト/ミディアム、そして砂埃の多いバーレーンにはソフト/ハードを投入するという。
今シーズン,ピレリはよりエキサイティングなレースシーンの演出に努めるとしていて、各チームともタイヤの使い方がレースの重要な決め手になるとみられる。

Rd. グランプリ Sソフト ソフト ミディアム ハード
第1戦 オーストラリアGP    
第2戦 マレーシアGP    
第3戦 中国GP    
第4戦 バーレーンGP    

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チルトン(マルシアF1)、「グロックの離脱は想定外」

Max Chilton (C)Marussia F1 Team
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今シーズン、念願のF1デビューをマルシアF1チームから果たすことが決まったマックス・チルトン(21歳:イギリス)だが、チームメイトと目されたティモ・グロック(30歳:ドイツ)が最後に離脱したことについて「想定外だった」と心情を吐露している。

これは英『クラッシュ・ネット』らが伝えたもので、それによればチルトンは豊富な経験を持つベテランのグロックから、マルシアで多くのものを学べると期待していたという。
しかし突然の離脱から今季のパートナーは同じくまったくの新人であるルイス・レイジァ(23歳:ブラジル)に決定、チーム自体が若く経験不足な上に両ドライバーともが新人という困難さに早くも警戒感を表した様相だ。

HRTの消滅により今季は全11チームで戦われるF1だが、関係者からはその最後尾候補としてマルシアF1が名指しされている。

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アロンソ、母国スペインの『マルカ・エスパーニャ大使』に

F.Alonso Fans/2006 Spain GP (C)Renault F1 UK
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スペインが輩出したスーパースターであるフェルナンド・アロンソ(31歳:スペイン)が、同国のブランド力を高める国家的政策『マルカ・エスパーニャ』の名誉大使に起用されたことがわかった。
マルカ・エスパーニャには担当の政府組織に加え、国内の有力企業約100社が協力した巨大プロジェクト。

スペインの『マルカ』紙らが報じたところによれば、アロンソは首都マドリッドのサンタンデル銀行本社において、故郷のアストゥリアス公夫妻やスペインの要人らが出席する中、正式な任命を受けたということだ。

なお一部に肋骨損傷が伝えられるアロンソは今回のヘレス合同テストを欠席、来週のバルセロナ合同テストが今年の走り初めになる予定。

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2013/02/13

エクレストン氏、「今年のF1参戦チームに財政問題なし」

ここ数年、弱小チームと言われる中から財政難により脱落するチームが続いているが、これについてF1参戦をコントロールするFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表は「今年の参戦チームに問題はない」と、米『オートウィーク』の取材に対し太鼓判を押している。

TV Monitor (C)Scuderia Toro Rosso
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「確かに昨年HRTが破綻してしまったが、今年は事前に各チームにはよくコンコルド協定について説明し万全の体制を取った。
テレビ放映権料のチーム側取り分も大幅に増額させている。
大丈夫だ、今年のチームはすべてが安泰だよ」と、F1総帥。

しかしメディアからは今年すでにマルシアF1チームが危ないのでは、と標的に挙げられている。
そのマルシアF1からはこれを支えていたベテランのティモ・グロックが最終的にチームを去った。

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ロリー・バーン氏(フェラーリ)、2004年マシン開発に関与認める

Rory Byrne (C)Ferrari S.p.A
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2013年マシン『F138』発表の際、同チームでは並行して2014年マシンの開発を進めるプロジェクト・チームがあることを示唆したが、そのリーダーと目されるロリー・バーン氏もこれを認めていることがわかった。
これはドイツの『アウトモーター・ウント・スポルト』誌が報じたもので、それによればバーン氏は自ら「久しぶりにマシン・デザインに全力で取り組んでいる」と満足げな表情をみせているという。

かつて数々のF1成功マシンをデザインした同氏は、シューマッハが去った後はスポーツカーの開発に携わっていると伝えられたが、今季は再び本気で世界最高峰F1マシンのデザインに復帰したようだ。

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小林可夢偉、スポーツカー・ドライバーに転身か

Monisha Kaltenborn & 小林可夢偉 (C)Sauber Motorsport
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昨季チームメイトだったセルジオ・ペレスがマクラーレン・チームのレースドライバーに抜擢されるのとは対照的に今季のF1残留がほぼ絶望とみられる小林可夢偉が、近くスポーツカーレースのトップチームである『AFコルセ』のテストを受ける見通しであることがわかった。

これは英『オートスポーツ』が伝えたもので、それによれば小林可夢偉はやはり元F1ドライバーであるカルン・チャンドクや、GP2ドライバーのルカ・フィリッピ、そしてF3ドライバーのブランドン・マイサノらと共にモーターランド・アラゴンにおいて『フェラーリ458イタリア』をテストするというもの。
正式に起用されれば中嶋一貴が所属するトヨタ・チームとルマン24時間レースなどWEC(世界耐久選手権)で戦うことになるが、いったん他分野に転身したドライバーが再びF1に復帰するのは極めて難しいのが現実ではある。

いみじくもかつての上司であるモニシャ・カルテンボーン/ザウバー・チーム代表は「これだけ才能ある小林可夢偉のようなドライバーが、日本(企業)からの支援が受けられないのが理解できない」と、語っている。

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ウィリアムズ、やっと新型車クラッシュテスト通過

2012 Scene (C)Williams F1
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2013年シーズンに参戦が予定される全11チームの中で、唯一まだ新型車が発表されていないウィリアムズ・チームが、やっと最後のクラッシュテストをクリアしたことがわかった。

今年のシーズン前テストは来週の19日(火)から2回目として同じくスペインのバルセロナ・サーキットで行われるが、ウィリアムズの新型車『FW35』(仮称)の発表はこれに先立つ19日朝に当地で行われる予定。
同チームで残留を果たしたパストール・マルドナド(27歳:ベネズエラ)は、「発表が遅くなった分、開発は他チームより熟成されたと聞いている」と、新車との対面を楽しみにしていることを明らかにした。

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2013/02/12

ジュール・ビアンキ、「まだF・インディアのシート諦めない」

Jules Bianchi (C)Sahara Force India F1
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2013年最後のシートとなったフォース・インディアの有力候補とみられながら、未だにチームからの発表がないことについて、ジュール・ビアンキ(23歳:フランス)はまだシート獲得を諦めていないことを強調した。

「金曜日のフリー走行セッションで起用された時にはまだ未熟だったかも知れないが、今回のテストでチームはもう僕の能力について十分評価してくれていると思う。
僕にはもうレースドライバーとしての準備ができているつもり。
それでも例えチームがもう1年第3ドライバーとして経験を積め、というならそれも受け入れなければならないけどね」と、ビアンキ。

ヘレス合同テスト最終日、ビアンキはライコネン(ロータス)に次ぐ全体で2番手となる好タイムを記録している。

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レッドブル・レーシングはデザイン・チーム分けず

Christian Horner (C)Redbull Racing
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F1は2014年シーズンからエンジンをはじめ多くのレギュレーションが変更されるため、各チームともこれに対応させる体制造りを急いでいる。
すでにフェラーリ・チームはかつてルノー・チームが採用していたように二つのデザイン・チームを用意し、隔年で開発を進めることを明らかにしたが、一方目下3年連続のコンストラクターズ・チャンピオンであるレッドブル・レーシングはこうした手法は採らないことを明らかにしている。

