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2012/07/30

ハミルトン、ピレリとともに週末を席巻

(C)Pirelli Motorsport
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2012年7月29日、ブダペスト

マクラーレンのルイス・ハミルトンは、フリー走行と予選でも最速タイムを記録したハンガリーグランプリ決勝で、圧倒的な勝利を収めました。ハミルトンは、2ストップ戦略を採り、2位に1秒差で勝利しました。今シーズンはこれで前半が終了し、残り9戦を残して夏休みに入ります。フェラーリのフェルナンド・アロンソは、6番グリッドからスタートして5位でフィニッシュし、ドライバーズ選手権における2位との差を40ポイントに広げました。

予選トップ10ドライバーは、P Zeroイエロー・ソフトタイヤで決勝のスタートを切りました。ハンガリーグランプリには、このタイヤとともにP Zeroホワイト・ミディアムタイヤが選択されています。予選11位のレッドブルのマーク・ウェバーは、ミディアムタイヤでスタートしたドライバーで最上位となる8位でフィニッシュしました。ミディアムコンパウンドでスタートした他のドライバーは、マルシャの両ドライバーとHRTのペドロ・デ・ラ・ロサのみでした。

スタートから首位をキープしたハミルトンは、18周でピットストップを行い、2番グリッドからスタートしたロータスのロマン・グロージャンに一時的に首位の座を明け渡しましたが、わずかに長い時間がかかったグロージャンの最初のピットストップ後、再び首位に立ちました。ハミルトンは、40周で2セット目のミディアムタイヤへ交換する最後のピットストップを行い、この時点ではロータスのキミ・ライコネンがトップになりました。ライコネンは、ソフトタイヤで25周を走行した非常に力強い第2スティントで3台を追い抜き、最終ピットストップ後、チームメイトのグロージャンの前に立ち、2位でコースに戻りました。残り20周時点で、よりフレッシュなP Zeroホワイト・ミディアムタイヤを使用して、ライコネンは追い上げを開始し、最後までハミルトンに迫る大接戦の決勝を盛り上げました。グロージャンは3位でフィニッシュし、表彰台に2台のロータスが上りました。

ピレリジャパン・プレスリリース

決勝のトップ3は、いずれも2ストップ戦略を採りました。ハミルトンは、ソフトで1スティント、ミディアムで2スティントを走行しましたが、ロータスの両ドライバーは、ソフトで2スティント、ミディアムで1スティントを走行しました。レッドブルのセバスチャン・ベッテルは、3ストッパー中最上位の4位となり、P Zeroイエロー・ソフトタイヤで決勝のファステストラップを記録しました。マクラーレンのジェンソン・バトンとレッドブルのマーク・ウェバーも同じく3ストップ戦略を採り、それぞれ6位と8位入賞を果たしました。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「今日までいろいろなコンディションが混在していたため、各チームは、決勝へ向けてのフルタンクでのソフトタイヤによるドライ走行が不十分な状況でした。したがって、多くの疑問を抱えたままでのスタートとなりました。両コンパウンドのデグラデーションは良好で、ソフトとミディアムのタイム差がラップあたり0.2~0.3秒程度だったため、戦略面で多くの選択肢が可能になり、各チームは柔軟なアプローチを取ることができたと思います。ルイス・ハミルトンは、予選の戦略で、決勝用に1セットのソフトタイヤを温存できたため、これを最大限に活用して圧倒的なリードを確立しました。しかし、終盤にはリードを守るために闘わなければなりませんでした。いつものように、タイトなハンガロリンクではオーバーテイクが非常に困難なため、各チームは、ピットストップ戦略を活用してポジションアップを図っていました。埃が多い路面でスライドも多い中、各マシンがバトルを繰り広げてタイヤの摩耗を激しくしたにも関わらず、これらの多様な戦略は、またしても僅差のフィニッシュをもたらしました。タイヤが鍵となり、これまでにない大接戦の開幕となった、記憶に残る2012年シーズンの前半戦が終わりました。シーズンの後半戦も非常に楽しみです」

Pit

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