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2012年4月

2012/04/30

ピレリタイヤ、若手対象合同テスト分散に苦慮

Tyre Work (C)Mercedes Motorsports
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例年アブダビGP終了後のヤス・マリーナ・サーキットで行われてきた若手対象のF1合同テストだが、今年はイギリスGP後のシルバーストーン・サーキットとの間で分散開催の可能性が出て、ピレリタイヤではその対応に苦慮している。

現在のところ、全12チームのうちレッドブル・レーシングとトロ・ロッソの2チームだけがヤス・マリーナを希望、他の10チームはシルバーストーンを希望しているとみられる。
しかし前者が11月なのに対し後者は7月。

テストには全チームに対等の条件を提供することが義務付けられていることから、ピレリでは「これでは新しいスペックのタイヤを持ち込むことは不可能」と、早くも予防線を張っている。

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ジェニイ・キャピタル、グループ・ロータス買収も

Team Lotus logo (C)Team Lotus

F1ロータス・チームは先に同チームのタイトル・スポンサーだったグループ・ロータスとの関係が終了したことを発表したが、その名称権を保有するマレーシアの自動車メーカーであるプロトンから買い取る可能性を示唆した。

これは同チームの母体である企業グループのジェニイ・キャピタルのジェラール・ロペス代表が明らかにしたもの。

まだ先行きは不透明なものの、同グループが名称権を獲得すれば名実ともに晴れて『ロータス』としてのF1参戦ということになる。

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リラックスのバトンはプロモーション活動へ

Image (C)McLaren Group
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マクラーレン・チームのルイス・ハミルトンがピレリタイヤとのマッチングに神経を尖らせムジェロ合同テストにも参加の意向を示すなどしていたのに比べ、チームメイトであるジェンソン・バトンのほうはeqってリラックスしているようだ。

チームのスポークスマンによれば、バトンは合同テストがスタートする5月1日(火)メインスポンサーである『ボーダフォン』のプロモーション活動のため、ハンガリーのブダペスト市街地でデモンストレーションランを行う予定。

これについてバトンは「テストドライバーにはテストの仕事があるし、僕らレースドライバーにはまた違った仕事がある」と割り切っているという。

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2012/04/29

レッドブルの2チーム、アブダビ合同テスト参加の意思表明

Tyre Work (C)Mercedes Motorsports
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若手ドライバーを対象に行われているシーズン終盤の合同テストは、今年これまでのヤス・マリーナ(アブダビ)からシルバーストーン(イギリス)にその開催サーキットを変更するものとみられているが、ここに来てレッドブル・グループ傘下の2チーム(レッドブル・レーシング&トロ・ロッソ)がアブダビを選択する意向をみせていることがわかった。

ただシルバーストーンの場合はイギリスGP終了後の7月に、もしヤス・マリーナとなる場合にはアブダビGP終了後の11月になることから、いずれのテストにもまったく同条件のタイヤを用意することになっているピレリタイヤでは事の成り行きに神経を尖らせているようだ。

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ハミルトン(マクラーレン)、合同テスト参加を断念

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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5月1日(火)からムジェロ・サーキットで行われる合同テストに参加の意向を示したマクラーレン・チームのルイス・ハミルトンだったが、結局これを断念したことがわかった。

同チームではこのテストにいずれも同チームのテストドライバーであるゲイリー・パフェット&オリバー・ターベイの参加を明らかにしていたが、これまでのレースでタイヤ管理に苦しむハミルトンが自ら参加を申し出ていたもの。
一方、僚友であるバトンのほうはこれについて「必要ない」と断じていた。

結局同チームではパフェットが1日(火)の午後と2日(水)の全日、またターベイが1日(火)の午前と3日(木)の全日を担当することで確定した。

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「意図的リタイヤ」に不審の目注がれる

Jenson Button (C)McLaren Group
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先に行われたバーレーンGP決勝レースでは計4台のリタイヤ車がでたが、このうち現実に走行が不能となった2台を除くバトン(マクラーレン)&セナ(ウィリアムズ)の2台に疑惑の目が注がれている。

ドイツの専門誌『アウトモーター・ウント・スポルト』が報じるところによれば、この2台はレース終盤意図的にチェッカーフラッグを受けることなくリタイヤしたというもの。
その理由として、現在のレギュレーションでは「完走できなかったマシンは次戦でペナルティを受けることなくギヤボックスができるから」なのだという。
事実であればルールを逆手に取った行為ということになるが、これを外部から立証する術はないのが現実。

ちなみにバトンのチームメイトであるハミルトン、そしてセナのチームメイトであるマルドナドのいずれもギヤボックス交換によりグリッド5番降格のペナルティを受けている。

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2012/04/28

フェラーリ首脳、「マッサはアロンソに挑戦でなく学習せよ」

F.Massa & S.Domenicali (C)Ferrari S.p.A
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今シーズン、『F2012』の戦闘力不足もあって思うような戦績が残せていないフェリッペ・マッサ(フェラーリ)には厳しい報道が続いているが、これについて同チームのステファーノ・ドメニカリ代表は、次のようにスペインの有力紙『エル・ムンド』に語った。

「今シーズン、マッサがとても苦しんでいるのは理解している。
このままでは(今季で契約が切れる)フェラーリを去らざるを得ないだけでなく、彼自身のF1での将来についても危うい状況が避けられないだろう。
しかしマッサは有利になる展開を考えるよりも、自分に科せられた仕事についてもう一度考えて欲しいのだ。
マッサがいますべきことは、偉大なるチームメイト(アロンソ)に挑戦することではなく、謙虚に彼から学ぶこと」

マッサに対しては母国の先輩ルーベンス・バリチェッロからも、「もっと楽しんで仕事をして欲しい」とエールが送られている。

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E.ブイユ(ロータス代表)、「グロージャンには王者の素質」

Romain Grosjean (C)Renault F1 UK
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今季開幕戦ではいきなり予選3位、そして先の第4戦バーレーンGPでは早くも3位表彰台を獲得するなど非凡なところをみせているロータス・チームのロマン・グロージャンについて、同チームのエリック・ブイユ代表は「将来のチャンピオン候補」と持ち上げた。

「グロージャンは間違いなく将来のチャンピオン候補だと思うね。
彼はただ3位表彰台に上がっただけじゃない。
2位のライコネンからは7秒、優勝したベッテル(レッドブル)からでさえわずか10秒しか離れていなかったんだ。
そしてそのライコネンとベッテルはいずれもF1チャンピオンなんだからね。
これこそがグロージャンの才能を証明するものさ」

公式なレースデビューは2003年のスイス・フォーミュラ・ルノー1.6選手権とされているが、グロージャンはここで10戦すべてでファステストラップを記録して優勝したことは有名だ。

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バトン、ハミルトンとは逆にテスト参加の必要性認めず

Jenson Button (C)McLaren Group
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来週イタリアのムジェロ・サーキットで行われる合同テストにテストドライバーであるゲイリー・パフェットとオリバー・ターベイの参加を発表したマクラーレン・チームでは、その後レースドライバーであるルイス・ハミルトンが自らテストヘの参加を希望して注目されているが、しかし一方のジェンソン・バトンのほうはその必要性を認めていないようだ。

英『デイリー・メール』が伝えるところによれば、バトンは「テストにはテストドライバーの役目があるし、ムジェロを走ったこともない僕が行くより有益だろう」と、独自の見解。

いまのところチームではまだ最終決定を発表していないが、予定通り二人のテストドライバーに任せるという見方が有力だ。

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2012/04/27

FIA、さらなる安全性求めフロント・ロールフープ・テスト

Test Image

FIA(国際自動車連盟)は、F1マシンを始めとするシングル・シーター・マシン(フォーミュラカー)コクピットのさらなる安全性を求め、ロント・ロールフープのテストを行った。

このロールフープはドライバーの前方に取り付けられ、前方から飛んできた異物からの衝撃に耐えるのが目的。
今回のテストでは、20kgのF1ホイールとタイヤが時速225キロのスピードで飛ばされたが、ロールフープの後ろのヘルメットは無事だったという。

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ニコ・ロズベルグ(メルセデス)、DTM開幕戦で感謝イベント

Nico Rosberg/DTM (C)Mercedes Motorsports
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今季第3戦の中国GPでみごと念願だったF1初勝利記録したメルセデスAMGチームのニコ・ロズベルグ(26歳:ドイツ)が、今週末ホッケンハイムリンクで行われるDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)開幕戦で優勝記念の感謝イベントを行う。

メルセデスの広報によれば、イベントは公式予選日となる28日(土)、ロズベルグ自らがメルセデス・チームの伝説マシン『W196』をドライブしてファンの声援に応えるというもの。

『W196』はかつてメルセデス・チームがF1で勝利を記録した1955年当時にファン・マニュエル・ファンジオ氏がドライブしたマシンだ。

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ロス・ブラウン代表、エクレストン氏との関係緊迫へ

Ros Brawn (C)Mercedes Motorsports
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ドイツの専門誌『アウトモーター・ウント・スポルト』がFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏とロス・ブラウン氏(メルセデスAMG)のとが鋭く対立していることを伝え、これが場合によってはメルセデスのF1撤退にも繋がりかねないと警鐘を鳴らしている。

それによれば、この二人の英国人は次のコンコルド協定の内容を巡って意見が大きく食い違っているとのこと。

F1チームの収益に大きく関わるコンコルド協定だが、その実態は明確にされておらずフェラーリなど過去に実績を持つ一部のチームが大きな恩恵を受けるような内容になっていると推測されている。
今回表面化した問題点は、ブラウン代表が過去のベネトンやブラバムGP時代の実績も反映させるよう求めたのに対し、これをエクレストン氏が拒否したものという。

ブラウン代表は現在メルセデスAMGチームの責任者であり、場合によってはメルセデス自体がF1から撤退という可能性すらあると指摘されている。
メルセデスは自身のワークスチームだけでなくマクラーレンとフォース・インディアの2チームにもエンジンを供給していて、もし撤退となればその影響は計り知れないものになりかねない。

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2012/04/26

ロータスはダンブロジオ、ケータハムはゴンザレス起用

Jerome d'Ambrosio (C)Renault F1 UK
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来月予定されるムジェロ合同テストに、ロータス・チームはリザーブ&テストドライバーであるジェローム・ダンブロジオ(26歳:ベルギー)を起用することを明らかにした。
2011年シーズンはヴァージン・レーシングからF1参戦したダンブロジオだが(最高位14位)、2010年はロータス・チーム(当時ルノー)でリザーブドライバーを務めていた。

またケータハムF1はやはり同チームのリザーブ&テストドライバーであるロドルフォ・ゴンザレス(24歳:ベネズエラ)を起用することを発表。
ゴンザレスは現在同チームからGP2シリーズに参戦しているが、過去にも同チームからF1テストに参加した経験を持つ。

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HRTはムジェロ合同テスト欠席でマシン熟成に集中

HRT 『F112』 (C)HRT
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5月1-3日にイタリアのムジェロ・サーキットで行われるF1合同テストだが、HRTはこれに参加しない方針であることを明らかにした。
テスト不参加を表明したのはHRTが初めて。

同チームの説明によれば、合同テストに参加するよりも、ファクトリーでよりマシンを熟成させるほうが同チームにとって戦闘力アップに繋がると判断した結論というもの。

同チームは開幕前にもマシンの準備が遅れ、新型車によるシーズン前テストへの参加は実現しなかった。

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フェラーリ・チーム、テストにも正ドライバー起用

Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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F1は次戦スペインGP(5月13日決勝)までのインターバルに、今季唯一となるシーズン中の合同テストをムジェロで行うが、ここまで苦戦が伝えられるフェラーリ・チームでは、フェルナンド・アロンソ&フェリッペ・マッサの両レースドライバーをこのテストに起用する方針を明らかにした。

マクラーレン・チームなどはすでに若いテストドライバーが担当すること(その後ハミルトンが参加志望)を決めていて、その対比が際立っている。

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2012/04/25

不運続きのシューマッハ(メルセデス)、ピレリタイヤを批判

Michael Schumacher (C)Mercedes Motorsports
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チームメイトであるニコ・ロズベルグがF1初勝利を挙げここまで35ポイントを獲得する一方で、まだわずか2ポイントと苦戦が続くメルセデスAMGチームのミハエル・シューマッハがその原因にピレリタイヤのパフォーマンス不足を指摘、波紋を呼んでいる。

「今年これまでレースを戦ってきて、僕が一番不満に思っているのはみんなタイヤを持たせることに腐心しているばかりということなんだ。
とりわけタイヤに厳しい今回のバーレーンではタイヤによる制約が厳しくて、ドライバーは終始自分のドライビングの限界やマシンの限界以下で走ることを余儀なくされている。
まるでセーフティカーに先導されるようなこうした状況が果たしてF1として正しいものなのか……」と、疑問を投げ掛けた。

ただこれに対しピレリタイヤのポール・ヘンベリー氏は、「他のドライバーたちはみなタイヤとうまく向き合ってちゃんと機能させている。
シューマッハのような経験豊富なドライバーからのこうした発言には驚いている」と、困惑を隠せないでいるようだ。

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フェラーリ・チーム首脳、序盤4戦の戦績に「安堵」

Stefano Domenicali (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームのステファーノ・ドメニカリ代表は、バーレーンGPまでの今季開幕4戦を終え、「まずまずの戦いができた」とその戦績を評価した。

同チームの今季マシン『F2012』はすでに失敗作とのレッテルが貼られ、早急な対策が必要と言われ続けてきた。
しかしスケジュール的にヨーロッパGPのスタートであるスペインGP(5月13日決勝)までは忍耐の時期とみられていたもの。

アロンソはそれでも4戦すべてでポイント獲得、第2戦のマレーシアでは天候などの条件はあったもののみごと今季初勝利を記録した。
一方、マッサは大苦戦。
今季まだ一度も予選でトップ10入りができない上にノーポイントのレースが続いていたが、やっと先の第4戦で9位入賞を果たした。

やっとドメニカリ代表の顔に笑みがみられたが、これまで幾多の波を乗り越えてきた名門跳ね馬チーム、今年はどうなるのか注目だ。

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ハミルトン(マクラーレン)、ムジェロテスト参加の意向

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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マクラーレン・チームは5月1日から3日まで行われるムジェロ合同テストに、レースドライバーであるルイス・ハミルトンが参加する可能性を示唆した。

同チームではこのテストに、すでにテストドライバーであるゲイリー・パフェットとオリバー・ターベイの二人を参加させる予定を明らかにしていたが、この変更にはハミルトン自身の希望があったと伝えられている。

