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2011年10月

2011/10/31

ベッテル、もうひとつの記録へピレリとともに邁進

(C)Pirelli Motorsport
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2011年10月30日、デリー

今シーズン11勝目を挙げ、レッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルは、ミハエル・シューマッハが2004年に打ち立てた年間13勝というシーズン最多勝記録に並ぶ可能性を残しました。

デリー郊外の真新しいブッダ・インターナショナル・サーキットは、週末の間に大幅な路面の良質化が進み、路面がクリーンになりラバーが乗るにしたがって、ラップタイムは速くなっていきました。今週のレースには、P Zeroイエロー・ソフト・タイヤとP Zeroシルバー・ハード・タイヤが供給されましたが、ソフト・タイヤはハード・コンパウンドよりも1周につき2秒ほど速いことが証明されました。

そのため、どのドライバーもハード・タイヤでの走行距離をできるだけ短くしようとし、中には興味深い戦略が見られました。フォース・インディアのポール・ディ・レスタやロータス・ルノーのビタリー・ペトロフ、そしてザウバーのセルジオ・ペレスだけがハード・タイヤでスタートし、5周以内にソフト・タイヤへ交換しました。

ベッテルは、スタートからフィニッシュまでリードを守り、スタートでグリッドポジションから2つ順位を上げたマクラーレンのジェンソン・バトンを2回ストップ作戦で破って、勝利を獲得しました。上位6台は全て2回ストップ作戦で、3回ストップ作戦の最上位は、接触で順位を落とし7位でフィニッシュしたルイス・ハミルトンです。

ピレリジャパン・プレスリリース

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リタイヤの小林可夢偉(ザウバー)、「追突されて終わり」

小林 可夢偉 (C)Sauber Motorsport
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初めてのインドGPを、いきなりオープニングラップでのアクシデントによりリタイヤを余儀なくされたザウバー・チームの小林可夢偉は、次のように短いレースを振り返った。

「残念だけど、今日の僕のレースはとても短いものに終わってしまったね。
スタート直後、いきなり後から追突されてしまい、マシンの後部から炎と煙が出てしまったんだ。
これじゃ誰が考えてもレースを続けることは無理だよね。
僕にできることは、ただマシンを止めてスイッチを切ることだけだった……」

一方、チームが戦うコンストラクターズ・チャンピオンシップで貴重な1ポイントを追加したチームメイトのセルジオ・ペレスは次のように語っている。

「金曜日にミスをしてしまい、(グリッド3番降格の)ペナルティでチームに迷惑を掛けてしまったから、最低限その分のお返しはできたのかな。
レースはタイヤを含めてウチにとって難しいコンディションだったけど、まずは予選でのパフォーマンスを(ライバルより)上げることが肝心だよ」

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ペナルティのマッサ(フェラーリ)、「スチュワードがおかしい」

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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インドGPを途中リタイヤで終えることとなったフェラーリのフェリッペ・マッサは、レース後マッサだけにペナルティを科したレーススチュワード(競技審査委員)の判断に不満を爆発させた。

「こんな形で初のインドGPを終えたことにはもちろん残念に思っているよ。
今日は表彰台だって夢じゃないペースで走っていたんだから。
ハミルトンが僕に突っ込んできたのはもう今年数えられないくらいあるよ。
今回だって僕は自身のラインを守って走っていただけだ。
だから(僕だけにペナルティを科した)スチュワードの判断には到底納得できない。
インドという国に責任はないけれど、今回の『インド旅行』のことはすべて忘れ去りたいね」

マッサとハミルトンが絡んだ事件はこれで今年6回目。
ただ今回マッサのレースがぶち壊しになった原因はペナルティにあるのではなく、自身が犯した『縁石クラッシュ』だ。

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ナレイン・カーティケヤン(HRT)、母国ファンの声援に感激

Narain Karthikeyan (C)HRT
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初開催となったインドGPを母国グランプリとして迎えたHRTのナレイン・カーティケヤン(34歳:インド)は、レース後その感激を次のように語った。

「このインドGPはインドという国にとって歴史に残る重要なものになったし、また僕自身にとってもほんとうにグレートなものになった。
まあペナルティは余計だったけれど、HRTのマシンで17位完走というのはいま望み得る最高の結果といってもいいんじゃないか。
ロータスの1台を喰ったし、チームメイトにも勝ったんだからね。
なにより、あの大きな地元ファンの声援を受けて走るのは最高の気分だった。
これまで他のドライバーが母国グランプリを大切にするその意味がわかったよ」

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2011/10/30

インドGP初代王者はセバスチャン・ベッテル(レッドブル)!

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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初開催インドGP決勝レースはスタンドを埋めた大観衆のなか行われ、ポールポジションからスタートした今季王者セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がまったく危なげないレース運びでポールTOウィン、歴史に残る初代王者に輝いた。
ベッテルの勝利はこれで自身通算21回目、今季だけでも11回目の快挙ということになった。

2位にはシリーズ・ランキングでも2番手に位置するバトン(マクラーレン)がライバルを押さえてフィニッシュ。
3位はフェラーリのアロンソ、4位レッドブルのウェバー、以下5-6位にメルセデスGPのシューマッハ&ロズベルグ、7位ハミルトン(マクラーレン)、8位アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)、9位スーティル(フォース・インディア)、10位にザウバーのペレスが入った。

11位以下はペトロフ(ルノー)、セナ(ルノー)、ディ・レスタ(フォース・インディア)、コバライネン(ロータス)、バリチェッロ(ウィリアムズ)、ダンブロジオ(ヴァージン)、地元の熱い声援を受けたカーティケヤン(HRT)、リカルド(HRT)、そしてトゥルーリ(ロータス)までが完走。

リタイヤとなったのはマッサ(フェラーリ)、ブエミ(トロ・ロッソ)、マルドナド(ウィリアムズ)、グロック(ヴァージン)、そして小林可夢偉(ザウバー)の5台。
マッサはこのレースでも再び因縁のハミルトン(マクラーレン)と接触事故。
ただし今回接触はマッサの側に非があるとしてドライブスルー・ペナルティーを受けたが、その後またしても縁石外側の盛り上がりにタイヤをヒットさせ、自らリタイヤに追い込んだ。
また小林可夢偉はオープニングラップでの事故に巻き込まれ1周もすることなく戦線を離脱した。

インドGP:決勝レースの結果はこちら
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ベッテル、初のインドGPでポールポジション獲得

(C)Pirelli Motorsport
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2011年10月29日、デリー

今シーズンの世界王者となったセバスチャン・ベッテルが、P Zeroイエロー・ソフト・タイヤを使用して、またしてもポールポジションを獲得しました。彼にとって、今シーズン13回目のポール獲得であり、ピレリのソフト・タイヤでの獲得は9回目となります。ベッテルのタイムは1分24秒178で、金曜日に行われた1回目のフリー走行における彼自身のタイムを3秒以上縮めたことになります。

昨日と本日午前のフリー走行後であるにもかかわらず、新設のブッダ・インターナショナル・サーキットのダスティで“グリーン”なコンディションは、依然として路面を滑りやすいものにしていました。P Zeroシルバー・ハード・タイヤとP Zeroイエロー・ソフト・タイヤは、ラップあたり2秒ほどの顕著な性能差があることが、改めて実証されました。

このため、全てのチームがQ2からソフト・タイヤを使用しました。ほとんどのチームは、既にQ1の途中からソフト・タイヤに切り替えていました。レッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルとマーク・ウェバー、フェラーリのフェルナンド・アロンソとフェリペ・マッサ、それにマクラーレンのルイス・ハミルトンだけが、ハード・タイヤを使用してQ2へ進出することができたのです。

母国レースとなるフォース・インディアを含む数名のドライバーたちは、決勝用にソフト・タイヤを温存するため、Q2を1回のアタックのみで終えました。Q2におけるトップ10への生き残り争いは熾烈を極め、10位のアルグエルスアリと11位のペトロフは、全くの同タイムを記録し、アルグエルスアリが先にタイムを記録したため、彼が10位となりました。

4台のマシン(アロンソ、ハミルトン、マッサ、ウェバー)がQ3の開始直後にコースインし、ベッテル、マクラーレンのジェンソン・バトン、メルセデスGPのニコ・ロズベルグがその後に続きました。フォース・インディアのエイドリアン・スーティルは、ピットを出たものの、タイム計測を行いませんでした。トロ・ロッソの2台、セバスチャン・ブエミとアルグエルスアリも同様にタイム計測を行いませんでした。結果、カーナンバー順に、8位スーティル、9位ブエミ、10位アルグエルスアリとなりました。

P Zeroイエロー・ソフト・タイヤを装着したベッテルのペースは安定しており、今朝の最終フリー走行においても変わりなく安定していました。ベッテルは、最終ラップで1分24秒824を記録しました。これは、彼のライバルたちよりも0.4秒速いタイムでした。決勝では、ほとんどのドライバーが、2回もしくは3回のピットストップを行うものと予想されますが、独自色を出したいチームにとっては、1ストップ戦略も考えられます。

ピレリジャパン・プレスリリース

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フェラーリのマッサ、F1初開催のインドで最速タイム

(C)Pirelli Motorsport
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2011年10月28日、デリー

フェラーリのフェリペ・マッサが、本日午後に行われた2回目のフリー走行において、真新しいブッダ・インターナショナル・サーキットの最速タイム1分25秒706を記録しました。マッサは、P Zeroイエロー・ソフト・タイヤを使用して、レッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルをわずか0.088秒上回りました。

金曜日の2回のフリー走行用として、各ドライバーには、3セットのP Zeroイエロー・ソフト・タイヤと1セットのP Zeroシルバー・ハード・タイヤが供給されました。各チームは、グリップとパフォーマンスを最大限に活用するために、レースではソフト・タイヤを主体として使用すると思われます。そのために、今日、追加のP Zeroイエロー・コンパウンドが供給されたのです。P Zeroイエローは、P Zeroシルバーよりもラップあたり2秒ほど速いと予想されています。

ピレリジャパン・プレスリリース

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小林可夢偉(ザウバー)、「マッサが譲ってくれなかった」

小林 可夢偉 (C)Sauber Motorsport
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インドGP予選でQ1敗退という屈辱に見舞われたザウバー・チームの小林可夢偉は、次のようにその背景を説明した。

「マシンのポテンシャル的にはQ2進出の可能性は十分にあったと思う。
でも予選ではタイヤに熱を入れるのに時間が掛かりすぎた。
最後のアタックには賭けていたんだけど、ちょうど僕の前にマッサがコースインしてきて……
彼も最後のアタックを行うのに時間がなかったんだろう、道を譲ってはくれなかったのでタイムを失った。
まあ、明日の決勝レースに向けては、新品タイヤを温存できたとポジティブに考えるしかないね」

この予選でザウバー・チームは明らかに他の11チームとは異なる戦略で臨んだが、結果的にはペレスも17番手(ペナルティ降格で20番手)と、裏目に出てしまったようだ。

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とんだクラッシュのマッサ(フェラーリ)、「縁石が悪い」

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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インドGP公式予選セッションで縁石外側の高くなって部分に右フロントタイヤをヒットしてサスペンションを壊し、コースオフばかりかバリアにマシンをクラッシュするという悲運に見舞われたフェラーリ・チームのフェリッペ・マッサだったが、予選後次のような主張を展開した。

「予選ではもっと上のポジションを獲得するポテンシャルがあった筈だもの、この結果にはガッカリしているよ。
あんな盛り上がり、絶対に高すぎるだろう。
来年のレースではあれを撤去してしまうか、もしもそれでもあれだけの障害を設けるというのなら、なんか別のデザインにするべきだよ!」

確かに3強6人のドライバーで最下位となる6番手タイムとなれば、縁石にも「当たってしまう」のも無理はないことか。

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小林可夢偉(ザウバー)、スターティンググリッドは17番手

Image (C)Redbull Racing
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実に5人のグリッド降格ペナルティと、107%タイムをクリアできなかったドライバーなど錯綜するインドGPのスターティンググリッドだが、FIA(国際自動車連盟)が暫定的に発表したものによればザウバー・チームの小林可夢偉は予選の18番手から17番手に一つアップする模様だ。
ただ皮肉にも、これは僚友ペレスの降格によるもの。

【グリッド変更になったドライバー】
( )内は予選での順位

2.ウェバー(レッドブル:3位)
3.アロンソ(フェラーリ:4位)
4.バトン(マクラーレン:5位)
5.ハミルトン(マクラーレン:2位)
11.シューマッハ(メルセデスGP:12位)
12.ディ・レスタ(フォース・インディア:13位)
13.マルドナド(ウィリアムズ:14位)
14.セナ(ルノー:15位)
15.バリチェッロ(ウィリアムズ:16位)
16.ペトロフ(ルノー:11位)
17.小林可夢偉(ザウバー:18位)
18.コバライネン(ロータス:19位)
19.トゥルーリ(ロータス:20位)
20.ペレス(ザウバー:17位)

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好調フォース・インディア、ドライバー発表前倒しへ

SAHARA Force India (C)Force India F1
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今シーズン終盤になって急速にその戦闘力を増した感のあるフォース・インディアでは、今年12月末とされていた来シーズンのドライバー・ラインナップ発表を前倒しにする方向だ。
これはチームのホームグランプリとなるインドで同チームのヴィジャイ・マルヤ代表が明らかにしたもので、「次戦アブダビGP(11月13日決勝)までには結論を出したいと考えている」とのことだ。

同チームには現在レースドライバーとしてスーティル&ディ・レスタの二人。
リザーブとしてヒュルケンバーグがいるが、来季はヒュルケンバーグがレースドライバーに昇格するとの見方が強い。
さらにドライバー候補は引く手あまたと伝えられている。
こうしたことから、放出の可能性も考えられるスーティルらからは、移籍交渉のためにも早い決断を要求されていたもの。

これまでペイ・ドライバーが必須とみられていた同チームも、サハラが共同経営に加わったことにより資金的には余力があるものとみられる。

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インドGP、グリッド降格ペナルティが相次ぐ

Digiflag (C)Renault F1 UK
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今年初開催となったインドGPでは、多くのドライバーにグリッド降格のペナルティが科せられ、決勝日のスターティンググリッドを混乱させている。

まず前戦韓国GPでのアクシデントによりロータス・ルノーGPのペトロフが5グリッド降格。
今回のインドGPになってフリー走行での黄旗無視によりハミルトン(マクラーレン)&ペレス(ザウバー)が3グリッド降格。
加えてリカルド(HRT)は規定回数以上のギヤボックス交換が行われたため5グリッド降格。
さらに29日(土)に行われた公式予選で、地元のカーティケヤン(HRT)がシューマッハ(メルセデスGP)の予選アタックを妨害したとしてこれまた5グリッド降格のペナルティを受けることが明らかとなったもの。

ただし、グロック(ヴァージン)はマシントラブルのため予選で107%タイムをクリアできなかったため、たとえ決勝レースに出走が許されたとしてもこれらより後位置になることが決まっている。

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2011/10/29

ベッテル(レッドブル)、インドGPの初代ポールシッターに

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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初開催インドGPの公式予選が終了。
セッション終了間際にフェリッペ・マッサのフェラーリが縁石外側の盛り上がった部分に右フロントタイヤを引っ掛けてサスペンションを破損。
そのままコースアウトしてウォールにクラッシュするという緊張する場面があった。

初代となるポールポジションを決めたのはここでもレッドブルのセバスチャン・ベッテル。
自身通算28回目のポールポジションで今季実に13回目の快挙を決めた。
2番手にはマクラーレンのハミルトンが入ったが、すでに前日のペナルティでグリッド3番降格が決まっているので実質明日のグリッドは5番手となる。
3番手タイムはウェバー(レッドブル)だが、ハミルトンの降格によりレッドブル勢が再びフロントロウに並ぶことになる。
同チームの目標はウェバーをランキング2位に押し上げることというが、そのためには好位置を獲得したと言えそうだ。

以下4番手アロンソ(フェラーリ)、5番手バトン(マクラーレン)、6番手マッサ(フェラーリ)、7番手ロズベルグ(メルセデスGP)、8番手スーティル(フォース・インディア)、9番手ブエミ(トロ・ロッソ)、10番手がアルグエルスアリ(トロ・ロッソ)の順。
ただしスーティル以下の3台はQ3で有効なタイムを記録せずに最終順位を確定させた。

インドGP:公式予選の結果はこちら
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予選Q2、シューマッハ(メルセデスGP)が突破できず

各車オブションタイヤ(ソフト)を履いたことにより、ベストタイムは1分24秒台に突入。
トップタイムを記録したのはベッテル(レッドブル)で1'24.657のタイム。
2番手にハミルトン(マクラーレン)、以下アロンソ(フェラーリ)、ウェバー(レッドブル)、バトン(マクラーレン)、マッサ(フェラーリ)、ロズベルグ(メルセデスGP)、スーティル(フォース・インディア)、ブエミ(トロ・ロッソ)、そしてアルグエルスアリ(トロ・ロッソ)までがQ3進出を決めた。

ここで脱落したのはペトロフ(ルノー)、シューマッハ(メルセデスGP)、ディ・レスタ(フォース・インディア)、マルドナド(ウィリアムズ)、セナ(ルノー)、バリチェッロ(ウィリアムズ)、そしてペレス(ザウバー)の7人。

すでにグリッド3番降格のペナルティが確定しているペレスは新品のソフトタイヤを投入することなく無難にセッションを終えたようだ。


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混乱の予選Q1、小林可夢偉(ザウバー)早くも脱落

主に上位チームがプライム、中位以下のチームがオブションタイヤで臨んだ予選Q1だったが、シューマッハ(メルセデスGP)やバトン(マクラーレン)に脱落の恐れが出てオブションタイヤに履き替えて再度アタックに出るという混乱ぶりだった。

トップタイムを記録したのはペトロフ(ルノー)。
これにベッテル(レッドブル)、バトン(マクラーレン)、スーティル(フォース・インディア)、ロズベルグ(メルセデスGP)、ウェバー(レッドブル)、アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)、ハミルトン(マクラーレン)、ブエミ(トロ・ロッソ)、そしてセナ(ルノー)と続いた。
トップチームはほとんどプライムタイヤでのものだ。

ここで脱落したのは小林可夢偉(ザウバー)、コバライネン(ロータス)、トゥルーリ(ロータス)、リカルド(HRT)、カーティケヤン(HRT)、ダンブロジオ(ヴァージン)、そしてグロック(ヴァージン)の7人。
グロックはギヤボックスと思われるトラブルで3周したのみ。
一応タイムは計測しているが、107%タイムには届いていない。

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インドGPフリー3回目はベッテル(レッドブル)ベストタイム

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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29日(土)、公式予選を前に行われたフリー走行3回目セッションは特に大きなアクシデント等もなく、今週初めて王者ベッテル(レッドブル)がタイミングモニターのトップに位置してみせた。
そのベストタイムはついに1分24秒台に入れる1'24.824。
2番手マクラーレンのバトンに0.367秒の差をつけた。

3番手はウェバー(レッドブル)、4番手ハミルトン(マクラーレン)、5-6番手にフェラーリのアロンソ&マッサ、7番手にチームがホームグランプリとなるフォース・インディアのディ・レスタ、8番手ロズベルグ(メルセデスGP)、9番手もフォース・インディアのスーティル、そして10番手はトロ・ロッソのブエミだった。
メルセデスGPのシューマッハは11番手、ルノー勢はセナ12番手、ペトロフ14番手。
ザウバー勢は小林可夢偉13番手、ペレス16番手だった。

