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2012/10/08

鈴鹿でのタイヤ戦略がチャンピオンシップを大接戦に (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
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2012年10月7日、鈴鹿

レッドブルのセバスチャン・ベッテルは、2ストップ戦略による日本での勝利によって、今シーズン残り5戦の時点でドライバーズ選手権首位に4ポイント差と迫りました。昨年、鈴鹿でドライバーズ選手権2連覇を決めた現世界王者ベッテルは、P Zeroイエロー・ソフトタイヤでポールポジションからスタートし、残り2スティントをP Zeroシルバー・ハードタイヤで走り切りました。今年の日本グランプリには、この2つのコンパウンドが選択されていました。ベッテルはファイナルラップの1周前、ハードタイヤでレースのファステストラップも記録しました。

スタート時にハードタイヤを装着したドライバーは、19番グリッドのジャン・エリック・ベルニュ(トロ・ロッソ)、21番グリッドのシャルル・ピック(マルシャ)、23番グリッドのミハエル・シューマッハ(メルセデス)のみでした。しかし、オープニングラップの事故でセーフティーカーが導入され、事故の影響を受けたレッドブルのマーク・ウェバーはピットインを余儀なくされ、ハードタイヤへ交換して19位でコースへ戻りました。ウェバーは26周目に2回目のピットストップを行い、ハードタイヤを装着してポイント圏内の10位でコースへ戻り、最終的には9位でフィニッシュしました。

ピレリジャパン・プレスリリース

上位勢で最初にピットストップを行ったのはマクラーレンのジェンソン・バトンとロータスのキミ・ライコネンで、両者ともに13周目でハードタイヤへ交換しました。ホームグランプリで見事なスタートを見せて2位に浮上したザウバーの小林可夢偉は、1周後に同様の戦略を実行しました。ラップリーダーのベッテルは、17周目にハードタイヤへの交換を行い、チームの迅速なピットワークによって、トップを維持したままコースへ戻ることができました。第1スティントでソフトタイヤによる最も長い走行を行ったドライバーは、マルシャのティモ・グロックでした。グロックは燃料満タンの状態で、P Zeroイエローを使用して20周を走行しました。

ベッテルは37周目に最終ピットストップを行い、ハードタイヤを装着して再び首位のままコースへ戻りました。10番グリッドからスタートし、順位を8つ上げて2位でフィニッシュしたフェラーリのフェリペ・マッサは、ベッテルより1周早く最終ピットストップを行いました。最も大きく順位を上げたドライバーはシューマッハで、レース終盤の燃料が軽い状態でソフトタイヤを使用する戦略によって12台を追い抜き11位でフィニッシュしました。

ウィリアムズのパストール・マルドナードも戦略を効果的に使用しました。マルドナードは、最初の2スティントをソフトタイヤで走行し、残り20周の最終スティントをハードタイヤで走行する戦略を採り、12番グリッドからスタート後ポイント圏内の8位でフィニッシュしました。(トロ・ロッソのダニエル・リカルド、HRTのペドロ・デ・ラ・ロサも同様の戦略を用いました。) 日本では天候の変化に見舞われることがしばしばありますが、今日のレースは路面温度30℃のドライコンディションの下でスタートを迎えました。このコンディションは、流れるような高速コーナーの連続によりタイヤに非常に厳しいサーキットにおいて、より一層タイヤへの負荷を高くするものでした。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「今シーズンは、開幕7戦で7人の優勝者が誕生し、Formula One史上最も接戦の幕開けとなりました。日本グランプリでレッドブルのセバスチャン・ベッテルが2ストップ戦略で優勝し、ドライバーズ選手権首位に迫った今、シーズンの最後まで大接戦の様相を呈しています。昨年は3ストップが主流でしたが、今年は大半のドライバーが2ストップ戦略を実行しました。今年のコンパウンドは昨年よりも全体的にソフトになっており、決勝のコンディションが昨年よりも暖かかったにも関わらず、ストップ回数が減ったことは、横方向の負荷に関してシーズン中で最もタフなサーキットにおける我々のP Zeroタイヤの性能と耐久性を際立たせています。レースの終盤、小林とバトンとの間で展開された素晴らしい表彰台争いが見られました。これは、よりフレッシュなタイヤを最大限に活用するバトンのタイヤ戦略に基づくものでした。ホームグランプリというこれ以上ない舞台で、初の表彰台を獲得した可夢偉を祝福したいと思います。また、素晴らしいレースによって今シーズン初めて表彰台に上ったフェリペを祝福したいと思います」

Pi

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