ハミルトンは今季ここまで4回の予選でポール2回、2位2回とスピードをみせているものの、決勝レースではタイヤの管理が思うようにならないということでまだ一度の優勝も果たしていない。
(中国GPはペナルティで2位から7位に降格)

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2012/04/24

「バーレーンGPの開催は保証された」と、エクレストン氏

B.Ecclestone & S.Vettel (C)RedBull Racing
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周辺のデモでいくばくかの騒動はみられたものの、イベントそのものに何ら支障は来さなかった今年のバーレーンGPを振り返り、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏は、さらなる連続開催に自信をみせている。

「メディアは揃ってネガティブな部分ばかりを強調していたが、バーレーンGPは大成功だったじゃないか。
観客の声を聞いてみればわかる。
ここは平和で安全、すべてのファンがこのビッグイベントを心から楽しんだんだ。
優勝争いも盛り上がったし、これで来年の開催は間違いないよ」

潤沢なオイルマネーで資金面に不安のない中東での開催は、エクレストン氏にとってヨーロッパよりはるかに歓迎すべきものだろう。

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2位入賞、復活ライコネン(ロータス)に笑顔なし

Renault Duo (C)Renault F1 UK
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復帰後わずか4戦で2位表彰台に立ってみせたロータス・チームのキミ・ライコネンだが、レース後このアイスマンと呼ばれた男に笑みはみられなかった。
(シューマッハは復帰後まだ表彰台なし)

チームからはねぎらいの言葉が掛けられ、また観客からも大きな声援が送られたライコネン。
しかし当人はチームスタッフの努力に感謝する言葉は語ったものの、「チャンスはあったのに勝てなかったのは残念」と悔やんでいて、その関心はかつてのチャンピオン時代と同様、よりハイレベルなところにあることを窺わせた。

一方、初のF1表彰台をゲットしたチームメイトのロマン・グロージャンのほうはその喜びを爆発させていて、対照的な印象だった。

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エクレストン氏、スペイン2GP交互開催の可能性認める

2011 Scene (C)Ex.Lotus Renault GP
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スペインの代表紙『エル・パイス』は、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表が来年以降バルセロナ(スペインGP)とバレンシア(ヨーロッパGP)の2グランプリが1年おきの交互開催になる可能性を認めたと報じた。

ヨーロッパのEU(欧州連合)地域を襲った経済危機の影響はF1熱が盛んなこのスペインも例外でなく、両グランプリの主催者はいずれも資金難を訴えているもの。

実現すればヨーロッパ地域でのグランプリがこれによりまた一つ減少することになるが、同代表は「F1は世界選手権であって、ヨーロッパ選手権ではない」と、一部の不満を切って捨てた。

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2012/04/23

タイヤがベッテルの勝利の鍵となる

(C)Pirelli Motorsport
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2012年4月22日、バーレーン

セバスチャン・ベッテルは、正しいタイヤ戦略によって、バーレーンGPで今シーズン初勝利を挙げました。

ベッテルは、予選でポールポジションを獲得し、決勝では3ストップ戦略を選択して、自己22回目の優勝を果たしました。開幕から4戦が終了し、異なる4チームが各レースを制し、ベッテルは4人目のドライバーズ選手権ポイントリーダーとなりました。

ベッテルは、P Zeroイエロー・ソフトタイヤでスタートし、11周後、P Zeroホワイト・ミディアムへ交換しました。その後、P Zeroイエロー・ソフトへと繋ぎ、最終スティントでP Zeroホワイト・ミディアムを使用しました。

バーレーンは、砂によってダーティーになりがちなトラックと、リアタイヤにトラクションを要求する中・低速コーナーの存在のため、タイヤのデグラデーションに関して、今シーズンで最も厳しいサーキットのひとつです。

レースは、時おり強い風が吹く、路面温度32℃前後の比較的涼しいコンディションでスタートしましたが、結果的には、57周のレースを通じて、熱によるデグラデーション対応を含むタイヤマネージメントが不可欠なスキルとなりました。

大半のドライバーが3ストップ戦略を採りましたが、フォース・インディアのポール・ディ・レスタは、2ストップ戦略を選択しました。タイヤ温存のために予選Q3でタイム計測を行わず、10番グリッドからスタートしたディ・レスタは、最終スティントをミディアムタイヤで24周走行し、6位入賞を果たしました。ディ・レスタの直前の5位になったのは、メルセデスのニコ・ロズベルグでした。彼は、Q3で1回のアタックしか行わず、ソフトタイヤを1セット温存していました。

元世界王者、ロータスのキミ・ライコネンは、予選Q3には進出できず、11番グリッドからスタートしました。しかし、彼もまた、数セットの新品タイヤをレース用に温存できたことになります。ライコネンは、この点を活用し、レース中盤から首位のベッテルを猛追しました。この時、ライコネンはミディアムタイヤを、ベッテルはソフトタイヤを装着していました。同一周回でのピットストップ後の最終スティントでは、両ドライバーはミディアムコンパウンドを使用しました。ベッテルは、最終スティント序盤からタイヤをアグレッシブに使い、ライコネンを引き離しました。しかし、対照的にスティント序盤でタイヤをケアしていたライコネンは、終盤、再びベッテルとの差を詰めました。

メルセデスのミハエル・シューマッハも3ストップ戦略を採り、ギアボックス交換ペナルティによる22番グリッドのスタートから、ポイント圏内まで復活してフィニッシュしました。

ピレリジャパン・プレスリリース

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計量無視のベルニュ(トロ・ロッソ)はお咎めなし

Jean-Eric.Vergne (C)Redbull Racing
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21日(土)に行われたバーレーンGP公式予選の際、FIA(国際自動車連盟)による車両の計量の指示に気付かず通り過ぎてしまったスクーデリア・トロ・ロッソのジャン・エリック・ベルニュ(21歳:フランス)だったが、レーススチュワード(競技審査委員)はペナルティを科さなかったことがわかった。

こうしたケースの場合、通常思いペナルティが科せられるが、今回は通過してしまったあとチームスタッフが気が付いてすぐにマシンを戻したため、温情措置になった模様だ。

ザウバー・チームの小林可夢偉は一昨年のハンガリーGPでやはり計量の指示を気付かずに通り過ぎ、グリッド5番降格のペナルティを受けたことがある。

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小林可夢偉(ザウバー)、「スタートも2ストップ戦略も駄目」

小林 可夢偉 (C)Sauber Motorsport
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他チームのほとんどがソフトタイヤを装着しての3ストップ作戦を採ったのに対し、ミディアムタイヤによる2ストップ作戦で臨んだザウバー・チームの小林可夢偉だったが、結果的にこれが功を奏すことなくポイント圏外でのフィニッシュに終わることとなった。

「まずスタートでホイールスピンが多く、順位を落としてしまった。
これは後でデータを分析してみないとならないね。
また他とは違う2ストップ作戦を試みたんだけれど、ミディアムタイヤの消耗が思ったよりひどく、結果的に3ストップせざるを得なかった。
今日のレースでこれ以上のリザルトは望むべくもないということ。
全体にマシンはまだスピードが足りないので、この点を改善しなければならないよ」

結果的に残り7周というところでフレッシュタイヤ(新品では内)を得た小林可夢偉だったが、残念ながら中国GPの時のようにレース中のファステストラップを記録することもなかった。

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アロンソ(フェラーリ)、「これからは存分に楽しめる」

Fernaodo Alonso/Shanghai (C)Ferrari S.p.A
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バーレーンGP決勝レース中、ロズベルグ(メルセデスAMG)と激しくポジションを争ったフェラーリのフェルナンド・アロンソは、ロズベルグに対して何のお咎めもなかったことを受け、「これからは存分にレースを楽しめる」と皮肉を込めたコメントをつぶやいたという。

それによればアロンソは、「もしもランオフエリアのないサーキットだったら、自分はウォールに追いやられていたことが確実で、いまこうしてこの件について話していられなかっただろう」と、解説。
さらに、「これで合法だというのなら、これからのレースは思い切り相手とサイド・バイ・サイドでオーバーテイクできて楽しいことになるだろうね」と、皮肉を込めたということだ。

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審議対象のロズベルグ(メルセデスAMG)、「無罪放免」

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsports
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バーレーンGPのレーススチュワード(競技審査委員)は、22日(日)行われた決勝レース中の2件のドライビングについて、レース後の審議対象としていたメルセデスAMGチームのニコ・ロズベルグについて、いずれもペナルティを科さないことを明らかにした。

1件はハミルトン(マクラーレン)と、もう1件はアロンソ(フェラーリ)とのバトル時のもので、いずれもロズベルグが相手を押しやった形。

しかしチームの代表者らも集めて行われた審議の結果、レーススチュワードはいずれの事案もレギュレーションの範囲内で起きた「インシデント(出来事)」であったと判定した。
ロズベルグは5位でレースをフィニッシュしているが、これでレース結果の変動はないことが確定した。

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2012/04/22

バーレーンGPはベッテルが今季初優勝、ライコネン2位に

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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2年ぶりのバーレーンGPはレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルがポールTOウィンで今季初勝利を飾った。
ベッテルはこれで通算22勝目、優勝は昨年のインドGP以来ということになった。

2位には一時ベッテルをすんでの所まで追い詰めたロータスのキミ・ライコネン。
これはもちろん復帰後最高の成績で、ライコネンにとってF1の表彰台は引退した2009年のイタリアGP(3位)以来になる。

3位も同じロータスのグロージャンが入ったが、グロージャンの表彰台はこれが初。
以下、4位ウェバー(レッドブル)、5位ロズベルグ(メルセデスGP)。
ただしロズベルグはレース中のドライビングについてレース後2件の審議対象になっていて、結果が変更される可能性がある。
6位は2ストップ作戦で成功したディ・レスタ(フォース・インディア)。7位アロンソ(フェラーリ)、8位ハミルトン(マクラーレン)、9位マッサ(フェラーリ)でマッサはこれが今季初入賞。
10位は22番グリッドから追い上げたシューマッハ(メルセデスAMG)だった。

以下、11位ペレス(ザウバー)、12位ヒュルケンバーグ(フォース・インディア)、13位小林可夢偉(ザウバー)、14位ベルニュ(トロ・ロッソ)、15位リカルド(トロ・ロッソ)、16位ペトロフ(ケータハム)、17位コバライネン(ケータハム)、18位バトン(マクラーレン)、19位グロック(マルシア)、20位デ・ラ・ロサ(HRT)、21位カーティケヤン(HRT)、22位がセナ(ウィリアムズ)でここまでが完走扱い。
当初2ストップ作戦とみられた小林可夢偉は、しかしタイヤが持たずに想定以外のピットストップで順位を落とした。
バトンはマシントラブル、セナもストップしていて実質はリタイヤ。
他にリタイヤしたのはマルドナド(ウィリアムズ)とピック(マルシア)。

バーレーンGP:決勝レースの結果はこちら
バーレーンGP画像はこちら

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シューマッハ(メルセデス)もグリッド5番降格のペナルティ

バーレーンGP決勝レースを前に、メルセデスAMGのミハエル・シューマッハもグリッド5番降格のペナルティをうけることがわかった。

シューマッハは予選で17番手となったため、意志的にギヤボックスを交換してレースに備えた模様。
(バーレーン・サーキットはギヤに厳しいコース)
これによりシューマッハは22番手からのスタートとなる。

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ベッテル、ピレリP Zeroイエローでポールポジションへ復活

(C)Pirelli Motorsport
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20120421f1_r04_2l_22012年4月21日、バーレーン

現世界王者、セバスチャン・ベッテルは、バーレーンGPの公式予選で1分32秒422のタイムを記録し、今シーズン初のポールポジションを獲得しました。このタイムは、今週末を通じての最速で、P Zeroイエロー・ソフトタイヤで記録されたものです。予選Q3は、8チームによるトップ10で争われ、終了間際でのポールポジション決定となりました。

予想通り、サクヒール・サーキットの予選は、高い気温のドライコンディションの下で行われました。トラック上の砂によってダーティーになりがちなサクヒール・サーキットは、多様な中速コーナーでトラクションを得るために、特にリアタイヤに厳しいサーキットです。午後の予選が進むにつれて、路面が劇的に改善したため、各チームがタイヤの温存と積極的なアタックとの妥協点を判断する中で、いくつかの意外な結果が生まれました。
ザウバーのセルジオ・ペレスが最速タイムを記録したQ1において、フェラーリのフェルナンド・アロンソが、上位チームの中で最初にP Zeroイエロー・ソフトタイヤを使用しました。

Q2では、フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグ以外の全ドライバーが、ソフトタイヤでアタックを開始しました。また、チーム初のQ2進出へ貢献したケータハムのヘイキ・コバライネンは、終了間際にP Zeroホワイト・ミディアムタイヤで走行しましたが、積極的なアタックは行いませんでした。

レッドブルとマクラーレンは、Q3において、ともにソフトタイヤで2回のアタックを行いました。ベッテルは、2回目のアタックで、マクラーレンのルイス・ハミルトンに0.1秒未満の僅差で競り勝ち、ポールを獲得しました。メルセデスのニコ・ロズベルグは、終盤、ソフトタイヤで1回のみのアタックを行い、5位という結果でした。トロ・ロッソのダニエル・リカルドは、自己ベストの6番グリッドを獲得しました。アロンソとディ・レスタはタイム計測を行わず、それぞれ9番グリッド、10番グリッドからのスタートとなります。彼らは、スタート時に装着するタイヤを選択できます。

午前中の最終フリー走行において、ミハエル・シューマッハがソフトタイヤで記録した最速タイムを、チームメイトのニコ・ロズベルグが塗り替えました。タイムは、1分33秒254で、わずかにベッテルを上回っていました。

ピレリモータースポーツリリース

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エクレストン氏、フォース・インディアに『意趣返し』?

