P Zeroハード&ソフトの最終戦フリー走行でベッテルがトップに (ピレリ)
(C)Pirelli Motorsport
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2012年10月26日、デリー
P Zeroシルバー・ハードタイヤとP Zeroイエロー・ソフトタイヤの組み合わせは、インドグランプリで今シーズン最後の登場となります。インドグランプリは、ターン5から14までの10のコーナー中で9コーナーを200km/h~250km/hで走行するFormula Oneカレンダー中で最も高速で見応えのあるサーキットのひとつで行われます。
レッドブルのセバスチャン・ベッテルが最近の好調を維持し、フリー走行2回目(FP2)でソフトタイヤを使用して1分26秒221の最速タイムを記録しました。このタイムは、チームメイトのマーク・ウェバーのタイムより0.1秒速いものでした。昨年、ベッテルは、ポール・トゥ・ウィンで優勝し、ファステストラップも記録するなど、インドグランプリを席巻しています。
ピレリのコンパウンドは、昨年よりも全体的に軟らかくなっています。各チームは金曜日の2回のフリー走行セッションを使用して、ベストなレース戦略を組み立てるために、多様な燃料でのタイヤ性能に関する情報収集とセットアップを行いました。
ピレリジャパン・プレスリリース
午前中に行われたフリー走行1回目(FP1)では、全てのドライバーがハードタイヤを使用しました。ここでもベッテルが0.3秒差で最速でした。午後のFP2後半、ドライバーたちはソフトタイヤを使用して路面温度38℃のコンディションの下で走行しました。ケータハムのヴィタリー・ペトロフとトロ・ロッソのダニエル・リカルドが、FP2残り50分時点で最初にソフトタイヤへ交換しました。その後、全ドライバーがソフトタイヤを使用して重い燃料状態でのロングランを実行し、レース序盤に上位勢が採る可能性が高い戦略のシミュレーションを行いました。チームのホームレースとなるフォース・インディアのポール・ディ・レスタは、メルセデスのミハエル・シューマッハ、トロ・ロッソのジャン・エリック・ベルニュと同様に、ハードタイヤでFP2の走行を締めくくりました。
インドでのソフトタイヤとハードタイヤ間の性能差は、ラップあたり0.8~1秒程度と予測されていますが、ラバーが乗るにつれてブッダ・サーキットでは大幅な路面の改善が見られるため、状況はより複雑になります。例えば、FP1ではセッションが進む中、ラップあたり1秒までタイムを縮めるドライバーも見られました。ベッテルは、セッション最後の5分間にハードタイヤで1分27秒619の最速タイムを記録しました。
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「両コンパウンド間の性能差が大きく、急速に路面が改善しているため、各チームは、コンパウンド間のスピードの違いをレース戦略の基盤として活用する機会があるでしょう。レース戦略はこの週末も重要な役割を演じるでしょう。いつものように、タイヤを最大限に活用するためには、各ドライバーはタイヤを理想的な作動温度領域内に入れることを優先しなければなりません。昨年は2ストップ戦略による優勝でしたが、ここまで見た限りでは、今年は1ストップを行うドライバーも現れる可能性があります。レッドブルの両ドライバーは、ここまで非常に速い走行を見せています。しかし、スピードと戦略のコンビネーションが日曜日の決勝で勝利をもたらすと思います。現時点では全く予測ができません。タイヤはインドの厳しさに対応することができますので、トップドライバーたちのレースペースは非常に接近したものになるでしょう」
今日の数値:
使用タイヤセット数
ハード 48
ソフト 24
インターミディエイト 0
ウェット 0
コンパウンド毎の最多ロングラン
ハード 19 小林
ソフト 23 ライコネン
インターミディエイト 0
ウェット 0
今日の豆知識:
セバスチャン・ベッテルが今週インドで勝利すれば、新たなパーソナルベストとなる4戦連続優勝を達成します。現在、ベッテルは通算25勝(15勝がピレリタイヤを使用したもの)を挙げており、ニキ・ラウダ、ジム・クラークと並んで歴代7位となっています。また、1952-1953にアルベルト・アスカリが記録したピレリタイヤによる7戦連続優勝を破るチャンスも残されています。
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