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2012年3月

2012/03/31

フォーミュラ・ニッポン、新シリーズ名を公募

Formula Nippon

日本国内モータースポーツのトップカテゴリーである『フォーミュラ・ニッポン』が、新しいシリーズ名称を公募することになった。

これは同シリーズを運営する日本レースプロモーションが発表したもの。
それによれば4月14日から1か月間受付し、採用者には2013年シリーズパドックパス1組2名がプレゼントされる他、ホンダCR-Zタイプα、もしくはトヨタ86グレードGが贈られるとのこと。

フォーミュラ・ニッポンでシリーズ・ランキング3位以内となったドライバーにはF1のスーパーライセンスの発給資格が得られるため、これまで中野信治や、高木虎之介、山本左近、さらにはラルフ・シューマッハやペドロ・デ・ラ・ロサ、ナレイン・カーティケヤンら多くの外国人F1ドライバーも輩出してきている。

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フランスGP、結局開催発表なく肩透かし

Paul Ricard HTTT (C)Panasonic Toyota Racing
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フランソワ・フィヨン首相が30日(金)にも発表するとみられていたF1フランスGPの復活開催だが、結局正式発表はなし。

同首相が説明したところによれば、フランスGP復活に向けて交渉は行われているものの、まだ金銭的な部分で合意に至っていないこと。
さらに他のグランプリと交互開催する可能性についてもまだ相手国すら決まっていないというもの。
注目していた各国メディアはそろって肩透かし状態に陥った。

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アルグエルスアリ、ピレリのテストドライバーに

Renault 『R30』 (C)Lotus Team
ピレリタイヤは、前トロ・ロッソのハイメ・アルグエルスアリ(22歳:スペイン)を今年のF1タイヤ開発ドライバーに起用することを正式発表した。
同ポジションにはすでに元ヴァージン・レーシングのルーカス・ディ・グラッシ(27歳:ブラジル)が就いており、今季はこの2人体制でいくことになる。

テストは今季ヘレス、スパフランコルシャン、モンツァ、そしてバルセロナの計4回のテストが予定されていて、マシンは既報の通りルノーの2010年型マシン『R30』が使用される。

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2012/03/30

2012年バーレーンGP、開催に向け正式にゴーサイン

Bahrain GP Scene (C)Redbull Racing
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昨年の開催が国内の政情不安から中止に追い込まれた中東バーレーンGPだが、今年は2年ぶりに開催されることが確認された。

これはF1の開催を司るFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表が語ったもので、「今やバーレーン国内は安定していて何ら中止すべきような不安はない。
今年はカレンダー通り、開催される」と明言したもの。
またこれについてすでにFIA(国際自動車連盟)も同意しているということだ。

2012年第4戦バーレーンGPは4月22日(日)に決勝レースが予定されている。

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ポールリカール、1990年以来のフランスGP復活に前進か

Paul Ricard HTTT (C)Panasonic Toyota Racing
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2008年シーズンのマニクールを最後に開催が途絶えているフランスGPだが、2013年の復活開催に向けて大きく前進したようだ。

まだ正式な確認は取れていないものの、同国のフランソワ・フィヨン首相が30日(金)にポールリカールHTTT(ハイテクノロジー・テスト・トラック)においてグランプリに関する会見を行うことを明らかにしたことから、各メディアは一様にフランスGPの復活を伝えているもの。

現在ポールリカールはFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)代表でもあるバーニー・エクレストン氏が所有していることから、大きな問題はないとみられる。
なお、ポールリカールで開催となれば1990年以来23年ぶり、またこれにより再びベルギーGPがカレンダーから脱落するのではないかと危惧されている。

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ベッテル(レッドブル)、FIAのペナルティ免れる

FIA
マレーシアGP決勝レースの仕草や、レース後の言動について波紋を呼んでいたレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルだが、FIA(国際自動車連盟)がこの問題についてペナルティを科すことはないことがわかった。

これは、FIAのスポークスマンが、このようなケースではそれぞれのグランプリのレーススチュワード(競技審査委員)が扱うものと説明したことからだ。
しかしすでにスチュワードはもう一方の当事者であるナレイン・カーティケヤンからも事情を聞いた結果、不問とすることを決めたということで、これ以上に問題が発展することはないとみられる。

ただこうした周回遅れのマシンに対しては、他チームのドライバーからもベッテルに同調する意見が多いようだ。

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2012/03/29

若手対象F1テスト、今年はイギリスGP後に変更か

Silverstone Image (C)Mercedes Motorsports
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例年、アブダビGPの直後に当地ヤス・マリーナ・サーキットで行われてきた若手ドライバー対象のF1合同テストだが、今年は日程の変更を余儀なくされそうだ。

というのも、2010年こそ最終戦だったアブダビGPだが、昨年は最終戦(ブラジルGP)の一つ前になってテスト関係者は多忙を極めたもの。

今年のカレンダーではアブダビGPの後にアメリカGP、そしてブラジルGPが予定されており、さらにアメリカGP前にテストとなると、第17戦のインドGPから実に5週連続の作業ということになるためだ。

現在考えられているのは7月8日の決勝であるイギリスGPの後のシルバーストーン・サーキット。
多くのチームがイギリスを本拠としていることもあり、中東のUAE(アラブ首長国連邦)よりは賛同を得られそうだ。

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エディ・ジョーダン氏に名誉大英勲章『OBE』授与

Eddie Jordan (C)AUTOSPORT
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元ジョーダン・チームのオーナーであるエディ・ジョーダン氏(64歳:アイルランド)にエリザベス女王から『OBE』(名誉大英勲章第4位)が贈られたことがわかった。
(ジョーダン氏は英国人ではないので「名誉」がつく)
これには多年に渡る英国モータースポーツ界への貢献の他、小児白血病撲滅に向けたチャリティ活動を行っていることが評価されたもの。

モータースポーツ界からはこれまで、近くはレッドブル・レーシングの連続タイトルを支えたエイドリアン・ニューイ氏が同じくOBEを受賞している。

なお大英帝国勲章は上位からGBE(ナイト:大英帝国一等勲章)、KBE(大英帝国二等勲章)、CBE(大英帝国三等勲章)、OBE(大英帝国四等勲章)、そしてMBE(大英帝国五等勲章)の順になっている。

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後を引く、ベッテル&カーティケヤンのアクシデント

Race Battle (C)Redbull Racing
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マレーシアGP決勝レース中、周回遅れのカーティケヤン(HRT)と接触してダメージを負い、結果的にポイント獲得を逃がしたレッドブル・レーシングのベッテルが中指を立てて非難する様子が国際映像で流れて物議を醸したが、この件は依然として後を引いているようだ。

レース後、ベッテルはカーティケヤのことを『大馬鹿野郎』と名指しで非難しているが、一方カーティケヤンのほうは、「ベッテルは今シーズン、チャンピオンとしての優位が失われてイライラしているんだろう」と至って冷静な反応、両者の対比が際立った。
「ああいう言い方は、逆に自分の価値を下げるだけ」とも語っている。

いまのところFIA(国際自動車連盟)はこの件について反応していないが、場合によっては「紳士的言動に反する」として何らかの処分が下される可能性もないとは言えないようだ。

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2012/03/28

ベッテル(レッドブル)の『敗因』は無線の故障

Redbull Duo (C)Redbull Racing
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マレーシアGP決勝レース中、周回遅れのカーティケヤン(HRT)と接触して大きく順位を落としたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が中指を立てて非難する様子が国際映像で流れ、地元ドイツのメディアすらも呆れさせている。

また同じくベッテルに対しレース中の無線でマシンを止めるよう指示が出されたものの、ベッテルがこれを無視したと報じるメディアも現れた。
これについて同チームのクリスチャン・ホーナー代表は「無線の故障でベッテルに指示が伝わらなかった」と説明しているが、その背景にはレース後ギヤボックスの交換を考えていたチームがあえてリタイヤを決断していたのだと伝えられる。

しかし結果的にベッテルは1ポイントの獲得もできない周回遅れでゴールし、何も得ることは出来なかったというもの。
もしもこの絶対王者にいよいよほころびが表れ始めたのだとすれば、今年のF1は予想以上に面白くなるかも知れない。

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ザウバー/エンジニア、「可夢偉不振は戦略の誤り」

Giampaolo dall'Ara (C)Sauber Motorsport AG
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同僚のセルジオ・ペレスが初の表彰台獲得に湧く一方で、予選17番手決勝レースでもペレスのように上位を走ることもなくリタイヤに終わった小林可夢偉について、「戦略の誤りがあった」とその事情をレース後に吐露した。

「チーム全体としてはこの困難な状況のレースでよく戦えたと思うが、個々のドライバーについて言えばペレスの戦略がことごとく当たったのに対し、小林可夢偉のほうは不運だった。
タイヤ交換についてもわれわれはもっと早く彼をピットに呼び戻すべきだったが、天候が読めないあの時点ではやむを得なかった。
また最後はブレーキシステムにリークというトラブルでストップせざるを得なかったことも申し訳なく思っている」

2台のマシンで戦略を異にするのはザウバー・チームの伝統的な手法で、一方が好成績を収めた裏にはもう一方の成績が振るわないというのはしばしばみられることではある。

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フェラーリ社長、「最後に太陽はわれわれにほほ笑む」

Ferrari Team (C)Ferrari S.p.A
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今年も天候の急変から波乱の展開となったマレーシアGPだったが、終わってみれば下馬評では低評価だったフェラーリ・チームのフェルナンド・アロンソが優勝。
これを受けて同陣営のルカ・モンテツェモロ総帥は「最後に太陽はわれわれにほほ笑んだ」と自賛した。

「マレーシアGPは大雨で始まり大変なレースになったが、最後に現れた太陽はわれわれにほほ笑んだ。
この栄光の陰には、シーズン前から続けられたチーム全員による懸命な作業と、このような困難なコンディションでこそ真価を発揮するアロンソの類い希なドライビング能力があった。
今回のレースであらためて彼が現代のF1で最高のドライバーであることが証明されたんだよ」と、手離しの讃えよう。
ただ、その中に苦闘が伝えられるマッサへの言葉がなかったのが気掛かりだ。

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2012/03/27

名門ウィリアムズ・チーム、復活の兆しの陰で

昨シーズン、ポイント獲得わずか5点。
コンストラクターズ・ランキングで9位とかつての王者らしからぬ低迷ぶりをみせたウィリアムズ・チームだが、今季ここまでの2戦では明らかにスピードを取り戻したと評価されている。

Adam Parr CEO (C)Williams F1
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しかしそんな中、2010年からチーム再建を託されて代表の座に就いたアダム・パール氏が、突然辞職したことがチームから正式発表された。
それによればパール氏はモータースポーツとは無関係である、世界最大の蒸留酒企業『ディアジオ』の非常勤会長に転身するとのこと。

同チームの創始者であるフランク・ウィリアムズ氏は、「彼は彼自身とその家族のため、人生のより良いバランスを得るべく新しい仕事を選んだ。
われわれは彼の意向を尊重し、円満に彼を送り出した」とだけ述べている。

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ペレス(ザウバー)に『チームオーダー』指示あった?

S.Perez & F.Alonso (C)Ferrari S.p.A
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25日(日)行われたマレーシアGP決勝レースでは、フェラーリ・チームを引っ張るアロンソがみごとな復活優勝を遂げた一方で、再三これを脅かしたペレス(ザウバー)の健闘も讃えられた。
2時間45分にもわたる長いレースが終わったとき、両者のそのタイム差はわずかに2.263秒というものでしかなかった。

しかし一時は背後にまで迫りながらも追い切れなかったペレスには、チームから「注意しろ、このポジションを守る必要がある」とこのポジションキープを指示するような無線指示があったことがすでに明らかとなっている。
そのためかどうか、ペレスは直後にコースオフしてアロンソから大きく離れたのも事実だ。

口さがないパドック雀の間からは、そもそもこの指示にはフェラーリ・チームからの「要請」があったか、そうでなくてもザウバー・チーム側がフェラーリの意向を忖度して2位で納めようとしたのではないかとの見方がされている。

言うまでもなくザウバー・チームはごく初期にメルセデス・エンジンを搭載したことがあったものの、最近はすっかりフェラーリの系列チームであるような背景がこの裏にある。

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さらに高まるペレス(ザウバー)のフェラーリ移籍説

Sergio Perez (C)Sauber Motorsport
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以前からささやかれていたセルジオ・ペレス(現ザウバー)のフェラーリ・チーム移籍話が、マレーシアGPでの「快挙」でさらに拍車が掛かったようだ。
もともと跳ね馬に対し喧しいことで知られるイタリア・メデイアからは、「ペレスは次戦中国GP(4月15日決勝)からフェラーリで走る」とのセンセーショナルな見方を示す向きも現れた。

ただこれについては当のペレスが「まったくあり得ない。
少なくとも今シーズンが終了するまで自分はザウバーのために走る」と明言。
さらにフェラーリ・チームの関係者も一様にシーズン中のドライバー交代の可能性を否定している。

またもし移籍となればチームメイトになるだろうフェルナンド・アロンソも、「ペレスが能力ある選手だということがわかっているからこそ、彼はFDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)のメンバーなんだろう。
しかし彼はライバルチームの一員で、僕のチームメイトはマッサだ。
チームも僕もマッサと一緒に素晴らしい仕事をするためにこうして頑張っている」と、語っている。

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2012/03/26

リタイヤ小林可夢偉(ザウバー)、「個人的には最悪のレース」

小林 可夢偉 (C)Sauber Motorsport
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昨年のインドGP以来となる決勝レースリタイヤとなったザウバー・チームの小林可夢偉は、次のようにレースを振り返った。

「今日がチームにとって最高の結果だったことはもちろん喜ぶべきことだけど、でも僕個人的にはほんとうにガッカリ、最悪のレースだったよ。
レースでは、インターミディエイトからレインタイヤに代えるのが遅れてほんとうにコントロールが難しかった。
やっと交換したら赤旗中断。
で、再スタートしたら今度はまったくの逆。
結果的にドライタイヤを履くのが正解だったのに、また雨が降るとの予想でインターミディエイトからおさらばすることができなかったんだ。
ま、リタイヤした直接の理由はブレーキなんだけどね」

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初表彰台2位ペレス(ザウバー)、「最高の一日になった」

Sergio Perez (C)Sauber Motorsport
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マレーシアGP決勝レースでF1参戦2年目ながら初めての表彰台となる2位を獲得したばかりか、数度に渡って首位を走るアロンソ(フェラーリ)を脅かす活躍をみせたザウバー・チームのセルジオ・ペレス(22歳:メキシコ)は、レース後次のように語った。

「まさにこれまでで最高の一日だよ。
チームは最高の仕事をしてくれて、素晴らしいレースをすることができた。
もちろん初の表彰台はうれしいけれど、優勝だって射程圏内だったことを考えるとちょっと悔しい部分も正直あるね。
(ハードタイヤを装着した)最後のスティントはグラデーションが激しくてマシン・コントロールに苦しめられた。
マシンはまだベストなものとは言えないだろうけれど、こういった難しいコンディションではドライバーと優秀なクルーが勝負を決めるんだよ」

この快挙にゴール後涙を浮かべるところが国際映像で伝えられたペーター・ザウバー代表も、「ペレスはこの難しいレースで最大限の能力を発揮してみせたね。
私が驚かされたのが、彼はウェットでもドライでも常にコース所最速でファステストラップを出し続けたこと。
マシントラブルでレースを終えた小林可夢偉は残念だったが、今日はザウバー・チームにとって最良の日になった」と、喜びを表した。

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優勝アロンソ(フェラーリ)、「大金手にした人がいるんじゃない?」

Fernaodo Alonso (C)Ferrari S.p.A
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波乱の展開となったマレーシアGP決勝レースを昨年のイギリスGP以来となるみごとな優勝で飾ったフェラーリ・チームのフェルナンド・アロンソは、「みんなのためにうれしい」とその喜びを語った。

「凄いレースだったね。
それを優勝で終われたは、僕自身にとってはもちろん、頑張ってくれたチームみんなのためほんとうにうれしい。
これだけ難しい状況に追い込まれながら、みんながこれだけ努力して結果を残してくれたんだ、すべての人に心から感謝しているよ。
そもそも僕が優勝するなんてレース前には誰も予想していなかっただろうことだから、もしかして僕に賭けて大金を手にした人がいるんじゃないのかな」

残念ながら、アロンソ本人は自分のマレーシアGP優勝に賭けてはいなかったようだ。

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雨のマレーシアでタイヤ戦略が輝く (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
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2012年3月25日、セパン

フェラーリのフェルナンド・アロンソは、ピレリの4種類のコンパウンド中3種類(Cinturatoブルー・ウェット、Cituratoグリーン・インターミディエイト、P Zeroホワイト・ミディアム)を使用して、雨に見舞われたマレーシアGPで勝利し、ドライバーズ選手権のトップに立ちました。キャリアベストの2位を獲得したザウバーのセルジオ・ペレスにとっても、タイヤ戦略が鍵となりました。

スタート前の強い雨のため、HRTの2台を除く全てのドライバーは、Cinturatoグリーン・インターミディエイトタイヤでスタートしました。わずか1周後、雨がさらに強くなり、ペレスはピットインしてフルウェットタイヤに交換しました。この作戦が彼のベストリザルトの基盤となりました。

8周目、レースが豪雨によって中断となった時、早い段階でタイヤ交換を終えていたペレスは3位に浮上していました。リスタートは、セーフティカー先導で行われ、ルールに従い、全てのドライバーはフルウェットタイヤでレースを再開しました。トラックがドライになるにつれて、上位勢はインターミディエイトタイヤへと交換し、その中でもペレスは、一時は初の首位に立ちましたが、後にアロンソに捉えられました。

赤旗中断の前にも、既に多様な戦略が展開されていました。フルウェットでスタートしたHRTの戦略は、レース中断時点で、ナレイン・カーティケヤンを10位に浮上させました。HRTにとって、初めてのポイント圏内での走行となりました。対照的に、トロ・ロッソのジャン・エリック・ベルニュは、赤旗中断までインターミディエイトタイヤで走行し続け、大量の水しぶきや水溜りにもかかわらず、7位の座を守ったことにより、ピレリのCinturatoグリーンの適応性の高さを証明しました。リスタート直後、ルーキードライバーのシャルル・ピックが一時8位となり、マルシャもポイント圏内走行を実現しました。

37周目、トロ・ロッソのダニエル・リカルドが、最初にスリックタイヤのP Zeroホワイト・ミディアムタイヤへ交換しました。その3周後、アロンソは、自身の28勝目を確実なものにする、ミディアムタイヤへの交換を行いました。

レースのファステストラップは、ロータスのキミ・ライコネンが、P Zeroシルバー・ハードタイヤを使用して、ラスト3周時点で記録しました。レースの最長スティントは、Cinturatoグリーン・インターミディエイトタイヤによる27周で、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、キミ・ライコネン(ロータス)、小林可夢偉(ザウバー)による走行でした。

ピレリジャパン・プレスリリース

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決勝進出のHRT勢に相次ぐペナルティ

Pedro de la Rosa (C)HRT
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第2戦で待望の決勝レース出走を果たしたHRTだが、デ・ラ・ロサ&カーティケヤン二人のドライバーには相次いでペナルティが科せられた。

まず燃料系のトラブルからピットレーン・スタートを余儀なくされたデ・ラ・ロサは、赤旗中断から再スタートの際の作業違反からドライブスルー・ペナルティー。

さらに僚友カーティケヤンもベッテル(レッドブル)との接触事故を起こしたことから同じくドライブスルー・ペナルティーが科せられたが、すでにレースが終了していたためこれに相当する20秒の加算がレースタイムに加えられた。
これにより21位でフィニッシュしたカーティケヤンはデ・ラ・ロサより後方になり22位に下がることになる。

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2012/03/25

マレーシアGPはアロンソ優勝、ペレス(ザウバー)2位に

Fernaodo Alonso (C)Ferrari S.p.A
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雨で途中、約50分間に渡る中断もあったマレーシアGP決勝レースだが、後半はドライコンディションの戦いとなり、結局優勝したのは予選9番手からスタートしたフェラーリのフェルナンド・アロンソだった。
アロンソの優勝は昨年のイギリスGP以来で、これが自身通算28回目ということになる。