Force India Paddock (C)Sahara Force India F1
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金曜日午後のフリー走行を「欠場」、予選への対応の遅れが心配されたフォース・インディア・チームだったがポール・ディ・レスタがみごとQ3進出、3戦ぶりにトップ10入りを果たすなど印象深い活躍をみせた。

ところがバーニー・エクレストン氏率いるFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)が製作した国際テレビ画像では公式予選セッション中に同チームを撮した画像はほとんど無し。
これについて、「安全性の問題からフリー走行を欠場され面子を潰された形のエクレストン氏が同チームに対して意趣返しを行った」という見方がもっぱらだ。

記者会見に問われたエクレストン氏は、「観客は誰がポールを獲るかを観たいのであって、10番手争いなどに関心はない」と切り捨てたが、他のチームとの扱いの差は歴然。
弱小チームにとってテレビに映るかどうかはスポンサーへのアピールで大きな関心事であることは疑いない。

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小林可夢偉(ザウバー)、「最後のアタックでミスをした」

小林 可夢偉 (C)Sauber Motorsport
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予選Q2最後のアタックでタイムを伸ばせず、惜しくも最終ピリオド進出を逃がしたザウバー・チームの小林可夢偉は、「ミスをした」とその背景を語った。

「最後のソフトタイヤを履いて出た感触は、とてもいいものだった。
実際、最初のセクターではこれまでで最も良いタイムをマークできたんだけど、11コーナーで小さなミスをしてしまったんだ。
Q3進出できなかったのはもちろん残念だけど、昨日のセットアップに戻したらまたマシンの感触は良くなったし、決勝レースで挽回するよ」

小林可夢偉の最高速は土曜日のフリー走行では全体の6番手、公式予選では5番手と高く、オーバーテイクを試みるには心強いデータに思われる。

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デモ隊から死者 それでもFIA(国際自動車連盟)は動ぜず

Jean Todt (C)Redbull Racing
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UAE(アラブ首長国連邦)の『ガルフ・ニュース』らが伝えるところによれば、バーレーンGPの開催強行によりさらに激化する反政府デモで、ついに再び死者が出たという。
反政府運動のグループはこれを「F1の死者」として政府の弾圧に一層反発を強めているが、F1開催を決めたFIA(国際自動車連盟)はこれにも動じていない様子だ。

英『BBCスポーツ』の取材を受けたジャン・トッド会長は、「全チームがここバーレーンでグランプリを開催することに同意している。
一部に反対運動があったからといって、この平和的な国際イベントを取りやめることはない」と言明した。

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トラブルでアタックできなかったシューマッハ(メルセデス)

Michael Schumacher (C)Mercedes Motorsports
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今季ここまでの3戦、予選4-3-3位とこれまでの苦戦の鬱憤を晴らすかのようなパフォーマンスをみせ続けたメルセデスAMGのミハエル・シューマッハだったが、今回のバーレーンGPではまさかの予選Q1敗退。
しかしその裏にはマシントラブルがあったことがわかった。

それによればQ1終盤、2度目のアタックに臨もうとしたシューマッハの『W03』にはDRS(ドラッグ・リダクション・システム)のトラブルがあることが判明。
そのためチームは再度の出走を断念、他車の動向を待つことにしたという。

ところがセッション最後にケータハムF1のヘイキ・コバライネンがシューマッハのタイムを上回りQ2進出を決めたため、無念の脱落が決まった。
ちなみにコバライネンのQ2進出は今季これが初の快挙ということになる。

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マルドナド(ウィリアムズ)にグリッド5番降格ペナルティ

Pastor Maldonado (C)Williams F1
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ウィリアムズ・チームのパストール・マルドナドがギヤボックスの交換をしたことにより、FIA(国際自動車連盟)のレーススチュワード(競技審査委員)は同選手に決勝レースでのグリッド5番降格のペナルティを科すことを明らかにした。

マルドナドは予選17位となっていることから、決勝レースでのスターティンググリッドは22番手まで後退することになる。

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2012/04/21

ベッテル(レッドブル)、復活のポールポジション獲得

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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バーレーンGP公式予選は、昨年のチャンピオン、レッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルが今季初となるポールポジションを獲得、復活の狼煙を上げた。
ベッテルのポールポジションは昨年の最終戦ブラジルGP以来で、自身通算31回目の快挙となる。

2番手はマクラーレンのハミルトン、3番手ウェバー(レッドブル)、4番手バトン(マクラーレン)、Q3一度だけのアタックでポールを狙ったロズベルグ(メルセデスAMG)はしかしミスがあり5番手。
6番手には新人のリカルド(トロ・ロッソ)が食い込み、7番手グロージャン(ロータス)、8番手ペレス(ザウバー)、9番手アロンソ(フェラーリ)、そして10番手がディ・レスタ(フォース・インディア)となった。
なおアロンソとディ・レスタはこのセッションでタイムアタックをしていない。

バーレーンGP:公式予選の結果はこちら
バーレーンGP画像はこちら

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予選Q2、小林可夢偉(ザウバー)届かず

予選Q2が終了。
ここでトップタイムを記録したのはマクラーレンのハミルトン。
以下、ロズベルグ(メルセデスAMG)、グロージャン(ロータス)、ウェバー(レッドブル)、アロンソ(フェラーリ)、バトン(マクラーレン)、ディ・レスタ(フォース・インディア)、ベッテル(レッドブル)、リカルド(トロ・ロッソ)、そしてペレス(ザウバー)までの10台がQ3進出を果たした。

ここで脱落したのはライコネン(ロータス)、小林可夢偉(ザウバー)、ヒュルケンバーグ(フォース・インディア)、マッサ(フェラーリ)、セナ(ウィリアムズ)、コバライネン(ケータハム)、そしてマルドナド(ウィリアムズ)の7台となった。
小林可夢偉がペレスに予選で負けるのはマレーシアGPに続きこれが今季2度目。

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予選Q1、なんとシューマッハ(メルセデスAMG)が脱落

バーレーンGPの予選Q1がスタート。
なんとここでこれまで連続予選3番手を記録していたメルセデスAMGのシューマッハが脱落するというミスを犯した。
最後の最後にソフトタイヤを履いたコバライネン(ケータハム)に逆転されたもの。

このセッションのトップはペレス(ザウバー)。
2番手リカルド(トロ・ロッソ)、以下ウェバー(レッドブル)、グロージャン(ロータス)、小林可夢偉(ザウバー)、ベッテル(レッドブル)、マッサ(フェラーリ)、セナ(ウィリアムズ)、ライコネン(ロータス)、ロズベルグ(メルセデスAMG)というトップ10。

ここで脱落したのは上記シューマッハ(メルセデスAMG)、ベルニュ(トロ・ロッソ)、ペトロフ(ケータハムF1)、ピック(マルシア)、デ・ラ・ロサ(HRT)、グロック(マルシア)、そしてカーティケヤン(HRT)の7台。
107%タイムは1'40.380で、これは全車がクリアしている。

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フリー走行3回目もロズベルグ(メルセデスAMG)が最速

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsports
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21日(土)行われたバーレーンGPのフリー走行3回目セッションは、前日に続き好調のニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)がトップタイムを記録してみせた。
相変わらずダスティで滑りやすいコンディションで始まったフリー走行だが、次第コンディションも改善されてタイムもアップ。
前日のものには及びなかったものの、ベストタイムは1'33.254を記録している。

2-3番手にはやっと復活してきたかベッテル&ウェバーのレッドブル勢が続き、さらにハミルトン(マクラーレン)、シューマッハ(メルセデスAMG)、バトン(マクラーレン)、ライコネン(ロータス)、リカルド(トロ・ロッソ)、グロージャン(ロータス)、そしてアロンソ(フェラーリ)と続いた。
ザウバー・チームはペレス13番手、小林可夢偉14番手といまいちスピードに乗れない模様。
またフェラーリのマッサは16番手と相変わらずの苦戦が続いているようだ。

このセッションの107%タイムは1'39.781で、これは最後尾のカーティケヤン(HRT:1'39.221)もクリアしている。

バーレーンGP:フリー走行3回目の結果はこちら
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ロズベルグ、ピレリP Zeroイエロー・ソフトでトップに

(C)Pirelli Motorsport
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2012年4月20日、バーレーン

メルセデスのニコ・ロズベルグは、先週の中国でのポールポジションと初優勝に続き、バーレーンの金曜フリー走行で最速タイムを記録しました。ロズベルグは、高い路面温度となったフリー走行2回目において、P Zeroイエロー・ソフトタイヤで1分32秒816の最速タイムを叩き出しました。バーレーンでは、P Zeroイエロー・ソフトタイヤとP Zeroホワイト・ミディアムタイヤが選択されています。

サクヒール・サーキットは、2010年のレース用に、ターン4とターン5の間に長い周回が加えられていましたが、2009年時のオリジナル・コースレイアウトに戻されました。これにより、コーナーの数は23から15になり、より高速で流れるようなレイアウトとなったため、特に、左フロントタイヤとトラクションが重要になります。

バーレーンの典型的な特徴は、風によって周辺の砂漠からトラックに運ばれる砂です。午前中のフリー走行1回目は、多くのチームが予想したほどのレベルではありませんでしたが、まさに、この特徴的なコンディションとなりました。ダストによって、マシンはスライドしやすくなり、摩擦熱によるデグラデーションが増大し、ラップタイムは遅くなります。マクラーレンのルイス・ハミルトンは、P Zeroホワイト・ミディアムタイヤを使用して、フリー走行1回目の最速タイム1分33秒572をセッション中盤に記録しました。フォース・インディアのみが、フリー走行1回目でP Zeroイエロー・ソフトタイヤを使用し、ポール・ディ・レスタが3位、ニコ・ヒュルケンベルグが6位のタイムを記録しています。

日中、気温は徐々に上昇し、フリー走行2回目は、気温31℃、路面温度40℃のコンディションで始まりました。セッションが進行し、ロズベルグが最速タイムを記録した頃、路面温度はピークから下降していました。予選と決勝も同様のコンディションが予想されるため、各チームは、フリー走行2回目において、できるだけ多くのデータを収集するために、両コンパウンドを広範囲に渡って使用しました。

ピレリジャパン・プレスリリース

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小林可夢偉(ザウバー)、「タイヤ温度の管理が難しい」

小林可夢偉 (C)Sauber Motorsport
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バーレーンGP初日のフリー走行を16番手と7番手で終えたザウバー・チームの小林可夢偉は、次のように振り返った。

「マシンに技術的なトラブルはなかったけれど、タイヤの使い方が難しい。
ソフトタイヤを履いたショートランは悪くないんだけれど、ロングランについてはソフトでもミディアムでもタイヤ温度を一定に保つのが難しいんだ。
明日、もっとうまく走れるようにこの部分は改善が必要だね」

またジャンパオロ・ダラーラ/トラックエンジニアリング責任者も、「中国から一転してここは気温も路面温度も高く、タイヤの温度コントロールを難しくしている。
これは他のチームも同じだとは思うが、決勝レースに向けては改善しないとならない」と、語っている。

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アル・カリファ王子、「バーレーンGP開催中止考慮にない」

Al Khalifa/Bahrain (C)RedBull Racing
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バーニー・エクレストン氏が「バーレーンGPを中止にするには主催者がFIAに言うしかない」と名指しされたバーレーンGPの主催者でもあるバーレーン王室のアル・カリファ王子だが、当人はこれについて20日(金)次のように語った。

「われわれにはこのビッグイベントを成功させる力があるし、国民もそれを歓迎している。
不安を煽っているのはごく一部の偏ったメディアだけで、現実にはバーレーン国内はこの国際的イベントを歓迎するムード一色だ。
過激派は世界の注目を集めるため、ことさら派手な行動をしようとしているが、国内は当局により完全に安全が確保されているので心配は無用」として、開催中止の意思が考慮にないことを強調している。

またフォース・インディアのスタッフが巻き込まれたのは地元警察を標的にした抗議活動であって、F1関係者を狙ったものではないともしている。

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エクレストン氏、「中止できるのはFIA(国際自動車連盟)だけ」

Bernie Ecclestone (C)RedBull Racing
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フォース・インディア・チームによる「棄権」により、あらためてバーレーン国内の危険性が露呈した形となったバーレーンGPだが、F1開催を司るFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表はしかし、自分には中止にする権限がないとパドックで記者団に語った。

「われわれ(F1チームも含め)はここに来るという契約があるから来ている。
われわれにレースを止める権限など与えられてはいないのだ。
唯一、それができるのはFIA(国際自動車連盟)だけ。
もし、地元の当局者がレースをキャンセルしたいというのなら、それはFIAに言うべきことだ」

その上でさらにエクレストン氏は、「フォース・インディアが安全性に対して何をこれほど怖がっているのかわからないよ。
サーキットとホテルとの行き帰りがそんなに心配だというなら警備員を付ければいい。
それとも私が送っていってあげようか」と、不興を明らかにした。

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フォース・インディアのフリー走行不参加は「棄権」

Image
20日(金)午後のフリー走行2回目セッションを欠場したフォース・インディア・チームでは、その理由を「物流上の理由」としていたが、安全性を原因とした事実上の「棄権」であることがわかった。

関係者によれば、チームスタッフ4名が地元住民たちによる反政府デモに巻き込まれ、そのうち2名は「状況が危険である」としてすでに帰国の途に就いたという。

他にもデモ隊による騒動に巻き込まれたチーム(ザウバーとか)があったと伝えられるが、フォース・インディア以外の全チームは予定通りセッションに参加している。
またフォース・インディアも土曜日以降はすべてのセッションに復帰するとしている。

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2012/04/20

フリー走行2回目、ロズベルグ(メルセデスAMG)本領

Bahrain Circuit (C)Ferrari S.p.A
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バーレーンGPはフリー走行2回目セッションが終了。
ここでトップタイムを記録したのは目下最速と目されるメルセデスAMGのニコ・ロズベルグで、午前にハミルトン(マクラーレン)が記録したタイムをさらに0.756秒上回ってみせた。

2-3番手にはウェバー&ベッテルのレッドブル勢、4番手ハミルトン(マクラーレン)、5番手シューマッハ(メルセデスAMG)、6番手バトン(マクラーレン)、7番手小林可夢偉(ザウバー)、8番手アロンソ(フェラーリ)、9番手グロージャン(ロータス)、10番手がペレス(ザウバー)となった。

フェラーリのマッサは12番手、ロータスのライコネンは13番手、ウィリアムズのマルドナド15番手、セナは18番手。
このセッションでの107%タイムは1'39.313で、HRTのカーティケヤンだけがこれをクリアできなかった。
なおディ・レスタ&ヒュルケンバーグのフォース・インディア勢は、「物流上の原因」という理由を発したまま、いずれのマシンもまったくコース上に姿をみせることはなかった。

バーレーンGP:フリー走行2回目の結果はこちら
バーレーンGP画像はこちら

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バーレーンGPフリー走行1回目はハミルトンが最速

Bahrain Circuit (C)Ferrari S.p.A
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開催がギリギリまで危ぶまれていたバーレーンGPだが、無事予定通り開催にこぎ着けた。
なおいったん6.299kmのロングコースに変更されたバーレーンGPだが、今回は再び以前の5.412kmのものに戻されている。