この段階での107%タイムは1'30.762で、地元のカーティケヤン(HRT)、ダンブロジオ(ヴァージン)、そしてリカルド(HRT)の3人が届いていない。

インドGP:フリー走行3回目の結果はこちら
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小林可夢偉(ザウバー)、「ドライブが楽しいコース」

小林 可夢偉 (C)Sauber Motorsport
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もちろん自身初体験となるインドGPフリー走行をそれぞれ10-12番手で終えたザウバー・チームの小林可夢偉は、次のようにサーキットの印象を語った。

「もちろん初めて使うコースだから、最初は路面がダスティーでまるで氷の上を走っているようだったけど、サーキットの印象は素晴らしいものだよ。
変化に富んでいて、ドライブするのがとても楽しいんだ。
ただタイヤについては熱を入れるのが大変だね。
ソフトタイヤでも苦労するんだから、ハードタイヤのほうではとてもとても……」

また同チームのジャンパオロ・ダラーラ/トラックエンジニアリング責任者も、「サーキット自体はとても面白いレイアウトだと思う。
今日はハードタイヤでの走行に苦労したが、しかしこれは初めてのサーキットではいつものことだからね。
これからのセットアップが大切になるよ」と、語っている。

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アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)、テレメトリーで処分免れる

Jaime Alguersuari (C)Scuderia Toro Rosso
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インドGPの初日セッションではハミルトン(マクラーレン)とペレス(ザウバー)の二人に「黄旗無視」があったとしてペナルティが科せられたが、その一方でトロ・ロッソのハイメ・アルグエルスアリは危うく「難」を逃れたことがわかった。

それによればアルグエルスアリも同様にイエローコーション下で減速をしなかったとしてセッション終了後レーススチュワード(競技審査委員)に呼び出され事情聴取を受けたものの、チームはマシンのテレメトリー記録を証拠として提出。
これを解析した結果、アルグエルスアリは当時十分に減速していたことが判明し無罪放免になったという。

この日セッション開始後いきなり9コーナーでクラッシュしたアルグエルスアリ、さらにペナルティまで科せられては踏んだり蹴ったりだったに違いない。

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ブルーノ・セナ(ルノー)、「野良犬の侵入は駄目だよ」

Bruno Senna (C)Renault F1 UK
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今年初開催となったインドGPでは、最初のセッションでいきなり野良犬の「コース乱入」により赤旗中断という展開で関係者ばかりでなくファンをも驚かせた。
この事態を他の誰よりも深刻に受け止めたのがロータス・ルノーGP(前ルノー・チーム)のブルーノ・セナ(27歳:ブラジル)だったに違いない。

「実は今日、サーキット入りしたときにパドックの入口で野良犬を見掛けたんだよ。
たぶんこの犬だったんだと思うけど、正直嫌な予感がしたね。
今回すぐさま赤旗中断という決断がされたのは良い判断だったと思うけど、でもこんなこと決してあってはいけないことなんだ。
これについてはブリーフィングでも採り上げてもらうつもりだけど、なにしろドライバーの命にも関わることだからね」

セナはまだGP2ドライバーだった2008年、イスタンブール戦でやはりコースに侵入した野良犬と激突、あわやの惨事を経験していたからだ。

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2011/10/28

インドGPフリー2回目はマッサ(フェラーリ)が最速タイム

Ferrari Team (C)Ferrari S.p.A
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引き続きドライコンディションで行われたインドGPのフリー走行2回目セッションは、「珍しく」フェラーリのフェリッペ・マッサが1'25.706のベストタイムでトップに。
これにレッドブルのベッテルが0.088秒の僅差で続いた。
3番手はフェラーリのアロンソ、以下4番手にハミルトン(マクラーレン)、番手ウェバー(レッドブル)、6番手バトン(マクラーレン)、7番手スーティル(フォース・インディア)、8番手セナ(ルノー)、9番手ディ・レスタ(フォース・インディア)、10番手がブエミ(トロ・ロッソ)というトップ10。
フォース・インディア&トロ・ロッソと凌ぎを削るザウバー・チームは小林可夢偉が12番手、ペレスも13番手と、フリー走行とはいえわずかながらライバルに後れを取った形。

ウィリアムズのマルドナドはスピンアウトでまたしてもストップしたが幸いセッションに復帰できている。
ヴァージンのダンブロジオは11コーナーでクラッシュしたが、ドライバーは無傷。
またメルセデスGP勢がこのセッション、ロズベルグ19番手、シューマッハに至っては21番手と出遅れたが、この時点で特にトラブル等は伝えられておらず単にプログラムの問題であったかも知れない。

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ハミルトン&ペレスにグリッド3番降格のペナルティ

Yellow Flag

インドGPのレーススチュワード(競技審査委員)は、28日(金)午前に行われたフリー走行1回目セッション中、W黄旗でスローダウンしなければならない時に全力走行をしたとしてマクラーレンのハミルトン、そしてザウバーのペレスにそれぞれ予選グリッド3番降格のペナルティを科した。
この時はウィリアムズのマルドナドのマシンがエンジントラブルによりコースサイドにストップしていたとみられる。

これによりインドGP最初の勝利を狙うハミルトンはたとえ予選でベストタイムを出したとしてもグリッドは4番以下になるという重いペナルティ。
またトロ・ロッソ&フォース・インディア勢と激しくコンストラクターズ・ランキングを争うザウバーにとってもペレスのグリッド降格は大きな痛手になりそうだ。

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インドGP最初のフリー走行はハミルトンがトップタイム

Buddh circuit (C)Mercedes Motorsports
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いよいよ今年初開催となったインドGPがスタートした。
28日(金)午前に行われたフリー走行1回目セッションは、いきなり野良犬がコース内に乱入して赤旗中断となるハプニング。

再開後もダスティーな路面から各車マシンコントロールに苦戦した。
そんな中、トロ・ロッソのアルグエルスアリがコースアウトしてマシン後部を損傷。
またフェラーリのアロンソはハイドロリック系とみられるトラブルで、ウィリアムズのマルドナドはエンジンブローとみられる白煙を上げてストップした。

結局このセッションでトップタイムを記録したのはマクラーレンのハミルトンでそのベストタイムはただ一人1分26秒台に入れる1'26.836というものだった。
2-3番手にはベッテル&ウェバーのレッドブル勢、4番手バトン(マクラーレン)、5-6番手シューマッハ&ロズベルグのメルセデスGP勢、7番手マッサ(フェラーリ)、8番手スーティル(フォース・インディア)、9番手ブエミ(トロ・ロッソ)、そして小林可夢偉(ザウバー)が10番手に位置して終えた。

なお可夢偉の僚友ペレスは14番手。
精力的に周回を重ねた地元のチャンドク(T-ロータス)は残念ながらこのセッションのみ。
HRTのカーティケヤンのほうは決勝レースまで走り続ける。

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タイヤから見たインドGP

(C)Pirelli Motorsport
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2011年10月27日、デリー

ブッダ・インターナショナル・サーキットは、F1とピレリにとって新たな戦いの場所です。開催国インドは、自動車市場が急速に拡大している国のひとつです。明日、ドライバーたちは、このサーキットでの走行を初めて経験することになります。
それでは、デリー近郊に位置する全長5,137mのサーキットにおいて、タイヤが直面する非常に厳しい要素を何点か紹介していきましょう。

サーキットについて:
新しいサーキットは、最初は路面が汚れていて滑りやすく、タイヤがグリップを得るのが非常に難しい状態です。特に、レース週末序盤のフリー走行中は、この傾向が顕著であると思われます。路面の良質化(グリップが高まっていく状態)は、週末にかけて時間を追うごとに進んでいくでしょう。

第1セクターは、緩やかな左コーナーから右コーナーへのブレーキングを迎えます。
ここでは、直線からのブレーキング時よりも右フロントタイヤにかかる荷重が軽いため、ブレーキング中のマシンを不安定にします。内側のタイヤは、エイペックス付近でロックしやすくなり、アンダーステアを起こします。そのため、外側のタイヤだけでステアリングを切る仕事の全てをこなし、マシンのフロントを支えなければならないのです。

F1カレンダーの中で最も長いストレートのひとつであるメインストレート上では、DRSフラップがオープンになります。路面上のダートは、加速中のホイールスピンを招きます。タイヤの表面温度は、100℃以上に上昇し、トレッドに非常に厳しい状態となります。

ターン10は、間違いなく最も厳しいコーナーでしょう。ワイドなコーナー半径とキャンバー角度によって、コーナーへの進入速度は高速で、タイヤのグリップは限界に達し、タイヤには非常に大きな負荷がかかります。

ピレリジャパン・プレスリリース

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ニュージャージー、新しいグランプリは『アメリカGP』

1985 USA-East GP/Detroit (C)Williams F1
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ニュージャージー州での新しいグランプリ計画が確認されたことで、2013年シーズンからは再びアメリカで二つのF1グランプリが共存することになるが、その名称について新しい報道が伝えられている。

AP通信によれば、ニュージャージー州のほうはこれまで伝えられていた『ニュージャージーGP』ではなく『アメリカGP』(Grand Prix of America)に。
そして2012年からスタートするオースティン(テキサス州)のほうは逆に予想されていた『アメリカGP』ではなく『US-GP』(United States Grand Prix)になるというもの。

なおかつてアメリカで二つのグランプリが開催されていた当時は地域からそれぞれ『アメリカ東GP』、『アメリカ西GP』と呼ばれていた。

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フォース・インディア、インドGPで新チーム・ロゴを発表

Sahara Force India logo (C)Force India F1
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ヴィジャイ・マルヤ氏率いるフォース・インディア・チームは、先に同じインドの大手企業『サハラ・インディア』を共同経営者として受け入れたことを明らかにしたが、ホームグランプリとなるインドGPを前に新しいチーム・ロゴを発表した。

一目でわかるのは大きく『SAHARA』の文字が加わったこと。
新ロゴは今後チームの様々な掲出物に描かれる他、もちろん同チームのマシン『VJM04』のカウルにも大きく表記されることになる。

サハラ・インディアはインドで航空産業を始めとして、金融、メディア、住宅建設等他方面で展開する複合企業グループ。
今回同社はチームの全株式のうち42.5%を購入したとされる。

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初開催インドGPのスチュワードはジョニー・ハーバート氏

Johny Herbert/1999 Europe GP (C)Ex.Stewart Racing
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FIA(国際自動車連盟)は今週行われる初開催インドGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元ロータス等のF1ドライバーであるジョニー・ハーバート氏(47歳:イギリス)を指名したことがわかった。

イギリスF3チャンピオン出身であるハーバートは1889年にベネトンからF1デビュー。
その後ティレルやロータス、ザウバー、スチュワート、ジャガーで参戦。
ベネトンで2勝、スチュワートで1勝を記録した。
またスポーツカーでも1991年のルマン24時間レースにマツダ『787B』で総合優勝したことが日本でも良く知られている。

ハーバート氏は昨年も3度に渡ってレーススチュワードを務めるなどこのポジションでもすでにベテランの存在だ。

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2011/10/27

インドGPのチェッカーは著名クリケット選手

Sachin Tendulkar (C)Ex.Jordan GP
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インドといえばイギリス統治時代の名残であるクリケットが国技として知られているが、それを裏付けるようにF1インドGPのチェッカーに同国の著名クリケット選手であるサチン・テンダルカー選手が起用されることがわかった。

同選手はかねてモータースポーツ好きで知られていて、ナレイン・カーティケヤンがジョーダン・チーム在籍当時にはガレージを訪れてコクピットに収まったこともある。

なおブラジルGPではやはり同国の著名サッカー選手だったペレ氏がチェッカーフラッグを任されたことがある。

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ニュージャージーGP、市街地コースでもティルケ氏設計

New Jersey Flag
2013年からの新規F1開催を明らかにした『ニュージャージーGP』(仮称)だが、市街地特設コースにも関わらずここでもヘルマン・ティルケ氏がコース・デザインに関わることがわかった。

優れたサーキット設計で知られるヘルマン・ティルケ氏(56歳:ドイツ)だが、とりわけF1開催を司るバーニー・エクレストン氏の息が掛かった存在として、近年のサーキットではほぼそのすべてを独占する圧巻の勢い。

新設F1サーキットならセパン(1998年)、バーレーン(2004年)、上海(同)、イスタンブール(2005年)、韓国(同)、アブダビ(2008年)、そして今回のインド(2011年)、さらに既存サーキットの改修でもA-1リンク、ホッケンハイム、富士スピードウェイ、バルセロナなど枚挙に暇がないが、今回のアメリカでもオースティンに加えてニュージャージーが加わることが判明したもの。

ただ、近代F1発祥の地とされるシルバーストーン(BRDC:ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ所有)ではそのプライドからかティルケ氏&エクレストン氏の干渉を排しているのは特異の存在か。

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FIA、インドGPのDRSゾーンは2か所を設定

Image (C)Buudh International Curcuit
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FIA(国際自動車連盟)は、今週間インドGPに2か所のDRSゾーンを設定することを明らかにした。

それによれば最初の検出ポイントは15コーナー出口で、これによりピット前ストレートでDRS(可変リヤウィング)が使える。
また二つ目は3コーナーの入口で、こちらは4コーナーまでのロングストレートでDRSが使用可能になる。

なお今シーズン、2つのDRSゾーンが設定されるのはモンツァ・サーキットでのイタリアGP以来2回目ということになる。

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『ニュージャージーGP』、開催は2013年から10年間に

1984 USA GP Dallas (C)Williams F1
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かねて伝えられていた通り、アメリカで二つ目のグランプリとなる『ニュージャージーGP』(仮称)の開催が正式に確認された。

それによれば同GPはマンハッタンの超高層ビル群のシルエットを背景にポートインペリアル地域に設けられる1周3.2マイル(約5.12キロ)市街地特設コースで行われ、初開催は2013年、当初契約は2022年までの10年間であるとされている。

主催はウィーホーケンとウエストニューヨークの二つの市にって行われるが、必要な資金はすべて民間の投資家グループから確保し、公的な税金等は一切使用しないとしている。
また久しく開催のなかったアメリカでのF1グランプリがこれにより一気に1国2GPということになるが、両者は2,000マイル(約3,200キロ)も離れていて支障はないという。

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2011/10/26

ニュージャージー州当局、F1グランプリ開催計画認める

1984 USA GP Dallas (C)Williams F1
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今週にも正式発表されるのでは、との噂が駆け巡ったアメリカ・ニュージャージー州での新規F1グランプリ開催計画だが、これを当のニュージャージー州知事が認めたことがわかった。

同州のクリス・クリスティー知事はまた、レースが西ニューヨークの市街地に設けられる1周3.2マイル(約5.12キロ)特設コースで行われる計画であることも明かしている。
計画の正式発表は今週木曜日の27日に行われる予定という。

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クビサの担当医師、年内ロードカー・ドライブを保証

Robert Kubica (C)Lotus Renault GP
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伝えられていたよりも復帰のスケジュールが遅れ、来季の復活は困難なのでは、との見方が広まるロバート・クビサ(前ルノー・チーム)だが、担当医師はリハビリテーションが順調に進んでいることを強調した。

「クビサは年内にはロードカーをドライブできるだろう。
われわれは彼が予定されたスケジュールで回復していると考えている。
F1マシンのコントロールは複雑なものだが、彼はすべてのボタンを正確に操作できる筈だ。
彼はドライバーであって、ピアニストという訳ではないのだし。
ただすぐさま本来のスピードを発揮できるのか、それはわれわれにはわからない」

こうした医師団の見解について、かつてトヨタF1チームに所属したことでも知られるリカルド・チェカレッリ医師も「妥当な見解」と、同意しているという。

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初開催インドGP、まだ4万枚のチケットが売れ残り

Buddh circuit (C)Buudh International Curcuit
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今週いよいよ大国インドの念願だったF1インドGPが初開催されるが、主催者によればまだ予定していた12万枚のチケットのうち4万枚が売れ残っているということだ。

主催者は残された開幕までの数日でなんとか完売したいとしてチケット代金の値下げも辞さない構えというが、これまでの他の新興グランプリの常として容易なことではないとみられている。

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チャンドク(T-ロータス)、母国GP参戦の途絶たれる

Karun Chandhok (C)Teram Lotus
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HRTのナレイン・カーティケヤンと並び、母国グランプリとなる今週のインドGP参戦を模策してきたチーム・ロータスのカルン・チャンドク(27歳:インド)だったが、チームは今回も通常の体制であるトゥルーリ&コバライネンというドライバー・ラインナップで行くことを明らかにした。

これにより、チャンドクが母国のファンの前でその雄姿を見せられるのは金曜日のフリー走行1回目セッションのみということになるだろう。

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2011/10/25

フォース・インディアもウィリアムズもスーティルがカギ

Adrian Sutil (C)Force India F1
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ここまでドライバーズ・ランキング11位とプライベート系チームの中では最多得点を記録する活躍をみせているフォース・インディアのエイドリアン・スーティルだが、いまだに来季の去就は明確でない。

同チームではポール・ディ・レスタと現第3ドライバーであるニコ・ヒュルケンバーグのレースドライバー起用が伝えられていて、その場合には早々に他チームへの移籍をまとめる必要があるが、スーティルのマネージャーによればフォース・インディアの結論は12月になると言われているとのこと。

噂になっているウィリアムズ・チームでは、マルドナドの残留は確実視されている一方でスーティルの移籍も伝えられていて、それがさらにルーベンス・バリチェッロやキミ・ライコネンの去就にも影響を与えている模様だ。
どうやらここでも最後の結論に影響を及ぼすのは大口のスポンサーになるとみられる。

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2011 インドGP F1チームとP Zeroコンパウンドにとって新たな戦いの場所

(C)Pirelli Motorsport
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2011年10月24日、ミラノ

グランプリ概要:
建設されたばかりのブッダ・インターナショナル・サーキットは、すべてのチームとピレリにとって、新たな戦いの場となります。このサーキットは、まだ一度も使用されていないため、ピレリは、あらゆる事態に対応できるようタイヤ選択を決定しました。今シーズン最後の登場となるP Zeroシルバー・ハード・タイヤとP Zeroイエロー・ソフト・タイヤです。しかし、インドにおいては、通常とは逆に、ソフト・タイヤがプライムとして、ハード・タイヤがオプションとして供給される予定です。したがって、各チームは、金曜日のフリー走行(いずれのチームも初めて5.137kmのサーキットを走行する機会)において、ハード・タイヤより多くのソフト・タイヤを持つことができます。さらに、金曜日には追加のソフト・タイヤが1セット供給されます。これにより、各チームはフリー走行を最大限に活用し、ピレリは将来のための価値ある情報収集ができるでしょう。

予選と決勝の前にできるだけ多くのデータを収集することは、誰にとっても非常に重要なことです。しかし、サーキットは未使用のため、“グリーン”で滑りやすい状態であると思われます。まさに韓国GPのケースのように、ラバーが乗ってグリップが向上する、サーキット路面の良質化が週末を通じて見られそうです。 舗装されたばかりのアスファルトからオイルが染み出し、タイヤの摩耗が始まり、路面がクリーニングされることによって、この効果はさらに強くなります。

時計回りのブッダ・サーキットのハイライトの一つは、ターン10と11です。トルコの有名なターン8の特徴と似ています。高速の長いコーナーで、大きな横荷重がタイヤにかかります。しかし、次第に緩くなっていくトルコのターン8と異なり、これらのコーナーは次第にタイトになっていきます。