ただアロンソの1位フィニッシュは決して楽なものではなく、終盤は再三そのポジションを脅かされる薄氷のものだった。
最終的に2.2秒差でチェッカーフラッグを受けたのはなんと小林可夢偉の同僚、ザウバー・チームのセルジオ・ペレス(22歳:メキシコ)。
今年まだ2年目の若者のの初表彰台は、ペーター・ザウバー代表がレース後目に熱いものを浮かべるほどチームを興奮させるものだった。

3位はポールポジションからスタートしたマクラーレンのハミルトン。
以下、4位ウェバー(レッドブル)、5位ライコネン(ロータス)、6位セナ(ウィリアムズ)、7位ディ・レスタ(フォース・インディア)、8位ベルニュ(トロ・ロッソ)、9位ヒュルケンバーグ(フォース・インディア)、そして10位に予選3位からスタートのシューマッハ(メルセデスAMG)でここまでがポイント獲得。

小林可夢偉は一時ファステストラップを記録するなどスピードをみせた場面もあったが、結果的にリタイヤ、チームメイトの活躍に今回はすっかり霞んだ形となった。
予選2位スタートのバトンはピット戦略を始めさまざまな出来事を繰り返し、結局14位。
フェラーリのマッサは15位。
ロータスのグロージャンは今回も一時3位を走るなど光ったものの、結果はまたリタイヤだった。

マレーシアGP:決勝レースの結果はこちら
マレーシアGP画像はこちら

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雨のマレーシアGP決勝レースは赤旗中断

ついに降ってきた雨のため、ウェットスタートとなったマレーシアGP決勝レースは、その後さらに雨脚が強くなり、7周目にはセーフティカー導入、さらに9周目にはいったん赤旗中断となっている。

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アロンソら、マルコ・シモンチェリ選手を悼む

Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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F1マレーシアGPが開催されるセパン・サーキットでは、同じく2輪WGP(ワールド・グランプリ)のマレーシアGPも行われている。

しかし昨年10月に行われた第17戦の決勝レースで、2周目に4位を走行していたマルコ・シモンチェリ選手(イタリア)が走行中にバランスを崩し転倒、頭部、首、胸などを強く打ち、医師の治療も虚しく死亡するアクシデントが起きた。

とりわけ同じイタリアのチームであるフェラーリでは、両ドライバーらが揃ってその死を悼んだ。

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デ・ラ・ロサ(HRT)、「チームは信じられない進歩遂げた」

Pedro de la Rosa (C)BMW Sauber F1
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開幕戦オーストラリアGPでは満足な走行もできないまま、予選の『107%ルール』によりあえなくメルボルンを後にせざるを得なかったHRTだったが、今回はみごと2台共にこれをクリア。
開発能力を買われて起用されたベテランのペドロ・デ・ラ・ロサ(41歳:スペイン)は、「チームは信じられない進歩を遂げた」と、快挙に興奮を隠せない様子だ。

「今日はチームにとって最高に良い日になったね。
マシンは何か変更を加える度に速くなっている。
そして僕等は昨日より丸1秒以上タイムアップを果たし、十分決勝レースに進出できるタイムを記録したんだから。
まず目標の第一段階として今日は満足しているけれど、でもこの先にはもっと困難なことが待ち受けているからまだまだ頑張らなくては」

1999年に当時のアロウズ・チームからF1デビューを果たしたデ・ラ・ロサは、2010年にBMW・ザウバーで小林可夢偉のチームメイトだったことで馴染み深い。

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マレーシアでのスピードと戦略 (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
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2012年3月24日、セパン

開幕第2戦、マレーシアGPにおいて、マクラーレンのルイス・ハミルトンとジェンソン・バトンが、先週に続いて予選1位2位となりました。両ドライバーともに、ピレリのP Zeroホワイト・ミディアムタイヤを使用して自身の最速タイムを記録しました。ハミルトンのタイムは、1分36秒219でした。

タイヤ戦略は予選の鍵となり、現世界王者のセバスチャン・ベッテルは、他のドライバーとは異なるアプローチを採りました。ベッテルは、最終アタックでP Zeroシルバー・ハードタイヤに切り替え、彼の最速タイム(全体で6位)を記録しました。したがって、明日の決勝では、トップ10ドライバーの中でベッテルのみが、ハードタイヤでスタートを切ることになります。予選では、誰もガレージにとどまることを選択せず、すべてのドライバーがタイムを計測しました。

ハミルトンは、Q3における最初のアタックで、ミディアムタイヤを使用してポールタイムを記録しました。そして、その記録が破られないと見て、2回目のアタックを行わず、タイヤをセーブすることができました。バトンは2回のアタックを行い、自身の最速タイムを予選終了間際に記録しました。

もう一つの予選のハイライトは、2人の元世界王者による素晴らしいパフォーマンスでした。

メルセデスAMGのミハエル・シューマッハは、P Zeroホワイト・ミディアムタイヤを使用して予選3位となり、F1復帰後のベストグリッドを獲得しました。2年のブランクからF1に復帰したキミ・ライコネンは、同じくミディアムタイヤを使用して予選5位となりました。ライコネンは、レッドブル・レーシングのマーク・ウェバーと同タイムを記録しましたが、ペナルティにより5グリッド降格となります。

ピレリジャパン・プレスリリース

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苦戦続くフェラーリ勢、「厳しいレースになる」

Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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パーマネント・サーキットが舞台となったマレーシアGPでも開幕戦に続いて苦戦が続いているフェラーリ・チームでは、アロンソ&マッサいずれも「明日は厳しいレースになる」と口を揃えた。

予選9位となったアロンソは、Q3で「KERS」(運動エネルギー回収システム)のトラブルがあったことを明かしたが、それがなくても順位は変わらなかっただろうと悲観的。
また予選12位のマッサもマシンが決してコンペティティブでないことを認めている。

昨年のマレーシアGPではそれぞれ予選5位と7位。
決勝レースではマッサが5位、アロンソ6位と結果を残したものの、今年同じリザルトを得るのは厳しそう。
とりわけ二人は共にタイヤのグラデーション(表面の劣化)が早いことを気にしているようだ。

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予選低迷・小林可夢偉(ザウバー)、「セッティング誤った」

小林 可夢偉 (C)Sauber Motorsport
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マレーシアGP公式予選Q2で、1回目のアタックでは8番手と好ポジションに付けながら、各車タイムアップを果たした2回目のアタックでタイムを伸ばすことができずQ3進出を逃がしたザウバー・チームの小林可夢偉は、次のようにその状況を説明した。

「2回目のアタックで失敗とか、トラフィックに見舞われたとか、特にそういった問題があった訳じゃない。
ただタイヤ(ミディアム)からグリップ感が得られず、タイムを出すことができなかったんだ。要するに、これは予選に向けてのマシン・セットアップの方向性が間違っていたんだと思う。
明日の決勝レースでは少しでも前に行くしかないけれど、僕らのマシンに前車をオーバーテイクするだけのスピードがあるのかどうかはわからないよ」と語ったが、同じマシンを駆ったチームメイトのペレスと間で約0.6秒というタイム差で17番手に甘んじたことはエースとして無念であるに違いない。

一方、10番手になったペレスのほうは、「昨日からチームが抱えていたマシンバランスという問題はまだ解決されてない。
それでもそんな状態でもQ3進出を果たしたことは正直うれしいね。
明日はマシンにとってもタイヤにとっても、またドライバー自身にとっても過酷なバトルになるだろうけど、(10番手というスタートなんだから)できるだけ多くのポイントを獲得できるよう頑張るよ」と、入賞に意欲をみせた。

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マレーシアGP、決勝レースはタイヤ戦略がカギに

Tyre Work (C)Sahara Force India F1
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例年のようにスコールが心配されたマレーシアGPだが、これまでのところすべてのセッションがドライコンディションで行われた。
しかしそこで露呈したのが今シーズン初めて経験する高温下でのタイヤのグリップ力低下だった。

これに備え予めピレリタイヤが用意したのはよりハード寄りの「シルバータイヤ」と「ホワイトタイヤ」(ミディアム)の2種類のタイヤ。
ところが両車のタイム差がコンマ5秒ほどしかない上にハードタイヤを装着しても14-15周程度とか持たないことから、決勝レースでは各チームとも当初予定した2ストップでは間に合わず最低でも3ストップになるとの見方が強まっている。

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2012/03/24

ハミルトン連続PP、マクラーレン再びフロントロウ独占

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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マレーシアGP公式予選は開幕戦のオーストラリアGPに続き、マクラーレン・チームのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得。
これが自身通算21回目、前出のように今季2連続の快挙ということになる。
また2番手にもチームメイトのバトンが入り、フロントロウ独占。
これまた開幕戦と同じということになる。

違ったのは予選トップ3会見に現れたのがいつものベッテルではなくメルセデスAMGのシューマッハだったこと。
シューマッハはほぼフロントロウのポジションにいたが最後にバトンにかわされた。
それでもシューマッハの予選3位は一昨年の復帰以来初めての好成績ということになる。

以下4番手はウェバー(レッドブル)、5番手にライコネン(ロータス)だが別掲のようにグリッド5番降格のペナルティを受けるため明日の決勝レースでは10番グリッドからのスタートとなる。
6番手に王者ベッテル(レッドブル)。
フロントロウの常連だったベッテルの予選6位というのは2010年のイタリアGP以来のこと。
7番手に前回予選3位で驚かせたグロージャン(ロータス)、8番手ロズベルグ(メルセデスAMG)、9番手アロンソ(フェラーリ)、そして10番手にペレス(ザウバー)というトップ10になった。
なお、6番手から10番手の5台は一つずつグリッドが前進することになる。

ライコネン同じくペナルティを受けるコバライネン(ケータハム)は予選19番手だったので明日の決勝レースでは残念ながら最後尾。
また今回は全車107%タイムをクリアしているのでHRTを含め全24台がグリッドに並ぶことになる。

マレーシアGP:公式予選の結果はこちら
マレーシアGP画像はこちら

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予選Q2、ペレス(ザウバー)突破も小林可夢偉は脱落

予選Q2はすでにグリッド5番降格のペナルティが決まっているロータスのキミ・ライコネンがトップタイムを記録。
2番手バトン(マクラーレン)、3番手ロズベルグ(メルセデスAMG)、ロズベルグは1回目のアタック中にマルドナド(ウィリアムズ)がコースオフしてイエローコーションとなりせっかくの好タイムを無駄にしたがみごと挽回。
4番手もメルセデスAMGのシューマッハ、5番手ハミルトン(マクラーレン)、6番手グロージャン(ロータス)、7番手ウェバー(レッドブル)、8番手アロンソ(フェラーリ)、9番手ベッテル(レッドブル)、そして10番手でペレス(ザウバー)が通過した。

ここで脱落したのはマルドナド(ウィリアムズ)、マッサ(フェラーリ)、セナ(ウィリアムズ)、ディ・レスタ(フォース・インディア)、リカルド(トロ・ロッソ)、そして小林可夢偉(ザウバー)の7台。
小林可夢偉は1回目では8番手と好位置にいたが、2回目のアタックは失速。
チームメイト(ペレス)に比べ0.592秒遅れるという残念な結果となった。

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予選Q1、ウェバー(レッドブル)がトップ通過

マレーシアGP公式予選がスタート。
依然として路面はドライコンディション。
トップタイムは2回目のアタックで出したウェバー(レッドブル)の1'37.172。
2番手以下に0.4秒近い差を付けたが、他のライバルたちは1回だけのアタックが多い。
2番手シューマッハ(メルセデスGP)、3番手バトン(マクラーレン)、4番手ロズベルグ(メルセデスAMG)、5番手マルドナド(ウィリアムズ)、6番手ハミルトン(マクラーレン)、7番手ペレス(ザウバー)、8番手ライコネン(ロータス)、9番手グロージャン(ロータス)、10番手がベッテル(レッドブル)。
このうちマルドナドやペレスは2度のアタック組だ。

ザウバーの小林可夢偉は2度目を取りやめ14番手。
注目のマッサ(フェラーリ)はなんとか2度目に15番手タイムをマークした。
ここで脱落したのはベルニュ(トロ・ロッソ)、ケータハムF1のコバライネン&ペトロフ、vマルシアのグロック&ピック、そしてHRTのデ・ラ・ロサ&カーティケヤンの7台。
すべて107%タイムをクリアしている。
このうちライコネン(ロータス)とコバライネン(ケータハム)はいずれもグリッド5番降格のペナルティが科せられる。

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フリー走行3回目はロズベルグ(メルセデスAMG)がトップ

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsports
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一部ウェトでスタートしたものの路面はまもなく乾き、マレーシアGPフリー走行は3回目セッションもほぼドライコンディションで行われた。
大きな事故もなかった1時間のセッションでただ一人1分36秒台に入れるトップタイムを記録したのはメルセデスAMGのニコ・ロズベルグで2位以下にコンマ5秒近くの差を付けた。

2番手はレッドブルのベッテルで、ここから14番手のヒュルケンバーグ(フォース・インディア)までがすべて1秒以内という接近戦。
3番手もレッドブルのウェバー、4番手はすでにグリッド5番降格のペナルティが確定しているライコネン(ロータス)、5番手も同じロータスのグロージャン、6番手バトン(マクラーレン)、7番手マルドナド(ウィリアムズ)、8番手シューマッハ(メルセデスGP)、9番手ハミルトン(マクラーレン)、そして10番手がザウバーの小林可夢偉だった。
またチームメイトのペレスも12番手とまずまずのタイム。
しかしフェラーリ勢はここでもアロンソ13番手、マッサ18番手と低迷していて、この後行われる公式予選が心配される。

デ・ラ・ロサ&カーティケヤンのHRT勢はここでもなんとかトップから107%のタイムをクリアしてみせた。

マレーシアGP:フリー走行3回目の結果はこちら
マレーシアGP画像はこちら

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ザウバー・チーム、高温でマシンバランスに苦しむ

小林 可夢偉 (C)Sauber Motorsport
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マレーシアGP初日のフリー走行で、ザウバー・チームの小林可夢偉は午後の時間をギヤボックスのトラブルにより多くを失ったが、それ以外にも苦戦しているようだ。

「確かにトラブルで多くの時間を失ったことは残念だけど、でもこうしたことは必ず起きるものでしかたない。
それより今年初めて経験した高温で、タイヤのグラデーション(表面の劣化)がひどくマシンバランスに苦しめられたことが問題。
これを明日解決しないと、午後の公式予選はもちろん日曜日の決勝レースでも思うような結果が得られないだろうからね」

またトラック・エンジニアリング責任者のジャンパオロ・ダラーラ氏も、「今日は2台ともマシンのバランスに手間取り、理想的なスタートとは言えなかった。
またカムイのマシンにトラブルが出たのは残念だったが、スタッフの懸命な作業により解決されて良かった」と、説明した。

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マレーシアGP、それでも雨の可能性

2009 Race Scene (C)Redbull Racing
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事前の天気予報では、東南アジア特有のスコールに見舞われるとされていたクアラルムプールだが、前日は雨が降ったものの結局金曜日のフリー走行セッションはすべてドライコンディション。

しかし当地の気象台では、それでも公式予選が行われる土曜日、そして決勝レースの日曜日いずれにも雨の可能性があることをあらためて強調している。
ただスコールは局地的、かつ短時間で終わるため、その影響の程度は不透明。

ちなみにこれまで13回行われたマレーシアGPで、うち2回の決勝レースが雨に見舞われている。
とりわけ2009年のレースはコンディション悪化で赤旗中断の末、途中打ち切りとなっている。

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P Zeroシルバー、マレーシアの厳しいコンディションを克服 (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
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2012年3月23日、マレーシア

今シーズン初めて、ピレリのP Zeroシルバー・ハードタイヤが登場しました。今日の路面温度が47℃に達した、暑く湿度の高いセパンのコンディションには理想的なタイヤです。

今朝行われたフリー走行1回目では、マクラーレンのルイス・ハミルトンが、P Zeroシルバー・ハードタイヤを使用して1分38秒021の最速タイムを記録しました。天気予報が不確かであったため、多くのドライバーが、フリー走行1回目において、ハードタイヤを使用したロングランを実行しました。ケータハムのヴィタリー・ペトロフとヘイキ・コバライネンのみが、P Zeroホワイト・ミディアムを使用して、それぞれ9周と3周走行しました。

ドライコンディションが続いたフリー走行2回目では、セッションの開始時点から、ハードタイヤとミディアムタイヤの両方を使用するドライバーが見られました。ここでもハミルトンが最速となり、P Zeroホワイト・ミディアムタイヤを使用して、1分38秒172を記録しました。

ピレリジャパン・プレスリリース

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ライコネン(ロータス)、ギヤボックス交換でペナルティ

Kimi Raikkonen (C)Lotus F1 Team
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2009年以来のF1復帰で注目を集めるロータス・チームのキミ・ライコネン(32歳:フィンランド)だが、土曜日の公式予選を前にギヤボックスを交換したことが判明。
規定により、ライコネンは日曜日の決勝レースでグリッド5番降格のペナルティを科せられることになる。

チームのスポークスマンによれば、原因は先週のオーストラリアGPでコースオフした際に傷めたのがその原因という。

なお、ザウバー・チームの小林可夢偉も金曜日のフリー走行でギヤボックスのトラブルに見舞われているが、こちらは交換には至らなかった模様だ。

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マレーシアGPでもスチュワードにハーバート氏

Johny Herbert/1999 Europe GP (C)Ex.Stewart Racing
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開幕戦オーストラリアGPから連続開催となった今週のマレーシアGPでも、ドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)には同じく元ベネトン等のF1ドライバーであるジョニー・ハーバート氏が務めていることがわかった。

同氏はこれまで最多の5回に渡って同ポジションを務めているが、その安定した職務ぶりに厚い信頼が寄せられていることから連続してFIA(国際自動車連盟)が委嘱したとみられる。

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2012/03/23

フリー走行2回目もハミルトン(マクラーレン)が君臨

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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マレーシアGPフリー走行2回目セッションは23日(金)午後行われたが、結局この日は名物のスコールに襲われることもなく全時間ドライコンディションで行われた。

トップタイムを記録したのはここでもマクラーレンのハミルトン。
ただそのタイムは午前の1'38.021よりわずかに遅い1'38.172というもの。
あるいは路面温度の上昇がその原因かも知れない。
2番手はメルセデスAMGのシューマッハ(メルセデスAMG)で0.361秒の遅れ。
3番手バトン(マクラーレン)、4番手ロズベルグ(メルセデスAMG)、5番手リカルド(トロ・ロッソ)、6番手アロンソ(フェラーリ)、7番手ウェバー(レッドブル)、8番手新人のベルニュ(トロ・ロッソ)、9番手グロージャン(ロータス)、そして10番手にベッテル(レッドブル)。

ザウバー勢は小林可夢偉14番手、ペレス18番手。
小林可夢偉のマシンにはギヤボックスのトラブルがあり、ピットガレージで交換した模様。
注目のライコネン(ロータス)ハ15番手、マッサ(フェラーリ)が16番手と、まだフリー走行とはいえチームメイトと比べいずれもまた微妙な順位で終えた。

23-24番手となったHRTの2台はカーティケヤンが1'43.658、デ・ラ・ロサも1'43.823とタイムを揃え、この段階では107%タイム(1'45.044)をどちらもクリアしている。
もし予選で不測のことが起きた場合、フリー走行でのタイムも考慮される筈だ。

マレーシアGP:フリー走行2回目の結果はこちら
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フリー走行1回目はハミルトン(マクラーレン)最速

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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先週のオーストラリアGPから連続開催となった第2戦マレーシアGPのフリー走行1回目セッションが終了。
トップタイムをマークしたのはその先週から好調さを続けているマクラーレン・チームのハミルトン。
19ラップを周回して記録した1'38.021は2位以下に0.5秒以上の差を付けるものだった。
しかしチームメイトのバトンはわずか9ラップを周回したところでマシン後部からのオイル漏れが見つかり、ピットガレージ内での修復を余儀なくされている。

