2011年ブラジルGP:ピレリ、新たな2つのタイヤと共に素晴らしい初年度の締めくりへ
(C)Pirelli Motorsport
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201年1月21日、ミラノ
グランプリ概要:
ここまで18レースと5488kmを経て、ピレリは、61年間に及ぶF1世界選手権史上最多のオーバーテイクが見られた素晴らしいシーズンの締めくりをサンパウロのインテルラゴス・サーキットで迎えようとしています。このサーキットでは、過去に数々のドラマが生み出されてきましたが、ピレリは2つの新型コンパウンドをデビューさせ、すで未来へと目を向けています。
2回の金曜フリー走行で、各ドライバーには試験型ハード・タイヤが2セットずつ追加供給されます。これは今年ルーカス・ディ・グラッシとピレリのトヨタTF109によって、ヘレスとバルセロナでテストてきたもので、現行のハードよりも格段に柔らかくなっています。試験型ソフト・タイヤがテストされたアブダビGPのフリー走行と同様、今回のテスト結果もピレリのエンジニアにフィードバックされ、2012年に向けた準備に役立てられます。
レース本番には、P Zeroイエロー・ソフト・タイヤとP Zeroホワイト・ミディアム・タイヤが選択されています。しかしながらこのソフト・タイヤは新型のコンパウンドで、先週のアブダビでの若手ドライバー・テストとニュルブルクリンクの金曜フリー走行でテストされたものす。
インテルラゴスは情熱的なファンで知られ、サーキットは全体的にアップダウンがある反時計回りのレイアウトとなっています。ドライバーとタイヤにとって1つの鍵となるのは、ターン10から始まる連続コーナーの最終セクターです。実質的に1本の非常に長い左コーナーような形となっており、タイヤとドライバ首に大きな負荷がかかるのです。
この時期のブラジルでは、にわか雨が頻繁に発生し、レースの展開を左右することにもなりかねません。いつもと同様、ピレリはP Zeroオレンジ・レイン・タイヤとP Zeroブルー・インターミディエイト・タイヤを持ち込みます。各ドライバーは、5セットのターミディエイト(金曜に雨が降らなかった場合は4セット)、3セットのレイン・タイヤを使用することがレギュレーションで許されています。
ピレリジャパン・プレスリリース
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクターのコメント: ポールヘンベリ:「2012年シーズンに向けた準備は順調に進んでいます。ブラジルで我々が試す新型のハードとソフトの両タイヤについて、ドライバーたちの感想を聞くのが非常に楽しみす。ソフト・タイヤに関しては、すでに若手ドライバー・テストで大量のデータを収集していますが、それを本番のレースと比較するのも非常有益なものとなるでしょう。しかしながら、タイヤの名前に気を取らすぎないこも重要で。今進めているテストが順調に進めば、我々が今“ソフト”と呼んでいるタイヤは、来年はミディアムとなります。基本的に、来年のタイヤに関しては概して今年よりもコンサバティブではなくなります。今シーズン後半入り各チームが我々のタイヤへの理解を深めた結果、我々はある程度アグレッシブなタイヤ選択が可能になりました。韓国でのスーパーソフトとソフトの採用がその好例です。ブラジルでシーズン閉幕を迎えることを嬉しく思っています。素晴らしい雰囲気を有した伝統的なサーキットであるだけでなく、ブラジルはピレリにと鍵となる市場でもありますから。」
F1ドライバーのコメント: ブルーノ・セナ(ロータス・ルノー):「インテルラゴスは、とてもチャレンジングなサーキットだよ。シーズンの中でも数少ない反時計回りのサーキットのひとつだし、最近の他のサーキットよりもコース幅が狭くてバンピーだからね。激しいトラクションが必要となる箇所が多いし、アップダウンが大きく、路面温度が高い上に路面がなり粗いから、リアタイヤが酷使されることになる。ほとんど低速コーナーで、そういうサーキットではこれまであまり上手くいかなかったから、僕らとっては厳しい週末になるだろう。だけど、良いかたちシーズンを締めくくることができると信じているし、できればポイントを獲りたいと思っているよ。サーキットの近くにダムがあから、もちろん天候の不安定性というリスクもある。それがレースをさらにエキイティングしてくれるはずだよ」
テクニカルノート:
レースは、全長4.309kmのインテルラゴスを71周して争われる。サーキット路面は非常にバンピーで、タイヤにとってトラクションを生み出すことを難しくすると同時に、ドライバーにとっては身体的な厳しさを増す要因となっている。
インテルラゴスは、ピレリにとって馴染みのないサーキットのひとつで、レースが始まってみなければ分からない要素が何点か存在する。しかし、最終セクター以外は横荷重があまりからないコース特性であるため、タイヤ構造にとってはさほど厳いサーキットではないものと予想される。
高速から低速までコーナーの種類が幅広く、アップダウンの変化が大きく、そして海抜が高い。そのため、空力セットアップの最適値を見つけ出すのは難しく、最良の妥協点を見つけ出す必要あるサーキットである。ラップタイム短縮のためには、最終セクターがも重要なポイントのひとつとなる。したがって、セットアップ上こに重点が置かれる傾向にある。
ブラジルでのピレリ:
ブラジルは、ピレリにとって重要な市場のひとつで、ブラジル国内に5つの工場を有しています(イタリアを含めてどの国よりも多い)。それらは、乗用車用、乗用車用とトラック用、トラック用と農業機器用、2輪用とトラック用、そしてスチールコード用の工場です。
急速な発展を遂げつあるラテンアメリカ市場は、2015年までにはピレリ・グループの中で世界第3位の市場規模となることが予想されています。ピレリすでにこの地域のマーケット・リーダーです。
80年以上前からブラジルで販売を行なってきたピレリは、2008年から2011年までの間に、ブラジル国内において3億米ド以上の設備投資を行なってきました。現在、ブラジル国内で1万人近い従業員数を擁します。
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