これは同チームのクリスチャン・ホーナー代表自らがチームの公式サイトで語ったもの。
しかしその理由として「われわれには二つの開発チームを用意するような資金はない」と、潤沢な資金で活動するフェラーリ等のワークスチームへの皮肉を込めたもののようだ。

2014年、F1は現在の2.4リッターV型8気筒から1.6リッターV型6気筒ターボエンジンへと変更される他、ギヤボックスが7速から8速に、またフロントウィングの幅が縮小されるなど多くの変更点がすでに提示されている。

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デ・ラ・ロサ、「本物のF1マシンは違う」

Pedro De La Rosa (C)Ferrari S.p.A
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かつてマクラーレン・チームに所属した経験も持つベテランのペドロ・デ・ラ・ロサ(41歳:スペイン)だが、昨季はHRTで参戦。
残念ながら、毎レースグリッド最後尾が定位置の1年を過ごした。

しかしその手腕が買われ、今年はフェラーリ・チームの開発ドライバーに抜擢され、今回のヘレス合同テストではレースドライバーのマッサと共に実際のテスト走行も担当、マシンを降りたデ・ラ・ロサは「本業であるシミュレーターでの作業にとても意義深いテストになった。
『F138』をドライブしてみて、現代のトップマシンの操作性やグリップ力がどれほどのものか身をもって体験したよ」と感動を露わにしている。

1999年に当時のアロウズ・チームからF1デビューを果たしたベテランのデ・ラ・ロサは、その後ジャガー・チームを経た後マクラーレン・チームに移籍。
また2010年にはザウバー・チーム、2012年はHRTでF1参戦した。

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2013/02/11

マルドナド(ウィリアムズ)、今年の目標は「叱られないこと」

Pastor Maldonado (C)Williams F1
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英『ロイター』が報じたところによれば、ウィリアムズ・チームへの残留を果たしたパストール・マルドナド(27歳:ベネズエラ)の今年の目標は「叱られないこと」だそうだ。

今さら紹介するまでもないが、昨季のマルドナドはレーススチュワード(競技審査委員)から実に計15回ものペナルティを受けるなど、断然ナンバーワンの「問題ドライバー」
しかし本人は今後のドライバー生命を賭けて、フェアプレーに徹すると改心している。

なお、このオフかねて交際していた一般女性のタルカニーさんと結婚したマルドナドだが、「結婚休暇は一日だけ」と、新婚旅行もお預けにしてオフも活動していたことを明らかにしている。

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ザウバー・チーム、『C32』の新機軸に自信

Sauber Ferrari 『C32』 (C)Sauber Motorsport
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2013年シーズン最初となったヘレス合同テストで全11チーム中最多となる周回数を記録するなど順調な滑り出しをみせたザウバー・チームでは、一部に危惧されたボディワークの処理にも自信をみせた。

これはモナコGPで起きたセルジオ・ペレスのアクシデントを教訓に、ラジエターなどたくさんのものが収容されているサイドポッドのデザインを一新、超小型なものに変更したもの。
これについて同チームでチーフ・デザイナーを務めるマット・モリス氏は、「実際に走行するまではいくばくかの不安もあったのは事実だ。
しかし今回の4日間、われわれはエアロダイナミックスの面で高い信頼性を発揮したし、しかも十分に速いスピードも実証した。
今後バルセロナのテストではさらに進化させていくつもりだ」と、満足げな表情をみせている。

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デビッド・クルサードの妹、遺体で発見される

David Coulthard (C)Williams F1
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元レッドブル・レーシング等のF1ドライバー、デビッド・クルサード氏(41歳:イギリス)の妹であるリンゼイ・ジャクソンさん(35歳)がスコットランド・ダンフリーズ近郊の自宅において遺体で発見されたことがわかった。
地元警察の調べでは、いまのところ死亡について不審な点は見受けられないということだ。

既婚で8か月の娘さんを持つジャクソンさんは、クルサード氏の輝かしいドライバー生活を讃えるプライベート博物館を兄妹の故郷であるカークブリ州トゥインホルムで運営していたということだ。

クルサード氏は1994年ウィリアムズ・チームからF1デビュー、その後マクラーレンやレッドブルで活躍、通算13回の勝利を記録している。

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2013/02/10

テスト最速タイムのライコネン、しかし報道は離婚先行

Kimi Raikkonen (C)Lotus Team
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2013年シーズン最初のヘレス合同テスト最終日はロータス・チームのキミ・ライコネン(33歳:フィンランド)が堂々のトップタイムを記録して終えたが、地元メディアはそれよりも妻ジェニーさんとの離婚報道に熱が入っているようだ。

フィンランドのテレビ局『MTV3』が伝えるところによれば、2004年に結婚したモデルで元ミス・スカンディナビアに輝いた美女ジェニー・ダールマンさん(31歳)への慰謝料はおよそ4千万ユーロ(約50億円)にも上ると推測されているが、しかしライコネン自身の資産は1億2千万ユーロ(約150億円)はくだらないとも伝えている。

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ヘレス合同テスト、最多周回チームはザウバー

Sauber Ferrari 『C32』 (C)Sauber Motorsport
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4日間に渡って行われたシーズン前最初のテストであるヘレス合同テストは、今季参戦が予定される全11チームがすべて参加して行われたが、これを集計した結果、最多周回数を記録したのはヒュルケンバーグ&グティエレスのザウバー・チームだったことがわかった。

それによればザウバーは二人合わせて430ラップを周回。
これは2番手となったレッドブル・レーシングの372ラップを大きく上廻るものでまずは順調な滑り出しだったことを窺わせた。
テスト前半、トラブルが続いてほとんど周回できなかったメルセデスAMGはその後後半の2日間で挽回、322ラップを周回して6番手まで戻した。
最も少なかったのはしばしばコース上にストップする場面がみられたマルシアF1で合わせても220ラップに留まっている。
ちなみに4日間を通じての最速タイムはただ一人ベストタイムを1分17秒台に入れたマッサ(フェラーリ)の1'17.879というものだった。

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フォース・インディアの候補にカーティケヤン浮上

Narain Karthikeyan (C)HRT
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ヘレス合同テストに起用されたことにより、残されたフォース・インディア・チームの最後のシートにはジュール・ビアンキ(23歳:フランス)が有力とみられているが、その一方で前HRTのドライバー、ナレイン・カーティケヤン(36歳:インド)が候補に浮上とのニュースが流れている。

インド『デカン・クロニクル』紙によれば、インド人初のフルタイムF1ドライバーであるカーティケヤンと、元々インド色の強いチームであるフォース・インディアとを結びつけたのはやはりインドの自動車メーカーである『タタ』であるという。
同社はこれまでもカーティケヤンを支援してきているが、今回はそのスポンサー料をさらに増額。
これにより有力候補となったビアンキを差し置いて契約を結ぶ可能性があるというものだ。

2005年に当時のジョーダン・チームからF1デビューを果たしたカーティケヤンは、その後インディカー等を経験しながら昨年はHRTでF1を戦っていた。

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2013/02/09

各チーム、新型ピレリタイヤの第一印象はポジティブ

レビュー: 2013ヘレス公式Formula Oneテスト
(C)Pirelli Motorsport
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2013年2月8日、ミラノ

