ベッテル、ピレリとともに接戦を制しポール獲得
(C)Pirelli Motorsport
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2012年6月9日、モントリオール
レッドブルのセバスチャン・ベッテルが、カナダグランプリ予選で、今シーズン2度目のポールポジションを獲得しました。ベッテルは、P Zeroレッド・スーパーソフトを使用して、1分13秒784を記録し、昨年に続き2年連続でカナダグランプリの予選を制しました。
また、彼は午前中の最終フリー走行においても、わずか0.006秒差でフェラーリのフェルナンド・アロンソを抑えて最速でした。両ドライバーともにスーパーソフトを使用していました。
ベッテルから0.3秒差で2番グリッドを獲得したのは、金曜日のフリー走行1回目(FP1)と2回目(FP2)で最速タイムを記録していたルイス・ハミルトンです。彼の最速タイムは、FP1ではP Zeroイエロー・ソフトで、FP2ではP Zeroレッド・スーパーソフトでそれぞれ記録されました。
予選開始時点の気温は24℃(路面温度は35℃)で、各チームがセットアップ作業を行った金曜日のフリー走行中よりも高くなりました。明日の決勝のコンディションは、引続き暖かい状態が予想されています。
ピレリジャパン・プレスリリース
Q1では、HRTの2台、マルシャの2台、ケータハムのヴィタリー・ペトロフのみがスーパーソフトでスタートしました。マクラーレンの2台を含む多くの上位勢もQ1でスーパーソフトを使用しましたが、最速タイムを記録したのは、ソフトを使用したベッテルでした。
17人のドライバーがQ2に進み、フェラーリのフェルナンド・アロンソ以外の全ドライバーは、Q2の開始からスーパーソフトを使用しました。アロンソは、ソフトタイヤを使用後スーパーソフトへ交換しました。フェラーリ、レッドブル、メルセデスは、それぞれ2台ともに、Q3進出までに1セットのスーパーソフトしか使用していません。Q2でもベッテルが最速で、ここではスーパーソフトで記録しました。
最も重要なQ3は、1回のアタックのみをソフトタイヤで行ったマクラーレンのジェンソン・バトンを除き、スーパーソフトを使用した闘いの場になりました。Q1とQ2で圧倒的なパフォーマンスを見せていたベッテルによるポールタイムは、スーパーソフトを使用した2回目のアタックによって記録されました。もっとも、彼の1回目のアタックによるタイム(1分13秒905)も、ポール獲得には十分でした。
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「両コンパウンド間の性能差は、午後の暖かいコンディションの下、多くの人々の予想よりも小さくなりました。ソフトタイヤとスーパーソフトは、ラップあたり約0.5秒の差でした。
一周の短さとマシン性能の接近によって、誰がポールを制するのかを予測するのは、ほぼ不可能でした。信じられないくらいの接戦で、Q2では、わずか1秒の中に17人がひしめいていたのですから。ここまでのデグラデーションレベルは、スーパーソフトで30周以上の走行が可能な程度のものなので、多くのチームが2ストップ戦略を採る中、1ストップに挑戦するチームも見られると思います。ピットストップのタイミングと、戦略にミートするタイヤの性能と耐久性を最大限に活用できるかどうかが重要になります。カナダは、シーズン中で最も予測不可能なレースのひとつです。前4レースはポールポジションからの優勝という結果ですが、カナダでは、これは統計的にそれほど重要な意味を持たないようです」
公式予選トップ10ドライバーの使用タイヤ:
ベッテル 1分13秒784 スーパーソフト
ハミルトン 1分14秒087 スーパーソフト
アロンソ 1分14秒151 スーパーソフト
ウェバー 1分14秒346 スーパーソフト
ロズベルグ 1分14秒411 スーパーソフト
マッサ 1分14秒465 スーパーソフト
グロージャン 1分14秒645 スーパーソフト
ディ・レスタ 1分14秒705 スーパーソフト
シューマッハ 1分14秒812 スーパーソフト
バトン 1分15秒182 ソフト
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