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2012/09/03

バトン、ピレリとともに今シーズン2勝目を挙げる

(C)Pirelli Motorsport
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2012年9月2日、スパ

マクラーレンのジェンソン・バトンが、ベルギーグランプリで今シーズン2勝目を挙げました。1ストップ戦略を採ったバトンは、完璧なタイヤマネジメントを行い、スタートからフィニッシュまで一度も首位を譲ることなく、2位に13秒差をつける勝利を収めました。バトンにとっては、これが、3月に行われた開幕戦のオーストラリアグランプリ以来のシーズン2勝目となり、スパでの初勝利です。また、今シーズン、スタートからフィニッシュまで首位の座をキープした初のドライバーになりました。

バトンは、P Zeroホワイト・ミディアムタイヤでポールポジションからスタートし、レッドブルのセバスチャン・ベッテルへのリードを維持したまま、20周でP Zeroシルバー・ハードタイヤへ交換しました。ベッテルは、10番グリッドからスタートし、バトン同様1ストップ戦略を採り、バトンより1周遅くタイヤ交換を行い2位でフィニッシュしました。

今回がグランプリ300戦目となるメルセデスのミハエル・シューマッハは、上位勢で1ストップ戦略を採るもう一人のドライバーでしたが、表彰台争いを行っていた残り9周時点で2ストッパーへと戦略を変更しました。

4台のマシンがリタイヤした第1コーナーのクラッシュと、コース上の破片を撤去するための4周に及ぶセーフティーカー導入によって、各チームはタイヤ戦略の調整を余儀なくされました。タイヤの摩耗は、マシンがフルタンク状態のレース序盤がそのピークのため、スタート直後のセーフティーカー導入によって、2ストップ戦略を維持するドライバーもいましたが、多くのドライバーが1ストップ戦略へ変更しました。

ピレリジャパン・プレスリリース

フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグとメルセデスのニコ・ロズベルグのみがハードタイヤでスタートし、他のドライバーはミディアムタイヤでレースを開始しました。ヒュルケンベルグは2回ストップを行い、11番グリッドからスタートして4位でフィニッシュしました。一方、ロズベルグも2回ストップを行い、23番グリッドからスタートして11位でフィニッシュしました。

2ストッパー勢での最上位は、ロータスのキミ・ライコネンでした。ライコネンは、最終2スティントをハードタイヤで走行し、バトンから25秒差の3位でフィニッシュしました。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「今年のベルギーグランプリには、様々な変動要因がありました。まず、金曜日の雨によって、各チームには、予選と決勝前のスリックタイヤに関する情報が極めて限られていました。そして、レース開始直後の長いセーフティーカー導入により、戦略を構成するパラメーターが変更され、多くのチームが、新しい状況に最大限に適応できるように、迅速に戦略を調整しなければなりませんでした。ジェンソン・バトンとマクラーレンは、わずか1回のストップで、かつライバルたちを引き離す、最上級のタイヤマネジメントを示してくれました。セバスチャン・ベッテルとレッドブルにも同様のことが言えます。ベッテルもまた1ストップ戦略を効果的に実行し、ポジションを8つ上昇させました。スパは、カレンダー中で、他のどのサーキットよりもタイヤに重い荷重を課しますが、我々のタイヤは、性能と耐久性の両面で非常に良く機能しました。バトンは、最終スティントでハードタイヤを効果的に活用し、スピードを維持したまま、24周、距離にすると160km以上を走行しました」 ベルギーグランプリの結果、ドライバーズ選手権は接戦となり、首位をキープするアロンソにベッテルが24ポイント差の2位に着けています。

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