ピレリ、2012年用の新テストカーを発表
Renault 『R30』 (C)Lotus Team
2012年3月7日、ミラノ
F1の公式タイヤサプライヤー、ピレリは、今シーズンのテスト用マシンに2010年型ルノーR30を使用します。テストドライバーは、今月の後半に決定する予定です。
2010年型ルノーは、ピレリが将来の新型タイヤを開発する際、最新のテクニカルおよび空力レギュレーションをシミュレートするためにアップデートされます。シーズン中の公式テストは、5月のムジェロのみのため、最新仕様のマシンによるテストプログラムは、ピレリのタイヤ開発において、年間を通じて重要な役割を果たすでしょう。
完全な公平性を確保するために、テストチームは、現在のF1チームに所属していないメンバーとピレリとで活動します。マシンは、昨年同様、カーボンブラックのピレリのカラーリングになります。
昨年同様、今シーズンのタイヤテストは、バルセロナ、ヘレス、スパ、モンツァにおいて4~5回予定されています。最初のテストは5月に行われる予定ですが、2回目以降は未定です。
テストプログラムに関するデータやその他の情報は公開されませんが、各チームから1名のオブザーザーバーがテストに参加する予定です。
ピレリジャパン・プレスリリース
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「より最新仕様のテストカーが必要なことは、早い段階から明らかでした。トヨタTF109は非常に貢献してくれましたが、今では3年前のマシンとなってしまいました。レギュレーションとともに技術も大きく進歩しています。もはやTF109は、現在のF1の要求を満たすために我々がシミュレートしたいパワーを生み出すことが出来ません。我々の最優先事項は、各チームと完全に公平に接することです。したがって、テストチームは独立して活動し、各チームから一人のオブザーバーがテストに参加できる形式となりました。新しいテストカーは、燃料補給の無い現在の燃料レギュレーションに対応しますので、フルレースディスタンスやマシンとタイヤのバランスの変化をシミュレートすることが可能です。最後のピースは、テストドライバーを見つけることです。1ヶ月以内には発表したいと考えています。この場を借りて、我々の2011、2012年型タイヤ開発に素晴らしいサポートをしてくれたトヨタに感謝したいと思います。彼らは、我々の今日までのF1における業績に重要な役割を果たしてくれました。そして今、我々は、新型タイヤでさらに上を目指していけることに期待をかけています」
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