P ZeroスリックとCinturatoウェット、メルボルンで走行 (ピレリ)
(C)Pirelli Motorsport
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2012年3月16日、メルボルン
ピレリの2012年シーズンは、新しいCinturatoグリーン・インターミディエイトタイヤで幕を開けました。(Cinturatoの名称は、ピレリが1950年代にF1に参戦していた当時のタイヤレンジ名称を受け継ぐものです。)今年最初のフリー走行1回目は、トロ・ロッソのルーキーのジャン・エリック・ベルニュによるダンプトラック走行から始まりました。
レース週末、各チームにはドライバーあたり11セットのスリックタイヤが供給されます。2012年のレギュレーションにより、フリー走行開始時から11セット全ての使用が可能になります。しかし、オーストラリアにおける金曜日の2回のフリー走行は、ともに雨模様の中で行われました。この場合、レギュレーションでは、「2回のフリー走行がともにウェットコンディションの場合、1セットのスリックタイヤを翌日以降へキャリーオーバーできる」と規定しています。さらに、2回のフリー走行のいずれかがウェットコンディションの場合、各チームには通常のレース週末アロケーション(ドライバーあたりインターミディエイト4セットとウェットタイヤ3セット)に加えて、1セットのインターミディエイトタイヤが追加供給されます。
ピレリジャパン・プレスリリース
フリー走行1回目は、ダンプコンディションで始まりましたが、徐々にドライに変わっていきました。マクラーレンのジェンソン・バトンがP Zeroホワイト・ミディアムコンパウンドを使用して、1分27秒560の最速タイムを記録しました。ミディアムとソフト、さらにインターミディエイトとウェットタイヤが各所で使用された中、結局、バトンのタイムが、金曜日の最速タイムとなりました。
雨は午後も降り続き、明日以降は天候の回復が予想されたため、ウェットコンディションのフリー走行2回目の開始時点では、走行するマシンが比較的少ない状況でした。全てのチームがフルウェットタイヤでセッションを開始し、残り1時間の時点で、フェラーリのフェルナンド・アロンソが最初にインターミディエイトを使用しました。残り30分を切った頃、路面はやっとドライコンディションへと回復し、メルセデスのミハエル・シューマッハが、P Zeroホワイト・ミディアムタイヤを使用してフリー走行2回目の最速タイム、1分29秒183を記録しました。
コンディションを考慮して、大半がインターミディエイトとウェットタイヤによる走行となり、特にソフトタイヤでのロングランはわずかでした。全体を通して、変化するコンディションのため、確固たる結論を導き出すことは難しい状況でした。
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「多様なコンディションが入り混じる中、ここへ持ち込んだ4種類全てのタイヤの走行が見られ、各チームは、クロスオーバーポイントを把握するための、いくつかの重要な作業を実行できました。明日以降はドライコンディションが維持できそうなため、ほとんどのドライバーがドライランに集中することを選択したのは仕方がありません。しかし、ドライ路面の時間がごくわずかであったため、相対的なパフォーマンスの正確なイメージを掴むのは明日までお預けです。コンパウンド間の性能差は非常に減少しましたが、今晩大量のデータを分析後、詳細な情報を報告できるでしょう」
今日の数値:
使用タイヤセット数 ソフト 12 ミディアム 37 インターミディエイト 24ウェット 18 コンパウンド毎の最多ラップ数 ソフト 11 ミディアム 15 インターミディエイト 12 ウェット 8
今日の豆知識:
アルバートパークでタイヤにかかる最大荷重は、ターン2へのブレーキング時、わずか108mで時速200kmの減速を行う際の4.87Gです。サーキットの路面は、ミクロ、マクロともに粗くありません。これは、基本的にアスファルト路面を構成する石が小さく、滑らかで、グリップをあまり提供しないことを意味します。
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