20日(金)午前に行われたフリー走行1回目セッションは、普段ほとんど使われていないサーキットということもありとても滑りやすく走りにくいコンディションで始まった。
ここで1'33.572トップタイムを記録したのはまたしてもマクラーレンのルイス・ハミルトン。
他車の多くが20ラップ以上の周回を重ねる中、わずか11ラップで早々にマシンを降りる余裕をみせた。
以下、ベッテル(レッドブル)、ディ・レスタ(フォース・インディア)、前回優勝のロズベルグ(メルセデスAMG)、バトン(マクラーレン)、ヒュルケンバーグ(フォース・インディア)、シューマッハ(メルセデスAMG)、ウェバー(レッドブル)、そしてライコネン&グロージャンのロータス勢というトップ10になった。

フェラーリはアロンソ13番手、マッサ15番手。
ザウバーはペレス11番手、小林可夢偉は16番手発進ということになった。

バーレーンGP:フリー走行1回目の結果はこちら
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ザウバー「青天の霹靂」はビッグ・スポンサー獲得なのか

『Out of the BLUE』 (C)Sauber Motorsport AG
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中国GPのグリッドに着いたザウバー『C31』のエンジンカバーに、大きく「Out of the BLUE」との表記が現れ、関係者の目を引いた。
「Out of the BLUE」とは、「突然」、「出し抜けに」というような意味で、ひいては「青天の霹靂(へきれき)」というような驚きの表現とされる。

これについて当初これは、同チームのペレスが前戦マレーシアGPであわや初優勝という活躍をみせたことに対してのものとみられていたが、チームの地元スイスの『ブリック』紙は、これを「近くビッグ・スポンサーを獲得する予告」と報じ、注目を集めている。

さらにドイツの『アウトモーター・ウント・スポルト』誌は、その候補として昨年までウィリアムズ・チームのタイトル・スポンサーを務めたアメリカの『AT&T』である可能性を伝えている。

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バーレーンGPの3日間共に晴れの予報

Bahrain Circuit (C)Ferrari S.p.A
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今週末、F1は2年ぶりとなる中東バーレーンGP。
その開催地であるマナーマの天候について、地元気象台は金・土・日の3日間共に晴れであるとの予報を出している。

期 日 種 目 気 候 気 温 湿度
4月20日(金) フリー走行 晴れ 22- 24度 54%
4月21日(土) 公式予選 晴れ 21- 23度 56%
4月22日(日) 決勝レース 晴れ 22- 25度 55%

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バーレーンでもピロ氏がドライバー出身スチュワードに

Emanuele Pirro/Malaysia GP

FIA(国際自動車連盟)は、今週行われるバーレーンGPでも引き続き元ベネトン等のF1ドライバーであるエマニュエル・ピロ氏(50歳:イタリア)をドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に指名したことがわかった。

ピロ氏は1989年のフランスGPで当時のベネトン・チームからアレッサンドロ・ナニーニのチームメイトとしてF1デビュー、翌年1990年と1991年シーズンをスクーデリア・イタリア(ダラーラ・ジャッド)から参戦、最高位は1989年オーストラリアGPの5位だった。

なお2010年アブダビGPでスチュワード・デビューした同氏の同職就任はこれが通算5回目ということになる。

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2012/04/19

レッドブル、ベッテルも新方式エクゾースト採用へ

Redbull Duo (C)Redbull Racing
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先の中国GPでは、ウェバーが改良型の新エクゾーストシステムを採用したのに対し、ベッテルのほうはシーズン当初の形態である旧型のシステムに固執。
結果的には予選でも決勝レースでもウェバーのほうが速く、禍根を残すことになった。
しかしベッテルはなおも新しいシステムに馴染めないとして、今週のバーレーンGPで新型に変更するのかどうか、危ぶまれていた。

これについて同チームのレーシング・アドバイザーであるヘルムート・マルコ氏は、地元オーストリアのメディアに対し、「いつまでも二つの異なるものを使い続ける訳にはいかない。
ベッテルには早くこれに慣れてもらわなければならない」と語り、ベッテルも今週はウェバーと同じシステムになるとの見通しを明らかにした。

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タイヤから見たバーレーンGP


注目されるP Zeroミディアムとソフトのパフォーマンス
(C)Pirelli Motorsport
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2012年4月20-22日 バーレーン
グランプリ概要: バーレーンは、今シーズンの開催地の中で、ピレリが未だレース経験の無い3つのサーキットの中の1つです。しかし、ドイツのホッケンハイムやUSAのサーキットとは異なり、ピレリは、Formula Oneへの復帰に向けて準備を行っていた2010年12月と2011年1月に行われた2回のタイヤテストで、サクヒール・サーキットを経験しています。1回目のテストは、砂嵐による走行不能のため中断されました。砂漠の真ん中に位置する中東のサーキットの最も顕著な特徴を示す状況でした。砂は、しばしばトラック上へ運ばれ、グリップを減少させます。しかし、それがいつ、どの場所で発生するのか、予測が非常に困難です。ピレリは、オーストラリア、中国と同じ組み合わせである、P Zeroホワイト・ミディアムタイヤとP Zeroイエロー・ソフトタイヤをバーレーンに持ち込みます。

2012年、サクヒール・サーキットは、全長が延長された2010年のコースレイアウトから、オリジナルの全長5.412kmのコースレイアウトに戻されました。15のコーナーとコース幅が変わるトラックは、十分なオーバーテイクの機会を提供します。ターン1では、マシンは、わずか130m、時間にして3秒の間に時速310kmから時速65kmまで減速するため、トラクションとブレーキングが主な課題となります。タイヤにかかる負荷は、5Gに及びます。砂が運ばれるため、特にレース週末の開始時点では、路面は非常にダーティーである可能性があります。したがって、特にターン4~7への高速でツイスティなセクションでは、ドライバーはレーシングラインを外れないことが非常に重要になります。

ピレリジャパン・プレスリリース

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フェラーリ、30周年用の『312T4』シェイクダウン

Ferrari 312T4 (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームは5月8日(火)に予定される故ジル・ビルニューブ選手30周年追悼イベントの際にデモンストレーションランすることになっている『312T4』のシェイクダウンを行った。

場所は本拠地フィオラノ・サーキットのショートコースで、ステアリングを握ったのは同チームのテストドライバーであるアンドレア・ベルトリーニ。

当日は、同選手の子息であるジャック・ビルニューブ氏がこの名車をドライブすることになっている。

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2012/04/18

小林可夢偉(ザウバー)の出遅れは路面のオイル?

Sauber Duo (C)Sauber Motorsport
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自己最高位となる3番手スタートながらオープニングラップで7番手まで後退してしまったザウバー・チームの小林可夢偉は、結果的にこの出遅れが大きくレース結果に響いた。
予選でマクラーレンやレッドブル勢よりも速いスピードをみせたとはいえ、レース中にコース上でこれを抜き返すためには少々のタイム差では困難だからだ。
一方同じザウバーの『C31』を駆るチームメイトのセルジオ・ペレスがスタートで首尾よく順位を上げたことを考えれば、この遅れがマシン自体に起因するものとは考えにくい。

これについてチームは言及していないが、現地のメディアはF1決勝に先駈けて行われた前座レースで路面に撒かれたオイルが原因だったのでは、と伝えられているようだ。
オイルについてはチームや小林自身も確認していた筈だが、やはりこれがスタート加速の足を引っ張ったという見方が強い。

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復活の兆しシューマッハ(メルセデスAMG)、「次は自分だ」

Mercedes GP Duo (C)Mercedes Motorsports
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中国GP決勝レースではフロントロウからのスタートながら最初のピットストップで作業ミスがあり、痛恨のリタイヤ。
しかしミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)には復活に向けて十分な手応えをつかみ取っているようだ。

これはブラジルの『オ・エスタド・デ・サンパウロ』に語ったもの。
その中でこのかつての王者は、「手応えは確かにあるね。
でも僕自身はかつての頃とそれほど変わってはいない。
つまり、マシンのほうが僕の期待したものに近づいているということなんだ。
ロズベルグが今回優勝したのは別にフロックではなくて、マシン開発が着実に進歩したことの表れ。
おそらく、次は自分に番が廻ってくる筈さ」と、語っている。

シューマッハとメルセデスとの契約は今シーズン末までとされていて、来季以降のためにも早く結果が欲しいところだろう。

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ザウバー・チーム/CEO、「期待外れのレース結果に」

Monisha Kaltenborn (C)Sauber Motorsport
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予選3番手スタートと、表彰台獲得を予感させる中国GP決勝レースだったが、期待の小林可夢偉はオープニングラップで大きく後退、結局10位フィニッシュに終わった。

これについて同チームのモニシャ・カルテンボーン/CEOは、「当然のことながらもっと良いレース結果を期待していた訳ですからこのリザルトには失望を感じています。
今回、これまでになく予選のパフォーマンスは良かったのですが、逆にレースでのスピード、そしてチームのレース戦略も機能しませんでした。
それでもレース自体は最後まで手に汗を握る素晴らしいものでしたし、手にするにふさわしい初勝利に輝いたニコ・ロズベルグ選手とメルセデスAMGチームにはおめでとうと言いたいです」と、語っている。

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2012/04/17

ウィリアムズ勢、F.ウィリアムズ氏に誕生日プレゼント

Frank Williams 70th Birthday (C)Williams F1
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昨シーズン極度の不振が続いたウィリアムズ・チームだが、今回行われた中国GPではブルーノ・セナが7位、僚友のパストール・マルドナドも8位とみごとにW入賞を果たし、名門プライベートの復活を予感させた。

これについてマーク・ジラン/チーフ・オペレーション・エンジニアは、「今回のW入賞はチーム全体のためにとって素晴らしいもので、全員がとても喜びを感じている。
両マシンがポイントを獲得できたということは、二人のドライバーの能力を証明するものであると共にわれわれのマシンのポテンシャルと信頼性が確実にアップしたということだからね。
そしてわれわれ全員は、この好成績を喜んでフランク・ウィリアムズ氏にプレゼントしたいと思っているよ」と、語っている。

奇しくもレース翌日の4月16日は、チームの創始者であるフランク・ウィリアムズ氏の70回目の誕生日だった。

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『惨敗』のロータス・チーム代表、「戦略ミスだった」

Eric Boullier (C)Lotus F1 Team
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中国GP決勝レース終盤、2位(キミ・ライコネン)と5位(ロマン・グロージャン)を走るという強力なパフォーマンスをみせたロータス・チーム(前ルノー・チーム)だったが、終わってみれば入賞は6位に後退したグロージャンのみ。
ライコネンに至ってはラストのわずか10周ほどでポイント圏外の14位までそのポジションを落とす始末だった。

これについて同チームのエリック・ブイユ代表は、「われわれが狙った2ストップ作戦は悪くなかったと思う。
実際、レース終盤、他チームのほとんどが3ストップ作戦でいくことがわかった時、表彰台は確実だと確信したし、私は『やった!』と思ったくらいだったからね。
ところがピレリのタイヤはそこから急速にパフォーマンスを失い、とりわけライコネンに至ってはズルズルと後退するしかなす術はなかった。
結果をみれば、われわれの戦略ミスだったと言わざるを得ない」と、唇を噛んだ。

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バーレーンGP主催者、「シリアやアフガンとは違う」

Bahrain Circuit (C)Mercedes Motorsports
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FIA(国際自動車連盟)が開催を最終決定した後もなおその安全性に不安の声が強いバーレーンGPだが、主催者であるBIC(バーレーン国際サーキット)のザイード・アル・ザヤニ会長は「開催はギャンブルではない」とその安全性を英『PAスポーツ』に強調した。

「当局はバーレーンの安全性について正しく評価を下したもので、その決定はギャンブルなんかでは決してない。
ここはシリアやアフガニスタンとは違うのだから。
われわれはこれまで7回もF1グランプリを成功させてきたし、これからもこれを継続していくつもりだ。
一部の抗議者がグランプリをデモの標的にするというような噂が流れているが、政府は国の安全を完全に掌握している。
そもそも世界のどこにも馬鹿者はいるものさ。
イギリスにだっているけれど、それでロンドン五輪を取り止めにはしないだろう」

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2012/04/16

中国GPで鍵となったタイヤ戦略

ニコ・ロズベルグ (C)Pirelli Motorsport
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2012年4月15日、上海

ニコ・ロズベルグとメルセデス‘シルバーアロー’は、P Zeroホワイト・ミディアムタイヤとP Zeroイエロー・ソフトタイヤをパーフェクトにマネージしてレース週末を完璧なものにしました。ロズベルグは、0.5秒もの差をつけて獲得したポールポジションからスタートし、2回ストップ戦略で自身初の優勝を達成すると同時に、メルセデスGPに1955年のイタリアGP以来の勝利をもたらしました。レース序盤のロズベルグのペースは、ポジションを落とすことなく1回目のピットストップを行うのに十分なものでした。その後もリードをコントロールしつつ、ミディアムタイヤでゴールしました。

レース終盤では、タイヤ選択とピットストップ戦略による闘いが繰り広げられました。
マクラーレンのジェンソン・バトンは、新品のP Zeroホワイト・ミディアムタイヤへ交換し、既に周回を重ねていたミディアムタイヤのロズベルグに猛追しました。3回ストップ戦略を採ったバトンは、最後のピットストップで時間を要するトラブルに見舞われながらも、最終スティントで他のドライバーとともにレースを盛り上げました。バトンは残り4周の時点でレッドブルのセバスチャン・ベッテルを抜き、2位へ浮上しました。

ベッテルは、2回ストップ戦略を採りましたが、マクラーレンのルイス・ハミルトンへの防戦に追われました。ハミルトンは、ベッテルよりも1回多いピットストップにもかかわらず、残り2周時点でベッテルを抜き、3位の座を獲得しました。大半のドライバーが最初のピットストップでミディアムタイヤを選択したのに対し、ハミルトンは、第2スティントもソフトタイヤを選択するという他のライバルたちとは異なるマクラーレンの戦略によって、ドライバーズ選手権でトップに立ちました。

多くのチームがパフォーマンスの限界に挑み、ピットレーンでは、最後まで多様な戦略が見られました。ロータスのキミ・ライコネンは、P Zeroホワイト・ミディアムタイヤで28周の最終スティントを走行しました。この戦略で一時は2位まで浮上したものの、タイヤがもたず順位を下げました。フェラーリのフェルナンド・アロンソとザウバーの小林可夢偉は、全く異なった戦略であったにもかかわらず、レース終盤で同じラップタイムを刻み、それぞれ9位と10位という結果になりました。

タイヤ戦略が功を奏しマレーシアでの優勝を争ったザウバーのセルジオ・ペレスは、第1スティントでソフトタイヤによる最長周回数を走行し、16周目でミディアムタイヤへ交換しました。第1スティント全体での最長周回数は、フェラーリのフェリペ・マッサによる18周でした。彼は、ミディアムタイヤでスタートした4名(他の2名は、トロ・ロッソの2名、ウィリアムズのブルーノ・セナ)の内の一人でした。