2番手はライバルレッドブルのベッテル。
これにロズベルグ&シューマッハのメルセデスAMG勢が続き、5番手には前戦で予選3位に食い込んで驚かせたロータスのグロージャン。
6番手にレッドブルのウェバーを挟み、7番手もロータスのライコネンがつけた。
8番手はディ・レスタ(フォース・インディア)も9番手は修復なって15ラップを周回したバトン(マクラーレン)、そして10番手がヒュルケンバーグ(フォース・インディア)だった。

フェラーリ勢はマッサ13番手、アロンソ15番手、ザウバーは小林可夢偉14番手、ペレス20番手。
またセナに代わってウィリアムズ『FW34』を走らせたバルテリ・ボタス(22歳:フィンランド)は11番手、僚友のマルドナドも12番手と好走した。
HRTのカーティケヤンはギヤボックスとみられるトラブルによりここでもコース上でストップを余儀なくされている。

マレーシアGP:フリー走行1回目の結果はこちら

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ペレス、フェラーリの噂にも「ザウバーに力尽くす」

Sergio Perez (C)Sauber Motorsport
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不振フェリッペ・マッサの後任として名前が挙げられたザウバー・チームのセルジオ・ペレスだが、本人はこうした噂に関心を示していないようだ。

元々フェラーリ・チームの若手育成プログラムFDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)の一員でもあるペレスは、今でも同チームのドライビング・シミュレーターでトレーニングするなど良好な関係。

ただ現在は小林可夢偉のチームメイトとしてザウバー・チームを支える立場であることから、「僕は今ザウバー・チームのドライバー。
このチームのために全力を尽くすのは当然のことで、そんなこと考えたこともない」と、関係を否定している。

フェラーリ・チームはまた小林可夢偉(25歳)にも関心を示しているとされるが、年令の点ではペレス(22歳)が優位。
それより以前にまず今季チームメイトを圧倒することが必要だろう。

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喧しくなったフェリッペ・マッサ(フェラーリ)のシート争い

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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契約が2012年までであることから、元々今シーズン末には交代かとささやかれていたフェリッペ・マッサ(フェラーリ)のシートだが、先の開幕戦での思わぬ「不振」でシーズン途中にも交代があるのでは、との噂がイタリア・メディアの間で急速に高まっている。

無責任なそれらの報道によれば、エイドリアン・スーティル(前フォース・インディア)やヤルノ・トゥルーリ(前ケータハムF1)、さらにはルーベンス・バリチェッロ(前ウィリアムズ)やセルジオ・ペレス(現ザウバー)の名前まで後任として挙げられているという。

こうした報道について当然のことながらフェラーリ・チームのスポークスマンは「まったく根も葉もないこと」と一蹴しているが、またその一方でマッサには新シャシーが用意されるとも伝えられている。

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ライコネン(ロータス)、「セパンはF1初優勝の地だけど」

Kimi Raikkonen (C)Lotus F1 Team
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今週のマレーシアGPでF1復帰2戦目を迎えるロータス・チームのキミ・ライコネンだが、自身にとってF1初優勝の地でもあるここセパンには、特別なモチベーションを感じ取っているようだ。

「確かにマレーシアGPは2003年に僕が初優勝したグランプリ(当時マクラーレン)だから特別な感慨があるし、さらにフェラーリ時代にも優勝したことがあるから相性は良いと思っているよ。
でもそんなのはもうはるか昔のこと。
F1レースはいつだって困難なものだし、それはこのマレーシアGPも例外じゃない。
今年は復帰したばかりで僕自身にも課題はあるし、マシンにもチームにもまだまだ理解しなければならないことがある。
その上天候はいつも不安定な所だし、難しいことには違いないよ」

それでも他チーム関係者からはこのライコネン(ロータス)を警戒する声が多い。

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マレーシアGP、F1人気はもう下火?

Sepang Circuit (C)RedBull Racing
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1999年、当時のマハティール首相の強力なリーダーシップのもとスタートしたマレーシアGPだが、期待したほどの経済効果が得られていないとして、現在の政府内部には継続開催に疑問を投げ掛けている大臣が多いという。

「日本に続け」を合い言葉に経済発展を続けてきたマレーシアだが、期待したマレーシア人F1ドライバーは現れず、またマレーシアの国営自動車メーカーである『プロトン』を通じ政府がバックアップした前ロータスF1レーシング(現ケータハムF1)もなかなか振るわない状況が続いている。

マレーシアGPの現在の開催契約は2015年まであるとされるが、これ以降の更新については微妙のようだ。

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2012/03/22

メルセデスAMG代表、「怪しいのは他のチーム

Mercedes 『W03』 (C)Mercedes Motorsports
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今シーズン、排気のエネルギーによりエアロダイナミックス効果を生み出すいわゆるブロウン・ディフューザーについてFIA(国際自動車連盟)は禁止の通達を行っているが、メルセデス・チームが違反しているのではないか、との指摘がされている。

それによれば同チームの『W03』にはDRS(ドラッグ・リダクション・システム)と連動するFダクトが使われているというもの。
しかしこうした指摘に対し同チームのロス・ブラウン代表は、「われわれのシステムはFIAに確認を取った合法なもの。
それをあえて指摘しているのは、自チームの不当なシステムから目をそらすためにメルセデスを標的にしようとしているものだ」と、反論している。

毎年繰り返されるこうした規則とマシン開発とのいたちごっこについて、FIAも解明が追い付いていないのが実情だ。

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イタリア専門紙、小林可夢偉の挑戦姿勢を高く評価

小林 可夢偉 (C)Sauber Motorsport
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現在日本人唯一のF1ドライバーである小林可夢偉(ザウバー)には、かねてそのアグレッシブなドライビング・スタイルに人気が集まっているが、イタリア・メデイアがこれについてあらためて高い評価を下していることがわかった。

そう報じたのはイタリアの専門紙である『ガゼッタ・デロ・スポルト』
その中で同紙は開幕戦での小林可夢偉について、「世界最速のドライバーではないだろうが、レース中常に前車にオーバーテイクを試みるそのチャレンジングな姿勢は高く評価できる。
小林可夢偉がシーズン最初の1戦でマクラーレン、レッドブルといったトップチームに次ぐポイントをザウバーにもたらせたのには価値がある」と、讃えたもの。

10点満点で採点される同紙のシステムで小林可夢偉は今回7.5点の評価。
これより上位は優勝したバトンの9点、2位のベッテル(レッドブル)と5位になったアロンソ(フェラーリ)の8点だけで、3位になったハミルトン(マクラーレン)ですら7点だった。

ちなみに精彩を欠いた地元フェラーリのマッサにはわずか4点の酷評。
唯一10点満点を獲得したのは「観客」という皮肉な評価だった。

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マレーシアGPのDRSゾーンはストレートの1か所のみ

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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FIA(国際自動車連盟)は今週末セパン・サーキットで行われるマレーシアGPについてのDRS(可変リヤウィング)ゾーンを発表した。

それによれば設定されるのは今年もメインストレートの1か所のみ。
計測ポイントは最終コーナー手前207m地点、DRSが使える範囲は最終コーナーの5m先からということで、これまた昨年と同様ということになる。
(開幕戦オーストラリアGPでは2か所設けられた)

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不調マッサにフェラーリが新シャシー用意

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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先週行われた開幕戦オーストラリアGPで、予選16位、決勝レースでは終始中団に埋もれたままリタイヤに追い込まれ精彩を欠いた形のフェリッペ・マッサについて、フェラーリ・チームは今週のマレーシアGPに向け新しいシャシーを用意することがわかった。

これはチームのサイトで伝えられたもので、シャシーを293から294にスイッチ。
これはマッサがチームメイト(アロンソ)から大きく水を開けられたことについて、マシン自体に問題があるのでは、という疑念を払拭するためとみられている。

ただ逆にこれでもマッサがセパン・サーキットで低迷するとなると、辛辣な報道で知られるイタリア・メディアはおとなしくしていないだろう。

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2012/03/21

ハミルトン(マクラーレン)、タイトル奪還に意欲みせる

McLaren Duo (C)McLaren Group
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開幕戦オーストラリアGPではポールポジションからスタート。
しかしセーフティカー導入時の混乱もあり、3位でのフィニッシュに留まったマクラーレン・チームのルイス・ハミルトンは、それでも今シーズンのタイトル獲得に強い意欲をみせている。

「今回のオーストラリアGPで、僕たちのマシンが十分な速さを持っていることがわかったよ。
これなら今年はおそらくタイトルへの挑戦に十分な資格があるだろう。
もちろんレッドブルは今年も素晴らしいスピードを持っているので容易なシーズンにならないだろうけれど、マクラーレンが開幕戦で2台共に表彰台に上がれたというのは素晴らしいことさ」と、この2008年のチャンピオンは英『デイリー・テレグラフ』紙に語っている。

ただ現段階で今年もライバルはレッドブルのみで、フェラーリやメルセデスらはハミルトンの頭の中にはないようだ。

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ザウバー・チーム、予選の改善はチームに責任

Sauber Duo (C)Sauber Motorsport
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2012年開幕戦をみごとなW入賞で飾り意気上がるザウバー・チームだが、今回も予選でのパフォーマンス発揮に問題を残した。

同チームの小林可夢偉は予選Q1で1'26.182という全体のトップに当たる好タイムを記録したものの、最終ピリオド進出をかけたQ2では自身のタイムを更新することができず、グリッド13番手に甘んじた。
(Q1のタイムなら9番グリッド相当)

関係者によればQ2の小林可夢偉はコースインのタイミングを誤り、前車(ウェバー?)に引っ掛かってタイムをロスしてしまったのだという。
もし上位チームのようにピット・ギャントリーが正しい判断をしていれば、こうした不手際はなかっただろうと指摘されているものだ。

予選で少しでも上位にいけば、ただポジションが有利になるだけでなくとりわけオープニングラップで多発するアクシデントに巻き込まれるリスクも少なくできるメリットがあるとされる。

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アロンソ(フェラーリ)、「一日25時間働く必要ある」

Fernaodo Alonso (C)Ferrari S.p.A
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開幕戦で思わぬ苦戦を強いられたフェラーリ・チームには地元イタリア・メディアから速くも辛辣な評価が与えられているが、そんな中孤軍奮闘した形のフェルナンド・アロンソには好評価が与えられている。
前トロ・ロッソのドライバーで、今季はF1解説も行うハイメ・アルグエルスアリは、「アロンソのような強いドライバーを擁していることがフェラーリの唯一の強み」と讃えた。

またアロンソ自身はスペインの『マルカ』紙に「オーストラリアGPの前、僕らは一日24時間働いたが、この苦境を挽回するには25時間働く必要がある」と、鼓舞している。

一方ステファーノ・ドメニカリ代表らチーム首脳は、オーストラリアから急きょイタリアのファクトリーへと戻りマレーシアGPに向けて緊急対策に当たっているということだ。

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今週末マレーシアGPでも再び雨の可能性

Australian GP Image (C)HRT
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今週、F1は第2戦マレーシアGPを迎えるが、その開催地クアラルムプールでは東南アジアらしく気温は高いものの、金・土・日曜日のいずれにも通り雨の可能性があるということだ。

期 日 種 目 気 候 気 温 湿度
3月23日(金) フリー走行 曇りのち雨 24- 32度 91%
3月24日(土) 公式予選 晴れのち雨 22- 28度 92%
3月25日(日) 決勝レース 曇りのち雨 22- 27度 94%

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2012/03/20

2012年型P Zeroシルバー・ハードタイヤがデビュー (ピレリ)

2012年マレーシアGPプレビュー
2012 Prerri F1 Tyre(C)
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2012年3月20日、ミラノ
2012年マレーシアGP: 2012年3月23-25日


セパン グランプリ概要:

ピレリのF1タイヤレンジの中で、最もハードで耐久性の高い2012年型P Zeroシルバー・ハードタイヤが、マレーシアGPでデビューします。マレーシアGPは、しばしば高い温度や豪雨などの極端な天候状態によって、タイヤの極限が試されるレースです。

セパン・サーキットは、長い2本のストレートと、トラクションが試されるいくつかのヘアピンコーナーがある、タイヤにとって厳しい、粗い路面が特徴です。

このようなエクストリームな要求を持つセパンには、P Zeroシルバーが理想的です。このタイヤの持つ優れた耐久性は、最近ローンチされた乗用車用P Zeroシルバー・タイヤへ受け継がれています。

マレーシアGPには、P Zeroシルバー・ハードとともに、オーストラリアGPでも使用されたP Zeroホワイト・ミディアムタイヤが選択されています。この組み合わせは、マレーシアにおける幅広いコンディションをカバーするのに理想的です。赤道のわずか北に位置するサーキットの特徴である豪雨に対応するため、Cinturatoグリーン・インターミディエイトとCinturatoブルー・フルウェットタイヤも準備されています。雨が降らない場合でも、約80%もある湿度は、ドライバーにとって肉体的に厳しい条件となります。

マレーシアの特性によるタイヤ摩耗の激しさは、ピットストップ回数を増加させる可能性があります。昨年の優勝者の戦略は、3ストップ作戦でした。しかし、今年のピレリのコンパウンドは、よりソフトで、より速くなっています。今週末、マレーシアで見られる新型ハードコンパウンドは、常に進化するP Zeroの性能を持ち、2011年のミディアムコンパウンドと非常に近い特性を持っています。

ピレリジャパン・プレスリリース

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次戦マレーシアGPではロータスの2台が『台風の目』か

Romain Grosjean (C)Lotus F1 Team
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2012年開幕戦、公式リザルトにはキミ・ライコネンが7位、ロマン・グロージャンのほうはレース序盤にリタイヤと目立たない戦績に終わったものの、他チームからはシーズン前の下馬評通り今シーズンの『台風の目』になると評価を得ているようだ。

予選ではフロントロウを独占したマクラーレン勢に続いてグロージャンが堂々の3番手。
ライコネンはQ1で敗退したものの、単なる作戦ミスのためとして戦意は高かった。
残念ながら決勝レースでは期待されたグロージャンが早々に戦列を去ったが、その一方でライコネンは最後まで堅実な走りをみせた。

レースを終えて同チームのエリック・ブイユ代表は、「普通は複雑な思いでメルボルンを去るのかも知れないが、ウチのスタッフはみなニコニコして荷造りをしているよ。
グロージャンがレースを失ったのは惜しかったが、『E20』のポテンシャルは十分に伝えることができただろう。
次のレースではもっとわれわれの力を見せつけるつもりだよ」と、相変わらず意気軒昂なところを示した。

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ウィリアムズ・チーム、名門復活のきざし明確に

Pastor Maldonado (C)Williams F1
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かつて幾多のタイトルを獲得してきた名門ウィリアムズ・チームだが、2004年の日本GP(モントーヤ)以来、勝利からは遠ざかったまま。
ここ数年はポイント獲得すら稀という苦境が続いてきたが、開幕戦オーストラリアGPではついに復活の兆しをみせ始めたようだ。

同チームのパストール・マルドナドは昨年のカナダGP以来となる予選最終ピリオドに進出、グリッド8位を獲得。
さらに決勝レース終盤では終始ポイント圏内の6位を好走、そのまま8戦ぶりのポイント獲得なるかと期待させた。
残念ながら最終ラップでの突然のアクシデントによりその夢は潰えたものの、関係者に確かな手応えを感じさせたのは事実。
またこれにより、フォース・インディア、ザウバー、そしてトロ・ロッソらの中団グループに、新たなコンテンダーが加わったと言えそうだ。

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コンコルド協定、実はフェラーリ&レッドブルに特別条項?

Image (C)Renault F1
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F1チームの契約と収入を左右する『コンコルド協定』は、FIA(国際自動車連盟)了承のもとバーニー・エクレストン氏率いるFOA(フォーミュラ・ワン・アドミニストレーション)が各チームとの間で交わすものだが、これについてフェラーリ・チームとレッドブル・レーシングが特別扱いされていることが判明、波紋を呼んでいる。
これはイギリスの一部メディアが報じたものだが、記事はその後削除されていて余計にその影響の深刻を窺わせるものになっている。

最初に伝えたのは『スカイスポーツ』とみられているが、それによれば総額100億ドル(約8300億円)ともみられる株式上場に先立ち、フェラーリ&レッドブルの両チームに多額の株式が譲渡されるというもの。
さらに両チームは新しいF1特殊会社の経営陣に名を連ねるとの噂もあり、他チームから大きな反発を受けるのは必至の状況だ。

ただこれについてエクレストン氏はもちろん、名前が上がった両チームらはいずれも報道についてコメントを拒んでいる。

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「マクラーレン優位説」にレッドブル代表が反発

Malaysia GP Image (C)Ferrari S.p.A
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2012年開幕戦で予選がフロントロウ独占、決勝レースでも1-3位を獲得したマクラーレン・チームではレース後さらに「もっと支配できた」とマーティン・ウィットマーシュ代表が豪語したが、これに対しレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表がさっそく「吼えた」。

「去年の例をみても明らかなように、ウチのマシンにはサーキットによって向き不向きがあった。
このアルバートパークはその顕著な例で、たまたま『RB8』に合っていなかっただけ。
マクラーレンのマシンが今年すべてのサーキットで支配できると思ったら大間違いだ。
このままの状況でシーズン最後までいくなんてありはしないことさ」

これについてはベッテル二人のドライバーも同意しているが、それが真実かどうかは今週末マレーシアGPが行われるパーマネントコースであるセパンで明確になることだろう。

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2012/03/19

ウィットマーシュ/マクラーレン代表、「もっと圧勝できた」

McLaren Team (C)McLaren Group
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公式予選ではフロントロウ独占、決勝レースでも1-3位表彰台をゲットするなど王者復活の兆しをみせた感のあるマクラーレン・チームだが、同チームのマーティン・ウィットマーシュ代表は、「本来ならもっと速く走ることができた」と、豪語した。

「実は事前に計算したよりも、実際のレースでは多くの燃料を消費していることがわかった。
そのため、二人のドライバーには燃料を節約すべく走行に制限を指示したんだ。
そのまま走っていると、チェッカーフラッグを受ける前に燃料を使い果たす恐れがあったからね。
だからもしも最初から必要な燃料をきちんと積んでいたなら、彼らはもっと速く走れた筈なんだよ。
そうした意味でもバトンは今回素晴らしいレースをした。
ほんとうならハミルトン(マクラーレン)との1-2フィニッシュも可能だったと思うが、予期せぬセーフティカーの導入で彼には不運だった。
しかし次回はもっと強い週末になることだろう」

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勝バトン(マクラーレン)、「セーフティカーとDRSが心配だった」

Jenson Button (C)McLaren Group
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2012年の開幕戦でみごと優勝を飾り自身通算13勝目、オーストラリアGPに限ってはこの4戦で3勝という相性の良さをみせたマクラーレンのジェンソン・バトンは、レース後「セーフティカーとDRSが心配だった」と、本音をみせた。

「どんな勝利にもそれなりの意義があるものだけど、今回のそれはこれまでのシーズンオフにおけるチームのすべての努力を反映するものとして価値があるね。
レースではトップに立ったあと、DRSの脅威があるのでとにかく後続との距離を開けたかった。
ましてや後は(チームメイトの)ハミルトンだったからね。
幸い、10秒までマージンを得ることができ、DRSの心配はなくなったけれど、今度はセーフティカーの入るのが心配になった。
ここではこれまで何回も入っているしね。
スタートが夕方(現地時間5時)だったので、セーフティカーでスローダウンしてしまうとタイヤの温度が下がってグリップがなくなってしまうんだ。
結果的にはすべてうまくいってこの成績を残すことができた。
ほんとうにハッピーだよ」

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豪に新たなヒーロー、その名はダニエル・リカルド

Daniel Ricciardo (C)Redbull Racing
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これまでオーストラリアGPといえばマーク・ウェバー(レッドブル)の母国グランプリというイメージだったが、今年はその様相に変化が表れたようだ。
それを起こしたのはスクーデリア・トロ・ロッソに起用されたダニエル・リカルド(前HRT:オーストラリア)。