ピレリジャパン・プレスリリース

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インドGP、テレビ放映でも混乱か

Buddh circuit (C)Buudh International Curcuit
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お国柄の違いからか、ここまでも幾多の障害を経て開催にこぎ着けたインドGPだが、地元の『ヒンダスタン・タイムズ』紙らが伝えるところによると、テレビ放映についてまだ問題が残されているということだ。

衆知のようにF1のテレビ放送はFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)により厳しく管理されていて、例えば日本GPにおいても以前のような「日本人ドライバーカメラ」は許されていない。
しかしこうした厳しい契約にインド国内の放送局が反発する姿勢をみせていて、場合によっては国内の放映をボイコットすることも辞さないとしているという。

こうした難題続きにインド国内のモータースポーツを管理するヴィッキー・チャンドク/FMSCI(インド・モータースポーツ・クラブ連盟)会長も、「双方がお互いを理解しあえなければならない」と、ほとほと困惑の表情だ。

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ピレリタイヤ、「データないインドGPは保守的に」

Pirell Tyre (C)Redbull Racing
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ピレリタイヤのF1部門責任者であるポール・ヘンベリー/ディレクターは、今週行われるインドGPについて「データがなく保守的なタイヤ選択をした」ことを明らかにした。

それによればピレリは今回プライムタイヤにハードを、そしてオブションタイヤにソフトと極めて硬めのタイヤを選択、前回の韓国GPとは真逆の姿勢をみせた。

「正直いってインドGPのコースについては正確なデータを持ち合わせていない。
路面によっては大きな消耗も考えられるので、安全面から保守的な選択を採らざるを得なかった」と、ヘンベリー氏。

これについて地元のナレイン・カーティケヤンは「2種類のタイヤには大きな差があるので、チームはソフトタイヤのほうを主力にすることになるだろう」との予測をしている。

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2011/10/24

エクレストン氏、F1の安全性に自信みせる

モータースポーツでは先にIRL(インディ・レーシング・リーグ)で死亡事故が起きたばかりだが、今度は2輪モトGPのマレーシアGPでもアクシデントでライダーが死亡するというニュースが伝えられた。

Buddh circuit (C)Buudh International Curcuit
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これらを受け、長くF1の安全面の改革に努力を傾注してきたFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏は、「F1の安全性には自信がある」とその成果を強調した。

「本来、モータースポーツにアクシデントは付きもので、これを完全になくすことはできない。
しかし万一事故が起きたときの対応について、われわれはこれまでできる限りの努力を尽くしてきた。
マシン面にも改善が繰り返されてきたし、もちろん今週のインドGPにおいてもサーキットの安全性は万全だ」と、英『デイリー・メール』紙で強調した。

F1でのドライバー死亡事故は1994年サンマリノGPの故アイルトン・セナ選手以来起きていない。

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カルン・チャンドク、いまだインドGP参戦見通しし立たず

Karun Chandhok (C)Teram Lotus
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同じインド人F1ドライバーの先輩であるナレイン・カーティケヤンがHRTからの参戦を決定したのに対し、もう一人の地元ドライバーであるチーム・ロータスのカルン・チャンドク(27歳:インド)のほうは残念ながら依然として見通しが立っていないようだ。

知られているようにチャンドクの父親ヴィッキー・チャンドク氏はFMSCI(インド・モータースポーツ・クラブ連盟)会長というインド・モータースポーツ界の実力者。
父の威信に掛けても初のインドGP参戦を果たしたいところだ。

これについてはチーム・ロータスのトニー・フェルナンデス代表も前向きとみられているが、同チームのレースドライバーであるトゥルーリ&コバライネンはいずれもこれまでのところ契約を盾に交代を受けて入れていないということだ。

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ベッテル(レッドブル)、故郷に2度目の凱旋デモ敢行

Sebastian Vettel/Heppenheim (C)Redbull Racing
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この週末、2年連続となる史上最年少チャンピオンに輝いたレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテル(24歳:ドイツ)が、故郷ドイツ・ヘッペンハイムで凱旋デモンストレーションランを敢行した。

ベッテルのヘッペンハイム凱旋デモは初めてタイトルを獲得した昨年に続き2度目。
幼少時代を過ごしたヘッペンハイムの町からすでに名誉市民の称号を得ているベッテルは、地元のファンから再び熱い歓迎を受けた。

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2011/10/23

2013年新アメリカGP、今週にも概要発表か

1981 USA GP West (C)Williams F1
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いったん途絶えていたアメリカでのF1グランプリは2012年オースティン(テキサス州)で復活することが決まっているが、今週さらに新しいアメリカGPがまた名乗りを挙げることになるようだ。

『ニュージャージーGP』という名称が伝えられてはいるものの、まだ具体的にどこを舞台に行われるのかは明確でない。

ただ、今から2013年の開催に合わせて新サーキットを建設するのは事実上不可能で、アメリカ得意の市街地特設コースという案が有力。
その場合、ハドソン川の畔を中心としたウォーターフロントのコースを舞台にマンハッタンの眺めをバックにF1マシンが疾走するというアメリカらしいシーンならバーニー・エクレストン氏からも受け入れられそうだ。

主に1980年代にかけて、アメリカでは同時に2つのF1グランプリが開催され、市街地レースが人気を博した時期がある。

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カーティケヤン(HRT)、インドGPのマシンはリウッツィ車

Vitantonio Liuzzi (C)Hispania Racing
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これまでインドGPにナレイン・カーティケヤン(34歳:インド)の起用は決まっていたもののリウッツィorリカルドどちらのマシンになるか明確でなかったHRTだったが、チームはビタントニオ・リウッツィに対しマシンを譲るよう正式に要請したことを明らかにした。

これにより今季初開催となるインドGPに地元期待の母国人ドライバーがグリッドに着くことがほぼ確定したことになる。

リウッツィのマネージャーは、今シーズンすべてのグランプリで出走する契約になっているとしてこれまで交代説を全面的に否定していた。

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ウィレム・トート氏、ザウバー・チームに復帰

Wind Tunnel Image (C)BMW Sauber F1
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22日(土)、ザウバー・チームは同チームのエアロダイナミックス部門の責任者としてウィレム・トート氏(59歳:オランダ)が2年ぶりに復帰することを正式発表した。

1977年にフォードでツーリングカーからモータースポーツへの仕事をスタートさせたトート氏は、その後F2やフォーミュラ・フォードで経験を重ねたあと、1985年、後にベネトンに変更されるトールマンを皮切りにF1に移りフェラーリ、B.A.R等に在籍。
BMWザウバーだった2006年から同チームでいずれも空力部門のスペシャリストとして働いたが、BMWが離れた2009年に自身もチームを離脱していた。

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2011/10/22

A.ニューイ氏(レッドブル)、「IRLの事故から学ぶ必要ある」

Adrian Newey (C)RedBull Racing
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アメリカで最高峰とされるIRL(インディ・レーシング・リーグ)での死亡事故はF1関係者においても大きな衝撃となったが、その中の一人であるレッドブル・レーシングのエイドリアン・ニューイ/チーフ・テクノロジー・オフィサーはとりわけその深刻さを次のように受け止めている。

「かつて4年間に渡って私はインディカーの仕事をした経験がある。
インディカーはF1と同じくオープンホィールのフォーミュラカーだが、コンクリートウォールに囲まれたオーバルというのは今回のような多重事故を起こす要素が否定できない。
誰かが命を落とすというのはモータースポーツに携わるものにとってみんな衝撃的で悲しいこと。
しかしこれは決してF1でも他人事なんかではなく、みんなが真剣にこの事実を受け止めなければならないことなんだ」と、英『ザ・テレグラフ』紙に語った。

ニューイ氏はかつてウィリアムズ・チームに在籍した当時、自身が設計したマシンにより故アイルトン・セナ選手を死なせたという思い十字架を今も背負っている。

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赤字続きの韓国GP、わずか2回で契約打ち切りも

Korea GP Image (C)Force India F1
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成功裡に終わったとされる韓国GPだが、主催者によれば結局今年の開催では5,600万ドル(約43億円)もの赤字を記録したとのこと。
皮肉にもこれはF1開催を司るFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)への支払いとほぼ同額になるという。

韓国GPプロモーターの白氏によれば、この開催権料は年々10%ずつ増額する契約になっているとのことで、「この増額条項の見直しが実現されなければ、開催そのものを廃止にせざるを得ない」として、今後バーニー・エクレストン氏との間で交渉することを明らかにした。

韓国GP主催者の発表によるば、決勝日の入場者総数は84,174人。
しかし公式予選日同様、この数字に対しても関係者は疑問を投げ掛けていて、レッドブルの公式ツィッターでは「当日飛んでいた蚊の数も含まれているに違いない」と、書かれる始末だった。

せっかく巨費を掛けて完成させた国際サーキットもこの1年間ほとんど使われていなかったということで、地元にはメリットの享受ということもなかったようだ。

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2011/10/21

ベッテル(レッドブル)、「残りはウェバーのサポートに」

Redbull Duo (C)Redbull Racing
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今シーズンすでに日本GPでは自身のタイトルを、また続く韓国GPでチームのタイトルも決めたレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテル(24歳:ドイツ)は、残り3戦をチームメイトであるマーク・ウェバーのランキング2位獲得のサポートに廻る遺構であることを明らかにした。

「彼はいまランキング4位だけど、2位のバトンとは13ポイント、3位のアロンソとはわずかに3ポイントしか離れておらず、残りの3戦で逆転は大いにあり得ることだ。
僕はもちろん残りのレースを彼が2位になれるようできる限りのことをするつもり。
ひいてはそれがチームのためにもなることなんだからね」

今シーズン、ウェバーはスペインGPなど3戦でポールポジションを獲得しているが、ここまでまだ勝利はない。

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ボルトロッティ、ウィリアムズでシミュレーターを体験

Mirko Bortolotti (C)Ferrari S.p.A
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すでにウィリアムズ・チームから11月に予定される今年のアブダビ合同テストに指名されているミルコ・ボルトロッティ(21歳:イタリア)が、今週チームのファクトリーに趣きF1ドライビング・シミュレーターでコースを疑似体験して備えたことがわかった。

ボルトロッティはこれまでもレッドブルやフェラーリでドライバー育成プログラムの一員になっていたものの、今季はこれを離れて『F2シリーズ』に参戦、みごとチャンピオンを獲得してF1のスーパーライセンスの獲得も決めたもの。

なおこれとは別にティモ・グロック(ヴァージン)がやはり今週マクラーレン・チームのシミュレーターを体験。
こちらは両チームが結んでいるテクニカル・パートナーシップ契約によるものという。

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FIA(国際自動車連盟)、ウェルドンの事故調査に全面協力

FIA
モータースポーツ、とりわけF1での安全性について長年多大な活動をしてきたFIA(国際自動車連盟)が、今回ラスベガスで起きたIRL(インディ・レーシング・リーグ)戦でのダン・ウェルドン選手の死亡事故を受け、その調査に全面協力するする方針であることを明らかにした。

ヨーロッパを背景に発展してきたFIAに対し独自の土壌を持つアメリカン・モータースポーツはこれまでどちらかというと距離を置く姿勢がみられたが、久しくなかったトップカテゴリーでの死亡事故という事態に、アメリカでのモータースポーツ統括機関であるACCUS(アメリカ自動車競技委員会:Automobile Competition Committee for the United States)もFIAと協力する方針を明確にしている。

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2011/10/20

ザウバー、アブダビ合同テストにファビオ・ライマー起用

Fabio Leimer (C)GP2 Media Service
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ザウバー・チームはアブダビGP直後に行われる予定の若手中心アブダビ合同テストに、スイス出身のの若手ドライバーであるファビオ・ライマー(22歳)を起用することを明らかにした。

今季ライマーはF1登竜門である『GP2シリーズ』に参戦。
1回のポールTOウィンと1回の2位フィニッシュで現在シリーズ・ランキング14位に位置している。
もともとスイス系チームであるザウバーにとって、期待の若者だ。

なおアブダビ合同テストは11月15日-17日の3日間。
ザウバー・チームでは他に公式テストドライバーであるエステバン・グティエレス(20歳:メキシコ)の参加も予定されている。

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ザウバー・チーム/CEOもインドGPに期待の一人

Monisha Kaltenborn (C)Sauber Motorsport
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今年初開催となるインドGPには、インド系のチームであるフォース・インディアやカーティケヤン&チャンドクらインド人ドライバーの期待が高いが、一方小林可夢偉の所属するザウバー・チームにも熱を高めている関係者がいる。
それはチームのCEO(最高経営責任者)であるモニシャ・カルテンボーンさん(40歳:インド)だ。

カルテンボーンさんはもともとカイザー・グループがザウバー・チームの株主だった1998年、主に法律面の責任者としてチームの運営に参画。
その後同グループはザウバーから離れたもののカルテンボーンさん自身はチームに残り、F1では貴重な女性CEOとして活躍、またFIA(国際自動車連盟)の「女性モータースポーツ委員会」の主要メンバーでもある。

「インドではクリケットが国民的スポーツとして知られていますが、近年ではF1人気もこれに匹敵するくらいの高まりをみせています。
インドが現在のように経済的にも技術的にも大きな進歩を遂げたいま、F1を開催する世界の18か国の仲間入りをするのはごく自然なことなのです。
今回のインドGP実現で、インドとF1とはさらにその結び付きを強固なものにしていくことでしょう」

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初開催インドGP、着々と準備万端へ

India circuit (C)Buudh International Curcuit
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10月30日(日)いよいよ迎えるインドGPでは、サーキットの準備も終了、マシンや機材もすでに韓国から到着し初開催を舞っている状況だ。

開催地である仏陀国際サーキットによれば、今週サーキットは完成セレモニーを行い、レッドブルによるデモンストレーションランも行われたという。

また決勝レースのスタートは日本・韓国と同じ午後3時。
ただインドとは時差が3時間半あるので日本時間では午後6時半スタートとなる。

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2011/10/19

カルン・チャンドク(T-ロータス)、母国GP出場切望

Karun Chandhok (C)Teram Lotus
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いよいよ今月30日に初開催となるインドGPを前に、同国出身のドライバーであるカルン・チャンドクが母国入りした。

「こうしてインドに戻って来たけれど、僕への質問や電話はすべて同じことを聞いてくる。
そりゃ僕だって故郷で初開催となるインドGPに出場したいのは山々だし、ここでそれについて何か発表できるものならいいけれど、残念ながらそれはすべてトニー・フェルナンデス代表とチーム次第なんだ。
ただ、インドGPのチケットを買った多くのファンは、チーム・ロータスのドライバーがコバライネン&トゥルーリだったら残念がるんじゃないかな」

一方、同じインド人ドライバーであるナレイン・カーティケヤンのほうはHRTからの母国グランプリ出走が確実視されている。

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レッドブル・レーシング、すでに来年に開発集中

A.Newey & P.Monaghan (C)RedBull Racing
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先の日本GPの入賞により2年連続でセバスチャン・ベッテルにドライバーズ・チャンピオンをもたらせたレッドブル・レーシングでは、すでに来季マシンの開発に舵を切ったようだ。

日本との連続開催となった韓国にはほとんどのスタッフがそのまま隣国へと移動したが、このチャンピオン・チームには王座獲得の立役者の一人であるエイドリアン・ニューイ/チーフ・テクノロジー・オフィサーの姿がみられなかったもの。

これについて同チームのクリスチャン・ホーナー代表は、ニューイ氏がすでに来季マシンの開発のためファクトリーに籠もったことを認めた。
「来年のマシンをデビューさせるまでたったの4か月しかないんだ。
もう遅いくらいだよ」と、3年連続の王座死守に向けて強い意欲をみせている。

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元F1王者シェクター氏、「息子にレース辞めさせたい」

Jody Scheckter (C)Ferrari S.p.A
モータースポーツのトップカテゴリーでは久しくなかった死亡事故の発生でIRL(インディ・レーシング・リーグ)は衝撃を受けているが、これに参戦するトーマス・シェクターの父親で、元F1ドライバーでもあるジョディー・シェクター氏(61歳:南アフリカ)は次のように英『BBCスポーツ』に語っている。

「事故の時、スタンドでレースを観戦していたんだ。
突然起きた大クラッシュにはほんとうに驚いた。
そして、アクシデントに巻き込まれた15台の中に息子(トーマス)のマシンが含まれていることを知り、まさに身の毛がよだつ思いだった。
幸い、その後息子が無事だったことがわかり安堵した。
でも、正直言ってもう息子にはレースをして欲しくないと思っているよ。
これは以前から彼に言っていたことなんだが、親としてはこれが正直な気持ちなんだ」

ジョディー氏は1979年にフェラーリでシリーズ・チャンピオンになっている。
なお、兄のイアン氏もマーチ等のF1ドライバーだった。

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2011/10/18

2年連続王者ベッテル(レッドブル)、今年も故郷に錦へ

Sebastian Vettel/Heppenheim (C)Redbull Racing
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先の日本GPでみごと史上最年少の2年連続となるF1チャンピオンに輝いたレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテル(24歳:ドイツ)が、今年も故郷のドイツ・ヘッペンハイムに錦を飾ることがわかった。

期日は今週の土曜日22日ということで、2年連続の母国凱旋が実現することになる。
なお昨年も約1万人のファンが祝福に駆けつけている。

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佐藤琢磨(KVレーシング)、ダン・ウェルドン選手の死を悼む

Dan Wheldon (C)Honda Racing
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元F1ドライバーで、現在IRL(インディ・レーシング・リーグ)参戦中の佐藤琢磨(KVレーシング)は、最終戦ラスベガスで起きた死亡事故を受け、次のようにダン・ウェルドン選手の死を悼んだ。

「事故そのものについては僕より後方で起きたのでわからない。
でも彼はわれわれの良いレース仲間だった。
偉大なコンペティターで、そしていつでも彼はジェントルマンだったよ。
悲しみにうちひしがれている彼のご家族、スージー夫人と幼い2人の息子のことを思うとほんとうにつらい。
彼を知るすべての人が、その死を悲しんでいることだろう」

2005年のIRLチャンピオンで、インディ500優勝経験もあるウェルドンはまた日本のツィンリンクもてぎ戦でも勝利、日本のファンにも親しまれたドライバーだった。

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マクラーレン代表、「ハミルトンは誇りに思うべき」

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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マクラーレン・チームのルイス・ハミルトンは今回の韓国GPにおいて、予選ではポールポジション、また決勝レースでも2位表彰台と好成績を残したが、いずれの場合の記者会見でも笑みを見せない仏頂面。
記者会見から「なぜ笑顔にならないのか?」と尋ねられると、「勝利しなかったのに何がうれしい?」と開き直る始末だった。

しかしこうした行動に対し、同チームのマーティン・ウィットマーシュ代表は次のようにこの若者を諫めている。

「ハミルトンは韓国で素晴らしいパフォーマンスを発揮した。
彼がほんとうに勝つことを切望していたことは理解するが、彼は好成績を挙げたことをもっと素直に喜び、誇りに受け止めるべきだと思う。
基本的には彼はいまハッピーであると推測している。
しかし彼はいつもほほ笑むように要求されても、それを望まない傾向がある。
これは彼のシャイな性格を表したものだが、私は改めたほうが良いと考えている」