スペイン南部のヘレスで行われた今シーズン最初の公式Formula Oneテストにおいて、各チームはピレリの最新型グランプリタイヤを初めて試しました。全長4.428kmのタイトでツイスティなヘレスのトラックで、ピレリの2013年型タイヤレンジの大半の要素がテストされました。4日間のテストを通じて、各チームは最新型P Zeroタイヤの基礎的特徴を学習し、ポジティブな第一印象を得ました。各チームは、2月19~22日に行われる次回の公式Formula Oneテストのため、バルセロナへ向かいます。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター、ポール・ヘンベリーのコメント:「大半のチームが新型マシンで走行したヘレスでの4日間は、コンパウンドとタイヤ構造が一新された我々の2013年型タイヤに関して、総合的に良い印象をもたらしました。我々の方向性は正しく、期待していた変化が実現されています。すなわち、タイヤは昨年よりも速く、ピーク性能のウィンドウがより広くなっています。しかし今回、ヘレスのコンディションは理想的ではありませんでした。ヘレスの路面は、シーズン中に訪れるサーキット中で最も粗いものですが、昨年よりもさらに粗い状態だったため、適正な結論を導くのが難しい状況でした。ヘレスでは、ハードとミディアムについては大量のデータが得られましたが、ソフトについては僅かなデータのみで、スーパーソフトについては全くデータが得られませんでした。次回、バルセロナで行われる2回のテストを楽しみにしています。バルセロナでのテストは、各チームが今年のタイヤに関する知識を深める非常に価値ある機会となるでしょう」

ピレリジャパン・プレスリリース

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ピレリ首脳、ヘレス・サーキット路面の悪さに苦慮

Jerez Circuit Image (C)Sahara Force India F1
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2013年のF1はまず最初の合同テストが終了したが、現在F1にタイヤを独占供給するピレリタイヤでは、今回の開催地となったヘレス・サーキットの路面の悪さに言及した。

同タイヤのポール・ヘンベリー/モータースポーツ部門ディレクターは、「気温が予想より低かったこともあるが、例年以上にヘレスは路面の状態が悪く、肝心なタイヤ・コンパウンドの評価にも差し支えた」と憂慮していることを明らかにしている。

とはいえこの時期にスペイン以上に温暖なテスト地をヨーロッパ内で見出すのが難しいのも事実。
すでにテストが行われたことがあるサクヒール(バーレーン)やヤス・マリーナ(アブダビ)はF1チームの本拠地から遠隔となるため、コストの増加もあってなかなかチーム側の同意を取るのが困難ともみられている。

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テスト欠席アロンソ、実は骨折? しかしチームは否定

Fernaodo Alonso (C)Ferrari S.p.A
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今回のヘレス合同テストでは多くのチームが二人のドライバーを交代で参加させている中で、フェラーリ・チームのエース、フェルナンド・アロンソは4日間共に欠席しているが、一部メディアからは「アロンソが実は肋骨を痛めているのではないか」との憶測がパドックでささやかれている。
それによればアロンソは先月参加したカートレースで肋骨を損傷、場合によっては骨折している可能性があるというもの。

しかしアロンソの負傷についてフェラーリ・チームではこれを完全否定。
『F138』のシェイクダウンになるヘレス合同テストはマッサとデ・ラ・ロサに任せ、本格的なテストになるバルセロナ合同テストからアロンソが参加するというのは当初からの予定と強調した。
バルセロナ合同テストは2月19日(火)からスタートする。
なお、意外と横Gの掛かるカートレースで肋骨を損傷するのはよくあるケースではある。

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ヘレス・テスト最終日、ライコネン(ロータス)締めくくる

Kimi Raikkonen (C)Lotus Team
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2月5日(火)から4日間に渡って行われた2013年シーズン前最初のテストであるヘレス合同テストは、8日(金)の最終日ロータス・チームのキミ・ライコネンが1'18.148のタイムで締めくくった。
ライコネンのタイムは前日マッサ(フェラーリ)がマークした1'17.879には及ばないものの、2日目のグロージャンに続くロータス・チーム2度目のベストタイムということで士気を挙げるには十分なものだった。
2番手タイムを記録したのはフォース・インディアに起用されたジュール・ビアンキで、まだ唯一シートが確定していないこのチームに十分なアピールとなったに違いない。
この日フェラーリ・チームはベテランのペドロ・デ・ラ・ロサに『F138』のステアリングを託したが、火災に見舞われるというアクシデント。
最初の2日間で時間を失ったメルセデスAMGチームは、前日のロズベルグに続きこの日はハミルトンがやはり150ラップ近い周回を重ねてテストプログラムの遅れを取り戻した。

なおこの日のセッションは9コーナー出口の縁石部分に剥がれが確認されたためいったん赤旗中断になるハプニングに見舞われた。
該当部分はサーキット・スタッフが応急措置を講じて一応修復がなされたが、約1時間ほど走行タイムが失われたため、特別に終了時間を30分延長するというサービスがなされている。
(F1テスト一般席の入場料は10ユーロ:約1,240円)

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ヘレス・テスト4日目タイム (2/08)

Kimi Raikkonen (C)Lotus Team
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Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 K.ライコネン FIN Lotus Renault 1'18.148 83
2 J.ビアンキ FRA Force India Mercedes 1'18.175 56
3 S.ベッテル GER RedBull Renault 1'18.565 96
4 E.グティエレス MEX Sauber Ferrari 1'18.669 142
5 J.ベルニュ FRA Toro Rosso Ferrari 1'18.760 92
6 L.ハミルトン GBR Mercedes 1'18.905 145
7 S.ペレス MEX McLaren Mercedes 1'18.944 98
8 V.ボタス FIN Williams Renault 1'19.851 92
9 P.デ・ラ・ロサ ESP Ferrari 1'20.316 51
10 C.ピック FRA Marussia Cosworth 1'21.105 109
11 L.レイジァ BRA Marussia Corworth 1'21.226 82
12 P.ディ・レスタ GBR Force India Mercedes 1'23.435 49

   * 2012 Test-Time : 1'17.613 N.ロズベルグ/Mercedes (2/09)
   * 2013 Test-Time : 1'17.879 F.マッサ/Ferrari (2/07)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2013/02/08

ケータハムF1『マクレガー』とパートナーシップ契約

McGregor (C)Caterham F1 Team

8日(金)、ケータハムF1は服飾メーカー大手である『マクレガー社』とオフィシャル・パートナーシップ契約を結んだことを発表した。
デニム地製品で知られるマクレガーは1921年にニューヨークで生まれたオランダのファッション会社。

これにより、ケータハムF1では今季マシン『CT03』などに同社のロゴを掲出される他、ウェア等の提供も受けることになるという。

マクレガー社のジャン・ポール・フーペン/マネージング・ディレクターは、「ケータハムF1を通じモータースポーツの最高峰であるF1に関与できることはわれわれの誇りで、今回の提携を通じブランド・イメージをさらに高めたい」と語ると共に、モナコGP(5月26日)では特別な企画を用意していることを明らかにしている。

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やっと「初走行」、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsports
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ヘレス合同テスト初日に登場、しかしチームから電気系と説明されたトラブルによりわずか14ラップの周回に留まったメルセデスAMGチームのニコ・ロズベルグ。
翌日の2日目は新加入のチームメイト、ハミルトンと交代したが今度はブレーキトラブルとみられる不具合によりクラッシュ、こちらの走行も15ラップに留まった。