フリー走行1回目、いきなり7番手となって注目を浴びたリカルドは、初めての公式予選でも堂々最終ピリオド進出を果たし、10番手のグリッドを獲得してみせた。
決勝レースではオープニングラップでのアクシデントに巻き込まれいったん最後尾まで転落。
しかし最終的には9位フィニッシュ、みごと今季初戦でポイント獲得を果たしたもの。

「最後はもう何が起きたのかわからなかったんだ。
青旗が振られているのが見え、団子のような集団でバトルを演じていたからね。
とにかくここで一つでもポジションを上げようとしてもう懸命にアタックしたよ。
結果、その前の周では12位だったものを、9位でフィニッシュすることができたんだから最高さ」

そう語るこの若者はまだ21歳。
観客からは地元の英雄ウェバーに対するもの以上の声援がリカルドに送られていた。

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ピレリ、オーストラリアでの戦略を際立たせる (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
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2012年3月18日、メルボルン

ピレリの2012年仕様タイヤは、コンパウンド間の性能差を縮小させることによって、より多様なレース戦略を提供することを実証しました。
オーストラリアGPには、新型P Zeroイエロー・ソフトと新型P Zeroホワイト・ミディアムタイヤが選択されていましたが、アルバートパークにおける金曜日のフリー走行がウェットコンディションで行われたため、ドライバーたちは、レース前にドライ路面での走行を十分に行うことができませんでした。

昨年同様、上位入賞者は、2回ストップ作戦を採りました。
しかし、ミディアムとソフト間の性能差は、ラップあたり0.5秒程度だったため、タイヤの使用方法は昨年とは違う様相を呈しました。
2スティントをソフトタイヤで走行するドライバーもいれば、ミディアムで走行するドライバーもいたのです。

ザウバーのセルジオ・ペレスは、昨年に続き、1ストップ作戦を採った唯一のドライバーとなりました。
彼は、ミディアムタイヤでスタート後、24周目でソフトタイヤへ交換し、8位入賞を果たしました。

レースのターニングポイントの一つは、36周目のセーフティーカーでした。
これによって、コース上のマシンは一団となり、レッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルは、ピットインでマクラーレンのルイス・ハミルトンをパスし、2位の座を確保しました。
セーフティーカーの直前に同時ピットストップ作戦を敢行したところまでは、マクラーレンのタイヤ戦略は完璧に機能していました。
残り16周というところでセーフティーカーが導入された時、トロ・ロッソ以外のチームのドライバーは、P Zeroホワイト・ミディアムタイヤを装着していました。

再スタート時、ラップリーダーのジェンソン・バトンは、クールなコンディションにもかかわらず、セクター1で2位を引き離し、ミディアムコンパウンドの迅速なウォームアップを示して、オーストラリアでの自身3度目の優勝を果たしました。
2位となったベッテルは、バトンとは異なる戦略を採り、第2スティントにソフトタイヤを使用していました。
昨年、ベッテルは2位に22秒差をつけましたが、今年、バトンはわずか2秒差での優勝でした。

最後の10周、わずか5秒差の中に上位4人のドライバーが走行しており、ファイナルラップまで表彰台の行方は確定しない状況でした。
ワールドチャンピオン経験者、ロータスのキミ・ライコネンは、長い第1スティント(この間、一時は2位を走行)によって、18番グリッドから7位入賞を果たしました。

レースのファステストラップは、キャリア13度目の優勝を果たしたジェンソン・バトンが、P Zeroホワイト・ミディアムタイヤで記録しました。
ソフトタイヤの最長スティントは、ペレスによる33周、ミディアムタイヤの最長スティントは、メルセデスのニコ・ロズベルグによる26周でした。

ピレリジャパン・プレスリリース

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ロズベルグ(メルセデスAMG)、「最終ラップに悲劇が訪れた」

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsports
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オーストラリアGP決勝レースでは終盤8位を走行、7位を走るペレス(ザウバー)を追撃してさらなる上位を窺っていたメルセデスAMGのニコ・ロズベルグだったが、58ラップの最終ラップに悪夢が訪れた。
終わってみればたった1周で12位まで転落するという悲惨な結果に終わったもの。

これについて当のロズベルグは、「スタートはうまく行き、グリッド順位(7位)からいきなり3つもポジションを上げることができたんだけど、僕自身のペースが上がらずレースは苦戦を強いられてしまった。
それでも終盤はポイント圏内を走っていたのに、最後に想定外の不運が訪れた。
ストレートでペレスと衝突してしまい、挙げ句タイヤがパンクしてしまったのでスローダウンせざるを得なかったんだ。
たった1周で抜かれに抜かれこれだけポジションを落としたんだもの、悔やまれるよ」と、語った。

また同チームのロス・ブラウン代表は、「いい結果が期待された週末だったが、残念ながらわれわれにとって現実はそうならなかった。
2台共スタートは良かったんだが、路面の状態や温度がわれわれの望むレンジから外れてしまい、十分なパフォーマンスを発揮できなかった。
今日はいずれも予期せぬ不満な結果に終わったが、これらを次に活かしたい」と、語っている。

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コバライネン(ケータハム)、次戦グリッド降格ペナルティ

Heikki Kovalainen (C)Caterham F1 Team
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オーストラリアGPのレーススチュワード(競技審査委員)は、ケータハムF1のヘイキ・コバライネンに対し次戦マレーシアGPにおいてグリッド5番降格のペナルティを科すことを明らかにした。

これは18日(日)行われた決勝レース中セーフティカーが導入された際、まだ他車を追い抜くことができないとされるセーフティカーラインの手前でコバライネンが他車を抜き、ピットインしてしまったというもの。

レース後この処分を知らされたというコバライネンの対応は、しかし「今日のようなタフなレースではこういうこともあるよ」と、さばさばしたもの。
ちなみに今回の予選では19番手だったので、5番降格した場合、マレーシアでは最後尾に落ちる可能性がある。

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2012/03/18

何が起きた最終ラップ、ペレス(ザウバー)が語る

Sergio Perez (C)Sauber Motorsport
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オーストラリアGP決勝レース、最終ラップを迎えるまで小林可夢偉より上位を走行、ほぼ6位を確実にしていたザウバー・チームのセルジオ・ペレスだったが、最終ラップで突然ポジションを低下させ8位でフィニッシュ。
これについてペレスはレース後次のように説明した。

「ギヤボックスを交換したことで最後尾からのスタートになってしまったので、僕にはそもそも失うものは何もなかった。
オープニングラップでは大きく順位を上げることができ、22番手から12番手へ、可夢偉のすぐ背後にまでジャンプアップすることができたよ。
でもその時彼のマシンと接触してしまい、僕のほうはフロントウィングを損傷してしまった。
でも今考えれば、それは別に今日僕が直面した困難のただ一つに過ぎなかったんだけどね。
僕はワンストップ作戦を採ったため、燃料やタイヤをセーブしつつ(2ストップの)他車とバトルをしなければならず、ほんとうに難しいレースを強いられていた。
そして最終ラップ、マルドナド(ウィリアムズ)がクラッシュしたその破片で僕はスローダウンを余儀なくされたんだけど、そしたらバトルを続けていたロズベルグ(メルセデスAMG)が僕に衝突してきた。
同時にもう完全にライフを終えたタイヤで後続を押さえチェッカーフラッグを受けなければならなかったから、そうした状況を考えればこの8位というのは最高のリザルトだと思う。
6位と8位、チームにとっては最高に幸せなリザルトじゃないか」

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6位入賞小林可夢偉(ザウバー)、「最高のスタート切れた」

小林 可夢偉 (C)Sauber Motorsport
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開幕戦を6位フィニッシュという素晴らしい結果で終えたザウバー・チームの小林可夢偉は、「シーズン最高の出だし」と、この結果に笑みをみせた。

「僕自身と、そしてチームにとって開幕戦でこの結果が得られたというのはほんとうにハッピーなリザルトだね。
最高のスタートが切れたと思っているよ。
オープニングラップでは、僕の目の前でいきなりセナ(ウィリアムズ)がスピンしたので、これを避けるのに懸命だった。
幸いセナとはぶつからずに済んだんだけれど(後方から来た)ペレスが僕に接触して、リヤウィングを損傷、そのためマシンのパフォーマンスが低下してしまいこれ以降のドライビングはとても難しいものになった。
その後二つポジションをアップすることができたんだけど、2回目のピットストップの時にセーフティカーが入るという不運に遭遇してしまった。
そのまま9位でフィニッシュすると思っていたら、最終ラップでマルドナド(ウィリアムズ)がクラッシュ、そしてペレスがロズベルグとバトルを演じたことで、ラッキーにも6位でフィニッシュすることができたんだよ」

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豪GPはバトンが優勝! 小林可夢偉(ザウバー)6位入賞

McLaren Duo (C)McLaren Group
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今年もレース中にセーフティカーが導入されるなど波乱の展開になったオーストラリアGPは、フロントロウ(予選2位)からスタートしたマクラーレンのジェンソン・バトンがオープニングラップから終始レースをコントロールし、みごと開幕戦を制した。
バトンの優勝は昨年の日本GP以来で、自身通算13勝目、オーストラリアGPに限ってはチャンピオンとなった2009年から4戦で3勝という相性の良さをみせた。

2位はセーフティカーが入った混乱時にハミルトンより前に出たレッドブルのベッテル。
3位はポールポジションからスタートのハミルトン(マクラーレン)。
4位レッドブルのウェバー、5位フェラーリのアロンソ、6位以下はまさにファイナルラップの大波乱で順位が大きく変化、その6位に輝いたのはザウバーの小林可夢偉だった。
7位終始小林とバトルを演じ続けたロータスのライコネン、8位は1ストップ作戦で最後尾スタートから大きく順位を上げたザウバーのペレス、9位ににトロ・ロッソの新人リカルド、そして10位にはフォース・インディアのディ・レスタが入ってここまでが入賞となった。
ザウバー・チームのW入賞は昨年の開幕戦の再現だが、昨年はその後車両規定違反で取り消されていて、今回は忘れてきた土産を取り戻した形となった。

以下、11位ベルニュ(トロ・ロッソ)、12位ロズベルグ(メルセデスGP)、13位マルドナド(ウィリアムズ)、14-15位ニマルシアのグロック&ピック、そして完走最後の16位がセナ(ウィリアムズ)となった。
このうちロズベルグは最終ラップにペレスと接触か突然のスローダウン、ロズベルグと争っていたマルドナドは突然マシンコントロールを失ってガードレールにクラッシュし、復活ウィリアムズ・チームの夢を砕いた。
セナも接触してダメージを負い、結局ガレージでレースを終えている。

リタイヤとなったのはマッサ(フェラーリ)、コバライネン(ケータハム)、ペトロフ(ケータハムF1)、シューマッハ(メルセデスAMG)、グロージャン(ロータス)、そしてヒュルケンバーグ(フォース・インディア)の6台。
HRTの2台は『107%ルール』により決勝レース欠場を余儀なくされている。

オーストラリアGP:決勝レースの結果はこちら
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予選Q1敗退ライコネン(ロータス)は「自分がミスしただけ」

Kimi Raikkonen (C)Lotus F1 Team
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現役6人目のF1チャンピオンとして鳴り物入りでF1復帰を果たしたロータス・チームのキミ・ライコネンだったが、チームメイトのグロージャンが予選3位と輝いたのに対し、いきなりQ1で敗退と明暗を分けた。

これについてかつてアイマンと呼ばれたフィンランド人は「今日は意図した通りにはいかなかった。
自分がミスしただけでマシンには何も問題はない。
チームとのコミュニケーションがうまくいかず、アタックに出るタイミングが遅れてしまったんだ。
パーフェクトな出だしではないけれど、もちろん明日は上位を目指してガンガン行くよ」と説明した。

また現場で指揮を執るアラン・ペルマーネ/トラックサイド・オペレーションディレクターも、「マシンが速いのはグロージャンが証明している。
予選がうまくいかなかっただけでレースは問題ない」と、決勝での挽回を約束した。

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予選3位グロージャン(ロータス)、「夢が叶ったよう」

Romain Grosjean (C)Lotus F1 Team
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2009年当時のルノー・チーム以来、3年ぶりのF1復帰となったロータス・チームのロマン・グロージャンはオーストラリアGPでの予選3位獲得という快挙に、「夢が叶ったよう」とその喜びを表した。

「今日はまるで夢が叶ったような気分だよ。
なにしろ完全なドライコンディションでここアルバートパークを走るのは初めて。
自分ではまったく予想もつかないでいたんだ。
だから無線でポジションを聞いた時には全然信じられなかったよ。
2009年当時、僕の才能を信じてくれる人はほとんどいなかったけど、いまこうしてこんなに恩返しができてうれしく思っている。
でも土曜日にポイントが獲得できる訳ではないので、明日の決勝レースで頑張らなくっちゃね」

旧ルノー・チームでは2009年後半の7戦に出走したが、予選はイタリアGPの12位というものが最高だった。

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ハミルトン、アルバートパークでポールポジション獲得 (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
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2012年3月17日、メルボルン

マクラーレンのルイス・ハミルトンは、ピレリのP Zeroイエロー・ソフトタイヤを使用して、アルバートパーク・サーキットで1分24秒922を記録し、オーストラリアGPのポールポジションを獲得しました。チームメイトのジェンソン・バトンを破り、ハミルトンにとってキャリア21回目のポールポジションであると同時に、2009年ヨーロッパGP以来のマクラーレンによるフロントロー独占となりました。ハミルトンのピレリタイヤによる前回のポール獲得は、2011年の韓国GPです。

予選Q1のトップ2タイムは、P Zeroイエロー・ソフトタイヤを使用したザウバーの小林可夢偉とトロ・ロッソのジャン・エリック・ベルニュによって記録されましたが、上位チームの大半は、P Zeroホワイト・ミディアムタイヤでQ1に臨みました。ロータスのロマン・グロージャンは、ミディアムタイヤを使用したドライバーの中でQ1最高位となる3位でした。

予選Q2では、17名のドライバー全員がP Zeroイエロー・ソフトタイヤを使用し、メルセデスのニコ・ロズベルグとミハエル・シューマッハがトップ2となりました。

予選Q3でポールポジションを争うドライバーたちは、できるだけ多くのP Zeroイエロー・ソフトコンパウンドをセーブするため、2回のアタックに集中しました。サーキットの路面状態が良くなり、ドライバーたちは終了ぎりぎりまで競い合いました。トップ10ドライバー中でただ一人、トロ・ロッソのダニエル・リカルドはタイムを記録せず、レッドブル・レーシングのマーク・ウェバーは、ソフトタイヤで1回のみのアタックを行いました。

ピレリジャパン・プレスリリース

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予選16位に沈んだマッサ(フェラーリ)、「理解できない状況」

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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F1でナンバーワンの人気を誇る名門でありながら、17日(土)の公式予選ではいずれもQ1で敗退という屈辱に見舞われたフェラーリ・チームでは、予選16位に沈んだフェリッペ・マッサが次のようにその苦境を説明した。

「もちろんこんな結果にはガッカリしているよ。
とにかくクルマはバランスが悪くてコーナーでは入口と出口とで挙動が大違いなんだ。
グリップもなくスピードも出ないからもちろんタイムは伸びない。
これがコースの特性によるものならともかく、マシン自体のことだとしたら深刻だよ。
明日のレースでは予選の遅れを取り戻すしかないけれど、それよりマシンの開発の方向性を正しく見出すことが肝心だ」

マッサの言葉を裏付けるように、公式予選では名手とされる同僚アロンソも同じような突然の姿勢変化から無念のコースアウトを喫している。

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HRT(前ヒスパニア・レーシング)、2年連続予選落ちが確定

HRT 『F112』 (C)HRT
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17日(土)行われた公式予選で、デ・ラ・ロサ&カーティケヤンいずれもトップのタイムから大きく遅れたHRT勢は、規定の107%タイムをクリアすることができず。
予選終了後、レーススチュワード(競技審査委員)に対し決勝レースへの出走に向け嘆願書を提出したものの、出走は許可されなかった。

これによりHRTの2台は昨年の前身だったヒスパニア・レーシング時代から2年連続で開幕戦オーストラリアGPに出られないことが確定した。
フリー走行でそれなりのタイムを記録するなど実績があれば出走が認められる場合はあるが、今回のHRTはフリー走行でもトラブル続きでほとんど走れていなかったもの。

ちなみに予選落ちの基準となる107%タイムを作り出したのは、そのQ1で小林可夢偉(ザウバー)が「必要以上」にベストタイムを更新したことによるものだった。

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ペレス(ザウバー)グリッド降格処分でさらなる苦境に

Sergio Perez (C)Sauber Motorsport
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オーストラリアGP公式予選で、Q1を5番手で通過と最終ピリオド進出が期待されたザウバー・チームのセルジオ・ペレスだったが、Q2ではギヤボックスのトラブルに見舞われ、有効タイムを計測することなくピットガレージへと戻った。

トラブル解消のためギヤボックスの交換が必要ということで、ペレスは早くも開幕戦でギヤボックス交換を余儀なくされることから、規定により翌日の決勝レースでグリッド5番降格のペナルティを受けることとなった。

これにより13番手だったペレスのグリッドは18番手に。
またペレスより後位だったライコネン(ロータス)、コバライネン(ケータハム)、ペトロフ(ケータハムF1)、グロック(マルシア)、そしてピック(マルシア)の5台がそれぞれ一つずつ順位を上げることになる。

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2012/03/17

ザウバー予選、可夢偉はグリップ不足 ペレスはトラブル

Sauber Duo (C)Sauber Motorsport
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オーストラリアGP公式予選、Q1で小林可夢偉1位、ペレスも5番手と事前の下馬評通り偉駄天ぶりを発揮したザウバー・チームだったが、予選Q2になると一転可夢偉が13番手タイム、ペレスに至ってはノータイムで17番手と期待を裏切った。
これについて二人のドライバーはそれぞれ次のように説明している。

小林可夢偉:「Q1ではとてもグリップがあり、1番タイムを記録するなどして最高の気分だったのに、Q2ではまるで感覚が違ってしまいグリップ不足で驚かされた。
この13番手なんていうグリッドは決して今の僕たちの状態を反映したものだとは思わないから、明日の決勝レースではできる限りのベストリザルトを目指して頑張るつもりだ」

セルジオ・ペレス:「セットアップを変更したので予選Q1ではそれに対応するのに苦労させられた。
Q2ではもっといけると思っていたけれど、ギヤボックスにトラブルが発生してシフトが思うようにできず、ピットに戻るしかなかったんだ。
明日はもちろん頑張るつもりだけれど、17番手というポジションからではなかなか難しいね」

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今季最初のポールはハミルトン(マクラーレン)が獲得

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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2012年シーズンの開幕を告げるオーストラリアGPの公式予選は、マクラーレン・チームのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得、2番手にもチームメイトのバトンが入り、いきなりマクラーレン勢のフロントロウ独占という快挙を演じてみせた。
ハミルトンのポールは昨年の韓国GP以来、自身通算20回目になる。

3番手に飛び込んだのはなんとロータス・チームのグロージャン。
チームメイトで元チャンピオンのライコネンとの対比を際立たせた。
4番手はシューマッハ(メルセデスAMG)、5-6番手にレッドブル・レーシングのウェバー&ベッテル、7番手ロズベルグ(メルセデスAMG)、8番手マルドナド(ウィリアムズ)、9番手ヒュルケンバーグ(フォース・インディア)、そして10番手はこのセッション・ノータイムのリカルド(トロ・ロッソ)だった。

これにより、フェラーリはアロンソ12番手、マッサ16番手。
ザウバー勢は小林可夢偉13番手、ペレス17番手、ロータスのライコネンは18番手からのスタートとなった。
またデ・ラ・ロサ&カーティケヤンのHRT勢は『107%ルール』をクリアできず、決勝レースから除外されることになる。