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2011/10/17

IRLラスベガスで多重事故 ダン・ウェルドン死去

IRL(インディ・レーシング・リーグ)第17戦ラスベガス決勝レースで、多重事故が発生。
これによりインディ500レースのウィナーであるダン・ウェルドン(33歳:イギリス)選手が死去した。

詳細はこちら

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ベッテル、2度の世界王者として迎えた初レースをピレリとともに勝利

(C)Pirelli Motorsport
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2011年10月16日、ヨンアム

ドライバーズ・チャンピオンシップを連覇したセバスチャン・ベッテルが、今シーズン10勝目を挙げました。2位からスタートしたオープニングラップでリードを奪うと、その後は的確なピットストップ戦略でトップの座をキープしました。彼は、1シーズン13勝というミハエル・シューマッハの記録に並ぶ可能性を持っています。ベッテルのチームメイトであるマーク・ウェバーが3位に入り、レッドブル・レーシングは、2年連続のコンストラクターズ・チャンピオンシップを獲得しました。レッドブル・レーシングの通算勝利数は、25勝となりました。

韓国GPの週末は、金曜日にウェットコンディションでスタートしました。
したがって、各チームは、予選と決勝に備えて、異なる燃料搭載量によるPZeroスリックタイヤのパフォーマンス評価を、わずか1時間の土曜日最終フリー走行で行わなければなりませんでした。昨年の初開催時は、セーフティカー先導のスタートだったため、韓国GPとしては初めてのドライコンディションでのスターティンググリッドに並んだ時点において、各チームには多数の確認できていない要素が存在していました。

レッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルとマーク・ウェバーは、予選において、これまでとは異なる戦略を採りました。すなわち、PZeroレッド・スーパーソフト・タイヤのみを使用し、PZeroイエロー・ソフト・タイヤをレース用に温存したのです。
これに対して、マクラーレンとフェラーリは、PZeroレッド・スーパーソフト・タイヤをできるだけ温存する戦略でした。3回のピットストップを行ったザウバーの小林可夢偉とセルジオ・ペレス、HRTのビタントニオ・リウッツィ以外の完走者は、すべて2回のピットストップでした。

しかしながら、ベッテルは、第2スティントまでスーパーソフトで走り、最終スティントをソフト・タイヤで走行しました。すなわち、12秒差で勝利した彼には、すべてのタイヤセットを使用する必要が無かったのです。マーク・ウェバーは、ルイス・ハミルトンとの長いバトルの末、3位でフィニッシュしました。ハミルトンは、今シーズン初めてポールポジションを獲得しましたが、2位で終わりました:彼にとっては、ドイツGPでの優勝以来の表彰台となりました。2位から5位までの差は、わずか4秒でした。トロ・ロッソのハイメ・アルグエルスアリは、自己最高位タイとなる7位入賞を果たしました。彼は、ベッテルと同様の戦略を採り、2スティントをスーパーソフトで、最終の長いスティントをソフトで走りました。

ピレリジャパン・プレスリリース

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小林可夢偉(ザウバー)、「ウィング損傷、ブリスター……」

小林 可夢偉 (C)Sauber Motorsport
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14番グリッドからの追い上げで入賞を目指したザウバー・チームの小林可夢偉だったが、様々なマイナス要素も重なり僚友ペレスと共に結果的に後方に沈むこととなった。

「スタートは悪くなかったんだけど混戦で順位を上げることはできなかった。
さらにブエミ(トロ・ロッソ)とバトルしている時に接触でフロントウィングを損傷。
せっかく新品のオブションタイヤに履き替えたらセーフティカーの導入でメリットを活かせなかったし、終盤はタイヤにブリスターができてペースを上げることができなかった。
とにかく僕らは遅すぎて、ポイント獲得なんて言うレベルじゃなかったよ」

またトラック・エンジニアリング責任者のジャンパオロ・ダラーラ氏も「今回はフリー走行の段階からグリップが不足し、結局予選でも決勝でもこれを解消することができなかった。
いろいろ予想外の不運があったのは事実だが、そうでなくてもわれわれにはライバルに比べてパフォーマンスが不足している。
ドライバーの頑張りや、戦略面だけではこれをカバーしきれない」と、悲観的だ。

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『インフィニティ』(日産)、レッドブルとの関係強化へ

Redbull/Infiniti (C)RedBull Racing
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レッドブル・レーシングは、今季から進めている『インフィニティ』ブランドによる日産自動車とのコマーシャル&テクニカル/パートナーシップ契約について、これをさらに強化すると共に複数年延長で合意したことを明らかにした。

日産は年間800万ユーロ(約8億6千万円)とも言われる資金提供だけでなく、「KERS」(運動エネルギー回収システム)など技術支援を行っているとされる。
ただ、今年初めに伝えられたルノー・エンジンにインフィニティのバッジをつけることは実現していない。

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ペトロフ(ルノー)、インドGPでグリッド降格のペナルティ

Vitaly Petrov (C)Renault F1 UK
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16日(日)行われた韓国GP決勝レースで、3コーナーに進入しようとしたメルセデスGPのミハエル・シューマッハの右後部に後方から衝突してリタイヤに追い込んだロータス・ルノーGP(前ルノー・チーム)のヴィタリー・ペトロフに対し、レース後ドライバーらを召喚して審議した結果、次戦インドGPにおいて「戒告」と「グリッド5番降格のペナルティ」を科すことを決定した。

今回新たなケースとしてペナルティと同時に科せられた「戒告」は、今後同じような違反があった場合にはスチュワードがさらなる厳罰を科すことができることになるというもの。

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2011/10/16

韓国GP、王者ベッテル(レッドブル)が通算20勝目飾る

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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韓国GP決勝レースは、予選2番手からスタートしたレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルがポールスタートのハミルトン(マクラーレン)をかわし、2011年王者として迎えた初めてのレースを制した。
ベッテルはこれで自身通算20勝目、今季10勝目の快挙を記録。

2位は激しく追い上げるウェバー(レッドブル)の追撃をかわしたハミルトン(マクラーレン)。
3位ウェバー、4位バトン(マクラーレン)、5-6位にフェラーリのアロンソ&マッサ、7位は最終周にスローダウン(ガス欠?)したロズベルグ(メルセデスGP)を抜いたトロ・ロッソのアルグエルスアリが自身最高位で入り、8位はロズベルグ、9位ブエミ(トロ・ロッソ)、そしてディ・レスタ(フォース・インディア)が10位で入賞を果たした。

今回ザウバー・チームは小林可夢偉&ペレス共に3回のピットストップを余儀なくされ、いずれも入賞圏外。
一方でコンストラクターズ・ランキングで追い上げられているトロ・ロッソが今回W入賞を果たしたことは大きな痛手になりそうだ。

またシューマッハ(メルセデスGP)は16周目に3コーナーの進入でペトロフ(ルノー)に追突され、ペトロフはピットまで戻ったものの両者リタイヤ。
他にマルドナド(ウィリアムズ)もピット進入のペナルティでドライブスルーを喫した直後、マシントラブルかリタイヤした。

韓国GP:決勝レースの結果はこちら
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アルグエルスアリ強気、「何度もベッテルに譲れるものか」

Jaime Alguersuari (C)Scuderia Toro Rosso
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15日(土)午前に行われた韓国GPのフリー走行では、道を譲らないアルグエルスアリ(トロ・ロッソ)に対して抗議のポーズを取るベッテル(レッドブル)の姿が国際映像で流れたが、これについて非難の的となったアルグエルスアリは次のように釈明した。

「あの時僕はロングランをしていたんだけど、おそらくベッテルのほうはアタックラップだたんだろうね。
でも僕はちゃんと彼に1回は道を譲ったんだよ。
ところが彼はミスをして再び後方に下がったのさ。
そして再度オーバーテイクしようとしてまた僕に迫ってきたけれど、こっちはもうすでに1回譲ったんだ。
いくら相手がチャンピオンだとしても、そんなに毎回譲らなきゃならない理由はないよ。
こっちだって大事なデータ採りの仕事をしていたんだから」

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韓国GP、観客数発表に大きな隔たり

Korea GP Qualifying Day (C)McLaren Group
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今年2回目の開催となる韓国GPだが、同GPの組織委員会は雨に見舞われた金曜日でも観客は1万人以上、天候が回復した土曜日には昨年より2千人も多い6万5千人の観客が入ったと発表した。

しかしこれに対し警備に当たる地元警察の発表では、金曜日が7千人。
土曜日には全体で約4万人の人出はあったものの、この中にはF1観戦ではなく同時に行われたK-POPの観客が2万人以上あったということで、実質的なF1の観客としては2万に届かないことになる。

この時点で検証はできないものの、国際映像で見る限り生憎の天候だった金曜日は言うまでもなく公式予選が行われた土曜日のスタンドもガラガラ。
熱心な観客で埋まった前戦の鈴鹿サーキットとは比ぶべくもない。
なお、近年のF1サーキットのほとんどを手掛けるヘルマン・ティルケ氏の手法として、座席に巧みなカラーリングが施されていて空席であることを窺わせないのが常だ。

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ハミルトン、PZeroレッド・タイヤで予選独占に終止符を打つ

(C)Pirelli Motorsport
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2011年10月15日、ヨンアム

マクラーレンのルイス・ハミルトンは、レッドブル・レーシングによる、今シーズンのポールポジション独占を阻止しました。ピレリのPZeroレッド・スーパーソフト・タイヤを使用して、1分35秒820を記録しています。マクラーレンにとって700回目のグランプリとなる今回、ハミルトンは、2010年のカナダGP以来、今シーズン初のポールポジションを獲得しました。今年のチャンピオンに決定したセバスチャン・ベッテルを0.2秒差で破っています。レッドブル・レーシングがポールポジションを逃したのは、ウィリアムズのニコ・ヒュルケンベルグがポールを獲得した昨年のブラジルGP以来です。

本日午後のヨンアムサーキットにおける予選は、暖かくドライなコンディションで行われました。昨日の強い雨の状況とは対照的に、気温は22℃、路面温度は28℃でした。

Q1において、他の有力チームがPZeroイエロー・ソフト・タイヤでスタートしたのに対して、レッドブル・レーシングは、2台ともにPZeroレッド・スーパーソフト・タイヤを選択しました。Q2とQ3においては、全てのドライバーがスーパーソフトを使用しました。

昨日、ドライコンディションでのフリー走行が行えなかったため、今朝の最終フリー走行において、各チームには多くのやるべき作業がありました。予選と決勝に備え、燃料の搭載量を変えて、両スリックタイヤのパフォーマンスを確認する必要があったのです。朝は、昨日の雨によるダンプパッチも残り、滑りやすい路面状態でしたが、ラバーが乗ってくるにつれて、急速にグリップが向上していきました。最終フリー走行の終盤、マクラーレンのジェンソン・バトンは、PZeroスーパーソフトで1分36秒910の最速タイムを記録しました。これは、昨年のフリー走行タイムを上回るものであり、このサーキットにおけるマクラーレンの速さを強調しました。

明日は、ほとんどのチームが3ストップ作戦を採るものと思われる中、Q3では、タイヤの温存に集中するドライバーも見られました。メルセデスGPのニコ・ロズベルグは1回のアタックのみ、フォースインディアのエイドリアン・スーティルは走行せず、チームメイトのポール・ディレスタはアウトラップのみの走行でした。

ソフトとスーパーソフトの摩耗率は、想定の範囲内でした。予選を通して、異なるタイヤの使い方をしたチームもあったため、決勝では興味深い戦略が見られると予想しています。

ピレリジャパン・プレスリリース

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ザウバー、ライバルとの明確な差にショック

前戦日本GPでの健闘からここ韓国GPでも好パフォーマンスが期待されたザウバー・チームだったが、15日(土)行われた公式予選ではコンストラクターズ・ランキングを争うライバルであるフォース・インディアとの間に明確な差が生じ、衝撃を受けている。
(F・インディア:9-10位、ザウバー:予選14-17位)

これについて小林可夢偉は、「もちろん14番手なんて僕たちが想定していたものじゃなく、極めて苦しい状況だと言わざるを得ないね。
予選では特に失敗した分けじゃないけれど、とにかくマシンにグリップが足りないんだ。
あとは明日の決勝レースで何か展開が変わることを願うだけ」

Sergio Perez (C)Sauber Motorsport
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またチームメイトであるペレスも、「ここは僕にとって初めてのサーキットだったし、ドライでほとんど走れなかったから予選は難しかった。
それにしてもこのポジションからでは厳しいから、明日の決勝レースでは何かアグレッシブなレース戦略を使うしかないね」と、語っている。

コンストラクターズ・ランキング6位を死守してきたザウバー・チームだが、現在はライバルにその座を明け渡し、さらに8ポイントの差を付けられたばかりか、トロ・ロッソにも追い上げられている。

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「思ったよりマクラーレンに接近できた」と、レッドブル勢

今季初めてポールポジションの座をマクラーレン・チームに奪われたレッドブル・レーシングのベッテル&ウェバーだが、二人はいずれも「思ったよりマクラーレンに接近していた」と、強気の姿勢を崩さなかった。

予選2位のベッテルは「昨日とはコンディションが違うのはわかっているけれど、昨日までのマクラーレンのスピードは圧巻だったから予選でこれだけ近づけるとは思っていなかったよ。
誰にとっても思った以上に僕たちは接近できたんじゃないかな。
1コーナーまではそれほど距離がないからスタートでどうなるかはわからないけれど、レースは長いからタイヤ戦略が重要になるだろう」と、語った。

Mark Webber (C)Redbull Racing
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また4位のウェバーも、「上位勢はタイヤ戦略が違っていたから予選結果だけで判断すべきものじゃない。
それでも昨日までの流れからみたら、これだけマクラーレンに接近できたんだから僕たちの予選結果は思ったより上出来だったと言えるだろう」と、語っている。

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ベッテル(レッドブル)、ショートカットはお咎めなし

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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韓国GPのレーススチュワード(競技審査委員)は、15日(土)行われた公式予選セッション中、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが4コーナーと6コーナーとの間にあるコース外トラック(待避部分)を通り実質上ショートカットしたことに対し、ペナルティ等処分を行わないことを決めた。

当時多くのドライバーが2度目のアタックに向けて急いでピットガレージに戻っていたことからベッテルの行為が不正に当たるのではないか、との声が上がったものの、スチュワードは結果的にベッテルがショートカットしなくても十分に間に合う状況だったことから故意ではないと判断した。

もし「ベストタイム無効」などの処分が下された場合には、ベッテルは大きく日曜日のグリッドを落とした可能性があった。

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2011/10/15

韓国GP予選、ハミルトン(マクラーレン)が今季初ポール獲得

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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韓国GP公式予選はマクラーレンのルイス・ハミルトンが今季初となるポールポジションを獲得。
そのタイムはただ一人1分35秒台に入れる1'35.820というものだった。
ハミルトンのポール獲得は2010年のカナダGP以来で、自身通算19回目となる。
またレッドブル勢が昨年のアブダビGPから続けてきた連続ポール記録は17戦で途絶えることとなった。

2番手はレッドブルのベッテルで、ハミルトンとのタイム差は0.222秒。
3番手バトン(マクラーレン)、4番手ウェバー(レッドブル)、5-6番手フェラーリのマッサ&アロンソ、マッサはこれで日本GPに続き2戦連続で僚友より前に出た。
7番手は1回だけのアタックに留めたロズベルグ(メルセデスGP)、8番手ペトロフ(ルノー)、9番手はコースには出たものの計測タイムがなかったディ・レスタ(フォース・インディア)、そして10番手がコースにも出なかったスーティル(フォース・インディア)というトップ10グリッドということになった。

韓国GP:公式予選の結果はこちら
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予選Q2、ザウバー勢、そしてシューマッハ(メルセデスGP)も脱落

予選Q2もハミルトン(マクラーレン)が最速。
そのタイムは1'36.526と午前のバトンのものを上回り、今週のベスト。
2-3番手にレッドブルのベッテル&ウェバー。
以下バトン(マクラーレン)、マッサ&アロンソのフェラーリ勢、ロズベルグ(メルセデスGP)、ペトロフ(ルノー)、スーティル(フォース・インディア)、そしてディ・レスタ(フォース・インディア)が10番手に飛び込みメルセデスGPのシューマッハを蹴落とした。

ザウバー勢はタイムが伸びず、小林可夢偉14番手、ペレス17番手。
他にアルグエルスアリ(トロ・ロッソ)、ブエミ(トロ・ロッソ)、セナ(ルノー)、そしてマルドナド(ウィリアムズ)らがここで脱落した。

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予選Q1、ここでもマクラーレン勢最速 ザウバーも通過

15日(土)午後始まった韓国GP公式予選もドライコンディションとなった。
最速タイムを記録したのはマクラーレンのハミルトンだが、フリー走行ベストより劣る1'37.525。
2番手もチームメイトのバトン。
3番手ペトロフ(ルノー)、4番手アロンソ(フェラーリ)、5-6番手ロズベルグ&シューマッハのメルセデスGP勢、7番手ディ・レスタ(フォース・インディア)、8番手マッサ(フェラーリ)、9番手スーティル(フォース・インディア)、そして10番手ウェバー(レッドブル)。
ベッテルは11番手、ザウバー・チーム勢はペレス12番手、小林可夢偉は17番手で辛くもQ2進出を果たした。

ここで脱落したのはバリチェッロ(ウィリアムズ)、コバライネン&トゥルーリのロータス勢、グロック&ダンブロジオのヴァージン勢、そしてリウッツィ&リカルドのHRT勢の7台。
リウッツィ&リカルドまでは107%タイムの1'44.351をクリアしたが、リカルドはマシントラブルでタイム計測ができていない。

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ドライのフリー走行3回目はバトン(マクラーレン)が最速

Jenson Button (C)McLaren Group
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韓国GPは2日目になって太陽こそないものの待望のドライコンディションとなった。
1時間のセッション終盤には各車初めてオブションタイヤでのタイムアタックに。
結果、最後にただ1人ベストタイムを1'36秒台に入れたマクラーレンのバトンがタイミングモニターの最上位に位置した。

2番手も最後にアタックでミスをした同僚ハミルトン。
3番手がウェバー(レッドブル)、4-5番手にアロンソ&マッサのフェラーリ勢、6番手シューマッハ(メルセデスGP)、7番手ペトロフ(ルノー)、8番手スーティル(フォース・インディア)、今季チャンピオンのベッテル(レッドブル)はトラフィックで思うようなタイムアタックができず9番手、そして10番手にロズベルグ(メルセデスGP)が入った。
ザウバー勢はタイムが伸びず14番手に小林可夢偉、ペレスは15番手だった。

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小林可夢偉&ペレス(ザウバー)、「この雨じゃね」

Sauber Team (C)Sauber Motorsport
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韓国GP初日、あいにくウェットコンディションでザウバー・チームの2人は思うような手応えが得られなかったようだ。

小林可夢偉(6-17番手):「ウェットタイヤの時はまだ良かったんだけれど、インターミディエイトになったら全然グリップがなくて話にならなかったね。
雨が止んでもこのサーキットは全然路面が乾かないし、走ってられなかった。
明日はドライになってくれないと困るよ」

ペレス(9-16番手):「残念だけど、このコンディションじゃ僕たちにできることは何もなかったよ。
結局ドライタイヤでは1周も走れなかったんだから、データ収集も何もないさ。
理想とはほど遠い金曜日になってしまったね」

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マクラーレン、PZeroブルー・インターミディエイトで最速タイムを記録

