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2011/11/27

ベッテル、予選でF1史上最高の成功を収める

(C)Pirelli Motorsport
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201年1月26日、インテルラゴス

ブラジルでデビューを果たしたピレリの新型P Zeroイエロー・ソフト・コンパウンドにとって、今日が初めての予選となりました。これは、2012年ミディアム・タイヤのベースとなるものです。このソフト・コンパウンドと共に、ブラジルGPに現行のP Zeroホワイトミディアム・タイヤが選択されています。

二度の世界王者セバスチャン・ベッテルは、ピレリ・タイヤでシーズン最多となるポールポジションを獲得しました。シーズン最終戦の19戦目にして15回目のポールポジションとなり、1992年にナイジェル・マンセルが打ち立てた記録を更新したのです。

気温は27℃で曇り、そしてブラジルGPではありがちな雨の可能性も高まる中での予選開始となりました。少しでも早くタイムアタックを行なうために、多くのドライバーがQ1の開始直後からコースインしました。レッドブルの2台、マラーレンの2台フェラーリのフェルナンド・アロンソ、メルセデGPのニコ・ロズベルグは、P Zeroホワイト・ミディアムを使用してQ2進出を決めています。シーズン中で1ラップの距離が最も短い部類のサーキッであるだけに、この突然のラッシュはコース上に渋滞を招き、ドイバーたちにとっては難しい要素が増えることなりました。

Q2でも同じような展開となりましたが、ドライ路面で最大限のパフォーマンスを発揮するために、全ドライバーがP Zeroイエロー・ソフト・タイヤを装着しました。この時、雨雲がわずか2kmのところまで迫っていました。上位勢はQ2で1回のアックしか行なわず、最終セッションに向けてできるだけ多くの新品ソフト・タイヤを残しました。

Q3でもコンディションは引き続きドライのまで、P Zeroイエローを装着した上位勢の中では異なるアプローチが見られました。マクラーレンのルイス・ハミルトンとメルセデスGPのニコ・ロズベルグは、タイヤを温めるために遅めのアタックを行った後、全力のアタックラップへ移行しました。一方、レッドブル・レーシングの2台とマクラーレンのジェンソン・バトンは、最初から全力のアタックを行ないました。

ベッテルは、ソフト・タイヤを使用して、最初のアタックで1分12秒268を記録して首位に立ち、2回目のアタックでさらにム更新、1分1秒918を記録しています。チームメイトのマーク・ウェバーが、マクラーレンの2台を抑えて予選2位の座を確保しました。また、メルセデスGPのミハエル・シューマッハは、ミディアム・タイヤでコースインしましたが、タイムを記録することなく予選を終えています。

ドライでさらに暑いコンディションで行なわれた午前中の最終フリー走行においても、ベッテルはP Zero エロー1分12秒460の最速タイムを記録し、マクラーレンのジェンソン・バトンを僅差で抑えていました。

ピレリジャパン・プレスリリース

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「新型コンパウンドの性能を、予選コンディションで見るのは非常に興味深いことでした。素晴らしいアタックラップによる、セバスチャン・ベッテルのーズン最多ポール記録の更新を祝福したいと思ます。今日、1分12秒を切るドライバーがでるかどうかと同僚と話し合っていたところでした。予想された雨が降らなかったことで、予選はごく普通の展開となりました。しかし、明日はもっと荒れレースになることが予想されています。もちろん、雨はレース戦略に大きな影響を及ぼすでしょう。P Zeroオレンジ・ウエット・タイヤとP Zeroブルー・インターミディエイト・タイヤのシーズン最後の登場機会があるかもしれません」

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