オーストラリアGP:公式予選の結果はこちら
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予選Q2、ザウバー勢失速 アロンソはコースアウト

予選Q2はフェラーリのアロンソが残り8分というところで昨日のマッサと同様、ブレーキング時にいきなりマシンコントロールを失ってコースアウト。
セッションはいったん赤旗中断となった。

再開後のタイムアタックで、Q1トップだった小林可夢偉(ザウバー)がまったくタイムを伸ばせず脱落。
チームメイトのペレスに至っては有効タイムを記録することもなく脱落した。

このセッションはメルセデスAMG勢のロズベルグ&シューマッハが1-2番手。
3-4番手マクラーレンのハミルトン&バトン、5番手グロージャン(ロータス)、6番手ベッテル(レッドブル)、7番手マルドナド(ウィリアムズ)、8番手ウェバー(レッドブル)、9番手ヒュルケンバーグ(フォース・インディア)、そして10番手がリカルド(トロ・ロッソ)でこの10台がQ3進出を果たした。

ここで脱落したのはベルニュ(トロ・ロッソ)、アロンソ(フェラーリ)、小林可夢偉(ザウバー)、セナ(ウィリアムズ)、ディ・レスタ(フォース・インディア)、マッサ(フェラーリ)、そしてペレス(ザウバー)の7台。

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小林可夢偉(ザウバー)、トップタイムで予選Q1を突破

いよいよ始まった2012年開幕戦オーストラリアGPの公式予選。
20分間に渡りドライコンディションで行われた予選Q1は、ザウバー・チームの小林可夢偉が1'26.182というトップタイムで突破した。

2番手は新人のベルニュ(トロ・ロッソ)、3番手グロージャン(ロータス)、4番手シューマッハ(メルセデスAMG)、5番手ペレス(ザウバー)、6番手アロンソ(フェラーリ)、7番手ロズベルグ(メルセデスAMG)、8番手ベッテル(レッドブル)、9番手ハミルトン(マクラーレン)、10番手マルドナド(ウィリアムズ)。

バトン(マクラーレン)は11番手、ウェバー(レッドブル)14番手、フェラーリのマッサは17番手でからくもQ2進出を果たしたが、アロンソとのタイム差は丸1秒以上と開いた。
また期待されたロータスのライコネンは18番手で脱落。
いきなり手痛い洗礼を受けた。
他に脱落したのはケータハムのコバライネン&ペトロフ、マルシアのグロック&ピック、そしてHRTのデ・ラ・ロサ&カーティケヤンの7台。
HRTは107%タイムの1'32.214をいずれも上回れていない。

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フリー走行3回目はハミルトン(マクラーレン)が最速記録

17日(土)、公式予選を前に最後のフリー走行セッションが1時間にわたって行われた。
今回初めて最初から完全なドライコンディションとなり、各車グリーシグナルと共にコースイン、精力的に周回を重ねた。

途中、大本命のベッテル(レッドブル)、そして今週絶好調のシューマッハ(メルセデスAMG)の二人が相次いでブレーキング時に姿勢を崩してコースアウト。
いずれもサンドトラップにはまって以降の走行の断念に追い込まれるハプニング。

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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結局このセッションで最速タイムをマークしたのはマクラーレンのハミルトン。
この週末で最速となる1'25.681のタイムを記録した。
特筆すべきはトップからわずか0.077秒差で堂々2番手に食い込んだロータスのグロージャン。
ロータス『E20』が事前のテスト通り俊足であれば、ライコネンの走りにも当然期待が出てくる。

3番手はウェバー(レッドブル)、4番手バトン(マクラーレン)、5-6番手メルセデスAMGのロズベルグ&シューマッハ、7番手ベッテル、8番手マルドナド(ウィリアムズ)、9番手ペレス(ザウバー)、そして10番手がベルニュ(トロ・ロッソ)だった。
小林可夢偉(ザウバー)はこのセッション13番手、フェラーリ勢はアロンソ16番手、マッサ18番手だった。

またトラブル続きだったHRTのデ・ラ・ロサも、今回初めて12ラップを周回、トップから7.433秒差(トップに比べ108.7%)ながらチームメイトのカーティケヤンより速いタイムを記録している。

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P ZeroスリックとCinturatoウェット、メルボルンで走行 (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
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2012年3月16日、メルボルン

ピレリの2012年シーズンは、新しいCinturatoグリーン・インターミディエイトタイヤで幕を開けました。(Cinturatoの名称は、ピレリが1950年代にF1に参戦していた当時のタイヤレンジ名称を受け継ぐものです。)今年最初のフリー走行1回目は、トロ・ロッソのルーキーのジャン・エリック・ベルニュによるダンプトラック走行から始まりました。

レース週末、各チームにはドライバーあたり11セットのスリックタイヤが供給されます。2012年のレギュレーションにより、フリー走行開始時から11セット全ての使用が可能になります。しかし、オーストラリアにおける金曜日の2回のフリー走行は、ともに雨模様の中で行われました。この場合、レギュレーションでは、「2回のフリー走行がともにウェットコンディションの場合、1セットのスリックタイヤを翌日以降へキャリーオーバーできる」と規定しています。さらに、2回のフリー走行のいずれかがウェットコンディションの場合、各チームには通常のレース週末アロケーション(ドライバーあたりインターミディエイト4セットとウェットタイヤ3セット)に加えて、1セットのインターミディエイトタイヤが追加供給されます。

ピレリジャパン・プレスリリース

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初日最速タイムのシューマッハ(メルセデス)、「有望」

Michael Schumacher (C)Mercedes Motorsports
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真価が問われる復帰3年目シーズン、その初日でみごとトップタイムを叩き出したメルセデスAMGチームのミハエル・シューマッハは、「有望な証拠」と、素直にこの快挙を喜んだ。

「マシンのハンドリングはすこぶるいいよ。
もちろんこんなコンディションだったから、正確な判断は下せない。
でも今日の2回のセッションが、いずれも僕たちにとって有望だったのは明白なこと。
今の段階から自信があるなんては言わないけれど、チームにとって励みになるものだったことは確かだろう」

またロス・ブラウン代表も、「たった一日が終わっただけでまだ全体の評価を下すことは難しいが、今日の走行には二人とも満足しているのではないか。
この冬、ブラックリーとブリックスワースの全員が懸命に準備してきたことが功を奏しているのならうれしいね」と、語っている。

【訳注】ブラックリーは旧ホンダ・チーム時代からのシャシー工場。
ブリックスワースはメルセデスのエンジン工場。

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初日わずか1周のデ・ラ・ロサ(HRT)、「パーツが遅れた」

HRT 『F112』 (C)HRT
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本来ならグランプリウィークの木曜日までに終えている筈だった車検を金曜日の午前中まで延期するなどギリギリまでマシン準備が遅れたHRTのペドロ・デ・ラ・ロサは、「最後のパーツが遅れたため」と、その事情を釈明した。

「確かに思ったようなスケジュールには間に合わなかったけれど、チームのスタッフはもう全員が信じられないほどの努力でマシンを準備してくれたんだ。
最後のパーツの納入が遅れたため、走行はぶっつけ本番になってしまった。
その上、ハイドロリック系にトラブルが見つかり、初日はわずかな周回で終わってしまった。
でもわれわれは忍耐深くこれからも取り組んでいくよ」

HRTは自前ですべてのマシン準備をしている訳ではなく、外注部分が多いため組み立てに時間が掛かったようだ。
また、すでに準備の整った1号車がエース格のデ・ラ・ロサではなくカーティケヤンに渡されたのは、持ち込み資金の影響とみられている。

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マルシア&HRTに『予選107%ルール』の脅威

Australian GP Image (C)Ex.Brawn GP F1 Team
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今シーズン最初となるグランプリ・ウィークの初日セッションが終了したが、この日のタイムでマルシアF1とHRTの2チームが公式予選に適用されるいわゆる『107%ルール』の脅威にさらされている。

これは16日(金)行われたフリー走行初日、午前のセッションではマルシアとHRTが、また午後のセッションでも再びHRTがトップのタイムから107%以上のタイムしか記録できずに終わったもの。
もし両チーム共に欠格した場合、最悪グリッドには20台しか並べないケースも考えられることからFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)でも高い関心を寄せているようだ。

なおHRT(前ヒスパニア・レーシング)は昨年の開幕戦でも決勝レースへの出走が叶わないまま終わっている。

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小林可夢偉(ザウバー)、「コンディション変化難しい」

小林 可夢偉 (C)Sauber Motorsport
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オーストラリアGP初日のフリー走行セッションを1回目10番手、2回目5番手で終えたザウバー・チームの小林可夢偉は「今日はコンディション変化が難しかった」と、振り返った。

「チームとしては全体に満足できる一日だったと思う。
でも路面コンディションがすごく変化するので、対応が難しかった。
タイヤはインターミディエイト、エキストリーム、それにドライはミディアムを使った。
明日の路面がどうなるか、それでまた難しい対応が迫られそうだね」

一方、午前15番手、午後は3番手と好走したチームメイトのペレスは、「1回目から2回目にかけて良い進歩を果たすことができた。
ただ路面コンディションが著しく変化しているので、ここからの判断はまだ扱いが難しいよ。
明日は今年初めての予選に向けて、3回目のフリー走行でのデータ収集が大切になるだろうね」と、語っている。

また今年もトラック・エンジニアリング責任者を務めるジャンパオロ・ダラーラ氏は、「ついに本番が始まったかという感慨があるね。
ここ数週間、噂ばかりに振り回されていたから。
今日はウェット状態で多くの周回を重ねたが、週末は晴れという予報だからあまりこれらのタイヤ・データは役には立たないかも知れない。
ただなによりポジティブなことはマシンに一貫性があり、トラブルがなかったことだ」と、説明した。

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FIA技術責任者、「段差ノーズはいずれ解消へ」

Redbull 『RB8』 (C)Redbull Racing
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ついに本格スタートした2012年シーズンのF1で昨年ともっとも違いが感じられたのがやはり各チーム共のステップノーズと称される段差付きのフロント部分だ。
一見、昨シーズンのものと変化が感じられないマクラーレンやマルシアを除けば、いずれも大きな段差が目立ち、関係者以外のファンからも「お世辞にも美しいとは言いがたい」と、不評の声が大きい。

これを受け、FIA(国際自動車連盟)の技術部門責任者でアルゼンチンGPチャーリー・ホワイティング氏は、「いずれ近いうちに解消するだろう」と、さらなる規則の変更を示唆した。
それによれば早ければ2013年、遅くとも2014年の規則改定ではこの部分のレギュレーションを考慮するとのこと。
ただ、これにはもちろん安全性が深く関わっていることから、TWG(テクニカル・ワーキング・グループ)の判断にも左右されることになる。

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2012/03/16

フリー走行2回目はシューマッハが最速 可夢偉5番手

Michael Schumacher (C)Mercedes Motorsports
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オーストラリアGP初日は午後になってまた雨。
フリー走行2回目セッションもウェットからのスタートとなった。
状況は1回目よりも悪く、回復には時間が掛かった。

タイム争いは90分間に渡ったセッションのごく終盤に集中、最終的にトップタイムを記録したのはこれが復帰3年目となるメルセデスAMGのミハエル・シューマッハだった。
ただそのタイムは午前のものと比べ1秒以上遅い、1'29.183というものだった。
2番手も同じメルセデス・エンジンを搭載するフォース・インディアのヒュルケンバーグで、チームメイトのディ・レスタも4番手となっている。

3番手はザウバーのペレスで、こちらもチームメイトである小林可夢偉が5番手に入り、順調な仕上がりぶりを窺わせた。
ただ、可夢偉の最後のアタックは最終コーナーでグリーンにはみ出しあわやというスピン劇を演じている。
ザウバー勢に割って入る4番手はフェラーリのアロンソ。
フェラーリはマッサも7番手まで順位を上げてみせた。
8番手はケータハムのコバライネン、9番手ロズベルグ(メルセデスGP)、そして大本命ベッテル(レッドブル)が10番手。
ベッテルはまだロングランがほとんどで、真剣にタイムアタックに挑んだ風はない。

ロータスで復帰のライコネンは最後に出ただけだったが18番手。
新人のベルニュ(トロ・ロッソ)は20番手、ピック(マルシア)22番手、苦戦が続くHRTはカーティケヤンが再びコース上でストップ、デ・ラ・ロサは1周のみ計測されたものの走行はそれだけに留まった。

オーストラリアGP:フリー走行2回目の結果はこちら
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タイヤから見たオーストラリアGP (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
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2012年3月15日、メルボルン

ピレリは、単独タイヤ・サプライヤーとしてのF1シーズン2年目を、一新されたタイヤレンジで臨みます。タイヤの変更は、マシンの設計に大きな影響を与える新しい空力および技術的レギュレーションに対応して行われました。

吹きつけ排気が禁止され、排気口は、昨年より高く、より前方の位置となります。以前の吹きつけ排気は、ドライバーがスロットルを閉じている時にもリアタイヤのグリップを高めるために使われていました。

この措置は、マシンの基礎的なバランスを変え、タイヤの使用方法にも影響を与えます。空力は、これまでと異なるかたちでマシンに作用し、タイヤにかかる負荷を変え、ドライバーのフィーリングにも変化を与えます。また、多くのマシンが段差ノーズを採用しています。

マシンのフロントにより大きな荷重をかけることにより、ベターなターンインとコーナーにおける高いドライビング精度が得られます。また、中速から高速におけるハンドリングが改善されます。

しかし、あまりにフロントへ荷重を移動させてしまうと、リアが弱くなり、リアタイヤは、コーナーでのスライドや加速時のホイールスピンを防ぐために酷使されることになります。

オーバーステアやホイールスピンが発生する状況下でリアをコントロールするドライビングは、全てのタイヤに大きな負荷を与え、フロントとリア両方のタイヤ温度の上昇を招きます。その結果、リアの摩耗が激しくなり、レース中のマシンバランスは、オーバーステアぎみになっていきます。

ピレリジャパン・プレスリリース

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豪GP開幕、フリー走行1回目はマクラーレン勢が最速

McLaren 『MP4-27』 (C)McLaren Group
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いよいよ始まった2012年開幕戦オーストラリアGPフリー走行。
出だしこそウェットコンディションでウェット宣言から始まったものの、次第に路面は乾きドライタイヤでの走行となった。

90分の走行時間を終え、トップタイムを記録したのはマクラーレンのジェンソン・バトン。
11ラップを周回したそのベストタイムは1'27.560というものだった。
2番手も同じマクラーレンのハミルトンで、バトンとは0.245秒の差だった。
3番手はシューマッハ(メルセデスAMG)、4番手アロンソ(フェラーリ)、と元チャンピオンが4強を占めた。

5番手以下はウェバー(レッドブル)、ロズベルグ(メルセデスAMG)、さらに新人のリカルド(トロ・ロッソ)、マルドナド(ウィリアムズ)、9番手にはマシンの準備が整わずセッション終盤になってやっとコースインしたライコネン(ロータス)、そして10番手はウェットの段階から精力的に周回をこなしたザウバーの小林可夢偉が入った。
小林はこのセッション最多となる26ラップを周回している。

フェラーリのマッサはクイックラップ中にマシンのコントロールを失ってコースアウト。
HRTのカーティケヤンはエンジンとみられるトラブルでコース上でストップ。
またチームメイトであるデ・ラ・ロサのほうは結局1周もできないまま最後までガレージ内での待機を強いられた。

オーストラリアGP:フリー走行1回目の結果はこちら
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オーストラリアGPは雨模様でスタート

いよいよ開幕した2012年のF1だが、予想されたように金曜日のメルボルンは雨模様。
幸いフリー走行セッションが始まる頃にはほとんど問題ないコンディションとなっているが、まずはインターミディエイト(中間タイヤ)での走行になりそうだ。
このあとコンディションの回復が望まれる。

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HRT、2台目の『F112』完成は豪グランプリ初日

HRT 『F112』 (C)HRT
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いよいよ今日16日(金)から開幕する2012年のF1グランプリだが、HRT2台目のマシンがまだ完成していないことがわかった。

F1に出走するすべてのマシンはグランプリウィークの木曜日までに車検を終えるのが定例になっているが、HRTではまだ1台しか車検を受けていないというもの。
同チームによれば、2台目のマシンは金曜日のフリー走行1回目セッション(12:30-14:00)に先立つ午前11時までに車検を終えることでレーススチュワード(競技審査委員)と合意しているということだ。

HRTではすでに今月5日(月)にバルセロナ・サーキットでプロモーション撮影と称する実質的なシェイクダウンを果たしているが、デ・ラ・ロサ用とされる新しいシャシーについては製作が遅れている模様。
当然初走行がオーストラリアGPの公式セッションということになる。

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FIA、開幕戦全車に『合法』のお墨付き

Australian GP (C)Ferrari S.p.A
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FIA(国際自動車連盟)の技術部門の責任者であるチャーリー・ホワイティング氏はいよいよ今日から始まる2012年F1グランプリへの参加車について、そのすべてがレギュレーションに合致しているとした。

これは今年も一部変更されたマシン・レギュレーションについて、とりわけ排気の処理などで解釈がチームによって分かれていることなどから、合法でないと判断されるケースがあるのではないか、と噂されていたもの。

ただホワイティング氏は、「レギュレーションに対する処理についてチームによって異なるが、現時点でいずれも合法であると判断した。
ただわれわれの立場は単純であり、そうした上で個々のシステムがどれほどエアロダイナミックス面の効果をもたらすかについて言及する立場にはない」と、微妙な説明をしている。

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豪GPのレーススチュワードにはジョニー・ハーバート氏

Johny Herbert/1999 Europe GP (C)Ex.Stewart Racing
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FIA(国際自動車連盟)は今季開幕戦である今週のオーストラリアGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、ベテランのジョニー・ハーバート氏(47歳:イギリス)を指名したことを明らかにした。

イギリスF3チャンピオン出身であるハーバートは1889年にベネトンからF1デビュー。
その後ティレルやロータス、ザウバー、スチュワート、ジャガーで参戦。
ベネトンで2勝、スチュワートで1勝を記録した。
またスポーツカーでも1991年のルマン24時間レースにマツダ『787B』で総合優勝したことが日本でも良く知られている。

ハーバート氏はこれまで最多の4度に渡ってレーススチュワードを務めるなどこのポジションでもすでにベテランの存在だ。

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2012/03/15

フェラーリ総帥、若手ドライバーの育成不足を憂慮

Luca di Montezemolo (C)Ferrari S.p.A
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イタリア・モータースポーツの星とも言えるフェラーリ・チームの総帥であるルカ・モンテツェモロ社長は、今週2012年のF1開幕戦を迎えるにあたりイタリア人ドライバーがグリッドに一人もいないことを嘆いた。

「F1のグリッドに一人もイタリア人が見られないというのはほんとうに嘆かわしいことだ。
ヤルノ・トゥルーリ(37歳)が最後ということになったが、これに続く若手が育っていないんだよ。
その理由の一つには、若いドライバーに経験を積ませるチャンスがないということだ。
今のレギュレーションではテストの機会すらないんだからね。
テストと技術革新のないF1なんて、魅力がない。
それでもテストを禁止するというなら、3台目のマシンを走らせることが必要だ。
そう、かねてからわれわれが主張したきたように、ね」

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ハミルトン(マクラーレン)、低評価にも「大人の対応」

McLaren Duo (C)McLaren Group
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マクラーレン・チームの二人のドライバー、ジェンソン・バトンとルイス・ハミルトンは共にチャンピオン経験者という僚友ならぬ両雄だが、レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は「警戒すべきはバトン」と『BBCスポーツ』に語り、ハミルトンのプライドを傷つけた格好。
しかしこれを伝え聞いたハミルトンは、「誰にもそれぞれの意見がある」とすこぶる大人の対応をみせている。

「人には誰だってそれぞれの考えや評価があるものさ。
それは個人の自由なんだし、そんなことに僕は異議を唱えるつもりはさらさらない。
ドライバーというものは、コースに出たら与えられたマシンでできる限りの走りをするだけ。
昨年の成績で僕がバトンより劣ったのは、僕自身がいくつものポカを繰り返した結果であって、それについての気持ちの整理はもう完全に付いているんだ。
だから全然気にしてない。
それより今年のシーズンが終わってからもう一度評価を聞いてみたいものだね」

