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2012/11/20

ベッテル、1ストップのアメリカグランプリでタイトルへ王手 (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
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2012年11月18日、オースティン

前回のアメリカグランプリ(2008年)の優勝者、マクラーレンのルイス・ハミルトンがサーキット・オブ・ジ・アメリカズでの初のグランプリを制しました。レッドブルのセバスチャン・ベッテルが2位となり、来週のブラジルグランプリでのドライバーズ選手権3連覇達成に王手をかけました。

重要なことは、ドライバーズ選手権におけるベッテルの唯一のライバルであるフェラーリのフェルナンド・アロンソが3位を獲得し、タイトル獲得の可能性を残したことです。すなわち、ピレリは単独タイヤサプライヤーとして初めて、2人のドライバーによるタイトル争いが懸かった最終戦を迎えることになります。

ハミルトンは、ここまでの全セッションで最速タイムを記録したベッテルから、レース終盤に首位の座を奪いました。2人のドライバーは、スタートからフィニッシュまでハードな闘いを繰り広げました。ハミルトンとベッテルは同じ1ストップ戦略を採り、P Zeroホワイト・ミディアムタイヤからP Zeroシルバー・ハードタイヤへ、それぞれ20周目と21周目に交換しました。(P ZeroホワイトとP Zeroシルバーが今回のアメリカグランプリ用に選択されています。)アロンソも同様の戦略を採り、7番グリッドからスタート後3位でフィニッシュし、タイトル獲得へ望みを繋ぎました。

ピレリジャパン・プレスリリース

予選トップ10ドライバーは、全員、ハードタイヤよりもラップあたり0.5秒速いミディアムコンパウンドを装着してスタートを迎えました。ここは、フレッシュなアスファルトがシーズン中で最も大きな路面の改善をもたらすサーキットのひとつです。予想された雨は降らず、気温24℃前後のコンディションの下、チェッカーフラッグまでスロットル全開のレースが展開されました。

ハードタイヤでスタートしたドライバー中の最上位は、マクラーレンのジェンソン・バトンでした。バトンは1ストップ戦略によって5位でフィニッシュしました。P Zeroシルバーでスタートしたもう一人のドライバーは、メルセデスのニコ・ロズベルグでした。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「今週末、オースティンを訪れた10万を超える全てのファンの皆様へ感謝します。我々は素晴らしいサポートと歓迎を受け、早くも来年が待ち遠しい思いです。チャンピオンシップ争いの2人の主役、セバスチャン・ベッテルとフェルナンド・アロンソは、ともに素晴らしいレースを行い、タイトルの行方は来週のブラジルグランプリへ持ち越されました。ソフトとスーパーソフトでも良かったかと思ったこともありましたが、タイトル争いが最終戦までもつれ込んだ今日の結果は、チャンピオンシップが大接戦の中、新設のサーキットへ不確定な要素を持ち込まないという我々の決断が確かなものであったことを裏付けています。気温と路面温度が予想より低かったこともあり、週末を通してのデグラデーションレベルは非常に低いものでした。両コンパウンドの性能と耐久性は非常に良好で、ベッテルとハミルトンがフィニッシュまでバトルすることを可能にしました」

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