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2011/11/16

2011年 アブダビ若手ドライバー・テスト、 ピレリの2012年用タイヤがデビュー

(C)Pirelli Motorsport
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2011年11月14日、アブダビ

ピレリの2012年用タイヤが、アブダビで11月15日~17日に行なわれる若手ドライバー・テストでデビューを果たします。

この3日間のテストは、各チームが若手ドライバー(F1出走が2戦以下で、国際Aライセンスを持っているドライバーが対象)のトライアウトを行なうことができるよう用意されたものです。しかし、シーズン中のテストが禁止されているため、このテストはピレリにとっても、2012年用タイヤを試すことができる絶好の機会なのです。

この新型タイヤには、来年に向けて少し設計変更が加えられています。この最新進化型P Zeroタイヤには、前後ともに新たなプロファイルが採用され、スーパーソフト以外は新たなコンパウンド選定が行なわれました。2012年用タイヤは、従来よりもスクエアに角張った形状となり、接地面が均等に摩耗するようデザインされています。また柔らかいコンパウンドには、ブリスター発生の可能性を低減するよう調整が加えられました。

これら新たなタイヤは、各コンパウンドのパフォーマンス差が従来よりも小さくなるよう設計されており、来シーズンのレース戦略がさらに重要なものとなることを目標としています。また、性能の向上も図られており、2012年型タイヤは、ピレリタイヤ史上最も高性能なタイヤとなるでしょう。火曜から木曜まで行なわれる若手ドライバーの走行は、ピレリのエンジニアたちに本物のデータを提供する、この上なく有益な機会なのです。

ピレリジャパン・プレスリリース

現行のFOTA(F1チーム協会)の紳士協定により、各チームがテスト用に使用を許可されたタイヤは年間100セットとなっています。その大半は、すでに開幕前テストで使用されていますが、どのチームも平均して10~15セットほどを残しています。それに加えて、ソフト・コンパウンド開発タイヤと現行コンパウンドの中から、各チームに8セットの追加タイヤが供給されます。

収集されたデータに基づき、次回のF1テストまでに、今回の試験用コンパウンドへの調整が加えられます。2012年シーズン最初のテストは、2月7日~9日にヘレスで行なわれる予定となっています。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「まもなくシーズンが終わろうとしていますが、我々はすでに2012年に向けた準備を進めています。アブダビGPの金曜日にはいくつかの試験型タイヤを走らせましたが、ブラジルでも同様にテストを行なう予定です。今週の若手ドライバー・テストで収集するデータを含め、我々は、来年に向けて非常に大量のデータを収集しています。来年は、各コンパウンド間のラップタイム差を縮め、レースをより緊迫したものにできれば、と考えています。若手ドライバーたちにはレギュラードライバーほどの経験はありませんが、今回の3日間のテストは、彼らにとって良い学習の機会となるでしょう。また、データ収集という点では、我々にとってもチームにとっても非常に重要な機会です。我々は、2012年シーズンにおいて、タイヤがより一層顕著なアイテムになることを目指していますから」

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