ピレリ、ブラジルで新型コンパウンドを試す
(C)Pirelli Motorsport
拡大します
2011年11月25日、インテルラゴス
シーズン最終戦のブラジルではすでに来年に向けた準備が進められています。ピレリは、今日のフリー走行で2つの新型コンパウンドを試しました。各チームには、金曜フリー走行でのみ使用が許される2 セットのハード・コンパウンドが供給されこれは現行のミディアム・コンパウンドよりもや硬く、作動温度領域が低く設計されたものです。
決勝用には、P Zeroホワイト・ミディアム・タイヤと、先週のアブダビでの若手ドライバー・テストとドイツGPのフリー走行で使用された、新型P Zeroエロー・ソフト・タイヤが選択されています。今日のフリー走行において、全チームがシーズン最後のレースに向けた準備と並行して、こら2つの新型コンパウンドを試しています。
金曜日には、合計で5セットのタイヤが供給されたことになります。その全てがセッション後に回収され、レース週末の残りは通常通り供給数となります。
ピレリジャパン・プレスリリース
どのチームもソフト・コンパウンドを使用しなかった午前のセッションにおいて、レッドブル・レーシングのマーク・ウェバーが、P Zeroホワイト・ミディアム・タイヤを使用して1分13秒81の最速タイムを記録しました。
午後のセッションでは、各チームとも重い燃料(120~160kg)を積んでロングランに専念し、レース用の両コンパウンドでレース・コンディションのシミュレーションを行ないました。天候はドライで温かく、気温は26℃、路面温度は41℃でした。しかしながら、決勝は、より冷涼なコンディションになるものと予想されています。フリー走行最後の30分間、ほとんどのドライバーがソフト・パウドで走行し、マクラーレンのルイス・ハミルトンが1分13秒392の最速タイムを記録しています。上位7台は、わずか0.4秒以内にひしめいています。
日曜日の決勝では、P Zeroイエロー・ソフト・タイヤは25周、P Zeroホワイト・ミディアム・タイヤは35周ほど走行可能であると予想されています。したがって、ほとんどのドラバーが2回もしくは3回のピットストップとなるでしょう。これまでのところソフトとミディアムの間には、0.8秒ほどのラップタイム差があり、レース戦略に様々な可能性をもたらすでしょう。しかし、明日午後と日曜の決勝時、ともににわか雨が予想されており、レースをドラマティックなものにてくれるかもしれません。
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「今週末は、来年2月に公式テストが始まるまで、我々にとって最後の新型コンパウンドのテスト機会となりますので、この機会を最大限に活用したいと思っています。来年に向けては、いくつかそれなりに大き変更を計画しています。まずは目標に向けて正し方向に進んでいるようです。その目標とは、各コンパウンドの差を1秒以下にすることですが、もちろんまだまだこれから見えてくるものもあるでしょう。これから数日間、データやドライバーたちからのフィードバックを分析し、2012年に向けた作業を続けていきます。その前に今シーズンの最終戦も楽しみにしています。特にリアタイヤに厳しい、タイヤへの要求が高いインテルラゴスのサーキットで、新型ソフト・タイヤが使用されますので。もちろんレース行方は天候にも大きく左右されます。ブラジルは非常にドラマティックなレースを演出する傾向があり、最高の形で我々の初年度シーズンを締めくることができれば幸いです」
今日の豆知識:
明日のポールポジション争いは特別なものになるはずです。なぜなら、もし、レッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルが今シーズン15回目となるポールポジションを獲得すれば、1992年にナイジェル・マンセルが樹立したシーズン最多記録を塗り替えるからです。しかしながら、2010年のブラジルGPは、今年の日本GPで破られるまで、レッドブルが最後にポールポジションを逃した場所でもありました。この時は、ウイリアムズのニコ・ヒュルケンベルグがポールを獲得しています。レースに関して言えば、ベッテルが表彰台でフィニッシュすれば、ミハエル・シュマッハが2002年に記録した17回という最多表彰台記録に並ぶことになります。
| 固定リンク
最近のコメント