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シューマッハ(メルセデス)、「テストないのが今のF1の魅力」

Michael Schumacher (C)Mercedes Motorsports
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現在のF1レギュレーションでは、シーズン中のテストが厳しい制限されていて、これに異を唱えるドライバーは多いが、そうした中メルセデスAMGチームのミハエル・シューマッハは違う意見を持っているようだ。

これはシューマッハ自身が地元ドイツの『ビルト・ツァイトゥング』紙に語ったもの。
その中でこの7度のタイトル獲得に輝く元チャンピオンは、「再びF1に復帰した一つの理由は、テスト規則が変更されたことだよ。
以前はシーズンオフにもテストがあったし、ましてやシーズン中にはレースの翌週にも必ずといっていいほどテストがあった。
いくらF1に情熱を持っているにせよ、人生のすべてをそこに掛けていたら家族との時間すら持てなくなってしまうじゃないか。
でも、今はそうじゃないからね」と、語っている。

シューマッハの家族思いは有名な話だ。

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『マイクロソフト』、ロータス・チームのスポンサーに

Lotus Renault 『E20』 (C)Lotus F1 Team
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14日(水)、ロータス・チームはOSソフト大手の『マイクロソフト・ダイナミックス』社とスポンサー契約を結んだことを明らかにした。

これにより同社はチームにスタッフを派遣して、直接F1活動をコンピュータ分野で支えると共にソフト面で必要ツールを提供する。
またチームは今季マシン『E20』のコクピット脇や、ドライバーのレーシングスーツ等に同社のロゴを掲出するという。

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2012/03/14

2012年オーストラリアGPプレビュー (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
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2012年3月12日、ミラノ
今シーズンの鍵を握るタイヤ戦略

2012年オーストラリアGP: 2012年3月16-18日 メルボルン グランプリ概要: ピレリは昨年の予選で、アルバートパーク・サーキットでの史上最速ラップ記録樹立に貢献しました。2012年のさらなる記録更新は難しいのもとなりそうですが、F1シーズン2年目を迎えたピレリは、コンパウンド間の性能差を縮小し、かつ、各タイヤの性能のピークをより持続させることによって、レース戦略にさらに重点を置いています。

今週末、オーストラリアでは、P Zeroホワイト・ミディアムとP Zeroイエロー・ソフトタイヤが選択されています。両コンパウンド間の性能差は、ラップあたり、0.6秒程度と予想されています。いつものように、オーストラリアの気候は非常に変化する可能性があるため、P Zeroグリーン・インターミディエイトとP Zeroブルー・ウェットタイヤも準備されています。

今シーズン、いくつかの新しいタイヤ・レギュレーションが適用されています。その中の一つは、各チームが、金曜日の最初のフリー走行開始時点から11セットのタイヤが使用可能になることです。これは、レース週末の開始から、マシンが出来るだけ多く、コース上を走行できるようにするためです。また、吹きつけ排気が禁止されたことに対応して、ピレリは、リアタイヤのグリップを強化しました。コンパウンドを区別するカラー・マーキングも新しくなり、より認識しやすくなりました。

現世界王者、セバスチャン・ベッテルは、F1史上3人目のドライバーズ選手権3連覇を目指して、今シーズンのスタートを切ります。この偉業を達成した最初のドライバーは、伝説のファン・マヌエル・ファンジオです。彼は、1951年にピレリタイヤで、自身初のタイトルを獲得しています。

ピレリジャパン・プレスリリース

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王者レッドブル、「最大の脅威はバトン(マクラーレン)」

Jenson Button (C)McLaren Group
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2010-11年と、連続でタイトルを獲得している不動の王者レッドブル・レーシングだが、今年の最大の脅威として、ジェンソン・バトン(マクラーレン)の名前を挙げた。

そう語ったのはレッドブル・レーシングを率いるクリスチャン・ホーナー代表。
このかつて自身もレーシングドライバーだったイギリス人は、「今年われわれが気をつけるべきは、フェラーリのアロンソ、マクラーレンのハミルトン……、それにロータスのライコネンも要注意だろう。
しかし私が一番脅威として受け止めているのはマクラーレンのバトンだ。
もちろん今年のマシン次第ではあるけれど、彼は今も進歩しているしさらに強くなっていくことだろうからね」と、英『BBCスポーツ』に語っている。

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ピレリタイヤ、「今年のF1レースを面白くする」

2012 Pirelli F1 Tyre (C)Pirelli Motorsport
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いよいよ今週末迎えるF1シーズンについて、今年もタイヤを独占供給するピレリタイヤでは、その熟成度がアップしていることを強調している。

同陣営のポール・ヘンベリー/モータースポーツ部門ディレクターは、「ピレリタイヤは決してコンサバティブ(保守的)でない方向に向かっている。
われわれはF1レースの面白さ、そしてチームの戦い方を十分に理解していて、どんなタイヤが求められているのかわかっている。
今年のタイヤはさらにタイム差が接近し、ドライバーにとっても観客にとってもエキサイティングなレースが行われるであろうことを保証するよ」と、意気込みをみせた。

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開幕戦オーストラリアGP、金曜日に雨の可能性

2011 Scene (C)Force India F1
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今週、F1はいよいよ開幕戦オーストラリアGPを迎えるが、地元メルボルンの気象台によれば土・日曜日は問題ないものの、金曜日には一時雨の可能性があるということだ。
2012年初走行の日として、ウェットコンディションは各チームとも避けたいところだ。

期 日 種 目 気 候 気 温 湿度
3月16日(金) フリー走行 晴れのち雨 17- 21度 68%
3月17日(土) 公式予選 晴れ時々曇り 10- 22度 64%
3月18日(日) 決勝レース 晴れ時々曇り 10- 23度 69%

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2012/03/13

FIA、2013年には排気利用規制さらなる強化へ

FIA

FIA(国際自動車連盟)は、今年の新型車でも話題の中心となっている排気システムの利用について、2013年にはさらに制限を強化して臨む方針であることを明らかにした。
これはこの数年、度々騒動の種になっているブロウン・ディフューザーなどエンジンの排気をエアロダイナミックスに利用することについて、FIAが強い姿勢をみせる必要があると判断したもの。

FIAでテクニカル部門の責任者を務めるチャーリー・ホワイティング氏は、「そもそもF1のレギュレーションでは排気のエネルギーをエアロダイナミックスに使うことを禁止している。
しかし一度でもその『効能』に浴してしまったチームは、その抜け道を追い続けることだろう。
それは理解できるが、われわれもそれをただ指咥えて見ている訳にはいかない。
一部のチームに恩恵が偏ることのないよう、2013年に向けてしっかりとして規則改定を目指していく」と、語った。

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レッドブル『RB8』、ザウバーの排気システムを模倣?

Sauber Duo (C)Sauber Motorsport
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レッドブル・レーシングが、ザウバー・チームの新型車『C31』の排気システムを真似たのではないか、という噂が流れている。
それによれば、同チームの新型車『RB8』は今回のシーズン前テストで排気システムを重ねて改良していて、最終的にそれがザウバーのものとほぼ同様のシステムになったというもの。

これについて同チームのペーター・ザウバー代表は、地元スイスの『ゾンターク・ブリック』紙に持つ自身のコラムで、「レッドブル『RB8』の排気の処理は最終的にわれわれのものと酷似したものになった。
これは図らずもわれわれのエンジニアが行った開発の方向が正しかったということを証明したもの。
チャンピオン・チームに真似されたのだから光栄なことだよ」と、余裕をみせた。

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ほんとうは深刻だった、ライコネンのスキー場事故

Kimi Raikkonen (C)Lotus Team
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今週末、3年ぶりにF1復帰を果たすキミ・ライコネンが、ヨーロッパの人気番組である『トップギヤ』に出演、その中で昨年末に負ったスノーモビルでの事故が深刻なものであったことを明かした。

当時ライコネンはこの負傷について、左手にかすり傷程度の怪我としていたが、実は手首を骨折していて、事故後直ちに回復手術を行ったというもの。

それでも今年になってから行われた一連のシーズン前テストではドライビングに何ら問題がないことを証明したばかりか、テスト最初と最後という節目にトップタイムを記録するなど覇気をみせている。

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2012/03/12

ロス・ブラウン代表(メルセデスAMG)、低い下馬評に反発

Ros Brawn (C)Mercedes Motorsports
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今シーズン、上位チームの中では最も遅い時期での新型車発表となったメルセデスAMGチームだが、その評価は決して高いものとは言えなかった。
しかしこれについて同チームのロス・ブラウン代表は、次のように反発している。

「シーズン前のテストで『W03』への評価は高いものではなかったようだが、われわれはこれをシーズンの中で覆したいと思っている。
そもそもテストでのタイムというのはそれぞれのプログラムによって条件がまったく異なるものだから、数字だけを比べても意味がない。
まあ最初の数レースにおいては多少の番狂わせがあるかも知れないが、それもやがて収れんしていくだろう。
そして今シーズンの中で、われわれが必ずや勝利を収めるであろうことを確信しているよ」

旧ホンダ・チームの遺産を引き継いだ2009年こそ通算8勝を記録したものの、メルセデスGPとなった2010年以降はまだ一度も勝利に浴していない。

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ウェバー(レッドブル)、11回目の豪GPに「結果を残したい」

Mark Webber/Australian GP (C)Redbull Racing
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今年も地元オーストラリア人F1ドライバーとして開幕戦を迎えるレッドブル・レーシングのマーク・ウェバー(35歳:オーストラリア)は、「今年こそ結果を残したい」と11回目の母国グランプリに意欲をみせている。

「いまオーストラリアは気候もいいし、開幕戦としてこれほどふさわしいグランプリはないよ。
F1はこの国でとても人気のあるスポーツだから、スタンドではたくさんの国旗が振られるのが見えてとても励みになるんだ。
だから僕もヘルメットに国旗のデザインを取り入れるなどして応えているよ。
ここまでチームは懸命な作業を続けてきたから、今年は何としても結果を残したいと思っている」

ウェバーが戦ったこれまでのオーストラリアGPで、開幕戦でなかったのは2回だけ。
ただしウェバー自身の最高位は残念ながら5位(3回)に留まっている。

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エクレストン氏、「F1チームはさらなるコスト削減が必要」

Wiliams Motorhome (C)Williams F1
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FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表は新たなF1シーズンが幕開けするのを受け、「F1チームはさらなるコスト削減が必要」との持論をあらためて展開した。

「F1には大きなチームもあれば小さなチームもある。
F1の戦い方にはそれぞれのやりかたがあって、ただ一律に予算制限を設ければ良いというものでもないと考えている。
だから、チームそれぞれのレベルで予算削減を行うべきなんだ。
肝心なのは、無駄に予算を使うことなくコンペティティブになること。
やたら豪華なモーターホームにお金を注ぎ込むようなことは慎むべきじゃないか」

さらに同氏は必要なら新たなコンコルド協定を結ぶことも考えていることを示唆した。

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2012/03/11

小林可夢偉(ザウバー)、「今は信頼性が一番重要」

小林可夢偉 (C)Sauber Motorsport
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シーズン前に行われたテストで高いマシンの信頼性を誇ったザウバー・チームでは、「今の時期はこれが一番重要なこと」と、エースドライバーである小林可夢偉が強調した。

「2010年、僕たちはシーズン前半に苦闘を強いられ、後半はただそれをリカバーすることに費やされただけ。
そして2011年は素晴らしいスタートを切ったものの、後半には失速して埋没するしかなかった。
だから今年はシーズンを通してしっかり戦えることが肝心で、そのためにも開幕に備えて十分な信頼性が必要なんだ。
幸い、ここまで僕たちのマシンには高い信頼性があるからね、楽しみだよ」と、小林可夢偉。

またペーター・ザウバー代表も、「テストだけではチームの力は推し量れないが、少なくとも私の見たところでは中位チームと上位チームとの間のギャップは昨年より狭まっているようだね。
われわれの目標は、コンストラクターズ・ランキングを昨季の7位からさらに幾つも更新させることだ。
そのためにこれまで懸命に働いてきたのだから」と、意欲をみせている。

英国のサイトが行った集計によれば、シーズン前テストでザウバーはレッドブルに次ぐ2番手のパフォーマンスだったとされている。

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ロータス・チーム代表、「ライコネン復帰への準備は万全」

E.Boullier & K.Raikkonen (C)Lotus Team
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シーズン前最初のテスト、初日いきなりトップタイムを記録して衝撃的な「デビュー」を飾ったロータス・チームのキミ・ライコネンだったが、その後同チームの2012年型マシン『E20』に深刻なトラブルがあることが露呈、すっかり出鼻をくじかれる形となった。

しかしこれまでの状況について、ロータス・チームのエリック・ブイユ代表は十分な準備が整っていることを英『オートスポーツ』に強調した。

「われわれのマシンやドライバー、チームに高いポテンシャルがあることは数回に渡るテスト・トップタイムで証明されただろう。
とはいえ、われわれが(トラブルのために)失った時間は決して取り戻すことはできないのが事実。
これはわれわれが背負ったまま開幕戦へと臨まなければならないことだろう。
それでもピレリタイヤについても十分な理解を進めることができたし、キミ・ライコネンが復活するのに十分な準備ができているよ」

そのライコネンはテスト最終日にも再び全体のトップタイムを記録するなど気を吐いた。

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レッドブル『RB8』の排気システムに他チームから疑義

Redbull 『RB8』 (C)Redbull Racing
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レッドブル・レーシングの今季マシン『RB8』については、デビュー当初フロントノーズにあけられた開口部が関心を集めたが、シーズン前テストを終えてからは逆にマシン後部に注目が集まっている。

それによれば『RB8』のエクゾースト出口部はかなり前方にレイアウトされていて、またリヤエンドのフロアには段差が設けられていて、これが排気と相まって何らかのエアロダイナミックス効果を生んでいるのではないか、というものだ。

同チームのクリスチャン・ホーナー代表は「100%レギュレーションには合致していて、われわれのマシンに何の問題はない」と、強気。
ライバルチームからはFIAの技術部門の責任者であるチャーリー・ホワイティング氏に対し「合法なのか、再度詳細にチェックすべき」との主張が聞かれるが、いまのところこれについて動きは見られないようだ。

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F1委員会、ウェット時のタイヤの持ち越し許可へ

Wet Race Image (C)Renault F1 UK
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FIA(国際自動車連盟)のF1委員会は、2012年のレギュレーションについて一部変更、これを発表した。

それによれば金曜日の両セッション共にウェットと宣言された場合、ドライ&ウェザーそれぞれのタイヤ1セットを土曜日に持ち越すことができるようになる。
これにより、金曜日に不足した周回を土曜日に取り戻すことができるようになる。

またウェットコンディション時、レースディレクターが著しく視界不良と判断した場合、安全のためDRS(可変リヤウィング)の使用を禁止することができるようになる。

さらに特定のイベントにおいて、フリー走行セッションのタイミングに関わらずシーズンを通して休憩時間を一定に確保するため、スタッフに外出禁止令を出すことができるようになる。

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2012/03/10

開幕戦オーストラリアGP、今年のDRSゾーンは2か所に

Albert Park/Australia GP (C)FIA
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いよいよ1週間後に迫った今季開幕戦オーストラリアGPの舞台となるアルバートパークについて、FIA(国際自動車連盟)がDRS(ドラッグ・リダクション・システム)ゾーンを2か所に拡大する方針としていることがわかった。

昨年の同グランプリで初めて採用されたDRSゾーンは、ピット前のストレートのみの1か所だった。
一つのサーキットで実質2か所のDRSゾーンが設定されたのはイタリアGPからで、レース中のオーバーテイク・シーンを増やす有効な方法として現在はすっかり定着している。

まだアルバートパークでの2つ目のゾーンについて場所は明確にされていないが、サーキット関係者によれば2-3コーナーの間、もしくは12-13コーナーの間になるだろうということだ。

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シューマッハ(メルセデスAMG)、「契約など論じている時期じゃない」

Norbert Haug & Michael Schumacher (C)Mercedes Motorsport
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今季末でメルセデスAMGとの契約が満了するとされるミハエル・シューマッハについて、すでに後任の噂がささやかれるなど喧しい状況となっているが、これについて当のシューマッハは「今は契約など論じている場合じゃない」と、レースに集中する姿勢を強調した。

これは、地元ドイツ・メディアがシューマッハが契約更新いない場合、現マクラーレンのルイス・ハミルトン移籍の可能性等を報じたことからだ。
しかしシューマッハは、「いま自分が傾注すべきことは契約云々ではなく、今季の戦いに集中すること。
とりわけ開幕までの今の時期は新しいマシンやタイヤを理解することが必要で、来年のことなど考えている時間はない」と、にべもない様子。

メルセデスGPからF1復帰して今年で3年目。
この偉大なF1チャンピオンにも真価が問われる時期が訪れている。

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シューマッハ(メルセデスAMG)、「契約など論じている時期じゃない」

Norbert Haug & Michael Schumacher (C)Mercedes Motorsport
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今季末でメルセデスAMGとの契約が満了するとされるミハエル・シューマッハについて、すでに後任の噂がささやかれるなど喧しい状況となっているが、これについて当のシューマッハは「今は契約など論じている場合じゃない」と、レースに集中する姿勢を強調した。

これは、地元ドイツ・メディアがシューマッハが契約更新いない場合、現マクラーレンのルイス・ハミルトン移籍の可能性等を報じたことからだ。
しかしシューマッハは、「いま自分が傾注すべきことは契約云々ではなく、今季の戦いに集中すること。
とりわけ開幕までの今の時期は新しいマシンやタイヤを理解することが必要で、来年のことなど考えている時間はない」と、にべもない様子。

メルセデスGPからF1復帰して今年で3年目。
この偉大なF1チャンピオンにも真価が問われる時期が訪れている。

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ケータハムF1、A.ロッシをテストドライバーに指名

Alexander Rossi (C)Caterham F1 Team

9日(金)、ケータハムF1はアレクサンダー・ロッシ(20歳:アメリカ)を2012年シーズンの公式テストドライバーとして起用することを正式発表した。

同チームのレースドライバーにはすでにヘイキ・コバライネンとヴィタリー・ペトロフが、さらにリザーブドライバーとしてもジエド・ヴァン・デル・ガルデが登録されているが、同チームのトニー・フェルナンデス代表によればまた別の職務に就くということだ。

またロッシは今季同時にフォーミュラ・ルノー3.5シリーズに傘下のケータハム・レーシングから参戦するとのこと。
なお当然のことながら、フェラーリでテストを重ねた2輪王者のイタリアのロッシ(バレンティーノ:イタリア)とは別人物になる。

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F1人気のスペインも経済危機には勝てず1国1戦に

Valencia Image (C)Mercedes Motorsports
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フェルナンド・アロンソの活躍と共にF1人気隆盛を誇ったスペインだったが、このところの欧州全体を襲った経済危機には勝てず、2013年からは1国1回の開催に戻ることとなった。
これはF1開催を司るFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表が明らかにしたもの。

スペインではバルセロナ・サーキットでのスペインGPとは別に、2008年からバレンシア市街地を舞台にヨーロッパGPとして1国2グランプリを開催してきたが、これが2012年限りで終了、2013年からは交互開催になるという。

なお、バレンシアのヨーロッパGPについては今季の開催も一時危ぶむ声があったが、これについてはエクレストン氏が予定通り6月24日の開催を強調している。

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2012/03/09

ハミルトン、シューマッハ(メルセデス)後継の噂に異論も

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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マクラーレン・チーム子飼いのエースとして、同チーム一途の姿勢を貫いてきたルイス・ハミルトンだが、ミハエル・シューマッハの後継としてメルセデスAMGチームに名前が浮上したと伝えられている。

これを報じたのは独『ビルト』紙で、もしシューマッハが今季で切れる契約を更新しなかった場合、その代替ドライバーの筆頭にハミルトンがリストアップされているというもの。