しかし3日目に再び『W04』のコクピットに復帰したロズベルグは順調に周回、この日なんと一日だけで全チームを通じ最多となる148ラップを周回、ベストタイムもマッサ(フェラーリ)に続く2番手に位置した。

マシンを降りたロズベルグは「こんなに走れてハッピーだよ。
一日に150周近い周回なんて、おそらく自己新記録だと思うよ」と、ご機嫌。
それでも「これまで2日間をムダにしてしまったから、僕らにとってはこれが初走行みたいなものだけどね。
これからその遅れを取り戻さなくては」と、引き締めた。

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ソチ・サーキット視察のエクレストン氏、「満足」

Sochi Circuit (C)Sochi Circuit
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2013年シーズンのF1はバーニー・エクレストン氏の意にそぐわず、予定した20戦が19戦に縮小されることとなったが、2014年には新たにロシアのソチで『ロシアGP』を開催予定、期待が高まっている。
そのソチにこのほど2度目となる視察を果たしたエクレストン氏は、その準備の進捗ぶりに「満足している」と語っている。

ソチ・サーキットの工事はソチ・サーキット準備の影響で遅れていると伝えられたが、「ロシアは言うまでもなく大国だ。
私は建設工事が始まる以前にもここを訪れているが、着実にロシアGPに向けて公式予選時が進んでいることに感銘を受けたよ」と語っていて、大丈夫のようだ。
なお今回の訪問にはロシア政府のディミトリー・コザック副首相が同行したが、エクレストン氏はその後モスクワのクレムリンでプーチン大統領にも面会を果たしている。

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マッサ(フェラーリ)、最速タイム記録にも「油断せず」

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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昨年のF1でシーズン出だしの遅れが最後まで響いたとみられるフェラーリ・チームにとって、この時期でのテスト最速タイム記録は士気を高めるのに十分なものとみられた。
しかしこれについて当のタイムを記録したフェリッペ・マッサは、「全然ほっとなんかしていない」と、気を引き締めている。

「確かに一日を終えて自分の名前がタイミングモニターの一番上にあるというのは悪い気分じゃない。
でも実際他にも速いマシンはいくつもあるし、それはまだ今の時期のテストタイムなんかじゃわからないんだ。
こんなテストのタイムで一喜一憂なんかしていられないよ」と、ブラジル人は強調。

それでも「タイムより予定したテストプログラムが着実に消化できていることが肝心」と、順調にスケジュールが進んでいることにマッサは安堵を示した。
ちなみに昨季の開幕戦で、マッサは誰もが予想しなかった予選16番手に留まった。
(アロンソのほうも12番手)

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ヘレス・テスト3日目、マッサ(フェラーリ)トップタイム (2/07)

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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7日(木)、3日目を迎えたヘレス合同テストは、フェラーリ・チームのフェリッペ・マッサがトップタイムを記録して気を吐いた。
昨年はシーズンの滑り出しに失敗して禍根を残した跳ね馬チームが、シーズン前最初のテストで速さをみせたことにマッサ本人を始めチームは安堵の胸をなで下ろしているようだ。
この日マッサが記録したベストタイムは1'17.879というもので、これまで2日間のベストタイムをいずれも更新して今年初めてただ一人17秒台に入れてみせたもの。

しかしむしろ特筆すべきは2番手のほう。
この日2番手になったのはこれまで2日間共マシントラブルによりわずかな周回で撤退を余儀なくされていたメルセデスAMGチーム。
再びコクピットに入ったニコ・ロズベルグはこれまでの遅れを一気に取り戻すごとくこの日一日だけで順調に148ラップを周回し、1'18.766のベストタイムを記録した。
3番手は今年初登場した3年連続のF1チャンピオン、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)。
さらに4番手も元チャンピオンのライコネン(ロータス)で、いずれも順調な出だしに表情は明るいものだった。

この日最初の赤旗中断の原因を作ったのはトロ・ロッソのベルニュだったが、トラブルの原因は不明。
またフォース・インディアのマシンをドライブしたロシターはピットストップの際にクルーを跳ねるアクシデントを起こしたが、幸い大事には至らなかった。
その他、バトン(マクラーレン)やチルトン(マルシアF1)、ピック(ケータハムF1)らもストップしている。

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ヘレス・テスト3日目タイム (2/07)

Fellipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 F.マッサ BRA Ferrari 1'17.879 85
2 N.ロズベルグ GER Mercedes 1'18.766 148
3 S.ベッテル GER RedBull Renault 1'19.052 102
4 K.ライコネン FIN Lotus Renault 1'19.200 40
5 J.ベルニュ FRA Toro Rosso Ferrari 1'19.247 85
6 H.ロシター GBR Force India Mercedes 1'19.303 42
7 J.バトン GBR McLaren Mercedes 1'19.603 83
8 E.グティエレス MEX Sauber Ferrari 1'19.934 110
9 M.チルトン GBR Marussia Cosworth 1'21.269 78
10 V.ボタス FIN Williams Renault 1'21.575 86
11 C.ピック FRA Marussia Cosworth 1'22.352 57
12 P.ディ・レスタ GBR Force India Mercedes 1'23.729 7

   * 2012 Test-Time : 1'17.613 N.ロズベルグ/Mercedes (2/09)
   * 2013 Test-Time : 1'18.218 R.グロージャン/Lotus Renault (2/06)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2013/02/07

ケータハムF1の新型車『CT03』に規則違反疑惑

Caterham Renault 『CT03』 (C)Caterham F1 Team
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ヘレス合同テスト直前に発表されたケータハムF1の新型車『CT03』では、開発にあたったマーク・スミス/テクニカル・ディレクターが冷却を含むエアロダイナミックスの処理に特徴があると説明したが、さっそくこれについて他チームからレギュレーションに違反する可能性が指摘されているという。

それによれば、自慢とするリヤのエキゾーストチャンネルの処理が、テクニカルレギュレーションの第5条に抵触するのでは、とのことで、チームはすでに改善を余儀なくされているというもの。
目下のところチームからその詳細について説明はされていない。

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ヘレス・テスト2日目、メルセデスAMGに連日のトラブル

Romain Grosjean (C)Lotus F1 Team
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6日(水)、2日目を迎えたヘレス合同テストは、ロータス・チームのロマン・グロージャンが1'18.218の好タイムをマーク、前日マクラーレンのバトンが記録したタイムをさらに短縮してみせた。
その後挑んだロングランでは燃料タンクの確認かザウバーのヒュルケンバーグ同様コース上でストップする場面もみられたが、深刻な状況にはならなかった。

一方、前日電気系とみられるトラブルでテストを切り上げざるを得なかったメルセデスAMGチームのほうは深刻だった。
この日はマクラーレンから移籍したルイス・ハミルトンがテストを担当したが、ブレーキが原因とみられるトラブルによりヘアピン入口で派手にコースアウト。
ドライバーは無事だったものの、マシンはフロント部やリヤサスペンションなどかなりのダメージを受けていて、テストはこの日も途中で打ち切られることとなった。
同チームの周回数は2日間合わせてもわずかに29ラップに留まっている。

フォース・インディアはディ・レスタが走行した後テストドライバーのジェームス・ロシターが初走行。
またマルシアF1はこの日今季レースドライバーに発表されたばかりのルイス・レイジァがさっそく登場したがこちらはエンジントラブルでストップしている。

