ピレリ、ムジェロテストを完了
(C)Pirelli Motorsport
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2012年5月3日、ムジェロ
Formula Oneの各チームは、2008年以来初のシーズン中テストにおいて、ピレリの2012年型タイヤで走行する機会を得ました。3日間のテストは、イタリアのムジェロで行われました。ムジェロは、2010年8月、ピレリのFormula Oneタイヤのプロトタイプが初めて走行した場所です。
各チームは、テスト用アロケーション(年間を通じてテスト用に各マシンに割り当てられたタイヤ)100セットの未使用分からコンパウンドを選択することが許可されており、テストでは全てのコンパウンドが使用され、最終日にはスーパーソフトでの走行も見られました。テスト用アロケーション100セットには、年末に予定されている若手ドライバーテストでの使用も含まれています。
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テスト初日(火曜日)は強い雨に見舞われたため、各ドライバーは、Cinturatoグリーン・インターミディエイトとCinturatoブルー・フルウェットもテストする機会がありました。しかし、コンディションが悪く、一日の走行は限られたものとなりました。水曜日と木曜日には天候が回復し、各チームは、2012年型ピレリタイヤレンジの理解を深めるとともに、空力やその他のアップグレードを評価するテストプログラムを完了することができました。
一周の間に多様なスピードとコーナーが存在するため、タイヤ性能のあらゆるパラメーターがテストされるムジェロで、多くのサードドライバーが初めて2012年型ピレリタイヤをテストしました。ムジェロの路面は非常に粗く、タイトなヘアピンや数か所のクイックなコーナーとともに、長い中・高速コーナーがあります。
テストの最速ラップは、ロータスのロマン・グロージャンによる1分21秒035でした。比較として、ムジェロのラップレコードは、2004年に記録された1分18秒704です。これは、異なるレギュレーションとタイヤによって記録されたものです。
ピレリジャパン・プレスリリース
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「シーズン中にテストができる機会は限られていますので、今回のテストは、各チームにとって、来週末から始まるヨーロッパラウンド前の様々なアップグレードのテストとともに、我々のタイヤレンジ特性の理解を深める価値ある機会となりました。例年この時期は、各チームとも新しいパーツを投入します。今シーズンは、より接戦となっていますので、タイヤが最新のマシン開発とどのように作用するのかを理解することは、アドバンテージを確立するための鍵となるでしょう。ムジェロの初日は、半ば中止のようなものでしたが、各チームは、残り2日間で、大量の有効なデータ収集を可能にする、特にミディアムタイヤとハードタイヤによるロングランを実行することができました。このことは、将来のレース戦略を計画する際に非常に価値あるものとなるでしょう」 テストで見られたこと: * テストの総ラップ数は、初日405周、2日目1005周、3日目1134周。ラップ数の合計は、グランプリ約43回分に相当する。
* 3日間を通じ、気温の変化は、13~24℃。路面温度は、15~37℃まで変化。
テストで見られた数値:
* ムジェロに持ち込まれたタイヤ総数:366セット
- スーパーソフトタイヤ:25セット
- ソフトタイヤ:50セット
- ミディアムタイヤ:107セット
- ハードタイヤ:118セット
- インターミディエイトタイヤ:35セット
- フルウェットタイヤ:31セット * 使用タイヤ総数:207セット
- スーパーソフトタイヤ:3セット
- ソフトタイヤ:20セット
- ミディアムタイヤ:69セット
- ハードタイヤ:92セット
- インターミディエイトタイヤ:15セット
- フルウェットタイヤ:8セット
* 最長走行
ハードタイヤ:16周
ミディアムタイヤ:14周
ソフトタイヤ:13周
スーパーソフトタイヤ:6周
タイヤサマリー(トップ3タイムと使用タイヤ):
Day 1 1. アロンソ 1分22秒444 ハード 新品
2. ウェバー 1分23秒648 ミディアム 中古
3 . ベルニュ 1分23秒891 ミディアム 新品
Day 2 1. グロージャン 1分21秒603 ハード 新品
2. 小林 1分21秒603 ソフト 新品
3. ベッテル 1分21秒825 ハード 新品
Day 3 1. グロージャン 1分21秒035 ハード 新品
2. ベッテル 1分21秒267 ミディアム 新品
3. アロンソ 1分21秒363 ハード 中古
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