しかし元ジョーダン・チーム代表のエディ・ジョーダン氏は、これに異を唱えている。

「ハミルトンがこのところ思うような活躍をみせていないのにはマネージメントの問題、そしてガールフレンドなどプライベートな問題が大きく関係していると思うよ。
マシンとかチームの問題ではなく、ね。
だから彼にはもう一度落ち着いて考えてもらいたい。
マクラーレンというチームがハミルトンをチャンピオンにするためにどれだけのことをしているか。
メルセデスに限らず、ここで移籍なんて考えないほうがいい」

F1デビュー2年目の2008年に当時史上最年少で早くもタイトル獲得を果たしたハミルトン(22歳)だったが、その後はずっと栄冠から遠ざかったままだ。

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新エンジン・メーカー『ピュア社』、供給に自信みせる

Bench Test Image (C)BMW Motorsports
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開発の基地として旧トヨタF1の本拠地だったドイツ・ケルンのTMG(トヨタ・モータースポーツGmbH)を選択した新エンジン・メーカー『ピュア社』は、新参であるにもかかわらずその供給に自信をみせている。

これは同社を率いるクレイグ・ポロック氏(56歳)が語ったもので、その中でこのスコットランド人は、「われわれの準備は順調に進んでいるよ。
今年7月にはベンチテストを始めたいと思っている。
目標はF1のエンジン規則が変更される2014年シーズンだが、それがなければ2013年からだっていいくらいだ。
供給先についてはまだ決まっていないが、少なくとも2つ以上のチームに供給することを目指している」としている。

複数のチームにエンジンを供給しているメーカーとしては、ルノー、メルセデス、そしてフェラーリの3社が挙げられるが、1社最大3チームまでという規則からするとこれでは9チームしか参加できないことになり、いずれにせよワークス以外のF1エンジン・メーカーは必須。
現在のコスワースがもしも撤退した場合、ピュア社の存在は欠かせないものとなりそうだ。

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ティルケ社、オースティン(テキサス州)の工事進捗を強調

Austin Circuit Image (C)Circuit of the Americas
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今年復活開催が決まりながらも、再三その実現に疑問符が投げ掛けられるテキサス州オースティンのアメリカGPだが、サーキットのデザインを手掛けたティルケ社では工事が順調に進んでいることを強調している。

「工事は予定通り順調に進捗している。
グランプリ予定日の11月18日より、ずっと早く準備が整うと言って差し支えないだろう。
われわれがテキサス州に作っているのはまさに世界最高のサーキットだ。
いまからみなさんにお披露目する瞬間が待ちきれないね」と、同社のピーター・ウォール氏は語っている。

古くは1959年にセブリングで始まったアメリカGPは、一時1国2グランプリという盛況を誇ったものの2007年のインディアナポリスを最後に開催が途絶えていて、予定通り開催されれば実に5年ぶりということになる。

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2012/03/08

ピレリ、2012年用の新テストカーを発表

Renault 『R30』 (C)Lotus Team

2012年3月7日、ミラノ

F1の公式タイヤサプライヤー、ピレリは、今シーズンのテスト用マシンに2010年型ルノーR30を使用します。テストドライバーは、今月の後半に決定する予定です。

2010年型ルノーは、ピレリが将来の新型タイヤを開発する際、最新のテクニカルおよび空力レギュレーションをシミュレートするためにアップデートされます。シーズン中の公式テストは、5月のムジェロのみのため、最新仕様のマシンによるテストプログラムは、ピレリのタイヤ開発において、年間を通じて重要な役割を果たすでしょう。

完全な公平性を確保するために、テストチームは、現在のF1チームに所属していないメンバーとピレリとで活動します。マシンは、昨年同様、カーボンブラックのピレリのカラーリングになります。

昨年同様、今シーズンのタイヤテストは、バルセロナ、ヘレス、スパ、モンツァにおいて4~5回予定されています。最初のテストは5月に行われる予定ですが、2回目以降は未定です。

テストプログラムに関するデータやその他の情報は公開されませんが、各チームから1名のオブザーザーバーがテストに参加する予定です。

ピレリジャパン・プレスリリース

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マリア・デ・ビロタ嬢、マルシアF1のテストドライバーに

Maria de Villota (C)Marussia F1 Team

マルシアF1チームは、2012年シーズンの同チーム・テストドライバーとしてスペインの女性ドライバーであるマリア・デ・ビロタ嬢を起用したことを明らかにした。

同嬢は以前F1参戦を目論んでいた『カンポス・メタF1』のドライバー候補に挙げられたこともあるベテラン。
FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)代表のバーニー・エクレストン氏のお気に入りで、昨年は同氏所有の『ポールリカール HTTT(ハイテク・テスト・トラック)』でルノー『R29』によるプライベートテストを行った経験も持つ。

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新エンジンメーカー『ピュア』、TMG(トヨタ)の工場使用へ

Toyota Factory Image (C)Panasonic Toyota Racing
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ジャック・ビルニューブ選手の元パーソナル・マネージャーで、B.A.Rチームの代表も務めた経験を持つクレイグ・ポロック氏が設立を表明している新しいF1エンジン・メーカー『ピュア』が、旧トヨタF1のファクトリーであるドイツ・ケルンのTMG(トヨタ・モータースポーツGmbH)の施設を使う方針であることを明らかにした。

ポロック氏は以前、スポーツカー・プログラム終了の意向を表明したプジョーのエンジン開発施設の買収を検討しているとしていたが、これは交渉がまとまらなかった模様。
トヨタが威信をかけて建設したTMGファクトリーは、現在もなお最先端の設備を誇っているとされる。

計画では『ピュア』はエンジン規則が変更される2014年シーズンから、複数のF1チームにエンジンを供給したいということだ。

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マルシアF1、クラッシュテスト合格を確認

Marussia Cosworth 『MR01』 (C)Marussia F1 Team
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5日(月)、すでにシルバーストーン・サーキットで「フィルム・デー」とされるプライベート・テストを行ったマルシアF1チームだが、同チームのテクニカル・コンサルタントを務めるパット・シモンズ氏はこのマシン『MR01』がFIA(国際自動車連盟)のクラッシュテストにすべて合格したことをあらためて明らかにした。

それによれば実質上最後の項目もすでにクリアしていたものの、公式にはFIAの立ち会いが必要だったため正式発表が遅れていたのだという。

「まだ実戦までにはやるべき作業が残されているが、無事に『MR01』がコースインする姿を見て灌漑があったよ」と、シモンズ氏。
ワークスチームだったルノー時代とは異なり、弱小プライベートチームでの戦いはまた異なる苦労がありそうだ。

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ピレリタイヤ、『ルノーR30』をテストカーに採用

Renault 『R30』 (C)Lotus Team
ピレリタイヤのポール・ヘンベリー/モータースポーツ部門ディレクターは、2012年シーズン前最初のテストのテストカーとして前ルノー・チームの『R30』を採用することを明らかにした。

ピレリではこれまで2009年仕様の『トヨタTF109』でテストを行ってきたが、マシン自体が旧くなったことに加え、当時のレギュレーションでは燃料給油が許されていたことから燃料タンクの容量が小さいため、テスト・プログラムに支障を来すことがあったのだという。

『R30』は当時クビサの手により2位表彰台を獲得するなどした2010年のマシンで、今年始めキミ・ライコネンのF1復帰のためのテストに使われたことでも馴染み深い。

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2012/03/07

レッドブル・レーシング、改良型の新車が不調?

Redbull 『RB8』 (C)Redbull Racing
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今年もチャンピオンの最右翼と目されるセバスチャン・ベッテル(24歳:ドイツ)だが、ここに来て母国の有力誌『アウトモーター・ウント・スポルト』誌が心配な情報を伝えている。

それによれば、バルセロナ合同テストで持ち込んだ改良型の『RB8』が思うような戦闘力をみせていないのだという。
記事によれば改良型のマシンはエクゾースト・システム等に大きな変更点が施されたものの、スピードもなく信頼性もなかったと酷評。
場合によっては初期型に戻して開幕戦を戦わざるを得ないというものだ。

これについて当のベッテルは、「テストではタイヤの評価や燃料の搭載量もあるからただ一概にタイムだけで判断しても始まらない。
僕の場合はたまたまタイムが伸びなかったけど、マシン全体の評価はウェバーのデータも比べてみないとならないよ」としている。

真の評価はメルボルンのグリッドで明らかにされる。

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ペレス(ザウバー)、「去年の同時期よりずっといい」

Sergio Perez (C)Sauber Motorsport AG
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シーズン前に行われた合同テストで、好タイムを連発したザウバー・チーム。
同チームで2年目のシーズンを迎えるセルジオ・ペレス(22歳:メキシコ)は、「去年の同時期より状態はずっといい」と、好調であることを強調した。

「はっきり言って去年の同じ時期よりもわれわれの状態はずっといいよ。
それはただタイムの上のことでなく、マシンを良く理解しているという意味なんだ。
ここまでテストを繰り返してきて、自分たちのポジションがどこにあるかもわかっている。
実際に僕たちにどれだけの競争力があるか、それをみんなに示すのはメルボルン(開幕戦オーストラリアGP)の地になるだろう」と、自信ありげ。

ザウバー・チームが好調であることについては、マクラーレンのバトンも「多くのチームではベストタイムをスーパーソフトで出しているのに対し、ペレスや可夢偉のものはソフトタイヤだろう。
これは警戒する必要があるね」と、語っている。

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カーティケヤン(HRT)、遅れてきた新型車『F112』に手応え

HRT 『F112』 (C)HRT
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今シーズンF1に参戦する全12チームの中で最も遅いデビューとなったHRT(前ヒスパニア・レーシング)だが、そのわずかな周回で初めてステアリングを握ったナレイン・カーティケヤン(35歳:インド)は十分な手応えを感じ取ったようだ。

「新型車を最初に走らせてもらうなんて光栄なことさ。
まだわずかな周回だけど、その第一印象は極めてポジティブなものだったしね。
大きな問題もなかったし、昨年のマシンからは明らかにステップアップしているよ。
まだこれからセットアップなどやることは山ほどあるけれど、今からシーズンが始まるのが待ちきれない気分だね」

一方、ベテランのペドロ・デ・ラ・ロサ(41歳:スペイン)も、「チームは驚くべき作業で新型車を間に合わせてくれた。
まだ最初のテストだけど、問題がなかったということいいことさ」と、前向きに語っている。

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アルグエルスアリ(前トロ・ロッソ)、今年は英BBC解説者に

Jaime Alguersuari (C)Scuderia Toro Rosso
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2009年のハンガリーGPでF1デビュー、その後2011年末までスクーデリア・トロ・ロッソから参戦したハイメ・アルグエルスアリ(スペイン)が、今季はイギリス『BBCラジオ5』の実況放送のスタッフとして加入、F1放送の解説者として経験を活かすことになった。

これについて同番組の担当者であるエイドリアン・クラベレン氏は、「彼はただ元F1ドライバーというだけでなく、近い将来再びF1に参戦する可能性が高い人間だ。
彼の人を魅きつける性格も相まって、番組では魅力的な存在になることだろう」と、自賛。
またアルグエルスアリ本人も、「これまでとは異なった角度からの切り口でF1の面白さを引き出したい」と、新たな仕事に意欲を燃やしている。

わずか19歳でF1デビューを果たしたアルグエルスアリは現在21歳。
現在F1最年長であるシューマッハの43歳まではまだ20年以上の年月がある。

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2012/03/06

HRT、2012年新型車『F112』を発表

HRT 『F112』 (C)HRT
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遅れていたHRT(前ヒスパニア・レーシング)の2012年新型車『F112』が、5日(月)バルセロナ合同テストを終えたばかりの同サーキットで正式発表された。

直前にはイギリスのシルバーストーンでマルシアF1チームの新型車発表が行われていて、これによりついに2012年全チームの新型車がお目見えしたことになる。

報道陣にお披露目されたあと『F112』は今季の同チーム・レースドライバーであるナレイン・カーティケヤン(35歳:インド)の手によりバルセロナのコースでシェイクダウンを果たした。

他と同じく段差ノーズを採用した『F112』には昨年までと同様コスワース・エンジンが搭載されているが、昨季のウィリアムズ・チームの技術供与を受け同チームと同じギヤボックスが搭載されている。
(今季ウィリアムズはルノー・エンジン搭載)

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メルセデスAMG、シューマッハの後継者はハミルトン?

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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過去7度のF1チャンピオンと、F1で比類なき実績を誇るミハエル・シューマッハ(43歳:ドイツ)だが、2010年の復帰以降はまだ満足行く戦績を残せていないのが実情。
そこで再三ささやかれるのがその後継者だが、これについて地元ドイツの『ビルト・サンタグ』紙は、現マクラーレン・チームのルイス・ハミルトンの名を挙げて注目されている。

しかし当のメルセデスAMGチームはこうした報道について完全否定。
別の、すでにシューマッハに2年の契約延長を持ち掛けたという報道ともそれは合致する。
それでもマクラーレン子飼いのハミルトンがこのまま同チームで終焉を迎えるとは見ていないのはバーニー・エクレストン氏に限らない。

とにもかくにも、こうした周囲の騒音をかき消すのはシューマッハ自身の今季の活躍に掛かると言えそうだ。

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デ・ラ・ロサ、GPDA(F1ドライバー団体)代表に再任

Pedro de la Rosa (C)BMW Sauber F1
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F1ドライバーの集まりであるGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)が、新しい代表に現マルシアF1チームのベテラン、ペドロ・デ・ラ・ロサ(41歳:スペイン)を選出したことがわかった。

元々F1の安全性を確保することを目的に結成されたGPDAは時代と共に遍歴を経てきたが、最近はドライバーの待遇などでFIA(国際自動車連盟)と交渉するなど活動の場を拡げている。

これまで代表はルーベンス・バリチェッロが務めてきたが、同選手が今年インディカー・シリーズへ転進したことから辞任、同じくベテランのデ・ラ・ロサが選ばれたもの。
なおデ・ラ・ロサは過去2008年から2010年半ばまでにも代表を務めた経緯がある。

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マルシアF1、新型車『MR01』を英国でシェイクダウン

Marussia Cosworth 『MR01』 (C)Marussia F1 Team
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FIA(国際自動車連盟)のクラッシュテストに不合格となり、先のバルセロナ合同テストも欠場するなど対応が遅れていたマルシアF1チームが、5日(月)その新型車『MR01』をお披露目、直ちにシェイクダウンを行った。

場所は同チームの本拠地であるシルバーストーン・サーキットで、マクラーレン・チームからの技術供与を受けていることを裏付けるように、こちらも段差のないなめらかな処理のフロントノーズとなっている。
『MR01』はティモ・グロックの手によりシェイクダウンが行われた。

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2012/03/05

ピレリ、約50,000kmに及ぶテストを完了

(C)Pirelli Motorsport
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2012年3月4日、バルセロナ

本日、バルセロナでのシーズン前最終テストが終了しました。2週間後に迫った開幕戦への準備として、テストの重点は、明確にタイヤ戦略に置かれていました。これまで行われた3回のテストにおける総走行距離は、約50,000kmに及びます。

シーズン開幕直前、チームは、ヘレスとバルセロナで行われた12日間のテストを通して、最新のF1レギュレーションに対応して設計された、ピレリの2012年型コンパウンドの全種類を使用して、総走行距離48,987kmのテストを完了しました。今回のバルセロナでのテスト3日目に雨が降ったため、Cinturatoグリーン・インターミディエイトタイヤとCinturatoブルー・フルウェットタイヤが初めてテストの機会を得ました。

先週の4日間テストの開催地でもあるバルセロナにおいて、チームによる総走行距離は16,775km、総周回数は3674周になります。最速タイムは、最終日にロータスのキミ・ライコネンがP Zeroイエロー・ソフトタイヤで記録した1分22秒030でした。

このタイムは、前回のバルセロナテストの最速タイムを0.3秒上回るものです。テスト期間中、いくつかの異なる要素が評価されるため、単純な比較はできませんが、バルセロナの最後の4日間における重点は、明確にレース準備に置かれていました。

レース準備の鍵となる点は、新型マシンに装着された最新のP Zeroタイヤの動作を完全に理解することです。レース戦略については、タイヤに優しいマシンは、決定的なアドバンテージを与える、より多くの柔軟性を持つことになります。バルセロナでのテスト後、マシンはオーストラリアへ直行するため、各チームは、特に午後の暖かく安定した条件の下、ロングランとレースシミュレーションに専念しました。また、各チームは、時に勝敗を左右する、ピットストップ練習にも取り組んでいました。

ピレリジャパン・プレスリリース

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小林可夢偉(ザウバー)のテスト最終日はエンジントラブル

小林可夢偉 (C)Sauber Motorsport
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通算12日間に渡ったシーズン前テストがすべて終了。
バルセロナ合同テストでザウバー・チームの最終日を担当した小林可夢偉は、しかしエンジントラブルに見舞われ、早期の終了を余儀なくされた。

「エンジントラブルのせいで、予定していたより早くテストを打ち切らなければならなかったのは残念だ。
それでもテストでこういうことはよく起きることだからね。
それにこれまでのテストでマシンのセットアップやエアロダイナミックスなど多くの部分を理解することができた。
まだ完璧に準備が整ったとは言えないけれど、すぐ明日レースだと言われてもOKさ」

またテストの責任者であるジャンパオロ・ダラーラ氏は、「いくつかトラブルに見舞われたことは事実だが、テスト全体をみれば極めてポジティブなテストになったと考えている。
二人のドライバー共に、満足できているんじゃないかな。
さあ、この後はいよいよレース本番だよ」と、2週間後に迫った開幕に意欲をみせた。

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ライコネン(ロータス)、有終の美を飾る通算最速タイム

Kimi Raikkonen (C)Lotus Team
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2012年シーズンの開幕前テストを締めくくる4日(日)、スペイン・カタロニアで輝いたのは再びロータス・チームのキミ・ライコネン(32歳:フィンランド)だった。

テスト2日目には同僚であるグロージャンがトップタイムをマークし、意気上がるチームをさらに喜ばせたのが今回のバルセロナ合同テストで通算の最速タイムとなる1'22.030という好タイム。
これはこれまでザウバー・チームが記録したタイムをさらに更新する素晴らしいものだった。
ライコネンがこれを記録したのはコンディションの良い朝がたのこと。
午後はライコネン自身も他車と同様、ロングランによるレース・ディスタンス・シミュレーションに挑んでいた。

これに0.220秒差で続いたのはフェラーリのアロンソ。
3番手にはこの日午前だけの走行だったウィリアムズのセナが食い込んだ。
以下、ヒュルケンバーグ(フォース・インディア)、小林可夢偉(ザウバー)、ハミルトン(マクラーレン)、ペトロフ(ケータハムF1)の順となったが、小林可夢偉はエンジントラブル、またペトロフはコースアウトによりそれぞれ赤旗中断の原因を作った。

特筆すべきはこの日当然タイミングモニターの上位にあると目されたレッドブルのベッテルが全体の最下位に留まったこと。
チームによれば、彼の『RB8』はギヤボックスのトラブルに見舞われたということで、思うような走行ができないままテスト最終日を終えている。

これで2012年のシーズン前テストはすべて終了。
いよいよ3月16日(金)に開幕するオーストラリアGPを待つだけとなった。

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HRT、5日(月)にバルセロナで『F112』初走行へ

 HRT Motorhome (C)HRT

2012年新型車『F112』(仮称)の開発が遅れ、結局4日日まで行われた最終テストへの参加が間に合わなかったHRT(前ヒスパニア・レーシング)だが、テスト翌日の5日(月)に同じバルセロナ・サーキットで実質上のシェイクダウンを行うとの報道が伝えられた。

もちろんすでにシーズン前の公式テストはすべて終了しているので、これはいわゆる「フィルム・デー」とされるプロモーション撮影に使われるプライベート走行の名目になるだろう。
その場合装着できるタイヤはデモンストレーション用のもので、走行距離も100キロ以内に限定される。

