(C)Pirelli Motorsport
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2012年3月18日、メルボルン
ピレリの2012年仕様タイヤは、コンパウンド間の性能差を縮小させることによって、より多様なレース戦略を提供することを実証しました。
オーストラリアGPには、新型P Zeroイエロー・ソフトと新型P Zeroホワイト・ミディアムタイヤが選択されていましたが、アルバートパークにおける金曜日のフリー走行がウェットコンディションで行われたため、ドライバーたちは、レース前にドライ路面での走行を十分に行うことができませんでした。
昨年同様、上位入賞者は、2回ストップ作戦を採りました。
しかし、ミディアムとソフト間の性能差は、ラップあたり0.5秒程度だったため、タイヤの使用方法は昨年とは違う様相を呈しました。
2スティントをソフトタイヤで走行するドライバーもいれば、ミディアムで走行するドライバーもいたのです。
ザウバーのセルジオ・ペレスは、昨年に続き、1ストップ作戦を採った唯一のドライバーとなりました。
彼は、ミディアムタイヤでスタート後、24周目でソフトタイヤへ交換し、8位入賞を果たしました。
レースのターニングポイントの一つは、36周目のセーフティーカーでした。
これによって、コース上のマシンは一団となり、レッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルは、ピットインでマクラーレンのルイス・ハミルトンをパスし、2位の座を確保しました。
セーフティーカーの直前に同時ピットストップ作戦を敢行したところまでは、マクラーレンのタイヤ戦略は完璧に機能していました。
残り16周というところでセーフティーカーが導入された時、トロ・ロッソ以外のチームのドライバーは、P Zeroホワイト・ミディアムタイヤを装着していました。
再スタート時、ラップリーダーのジェンソン・バトンは、クールなコンディションにもかかわらず、セクター1で2位を引き離し、ミディアムコンパウンドの迅速なウォームアップを示して、オーストラリアでの自身3度目の優勝を果たしました。
2位となったベッテルは、バトンとは異なる戦略を採り、第2スティントにソフトタイヤを使用していました。
昨年、ベッテルは2位に22秒差をつけましたが、今年、バトンはわずか2秒差での優勝でした。
最後の10周、わずか5秒差の中に上位4人のドライバーが走行しており、ファイナルラップまで表彰台の行方は確定しない状況でした。
ワールドチャンピオン経験者、ロータスのキミ・ライコネンは、長い第1スティント(この間、一時は2位を走行)によって、18番グリッドから7位入賞を果たしました。
レースのファステストラップは、キャリア13度目の優勝を果たしたジェンソン・バトンが、P Zeroホワイト・ミディアムタイヤで記録しました。
ソフトタイヤの最長スティントは、ペレスによる33周、ミディアムタイヤの最長スティントは、メルセデスのニコ・ロズベルグによる26周でした。
ピレリジャパン・プレスリリース
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