テストタイムはこちら

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ヘレス・テスト2日目タイム(2/06)

Romain Grosjean (C)Lotus F1 Team
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Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 R.グロージャン FRA Lotus Renault 1'18.218 95
2 P.ディ・レスタ GBR Force India Mercedes 1'19.003 95
3 D.リカルド AUS Toro Rosso Ferrari 1'19.124 83
4 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'19.338 101
5 N.ヒュルケンバーグ GER Sauber Ferrari 1'19.502 99
6 L.ハミルトン GBR Mercedes 1'19.519 15
7 S.ペレス MEX McLaren Mercedes 1'19.572 81
8 F.マッサ BRA Ferrari 1'19.914 78
9 P.マルドナド VEN Williams Renault 1'20.693 71
10 H.ロシター GBR Force India Mercedes 1'21.273 19
11 G-V.デル・ガルデ HOL Caterham Renault 1'21.311 88
12 L.レイジァ BRA Marussia Cosworth 1'23.537 31

   * 2012 Test-Time : 1'17.613 N.ロズベルグ/Mercedes (2/09)
   * 2013 Test-Time : 1'18.861 J.バトン/McLaren Mercedes (2/05)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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マルシアF1、ルイス・レイジァの起用を正式発表

Luiz Razia (C)Team-Lotus
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6日(水)、マルシアF1チームは先に離脱が決まったティモ・グロックの後任としてブラジルのルイス・レイジァ(23歳)を起用することを正式発表した。

レイジァはマルシアF1チームの前身であるヴァージン・レーシング時代にチームの第3ドライバーを務めた経験を持つ他、昨年はフォース・インディアから若手ドライバー対象のマニクール・テストにも参加、GP2選手権ではランキング2位になっている。

これによりマルシアF1の今季ドライバーはマックス・チルトン&ルイス・レイジァで確定。
まだ決まっていないのはフォース・インディアの一つだけとなった。

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エクレストン氏、20戦開催を断念 今年は全19戦に

2013年シーズンのF1カレンダーについて、ドイツGPのほうは予定通りニュルブルクリンクでの開催が確定して落ち着いたものの、ニュージャージーでのアメリカGPは結局代替開催の目途がつかずこのまま中止となることがわかった。

これはFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表が語ったもので、タイムリミットが過ぎたことを自身認めたもの。
それでも年間20戦の開催が理想であるとし、2014年に向けてはまた同様のスケジュールを考えていることも明らかにしている。

【2013年予想F1カレンダー】(2/06)

No. 日程 グランプリ 開催地
1 03月17日 オーストラリアGP アルバートパーク市街地特設コース
2 03月24日 マレーシアGP セパン・サーキット
3 04月14日 中国GP 上海サーキット
4 04月21日 バーレーンGP バーレーン・サーキット
5 05月12日 スペインGP バルセロナ・サーキット
6 05月26日 モナコGP モンテカルロ市街地特設コース
7 06月09日 カナダGP ジル・ビルニューブ・サーキット
8 06月30日 イギリスGP シルバーストーン・サーキット
9 07月07日 ドイツGP ニュルブルクリンク
10 07月28日 ハンガリーGP ハンガロリンク
11 08月25日 ベルギーGP スパフランコルシャン・サーキット
12 09月08日 イタリアGP モンツァ・サーキット
13 09月22日 シンガポールGP シンガポール市街地特設コース
14 10月06日 韓国GP ヨンナム・サーキット
15 10月13日 日本GP 鈴鹿サーキット
16 10月27日 インドGP 仏陀国際サーキット
17 11月03日 アブダビGP ヤス・マリーナ・サーキット
18 11月17日 US-GP オースティン・スピードウェイ
19 11月24日 ブラジルGP インテルラゴス・サーキット

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2013/02/06

F1断念のブルーノ・セナ、今季はWEC(世界耐久選手権)に

Bruno Senna (C)Williams F1
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昨季在籍したウィリアムズ・チームのシートを失い、フォース・インディアに活路を見出そうとしていたブルーノ・セナ(28歳:ブラジル)だが、最終的にF1残留を断念、今季はWEC(世界耐久選手権)にフル参戦することを明らかにした。
チームはアストンマーティン・レーシングで、マシンはアストンマーティン・バンテージV8になる。

あまりに偉大なF1スタートを伯父に持つセナのF1での最高位は予選が7位(2011年ベルギーGP:ルノー)、決勝レースは6位(2012年マレーシアGP:ウィリアムズ)というものだった。

なお今季のWEC(世界耐久選手権)にはトヨタ・チームもルマン24時間レースも含めフル参戦することになっている。
(7号車ブルツ&ラピエール&中嶋一貴。8号車サラザン&デビッドソン&ブエミ )

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ヘレス・テスト初日、トラブルもバトン(マクラーレン)1位

Jenson Button (C)McLaren Group
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5日(火)、いよいよ2013年F1に先駈け、シーズン前最初のテストとなるヘレス合同テスト(スペイン・ヘレス)がスタートした。
今年参戦が予定される11チームのすべてが参加。
ただウィリアムズ・チームだけはまだ2013年新型車を発表しておらず、一応旧型マシンでの参加となっている。

初日のセッションでトップタイムを記録したのはマクラーレン・チームのジェンソン・バトンで、2番手のウェバー(レッドブル)に1秒近い大差を1'18.861という好タイムをマークしたが、しかし午前の走行では燃料ポンブとみられるトラブルでストップ、赤旗中断の原因を作った上に長い時間ガレージでの修復作業に時間を取られていた。
ちなみにこのチームでは昨シーズンもハミルトンが同じ原因でストップしている。

2度目の赤旗中断は電気系統のトラブルとみられるメルセデスAMGのニコ・ロズベルグ。
このせいでロズベルグの初日の走行はわずか14ラップに留まっている。
最後の赤旗中断はマルシアF1のマックス・チルトンで、6コーナーででコントロールを失ってコースアウト、そのままバリアにクラッシュした。
チームによれば今日発表したばかりであるマシンのサスペンションに原因の可能性があるということだ。

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ヘレステスト初日イム(2/05)

McLaren Mercedes 『MP4-28』 (C)McLaren Group
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Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 J.バトン GBR McLaren Mercedes 1'18.861 37
2 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'19.709 73
3 R.グロージャン FRA Lotus Renault 1'19.796 54
4 P.ディ・レスタ GBR Force India Mercedes 1'20.343 89
5 D.リカルド AUS Toro Rosso Ferrari 1'20.401 70
6 F.マッサ BRA Ferrari 1'20.536 64
7 N.ヒュルケンバーグ GER Sauber Ferrari 1'20.699 79
8 N.ロズベルグ GER Mercedes 1'20.846 14
9 P.マルドナド VEN Williams Renault 1'20.864 84
10 G-V.デル・ガルデ HOL Caterham Renault 1'21.915 64
11 M.チルトン GBR Marussia Cosworth 1'24.176 29

   * 2012 Test-Time : 1'17.613 N.ロズベルグ/Mercedes (2/09)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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プレビュー 2013ヘレス公式Formula Oneテスト

各チームがピレリの2013年型タイヤを初めて試す

(C)Pirelli Motorsport
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2013年2月4日、ミラノ