(C)Pirelli Motorsport
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2011年10月14日、木浦

韓国のヨンアムサーキットは、ウエットコンディションとなりました。マクラーレンのルイス・ハミルトンが、本日2回目のフリー走行において、PZeroブルー・インターミディエイトを使用し、1分50秒828の最速タイムを記録しました。わずか0.1秒差の2位は、チームメイトのジェンソン・バトンです。

セッションの終盤において、スリックタイヤでの走行を試みたドライバーもいましたが、路面の水が多すぎて、とてもタイムアタックを行なう状態ではありませんでした。ヨンアムサーキットは、2010年の韓国GP以来一度も使用されていません。そのため、路面にはラバーも乗っておらず、極めて“グリーン”で滑りやすいコンディションとなっています。気温は19℃で、ドライバーたちは、タイヤに熱を入れるのに苦労しました。

雨のスタートとなった金曜日、最新のレギュレーションにしたがって、各チームに1セットのインターミディエイト・タイヤが追加供給されました。すなわち、各ドライバーは、5セットのインターミディエイトと3セットのウエット・タイヤを保有したことになります。午前中のセッションでは、全ドライバーがPZeroオレンジ・ウエット・タイヤを使用しました。メルセデスGPのミハエル・シューマッハは、サーキットの一部が乾き始めたセッション終了直前、2分02秒784の最速タイムを記録しました。

ピレリジャパン・プレスリリース

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独紙が酷評、「韓国GP、昨年の冷蔵庫の残り物」

Image (C)Ferrari S.p.A
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2回目の開催を迎えた韓国GPだが、FIA(国際自動車連盟)が緊急に対策を打ち出したピットレーン出口の問題ばかりでなく、再びウェットコンディションという不運なスタートを切ったことで露呈した極端に劣るコースの排水など、チーム側からの不満も多い。

さらにこうした状況についてドイツの有力紙『ビルト』は、「いくつかのチームがパドックの冷蔵庫を開けたところ、昨年の残り物が朽ち果てていた」との衝撃的な伝え方をした。
同紙はウィリアムズ・チームの話として、ホスピタリティには昨年のドライバーだったニコ・ヒュルケンバーグの名前がそのまま残されていたと伝え、韓国GPは昨年終了して鍵を掛けてから、1年経って初めて開けたようなもの。
何も進歩していない」と断じた。

改善されたという宿泊状況についても、実はあぶれた一部の関係者は今年もラブホテル、ないしサーキットから1時間以上離れた町への宿泊を余儀なくされているのだという。

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ピットレーン出口に信号による「警告システム」設置へ

Image (C)RedBull Racing
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FIA(国際自動車連盟)のレーススチュワード(競技審査委員)は、土曜日のセッションからピットレーン出口に信号による「警告システム」を設置する方針を明らかにした。

韓国サーキットのピットレーンは1コーナーの外側から本コースに合流する設計になっているが、本コースをレーシングスピードで走ってきたマシンが膨らんだ場合に危険なシーンが想定される。

コース自体に改良を加えることは時間的に不可能であることから、FIAは安全のため臨時の信号システムを設置、ドライバーの注意を喚起しようというもの。
ピットレーン側には白色で、またコース側には青色の信号が設置される見通しだ。

ただこうした状況は昨年のオープン時からわかっていたことで、これまで何ら改善策が講じられなかったことにドライバー側から不満の声が上がっている。

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ロズベルグ(メルセデスGP)、召喚に遅刻で罰金

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsports
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韓国GPのレーススチュワード(競技審査委員)は、初日のフリー走行で起きたアルグエルスアリ(トロ・ロッソ)とロズベルグ(メルセデスGP)との接触事故について、セッション終了後ロズベルグを事情聴取のために召喚した。

これはドライタイヤでコースインしたアルグエルスアリがスライドを余儀なくされてスローダウンしていたところ、同じくコントロールを失ったロズベルグが横から衝突したものだが幸い大事には至らなかった。

接触自体については今回ペナルティが科されないという結論に達したが、ロズベルグが速やかにこの召喚に応じず遅刻したため、このことに対してスチュワードは1万ユーロ(約107万円)の罰金を科した。
ただ、このうち半分の5千ユーロについては今後1年間に同様のことがなければ返却されるということだ。

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2011/10/14

フリー走行2回目はマクラーレン勢が1-2タイム

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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韓国GPフリー走行が行われる韓国国際サーキットは午後になってもウェットコンディションのまま。
雨こそ止んだものの、路面は最後までドライタイヤでのアタックを許さずドライバーにスピンを強い続け、途中オブションタイヤで滑りスローダウンしていたアルグエルスアリ(トロ・ロッソ)にコントロールを失ったロズベルグ(メルセデスGP)が接触してノーズを破損するシーンもみられた。

結局このセッションはマクラーレンのハミルトン&バトンが1-2タイム。
午前のベストタイムより12秒もタイムを短縮した。
以下ベッテル(レッドブル)、アロンソ(フェラーリ)、ウェバー(レッドブル)、アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)、マッサ(フェラーリ)、ロズベルグ(メルセデスGP)、ブエミ(トロ・ロッソ)、そしてディ・レスタ(フォース・インディア)というトップ10。
午前トップだったシューマッハ(メルセデスGP)は14番手。
終盤ほとんど走らなかったペレス&小林可夢偉のザウバー勢は16-17番手だった。

韓国GP:フリー走行2回目の結果はこちら
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韓国GP初日は雨でスタート

Image (C)Mercedes Motorsports
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日本GPから連戦となる韓国GPがスタート。
しかし初日のフリー走行は雨で、完全なウェットコンディションで始められることとなった。
このため前半はほとんどのクルマが様子見となったが、中盤からは雨の中積極的に周回を重ねた。
ただ路面の水が捌けず、各所でスピンやコースアウトが繰り返された。
またピットレーンへの入口でも危険なシーンが繰り返された。

トップタイムを記録したのはシューマッハ(メルセデスGP)で、これにベッテル(レッドブル)が続いた。
3-4番手にはディ・レスタ&スーティルのフォース・インディア勢、さらに小林可夢偉(ザウバー)、ハミルトン(マクラーレン)、ロズベルグ(メルセデスGP)、ペレス(ザウバー)、そしてウェバー(レッドブル)と続いた。

ただフェラーリ勢やルノー勢、バトン(マクラーレン)やコバライネン(ロータス)らはインストレーションラップだけでタイムを計測していない。

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F1チーム関係者、「韓国GPの宿泊状況は改善された」

Korean Circuit (C)Mercedes Motorsports
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昨シーズン、初開催となった韓国GPは直前までコースの整備が完了しないなど準備が遅れた上に、運営の混乱や天候にも恵まれず散々な評判となった。
しかし、少なくとも今回は「宿泊状況は改善された」との評判をチーム関係者からは受けているようだ。

昨年はサーキット本体ばかりでなく周辺の宿泊設備も間に合わず、多くのF1スタッフはいわゆるラブホテルへの宿泊を余儀なくされ、不評を買っていたもの。
しかし今回はとりあえずホテルの準備については合格点が与えられた。

今後は肝心のサーキット自体の準備と、その運営に対し厳しい目が向けられることになりそうだ。

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レッドブル、インドで世界最高地デモラン

Redbull India Demo (C)RedBull Racing
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10月30日にはインドでF1グランプリの初開催が決まっているが、これに先駈け同チームはインドのカルドン峠を舞台に世界最高地デモランを敢行、成功させた。

今回ステアリングを握ったのは同チームのニール・ジャニ(27歳:スイス)で、当地の標高5,600mはこれまででF1マシンが走った最高の高さになるということだ。

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韓国GPのレーススチュワードはマーティン・ドネリー氏

Martin Donnelly

FIA(国際自動車連盟)は今週行われる韓国GPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元ロータス等のF1ドライバーであるマーティン・ドネリー氏(47歳:イギリス)を指名したことを明らかにした。

1989年にデレック・ワーウィックに代わりアロウズでF1デビューを果たしたドネリー氏は、翌年ロータス・チームに移籍してフルシーズンを戦ったが、チームメイトで国際F3000時代からのライバルだったジャン・アレジの活躍の影であまり存在感を示すことができなかった。
その後ヘレスのスペインGPでメカニカルトラブルによるアクシデントで瀕死の重傷を負い、F1現役を終えている。

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タイヤから見た韓国GP

(C)Pirelli Motorsport
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2011年10月13日、木浦

韓国のヨンアムサーキットは、昨年からF1の開催地となりました。
昨年のF1以降使用されていないため、今週末、ドライバーたちは、自身およびタイヤにも厳しい滑りやすい路面状態に直面すると思われます。

それでは、全長5,615m のヨンアムサーキットの特徴について見ていきましょう。

サーキットについて:
スタート後の最初のブレーキングエリアは、タイヤに最大5Gにも及ぶ大きな減速を課します。その後、サーキットの流れるようなセクションでは、クルマは約260km/hのスピードで走ります。高速S字は、先週の鈴鹿と同様、タイヤに非常に大きな負荷となる、4.5Gの横荷重を生み出します。

ドライバーは、コーナーを抜ける際、最速ラインを走るために、しばしば縁石を使用します。タイヤの構造に厳しい縁石上を走る時、タイヤは、800kgの垂直荷重によって圧しつけられています。すなわち、タイヤは、上下両方からの大きなプレッシャーの下にさらされることになるのです。

ターン11は、ヨンアムサーキットの中で最も厳しいコーナーのひとつです。ここは、高速で走行する大きな半径のコーナーです。特に、粘着性の高いスーパーソフト・タイヤは、グリップを高め、ドライバーが最適なターンインと理想的なラインの維持を行う上で効果的な働きをするでしょう。

最終セクションは、再び完璧なレーシングラインを維持することが不可欠な連続コーナーによって構成されています。ここでは、タイヤの表面温度は120℃にまで上昇します。

ラップの最後には、ドライバーが最も集中力を必要とする、難しい2つのワイドな左回りコーナーが待ち受けます。コーナー出口でアンダーステアを抑制するために、フロントタイヤは最高のグリップを提供しなければなりません。ここを抜けると、スタートフィニッシュストレートへ戻ります。

ピレリジャパン・プレスリリース

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2011/10/13

メルセデスGP、『プーマ』とスポンサー契約

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsports
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5日(水)、メルセデスGPはスポーツウェア会社大手の『プーマ』との間で複数年に渡るスポンサー契約を結んだことを発表した。

それによれば契約は2012年1月から。
現時点で契約年数は明確にされていない。

これによりチームにはマシンやドライバー&スタッフのウェアやシューズの提供、公式ウェアが発売される他、同社のロゴが各所に掲出される予定。

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フォース・インディア、結局チームの半分を売却

Force India Factory (C)Force India F1
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先にインド紙が報道した通り、フォース・インディア・チームの株式の半分近くがインドの大手企業『サハラ・インディア』に売却されることが正式発表された。

その会見場にはこれまで売却話を再三全面否定していた同チーム代表のヴィジャイ・マルヤ氏が臆面もなく登場、今後チーム名が『サハラ・フォース・インディア』になるとの見解を示した。

サハラ・インディアはインドで航空産業を始めとして、金融、メディア、住宅建設等他方面で展開する複合企業グループ。
報道によればチームの全株式のうち42.5%を購入、その資金は総額1億ドル(約77億円)にも及ぶということだ。

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トロ・ロッソ、韓国GPからフリーでJ-E.ベルニュ起用

Jean-Eric Vergne (C)Scuderia Toro Rosso
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レッドブル傘下のドライバーであるジャン・エリック・ベルニュ(21歳:フランス)が、次戦韓国GPから3戦に渡り、金曜日のフリー走行にトロ・ロッソから出走することが明らかにとなった。

昨年のアブダビ合同テストでもトロ・ロッソでテストした経験を持つベルニュは、2010年のイギリスF3チャンピオン、また今季はフォーミュラ・ルノー3.5でシリーズ・ランキング2位となっている有望の若手ドライバー。

これにより、このセッションではセバスチャン・ブエミがリザーブに廻ることになる。

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2011/10/12

日本GP終えた鈴鹿サーキット、来年の50周年に邁進

鈴鹿サーキット 50th (C)Mobility Land
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ベッテル(レッドブル)によるタイトル決定が掛かった今年の日本GPを無事成功裡に終えた鈴鹿サーキットは、いよいよ来年迎える50周年記念事業に向けて本格スタートを切った。

同サーキットによれば、今後開場50周年記念事業の目玉として『GPフィールド』を誕生させる。
新施設にはモータースポーツの楽しさや迫力を体感するエリアとして、レーシングシアターやレーシングカート施設などを登場させるという。

2012年には3月にジュニア専用カートを開設させると共に恒例のモータースポーツファン感謝デー、7月にレーシングシアターを、9月にはいよいよ記念の50thアニバーサリーデーを開催する予定。

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エクレストン氏寄贈のF1絵画、高額で落札中

Image (C)Mobilityland
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今回の日本GPでは、多くのドライバーやチームから震災で被害を受けた日本に対しての支援が行われたが、F1を司るバーニー・エクレストン氏もその例外ではない。

すでに被災者を日本GPに招待する通称バーニー・シート(計3000人)を提供したことは知られて射るが、これとは別に自身が所有する現役5人のチャンピオン(シューマッハ、アロンソ、ハミルトン、バトン、ベッテル)のサイン入り絵画をチャリティ・オークションに提供している。

すでに30万円以上で落札されたものもあり、その収益はすべて日本の赤十字社に寄贈されるということだ。

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2011 韓国GP ピレリ、最も厳しいテストにスーパーソフトを投入

(C)Pirelli Motorsport
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2011年10月11日、ミラノ

グランプリ概要:
ピレリは、日本GPの後、韓国へ直行します。これは、シーズン序盤のマレーシア、中国に次いで2度目のアジア内連戦になります。ヨンアムサーキットは、ソウルの南400kmに位置する木浦にあります。そのタイトな構成は、鈴鹿の流れるようなコースレイアウトと著しく対照的と言えるでしょう。しかし、サーキットの厳しい状況にも関わらず、ピレリは、最も大胆なタイヤ選択のひとつである、PZeroイエロー・ソフトとPZeroレッド・スーパーソフトの組み合わせを投入します。

これらのタイヤは、昨年からF1カレンダーに加わった韓国のサーキットにおいて、非常にタフな挑戦に直面します。低速でテクニカルなコーナーと高速なカーブがそれぞれ複数存在し、非常に許容範囲の広いマシンセットアップが要求されます。2年目の使用において、路面のアスファルトは摩耗が進んでいるでしょう。また、石が摩滅する前の荒々しい状態が露出しているかもしれません。そのため、路面は非常に粗く、タイヤの摩耗を加速させるでしょう。特に、最適なトラクションを求められる箇所が多いサーキットだけに、なおさらです。

高速コーナーがあるため、ソフトとスーパーソフトの組み合わせが使用されるモナコ、ハンガリー、カナダ、シンガポールの中でも韓国は最も横荷重が高いサーキットとなっています。 カナダのように、ヨンアムは半公道のサーキットです。ハーバー沿いに走るセクションは、公道を使用しています。そのため、セットアップに影響を及ぼす様々なグリップレベルが存在します。コーナーが連続するセクションの前に長いストレートがあるため、タイヤを効率的にウォームアップすることが難しくなっています。そして、タイヤが冷えた状態でシビアなコーナーを迎えるため、タイヤのヒビ割れやグレイニング発生のリスクが高まります。

韓国では、天候ももうひとつの重要な要素です。木浦は、沿岸部に位置しているため、突発的な豪雨の影響を受けやすいのです。昨年、豪雨の影響により、スタートがディレイし、レースも45分間の中断となっています。

ピレリジャパン・プレスリリース

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王者ベッテル(レッドブル)、日産のトークショーで謝意

Sebastian Vettel Talkshow (C)Redbull Racing
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日本GPでみごと2年連続となるシリーズ・チャンピオンを決めたレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルが、翌日はチームのスポンサーでもある日産自動車のトークショー・イベントに登場、あらためてファンに感謝の意を表した。

トークショーが行われたのは日産グローバル本社がある横浜市で、同チームのクリスチャン・ホーナー代表や技術部門の最高責任者であるエイドリアン・ニューイ氏、さらにアドバイザーを務める先輩のデビッド・クルサード氏らも顔を揃える豪華版。

続いて韓国GPがあるため、祝勝会で羽目を外すのはほどほどにしたというベッテルだが、F1スタッフにとって鈴鹿ではお決まりのカラオケに興じたことを明らかにした。

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2011/10/11

上り調子のザウバー『C30』、次戦に向けて期待大

Sergio Perez (C)Sauber Motorsport
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今回の日本GPでは残念ながら地元で期待が掛かったザウバー・チームの小林可夢偉はノーポイントに終わったが、一方でチームメイトのセルジオ・ペレスのほうは一時、レース全体のファステストラップを記録するなど改善された『C30』のスピードをみせつけた。

17番手という後方からのスタートだったにもかかわらず、終わってみれば8位入賞と、ライバルであるフォース・インディアやトロ・ロッソ勢が今回苦戦した一方で貴重なコンストラクターズ・ポイントを獲得している。

次戦韓国GPのコースも鈴鹿に似た部分があるということで、次は小林可夢偉にも期待が持てそうだ。

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メカニックたちは慌ただしく次戦韓国GPへの準備

Tool Image (C)Mercedes Motorsports
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セバスチャン・ベッテルによる2年連続のタイトル獲得というニュースで湧いた2011年の日本GPだが、その余韻に浸ることもなく各チームのメカニックたちは次戦・韓国GPへの準備に忙殺された。

言うまでもなく、これは日本・韓国と2週連続開催になるからだ。
マシンや機材は再び梱包され、旅立ちのためセントレア(中部国際空港)へと送られている。

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ホーナー代表(レッドブル)、「2年連続の王者に意義ある」

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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日本GPでまずセバスチャン・ベッテルの2年連続ドライバーズ・チャンピオンシップを決めたレッドブル・レーシングだが、クリスチャン・ホーナー代表は「2年連続の王者に意義がある」と、その価値を力説した。

「ベッテルによるシリーズ・チャンピオン獲得は、彼自身の努力のみならず、チームが一丸となってこの1年間を働いた結果だ。
ここには全員によるたくさんのハードワークとチームワークとがあったんだ。
ほんとうにうれしく思っている。
強調しておきたいのは、これがただ2回目のタイトル獲得ということでなく、2年連続であるということだ。
これはほんとうに大変なことなんだ。
ベッテルに心からおめでとうと言いたい」

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2011/10/10

日本GP(鈴鹿)の観客数、去年より9000人増加

2011 Scene (C)Renault F1
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日本GPの開催地である鈴鹿サーキットの発表によれば、バトン(マクラーレン)の日本GP初優勝、ベッテル(レッドブル)の2年連続のシリーズ・チャンピオン獲得があった決勝日は10万2000人の観客を数え、これで昨年の観客総数をトータルで9000人上回ったことがわかった。

ちなみにフリー走行の金曜日は3万5000人で昨年より2000人、公式予選の土曜日は6万2000人で昨年より1000人、決勝レースの日曜日は10万2000人でそれぞれ昨年より6000人増加した。

一時は3日間で36万人を超す観客が入った時期もあったが、F1ブームの衰退と消防法への配慮、また指定席の増大などで観客数は大きく減少したもののこのところ鈴鹿サーキットでは再び着実に増加傾向にある。
なお、3日間トータルで19万人超えというのは現在世界のF1でもトップクラスの数字になる。

