(C)Pirelli Motorsport
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2012年4月22日、バーレーン
セバスチャン・ベッテルは、正しいタイヤ戦略によって、バーレーンGPで今シーズン初勝利を挙げました。
ベッテルは、予選でポールポジションを獲得し、決勝では3ストップ戦略を選択して、自己22回目の優勝を果たしました。開幕から4戦が終了し、異なる4チームが各レースを制し、ベッテルは4人目のドライバーズ選手権ポイントリーダーとなりました。
ベッテルは、P Zeroイエロー・ソフトタイヤでスタートし、11周後、P Zeroホワイト・ミディアムへ交換しました。その後、P Zeroイエロー・ソフトへと繋ぎ、最終スティントでP Zeroホワイト・ミディアムを使用しました。
バーレーンは、砂によってダーティーになりがちなトラックと、リアタイヤにトラクションを要求する中・低速コーナーの存在のため、タイヤのデグラデーションに関して、今シーズンで最も厳しいサーキットのひとつです。
レースは、時おり強い風が吹く、路面温度32℃前後の比較的涼しいコンディションでスタートしましたが、結果的には、57周のレースを通じて、熱によるデグラデーション対応を含むタイヤマネージメントが不可欠なスキルとなりました。
大半のドライバーが3ストップ戦略を採りましたが、フォース・インディアのポール・ディ・レスタは、2ストップ戦略を選択しました。タイヤ温存のために予選Q3でタイム計測を行わず、10番グリッドからスタートしたディ・レスタは、最終スティントをミディアムタイヤで24周走行し、6位入賞を果たしました。ディ・レスタの直前の5位になったのは、メルセデスのニコ・ロズベルグでした。彼は、Q3で1回のアタックしか行わず、ソフトタイヤを1セット温存していました。
元世界王者、ロータスのキミ・ライコネンは、予選Q3には進出できず、11番グリッドからスタートしました。しかし、彼もまた、数セットの新品タイヤをレース用に温存できたことになります。ライコネンは、この点を活用し、レース中盤から首位のベッテルを猛追しました。この時、ライコネンはミディアムタイヤを、ベッテルはソフトタイヤを装着していました。同一周回でのピットストップ後の最終スティントでは、両ドライバーはミディアムコンパウンドを使用しました。ベッテルは、最終スティント序盤からタイヤをアグレッシブに使い、ライコネンを引き離しました。しかし、対照的にスティント序盤でタイヤをケアしていたライコネンは、終盤、再びベッテルとの差を詰めました。
メルセデスのミハエル・シューマッハも3ストップ戦略を採り、ギアボックス交換ペナルティによる22番グリッドのスタートから、ポイント圏内まで復活してフィニッシュしました。
ピレリジャパン・プレスリリース
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