インドでのピレリの性能と耐久性
(C)Pirelli Motorsport
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2012年10月28日、デリー
レッドブルのセバスチャン・ベッテルが、パーフェクトなインドグランプリの週末をポール・トゥ・ウィンで締めくくり、ピレリタイヤでの2度目のFormula Oneドライバーズ選手権タイトル獲得へ一歩近づきました。ベッテルは、インドグランプリの全フリー走行セッションおよび予選で最速タイムを記録し、決勝で優勝を果たしました。ベッテルにとって初の4戦連続優勝によって、ドライバーズ選手権における2位との差は13ポイントとなりました。ベッテルは、ピレリのFormula One復帰後1年目であった昨年も、インドでパーフェクトな週末を達成しており、ブッダ・サーキットでは彼以外誰もラップをリードしていないことになります。
ベッテルは予選トップ10の他のドライバー同様、P Zeroイエロー・ソフトタイヤでスタートし、1ストップ戦略を採り33周目に首位のままP Zeroシルバー・ハードタイヤへ交換しました。気温30℃のコンディションの下、インドのチャレンジングなコースレイアウトにも関わらず、完走したドライバーの大半が1ストップ戦略を採用しました。ベッテルと同じ戦略を採り4周早くタイヤ交換を行ったフェラーリのフェルナンド・アロンソは、残り10周時点で2位に浮上しました。レッドブルのマーク・ウェバーは、アロンソと約4秒差の3位でフィニッシュしました。
ピレリジャパン・プレスリリース
11番グリッドからスタートしたロータスのロマン・グロージャンは、P Zeroシルバー・ハードタイヤでスタートしたドライバー中、最上位グリッドのドライバーでした。彼は36周目にソフトタイヤへ交換しました。この戦略が功を奏し、グロージャンは2つ順位を上げ9位でフィニッシュしました。メルセデスのミハエル・シューマッハ、トロ・ロッソのダニエル・リカルド、ザウバーの小林可夢偉も同様の戦略を採りました。
もう一人のザウバーのドライバー、セルジオ・ペレスは2ストップ戦略を採りましたが、トロ・ロッソと接触した影響でリタイアを余儀なくされました。この接触によってパンクが発生しました。オープニングラップのシューマッハ、31周目のパストール・マルドナード(ウィリアムズ)も同様のパンクに見舞われました。これらはすべて他のドライバーとの接触によるもので、鋭いフロントウィングのエンドプレートがタイヤのサイドウォールをカットした結果生じました。パンク発生後、ペレスは2回目のピットストップを行い、ハードタイヤで40周近くの最終スティントを予定していましたが、途中でリタイアとなりました。
マクラーレンのジェンソン・バトンは、ハードタイヤで最長の最終スティント35周を走行し、5位でフィニッシュしました。グロージャンと小林は、ともにハードタイヤで最長の第1スティントを走行し、36周目にピットストップを行いました。小林は17番グリッドからスタートし、最終的には14位でフィニッシュしました。
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「ハードタイヤとソフトタイヤともにインドでは非常に長く走行できました。低いデグラデーションレベルによって、ドライバーたちはこの素晴らしいサーキット上でスタートからフィニッシュまでハードにプッシュすることができたと思います。セバスチャン・ベッテルとレッドブルは、スタートからフィニッシュまで非の打ちどころが無い芸術的なタイヤマネージメントと戦略を見せてくれました。グロージャンと小林は、ハードタイヤで長い第1スティントを走行する戦略を採りました。この戦略も成功し、トップ10グリッド外のドライバーたちにとってもタイヤ戦略が力を発揮することを示しました。昨年は上位勢の大半が2ストップでしたが、今年は、我々のコンパウンドが全体的に軟らかくなっているにも関わらず、1回のストップのみで十分でした。フェラーリとフェルナンド・アロンソにも祝福の言葉を送りたいと思います。アロンソは素晴らしいレースペースとストレートラインのスピードを示し、5番グリッドから2位でフィニッシュしました。チャンピオンシップの結末がスリリングなものになることは間違いありません。さあ、これから全く異なるチャレンジが待ち受けるアブダビへ向かいます」
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