ベッテル、ポールポジションで1ストップのアメリカグランプリ決勝へ (ピレリ)
(C)Pirelli Motorsport
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2012年11月17日、オースティン
レッドブルのセバスチャン・ベッテルが、新設のサーキット・オブ・ジ・アメリカズでのレース週末を席巻しており、自身通算100戦目となる今回、通算36回目のポールポジションを獲得しました。すべてのフリー走行セッションで最速タイムを記録したベッテルは、ピレリのP Zeroホワイト・ミディアムタイヤを使用して、1分35秒657のポールタイムを記録しました。P Zeroホワイトは、今週末初開催となるテキサスでのアメリカグランプリ用として、P Zeroシルバー・ハードタイヤとともに選択されています。
タイヤの摩耗とデグラデーションレベルは非常に低いため、決勝では大半のドライバーが1ストップ戦略を採ると見られますが、天候やセーフティカーによって影響される可能性もあります。ミディアムコンパウンドは、オースティンではハードコンパウンドよりもラップあたり0.5秒程度速いだけではなく、大きなパフォーマンスの低下無しで長いスティントを走行することが可能です。
ピレリジャパン・プレスリリース
Q1では、多くのドライバーがハードタイヤでセッションを開始しましたが、ラバーが乗ることによる路面の改善が進んでいたため、フェラーリ、マクラーレン、レッドブルを除く全チームはセッション終盤にミディアムタイヤへ交換しました。昨日同様、気温21℃前後の比較的涼しいドライコンディションでした。明日も同様の気温と予想されていますが、わずかながら雨の可能性もあります。
Q2に進出した全ドライバーはミディアムタイヤでセッションを開始しました。デグラデーションレベルの低さを活用し、新設のサーキットに馴染むために周回を重ねるドライバーも見られました。路面の改善によって、ラップタイムは昨日と比較して約2秒速くなっていました。
Q3でもミディアムタイヤのみが使用され、予選のトップ10ドライバーたちは全員ミディアムタイヤで決勝のスタートを迎えます。現時点でドライバーズ選手権首位のベッテルがポールポジションを獲得し、2番手はマクラーレンのルイス・ハミルトンでした。ベッテルのチームメイトのマーク・ウェバーが3番手となりました。
ベッテルのここまでの完璧さを強調するものとして、彼は午前中の最終フリー走行でも最速タイムを記録しました。ミディアムタイヤを使用したタイムは1分36秒490でした。
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「低いデグラデーションレベル、滑りやすい路面、そしてシーズン終盤での各チームのタイヤに関する習熟度が、明日の決勝で1ストップが主流となりそうな主な要因です。しかし、チャンピオンシップ争いが大接戦の中、我々は、シーズン最終戦までもつれこむ可能性があるタイトル争いの妨げになるような大胆なことは、この新設のサーキットで行いたくありませんでした。このサーキットについての知識が蓄積される来年は、また別のタイヤ選択もあるでしょう。予選の全セッションで最速タイムを記録した、レッドブルとセバスチャン・ベッテルの圧倒的なパフォーマンスを素晴らしく思います。ただ、明日は雨の可能性もあり、Cinturatoグリーン・インターミディエイトかCinturatoブルー・フルウェットがここで初登場することになるかもしれませんので、今週末の結果はまだ分かりません」
公式予選トップ10ドライバーの使用タイヤ:
ベッテル 1分35秒657 ミディアム
ハミルトン 1分35秒766 ミディアム
ウェバー 1分36秒174 ミディアム
グロージャン 1分36秒587 ミディアム
ライコネン 1分36秒708 ミディアム
シューマッハ 1分36秒794 ミディアム
マッサ 1分36秒937 ミディアム
ヒュルケンベルグ 1分37秒141 ミディアム
アロンソ 1分37秒300 ミディアム
マルドナード 1分37秒842 ミディアム
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