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2012/07/03

タイヤから見たイギリスグランプリ:新型ハードコンパウンドがフリー走行に登場 (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
拡大します
2012年イギリスグランプリ:
2012年7月6-8日 シルバーストン

グランプリ概要: 3戦連続の市街地サーキットでの開催後、Formula Oneは、最も伝統的な常設サーキットのひとつであるシルバーストンへ向かいます。ピレリのモータースポーツの拠点であるディドコットは、ここからわずか1時間ほどの場所にあるため、ピレリにとって、ここは第二のホームレースと言える場所です。
金曜日のフリー走行時、各チームは、現在開発中の新型P Zeroハードコンパウンドをテストする機会を得ます。ピレリは、昨年、フリー走行のセッション中、数多くの試験的なコンパウンドをテストしましたが、2012年のレース週末に新型コンパウンドがテストされるのは初めてのことです。

各チームには、通常のタイヤアロケーションに加えて、金曜日の2回のセッション用に2セットの試験的ハードタイヤが供給されます。その後のレース週末は、現在のP Zeroシルバー・ハードコンパウンドとP Zeroイエロー・ソフトコンパウンドが使用されます。
昨年のイギリスグランプリの前半は雨に見舞われましたので、Cinturatoグリーン・インターミディエイトとCinturatoブルー・ウェットも用意されています。
シルバーストンの特徴は、タイヤに大きな横荷重がかかる複数の高速コーナーとともに、レース週末を通して変わりやすい天候状態です。
気温は、15℃から30℃まで変化する可能性があります。
路面は非常に粗く、タイヤの摩耗を増大させます。
一方、タイヤ構造は、マシンがフルスロットルでトップスピード状態にある長い時間に対応しなければなりません。

ピレリジャパン・プレスリリース

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント: 「シルバーストンは、ドライバー、マシン、タイヤにとって非常に厳しいため、Formula Oneのカレンダー上で最も象徴的なサーキットのひとつとなっています。我々が近い将来使用する可能性がある新型ハードコンパウンドを、シルバーストンのフリー走行でテストする理由はここにあります。
新型タイヤは、わずかに作動領域が広くなっているため、各チームにとってタイヤを適正な作動温度領域内に入れることが容易になるはずです。しかし、チャンピオンシップ争いは大接戦となっているので、我々の優先度は、特定のアドバンテージを得るチームが現れないようにすることです。我々は、タイヤ性能を出来る限り長く最高のレベルで維持したいので、我々やチームにとって、新型コンパウンドの潜在的な効果に関する情報を収集すること、そして将来のためのデータを得ることは価値ある機会となります。
シルバーストンは、非常に高負荷なサーキットで、予測不可能な天候状態が特徴です。したがって、タイヤの力強い性能と効果的な戦略が、レース結果を成功に導く不可欠な要素となります」

ドライバーのコメント ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア) : 「シルバーストンは、偉大な場所であり、僕のホームレースでもあり、そしてFormula Oneマシンの性能、特に空力グリップや方向転換について実感できる場所だ。誰もがマゴッツ、ベケッツでのスピードについて口にする。世界中にこんなレイアウトは無いからね。
少ない燃料とニュータイヤで予選ラップを走行する時は本当に快適だけど、いいラップを刻むために集中しなければならない。また、トラックの新しいセクションは、毎年、走る度に良くなっているんだ。新しいレイアウトと、特にDRSの導入によってオーバーテイクのチャンスが増えたし、ドライビングが楽しいよ。もっとも、タイヤにはとても厳しいけどね」

