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2011/10/04

ピレリ、PZeroミディアムとソフトで日本に挑む

(C)Pirelli Motorsport
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2011年10月3日、ミラノ

グランプリ概要:
鈴鹿は、F1カレンダーの中で伝統的なサーキットの一つであり、スプーンや130Rといったバラエティ豊かな難コーナーを有しています。日本の首都である東京の西に位置する鈴鹿は、1962年にホンダのテストコースとして建設されて以来、幾度にも渡って大きな改修が重ねられてきました。 ピレリは、この鈴鹿で開催される日本GPに、PZeroホワイト・ミディアムとPZeroイエロー・ソフトの両コンパウンドを投入します。これは、高速コーナーを特色とする二つのサーキット、スパやモンツァにおける組み合わせと同じです。

鈴鹿においては、多様なコーナーと幅広い速度域をカバーする守備範囲の広いタイヤが不可欠となります。ソフトとミディアムの両コンパウンドは、グリップ性能と耐久性の最適なバランスを確立するとともに、興味深いピットストップ戦略の可能性も生み出してくれるでしょう。

鈴鹿のテクニカルで路面が粗いコースレイアウトは、特に130Rのような長い高速コーナーにおいて、タイヤのコンストラクション(内部構造)に800kg以上の大きな荷重を吸収することを要求します。

鈴鹿は、シーズン終盤に開催されるため、年間チャンピオン決定戦の場となることしばしばです。そして、今年もそれは例外ではありません。レッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルは、2年連続のタイトル獲得へ、あと1ポイント加えるだけで良いのです。ベッテルは、過去2年間鈴鹿で勝利を収めています。鈴鹿での勝利経験を持つ他の現役ドライバーは、フェルナンド・アロンソ、ミハエル・シューマッハ、ルーベンス・バリチェロのみです。

ここ数戦、ドライ・コンディションのレースが続いていましたが、今週は、PZeroブルー・インターミディエイト・タイヤとPZeroオレンジ・ウエット・タイヤ登場の機会があるかもしれません。なぜなら、日本GPは雨に演出されることも多いためです。また、過去2年、セーフティカーが出動しています。そうなればタイヤ戦略にも大きな影響を及ぼすはずです。

ピレリジャパン・プレスリリース

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクターのコメント: ポール・ヘンベリー:
「日本においては大きな災難があった年ですが、ドライバーなら誰もが大好きなサーキットである鈴鹿で日本GPが開催され、私たちの日本へのサポートをお見せできることを非常に嬉しく思っています。鈴鹿では、トラクション、ブレーキング、そしてコーナリングにおいて、いかに最大限のグリップを路面に効率的に伝えられるかが最大の鍵となります。高い速度域でハイダウンフォースのセットアップで走るため、タイヤを路面に押しつける力が強く働き、タイヤには大きなエネルギーや横方向の負荷がかかります。したがって、ドライバーにとってはタイヤマネージメントが非常に重要になります。私たちは、今週末、ここ鈴鹿において、PZeroタイヤを装着した初めてのワールドチャンピオン誕生の瞬間を迎えることになりそうです。今回の日本GPは、私たちの歴史に刻まれることになるでしょう。ソフト・タイヤとミディアム・タイヤの組み合わせは、デグラデーションのレベルに大きな差はないながらも、これまでに何度も接戦を演出してきました。記憶に残るレースに向けて、全てのピースは揃ったと言えるでしょう」

F1ドライバーのコメント: セバスチャン・ブエミ(トロロッソ):
「鈴鹿にはドライバーにもクルマにも多くを求めるような素晴らしいコーナーが多くて、ここでドライブするのは楽しくてエキサイティングだよ。スタート直後のS字コーナーや130Rなどは鈴鹿にしかないし、8の字の形をしたレイアウトもとてもユニークだね。今年は、ピレリ・タイヤが日曜午後のレースをエキサイティングなものにする上で大きな役割を果たしてきたし、鈴鹿でもそうなるだろう。鈴鹿はとても路面が粗くてタイヤに厳しいサーキットだけど、ミディアムとソフトのコンパウンドならきちんと機能してくれるだろう。最初のS字セクションでは何度も素早く方向転換をしなければならないし、スプーンのような長いコーナーではタイヤに大きな負荷がかかる。どのレースでも共通することだけど、両コンパウンドの性能を最大限に引き出すことが、好結果を導き出すためのカギになるだろうね。鈴鹿は雰囲気も特別だよ。日本のファンは世界で最も礼儀正しくて、ピットレーンで行なわれている作業を見るために夜遅くまでグランドスタンドに残って座っているくらいだ。今年は大きな地震に見舞われて、福島の原子力発電所の事故もあり、日本は非常に厳しい状況に直面してきたね。だからこそ、F1が日本にやってくるということが重要な意味を持つと思うよ」

テクニカルノート:
*鈴鹿では素早い切り返しや長いコーナーが多いため、タイヤ摩耗を抑えるために良好なハンドリングバランスが必要となる。長いストレートが存在しないため、比較的高いダウンフォースレベルで走ることになる。そのため、空力とメカニカルの各グリップレベルの最適な妥協点を見出すことが重要となる。

*最大のオーバーテイクポイントのひとつは、ラップ最後のシケイン入り口。比較的オーバーテイクが難しいため、鈴鹿では通常よりも予選の重要度が増す。2009年にF1の開催地として復帰以来、鈴鹿ではポールポジションからスタートした者が勝利を収めている。 *路面は最舗装されてから日が浅く、表面は以前よりも均一になっている。ユニークな8の字型のレイアウトであるため、タイヤの両サイドに同様の負荷がかかる。

これまでのタイヤ選択:

Pirelli
日本でのピレリ:
*ピレリは、2輪の鈴鹿8時間耐久レースを制するなど、これまでに鈴鹿で数々の栄光を手にしてきました。また、WRC(世界ラリー選手権)では、日本の自動車メーカー、スバルと良好な関係を構築し、ラリー・ジャパンを4度制しています。

*ピレリ・ジャパンは、昨年、栄誉あるオートバックス・アワードを受賞し、最優秀タイヤ・サプライヤーに選ばれています。オートバックスは、1947年に設立され、長年にわたって地位を確立している自動車用品ディーラーです。ピレリ・ジャパンは、P4タイヤがベストセラーとなり、優秀な販売実績を上げたことにより受賞しました。

*日本市場におけるピレリのシェアは、過去数年間で着実に拡大しています。北日本のような厳冬地用にデザインされたウィンター・アイスコントロールも最新製品のひとつです。また、日本のプレミアム・タイヤ市場においても存在感を見せています。現在、世界的規模では、プレミアム・タイヤ市場は、タイヤ市場全体の12%を占めています。

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