シューマッハ、キャリア69回目、ピレリで初のポール
(C)Pirelli Motorsport
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2012年5月26日、モナコ
メルセデスのミハエル・シューマッハが、モナコでは2000年以来のポールタイムを記録しました。彼は、1994年に、ここモナコで自身初のポールポジションを獲得しています。シューマッハは、ピレリのP Zeroレッド・スーパーソフトタイヤを使用して、1分14秒301を記録しました。迅速なウォームアップ時間とユニークなコンパウンド特性により、スーパーソフトは、ピレリのFormula One用タイヤレンジで最速のタイヤであり、モナコには最適です。
しかし、シューマッハは、前戦(スペイングランプリ)でのグリッド降格ペナルティーによって6番グリッドからスタートし、一方、レッドブルのマーク・ウェバーがポールポジションからのスタートとなります。モナコでは、最近の8レース中、ポールシッターが7回勝利しているため、ウェバーにとっては、2012年シーズン6人目の優勝者になる大きなチャンスです。
ケータハム、マルシャ、HRT以外のチームは、P Zeroイエロー・ソフトコンパウンドでQ1を開始しました。Q1開始から約5分後、ザウバーのセルジオ・ペレスのクラッシュにより、赤旗中断となりました。ペレスは、この時点で予選から脱落しています。フォース・インディアのポール・ディ・レスタが、P Zeroイエロー・ソフトよりもラップあたり約0.7秒速い、P Zeroレッド・スーパーソフトへ交換した最初のドライバーでした。彼のチームメイトのニコ・ヒュルケンベルグが、Q1の最速タイムを記録しました。
Q2では、全ドライバーがP Zeroレッド・スーパーソフトタイヤでタイムを更新し、フェラーリのフェリペ・マッサが最速タイムを記録しました。Q3では、セバスチャン・ベッテルを除く全ドライバーがスーパーソフトを使用しました。ベッテルは、ソフトタイヤで走行しましたが、タイム計測を行わなかったため、明日の決勝では、タイヤを自由に選択して10番グリッドからスタートできます。メルセデスは、Q3で最後にコースインし、終了間際にシューマッハがポールタイムを記録しました。
木曜日のフリー走行2回目が雨の影響を受けたため、各チームにとって、午前中の最終フリー走行のみが、スーパーソフトタイヤで十分な走行を行う機会となりました。ここでは、メルセデスのニコ・ロズベルグが1分15秒159の最速タイムを記録していました。
ピレリジャパン・プレスリリース
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「事故を避け、クリアラップを見つけ、スーパーソフトタイヤを最大限に活用する、典型的なモナコの予選が見られました。ミハエル・シューマッハとメルセデスの見事なポールタイムを祝福したいと思います。彼にとっては、ピレリで初のポールタイムです。各チームにとって、午前中のフリー走行のみが、スーパーソフトを使用した予選シミュレーションを行う機会だったため、予選前に収集したデータは十分では無かったのですが、彼らは状況に迅速に対応していました。特に、メルセデスは、レース週末の開始時点から一貫して速かったと思います。予測通り、タイヤの摩耗率は低いため、明日の決勝では、多くのドライバーが2ストップ戦略を採るものと考えていますが、中には1ストップ戦略を採用するドライバーもいるかもしれません。
しかし、マシンの速さに自信があるチームは、マルチストップのスプリント戦略を採る可能性もあります。いずれにせよ、レースの開始から最後まで、ドライバーは限界までハードにプッシュすることができるので、間違いなくスリリングなレースとなるでしょう」
公式予選トップ10ドライバーの使用タイヤ:
シューマッハ スーパーソフト
ウェバー スーパーソフト
ロズベルグ スーパーソフト
ハミルトン スーパーソフト
グロージャン スーパーソフト
アロンソ スーパーソフト
マッサ スーパーソフト
ライコネン スーパーソフト
マルドナード スーパーソフト
ベッテル タイム計測せず
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