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ベッテル、ピレリ・タイヤでF1世界タイトルを獲得

(C)Pirelli Motorsport
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2011年10月9日、鈴鹿

レッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルは、ピレリ・タイヤを装着してF1世界選手権を制したドライバーの仲間入りを果たしました。そのメンバーは、ジュゼッペ・ファリーナ(1950年)、アルベルト・アスカリ(1952、53年)、そしてファン・マヌエル・ファンジオ(1951、54、57年)のみです。ベッテルは、同時にF1史上最年少の2度の世界王者となり、9人目の2連覇達成者となりました。

過去24年のうち、11回目の世界チャンピオン決定の舞台となった鈴鹿での日本GPは、マクラーレンのジェンソン・バトンが制し、ピレリ・タイヤで今シーズン3勝目を挙げました。マクラーレンの鈴鹿での勝利は、通算9勝目です。マクラーレンは、鈴鹿において最も多くの成功を収めたチームという地位を、さらに強固なものとしました。バトンは、今シーズンのドライバーズ選手権2位の座を固めています。

ベッテルが2度目のタイトル獲得に必要としたのは、わずか1ポイントでした。予選でポールポジションを獲得し、決勝を3位で終えたことにより、毎レースで少なくとも1台は表彰台に上るという、今シーズンのレッドブル・レーシングのパターンは維持されました。2位は、フェラーリのフェルナンド・アロンソでした。

流れるようなコース特性と高い横荷重のため、日本GPにおいては、タイヤの摩耗が非常に重要な要素となりました。上位3人のドライバーは、すべて3回のピットストップを行っています。彼らは、3回目のスティントまでPZeroイエロー・ソフト・タイヤを使用し、燃料が軽くなった後、より耐久性のあるPZeroホワイト・ミディアム・タイヤを使用して、長めのスティントを行いました。

ベッテルが19周目にピットストップを行なった後、バトンは2回目のピットストップでリードを奪い取りました。ベッテルは、33周目に他に先駆けてミディアム・タイヤを装着し、フィニッシュまで20周を走りました。その4周後、フェラーリのフェルナンド・アロンソもミディアム・タイヤへ交換のためにピットインし、ベッテルの前に出ることに成功しました。

残り5周で、上位4人の差は6秒以内、アロンソがバトンの背後に迫った緊迫したフィニッシュとなりました。ミディアム・タイヤを装着したこの2台の差は、わずか1.1秒でした。

バトンやベッテルと並ぶ日本GPのもう一人の大きな勝者は、メルセデスGPのニコ・ロズベルグです。予選中に油圧系トラブルが発生したため、彼は、最後方グリッドからスタートしなければなりませんでした。しかし、ミディアム・タイヤでスタート後、ソフト・タイヤで3回のスティントを行い、14台を抜いて10位でフィニッシュし、ポイントを獲得することに成功しました。2回ストップ作戦で最上位となったのは、ザウバーのセルジオ・ペレスとロータス・ルノーのビタリー・ペトロフです。いずれもミディアム・タイヤでスタートし、それぞれ8位と9位でフィニッシュしています。

ピレリジャパン・プレスリリース

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王者ベッテル(レッドブル)、「タイトルは積み重ねの結果」

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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鈴鹿の日本GPで3位に入り、みごと2年連続となるF1シリーズ・チャンピオンを決めたレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルは次のように喜びを爆発させた。

「周囲のみんながここでタイトルを決めるのが確実と言っていたけれど、僕等はそれに惑わされず着実にいつもやっていることを積み重ねていった。
成功はチームのみんなのお陰だけれど、ほんとうにお礼を言うのはシーズンのすべてが終わってから。
僕等はチーム全員の重みを両肩に背負って走っているんだからね。
チャンピオンを初めて手にすることだってイメージできなかったんだから、2度目の獲得なんて思いも及ばなかったことさ。
それでも今朝のドライバーズ・パレードでは実にたくさんの観客から声援を受けた。
彼らの目の前でタイトルを決められたことはほんとうにうれしいよ」

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優勝バトン(マクラーレン)、「母国GP優勝と同じ価値」

Jenson Button (C)McLaren Group
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かねて日本を「第2の故郷」と称してはばからないマクラーレン・チームのジェンソン・バトンがその日本GPを初制覇、次のように喜びを露わにた。

「ほんとここ鈴鹿サーキットには長い歴史があるし、日本の熱心なファンは最高だよ。
今日の優勝は僕にとってまさに母国グランプリ優勝と同じ価値があるものだ。
今年はこの国にとって困難な状況があったし、これまで僕を応援してくれたひとの一人一人に感謝したいよ。
スタートでベッテルに芝まで押し出された時にはあわやと思ったけど、彼には見えていなかったようだね。
彼は今シーズンよく頑張ったのだし、チャンピオン獲得に心からお祝いを言いたい。
シーズンはまだあるし僕ももういくつか勝ちたいと思っているよ」

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小林可夢偉(ザウバー)、「日本の熱心なファンは僕の誇り」

小林 可夢偉 (C)Sauber Motorsport
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母国グランプリでせっかくの7番手という好グリッドを得ながらスタートで出遅れ、一気に12番手まで順位を落としたザウバー・チームの小林可夢偉は次のようにその状況を説明した。

「スタートでクラッチを解放したら、突然アンチストールモードになってしまい失速してしまったんだ。
それからはなんとか追い上げようとしたけれど、昨年のようなオープニングラップも去年みせることは容易じゃなかった。
セーフティカーが出たのも僕にとってはタイミングが悪かったし、僕にとっては難しいレースになったね。
それでも日本の熱心なファンは僕にとって素晴らしい誇りだよ、最高の観衆だ。
とても感動的な素晴らしい一日になった」

またペーター・ザウバー代表も、「予選順位は悪くなかったし、すべてのチームメンバーが可夢偉が母国で入賞することを望んでいたことを考えると現実は厳しいものだった。
ただペレスのラップタイムを考えればマシンは良い方向に向かっていると思うので次のレースに期待したい」

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2011/10/09

バトン(マクラーレン)日本GP初優勝! ベッテルが年間王座に

Jenson Button (C)McLaren Group
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最高の条件のもと行われた日本GP決勝レースは、2番グリッドからスタートしたマクラーレンのジェンソン・バトンが優勝。
自身通算12勝目、今季はオーストラリア、中国に続く3勝目となるが、ここ鈴鹿では2004年B.A.R・ホンダでの3位が最高で優勝は初めて。

2位には1.1秒差まで猛追したフェラーリのアロンソが入った。
そしてさらに0.8秒の僅差でポールポジションからスタートしたレッドブルのセバスチャン・ベッテルが入り、3年連続のポールTOウィンこそならなかったものの自らの手でみごとに史上最年少となる2年連続のシリーズ・チャンピオンを獲得した。

続く4位にウェバー(レッドブル)、5位ハミルトン(マクラーレン)、6位シューマッハ(メルセデスGP)、7位マッサ(フェラーリ)、8位ペレス(ザウバー)、9位ペトロフ(ルノー)、そして最後列から追い上げたロズベルグ(メルセデスGP)が10位でここまでが入賞。
ペレスの入賞は今季3回目で、8位はイギリスの7位に次ぐ好成績となった。

以下、11位スーティル(フォース・インディア)、12位ディ・レスタ(フォース・インディア)、13位小林可夢偉(ザウバー)、14位マルドナド(ウィリアムズ)、15位アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)、16位セナ(ルノー)、17位バリチェッロ(ウィリアムズ)、18位コバライネン(ロータス)、19位トゥルーリ(ロータス)、20位グロック(ヴァージン)、211位ダンブロジオ(ヴァージン)、22位リカルド(HRT)、そして23位リウッツィ(HRT)でなんと23台が完走。
唯一リタイヤとなったのはピット作業後右前タイヤが脱落するハプニングに見舞われたブエミ(トロ・ロッソ)のみとなった。
7位から発進しながらもスタートで大きく順位を落とした小林可夢偉は一時8位まで挽回したが、最後のタイヤセットでグリップ低下に悩み、残念ながら続々と順位を落とす結果となった。

日本GP:決勝レースの結果はこちら
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最後列スタートのロズベルグ(メルセデスGP)、「災いを福にする」

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsports
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ハイドロリック系とみられるトラブルにより、決勝レースがまさかの最後列スタートとなったメルセデスGPのニコ・ロズベルグは、しかし「災いを福にする」と強気のコメントを語っている。

「予選ではインストレーションラップでいきなりトラブルが出て、ピットからすぐ戻るように言われたんだ。
まさかノータイムのまま予選を終えるとは、ね。
それでもこれで逆にすべての新品タイヤを温存できた訳だし、明日のレースでは戦略の選択肢が誰より多い筈。
レースではガンガンプッシュして、必ずやポイント圏内の10位に入ってみせるよ」

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予選ノータイムのロズベルグ&リウッツィも決勝出場へ

Vitantonio Liuzzi (C)HRT
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日本GPのレーススチュワード(競技審査委員)は、8日(土)行われた公式予選Q1で共に予選ノータイムに終わったメルセデスGPのニコ・ロズベルグとHRTのビタントニオ・リウッツィについて、いずれも『107%ルール』からの除外を決め、決勝レースの出走を認めた。

それによれば、両者はいずれもマシントラブルによりノータイムとなったものと判断された。
これにより、9日(日)の決勝レースをロズベルグは23番手、リウッツィは24番手からスタートする。
ただリウッツィはフリー走行でもほとんど周回できておらず、レースに向けて不安が残るようだ。

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ベッテル、最小僅差で鈴鹿のポールポジション獲得

(C)Pirelli Motorsport
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2011年10月8日、鈴鹿

レッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルは、日本GPのポールポジションを獲得し、2回目のF1タイトル獲得に向けて最良の位置につけました。ベッテルは、ピレリのPZeroイエロー・ソフト・タイヤを使用して、1分30秒466を叩き出しました。昨年、自身が記録したポールタイム1分30秒785を更新し、マクラーレンのジェンソン・バトンを、わずか0.009秒差で抑えました。このタイム差は、2000年にミハエル・シューマッハがミカ・ハッキネンを抑えて、ポールを獲得した時と同じであり、鈴鹿における史上最小のタイム差によるポール獲得です。

PZeroホワイト・ミディアム・タイヤとPZeroイエロー・ソフト・タイヤのパフォーマンスは、ラップ当り1秒以上の差があったため、上位ドライバーは、速い方のソフト・タイヤをできるだけセーブすることに専念しました。しかしながら、Q3進出を確固たるものとするためには、Q2の開始時点からソフト・タイヤを使用せざるを得ませんでした。

ポールポジションを争ったドライバーたちは、できるだけ多くのPZeroイエロー・コンパウンドを決勝に残しておくため、最終セッションにおいて、ソフト・タイヤで2回のランしか行ないませんでした。鈴鹿サーキットは、タイヤを発熱させる高速コーナーが多いため、タイヤに厳しいという特性があります。このため、アウトラップ後の最初のフライングラップにおいて、ソフト・タイヤは、ピークのパフォーマンスを発揮し、ドライバーたちに、即座にベストタイムを求められるプレッシャーを与えます。

Q1で最速タイムを記録したザウバーの小林可夢偉は、ソフト・タイヤを使用して、Q3進出を果たしました。しかし、Q3ではミディアム・タイヤを使用し、アタックを行いませんでした。メルセデスGPのミハエル・シューマッハ、ロータス・ルノーのブルーノ・セナとビタリー・ペトロフもタイムを記録していません。そのため、この4人は、明日のレースでソフトとミディアムのどちらでスタートすることも可能です。

メルセデスGPのニコ・ロズベルグは、メカニカルトラブルに見舞われたため、ピットを出られず、驚くべきことにQ1で敗退となりました。しかし、予選の上位10人のドライバーは、予選で自己ベストタイムを記録したタイヤを使用して、決勝をスタートしなければなりません(*)。グリッド最後方からスタートしなければならず、失うものが少ないロズベルグは、過激なタイヤ戦略を採る可能性もあります。
(*) 既述の通り、Q3でタイムを記録しなかったドライバーは、タイヤ選択の自由がある。

ピレリジャパン・プレスリリース

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7番手スタートの小林可夢偉、「オーバーテイクはない」

小林 可夢偉 (C)Sauber Motorsport

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自身F1で最高位となる7番手グリッドからのスタートが決まったザウバー・チームの小林可夢偉だが、予選後に行われた記者会見で「今年はオーバーテイクはない」と語って周囲を和ませた。
これは昨年のレースで、とりわけこれまで困難とみられたヘアピンでオーバーテイクを繰り返し、ファンの喝采を浴びたことについて質問を受け答えたもの。

「スタート位置が前のほうなので、これを活かして楽しくやりたいね。
このポジションからなら去年よりオープニングラップも間違いなく安全だと思う。
ここからどれだけ前のクルマに追いつけるか、楽しみにしている。
だけど、去年のようにオーバーテイクを期待されても無理だよ。
だってレッドブル?、マクラーレン?、フェラーリ?
僕の前にはザウバーよりはるかに速いクルマばっかりじゃないか……」

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シューマッハ(メルセデスGP)は逆にハミルトン批判

Michael Schumacher (C)Mercedes Motorsports
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予選3番手になったハミルトン(マクラーレン)はしかし最後のアタックを「シューマッハ(メルセデスGP)に邪魔されたためタイムアウトになった」とお冠の表情だったが、一方シューマッハのほうは逆にハミルトンのドライビングを非難している。

「最後のアタックの時、僕の前にウェバー(レッドブル)がいたんだけど、ハミルトンが極端なスローダウンをしたためにウェバーばかりか僕まで減速する羽目になった。
加えて彼は僕をグリーンにまで押したんだ。
そのため僕はアタックタイムを記録するチャンスを逸してしまったんだよ。
彼が何のためにこうした行為を繰り返すのか、僕には到底理解できないね」

それでもベネトン&フェラーリを通じ日本GPで通算6勝を誇るこのドイツ人は、「鈴鹿サーキットは最高にお気に入りのコース。
熱心な日本のファンの前で、明日はぜひともいいレースを披露したいね」と意欲をみせた。

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小林可夢偉(ザウバー)、決勝グリッドは7番手から!

小林 可夢偉 (C)Sauber Motorsport
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当初10番グリッドとされた小林可夢偉(ザウバー)の日本GPスタート位置だったが、FIA(国際自動車連盟)のレーススチュワード(競技審査委員)は予選Q3結果を検証した結果、シューマッハ-セナ-ペトロフ-小林の順だったものを、小林-シューマッハ-セナ-ペトロフの順であると訂正した。

これはザウバー・チームの抗議によるものだが、FIAはこの基準として、
1. アタックラップを開始して予選タイムを記録しようとしたドライバー
2. アタックラップ自体を開始しなかったドライバー
3. 予選時間中にコースインしなかったドライバー
の順であるとしたもの。

なお、これは小林可夢偉にとって今年のイギリスGP(8位)を上廻る最高グリッドということになる。

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2011/10/08

小林 可夢偉、自己最高の7番手グリッドからのスタートに

本日行われた日本GPおいて、予選3セッション10番手となった小林 可夢偉は、予選後のFIA裁定で、ミハエル・シューマッハ、ヴィタリー・ペトロフ、ブルーノ・セナを抜いて、地元グランプリで自己最高の7番手グリッドスタートとなった。

詳細は後ほど。

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ハミルトン(マクラーレン)、シューマッハを非難

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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日本GPの決勝レース最終グリッドを決める予選Q3で、最後のアタックの前にタイムアウトになったハミルトン(マクラーレン)は、シューマッハ(メルセデスGP)に邪魔されたためと主張している。

「まったく今日の予選には失望している。
あの時、僕の前にいたバトンがギャップを手に入れるためにスローダウンしたんだ。
それで(必然的に)僕もペースを落とした。
そしてシケインに差し掛かったとき、ウェバー(レッドブル)の姿は見えたけれどシューマッハは全然ミラーにも映らなかったんだ。
ところがその直後シューマッハが突然僕の前に割り込んできて、あわや互いにクラッシュという危険な場面になってしまったんだよ。
結局そのせいで僕の最後のアタックは台無しになってしまった……」

これについてシューマッハのほうは、「ハミルトンがあまりにゆっくりと走っていたために、クラッシュを避けるため最大限の努力をした」と主張している。

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予選10位小林可夢偉(ザウバー)、「ほんとうに満足」

小林 可夢偉 (C)Sauber Motorsport
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ホームグランプリとなる日本GP(鈴鹿サーキット)で、みごと期待に応える10番グリッドを獲得したザウバー・チームの小林可夢偉は、次のようにその喜びを語った。

「この鈴鹿でトップ10にたどり着いたことにほんとうに満足している。
ここにはたくさんのファンが心から声援を送ってくれているからね。
フリー走行時点ではまだマシンのバランスに苦労していたんだけれど、予選に向けて変更したことでかなり良くなった。
僕たちのマシンの状況から考えれば、このグリッドに文句を言うことなんかできないよ。
Q3でアタックしなかったのはオブションタイヤを決勝レースに残しておきたかったから。
明日はなんとかみんなの前でポイント獲得したいね」

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日本GP、ポールは3年連続でベッテル(レッドブル)の手に

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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予選Q3が終了。
今年もポールポジションを穫ったのはレッドブルのセバスチャン・ベッテルだった。
これでベッテルは3年連続で鈴鹿のポールシッターに輝いた。
これで自身通算27回目のポールポジション獲得。
レッドブル・レーシングは今季開幕から15戦連続すべてのポールポジションを獲得。

2番手はここまですべてのセッションでトップだったマクラーレンのバトン。
ベッテルとの差はわずかに0.009秒というものだった。
3番手はハミルトン(マクラーレン)。
1回目のアタックではトップだったハミルトン、最後のアタックは数秒の遅れでチェッカーフラッグに間に合わず、自らチャンスを逸する結果となった。
(出るだけでタイムを記録する意思のなかったシューマッハ(メルセデスGP)に邪魔された形)
4-5番手はフェラーリのマッサ&アロンソ。
6番手は最後のアタックのセクター2でタイムが伸びなかったウェバー(レッドブル)。
7番手以下はいずれもノータイムでQ2のままの順位となったシューマッハ(メルセデスGP)、セナ&ペトロフのルノー勢、そして小林可夢偉(ザウバー)が10番手。
可夢偉の予選トップ10入りは第5戦のイギリスGP以来で今季4回目になる。

日本GP:公式予選の結果はこちら
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小林可夢偉(ザウバー)、予選Q2も突破 Q3進出へ

小林可夢偉(ザウバー)が観客の期待に応え、第9戦のイギリスGP以来となる予選Q3進出を母国グランプリで決めた。

上位陣もオブションタイヤを装着して臨んだこのQ2、トップタイム1'31.138を記録したのはハミルトン(マクラーレン)、これにベッテル(レッドブル)、バトン(マクラーレン)、ウェバー(レッドブル)、アロンソ(フェラーリ)、マッサ(フェラーリ)、シューマッハ(メルセデスGP)、ペトロフ&セナのルノー勢、そして小林可夢偉(ザウバー)と続いた。

ここで脱落したのはスーティル&ディ・レスタのフォース・インディア勢、バリチェッロ&マルドナドのウィリアムズ勢、ブエミ&アルグエルスアリのトロ・ロッソ勢、そしてマシントラブルでアタックができなかった可夢偉の同僚ペレスで17番手となった。

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小林可夢偉(ザウバー)、予選Q1トップタイムで通過!

