ベッテル、2度の世界王者として迎えた初レースをピレリとともに勝利
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2011年10月16日、ヨンアム
ドライバーズ・チャンピオンシップを連覇したセバスチャン・ベッテルが、今シーズン10勝目を挙げました。2位からスタートしたオープニングラップでリードを奪うと、その後は的確なピットストップ戦略でトップの座をキープしました。彼は、1シーズン13勝というミハエル・シューマッハの記録に並ぶ可能性を持っています。ベッテルのチームメイトであるマーク・ウェバーが3位に入り、レッドブル・レーシングは、2年連続のコンストラクターズ・チャンピオンシップを獲得しました。レッドブル・レーシングの通算勝利数は、25勝となりました。
韓国GPの週末は、金曜日にウェットコンディションでスタートしました。
したがって、各チームは、予選と決勝に備えて、異なる燃料搭載量によるPZeroスリックタイヤのパフォーマンス評価を、わずか1時間の土曜日最終フリー走行で行わなければなりませんでした。昨年の初開催時は、セーフティカー先導のスタートだったため、韓国GPとしては初めてのドライコンディションでのスターティンググリッドに並んだ時点において、各チームには多数の確認できていない要素が存在していました。
レッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルとマーク・ウェバーは、予選において、これまでとは異なる戦略を採りました。すなわち、PZeroレッド・スーパーソフト・タイヤのみを使用し、PZeroイエロー・ソフト・タイヤをレース用に温存したのです。
これに対して、マクラーレンとフェラーリは、PZeroレッド・スーパーソフト・タイヤをできるだけ温存する戦略でした。3回のピットストップを行ったザウバーの小林可夢偉とセルジオ・ペレス、HRTのビタントニオ・リウッツィ以外の完走者は、すべて2回のピットストップでした。
しかしながら、ベッテルは、第2スティントまでスーパーソフトで走り、最終スティントをソフト・タイヤで走行しました。すなわち、12秒差で勝利した彼には、すべてのタイヤセットを使用する必要が無かったのです。マーク・ウェバーは、ルイス・ハミルトンとの長いバトルの末、3位でフィニッシュしました。ハミルトンは、今シーズン初めてポールポジションを獲得しましたが、2位で終わりました:彼にとっては、ドイツGPでの優勝以来の表彰台となりました。2位から5位までの差は、わずか4秒でした。トロ・ロッソのハイメ・アルグエルスアリは、自己最高位タイとなる7位入賞を果たしました。彼は、ベッテルと同様の戦略を採り、2スティントをスーパーソフトで、最終の長いスティントをソフトで走りました。
ピレリジャパン・プレスリリース
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「私たちは、意図的に大胆なタイヤ選択を行い、金曜日の天候によって、各チームにはレースまでに十分なデータが無かったにもかかわらず、レース序盤のフルタンク状態において、スーパーソフト・タイヤは10週以上、ソフト・タイヤは20週以上パフォーマンスが発揮できることを確認できました。サーキットの路面状態が急速に良くなったことは明らかです。
各チームの最初のピットストップ状況から、私たちは2ストップ作戦が主流となることを認識しました。これは、当初予想していた中の最も少ないストップ回数です。
様々なタイヤ戦略が上手く機能しましたが、最終的には、ドライバーたちは、両コンパウンドのタイヤで非常に良いペースを維持していました-レース前には、4ストップもしくはそれ以上必要であるとか、深刻なデグラデーションを予測する声があったにもかかわらず、ベッテルは、最終ラップにソフト・タイヤでファステストラップを記録しているのです。最後に、レッドブル・レーシングの2度目のコンストラクターズ・チャンピオンシップ獲得を祝福したいと思います。彼らにとって素晴らしいシーズンになったと思います」
今シーズン、ピレリのPZeroレッド・スーパーソフト・タイヤの使用は、韓国GPで最後となりました。これまで、モナコ、カナダ、ハンガリー、シンガポールで使用されてきました。残り3戦は、ソフトとミディアムのPZeroコンパウンドが選択されています。
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