なお同チームではまだナレイン・カーティケヤンが走行の機会を与えられていないことから、同選手がステアリングを握るものとみられる。

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バルセロナ合同テスト シーズン前テスト最終日(3/04)

Kimi Raikkonen (C)Lotus Team
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Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 K.ライコネン FIN Lotus Renault 1'22.030 121
2 F.アロンソ ESP Ferrari 1'22.250 115
3 B.セナ BRA Williams Renault 1'22.296 53
4 N.ヒュルケンバーグ GER Force India Mercedes 1'22.312 101
5 小林 可夢偉 JPN Sauber Ferrari 1'22.386 72
6 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'22.430 115
7 V.ペトロフ RUS Caterham Renault 1'22.795 101
8 M.シューマッハ GER Mercedes 1'22.939 100
9 P.マルドナド VEN Williams Renault 1'23.347 48
10 D.リカルド AUS Toro Rosso Ferrari 1'23.393 100
11 S.ベッテル GER RedBull Renault 1'23.608 23

   * 2011 TestTime : 1'21.268 M.シューマッハ/Mercedes (3/11)
   * 2012 TestTime : 1'22.094 S.ペレス/Sauber Ferrari (3/03)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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2012/03/04

通算最速タイムのペレス(ザウバー)、「テスト結果に満足」

Sergio Perez (C)Sauber Motorsport AG
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前回のバルセロナ合同テストで同僚である小林可夢偉が記録したベストタイムを3日のテストで更新、今季の通算最速タイムをマークしてみせたザウバー・チームのセルジオ・ペレス(22歳:メキシコ)は、この「快挙」にこう振り返った。

「今日は僕にとってシーズン前テストの最終日だったから、この結果にはもちろんとても満足しているよ。
メルボルンでの開幕に向け、今日はレース・ディスタンスだけでなく予選のシミュレーションもやったんだ。
テスト全体を通じて着実にマシンは進化していると感じているし、個人的にも準備が整えられていると手応えを感じたね」

またジャンパオロ・ダラーラ/トラックエンジニアリング責任者も、「今日はペレスに予選のシミュレーションをやってもらったが、とてもうまくいった。
テスト序盤こそトラブルで時間を失う場面もあったが、このところは着実に距離を稼いでいるし、それに応じてマシンは進歩しているね。
明日は可夢偉に乗ってもらい、シーズン前テストを締めくくる予定だ」と、語っている。

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HRT、シーズン前の新型車テスト参加を断念

Hispania 『F111』 (C)HRT
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2012年の新型車開発が遅れているHRT(前ヒスパニア・レーシング)だが、期待していた今回のバルセロナ合同テストへの参加を最終的に断念したことを明らかにした。

同チームの新型車『F112』(仮称)は、FIA(国際自動車連盟)による事前のクラッシュテストにおいて二つの項目で不合格。
この改修のためシェイクダウンが大幅に遅れていた。
それでもなんとかバルセロナ合同テスト最終日にはシェイクダウンに持ち込みたいと懸命な作業が続けられたものの、結局叶わなかったことになる。

これにより同チームとまだクラッシュテストをクリアしていないマルシアF1チームとは、いずれも開幕戦のオーストラリアGPがいきなり新型車初走行の場ということになりそうだ。

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バルセロナ、タイム肉薄もペレス(ザウバー)が最速更新

Sergio Perez (C)Sauber Motorsport AG
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3日(土)、午後わずかな雨に見舞われたバルセロナ合同テスト3日目は、全10台中の上位9台が1分22秒台にタイムが集中するという迫力。
そんな中、トップタイムを記録したのはザウバー・チームのセルジオ・ペレスで、そのベストタイム1'22.904は前回のテストでチームメイトである小林可夢偉がマークした1'22.312を凌ぎ、今年一番となるものになった。
そのペレスも午後は他車の多くと同様、燃料を搭載してレース・ディスタンス・シミュレーションを行った。

2番手となったのはマクラーレンのバトンでこの日ロングランをしなかった少数のドライバー、44ラップという少ない周回に留まった。
3番手はトロ・ロッソの新人リカルド、以下マッサ(フェラーリ)、ディ・レスタ(フォース・インディア)、セナ(ウィリアムズ)、コバライネン(ケータハム)、ウェバー(レッドブル)、そしてロズベルグ(メルセデスAMG)と続いたが、ここまでの9台すべてがトップから1秒以内に並ぶという僅差の仕上がりをみせつけた。

前日トップだったロータス・ルノーを駆った2007年のチャンピオンであるキミ・ライコネンのタイムは、しかしこの日最後尾。
憂慮されたフロント・サスペンション・ピボット部の問題は改修されたとされるが、午前のセッションでは長い時間ピットガレージでの作業。
結局この日はトータル43ラップだけの周回に留まった。

テストはいよいよ明日4日(日)シーズン前テストの最終日を迎えるが、各チームで行われるであろうタイムアタックの結果が注目される。

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バルセロナ合同テスト3日目 ザウバー最速(3/03)

Sergio Perez (C)Sauber Motorsport AG
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Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 S.ペレス MEX Sauber Ferrari 1'22.094 114
2 J.バトン GBR McLaren Mercedes 1'22.103 44
3 D.リカルド AUS Toro Rosso Ferrari 1'22.155 131
4 F.マッサ BRA Ferrari 1'22.413 122
5 P.ディ・レスタ GBR Force India Mercedes 1'22.446 108
6 B.セナ BRA Williams Renault 1'22.480 111
7 H.コバライネン FIN Caterham Renault 1'22.630 64
8 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'22.662 70
9 N.ロズベルグ GER Mercedes 1'22.932 129
10 K.ライコネン FIN Lotus Renault 1'25.379 43

   * 2011 TestTime : 1'21.268 M.シューマッハ/Mercedes (3/11)
   * 2012 TestTime : 1'22.312 小林可夢偉/Sauber Ferrari (2/23)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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2012/03/03

開幕戦オーストラリアGPにも懸念発生か

 Australian GP logo
今年もF1開幕戦としての栄誉を担うオーストラリアGPだが、地元の『ヘラルド・サン』紙が新たな懸念材料を伝え、心配されている。

それによればグランプリ・ウィークに周辺の警備にあたるガードマンの団体が賃上げを要求してストライキを計画、最悪の場合イベント自体をボイコットする可能性もあるというもの。
ただこれについて主催者であるAGPC(オーストラリア・グランプリ株式会社)のスポークスマンは、「事実無根で悪意ある報道だ」と、完全否定している。

今年のオーストラリアGPは3月16日(金)に開幕、決勝レースは18日(日)となっている。

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ヨーロッパGP(バレンシア)、カレンダーから脱落の危機

2011 Europe GP (C)Ferrari S.p.A
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これまでも資金難から開催の危機が伝えられたバレンシア市街地を舞台とするヨーロッパGPだが、ここに来てまだ今年の開催権料がFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)に支払われていないことが判明、関係者に衝撃を与えている。

これはスペインの代表紙『エル・パイス』が報じたもので、それによれば地元バレンシア州のアルベルト・ファブラ知事の「現在のスペインの経済状況では、FOMとの契約金額は高すぎる」という言葉を紹介、まだ地元政府が開催にゴーサインを出していないことことを明らかにしたもの。

これは言外にFOMに対して開催権料の大幅引き下げを要求するものだが、もちろんバーニー・エクレストン氏はこれを受け入れていない。
まだ結着は付いていないものの、最悪の場合再びヨーロッパGP消滅という危機に陥りそうだ。

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好調グロージャン(ロータス)、連日の最速タイム

Romain Grosjean (C)Renault F1 UK
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2日(金)、第2日目を迎えたバルセロナ合同テストは再びロータス・ルノーを駆ったロマン・グロージャンがトップタイムを記録した。

午前の走行では3番手だったグロージャンだが、午後のセッションではまず60ラップのレース・ディスタンス・シミュレーションを敢行、さらにピレリのソフトタイヤに履き替えるとこの日最速となる1'22.614をマークしたもの。
これは前日の自身のタイムをさらに0.638秒短縮するものだが、まだ前回の小林可夢偉(ザウバー)のベストタイムである1'22.312には及んでいない。

この日2番手となったのはトロ・ロッソのベルニュだったが、しかしお昼前エンジントラブルによりコース上にストップ、赤旗中断を余儀なくされる場面を演じた。
レッドブルのベッテルは前日の4番手からこの日は3番手。
大本命が徐々に、しかし確実にその存在感を増しつつある。
やはりレース・ディスタンスに挑んだアロンソ(フェラーリ)はこの日最多となる124ラップを周回して4番手。

スーパーソフトを履いたとみられるコバライネン(ケータハム)は5番手。
これに次いだのが小林可夢偉(ザウバー)だったが、午後のセッションではハイドロリック系のトラブルによりガレージでの修復を余儀なくされていた。
またフォース・インディアのヒュルケンバーグには駆動系のトラブルがあった模様。

シューマッハ(メルセデスGP)&ハミルトン(マクラーレン)といったチャンピオン経験者はそれぞれ8-9番手。
最後尾はマシンをシェアしたセナ&マルドナドのウィリアムズ勢が肩を並べた。
テストは翌日も続けられる予定。

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バルセロナ合同テスト2日目 再びロータス(3/02)

Romain Grosjean (C)Lotus F1 Team
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Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 R.グロージャン FRA Lotus Renault 1'22.614 123
2 J.ベルニュ FRA Toro Rosso Ferrari 1'23.126 31
3 S.ベッテル GER RedBull Renault 1'23.361 85
4 F.アロンソ ESP Ferrari 1'23.447 124
5 H.コバライネン FIN Caterham Renault 1'23.828 104
6 小林 可夢偉 JPN Sauber Ferrari 1'23.836 77
7 N.ヒュルケンバーグ GER Force India Mercedes 1'23.893 33
8 M.シューマッハ GER Mercedes 1'23.978 79
9 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'24.111 65
10 B.セナ BRA Williams Renault 1'24.925 48
11 P.マルドナド VEN Williams Renault 1'25.801 20

   * 2011 TestTime : 1'21.268 M.シューマッハ/Mercedes (3/11)
   * 2012 TestTime : 1'22.312 小林可夢偉/Sauber Ferrari (2/23)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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2012/03/02

エクレストン氏、豪GPに夜間レースの圧力

2011 Scene (C)Mercedes Motorsports
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オーストラリアの『ジ・エイジ』紙が伝えるところによれば、当地で開催のオーストラリアGPについて、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏が再びナイトレースにするよう「圧力」を掛けているということだ。

現在オーストラリアGP決勝レースは現地時間の午後5時となっているが、これはイギリスのGMT(グリニッチ標準時)では午前6時。
主要な収入源であるテレビ視聴者の数を増やすため早朝の放映時刻を少しでも遅らせたいというエクレストン氏の目論見が見て取れる。

ナイトレースにすることついてオーストラリアGPの主催者は開催コストが増大すること、また環境面にも問題が生じるということで拒否を続けている。
しかしエクレストン氏はこれについて、「私自身はそれを望んでいないが、オーストラリアGPの代わりに開催したいという国はいくらでもいる」と、例により強硬姿勢だ。

なお現行の同GP開催契約は2015年までとされている。

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F1断念バリチェッロ、新天地にインディカーを選択

Rubens Barrichello (C)Honda Racing
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今シーズン、ウィリアムズ・チームのシートを母国の後輩ブルーノ・セナに奪われる形で失ったルーベンス・バリチェッロだが、今季は主にアメリカを舞台とするインディカー・シリーズへ転向することがこのほど確定した。
なお所属するチームは昨年まで日本の佐藤琢磨が所属していたKVレーシングになる。

「新しい環境でレースをするというのは誰だったワクワクするものだ。
今の自分がまさにそうだね」と、今年40歳を迎える大ベテランは期待を明らかにした。

詳細ニュースはこちら

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復帰ロータス・ルノー、いきなりのトップタイム

Romain Grosjean (C)Lotus F1 Team
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シャシー面に深刻なトラブルが見つかったとして前回のバルセロナ合同テストでは中途撤退を余儀なくされたロータス・チームだったが、再開された今回のバルセロナ合同テストでは再びいきなりのトップタイムをマークして周囲を驚かせた。

今回ステアリングを握ったのはロマン・グロージャン。
ピレリのソフトタイヤを装着して記録したタイムは1'23.252というものだが、前回の小林可夢偉(ザウバー)のものに比べるとこれはまだ1秒以上遅いことになる。
2番手はマクラーレンのバトン、3番手はザウバーのペレス、4番手レッドブルのウェバー、そして5番手のロズベルグ(メルセデスAMG)はこの日最多となる128ラップを周回した。

フェラーリのマッサは長い時間ピットガレージ内での作業を強いられたが、それでも105ラップを周回、ベストタイムは8番手だった。
ケータハムF1では当初コバライネンが担当する筈だったものの、体調不良ということで急きょチームメイトであるペトロフが搭乗、123ラップを周回した。
タイミングモニターの最後尾はマルドナドがドライブしたウィリアムズで、マシントラブルか58ラップの周回に留まった。

この日は全体に大きな事故やトラブルはなく終えた。
テストは明日も続けられる。

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バルセロナ合同テスト再開 初日タイム(3/01)

Romain Grosjean (C)Lotus F1 Team
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Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 R.グロージャン FRA Lotus Renault 1'23.252 73
2 J.バトン GBR McLaren Mercedes 1'23.510 64
3 S.ペレス MEX Sauber Ferrari 1'23.820 118
4 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'23.830 102
5 N.ロズベルグ GER Mercedes 1'23.992 128
6 J.ベルニュ FRA Toro Rosso Ferrari 1'24.216 113
7 P.ディ・レスタ GBR Force India Mercedes 1'24.305 98
8 F.マッサ BRA Ferrari 1'24.318 105
9 V.ペトロフ RUS Caterham Renault 1'24.876 123
10 P.マルドナド VEN Williams Renault 1'25.587 58

   * 2011 TestTime : 1'21.268 M.シューマッハ/Mercedes (3/11)
   * 2012 TestTime : 1'22.312 小林可夢偉/Sauber Ferrari (2/23)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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2012/03/01

F1チーム、開幕へのファイナルカウントダウンでタイヤ戦略をテストする

(C)Pirelli Motorsport
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2012年2月29日、ミラノ

ピレリにとって2年目となるF1シーズンの開幕を告げるオーストラリアGPまであと2週間と迫る中、各チームは、3月1日~4日の4日間、バルセロナで行われる2012年型タイヤのシーズン前最終テストに着手しています。

今回のテストは、開幕戦前にマシンとタイヤのパッケージを完成させる最後の機会となるため、シーズンにおいて最も重要なテストの一つとされています。チームにとっては、彼らの新型マシンに装着したピレリタイヤの動作を正確に理解することが短期的なキーポイントとなるでしょう。また、F1の開発は、長期的に、ノンストップで進められるため、シーズンが進むにつれて、マシンはかなり変化していきます。多くのチームは、シーズンを通して、最大でラップ当り2秒と同等の改善を行うため、オーストラリアで最速だったマシンが、シーズン終了時に最速であるとは限りません。この開発のペースについて行くことが、ピレリにとっての一つのチャレンジとなります。

例えば、新しいフロントウイングのような新型パーツの導入は、マシンにかかる荷重が、これまでと異なる箇所へシフトするため、常にタイヤの動作に大きな影響を与えます。したがって、開幕前に広範囲の要素を検証するタイヤテストが非常に重要になります。前回バルセロナで行われた作業が、再度主要な焦点となります。大半のチームは、2012年型マシンの最初の仕様決定に専念しているため、最新の修正がタイヤにどのように作用するのかを理解することは重要です。

同時に、開幕前のテストにおいては、特にタイヤ戦略に関して、チームはフルの潜在能力を公表したがりません。それはライバルに大きなアドバンテージを与えてしまうためです。これまでヘレスとバルセロナで行われた8日間のテストで、8人の異なるドライバーが最速タイムを記録していますが、このことは、具体的な結論を導き出すのがいかに難しいかを示しています。

各チームは、これまで、Cinturatoグリーン・インターミディエイトとCinturatoブルー・ウェットを除くすべてのコンパウンドを使用して、全チームの総走行距離にして32,000km以上のテストを完了しています。

ピレリジャパン・プレスリリース

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フランク・ウィリアムズ氏、「後継者はアダム・パール」

Frank Williams (C)Williams F1
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ウィリアムズ・チームの創設者で、現在もなお実質的なオーナー・代表者と位置づけられているフランク・ウィリアムズ氏(69歳:イギリス)が、将来の自分の後継者として現在チームの/CEO(最高経営責任者)を務めるアダム・パール氏の名前を挙げた。

これはイギリスの専門誌『F1レーシング』の取材に答えたもの。
この中でこの叩き上げの英国人は、「いますぐということではないが、いつか私にもこの世界から引退する時期が来る。
その時、私の後継者となるのはアダム・パールではないか。
彼は元レーシングドライバーやエンジニアだったという訳ではないが、現代のF1において最重要なコマーシャル面での仕事に長けている。
これからのF1チームには、まさにそういう人間が必要とされているんだよ」と、語っている。

共同パートナーとしてチームを造り上げたパトリック・ヘッド氏もすでに引退。
かつて『車椅子の闘将』と称えられたウィリアムズ氏もこのところ往時を振り返るなど弱さを見せ始めているのかも知れない。

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バルセロナ合同テスト(3/01-3/04)走行予定リスト

いよいよ1日(木)からシーズン前最後となるヘレス合同テストが当地でスタートするが、各チームの走行リストが明らかとなった。

それによればまだクラッシュテストをクリアしていないマルシアF1チーム(前ヴァージン・レーシング)を除く全11チームが参加予定。
ただHRTは最終日にシェイクダウンが間に合うか、という状況とみられている。

【ヘレス合同テスト走行予定リスト】

Team 1日(木) 2日(金) 3日(土) 4日(日)
レッドブル ウェバー ベッテル ウェバー ベッテル
マクラーレン バトン ハミルトン バトン ハミルトン
フェラーリ マッサ アロンソ マッサ アロンソ
メルセデス ロズベルグ シューマッハ ロズベルグ シューマッハ
ロータス グロージャン グロージャン ライコネン ライコネン
フォース・インディア ディ・レスタ ヒュルケンバーグ ディ・レスタ ヒュルケンバーグ
ザウバー ペレス 小林可夢偉 ペレス 小林可夢偉
トロ・ロッソ ベルニュ ベルニュ リカルド リカルド
ウィリアムズ マルドナド マルドナド/セナ セナ セナ/マルドナド
ケータハム コバライネン コバライネン ペトロフ ペトロフ
HRT ---- ---- ---- デ・ラ・ロサ?

   ---は不参加

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FIA(国際自動車連盟)、早くも来季規則変更へ動き出す?

Ferrari 『F2012』 (C)Ferrari S.p.A
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2012年のF1マシンはFIA(国際自動車連盟)によるテクニカル・レギュレーションの変更により、ほとんどのマシンが大きな段差のついたフロントノーズを特徴としている。
これはFIAが安全性確保を名目にノーズ先端の高さを引き下げたことにより妥協の産物として生まれたものだが、これについては当初から「ぶさいく」と酷評されている。

しかしこれについて多くの関係者が、「来シーズン、FIAは再びレギュレーションを変更し今年のようなぶさいくノーズが生じないようにするだろう」と、語っている。
こうした裏にはすでにFIAが来季の規則改定に動き出している、との手応えがあるようだ。

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ロータス・チーム、修復なってテスト復帰へ

Lotus Renault 『E20』 (C)Lotus Team
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先のバルセロナ合同テストで、シャシー面に深刻なトラブルが見つかったとしてテストを打ち切り、急きょファクトリーで修復に取り掛かったロータス・チームだったが、このほどそれが終わり、今日(1日)からスタートするシーズン前最後のテスト(バルセロナ)にも初日から参加する方針であることを明らかにした。

伝えられるところでは、トラブルの箇所はフロント・サスペンションのウィッシュボーンのピボット(取り付け部分)だったということだ。
同チームのキミ・ライコネン&ロマン・グロージャン両ドライバーは、バルセロナでは1周もできておらず、この4日間での挽回が期待される。

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