いよいよ日本GPの公式予選が始まった。
天候は晴れ、路面はもちろんドライコンディションだ。

このセッション、上位チームはオブションタイヤを温存しプライムタイヤでのタイムに留めたが、中団以下はここからオブションタイヤを投入。
そして、1'32.626のトップタイムを記録したのは観客の熱い声援を浴びて走った小林可夢偉(ザウバー)だった。
可夢偉と2番手になったスーティル(フォース・インディア)はオブションタイヤ投入組。
3番手のアロンソ(フェラーリ)らはプライムタイヤでのもの。
(可夢偉の場合、オブションタイヤで約2秒タイムアップしている)
以下、ハミルトン(マクラーレン)、ペトロフ(ルノー)、バトン(マクラーレン)、ベッテル(レッドブル)、ブエミ(トロ・ロッソ)、ウェバー(レッドブル)、マッサ(フェラーリ)の順。

午前にクラッシュしたセナ(ルノー)が11番手。
可夢偉の同僚ペレス(ザウバー)は16番手。
他にノックダウンを喫したのはコバライネン(ロータス)、トゥルーリ(ロータス)、ダンブロジオ(ヴァージン)、グロック(ヴァージン)、リカルド(HRT)、そしてメルセデスGPのロズベルグとHRTのリウッツィはいずれもマシントラブルでタイムを記録できずに敗退した。

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フリー走行は全セッション バトン(マクラーレン)が1位

Jenson Button (C)McLaren Group
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日本GPのフリー走行3回目が終了。
途中、ロータス・ルノーGP(前ルノー・チーム)のセナがスプーンでコースアウト・クラッシュして赤旗中断等があったものの、終わってみれば今回のフリー走行全セッションでマクラーレンのバトンがすべてトップタイムという結果になった。
また2番手にも僚友のハミルトンが飛び込み、1回目と同様マクラーレン勢の1-2。
はたしてこの勢いが午後の公式予選でも継続されるのか注目だ。

3番手に本命のベッテル(レッドブル)。
以下アロンソ(フェラーリ)、ウェバー(レッドブル)、マッサ(フェラーリ)、そしてシューマッハ&ロズベルグのメルセデスGP勢と、順当に4強8人が顔を揃えた。
9番手はペトロフ(ルノー)、そして10番手がスーティル(フォース・インディア)だった。

ザウバー勢は小林可夢偉が13番手、ペレスも14番手に続いた。
HRTのリウッツィ(HRT)は今回もハイドロリック系とみられるマシントラブルからコース上でストップ。
クラッシュのセナと同様、午後行われる公式予選に暗雲を投げ掛けた。

日本GP:フリー走行3回目の結果はこちら
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シューマッハ(メルセデスGP)にピットレーン違反で罰金

Michael Schumacher (C)Mercedes Motorsports
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メルセデスGPのミハエル・シューマッハが、ピットレーンへの通行違反でFIA(国際自動車連盟)から5千ユーロ(約51万円)の罰金が科せられたことがわかった。

今回日本GPではピットレーンへの進入に安全を期すため、本コースからの入口にポールを立て、これより手前からの進入を義務付けたが、フリー走行セッションでシューマッハがこれを過ぎてからピットに向かったというもの。

これとは別に、ハミルトン(マクラーレン)、セナ(ルノー)、ブエミ(トロ・ロッソ)、そしてコバライネン(ロータス)らがイエローコーション下でスピードダウンしなかったとしてレーススチュワード(競技審査委員)に呼ばれ事情を聞かれたが、こちらはいずれもお咎めなしとなっている。

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途中ストップのリウッツィ(HRT)、「たった2周だけじゃ……」

Vitantonio Liuzzi (C)Hispania Racing
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今回の日本GPではフリー走行1回目セッションをカーティケヤンに譲ったため、午後の2回目から登場したHRTのビタントニオ・リウッツィだったが、インストレーションラップを含めわずか3周しただけでマシントラブルからストップする羽目となった。

「走り出したらすぐにハイドロリックにトラブルが出てマシンを止めなければならなかったんだ。
トータルでは4周目ということになるけど、実質はわずか2周だけ。
鈴鹿はリズムをつかむことが大切なサーキットなのに、たった2周じゃあね。
もう明日は公式予選日。
午前のフリー走行でやるべき仕事は多いけれど、今回は楽な週末にはならないだろうね」

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小林可夢偉(ザウバー)、「大事なところでスピンした」

小林 可夢偉 (C)Sauber Motorsport
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母国グランプリとなる日本GPフリー走行初日、午前のセッションでは13番手、午後も16番手といまいち順位を上げられなかったザウバー・チームの小林可夢偉は、次のように1日目を振り返った。

「オブションタイヤを装着してアタックしようとしたラップでスピンしちゃったから、記録的には全然だったね。
今日はアップデートされたすべてのコンポーネンツを試そうとしたのでかなり忙しかった。
全体的に、今日得られたものから総合的に判断してベストな状態を見出したいと思っているよ」

またジェームズ・キー/テクニカル・ディレクターも、「今回は新しいパーツを多数持ち込んだので、とても忙しい一日になった。
残念ながら最後にタイムを出すべき時にカムイがスピンしてしまったので、正確な評価ができていない。
マシンバランスについては明日もう一度試してみる必要があるね。
今夜はこれからデータを分析して予選や決勝レースに備えるよ」と、語っている。

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熱いSUZUKA 初日にも関わらず35,000人の観客

Bruno Senna (C)Renault F1 UK
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最盛時には30万人を越えていたとされる鈴鹿サーキットの日本GP、消防法への配慮や指定席の拡大などで近年は以前ほどの観客数は記録していないとされるが、いずれにしても国際画像に映るスタンドはカラフルな観客で満杯だった。
これに対し、近年初開催となった新興国でのグランプリは、いずれも主催者発表とはほど遠いまばらなスタンド。
その数字には各国メディアからも疑問の声が投げ掛けられていた。

そんな中、7日(金)にスタートした鈴鹿サーキットでの2011年日本GPは、これまでの実績に違わず好調な観客の出だし。
とりわけ昨年、小林可夢偉が数々のオーバーテイクをみせたヘアピンは熱狂的なファンで埋まっていた。

こうた状況に対し、海外から訪れた海外メディアからは「日本は今日、何か特別な休日なのかか?」との声が上がるほど驚きの声で迎えられた。
主催者からはフリー走行だけの初日の観客数が34,000人と発表されている。
公式予選デーの今日は、倍増する観客の入りが予定されている。

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ピレリ、インドGP、アブダビGP、ブラジルGPのタイヤ選択を発表

(C)Pirelli Motorsport
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2011年10月7日、ミラノ

ピレリは、単独タイヤサプライヤーとして、今シーズンの最終3戦に供給するタイヤ選択を発表しました。

今月末に開催されるインドGPでは、PZeroイエロー・ソフト・タイヤとPZeroシルバー・ハード・タイヤが供給されます。今シーズンの残り2戦、アブダビGPとブラジルGPには、PZeroホワイト・ミディアム・タイヤとPZeroイエロー・ソフト・タイヤが供給されます。

今年初開催となる、インドのデリー近郊に新設されたブッダ・サーキット用として、あらゆる事態と戦略に備えるために、ハードとソフトの両タイヤが選択されました。第一印象では、このサーキットの路面は非常に粗く、路面温度も高くなることが予想されています。ピレリのPZero F1タイヤの中で、もっとも硬いハード・タイヤは、このような厳しいコンディションに耐えられるよう設計されています。一方、PZeroイエロー・ソフト・タイヤは最大限のパフォーマンスを発揮できるでしょう。

これまでの例とは異なり、インドGPでは、ソフト・タイヤがプライム、ハード・タイヤがオプションとして供給されます。したがって、各チームは、金曜のフリー走行において、ソフト・タイヤを1セット多く使用することができます。

アブダビに関しては、ピレリは、すでに大量のデータを保有しています。開催地ヤス・マリーナ・サーキットにおいて、昨年、F1チームが初めてPZeroタイヤをテストしており、シーズン開幕前のプライベートテストも行われているためです。ミディアムとソフトの組み合わせは、日本GPも含め、すでに5回も使用されており、幅広い特性を持つアブダビのサーキットに上手く対応できるでしょう。

11月、最終戦となるブラジルGPのインテルラゴス・サーキットは、幅広いレンジの速度域とコーナーで構成されています。したがって、ここにおいても、ミディアムとソフトの組み合わせが理想的と言えるでしょう。

ピレリジャパン・プレスリリース

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バトン、ピレリの両コンパウンドで日本GPフリー走行を席巻

(C)Pirelli Motorsport
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2011年10月7日、鈴鹿

今日、F1全12チームが、日本において初めて、ピレリのPZeroタイヤの感触を味わいました。マクラーレンのジェンソン・バトンが、2回のフリー走行において、ともに最速タイムを記録しました。バトンは、理論上、レッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルのチャンピオン獲得を阻止できる、唯一のドライバーです。

バトンは、午前のセッションで、PZeroホワイト・ミディアム・タイヤを使用して、1分33秒634の最速タイムを叩き出しました。気温23℃、路面温度37℃と暖かくなった午後のセッションでは、PZeroイエロー・ソフト・タイヤを使用して、1分31秒901の最速タイムを記録しています。

いつものように、各車は、2セットのハード側コンパウンド(PZeroホワイト・ミディアム)と1セットのソフト側コンパウンド(PZeroイエロー・ソフト)を、金曜フリー走行用として使用することができます。レギュレーションにより、1回目のセッション後、ミディアム・タイヤを1セット返却しなければなりません。そのため、どのドライバーも、午前のセッションでは、ミディアム・タイヤのみを使用します。1セットのみのソフト・タイヤを、決勝レース時のコンディションに近い、午後のセッションに残しておくためです。午後のセッションでは、PZeroミディアムとソフトの両方を使用します。さらに、レースシミュレーションの一部として、重い燃料を積んだランを行ない、フリー走行セッションを終えます。

PZeroイエロー・ソフト・タイヤは、PZeroホワイト・ミディアム・タイヤよりも、1周で約1秒速いパフォーマンスを示しました。中には、これよりも差が大きかったドライバーもいましたが、これは使用済みのミディアム・タイヤから新品のソフト・タイヤにチェンジしたためです。デグラデーションは、想定の範囲内でした。ミディアム・コンパウンドについては、想定よりも少し良かったほどです。どちらのタイヤも、変形やオーバーヒートを引き起こす原因となる、2.5Gにも及ぶ横荷重にしっかりと耐え抜いています。

ピレリジャパン・プレスリリース

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インド有力紙、フォース・インディア売却話を伝える

Vijay Mallya (C)Force India F1
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インドの有力紙『アジアン・エイジ』がフォース・インディア・チームの売却話を伝え、鈴鹿で大きな話題となっている。

同チームはキングフィッシャー航空などを傘下に持つユナイテッド・ブリュワリーズ・グループを率いるインドの富豪ヴィジャイ・マルヤ氏がオーナーとなっているが、同紙によれば、売却先は同じインドの大手企業『サハラ・インディア』であるとされている。
(サハラ・インディアは航空産業を始めとして、金融、メディア、住宅建設等他方面で展開する複合企業グループ)

ただこの報道についてヴィジャイ・マルヤ氏は「そうした話はない」と、全面否定しているという。

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2011/10/07

フリー走行2回目もバトン(マクラーレン)が最速タイム

Jenson Button (C)McLaren Group
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日本GP1日目、午後行われたフリー走行2回目セッションもここ日本を「第2の故郷」としてはばからないマクラーレンのジェンソン・バトンがトップタイムを記録した。
そのタイムは1'31.901と、午前ものをさらに1.733秒短縮している。

2番手はアロンソ(フェラーリ)でバトンとは0.174秒の差。
以下、ベッテル&ウェバーのレッドブル勢、マッサ(フェラーリ)、シューマッハ&ロズベルグのメルセデスGP勢、午前2番手だったハミルトン(マクラーレン)、ペトロフ(ルノー)、そしてブエミ(トロ・ロッソ)が10番手。

ザウバー勢はペレス13番手も小林可夢偉は16番手。
130Rでは縁石に乗ってコースアウトし、あわや大クラッシュというシーンもみせた。
ウィリアムズ勢はバリチェッロがデグナーでコースアウト、クラッシュ。
またマルドナドのほうもメカニカルトラブルか途中でマシンを止めるなど散々。
またカーティケヤンからマシンを取り戻したリウッツィ(HRT)も早々にスプーン先でマシンを降りている。

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日本GPフリー1回目、ベッテル(レッドブル)がクラッシュ

日本GPのフリー走行初日がスタート。
Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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7日(金)午前に行われたフリー走行1回目セッションでは、最後に大本命のベッテル(レッドブル)がデグナーでコースアウト、クラッシュするというハプニングがあって観客を驚かせた。
セッション終了直前だったため、地元の小林可夢偉(ザウバー)を始めとしてタイムアタックに出ていたマシンも多く、このイエローコーションの影響は大きかったようだ。

結局、このセッションではバトン&ハミルトンのマクラーレン勢が1-2タイム。
これにベッテル(レッドブル)、アロンソ(フェラーリ)、ウェバー(レッドブル)、アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)、マッサ(フェラーリ)、ブエミ(トロ・ロッソ)、シューマッハ(メルセデスGP)、そしてペトロフ(ルノー)というトップ10になった。

セナ(ルノー)は11番手、ザウバー勢は小林可夢偉が13番手、鈴鹿初体験のペレスは15番手。
ロズベルグは16番手で、メルセデスGP勢は路面のバンプに手を焼いているように感じられた。
インドGPへの参戦が決まっているカーティケヤン(HRT)はリウッツィに代わってこのセッションに出走したが、最下位タイムに留まった。

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ライコネン交代説にバリチェッロ、「僕のが価値ある」

Rubens Barrichello (C)Williams F1 Team
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ここに来て急速に話題を集めているキミ・ライコネンとウィリアムズ・チームとの関係だが、その場合の「交代要員」とされるルーベンス・バリチェッロが、「チームにとって僕のほうがライコネンより価値がある」と、自負している。

これはバリチェッロ自身が英『オートスポーツ』の取材に語ったもので、その中でこのF1実に19年目のベテランは、「現在のチームの置かれた状況を考えて欲しい。
この状況で、僕以上のことができるドライバーはいないと考えているよ。
それは、例え(元チャンピオンの)ライコネンであったとしても、ね。
持ち込むスポンサー資金だけで考えるなら、それはいくらでも若いドライバーがいるだろう。
でも、レースのオープニングラップで事故を起こしたり、途中でクラッシュしてしまうのでは、いくらお金があったとしても意味がない。
僕がチームに対してできる貢献度は、誰よりも優れていると自負しているよ」と、語っている。

今季ここまでチームが記録したのは全部で5ポイントだが、このうちの4ポイントをバリチェッロが稼いでいる。

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タイヤから見た日本GP

(C)Pirelli Motorsport
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2011年10月6日、鈴鹿

日本の鈴鹿は、これまでに何度もチャンピオンシップ争いの舞台となってきました。
しかし、今年は、セバスチャン・ベッテルは、1ポイント獲得すれば2年連続のタイトル獲得が決定します。2年連続チャンピオンの栄冠を手にしたのは、次の限られたドライバーたちのみです:  

  アルベルト・アスカリ(1952-53) いずれもピレリ・タイヤによる王座獲得
  ファン・マヌエル・ファンジオ(1954-55) 54年はピレリ・タイヤによる王座獲得
  ジャック・ブラバム(1959-60)
  アラン・プロスト(1985-86)
  アイルトン・セナ(1990-91)
  ミハエル・シューマッハ(1994-95、2000-04)
  ミカ・ハッキネン(1998-99)
  フェルナンド・アロンソ(2005-06)

まずベッテルに必要なことは、ピレリのPZeroイエロー・ソフト・タイヤとPZeroホワイト・ミディアム・タイヤを使用して、厳しい鈴鹿の53周のレースを走り切ることです。
週末のコンディションは、ドライのままと予測されていますが、鈴鹿は、海に近いロケーションにあるため、雨天となるリスクもあります。昨年は、土曜日の雨により、予選が日曜日の午前に順延されました。もちろん、ピレリのPZeroブルー・インターミディエイト・タイヤとPZeroオレンジ・ウエット・タイヤは、いつも通り、雨天に備えて用意されています。

どんな天候であれ、鈴鹿でのF1は、タイヤにとって最も変化に富んだレースのひとつです。その理由をご紹介していきましょう。

ピレリジャパン・プレスリリース

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ベッテル(レッドブル)、日産本社でトークショー出席へ

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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日本GPの結果によっては2度目のF1チャンピオンを決めそうなレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテル(24歳:ドイツ)が、レース直後の10日(月)横浜市にある日産グローバル本社のギャラリーで、トークショーに出席することが明らかにされた。
トークショーには他に同チームのクリスチャン・ホーナー代表と、チーフ・デザイナーであるエイドリアン・ニューイ氏も出席予定という。

日産は今季『インフィニティ』ブランドで同チームのスポンサーを務めている。
トークショーの詳細はこちら

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日本GPのレーススチュワードにはアラン・ジョーンズ氏

A.Jones & F.Williams/1980 (C)Williams F1
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今週鈴鹿サーキットを舞台に行われる日本GPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、FIA(国際自動車連盟)はオーストラリア出身のアラン・ジョーンズ氏(64歳)を指名した。

ジョーンズ氏のレーススチュワード就任は昨年の韓国GPに続いて2回目。
なお昨年の日本GPでのレーススチュワードはアレクサンドル・ブルツ氏だった。

1975年のスペインGPにヘスケス・フォードでF1デビューを果たしたジョーンズ氏は、その後サーティーズやシャドーを経てウィリアムズに移籍。
自身通算12勝を記録、1980年にはオーストラリア人として二人目となる世界チャンピオンに輝いた。
(一人目は1959-1960、1966年のジャック・ブラバム氏)

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2011/10/06

ピレリタイヤ、日本GP直前記者会見の模様

(C)Jackie Yamakawa
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昨日、東京、三田のイタリア大使館でピレリタイヤによるF1日本グランプリ直前記者会見が行われた。

会場には、ヴィンチェンツォ・ペトローネ駐日イタリア大使や、ピレリジャパン(株)代表取締役社長マルコ・エッリ氏、ピレリ・モータースポーツディレクターのポール・ヘンベリー氏に、通訳としてF1解説でおなじみの小倉茂徳氏などが出席、あいにくの雨の中多くの報道陣が集まった。

(C)Jackie Yamakawa 拡大します

F1についてはヘンベリー氏が会見を担当し、ピレリタイヤが昨年僅か6ヶ月でF1タイヤを完成させたこと、それがピレリにとってチャレンジングなものであったことを明かした。毎年世界各国で行われるF1グランプリはテレビ中継の視聴者も多く、特にアジア市場はピレリにとっても重要なものとなってきており、F1へのチャレンジはまたとないチャンスだったとしている。

ピレリがF1タイヤを供給するにあたって、FIAからタイヤライフを短くしてレースをよりエキサイティングにしたいという要望が出され、100キロから120キロ程度のレースディスタンスのタイヤを開発することに苦労したとも語る。F1レースでは12種類、24台のマシンの特性はそれぞれ違うため、すべてのマシンにフィットするタイヤを作る難しさがあるとしている。これまでのレースではピレリのタイヤによってエキサイティングなレースが展開され、テレビ視聴者も増えておりバーニー・エクレストン氏からは称賛の言葉をもらっているという。