ピレリ・テストドライバーのコメント ルーカス・ディ・グラッシ : 「僕は、2010年のイギリスグランプリで新しいシルバーストンを経験した。とても興味深かったよ。高速と高負荷が主な特性で、空力グリップによってタイヤに大きな負荷がかかる。一方で、低速でテクニカルなセクションでは、トラクションも試される。特に、ターンと加速を同時に行う場合がそうだね。ここでは、ハードとソフトはいい組み合わせだ。ソフトは、間違いなく予選で力を発揮する。
セットアップに関して最も大きな問題は、天候が予測不可能であるということ。だから、マシンに集中して、全てのセッション中に出来るだけ多くの情報を収集しなければならない。それでも、決勝時のコンディションに完璧に適応するセットアップを行うのは難しいけどね。僕は、今年、ヘレスで試験型のハードコンパウンドをテストした。
コンセプトは現行のハードと同様だけど、グリップが改善され、摩耗率も低下している。
特に、気温が高く路面状態が悪い場合に効果的で、より速く、長い距離を走行することが出来る」 テクニカルノート: ・ シルバーストンの最速コーナーのひとつは、マシンが時速290kmで走り抜けるターン9(コプス)で、5Gの横荷重を生む。タイヤトレッドの温度は110℃を超え、速いラップのためには横方向のグリップが鍵となる。

・ 昨年、新しいピット施設が加えられた際、トラックは部分的に再舗装されたが、まだ非常にバンピーなままである。各チームは、良好な空力グリップを確保するため、ハイダウンフォースのセットアップを行うが、バンプを考慮してサスペンションを調整する必要がある。バンプの多くはタイヤによって吸収される。

・ ピレリは、シルバーストンで完全なドライコンディションのレースを経験していない。また、レースでハードタイヤを使用していない。
昨年、全てのマシンはインターミディエイトタイヤでスタートし、トップ5がハードタイヤを使用しない同様の3ストップ戦略を採った。

これまでのタイヤ選択:

F1

イギリスにおけるピレリ:
・ オックスフォードシャーにあるピレリのディドコット・ハブは、ピレリの‘centre of excellence(センター・オブ・エクセレンス)’ として、Formula One やその他の北ヨーロッパのモータースポーツオペレーションをサポートしています。

・ ピレリは、1950年~1954年にかけて、イギリスグランプリで5連勝を達成しました。
アルファロメオ158のニーノ・ファリーナに始まり、フェラーリ625のフロイラン・ゴンザレスで終わっています。

・ ピレリは、イギリスに2箇所の工場を持っています。
一つは、バートンオントレント(ここでは、ピレリが特許を持つMIRS-Modular Integrated Robotised Systemが稼動しています)にあり、もう一つはカーライルにあります。ピレリは、イギリスでタイヤ以外の製品も製造していました。1970年代まで製造されていたピレリの最も知られていない製品のひとつは、ラバーソールのベッドルームスリッパでした。

その他のニュース:
・ ピレリは、イギリスグランプリの直前、スパで2日間の開発テストを完了しました。テストドライバーのルーカス・ディ・グラッシとハイメ・アルグエルスアリが、2010年型ルノーR30テストカーをドライブしました。テストの目的は、将来使用される可能性があるタイヤの精度を上げることで、壮大なベルギーのサーキットで多様な天候状態の下で行われました。

・ ピレリは、先月、シルバーストンでUKメディアデイを開催しました。そこでは、ジャーナリストたちが、P Zero Trofeo R (公道走行が可能なセミレーシングタイヤ)やP Zeroシルバー乗用車用タイヤを含むピレリの最新製品を使用してサーキット走行を行いました。欧州タイヤラベリング制度で’AA’を獲得(ウェット性能と転がり抵抗の各々でAを獲得)して市販される初のタイヤである、チントゥラートP7ブルーも展示されていました。

・ プジョー・イタリアのパオロ・アンドレウッチが、先週末、イタリアラリー選手権の最新ラウンドであるサン・クリスピーノ・ラリーで、ピレリのグラベル用タイヤを使用して優勝しました。また、同イベントのジュニア選手権では、シトロエンのシモーヌ・カンペデッリがピレリタイヤを装着して優勝を果たしました。

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