ピレリジャパン・プレスリリース

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初優勝ロズベルグ(メルセデスAMG)、「ほんとうに特別な日」

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsports
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初めてのポールポジション獲得に続き、15日(日)行われた中国GP決勝レースではさらなる大きな夢だった念願のF1初勝利を記録したメルセデスAMGチームのニコ・ロズベルグ(26歳:ドイツ)は、次のようにその感慨を語った。

「僕にとって今日はほんとうに特別な日になった。
この週末はすべてがとても順調に進んでいて、初めてのポール、そして初めての勝利、いやそれだけじゃなく新しいシルバーアローにとっても初めての勝利という特別なものになったんだ。
レースをリードして走っていると、しばらくは自分がまるでルマン24時間レースを走っているかのように長く感じられたよ。
最後にゴールラインを走り抜けるまで、ほんとうに無我夢中だった。
これだけ短期間にマシンを改善してくれたチームの全員に感謝したい。
今回の優勝はとてもうれしいけれど、でも僕たちの目標はこれだけじゃない。
続く来週のバーレーンを始め、これからもプッシュし続けるつもりだよ」

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小林可夢偉(ザウバー)、「残念なレース結果」

小林 可夢偉 (C)Sauber Motorsport
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3番手という自身最高位からのスタートで当然初表彰台も期待されたザウバー・チームの小林可夢偉だったが、ポイント獲得は果たしたもののやっと10位という結果にレース後笑顔は見られなかった。

「もちろん予選結果を考えればこのリザルトは満足できるものじゃない。
何が原因かわからないけれど、スタートでは何故かマシンが加速してくれなかったんだ。
タイヤ交換のタイミングも悪くてタイヤを傷めたし、今日はうまくいかなかったね。
これまで予選が悪くてレースで取り戻す、というパターンだったけど、今日はそれが逆になってしまった。
ただこれで僕らのマシンが予選でもレースでも強さを発揮できることがわかったので次は二つともうまくやればいい」

また2ストップ作戦を選んだ僚友ペレスは、「今日は3ストップのほうがよかったんじゃないかな。
ミディアムタイヤに代えてからの17周目以降はまったくパフォーマンスを発揮できなかったから。
クラッチが不調でピットからの発進ではいずれももたついてしまったし」と、振り返った。

なお、国際映像では『あわや』と思わせた両車の接触寸前のシーンだが、意識してか二人ともレース後これには触れていない。

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優勝のメルセデスAMGチームに罰金が科せられる

Michael Schumacher (C)Mercedes Motorsports
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中国GPのレーススチュワード(競技審査委員)は、15日(日)行われた決勝レース中に起きたミハエル・シューマッハのマシンのトラブルについて、チームに責任があるとして5千ユーロ(約53万円)の罰金を科したことを明らかにした。

これは上位走行中、最初のタイヤ交換のためピットインしたシューマッハのマシンが右フロントタイヤの締め付けが不十分なまま発進、周囲に危険な状況を作り出したというもの。
スチュワードはチームを罰する一方で、「異変に気付いたドライバーは直ちにマシンをコースオフさせて停止した」と、その判断にわざわざ言及もしている。

同チームでは2010年のハンガリーGPでもロズベルグのマシンで同様のタイヤ脱落事故を起こしているが、しかしながらこの時の罰金が5万ドル(当時約435万円)だったことを考えるとその違いは顕著だ。

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2012/04/15

ロズベルグ(メルセデスAMG)、ついにF1初勝利を記録

Nico Rosberg (C)Williams F1
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厳しいタイヤ消耗戦で行われた中国GPは、ポールポジションからスタートしたメルセデスAMGのニコ・ロズベルグ(26歳:ドイツ)が、ついに念願のF1初勝利を記録して終えた。
メルセデスにとっては2010年のF1復帰後初勝利。
歴史を振り返れば1955年のイタリアGP(ファン・マニュエル・ファンジオ)以来の快挙ということになる。
またロズベルグの名前がウィナーとして刻まれるのは、1985年オーストラリアGPで父親のケケ氏が記録して以来になる。
今季はこれでここまでの3戦すべてでウィナーが異なることとなった。

トップからは20秒以上空いたものの、2位以下は最終ラップまで目を離せない好バトルが繰り広げられ、結局バトン&ハミルトンのマクラーレン2-3位、ペナルティで7位スタートとなったハミルトンだったが、これで3戦連続の表彰台獲得。
4-5位にウェバー&ベッテルのレッドブル勢、6位グロージャン(ロータス)、7-8位にはセナ&マルドナドのウィリアムズ勢が入り久々のW入賞、9位アロンソ(フェラーリ)、そして10位に小林可夢偉(ザウバー)が入ってここまでがポイント獲得。

3位スタートで好結果が期待された小林可夢偉だったが、スタートで順位を落としたことや、中盤ミディアムタイヤでペースが上がらなかったことが悔いを残した。
それでもこのレースでのファステストラップ1'39.96は小林可夢偉が記録してみせた。

このレースで唯一リタイヤとなったのは2位を走行していたシューマッハ(メルセデスAMG)で、ピットストップ時の作業ミスが原因。
僚友ロズベルグが優勝したことを考えれば返す返すも悔やまれる出来事だった。

中国GP:決勝レースの結果はこちら
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一部TVメディアがバーレーンGPへの派遣取り止めか

Bahrain Circuit Image (C)BIC
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ドイツの『ビルト』紙らが伝えたところによれば、FIA(国際自動車連盟)が開催を最終決定したバーレーンGPについて、一部のテレビ放送局が安全性への危惧からスタッフの派遣を取りやめたということだ。
そこに挙げられたのは、フィンランド、ドイツ、そして日本ということで、事実であれば日本ではフジテレビということになる。

なお正式開催がニュースで報道された当地バーレーンでは、これに抗議して再びデモ隊が反対の声を上げているとも伝えられていて、F1関係者は依然不安を募らせている。

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メルセデスGP、P Zeroイエローで1955年以来のポール獲得

ニコ・ロズベルグ (C)Pirelli Motorsport
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2012年4月14日、上海

ニコ・ロズベルグは、グランプリキャリア111戦目で、初のポールポジションを獲得しました。これは、メルセデスGPにとって、1955年のイタリアGPにおけるファン・マヌエル・ファンジオによる獲得以来のポールポジションです。ロズベルグは2位を十分に引き離して、最速ラップ1分35秒121を記録しています。

ロズベルグのチームメイト、ミハエル・シューマッハは、明日のフロントローに並びます。両者ともピレリP Zeroイエロー・ソフトタイヤでの好位置獲得でした。
特に、上海では鍵となる十分なトラクションを確保するリアタイヤのセッティングにより、ロズベルグは0.5秒差の圧倒的なポールタイムを叩き出しました。

ロズベルグは、Q3で1回のアタックしか行わなかったため、明日のレース用に1セットのソフトタイヤをセーブすることが出来ました。予選は全セッションにわたって激しい接戦となりました。Q1では1位と17位のタイム差はわずか0.8秒で、Q2での1位と10位のタイム差は0.5秒でした。

Q3に進出したトップ10ドライバーは皆、P Zeroイエロー・ソフトタイヤを使用しました。
まず、メルセデスGPのロズベルグとシューマッハ、マクラーレンのルイス・ハミルトン、ロータスのキミ・ライコネンがアタックを開始し、残りの6名も徐々にコースインしていきました。ルイス・ハミルトンのみが2回のアタックを行いました。彼は、予選2位のタイムでしたが、ギアボックス交換のペナルティにより5グリッド降格となるため、明日のレースは7番グリッドからのスタートとなります。

ピレリジャパン・プレスリリース

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まさかのQ2敗退ベッテル(レッドブル)、「問題はない」

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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今シーズン、ここまで2戦でいずれも予選6位に留まったとはいえ、昨シーズンは19戦中15戦でポールポジションなど予選での速さを欲しいままにしたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が今回まさかの予選Q2敗退。

「クルマに何か問題があった訳じゃない。
ただあとコンマ数秒のスピードが足りなかっただけ。
現実は受け入れなくては、ね。
ただレースペースは悪くないので、この11番手という予選順位からどこまでやれるか。
こんなの、久々の感触だよ」と、表情は明るい王者ベッテル。

ベッテルが予選でトップ10に入れなかったのは、実に2009年のブラジルGPまで遡る。
(この時は決勝レースで4位まで挽回した)

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初ポールに輝いたロズベルグ(メルセデスAMG)「特別な日」

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsports
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2006年のバーレーンGPに20歳でウィリアムズ・チームからデビューして以来、111回目の予選でついに念願のポールポジションに輝いたメルセデスAMGのニコ・ロズベルグは、「ほんとうに特別な日になった」と、その感激を明らかにした。

「決勝レース用にオブションタイヤを温存することにしたから、Q3ではあのアタックを終えてもうすることがなかったんだ。
でもタイムを聞いたら自分がトップで、しかも他車に0.5秒以上の差を付けていると知って逆に驚いたよ。
僕は今日一番の幸せもの。ほんとうにうれしい特別な日になったね。
自分がポールというのもうれしいけれど、メルセデスAMGがフロントロウに並んでスタートするというのもまた特別なことだよ」

ちなみに父親のケケ・ロズベルグ氏は、通算124回の予選出走で5回のポールポジションを獲得している。
(ウィリアムズで4回、マクラーレンで1回)

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フェラーリ首脳、皮肉なる「勢力分析」

Ferrari Team (C)Ferrari S.p.A
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今シーズン、前戦マレーシアGPでは苦境を覆す好走で優勝を飾ってみせたものの、この勝利はアロンソ個人のドライバー能力によるものとの声が高く、今季マシン『F2012』の戦闘力不足が伝えられている。

こうした中、フェラーリ・チームのパット・フライ/テクニカル・ディレクターは金曜日の記者会見で同チームの予選順位を「7位から11位に間になる」との自虐的予想を示していた。
ところが実際に土曜日の予選を終えてみると、アロンソが予選9位、マッサのほうは12位とむしろ予想以下という結果に。

同氏はすでに「問題の解決には応急的措置では間に合わず、長期計画に則りマラネロの開発機能を改革する必要がある」との見解を示したが、それが必然であることを皮肉にも裏付けた。

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2012/04/14

ザウバー・チーム/CEO、「素晴らしいパフォーマンス!」

Monisha Kaltenborn & 小林可夢偉 (C)Sauber Motorsport
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中国GP公式予選で小林可夢偉が4番手、セルジオ・ペレスも8番手と好成績を収めたことを受け、同チームのCEO(最高経営責任者)であるモニシャ・カルテンボーンさんは次のようにその喜びを表した。

「素晴らしい予選結果で、ほんとうに喜んでいます。
こんな最高の予選結果は久しぶり、チーム全体にとってほんとうに素晴らしい偉業だと思っています。
これまで私たちは予選で苦戦していたので、ついにマシンのポテンシャルを決勝レースで活かせるポジションに着けたと思っています。
チーム全体におめでとうと、そして感謝の言葉を言いたいです」

ただし、ザウバー・チームの歴史を辿ればポールポジションこそないものの、予選で2位ないし3位はアレジ、フレンツェン、そしてハイドフェルドらが複数記録している。

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予選4位小林可夢偉(ザウバー)、「チームが仕事をしてくれた」

小林 可夢偉 (C)Sauber Motorsport
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自身にとって予選最高位となる4番グリッドを獲得したザウバー・チームの小林可夢偉は、それでも冷静に「目標はいつもと同じ」と、語っている。

「もちろんこの結果はとてもうれしい。
以前からチームには予選パフォーマンスの改善を訴えてきたけれど、それをチームが成し遂げてくれたんだね。
明日はハミルトンがペナルティで後方に下がるので実質予選3番手。
これは間違いなくこれまでより多くの可能性を示唆するものだけど、でも僕は現実主義者だから夢想することはしない。
いつものレースと同様、できるだけ多くのポイントを獲るのが目的さ」

決勝レースでのライバルはメルセデスAMG勢とマクラーレン勢になるとみられるが、ザウバーのマシンはタイヤに優しいと評価されていて、それが効果を発揮すれば大きな獲物の獲得も決して夢ではない。

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中国GPのポールはロズベルグ 小林可夢偉4位

小林 可夢偉 (C)Sauber Motorsport
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中国GP公式予選はメルセデスAMGのニコ・ロズベルグが自身初となるポールポジションを獲得して終えた。
そのタイムは1'35.121、この時点で他を0.5秒以上リードする圧倒的なものでロズベルグは早々とピットガレージに戻る余裕をみせた。
ロズベルグの予選順位はこれまで2010年マレーシアの予選2位が最高だった。
ちなみに父親のケケ・ロズベルグ氏は通算5回のポールを獲得している。

2番手はマクラーレンのハミルトン。
ただしハミルトン(マクラーレン)はギヤボックスの交換によりグリッド5番降格のペナルティをうけるので実質7番手となる。
3番手にメルセデスAMGのシューマッハ、4番手にザウバーの小林可夢偉が入った。
小林可夢偉のこれまでの予選最高位は2011年イギリスの8位で、もちろんこれは自身最高のグリッド。

5番手はライコネン(ロータス)、6番手バトン(マクラーレン)、7番手ウェバー(レッドブル)、8番手ペレス(ザウバー)、9番手アロンソ(フェラーリ)、そして10番手がグロージャン(ロータス)というトップ10グリッドとなった。
注目の決勝レースは15日(日)午後3時(日本時間:午後4時)にスタートとなる。

中国GP:公式予選の結果はこちら
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予選Q2王者ベッテル(レッドブル)敗退 Q3進出ならず

予選Q2が終了。
なんと2年連続の王者ベッテル(レッドブル)がQ2で敗退という波乱が起きた。

最速でクリアしたのは皮肉にも僚友のウェバーでベッテルとのタイム差はわずかに0.331秒だった。
2-3番手にロズベルグ&シューマッハのメルセデスAMG勢、4-5番手はペレス&小林可夢偉のザウバー勢、6番手ハミルトン(マクラーレン)、7-8番手にグロージャン&ライコネンのロータス勢、9番手にバトン(マクラーレン)、そして10番手で辛くも通過したのが前線の優勝者であるアロンソ(フェラーリ)だった。
小林可夢偉のQ3進出は今季初。

ここで脱落したのは上記ベッテル(レッドブル)、マッサ(フェラーリ)、マルドナド&セナのウィリアムズ勢、ディ・レスタ&ヒュルケンバーグのフォース・インディア勢、そしてリカルド(トロ・ロッソ)の7台となった。