2月5日~8日、スペイン南部のヘレスで行われる今シーズン最初の公式テストにおいて、各チームはピレリの2013年型Formula Oneタイヤを初めて試します。昨年のブラジルグランプリで、既に新型のタイヤ構造を試す機会がありましたが、最新のコンパウンドを組み合わせた新しいレンジをテストするのは今回が初めてとなります。

2013年型タイヤの鍵となる特性は、コンパウンド間の性能差が大きくなっている点と、約0.5秒ラップタイムが速くなっている点です。

また、新しいカラーも登場します。タイヤレンジ中最もハードなタイヤは、昨年のシルバーに代わり、P Zeroオレンジ・ハードとなります。新しいマーキングは、より識別しやすい色になりました。

ピレリジャパン・プレスリリース

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マルシアF1もヘレスで新型車『MR02』を発表

Marussia Corworth 『MR02』 (C)Marussia F1 Team
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ケータハムF1同様、マルシアF1チームもヘレス合同テスト初日となる5日(火)に2013年新型車『MR02』を正式発表した。

マシン開発を指揮したパット・シモンズ/エクゼクティブ・エンジニアリング・ディレクター(元ルノー・チーム等)はこのマシンが基本的に昨年型マシンの進化形だとした上で、大きな変化は「KERS」(運動エネルギー回収システム)を装着したことにあるという。
マルシアF1はマクラーレン・チームとの間で技術協力関係にあるが、このKERSシステムについてはウィリアムズ製のものとみられている。

同チームのジョン・ブース代表は新加入のマックス・チルトン(20歳:イギリス)が最初のテストに当たることを明らかにしているが、グロック離脱後のドライバーについては依然として明確にされていない。

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ケータハムF1、ヘレスで新型車『CT03』を発表

Caterham Renault 『CT03』 (C)Caterham F1 Team
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シーズン前最初のテストとなるヘレス初日、セッション開始を前にケータハムF1が2013年シーズンを戦う新型車『CT03』を正式発表した。
外部から見た印象では、昨年型と同じグリーンとイエローをベースにしているものの全体的に明るいものとなって目を惹いた。

しかし同チームのトニー・フェルナンデス代表は開発ソースの重点はレギュレーションが大きく変更される2014年型のマシンの開発に重点を置いていて、このマシンは基本的に昨年型の踏襲マシンであることを正直に告白している。
一方開発にあたったマーク・スミス/テクニカル・ディレクター(元レッドブル・レーシング等)は主な改良点は冷却を含むエアロダイナミックスの処理にあると説明した。

同チームは今年シャルル・ピック&ギド・ヴァン・デル・ガルデというドライバー・ラインナップで戦うことになっている。

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2013/02/05

ミハエル・シューマッハ、メルセデスの『ブランド大使』に

Michael Schumacher (C)Mercedes Motorsports
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昨シーズン末で現役F1ドライバーからの引退を表明したミハエル・シューマッハ(44歳:ドイツ)だが、今後メルセデス市販車部門の『ブランド大使』を務めることになるという。

これは2013年新型車『W04』を発表した4日(月)、メルセデスAMGチームのロス・ブラウン代表が明らかにしたもの。
それによれば今後シューマッハはメルセデスの『顔』としてコマーシャル活動に寄与するというが、しかしこれまで働いてきたF1チームとは関係がなくなるという。
同代表によれば、これはシューマッハ自身とも話し合った結果であるとのことだ。

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メルセデスAMG、『ブラックベリー』とパートナーシップ契約

MercedesAMG BlackBerry (C)Mercedes Motorsport
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ヘレス・サーキットで2013年新型車『W04』を発表したメルセデスAMGチームは、同時にリサーチ・イン・モーション・リミテッド社との間でパートナーシップ契約を結んだことを明らかにした。
リサーチ・イン・モーション・リミテッド社はカナダに本拠を置くモバイル機器メーカーで、とりわけスマートフォンのアプリケーション『ブラックベリー』で知られている。

新しいブラックベリー10プラットフォームは、メルセデスAMGチームにツールとサービスを提供し、技術面およびマーケット面で互いに協力することになるという。

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G.アスカネッリ氏、ブレンボのチーフ・テクニカル・オフィサーに

Giorgio Ascanelli (C)Scuderia Toro Rosso
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スクーデリア・トロ・ロッソが華々しく新型車『STR8』を発表する一方で、昨年までこのチームに在籍し新型車開発にあたっていたジョルジョ・アスカネッリ氏(53歳:イタリア)の去就が伝えられた。

同氏は今年からブレーキ・システム・サプライヤーとして有名なイタリアのブレンボ社でチーフ・テクニカル・オフィサーに就くということだ。

F1技術者としてイタリア人としては最高の職場フェラーリ・チームでキャリアをスタートさせたアスカネッリ氏は、その後ベネトンやマクラーレン等を経て2007年から昨年途中までトロ・ロッソでテクニカル・ディレクターとして腕を振るっていたが、今回の『STR8』には関与していないとみられる。

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トロ・ロッソもヘレスで新型車『STR8』を発表

Toro Rosso/Ferrari 『STR8』 (C)Scuderia Toro Rosso
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メルセデスAMGチームと時を同じくして、レッドブル・グループ傘下のスクーデリア・トロ・ロッソも2013年シーズンを戦う新型車『STR8』をやはりスペインのヘレス・サーキットで正式発表した。
こちらも今季ドライバーであるダニエル・リカルド(23歳:オーストラリア)&ジャン・エリック・ベルニュ(22歳:フランス)という新しいドライバーが同席してお披露目。

このマシンは以前ザウバー・チームにおいてチーフ・デザイナーとして成功マシン『C31』を手掛けたジェームズ・キー/テクニカル・ディレクターが開発したもので、トロ・ロッソ移籍後初の自らの『作品』ということになる。
なおこれにより、いまなお2013年の新型車発表がないのはケータハム&マルシア(いずれも5日発表予定)、そしてウィリアムズ(19日発表予定)の3チームだけとなった。

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メルセデスAMG、新型車『W04』をヘレスで発表

Mercedes 『W04』 (C)Mercedes Motorsports
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F1復帰後4年目のシーズンを迎えるメルセデスAMGチームは、4日(月)シーズン前最初のテストが行われるスペインのヘレス・サーキットで2013年新型車『W04』を正式発表した。

『W04』について同チームのロス・ブラウン代表は、「われわれが過去18か月の期間を掛けて開発した自信作。
これまでのものよりすべての部分でデザインを一新し、進化を遂げている」と自信をみせた。

同チームでは今年マクラーレンから移籍したルイス・ハミルトン、そして4年目のニコ・ロズベルグというドライバー・ラインナップでタイトル獲得に挑む。

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2013/02/04

エイドリアン・ニューイ(レッドブル)T/O、パッシブDRSに意欲

Redbull 『RB9』 (C)Redbull Racing
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レッドブル・レーシングでマシン開発を進めるエイドリアン・ニューイ/チーフ・テクニカル・オフィサーは、『RB9』発表の席上、いまF1で新たなトレンドとなりつつある『パッシブDRS』導入に意欲をみせた。
これは一定の速度でマシンに取り込んだ空気をリヤウイングに排出させる合法的とされる受動的システムで、すでにロータス・チームがいち早く取り組んでいるとされる。