鈴鹿のコースもピレリF1タイヤにとっては未知のサーキットであり、強い横Gのかかるコーナーも多く、タイヤにとっては厳しい場所であるとしている。鈴鹿で使用されるドライタイヤを4種類のうちの中間レンジであるミディアムとハードとしたことは、その意味では積極的な選択だったという。レースでは3回から4回のピットストップが必要だろうとしている。雨のレースとなればインターミディエイトとウエットタイヤが使用されるが、面白いレースになるだろうと予想している。

また記者の質問に答えて、来年もタイヤ開発の方向性は変わらないとし、噂されている予選タイヤについては来年の投入は否定したものの、再来年からの導入の可能性があることを認めている。

記者会見の終わりには、ピレリのタイヤ開発にマシンを提供したTMGの永島勉氏がインタビューに答えて、昨年6月にオファーを受けて8月のムジェロでのテストを皮切りに21万キロ、700レース分のマイルを半年でこなしたことを明らかにした。テストで使用されたTF109改は近々TMGのあるケルンの博物館に展示されることになったとしている。

(C)Jackie Yamakawa 拡大します

最後に、昨年からピレリのウインタータイヤのCMキャラクターを務める女子フィギアスケートの安藤美姫さんが艶やかな和服姿で登場し、会見に華をそえている。

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日本GP(鈴鹿)のDRSポイントは130R後の1か所だけに

2010 Scene (C)Sauber Motorsport
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当初2か所になるのでは、とみられた日本GP(鈴鹿サーキット)のDRSゾーンだが、FIA(国際自動車連盟)は結局ストレートの1か所だけになることを明らかにした。
このための検知ポイントは超高速で知られる130Rコーナー直後に置かれ、実際のDRSゾーンはメインストレートということになった。

これについてメルセデスGPのロス・ブラウン代表は、「鈴鹿サーキットというコースでDRS(可変リヤウィング)の効果がどれだけあるかは興味深いが、その前提としてこれまでもチャレンジングで知られる130Rでどれだけ接近できるかについてはイメージするのが難しい」と、語っている。

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マクラーレン・チーム、バトンと複数年契約結ぶ

Jenson Button (C)McLaren Group
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5日(水)、マクラーレン・チームは同チームのジェンソン・バトン(31歳:イギリス)との間で2012年以降の複数年契約を結んだことを正式発表した。
これまでもバトンの同チーム残留は確実視されていたが、噂ではに留まりその後はフェラーリ・チームを含めた新たな展開も予想されていた。
なお具体的な契約年数は明示されていない。

バトンはこれまで自身通算11勝を記録。
その内訳は2006年のホンダ時代に1勝、2009年のブラウンGP時代に6勝、そして2010-11年にマクラーレンで記録した4勝ということになるが、本人は「人生で最も素晴らしい4勝をこのマクラーレン・チームで挙げた。
(タイトルを獲得した)2009年よりも、ランキング2位の今年のほうが充実している。
このチームはグランプリで勝つ方法を知っているんだ」と、マクラーレンとの良好な関係を強調した。

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ウィリアムズ、ライコネン契約話の陰にはカタール資金?

Williams Factory (C)Williams F1
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先にウィリアムズ・チームのファクトリーを訪ねたことが発覚して話題になったキミ・ライコネンだが、この陰にはカタール資金があるのではないか、との見方が伝えられている。

これは、ライコネンの地元フィンランドの『イルタ・サノマット』紙が報じたもので、それによれば同チームがライコネンを起用した場合に、中東『カタール国立銀行』からの資金援助が得られるというもの。
果たしてこれが実現するかどうか、関係者の注目を集めている。

なおカタールにはウィリアムズ・チームのテクノロジー・センターがあり、以前から両者の関係は深い。

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2011/10/05

レッドブル・レーシング10月5日付プレスリリース

(C)Red Bull Racing
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日本の皆様へ

平素はRed Bull Racingへの熱い応援ありがとうございます。

Red Bull Racingは、現在一部のメディアで流れているチームのケータリングに関する記事に対して公式見解を発表致します。

Red Bull Racingは他のグランプリ同様、今回の日本グランプリにおいてもチーム独自のケータリング・オペレーションを行っております。
各レースにおいて、地元および国際的なフード・サプライヤーから食材を仕入れており、それは今回の日本グランプリでも変わりません。

Red Bull Racingはこの日本グランプリにおいて、グランプリ期間中に提供する食材について、新鮮な国産食材を大規模小売店、スーパーマーケット、ベーカリーなど、日本のフード・サプライヤーから仕入れております。
これらのフード・サプライヤーから仕入れる食材には、例年通り、オーストラリア産の高品質な牛肉など、一部外国から輸入した食材も含まれております。
そして、納品されるすべての食材が安全であると確認しています。

グランプリ期間中、「日本の食材を一切使わない」、「日本の食材を食べないようスタッフに指示した」というような事実はございません。

セバスチャン・ベッテルは火曜日から来日しておりますし、多くのチーム・スタッフもグランプリ後、日本に残り、短いながらも休暇を過ごす予定です。

日本のファンはとても熱心に応援していただけることもあり、日本グランプリはシーズンの中でも重要なグランプリであります。
我々チーム一同、週末の日本グランプリを楽しみにしております。

Red Bull Racing 公式日本語リリース

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ミルコ・ボルトロッティ、ウィリアムズ・チームのテストへ

Mirko Bortolotti (C)Ferrari S.p.A
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今年もアブダビGP終了後、新人ドライバーを対象としたF1テストが行われる予定だが、ウィリアムズ・チームではこれにミルコ・ボルトロッティ(21歳:イタリア)を起用する方針を明らかにした。

早くからその才能を嘱望されていたボルトロッティは、これまでもレッドブルやフェラーリでドライバー育成プログラムの一員になっていたものの、これを離れて今季は『F2シリーズ』に参戦、みごとチャンピオンを獲得してF1のスーパーライセンスの獲得も決めている。

ウィリアムズ・チームのフランク・ウィリアムズ氏は、「われわれはこれまで長く彼の成長を見守ってきた。
今の彼がF1マシンでどんなパフォーマンスを発揮できるのか、非常に楽しみにしている」と、期待を露わにした。

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カーティケヤン(HRT)、韓国GPでもフリー走行参加へ

Narain Karthikeyan (C)HRT
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すでにインドGP決勝レースへの参戦、そして今週の日本GPでのフリー走行1回目セッションへの出走が決まっているHRTのナレイン・カーティケヤンだが、さらにインドGP直前に行われる韓国GPでもフリー走行へ参加することが明らかにされた。
インドGPではリカルドと交代するとされているが、韓国GPではリウッツィのマシンになるとみられる。

今季は6月のヨーロッパGPを最後にリカルドにシートを譲った形のカーティケヤンだが、母国で初開催となるインドGPに向けてチームのサポートがその厚さを増してきているようだ。

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FIA、日本GPからヘルメットの安全性強化へ

Helmet Image (C)Sauber Motorsport
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FIA(国際自動車連盟)は、今週の日本GPからヘルメットの安全性を強化する方針を明らかにした。

これは、万一のアクシデント時にドライバーの頭部を守るためで、とりわけバイザー部の安全面を強化するという。
これについてFIAはすでに前戦シンガポールGPで数人のドライバーを対象にテストを行っているが、捨てバイザーの扱いが多少やりにくくなるということ以外は問題はなかったということだ。

2009年のハンガリーGPでは、マッサ(フェラーリ)が前車の落としたパーツがバイザーに当たり深刻な負傷をしたケースがある。

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2011/10/04

ピレリ、PZeroミディアムとソフトで日本に挑む

(C)Pirelli Motorsport
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2011年10月3日、ミラノ

グランプリ概要:
鈴鹿は、F1カレンダーの中で伝統的なサーキットの一つであり、スプーンや130Rといったバラエティ豊かな難コーナーを有しています。日本の首都である東京の西に位置する鈴鹿は、1962年にホンダのテストコースとして建設されて以来、幾度にも渡って大きな改修が重ねられてきました。 ピレリは、この鈴鹿で開催される日本GPに、PZeroホワイト・ミディアムとPZeroイエロー・ソフトの両コンパウンドを投入します。これは、高速コーナーを特色とする二つのサーキット、スパやモンツァにおける組み合わせと同じです。

鈴鹿においては、多様なコーナーと幅広い速度域をカバーする守備範囲の広いタイヤが不可欠となります。ソフトとミディアムの両コンパウンドは、グリップ性能と耐久性の最適なバランスを確立するとともに、興味深いピットストップ戦略の可能性も生み出してくれるでしょう。

鈴鹿のテクニカルで路面が粗いコースレイアウトは、特に130Rのような長い高速コーナーにおいて、タイヤのコンストラクション(内部構造)に800kg以上の大きな荷重を吸収することを要求します。

鈴鹿は、シーズン終盤に開催されるため、年間チャンピオン決定戦の場となることしばしばです。そして、今年もそれは例外ではありません。レッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルは、2年連続のタイトル獲得へ、あと1ポイント加えるだけで良いのです。ベッテルは、過去2年間鈴鹿で勝利を収めています。鈴鹿での勝利経験を持つ他の現役ドライバーは、フェルナンド・アロンソ、ミハエル・シューマッハ、ルーベンス・バリチェロのみです。

ここ数戦、ドライ・コンディションのレースが続いていましたが、今週は、PZeroブルー・インターミディエイト・タイヤとPZeroオレンジ・ウエット・タイヤ登場の機会があるかもしれません。なぜなら、日本GPは雨に演出されることも多いためです。また、過去2年、セーフティカーが出動しています。そうなればタイヤ戦略にも大きな影響を及ぼすはずです。

ピレリジャパン・プレスリリース

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日本GP(鈴鹿)、週末の天気は問題なし

2010 Scene (C)Virgin Racing
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今週、F1はいよいよ鈴鹿サーキットで日本GPが行われるが、現在のところ週末の天気に問題はないようだ。
現地気象台の予報によればフリー走行の金曜日から決勝レースの日曜日まで、いずれも晴れ時々曇りとなっている。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
10月 7日(金) フリー走行 晴れ時々曇り 14- 24度 20%
10月 8日(土) 公式予選 晴れ時々曇り 14- 24度 20%
10月 9日(日) 決勝レース 晴れ時々曇り 16- 25度 20%

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今度はフェラーリ・チームの無線が標的に

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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シンガポールGP決勝レースでは、フェラーリ・チームのフェリッペ・マッサとマクラーレン・チームのルイス・ハミルトンとが接触。
これによりハミルトンはドライブスルー・ペナルティーを受けたが、レース後マッサがハミルトンを名指しで非難するなど泥沼化していた。

そこに今度は当時マッサに対して行われた担当エンジニア(ロブ・スメドリー)からの無線内容が発覚。
一転、その指示に非難が集中しそうだ。

それによれば接触事故の直後、エンジニアはマッサに対し「出来る限りハミルトンを抑えてやれ。
ヤツのレースをぶち壊してやるんだ。
さあ、来い!」と、 鼓舞したというもの。

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ルノー・チーム、「ロバート・クビサに契約金支払った」

Robert Kubica (C)Renault F1
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今季まだ1戦もせず、残りのシーズンの出走も絶望的なロータス・ルノーGP(前ルノー・チーム)のロバート・クビサだが、同チームの母体であるジェニイ・キャピタルのジェラール・ロペス/オーナーは、クビサに対し今年の年棒を契約通り支払ったとしている。

これはドイツの『アウトモーター・ウント・スポルト』誌が報じたもの。
それによれば同チームはまだ来季の復帰に期待しているとしているが、その一方でペトロフ、セナ、そしてグロージャンなど、スポンサー資金の持ち込みも期待できる若手が顔を揃える状況となっている。

肝心のクビサの復帰テストについても、11月になってからと見込むクビサ側と10月までの結論を要求するチーム側の見解は噛み合っていない。

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2011/10/03

ベッテル(レッドブル)、「日本のファンの前でタイトル決める」

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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ほぼ今シーズンのタイトル決定を確実にしているレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテル(24歳:ドイツ)が、「鈴鹿で決められれば最高」と、日本のファンにエールを送っている。

「レッドブルに入ってからは、過去2年いずれも日本GPではポールTOウィンで優勝しているんだ、相性が良いよ。
もちろん日本もこのコースも大好きさ。
F1サーキットとして、鈴鹿はまさに非の打ち所のない最高のコースだ。
デグナーまでの連続したコーナーはとても難しいし、後半の左コーナー(130R)は最高にチャレンジングでドライバーの度胸を試される。
また鈴鹿のファンは礼儀正しく熱心で、ほんとうに立派。
彼らの前で、ぜひとも今季のタイトルを決めたいと思っているよ」

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HRT、インドGP欠場はダニエル・リカルドのほうか

Daniel Ricciardo (C)Hispania Racing
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HRT(前ヒスパニア・レーシング)では10月のインドGPにナレイン・カーティケヤンが出走することがすでに決まっているが、それがリウッツィ、リカルドどちらのマシンになるのかはまだ明確にされていない。

しかしこれについてリウッツィのパーソナル・マネージャーであるエンリコ・ザナリーニ氏は、「リウッツィの契約にはシーズン末まですべてのレースに出ることが明記されている」とし、インドGPもその例外でないことを強調している。

一方リカルドのほうは、「(インドGPの)フリー走行には出ることを聞いているけれど、レースについてはまだ確認していない」と、弱気。
どうやらカーティケヤンがリカルドのマシンで参戦することは確実のようだ。

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ザウバー、『アムール』社とパートナーシップ契約

Amul (C)Sauber Motorsport

ザウバー・チームは今年初開催となるインドGP(10月30日決勝)での公式パートナーとして、インドの『アムール』社と契約を結んだことを正式発表した。

アムールはアジア最大のミルクブランド。
これにより、同社のロゴが『C30』のリヤウィング前部、そしてドライバーのヘルメットに掲出されるという。

同チームのモニシャ・カルテンボーン/CEOは、「私自身幼少時代の一時期インドに住んだことがあり、アムール・ブランドのミルクがインドのほとんどの家庭で愛飲されていることを知っている。
そのアムールと今回こうして提携できたことを最大限歓迎する」と、語った。

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2011/10/02

カーティケヤン(HRT)、日本GPのフリー走行にも出走

Narain Karthikeyan (C)Hispania Racing
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今年初開催となるインドGPへの参戦が決まっているHRT(前ヒスパニア・レーシング)のナレイン・カーティケヤンが、シンガポールGPに続き来週行われる日本GPでも金曜日フリー走行セッションに出走することが明らかとなった。

今回のマシンも前回と同じくビタントニオ・リウッツィのものになるということだが、インドGPではダニエル・リカルドに代わる予定になっている。

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中嶋大祐ら、F1日本GPでデモンストレーションラン

Image (C)Motorsports Forum

全日本フォーミュラ・ニッポン・シリーズを運営する(株)日本レースプロモーションは、着たる10月9日に決勝レースが行われるF1日本GPで、デモンストレーションランを行う4人のドライバーを発表した。

それによれば、デモランは決勝当日、午前11時40分から15分間の予定で行われ、4台のFN09を操るのはアンドレア・カルダレッリ、小林崇志、中嶋大祐、そして国本雄資の4人で、いずれも今季フォーミュラ・ニッポンにデビューを果たしたルーキーが選出された。

言うまでもなくF1日本GPは世界的なイベントで、主催者はこれによりフォーミュラ・ニッポンを世界に認知してもらおうと意欲を燃やしている。
なお、中嶋大祐は元F1ドライバー中嶋悟氏の子息、同じく中島一貴の弟である。

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ドライバーら、鈴鹿でハミルトンとの話し合い要望

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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マッサ(フェラーリ)をはじめ、他のドライバーらからそのドライビングについて非難を指摘されることが多いルイス・ハミルトン(マクラーレン)だが、ついに次戦日本GPの地・鈴鹿サーキットで『吊し上げ』になるかも知れない。

これは、イタリアの専門誌『アウトスプリント』が伝えたもので、それによればF1ドライバーらからFIA(国際自動車連盟)のレースディレクターであるチャーリー・ホワイティング氏に対し、鈴鹿でのブリーフィングの際にハミルトンのドライビングについて話し合うべき、との要望が出されているというもの。

ハミルトンはこれまで数回に渡って他のマシンとの接触事故を起こしていて、ドライブスルー等のペナルティーも重ねて受けている。

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2011/10/01

ウェバー(レッドブル)、「スタートミスの原因はタイヤにも」

Mark Webber (C)Redbull Racing
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今シーズン、せっかく公式予選で好ポジションを獲得しながらもスタートで順位を落とすことが多いレッドブル・レーシングのマーク・ウェバーだが、本人はその原因についてピレリタイヤにもあると指摘して注目されている。

「誰だってせっかく予選で頑張ったのに、オープニングラップで後方に沈むなんてやりきれないことだよ。
スタートではドライバーにも複雑な手順が要求されるし、マシンの側にもランチ・コントロールを始め難しいものがある。
それでも言っておかなければならないのは、ここ数年でタイヤのパフォーマンスが大きく変化していることだよ。
いまは正直言ってスタート時にタイヤのグリップを良好な状態にしておくのが難しいんだ」

今シーズン、ウェバーは3回のポールポジションを獲得しているが一度も勝利には結びついていない。

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ザウバー・チーム、可夢偉のホームGPに大幅改良

James Key (C)Sauber Motorsport
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来週末行われる日本GPは、言うまでもなく日本人ただ一人のF1ドライバーである小林可夢偉のホームグランプリ。
これに合わせ、同チームではポイント獲得を確実なものとするため大幅なバージョンアップを図っていることを明らかにした。

同チームのジェームズ・アリソン/テクニカル・ディレクターは、「鈴鹿に向け、新開発のフロアパネルサイドポッド、リヤウィングなどエアロダイナミックスの投入や、ブレーキにも改良を図り、このところ続いている不振から脱却をしたいと考えている。
また今年、厳しい経験をした日本のサポターのためにも、ぜひとも可夢偉と共にポジティブな結果を届けたいと願っている」と、述べた。

ここ4戦、ザウバー・チームはわずかに前戦でペレスが獲得した1ポイントだけで、コンストラクターズ・ランキングではすでにフォース・インディアに逆転を許したばかりかトロ・ロッソにも追い上げられている。

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メルセデスGP、次々とスタッフ強化図る

Mercedes 3 Pointed_Star (C)Mercedes Motorsport
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F1参戦2シーズン目を迎えながら、思うような戦績を残せていないメルセデスGPだが、来季の躍進に向けさらなるスタッフの強化を図っていることを明らかにした。

その一人は先にフェラーリ・チームから離脱した技術部門の責任者だったアルド・コスタ/前テクニカル・ディレクター。
またHRT(前ヒスパニア・レーシング)でやはり技術部門を束ねていたジェフリー・ウィリス氏(元ホンダ・チームで日本にも馴染み深い)が二人目。

両者はいずれもメルセデスGPでボブ・ベル/テクニカル・ディレクターの配下となり、アルド氏は設計・開発の責任者、またウィリス氏はエアロダイナミックス等の担当として腕を振るうことになるという。
なお、そのベル氏も以前はルノー・チーム代表。
まさに各チームの頭脳を集めてメルセデスGPはタイトル獲得に挑もうとしているようだ。

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