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中国GP予選Q1、ザウバー勢余裕のクリア

中国GPの公式予選がスタート。
路面はドライコンディションで午前のフリー走行時よりさらに路面温度も上がっている。

20分間で行われたQ1では、ソフトタイヤを使ったザウバーのペレスが1'36.198でトップ。
ただ上位陣はミディアムタイヤでのアタックだけでソフトタイヤを温存したチームも多く、単純には比べられない状況。
2番手はソフトタイヤのアロンソ(フェラーリ)、以下グロージャン(ロータス)、マルドナド(ウィリアムズ)、マッサ(フェラーリ)、ディ・レスタ(フォース・インディア)、このあたりまではいずれもソフトタイヤ組。
以下、ウェバー(レッドブル)、バトン(マクラーレン)、ハミルトン(マクラーレン)、シューマッハ(メルセデスAMG)、ライコネン(ロータス)、小林可夢偉(ザウバー)、ロズベルグ(メルセデスAMG)、ベッテル(レッドブル)、ヒュルケンバーグ(フォース・インディア)、そしてリカルド(トロ・ロッソ)までがQ2進出。
小林可夢偉はミディアムタイヤでのアタックのみでソフトタイヤは残している。

ここで脱落したのはベルニュ(トロ・ロッソ)、コバライネン&ペトロフのケータハム勢、グロック&ピックのマルシア勢、デ・ラ・ロサ&カーティケヤンのHRT勢の計7台となった。

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中国GPフリー走行3回目はマクラーレン勢が君臨

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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公式予選を前に、中国GP最後のフリー走行が終了。
完全にドライコンディションで行われたこのセッションは、マクラーレン・チームのハミルトン&バトンが1-2体制。
ハミルトンはただ一人ベストタイムを1分35台に入れる1'35.940を記録した。

3-4番手はロズベルグ&シューマッハのメルセデスAMG勢、6番手にウィリアムズのマルドナドを挟み、7-8番手にペレス&小林可夢偉のザウバー勢、王者ベッテル(レッドブル)は9番手、そして10番手がロータスのライコネンだった。
フェラーリ勢はアロンソ15番手、マッサ18番手と再びティフォシに不安を抱かせる苦戦の模様。
最後尾はHRTのデ・ラ・ロサだったが、辛うじて今回も107%タイムはクリアしている。
注目の公式予選はこの後午後2時(日本時間:午後3時)から行われる。

中国GP:フリー走行3回目の結果はこちら
中国GP画像はこちら

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国際人権団体、バーレーンGP開催決定に反発

Bernie Ecclestone (C)RedBull Racing
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国際人権擁護団体の最大手である『国際人権救援機構』(アムネスティー・インターナショナル)が、このほどFIA(国際自動車連盟)が下したバーレーンGP開催決定の判断について反論する声明を発表した。

FIAはバーレーンの国内情勢の安全について、「新たな脅威は報告されていない」としたが、これについてアムネスティーのスポークスマンは、「2011年、バーレーンGPが安全性の問題から中止された後、かの国の情勢はさらに悪化しているし、国民の正当な抗議活動は催涙ガス等を使う機動隊による弾圧によって鎮圧され続けている。
また警察に抗議した若者に対しては、無慈悲な暴力行為がさらにエスカレートしている」と指摘。
さらに「真の人権改革がないままにバーレーンGPを開催することは、人権危機について世界が見て見ぬ振りをすること」と抗議した。

しかしこれについてFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表は、「事情を把握しないメディアが『問題』を騒いでいるだけで、現実のわれわれには何の問題もない。
バーレーンGPが予定通り開催されればみんながハッピーになる」と豪語した。

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シューマッハ、P Zeroイエロー・ソフトで最速タイム

(C)Pirelli Motorsport
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2012年4月13日、上海

メルセデスGPのミハエル・シューマッハは、中国GPの金曜フリー走行2回目において、ピレリのP Zeroイエロー・ソフトタイヤを使用して、本日の最速タイムを記録しました。中国GPには、P Zeroイエロー・ソフトとP Zeroホワイト・ミディアムタイヤが選択されています。

シューマッハの最速タイム 1分35秒973 は 最初のフライングラップで記録され、ソフトコンパウンドのウォームアップの速さが裏付けられました。フリー走行2回目の序盤、大半のドライバーは、ミディアムコンパウンドを使用し、徐々にソフトタイヤへ移行していきました。レッドブルのセバスチャン・ベッテルとマーク・ウェバー、メルセデスGPのニコ・ロズベルグのみが、P Zeroホワイト・ミディアムでフリー走行2回目を終えています。

シューマッハのラップタイムは、昨年のフリー走行2回目のベンチマークである1分37秒688(2011年型のソフトタイヤで記録)より大幅に速いタイムです。

フリー走行1回目は、変わりやすいコンディションの下で行われました。ドライバーはセットアップ作業を行いながら、主にCinturatoグリーン・インターミディエイトを使用しました。ケータハムのみが、セッション開始時にCinturatoブルー・ウェットを使用していました。その後、各チームは、路面が乾くにつれて、1時間30分のセッションの残り10分間でスリックコンパウンドへと移行しました。マクラーレンのルイス・ハミルトンが、フリー走行1回目の終了間際、P Zeroホワイト・ミディアムタイヤを使用して、1分37秒106の最速タイムを記録しました。

ピレリジャパン・プレスリリース

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最速シューマッハ(メルセデスAMG)、再び存在感示す

Mercedes Duo (C)Mercedes Motorsports
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天候が回復した中国GPフリー走行2回目、難しいコンディションの中トップタイムを記録したのは、前戦マレーシアGPの公式予選でトップ3会見にひさびさ登場するなど存在感をみせつけているかつての王者ミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)だった。

「何もマシンにトラブルはなかったし、ハンドリングには満足しているよ。
まだベストという訳じゃないけれど、かなりマシンは改善されたと感じている。
ただわれわれのマシンのほんとうのポジションは、明日の公式予選を見てみないとね」

昨年の公式予選では19回中僚友ロズベルグに勝ったのはわずか4回だけだったシューマッハだが、今年はここまで2回ともチームメイトを上回っている。

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小林可夢偉(ザウバー)、「マシンバランス良くなった」

小林 可夢偉 (C)Sauber Motorsport
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13日(金)行われたフリー走行では、午前5番手午後は7番手とわずかに順位を落としたザウバー・チームの小林可夢偉だが、本人は午後のほうが状態がいいと話した。

「いくつか修正が必要なマイナートラブルはあったけれど、全体としてはいい一日になったと思う。
ただ今日は視界が悪くてコース自体がよく見通せないということもあったし、路面コンディションも悪かったからそれほど意味はない。
マシンバランスについては明らかに午後のほうが良くなった。
まだセットアップは詰める必要があるとしても明日に向けてフィーリングは悪くないよ」

一方、他車同様しばしばブレーキング時に白煙を上げていたチームメイトのペレスは、「僕のほうは逆に午前のほうがマシンは良かった。
フロントタイヤの温度が上がらないし、ブレーキに問題があったのですぐにロックしてしまうんだ。
ブレーキロックでタイヤを1セット駄目にしたし、予選に向けては改善すべきところがまだたくさんあるね」と説明している。

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2012/04/13

ドライになったフリー走行2回目はシューマッハが最速

Michael Schumacher/Australia GP (C)Mercedes Motorsports
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金曜日午後行われた中国GPフリー走行2回目セッションは、路面も乾きやっとドライコンディションに。
ここで最速タイムを記録したのはメルセデスAMGのシューマッハで、ただ一人ベストタイムを1分35秒台に入れてみせた。
これは午前のハミルトンのタイムと比べ、1.133秒の短縮を果たしている。

2番手は好調が続くハミルトン(マクラーレン)、3-4番手にレッドブルのベッテル&ウェバー、5番手ロズベルグ(メルセデスAMG)、6番手バトン(マクラーレン)、7番手小林可夢偉(ザウバー)、8-9番手にフォース・インディアのディ・レスタ&ヒュルケンバーグ、そして10番手にフェラーリのアロンソが続いた。

ザウバーのペレスは11番手、ロータスのライコネンは13番手、フェラーリのマッサは17番手と苦戦が続いている。
マルシアのグロックはコースオフしてフロントノーズを飛ばしたが、セッション時間内にコースに復帰している。
このセッションの107%タイムは1分42秒692だったが、これはすべてのマシンがクリアした。

中国GP:フリー走行2回目の結果はこちら
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中国GPのフリー走行1回目は予報通り雨絡みに

Lewis Hamilton/Malaysia (C)McLaren Group
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13日(金)午前、F1第3戦中国GPが始まったが、事前の天気予報通り前夜来となる雨絡みの難しいコンディションとなり、各チーム共にあまり多くの周回を重ねることなく不完全燃焼で1回目のセッションを終えた。

こうした中、終盤になってやっとインターミディエイトによる本格的な走行がスタート、そして1'37.106という最速タイムを記録したのはここまで連続ポールポジションを獲得のハミルトン(マクラーレン)だった。
ここから1秒以上のタイム差で2-3番手にロズベルグ&シューマッハのメルセデスAMG勢、4-5番手には好調が伝えられるペレス&小林可夢偉のザウバー勢が続いた。
レッドブル・レーシングの2台はウェバー&ベッテルの順で6-7番手、8番手はバトン(マクラーレン)、そして9-10番手にはリカルド&ベルニュのトロ・ロッソ勢が入った。

ペトロフのマシンを得てフリー走行セッションを走ったケータハムのヴァン・デル・ガルデは19番手、またポール・ディ・レスタのマシンで走ったフォース・インディアのリザーブドライバー、ビアンキは20番手だった。

中国GP:フリー走行1回目の結果はこちら
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バーレーンGPは予定通り来週開催へ

FIA(国際自動車連盟)は13日(金)、来週予定される第4戦バーレーンGPについて、「慎重に調査した結果、安全性に問題の存在が発見されないこと、またFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)からもチーム側からもレースの中止ないしは延期の要請もなかった」として、予定通り開催が認められることを発表した。

バーレーンGPについてはこの日バーニー・エクレストン氏とチーム側が協議することになっていたが、FIAの発表はこれに先んじて行われたもの。

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バーレーンGP開催問題は今日金曜日に最終結論か

Bahrain GP Image (C)Sahara Force India F1
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F1関係者を不安に陥れているバーレーンGPの開催問題について、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表は中国GPの会場である上海サーキットで、金曜日にチーム側と持つ会合で最終決定するとした。

ただし、当のエクレストン氏は「バーレーンの当局から中止と通達されない限り、カレンダーはスケジュール通りになる」と、バーレーンGPが何らの変更なく予定通り開催されることを強調している。

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中国GPのスチュワードに再びエマニュエル・ピロ氏

Emanuele Pirro/Malaysia GP
FIA(国際自動車連盟)は、今週行われる中国GPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に元ベネトン等のF1ドライバーであるエマニュエル・ピロ氏(50歳:イタリア)を指名したことがわかった。

ピロ氏は1989年のフランスGPで当時のベネトン・チームからアレッサンドロ・ナニーニのチームメイトとしてF1デビュー、翌年1990年と1991年シーズンをスクーデリア・イタリア(ダラーラ・ジャッド)から参戦、最高位は1989年オーストラリアGPの5位だった。

なお同氏のスチュワード就任はこれが通算4回目、昨年の中国GPでも同職を務めている。

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FIA、メルセデスDRSに対するロータスの抗議を却下

Mercedes 『W03』 (C)Mercedes Motorsports
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12日(木)ロータス・チームは、メルセデスAMGチームが使用しているDRS(ドラッグ・リダクション・システム)について、「ドライバーの動作によりマシンの空力特性を変化させる」としてレギュレーション違反をFIA(国際自動車連盟)のレーススチュワード(競技審査委員)に訴えた。

しかしチャーリー・ホワイティング氏を長とするスチュワードは両チームの関係者を呼んでヒアリングを行った結果、全員一致でこれを却下したことがわかった。

これによりメルセデスAMGチームは今週の中国GPでも同システムを使用できるが、一方ロータス・チーム側は抗告する権利を留保することになる。

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ハミルトンにハンディ、グリッド5番降格のペナルティ

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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いよいよ今日から始まる中国GPを前に、マクラーレン・チームは前戦マレーシアGPで3位に入ったルイス・ハミルトンのマシンにギヤボックスのトラブルがあることを確認。
交換することをFIA(国際自動車連盟)に通知した。
これにより、ハミルトン(マクラーレン)は土曜日の公式予選の結果にグリッド5番降格のペナルティが科せられることになる。

これまで開幕から2戦連続でポールポジションを獲得してきたハミルトンにとって、最高でも6番手からのスタートという大きなハンディを背負うのはショックだが、当人は「たとえペナルティを受けてももちろんレースでは優勝を狙う。
そうでなければポイント獲得を目指して全力で戦うのは当然のこと」と、語っている。

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2012/04/12

ウィリアムズ、スージー・ウォルフ嬢を開発ドライバーに指名

Susie Wolff (C)Williams F1
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ウィリアムズ・チームは、同チームの開発ドライバーとしてスージー・ウォルフ(29歳:イギリス)を指名したことを明らかにした。

これにより今後ウォルフ嬢は開発チームの一員に加わり、まず手始めにF1シミュレーターで、その後直線コースで行われるエアロダイナミックステストに起用される見通しだ。
ウォルフ嬢はこれまで主にDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)で活躍しているが、シングルシーターの経験はあまり伝えられていない。

なお女性ドライバーとしてはマルシアF1チームもテストドライバーにスペインのマリア・デ・ビロタ嬢を起用している。

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今週末の中国GPは金曜日に雨の可能性

Chinese GP Image (C)Ex.Virgin Racing
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今週、F1は第3戦の中国GP。
その開催地である上海の天気予報について、地元気象台ではフリー走行が行われる金曜日に雨の可能性があるということだ。
なお前戦のマレーシアと比べ、湿度、気温共に大幅に低くなるとみられている。

期 日 種 目 気 候 気 温 湿度
4月13日(金) フリー走行 曇りのち雨 11- 13度 88%
4月14日(土) 公式予選 晴れ 9- 18度 70%
4月15日(日) 決勝レース 曇り 10- 16度 77%

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FIA、中国GPのDRSゾーンは距離縮小へ

2011 Scene (C)Sauber Motorsport
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FIA(国際自動車連盟)が今週末行われる中国GPのDRS(ドラッグ・リダクション・システム)ゾーンを発表した。

それによればゾーンの設定は昨年と同様13コーナーから14コーナーに掛けての最長ストレート部分1か所であるものの、その距離は昨年より約50m短縮される。
これは昨年のレースデータを分析した結果を受けてのものということだ。

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WECトヨタ、ルマン24時間レースがぶっつけ本番に

TS030 HYBRID (C)TMG
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 F1から撤退後、次のステージにスポーツカーレースの最高峰WEC(世界耐久選手権)を選んだトヨタ・レーシングだが、期待の『TS030 HYBRID』がデビュー戦に予定していたスパ6時間レースのテスト中にクラッシュ。

残念ながら参戦車両はモノコックまで修復不能まで損傷を受けたことから同レースへの参戦断念を余儀なくされた。
これにより6月のルマン24時間レースはぶっつけ本番での参戦ということになった。

詳細ニュースはこちら

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2012/04/11

エクレストン氏、バーレーンGP開催中止に傾く?