ニューイ氏は「決して容易な開発でないことはわかっている」としながらも、F1で先頭を走るチームの開発者としてのプライドをみせた。
なお先に行われたザウバー・チームの新型車発表会でもやはりこのシステム導入を目指していることが明らかにされている。

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フェラーリ・チーム、2014年マシン開発にロリー・バーン氏関与

Rory Byrne (C)Ferrari S.p.A
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1日(金)に2013年新型車発表会『F138』を発表したばかりのフェラーリ・チームだが、同チームでは以前から2014年型マシンも同時進行で開発していることを認めている。
そしてこれにF1デザイナーとして評価の高いロリー・バーン氏が深く関与していることがわかった。

これはドイツの『アウトモーター・ウント・スポルト』誌が報じたもので、それによれば同氏は大きくレギュレーションが変更される2014年マシンに集中、今回の2013年型マシンには関わっていない模様。
南アフリカ出身のバーン氏はベネトンやフェラーリで活躍したあと、いったんは現役引退を表明していたが、再びこの熾烈な現場に戻ったことになる。

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散々だった(?)、メルセデスAMGの新型車ツイッター発表

Image (C)Mercedes Motorsport

F1界初の試みとして鳴り物入りで挑んだメルセデスAMGチームのオンライン(ツイッター)による新型車お披露目だったが、事前の予想通りアクセス集中によりサーバーはダウン。
アクセス不能に陥った世界のユーザーからは不満の声が寄せられた。

「想定よりアクセスが集中したため」と釈明した担当者の懸命な作業により、それでもなんとか数時間後に復旧。
現在はおぼろげながら『W04』(仮称)の姿が見られるようになっている。
なお、同チームの新型車発表は今日4日(月)にシーズン前最初のテストが行われるスペインのヘレス・サーキットで予定されている。

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レッドブル・レーシング、新型車『RB9』を正式発表

Redbull 『RB9』 (C)Redbull Racing
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3年連続チャンピオンに輝くレッドブル・レーシングが、満を持して2013年シーズン・コンテンダー『RB9』をチームの本拠地であるイギリス・ミルトンキーンズで正式発表した。

今年で5年目を迎えるベッテル&ウェバーというドライバーと共にお披露目された『RB9』は、かなり洗練されたもののマクラーレンやフェラーリらのそれとは異なり依然としてステップノーズであることを示すスタイリング。
またさらに支援を深めた『インフィニティ』のロゴが大きく掲出されているのも外観の特徴だ。
それでもデザインを指揮したエイドリアン・ニューイ氏は「マシンの中身は大幅に進化している」と自信をみせている。

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2013/02/03

バーニー・エクレストン氏もロス・ブラウン代表の辞任を示唆

Ros Brawn & Norbert Haug (C)Mercedes Motorsport
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関係者による再三の否定にも関わらず、メルセデスAMGチーム代表辞任の噂が絶えないロス・ブラウン氏について、バーニー・エクレストン氏からもこれを認めるような発言が聞かれ、注目を集めている。

「メルセデスはウィリアムズからトト・ウォルフを招き入れ、またニキ・ラウダをも陣営に引き入れている。
またブラウンの長年のパートナーだったシューマッハはチームを去った。
こうしたことを考えれば、自ずと結論は見えて来るだろう」と、F1総帥。

その黎明期からモータースポーツをリードし続けたメルセデスだが、鳴り物入りでチャンピオン・チームを買収してF1復帰してから3年を経過、優勝はわずか1回に留まっている。
またメルセデス・モータースポーツではノルベルト・ハウグ代表がすでに更迭されている。

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ザウバー首脳、『C32』のサイドポッドについて語る

Sauber Ferrari 『C32』 (C)Sauber Motorsport
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ザウバー・チームでチーフ・デザイナーを務めるマット・モリス氏は、『C32』の特徴的なサイドポッドについて次のように説明している。

「『C32』は基本的に昨年型のものの進化形だが、カラーリングだけでなくフロント部やサイドポッドなどにも変更点がみられることだろう。
このサイドポッドは、セルジオ・ペレスがモナコGPで見舞われた大アクシデントについて分析し、その対応を図ったものだ。
あの時サイドポッドは大きな損傷を受け、その修復には大きな労力を強いられたんだ。
知っているようにこの部分にはラジエターなどたくさんのものが収容されているしエアロダイナミックス面でも重要な部分なのでこれをコンパクトにするのは大変な作業だったが、われわれは今回それを成し遂げたよ」と、自信をみせた。

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メルセデスAMGの新型車発表はツイッター活用

Image (C)Mercedes Motorsport

すでに多くのチームで2013年の新型車発表が続く中、メルセデスAMGチームでは来たる2月4日(月)に予定しているが、これを現在のトレンドであるツイッターを活用したものにすることを明らかにしている。

それによれば同チームの公式ツイッターに用意された新車発表専用のハッシュタグが一定数を超えると新型車『W04』(仮称)が公式サイト上で披露される仕組みという。
チームの公式サイトはこちら

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ザウバー・チーム、新型車『C32』を正式発表

Sauber 『C32』 (C)Sauber Motorsport
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2日(土)、ザウバー・チームは2013年シーズンを戦う新型車『C32』をチームの本拠地であるスイス・ヒンヴィルのファクトリーで正式発表した。

『C32』にはマクラーレンやフェラーリのそれとは異なり、まだステップノーズの面影が残されているが、一見して最も大きな違いを感じさせるのはその一新されたカラーリングだ。
これまでの白をベースにしたものから、全体に暗いグレー基調のものとなって迫力を増している。

マシンはチーフ・デザイナーであるマット・モリス氏が中心になって開発してものとみられる『C32』は、今季ニコ・ヒュルケンバーグ&エステバン・グティエレスという新しいコンビで戦われる。

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2013/02/02

F・インディア、『TWスチール』とパートナーシップ契約

『TW STEEL』 (C)Sahara Force India F1

フォース・インディア・チームは『VJM06』発表の席上で、オランダの『TWスチール』とパートナーシップ契約を結んだことを明らかにした。

『TWスチール』といっても製鉄会社ではなく、腕時計などの時計専門メーカー。
これにより同社は同チームのオフィシャル・タイミング・パートナーとして計時分野で貢献すると共に、同社のロゴがマシンやドライバー、スタッフらのスーツに掲出される予定。

TWスチールのヨルディ・コベレンス/CEO(最高経営責任者)はこれについて「F1の持つ世界的な人気、そしてとりわけこのチームがインドの市場に強い影響力を持っていることに期待している」と、語っている。

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F・インディア、2つ目のシートはヘレステスト後に発表

Force India 『VJM06』 (C)Sahara Force India F1

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1日(金)、2013年の新型車『VJM06』を正式発表したフォース・インディア・チームだが、ドライバーの同席は残留が決まっているポール・ディ・レスタ(26歳:イギリス)のみ。
予想された通り、二つ目のシートについての決定は持ち越された。

これについて同チームでは、噂に上がっているエイドリアン・スーティルとジュール・ビアンキが有力候補であることを認めた上で、まだ他にも検討している候補があるとした。
また二人目のドライバーについて、持参金(持ち込みスポンサー)が必要との見方についてはこれを否定した。

ドライバーの最終決定には株主の同意も必要であるということで、発表されるのはヘレス合同テスト(2月5日-8日)後になるとの見通しを示した。

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ケータハムF1、もう一人のシートはヴァン・デル・ガルデに

