ピレリP Zeroイエロー・ソフト、フリー走行で最速タイムを記録
ジェンソン・バトン (C)McLaren Group
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2012年5月11日、バルセロナ
ヨーロッパラウンドが始まり、スペイングランプリの開催地バルセロナでのフリー走行2回目において、P Zeroイエロー・ソフトタイヤ(今シーズン初めて、P Zeroシルバー・ハードタイヤとともに選択されています)が最速タイムを記録しました。
午後のフリー走行2回目では、ジェンソン・バトンが最速タイム1分23秒399を記録しました。予報通りのドライで高い気温のなか、各1時間30分の2回のフリー走行が行われ、各ドライバーは、土曜日の予選時に遭遇する可能性があるコンディションを確認することができました。日曜日の決勝は雨になる可能性も伝えられています。
バルセロナは、タイヤに非常に厳しいサーキットのひとつであるため、各チームは、2回のフリー走行を通して、様々な燃料搭載量での摩耗とデグラデーションを評価し、戦略に合わせたセットアップを行いました。多くのチームがムジェロテストでアップグレードを行っており、バルセロナのフリー走行は、最新のアップグレードと2012年型ピレリタイヤの相互作用を再確認する機会となりました。
今回のタイヤ選択は、今シーズン初めての隣り合っていないコンパウンドの組み合わせで、コンパウンド間の性能差は、ラップあたり約1秒となっています。決勝では、今日のフリー走行で収集されたデータに重点を置いた戦略がより重要になります。
午前中のフリー走行1回目では、P Zeroシルバー・ハードタイヤが集中的に使用され、午後のフリー走行2回目は、P Zeroイエロー・ソフトタイヤ中心のセッションとなりました。フリー走行1回目の最速タイムは、フェラーリのフェルナンド・アロンソによる1分24秒430でした。
ピレリジャパン・プレスリリース
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「今日のセッションは、各チームにとって非常に重要でした。決勝の結果に大きな影響を与える戦略を確立するために、各チームは、できるだけ大量のデータ収集を目指していました。バルセロナは、ターン3のような長い高速コーナーがあり、タイヤの摩耗が激しいことで知られています。まだ解析が必要な大量のデータが存在しますが、上位チームは3ストップ戦略を採用する可能性が高いと思われます。しかし、コンパウンドと性能の両面において、2つのタイヤ間のギャップが通常よりも大きいため、驚きの結果をもたらすような戦略が見られるかもしれません。そして、もちろん、現時点で予測されているように、日曜日に雨が降るようであれば、決勝は全く予測不可能となるでしょう。スペインでは、多くのチームが新しい開発を投入していますので、我々は、また0からのスタートのようにも感じます」 12日(土曜日)、現地時間午後6:00(日本時間日曜日午前1:00)、ポール・ヘンベリーが、ハイメ・アルグエルスアリとともに、スペインからライブ・オンライン・チャットに参加する予定です。アルグエルスアリは、先頃南スペインのヘレスで行われたピレリの最新タイヤ開発のテストに参加していました。
今日の数値:
使用タイヤセット数
ハード 53
ソフト 25
インターミディエイト 0
ウェット 0
コンパウンド毎の最多ラップ数
ハード 17
ソフト 18
インターミディエイト 0
ウェット 0
今日の豆知識:
昨年、4ストップ戦略が、レッドブルのセバスチャン・ベッテル優勝の鍵となりました。4ストップでの優勝は、スペイン以外では、同じような高速、高負荷のコーナーが存在するトルコのみです。ピレリは、昨年もバルセロナ用にハードタイヤとソフトタイヤを選択していましたが、今年のコンパウンドは全体的に軟らかい仕様となっており、2012年型ハードコンパウンドは、昨年のミディアムコンパウンドと同様の特性となっています。しかし、各チームは、シーズン前のテストを通じて、バルセロナにおける2012年型ピレリタイヤでの走行を豊富に経験しています。3月に行われた最終テストでは、ロータスが最も速く、P Zeroイエロー・ソフトタイヤを使用して、4日間中3日間で最速タイムを記録しました。
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