Bahrain GP Image (C)Sahara Force India F1
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再び国内政情が悪化していることから間近に迫った今年の開催も危ぶむ声が高まっているバーレーンGPだが、これまで一貫して開催を主張してきたFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表の姿勢に変化が表れたのかも知れない。

これはイギリスの『タイムズ』紙が伝えたもので、それによればエクレストン氏は「チームが(バーレーンに)行きたくないというのであれば、私の力で行かせることはできない」と、微妙な言い廻しに変化したというもの。

バーレーンGP開催についてチーム側はすでに最終のタイムリミットに至っているとしているが、すでに一部チームでは中国からバーレーンに向かうチケット準備とは別に中国から直接ヨーロッパに帰国するチケットも用意し始めているとも伝えられている。

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アメリカGP復活開催にブラジル紙から疑問符

Austin Circuit Image (C)Circuit of the Americas
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今年、2007年(インディアナポリス)以来となる復活開催が見込まれているオースティン(テキサス州)のアメリカGPだが、ブラジルの『オ・エスタド・デ・サンパウロ』はその実現に疑問符を投げ掛けている。

その取材によれば主催者と地元テキサス州政府との間でFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)に対する巨額開催権料(推定1,800万ドル:約14億5,800万円)の支払いについて見解が異なっていて、これが準備の足を引っ張っているというのだという。

主催者の一人であるレッド・マコームズ氏は工事の進捗に心配がないことを強調しているが、それでもブラジルでは「開催できないほうに賭ける」との声が大きい。

そのアメリカGPは今季第19戦として11月16日(日)に決勝レースが予定されている。

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『CVCキャピタル』、保有のF1株式一部売却へ

 CVC Capital logo
現在F1の株式を保有する『CVCキャピタル』が、ゴールドマンサックス社を通じ、最大で全体の20%にあたる株式を売却する見込みであることがわかった。

同社は非公開の投資企業だが、近くシンガポール市場で上場することになるようだ。
売却が実現した場合、その株式の総額は20億ドル(約1,620億円)にもなるとみられ、アジアで香港市場と競い合っているシンガポール市場としてもきわめて魅力的な取り引きになりそうだ。

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2012/04/10

「宇宙に行きたかった」モニシャ・カルテンボーン(ザウバー)

M.カルテンボーン&小林可夢偉 (C)Sauber Motorsport
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ペーター・ザウバー代表が自身の後継者として名前を挙げたモニシャ・カルテンボーンさんは、子供の頃「実は宇宙に行きたかった」と述懐している。

インドで生まれたカルテンボーンさんはオーストリアに移住、法律を学び弁護士になると共に同国の国籍を取得。
F1に関わるきっかけとなったのは、ザウバー・チームの株主だったフリッツ・カイザー・グループに就職したことからだった。

ザウバーではチームの法的部門を管理する立場にあったが、大きな変革はBMWが突然F1からの撤退を表明してチームが「放り出された」時。
これを機に取締役となってチーム全体の運営をみる立場になり、F1では珍しい女性のCEO(最高経営責任者)としてペーター・ザウバー代表の信頼を勝ち得たもの。
同史は「チーム代表になったら、F1における女性の立場の向上に務めたい」と意欲をみせている。

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サラHRT代表、「中国ではさらに進歩を遂げる」

Pedro de la Rosa (C)HRT
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開幕戦オーストラリアGPでこそ『107%ルール』の壁に阻まれて決勝レースノグリッドに着くことができなかったHRT(前ヒスパニア・レーシング)だが、続く第2戦のマレーシアでは念願の決勝レーススタートを果たし、チームの士気は高まっている。

同チームのルイス・ペレス・サラ代表は、「マレーシアでわれわれは立派にF1レースが戦えるレベルにあることを証明したが、その後の3週間のインターバルでさらに『F112』は進歩を遂げている。
もちろんまだわれわれにやるべき仕事は多いが、みなさんが考えている以上に良い状況で中国の地に到着することを疑っていない」と英『オートスポーツ』に強調した。

同代表はその具体的な例として課題だったクーリング、そしてエアロダイナミックスにも新しい改良が加えられたことを明かしているが、その真価は土曜日の午後には明らかになることだろう。

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ペーター・ザウバー代表、後継者にカルテンボーンさん指名

Sauber Junior Drivers (C)Sauber Motorsport AG
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今年69歳になるザウバー・チームのペーター・ザウバー代表(スイス)が、自身の後継者としてモニシャ・カルテンボーン/CEOを指名した。
実現すれば女性のF1チーム代表は史上初めてということになる。

ザウバー代表は、「私は70歳になってもピットウォールに座っているつもりはない。
その前に後継者に引き継ぐつもりだが、時期は不明としてもそれはほぼ間違いなくモニシャ・カルテンボーンになることだろう。
彼女はこれまで13年間に渡りチームのために働いてきたが、常にリーダーシップが取れる優れた資質を証明してきた。
彼女がF1チーム代表となっても、きっとうまくやれることだろう」と、スイス『ゾンターク・ブリック』に語っている。

かつて同代表はチームをBMWに売却していったんは現場から離れたものの、2010年BMWが突然F1からの撤退を表明したため、止むを得ずチーム代表に復帰したという経緯がある。

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2012/04/09

小林可夢偉(ザウバー)、「上海はウチのマシンに合っている」

開幕から2戦連続で入賞、とりわけマレーシアでは2位表彰台もゲットして好調さをみせているザウバー・チームでは、次の中国GPについても「ウチのマシンに合っている」と、小林可夢偉が意欲をみせている。

「高速コーナーが多い上海のコースはウチのマシンに合っていると思うから、とても楽しみにしているんだ。
幸い、いまチームの流れはとてもポジティブでいいものだしね。
この短いインターバルで各チームとも改良を施してきていると思うけど、必ずや連続入賞したいと思っているよ」

小林可夢偉&ジョセフ・レーベラー (C)Sauber Motorsport
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そう語る小林は、このインターバルでチームの理学療法士であるジョセフ・レーベラー氏の特訓を受けていたという。
かつて故アイルトン・セナの専属トレーナーを務めた同氏は、その後プロストやヒル、ハッキネン、マンセル、ライコネン、そしてベッテルら多くのF1チャンピオンを育成してきた大ベテランだ。

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バトン(マクラーレン)、「中国GPを楽しみにしている」

2010 Scene (C)McLaren Group
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今季開幕戦のオーストラリアGPでは優勝しながらも、続くマレーシアGPでは14位と不本意な結果に終わったマクラーレン・チームのジェンソン・バトンだが、今週末行われる中国GPまでのわずかなインターバルで、心身共にリフレッシュ、勝利への意欲が再び高まったと前向きな姿勢を強調している。

「僕は昔から過去のことにこだわるより前を向いて行動してきたから、別に前回の不運な出来事を引きずったりはしていない。
この3週間、ゆっくり休んだと同時にフィジカル・トレーニングも積んできた。
中国は2010年に優勝した験のいい所だから、楽しみにしているよ」

開幕戦のオーストラリアに向かう前に日本に立ち寄ったとされるバトンはマレーシアの後再びイギリスに戻っていて、今回また中国まで飛ぶというハードスケジュールをこなしている。

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フェラーリ、故ジル・ビルニューブ追悼イベント開催へ

Gilles Villeneuve (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリはかつて同チームで走り、伝説的ドライバーとなっている故ジル・ビルニューブ選手(カナダ)を悼み、没後30年を迎える今年の5月8日(火)に追悼イベントを行う意向を明らかにした。

ジル・ビルニューブ選手は1982年のベルギーGPで起きたアクシデントで死去。
なお、1997年のF1チャンピオンであるジャック・ビルニューブはジル氏の子息。
当日はジャック氏がフィオラノ・サーキットで1979年に父が実際に乗ったフェラーリ『312T4』をドライブするという。

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2012/04/08

マニクール、フランスGP開催地へ逆襲の名乗り

2003 France GP Scene (C)Williams F1
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2008年を最後に開催が途絶えているフランスGPについてはフランソワ・フィヨン首相がポールリカールでの開催を目指して動いていることが判明、注目を集めているが、今度はかつての開催地であるマニクールが逆襲の復活開催に名乗りを挙げていることがわかった。

これをリードするのは当然のごとくマニクールの地元ニエーヴル県のパトリス・ジョリー知事だが、その背景にはかつて自らF1チームを率いたフランスF1の名士、ギ・リジェ氏であると仏『レキップ』紙は報じている。

今年82歳になるリジェ氏は「宿泊施設等の環境整備を考えれば、マニクールのほうがはるかにふさわしい」と主張するが、いずれにせよ国の決定は大統領選挙(4月22日)まで動かないだろうとの見解をみせている。

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ライコネン(ロータス)、「中国でもスピード示す」

Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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開幕戦こそ僚友グロージャン(予選3位)に後れを取った形のキミ・ライコネン(ロータス・チーム:予選18位)だったが、第2戦のマレーシアGPでは予選・決勝共に5位と僚友を凌駕、さらにレース中のファステストラップを記録するなどその偉駄天ぶりをみせた2007年のチャンピオンは今週末行われる中国GPにも強い意欲をみせている。

「上海のトラックは特に好きという訳でもないけれど、これまでの2戦とはまた違ってチャレンジし甲斐があると思っているよ。
このわずかなインターバルの間に、チームは『E20』にさらなる改良を施してくれた。
おそらく中国でもまたわれわれがスピードを示すことになるだろう」

控え目に語るライコネンだが、中国GPでは過去4回表彰台に上がっている他、このうち2007年にはフェラーリでみごと優勝の栄誉に輝いている。

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FIA(国際自動車連盟)、なおも「バーレーン情勢注視」

Bahrain Circuit (C)Mercedes Motorsports
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すでにFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)と共に今年のバーレーンGP復活開催にゴーサインを出しているFIA(国際自動車連盟)だが、このところ再び国内情勢が悪化していることを憂慮、慎重に情勢を見極めていることを明らかにした。

これはイギリスの『ロイター通信』が伝えたもので、それによればFIAは在外大使館等の外交ルートや、現地バーレーンの主催者であるBIC(バーレーン国際サーキット)らと緊密な連絡を取っているとのこと。

先頃まで「バーレーンGPの安全性は問題ない」としていたかつてGPDA(F1ドライバー団体)の代表だった元チャンピオン、デイモン・ヒル氏も、「バーレーンへの渡航は慎重にすべき」とその姿勢を変更している。

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2012/04/07

タイヤから見た中国GP ソフトとミディアム、中国の高速コーナーへ挑む

2012 Prerri F1 Tyre(C)
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2012年中国GP: 2012年4月13-15日 上海

グランプリ概要:
今年、最も技術的に厳しいレースの一つである上海GPにおいて、タイヤ戦略に注目が集まっています。昨年、ファイナルラップまで順位の行方がわからなかったトップ3は、それぞれ異なる戦略を採りました。そして、今年、ピレリがコンパウンド間の性能差を縮小させたため、タイヤ戦略の重要性は一層大きくなったと言えるでしょう。

ピレリは、中国へP Zeroホワイト・ミディアムコンパウンドと、P Zeroイエロー・ソフトコンパウンドを持ち込みます。サーキットは、長いストレート、ヘビーブレーキングエリアとともに、高速で開放的なコーナーが特徴です。

これらの要素により、タイヤ戦略は非常に重要なものになります。昨年、レースに勝つために必要なスピードをもたらしたのは3ストップ戦略でした。ミディアムとソフトの組み合わせは、このサーキットにおけるグリップとパフォーマンスのベストな妥協点を確保します。

しかし、雨の可能性も高いため、Cinturatoグリーン・インターミディエイトとCinturatoブルー・フルウェットが登場することになるかもしれません。短い時間の豪雨が特徴的なマレーシアと異なり、中国での雨は、しばしば小雨で長い時間降り続けます。
その場合は、インターミディエイトにとって理想的な舞台となります。

ピレリジャパン・プレスリリース

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ベッテル、「カーティケヤンとのことは意に介してない」

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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マレーシアGP終了後、決勝レース中に接触を起こしたナレイン・カーティケヤン(HRT)を激しく非難したことで逆に集中砲火を浴びてしまったレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルだが、第3戦の中国GPを控えすでに気分を一新していることを強調した。

これは地元ドイツの『スポルト・ビルト』に語ったもので、その中でこの2年連続世界チャンピオンは、「実際にあのアクシデントで4位というポジションを失ったことはとても大きなショックだったけど、僕の発言に問題があったのも事実かも知れない。
ただこの出来事はあくまでもスポーツの一部だったということ。
競技者は、時にはこうして感情を見せてしまうこともあるものさ。
でもレースが終わって10分も経てば、それも収まってくる。
もう彼のことは全然意に介してないし、新たな気持ちで中国GPに臨むよ」と、語っている。

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不振の韓国GP、開催は今年限りとの噂広がる

韓国GP Scene (C)Ex.Renault F1 UK
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2010年に開催が始まったばかりの韓国GPだが、早くもその終了が噂になっている。

これはイタリアの専門誌『アウトスプリント』が報じたもので、代わりにアルゼンチンでF1グランプリ開催が復帰する可能性があるというもの。
古来は1953年から開催がスタートしたアルゼンチンGPは、何度か中断を繰り返したあと1998年(ミハエル・シューマッハ優勝)を最後に開催が途絶えているが、近年セルジオ・ペレス(メキシコ)やパストール・マルドナド(ベネズエラ)らの活躍もあり、再び南米でF1の気運が高まっているとされる。

一方、韓国GPは自国人ドライバーがいないこともあって関心も盛り上がっておらず、チケット販売の不振が続いていてFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)に対する開催権料が支払えないとも伝えられている。

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ロータス・チーム、グループ・ロータスとの提携を終了

Team Lotus logo (C)Team Lotus

ロータス・チーム(前ルノー・チーム)は、チームのタイトル・スポンサーでもあったグループ・ロータスとの提携関係が終了したことを明らかにした。

ロータスの名称権はマレーシアの自動車メーカーであるプロトンが所有していたが、本業の販売不振からこれを手離し、F1への関係も清算されるもの。
ただ、ロータス・チームはジェラール・ロペス代表率いるジェニイ・キャピタルが所有していて、資金的な影響がないことやチーム名の存続も確認されている。

