« ポールのハミルトン(マクラーレン)、「最高の気分!」 | トップページ | ブラジルGP バトン優勝、チャンピオンはベッテルに »

2012/11/25

ブラジルの予選と決勝で鍵を握るタイヤ戦略 (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
拡大します
2012年11月24日、サンパウロ

レッドブルのセバスチャン・ベッテルが、ブラジルグランプリ予選でライバルのフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)より4グリッド上位の4番手となり、ドライバーズ選手権3連覇へ一歩近づきました。ベッテルがタイトルを獲得すれば、Formula One史上最年少の3度のドライバーズ選手権タイトル獲得ドライバーとなります。ポールポジションは、マクラーレンのルイス・ハミルトンが獲得しました。2012年シーズン最終戦用として、ピレリのP Zeroシルバー・ハードタイヤとP Zeroホワイト・ミディアムタイヤが選択されており、予選ではP Zeroホワイトが主に使用されました。

予選の直前に雨が降り、気温23℃、路面温度25℃というコンディションになったため、予選の間の天候状態がひとつの鍵となりました。明日の決勝では、雨の可能性がより高く、現時点での降水確率は60%となっています。このため、本日の予選同様、明日もタイヤ戦略が重要になると思われます。

ピレリジャパン・プレスリリース

雨は止んだもののダンプが残った状態のQ1では、ケータハム、マルシャの両ドライバー、ミハエル・シューマッハ(メルセデス)、キミ・ライコネン(ロータス)がP Zeroホワイト・ミディアムタイヤでセッションを開始しました。フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグはインターミディエイトタイヤでセッションを開始しました。他のドライバーはハードタイヤでセッションを開始し、セッション終了までロングランを行うドライバーも見られました。数名のドライバーがセッションの途中でミディアムタイヤへ交換する中、ハミルトンがハードタイヤでQ1の最速タイムを記録しました。マクラーレン、フェラーリ、レッドブルの両ドライバー、ロータスのロマン・グロージャンは、Q1でハードタイヤのみを使用しました。

雨が完全に止み、陽が差してきた中、路面温度が34℃まで上昇したQ2で、フェラーリの両ドライバーはハードタイヤでセッションを開始し、ミディアムタイヤへ交換前、アロンソがセッション序盤の最速タイムを記録しました。その後、ベッテルがミディアムタイヤでQ2の最速タイムを記録しました。

暖かくドライコンディションとなったQ3では、ミディアムタイヤのみが使用されました。ハミルトンが1回目のランで1分12秒850を記録し、一時レッドブルのマーク・ウェバーにトップを奪われましたが、セッション終盤に1分12秒458を記録し、通算26回目のポールポジションを獲得しました。チームメイトのジェンソン・バトンが2番手となりました。

午前中に行われた最終フリー走行では、バトンがベッテルよりも0.057秒速い、1分13秒188をP Zeroホワイト・ミディアムタイヤで記録していました。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「天候状態が非常に不安定な場合、タイヤ戦略が非常に重要になります。すなわち、どのタイミングでどちらのコンパウンドを使用するかというコンパウンドの選択だけではなく、クロスオーバーポイントの正確な見極めに影響を及ぼします。言い換えれば、ウェットタイヤからドライタイヤに交換した方が速くなるポイントの見極めです。また、ドライからウェットの場合も同じことが言えます。ここまでのフリー走行セッションはすべてドライコンディションで行われたため、各チームは、好結果を残すために予選で得たどんな情報も迅速に分析する必要があります。ハードとミディアムの性能差はラップあたり1秒程度と見ていますが、決勝でこの両コンパウンドを使用しなければならない可能性は誰にも分かりません。スタート時のベストなグリッドの獲得とともに、今日の予選は、多様なコンディションの下でのタイヤ動作に関する情報を収集する、各チームにとって価値ある機会となりました。この情報は、決勝の結果のみならず、チャンピオンシップにとっても不可欠なデータと言えます。今日の予選では、各チームが予選での必要性と決勝用のタイヤ温存のバランスを取る中、多様な戦略が見られました。タイトル争いの2人の主役が4番手と8番手という状況のため、結果の予測は極めて難しくなりました。ポールポジションを獲得したルイス・ハミルトンとフロントロー独占を達成したマクラーレンを祝福したいと思います」

公式予選トップ10ドライバーの使用タイヤ:

ハミルトン 1分12秒458 ミディアム
バトン 1分12秒513 ミディアム
ウェバー 1分12秒581 ミディアム
ベッテル 1分12秒760 ミディアム
マッサ 1分12秒987 ミディアム
マルドナード 1分13秒174 ミディアム
ヒュルケンベルグ 1分13秒206 ミディアム
アロンソ 1分13秒253 ミディアム
ライコネン 1分13秒298 ミディアム
ロズベルグ 1分13秒489 ミディアム

|

« ポールのハミルトン(マクラーレン)、「最高の気分!」 | トップページ | ブラジルGP バトン優勝、チャンピオンはベッテルに »

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ブラジルの予選と決勝で鍵を握るタイヤ戦略 (ピレリ):

» F1ブラジルGP(2012 R20) [UKYOのつぶやき]
F1最終戦ブラジルGP! [続きを読む]

受信: 2012/11/25 22:50

« ポールのハミルトン(マクラーレン)、「最高の気分!」 | トップページ | ブラジルGP バトン優勝、チャンピオンはベッテルに »