Cinturatoタイヤ、シルバーストンで主役に (ピレリ)
(C)Pirelli Motorsport
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2012年7月6日、シルバーストン
イギリスグランプリの開幕を告げる金曜フリー走行は、2回のセッションともに豪雨に見舞われました。最新の予報によれば、予選や決勝でも雨の可能性があります。
金曜フリー走行の両セッションがウェットコンディションとなったため、より多くの走行が可能になるように昨年導入されたレギュレーションによって、各チームにはドライバーあたり1セットのインターミディエイトタイヤが追加供給されました。これにより、各ドライバーに供給されたタイヤは、Cinturatoブルー・ウェットタイヤ3セット、Cinturatoグリーン・インターミディエイトタイヤ5セット(このうち金曜夜に1セットを返却)となります。今回のグランプリ用に選択されたスリックタイヤは、P Zeroシルバー・ハードとP Zeroイエロー・ソフトです。
今日は、ほぼフルウェットタイヤが使用されました。このタイヤは、フルスピード時で、1秒あたり60リッターを排水することができます。午後のセッションは、午前よりもウェットな状態で開始されました。しかし、今週末も雨が予想されるため、ドライバーたちにとって今日の走行は、シルバーストンのウェットラインに慣れたり、今回持ち込んだアップデートを試したりするのに有益な機会となりました。
午前中の最速タイムは、ロータスのロマン・グロージャンによる1分56秒552で、Cinturatoブルータイヤを使用して記録されました。このタイムは、昨年のフリー走行1回目の最速タイムより約10秒遅いタイムです。
フリー走行2回目の終盤、フェラーリのフェルナンド・アロンソが最初にCinturatoグリーン・インターミディエイトを使用しました。このセッションでは、ウィリアムズのブルーノ・セナのクラッシュによる短い赤旗中断がありました。マクラーレンのルイス・ハミルトンが、セッション終盤に、この日の最速タイムとなる1分56秒345をCinturatoブルーで記録しました。2番手タイムを記録したのはザウバーの小林可夢偉で、彼は終日1セットのウェットタイヤのみを使用しました。
ピレリジャパン・プレスリリース
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「最高の夏のブリティッシュウェザーのおかげで、我々は初めて、最初から最後まで、ドライタイヤで1回も走行できない、ウェットコンディションの週末を迎えることになるかもしれません。コンディションはトリッキーですが、ドライバーたちにとって重要なことは、この状況が予選・決勝まで続くことに備えて、今日のウェットコンディションの感触を掴んでおくことでした。数名のドライバーが、戦略の鍵のひとつになる可能性があるクロスオーバーポイントの情報を得るために、フリー走行2回目の終盤にインターミディエイトタイヤを使用しました。このようなコンディションではよくサプライズが生まれますので、予測不可能な週末とはなりそうですが、今日、あまり多くの走行が見られなかったファンはかわいそうでした。いずれ、我々はチームとともに、このようなコンディションでもより多く走行できるような解決策を見つけ出すと思います。例えばタイヤをより多く供給するなど。しかし我々がタイヤのルールを作る立場ではないので、全関係者の合意が必要になります。今日、ザウバーが最も多くのラップを走行したように、いくつかのチームが積極的に走行を重ねていましたので、決勝では非常に異なる戦略が見られそうです。そして、もし決勝でウェットタイヤを使用する場合、1セットのフルウェットタイヤで60周ほど走行可能と予測しています」
今日の数値:
使用タイヤセット数
ハード 0
ソフト 0
インターミディエイト 10
ウェット 30
コンパウンド毎の最多ラップ数
ハード 0
ソフト 0
インターミディエイト 5
ウェット 15
今日の豆知識:
イギリスで販売されている最も高価な乗用車は、Aston Martin One-77で、小売価格は120万ポンド(150万ユーロ)です。この車は、OEとして、Formula Oneのレベルに匹敵する性能を提供するピレリのP Zero Corsaを装着しています。Aston Martin One-77は、0-100km/h加速をわずか3.7秒で行い、最高速度は354km/hに達します。比較として、ピレリを装着したFormula Oneマシンは、0-100km/h加速を約3.2秒で行い、最高速度(ギアにもよりますが)は、約370km/hです。
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