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2012/04/06

徳永直紀氏(ロータス副テクニカルディレクター)、離脱

ロータス・チームで副テクニカル・ディレクターを務めていた徳永直紀氏が、チームを離脱することがわかった。

徳永氏は2000年に車両ダイナミックス・エンジニアとして同チームに加入、2002年にはコントロール・システム部門の責任者に昇格、さらに2010年からは現職に就いていた。

同チームのジェームズ・アリソン/テクニカル・ディレクターは「彼が果たしたこの12年間の功績に感謝する」と言葉を贈った。
なお同ポジションは当分空席のままになるという。

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ルーベンス・バリチェッロ、「フェラーリとの経緯は自身の執筆本で」

Rubens Barrichello (C)Honda Racing
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過去ジョーダンやスチュワート、フェラーリやホンダ、さらにはブラウンGP、そして最後はウィリアムズでF1キャリアを終えたルーベンス・バリチェッロ(39歳:ブラジル)だが、依然としてF1に強い執着を持っていることを明らかにした。

これは地元ブラジルのテレビ取材で明らかにしたもの。
その中でこの大ベテランは「インディカーはとても快適で居心地がいいものだよ。
でももしもまたF1から復帰の声が掛かれば、戻ることに全然やぶさかではないね、オープンだよ。
とりわけそれがまたフェラーリからのものであれば申し分ない。
僕とフェラーリとの間では何かトラブルがあったように伝えられているけれど、そんなことはない。
その辺りのことは、今度僕が書く自身の執筆本で明らかにするつもりさ」と、宣伝にも余念がなかった。

F1で通算11勝を挙げたバリチェッロだが、そのうち9勝はフェラーリ時代に記録したもの。
(あとの2勝はブラウンGP)

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ザウバー・チーム首脳、「もっと資金があれば……」

Monisha Kaltenborn (C)Sauber Motorsport
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開幕2戦を終え、トップ4(レッドブル、マクラーレン、フェラーリ、メルセデス)を除き最もその戦闘力に高い評価を得ている一つがザウバー・チームだろう。
しかし同チームのモニシャ・カルテンボーン/CEOは「もっとわれわれに資金があればさらなる活躍が出来るのに」と、その逼迫する内情を憂えた。

「如何にシーズン当初優れたマシンを持っていても、長いシーズンを経ると資金力に勝る有力チームが上位になってしまう。
これがF1という戦いの常なのです。
残念ながら、その点で私たちは劣っていることを認めざるを得ません。
ほんとうに悔しいことです」と、ブラジルの『オ・エスタド・デ・サンパウロ』紙に吐露している。

同史によれば、トップチームがおよそ2億ユーロ(約216億円)以上の予算を持っているのに対し、ザウバー・チームにおいては最大でもわずか8千万ユーロ(約86億円)程度でしかないという。
ちなみにザウバーではセルジオ・ペレスがメキシコの企業から大きな支援を取り付けているものの、小林可夢偉への日本企業からの支援は皆無に近い。
(NECは現地企業によるもの)

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HRT、若手育成プログラムに中国人ドライバー起用

Ma Qing Hua (C)HRT
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HRT(前ヒスパニア・レーシング)はリリースを発表、来週行われる中国GPに機を合わせ、同チームの若手育成プログラムに中国人ドライバーであるマ・キンファ(24歳)を起用することを明らかにした。

マ・キンファはイギリスF3やスペインF3に参戦した経験を持つというが、F1はまだ未体験。
実現すればトゥン・ホー・ピン(元ウィリアムズ)以来の中国人F1体験ドライバーということになる。

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2012/04/05

レッドブル・レーシング首脳、なお怒り収まらず

Helmut Marko (C)RedBull Racing
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マレーシアGP決勝レースで起きたベッテル(レッドブル)とカーティケヤン(HRT)の接触事故は、レーススチュワードからカーティケヤンに対してレース後20秒の加算のペナルティが科せられたが、レッドブル・レーシングの首脳陣はまだ怒りが収まっていないようだ。

同チームでレーシング・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコ氏は、「今年のF1にはまるで二つの異なるリーグが混走しているようだ。
とりわけマルシアとHRT、彼らはトップグループと比べ6-8秒も遅いタイムで走っているんだから危なくて話にならない。
われわれはレース後二つのチームのマネージャーを派遣してもっと注意するよう話をしたが、今回ベッテルが失ったポイントはシーズン最後にとても重要なものになるかも知れない」と、地元オーストリアの『セアブス・テレビ』に語っている。

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フェラーリがザウバー『C31』に続く、と伊専門誌

Sergio Perez (C)Sauber Motorsport
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マシンの戦闘力アップが必至とされるフェラーリ・チームだが、どうやら先のマレーシアGPで大健闘したザウバー・チームの『C31』をお手本にするようだ。
これは地元イタリアの専門誌『アウトスプリント』が報じたものだが、元々両者は同じフェラーリ・エンジンを搭載する関係の深いチームではある。

『C31』はマレーシアGPでの刻々と変化する路面コンディションでも終始快調なペースを続け、優勝したフェラーリのアロンソを追い回し続け評価を上げたが、実は開幕戦のオーストラリアGPでも2台共トラブルを抱えながらもW入賞を果たしている。

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2012/04/04

バーレーン、スペイン、モナコ用のタイヤコンパウンドを発表 (ピレリ)

2012 Prerri F1 Tyre(C)
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2012年4月3日、ミラノ

ピレリは、今シーズンのFIA Formula One世界選手権第4~6戦(バーレーン、スペイン、モナコ)用のタイヤ選択を発表しました。

バーレーンでは、P Zeroホワイト・ミディアムタイヤとP Zeroイエロー・ソフトタイヤが選択されています。(今年のオーストラリア、中国と同じ選択です。)スペインでは、P Zeroシルバー・ハードタイヤとP Zeroイエロー・ソフトタイヤが使用されます。この組み合わせは、今年初めての登場になります。モンテカルロでは、P Zeroイエロー・ソフトタイヤとP Zeroレッド・スーパーソフトタイヤが見られます。ピレリの2012年タイヤレンジで最もソフトなP Zeroレッドが、今シーズンのデビューを迎えます。

バーレーン用のタイヤは、高い気温と中東のサーキットの特性である中程度のグリップレベルを考慮に入れて選択されました。スペインでは、カタロニア・サーキットの高い横方向の負荷に対応するために、ハードタイヤが、戦略の幅を広げるソフトタイヤとともに登場します。モンテカルロは、今年の中で、最低速で、最もツイスティなサーキットです。そのため、短いラップで最大限のグリップが得られるように、スーパーソフトが使用されます。

レギュレーションによると、レース週末、通常の状況下で、各チームには硬い方のコンパウンド6セット、軟らかい方のコンパウンド5セットが供給されます。また、ピレリは、ダンプコンディション用として、Cinturatoグリーン・インターミディエイトタイヤ(ドライバーあたり4セット)を、Cinturatoブルー・ウェットタイヤ(ドライバーあたり3セット)とともに持ち込みます。

ピレリジャパン・プレスリリース

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勝者フェラーリ、欧州ラウンド開幕でさらなる進化へ

2011 Scene (C)Ex.Lotus Renault GP
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前回のマレーシアGPでは「予想外」の今季初勝利を飾ったフェラーリ・チームだが、ヨーロッパ・ラウンドの幕開けとなるスペインGPでは、『F2012』にさらなる改良を加え、真の優勝争いに躍り出る決意をみせている。

それによればマレーシアでの勝利は悪天候による混乱やドライバー自身の能力によるところが多いと分析、タイトル争いに加わるためにはマシン自体のポテンシャルアップが欠かせないというものだ。
具体的にはエアロダイナミックスや排気の処理などが見直されるものとみられる。

第5戦スペインGPはシーズン前テストも行われたバルセロナ・サーキットで5月13日(日)に決勝レースが行われる。

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バーレーンGP復活開催にまた暗雲が……

Bahrain Circuit (C)Mercedes Motorsports
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バーニー・エクレストン氏が復活開催を宣言したことにより、一気に開催に流れを作ったバーレーンGPだが、先週末再び市民の死亡事故が起きたことが判明、またしても先行きが不透明になりつつあるようだ。

地元UAE(アラブ首長国連邦)の『ガルフ・ニュース』らが伝えるところによれば、バーレーンGPの開催地であるサクヒールの近郊サルマバードで、反政府運動に従事した若者が身元不明車両からの銃撃を受けて死亡する事故が起きたというもの。

このニュースは依然としてバーレーン国内が政情不安定であることを示すものとして、関係者に衝撃を与えている。

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2012/04/03

HRT、トニ・クケレラ氏をテクニカル・ディレクターに

Toni Cuquerella (C)HRT
HRT(前ヒスパニア・レーシング)は、次戦中国GPから現チーフ・レースエンジニアであるトニ・クケレラ氏をテクニカル・ディレクターに昇格させることを正式発表した。
同チームでは昨年9月に当時のジェフリー・ウィリス/テクニカル・ディレクターが離脱して以来空席になっていたもの。

ルイス・ペレス・サラ代表は、「クケレラには『F112』の戦闘力をさらに上げ、グリッドの常連になるよう手腕を発揮してもらいたい」と期待を述べた。

これに対しクケレラ氏は、「マシンにはまだ問題点があるが、私の仕事は開発部門と現場との連携を取り、チーム全体が効率よく機能するようにすること」と意欲をみせている。

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バトン、「フェラーリからオファー受けていた」

Jenson Button (C)McLaren Group
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現マクラーレン・チームのジェンソン・バトンが、昨年夏にフェラーリ・チームカラオファーを受けていたことがわかった。
これはブラジルの大手通信社『アジェンシア・エスタード』が伝えたもので、実現していればアロンソのチームメイトになっていたことになる。

これはバトン本人も認めているが、本人は「オファーを受けたのはフェラーリだけではない」と、意に介していない模様。
ただその後バトンはマクラーレン・チームとの間で長期契約を結んでいて、仮に今季末でマッサがチームを去ったとしてもフェラーリ入りすることはないだろう。

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2012/04/02

フランスGP、まだ開催権料に大きな隔たり

2006 FranceGP (C)Renault F1 UK
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3月30日にフランソワ・フィヨン首相自らがF1について会見するということで、期待されたフランソワ・フィヨン首相の復活開催だが、具体的な進展は何も明らかにされなかったことから一気に盛り上がりは消滅してしまった感じだ。

しかしそれでもなお同首相は、隔年開催への道を模策、また開催権料の引き下げをFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)に求めていくことを明らかにした。

それによればバーニー・エクレストン氏との交渉で、まだ200万ユーロ(約2億2千万円)もの開催権料隔たりが埋められていないということだ。
また隔年開催についてはベルギーGPが候補に挙げられていて、もしこれが成立しない場合にはベルギーGPも証明の可能性があるとみられている。

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ザウバー・チーム、フェラーリからの接触を否定

Sergio Perez (C)Ferrari S.p.A
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一時は大きく伝えられた、フェラーリ・チームがセルジオ・ペレス(現ザウバー)を起用するのでは、とのニュースだがそれぞれのチームが共に完全否定したことで噂は終息に向かいつつあるようだ。

これはフェラーリ・チームの首脳陣が揃ってマッサへの支持継続を強調する一方で、ザウバー・チームの側でもペーター・ザウバー代表が「フェラーリ・チームからの接触は一切ない」と否定しているもの。

また当のペレスもあらためて「今シーズン末まで僕はザウバー・チームのドライバー」と言明しているが、心中は穏やかでないことだろう。

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2012/04/01

ヤス・マリーナ・サーキット、若手テスト存続を熱望

Yas Marina Circuit Image (C)Ex.Brawn GP F1 Team
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ここ2年続いたアブダビGP終了後にヤス・マリーナ・サーキットで行われる若手ドライバー対象のF1合同テストだが、既報のように今年はイギリスGP後のシルバーストーン・サーキットに変更されようとしている。
この報を受けたヤス・マリーナ・サーキットでは、なんとか当地での開催が継続されるよう熱望しているようだ。

同サーキットのリチャード・クレガン/CEOは、「われわれはこれまでと同様、アブダビGP終了後のスケジュールを空けて今から準備を整えている。
実際にテストを行なうかどうかはそれぞれのチームが判断することだが、もし現実に行われないとしたら、われわれは大いに失望することだろう」と、地元紙で訴えている。

もしアブダビGP翌週に行われた場合、現場のスタッフが5週連続の作業となることが憂慮されている。

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バーレーン連盟会長、「バーレーンGPの安全はヨーロッパ以上」

Bahrain Circuit Image (C)BIC
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FIA(国際自動車連盟)とFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表が最終的にゴーサインを出したとされる今年のバーレーンGPだが、一部のF1チーム関係者からはそれでもなお国内政情に不安を示す向きが多い。
こうしたことを受け、地元バーレーン自動車連盟のアル・カリファ会長は、その安全性を次のように英国の『PAスポーツ』で強調した。

「バーレーンはすでに十分な安全性が担保されていて、これ以上の措置は必要は何もない。
元来、バーレーン国民は外国人に対していかなる暴力を振るったこともない。
だからわれわれは、外国から来るすべての人に対し他のどんなグランプリよりも安全に観戦ができるということを言いたいね。
ただ私はまったく心配していないが、それが『絶対』かと言われればそこまでは言えない。
しかしそれは例えヨーロッパでだって起き得ることじゃないのかね」

皮肉にもこの言葉を裏付けるように、スペインGPの開催地であるバルセロナでも市民の暴動が伝えられ始めている。

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フェラーリ・チーム首脳陣、揃ってマッサ支持を強調

Ferrari Team (C)Ferrari S.p.A
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開幕2戦、予選で苦戦したばかりか決勝レースでもいずれもノーポイント。
地元ブラジルのメディアからも厳しい論調が伝えられるフェリッペ・マッサ(30歳:ブラジル)だが、それと反比例するようにチームの首脳陣からはサポートの声が聞かれている。

それらを総合すると、みな不振の原因にはマシンの側に大きな責任があり、マッサを更迭する動きなどないというもの。
これを受け当のマッサは、「モンテツェモロ社長やドメニカリ代表らの言葉を聞いた時はうれしかった。
また(チームメイトである)アロンソからも優しい言葉をもらっているし、あらためて僕はこのチームで頑張りたいと思ったよ」と、語っている。

次戦中国GPは過去2回表彰台に上がっている所。
ここでなんとか挽回のきっかけを作りたいところだ。

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