Giedo van der Garde (C)Caterham F1 Team
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シャルル・ピック(22歳:フランス)の起用は発表されたものの、もう一つのシートについては未定だったケータハムF1だが、噂にも上がっていたギド・ヴァン・デル・ガルデ(27歳:オランダ)が座ることが正式発表された。

日本ではスーパー・アグリとの契約でトラブルがあったことで馴染み深いデル・ガルデだが、昨季はケータハムF1のリザーブドライバーとして契約、金曜日のフリー走行1回目に走行するなど関係を深めていた。

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フォース・インディアも2013年新型車『VJM06』を発表

Force India 『VJM06』 (C)Sahara Force India F1
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2月1日(金)、フェラーリと時を同じくしてフォース・インディア・チームも2013年シーズンを戦う新型車『VJM06』を正式発表した。

場所はチームのファクトリーがあるイバリス・シルバーストーン。
発表に渦中のチーム代表ヴィジャイ・マルヤ氏の姿はなく、チーム副代表のロバート・ファーンリー氏とすでに残留が発表されているポール・ディ・レスタが立ち会った。
発表後ディ・レスタはさっそくシルバーストーンのコースへとシェイクダウンのために乗り出した。

しかしチームメイトとなるもう一人のドライバーについてはやはり発表がないままだ。
報道ではエイドリアン・スーティルの復帰かテストドライバーであるジュール・ビアンキの昇格の可能性が伝えられているがいまだに定かではない。

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フェラーリ・チーム、新型車『F138』を発表

Ferrari 『F138』 (C)Ferrari S.p.A
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2月1日(金)、フェラーリ・チームは本拠地イタリアのマラネロで2013年シーズンを戦う新型車『F138』を正式発表した。

テクニカル・ディレクターであるパット・フライ氏とチーフ・デザイナーであるニコラス・トムバジス氏が中心になって開発したとされる『F138』は、こちらもすでに発表されたマクラーレンのものと同様ステップノーズがカバーされスムーズなフロントノーズとなっている。
また前年の『F2012』で採用されたプルロッド式のフロント・サスペンションが踏襲されているとみられる。
なお既報のように、今回エアロダイナミックスの開発についてはドイツ・ケルンにある旧トヨタF1の風洞設備が使われたということだ。

フェラーリ・チームのドライバー・ラインナップは今年も変わらずフェルナンド・アロンソ&フェリッペ・マッサということになる。

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2013/02/01

マクラーレン首脳、「ドライビング・スタイルの類似が開発に寄与」

Martin Whitmarsh (C)McLaren Group
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『MP4-28』の発表会で記者会見したマクラーレン・チームのマーティン・ウィットマーシュ代表は、今年のバトン&ペレスというドライバー・ラインナップについて触れ、「二人はドライビング・スタイルが似ているのでマシン開発の方向性に寄与するだろう」との見通しを示した。

元々タイヤに優しいドライビングで定評のあるジェンソン・バトンに加え、今年加入したセルジオ・ペレスも昨年成功したレースではいずれもタイヤ・マネージメントが功を奏したものと分析されているからだ。
これを受け、同代表は「マシン開発における技術レベルの方向性で二人のドライバーが同じタイプというのはチームとしてやりやすい」と、期待を寄せたもの。

しかし昨季のドライバーであるルイス・ハミルトンは確かにタイヤに厳しい面はみられたものの一発のスピードがあり、タイヤのウォームアップに難があったとされるバトンが1回に対してポールポジション7回と圧倒したハミルトンのスピードはチームにとって間違いなく価値あるものだったと言える。

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今年のドイツGP、ニュルブルクリンク開催で確定

Nurburgring Image (C)Mercedes Motorsports
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迷走を続けた2013年ドイツGPの開催問題だが、結局当初の予定通りニュルブルクリンクでの開催ということで確定した。
これはFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表が明言したもので、期日はすでに発表されたスケジュール通り7月7日(日)ということになる。

エクレストン氏は「ニュルブルクリンクはF1グランプリにふさわしい歴史あるサーキットで、ここでドイツGPが行われることに喜びを感じる」と、今さらながらのコメント。
なお、これにより2013年は19戦が確定、あとはこの翌々週にあたる7月21日(日)だけが未定のままになった。

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マクラーレン・チーム代表、それでも「パディ・ロウ残留」

Paddy Lowe (C)McLaren Group
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一部メディアからメルセデスAMGチーム移籍の噂が伝えられたマクラーレン・チームのテクニカル・ディレクター、パディ・ロウ氏について、『MP4-28』の発表会会場で同チームのマーティン・ウィットマーシュ代表はこれを否定、残留を強調した。

それによれば、来年以降については断言できないものの少なくとも今シーズンはマクラーレン・チームから離脱することはないとしている。
ただ今回の発表会にパディ・ロウ氏が欠席したことについては「メディアの注目を集めているので混乱を避けるため」と、説得力に欠けた説明に終始した。

今季マシン『MP4-28』は同氏が主体となって開発されたとみられ、もしロウ氏がシーズンを前に移籍となればその影響は計り知れない。

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マルシアF1チームの新型車発表は2月5日(火)ヘレスで

日時 チーム 発表場所
1月28日(月) ロータス オンライン
1月31日(木) マクラーレン 未定(イギリス国内)
2月01日(金) フェラーリ マラネロ(イタリア)
2月01日(金) フォース・インディア 未定(イギリス国内)
2月02日(土) ザウバー ヒンヴィル(スイス)
2月03日(日) レッドブル・レーシング ミルトンキーンズ(イギリス)
2月04日(日) メルセデスAMG ヘレス(スペイン)
2月04日(日) トロ・ロッソ ヘレス(スペイン)
2月05日(火) ケータハムF1 ヘレス(スペイン)
2月05日(火) マルシアF1 ヘレス(スペイン)
2月19日(火) ウィリアムズ バルセロナ(スペイン)

2012 Scene (C)Marussia F1 Team
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2013年シーズンに参戦が予定される11チームの中で唯一新型車発表のスケジュールが明らかにされていなかったマルシアF1チームだが、今季マシン『MR02』これを2月5日(火)に同日からシーズン前最初のテストが行われるスペインのヘレス・サーキットで行うことを発表した。

ドライバーはマックス・チルトン(20歳:イギリス)の昇格は決まっているものの、残留とみられたティモ・グロックのほうは離脱を表明していて後任はまだ定かでない。
なお同チームでは前身のヴァージン・レーシング時代も含めシーズン開幕直前に発表されるというのが通例だったが、今年は他の多くのチームと同じく最初のテストに間に合わせることとなった。

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マクラーレン、2013年新型車『MP4-28』を発表

McLaren『MP4-28』(C)McLaren Group
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31日(木)、マクラーレン・チームは本拠地のイギリス・ウォーキングにあるテクノロジー・センターで2013年シーズンを戦うコンテンダー『MP4-28』を正式発表した。

一見、2012年型車である『MP4-27』と大差ないようにみられるが、これまた先のロータス・チーム同様「カウルの中身は大きく進化」と、強調している。

今シーズンのドライバーであるジェンソン・バトン&セルジオ・ペレスらによって華々しくお披露目されたが、一部にメルセデスAMGチーム移籍の噂が伝えられている開発責任者パディ・ロウ/テクニカル・ディレクターの姿はみられなかった。

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