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2011/10/08

バトン、ピレリの両コンパウンドで日本GPフリー走行を席巻

(C)Pirelli Motorsport
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2011年10月7日、鈴鹿

今日、F1全12チームが、日本において初めて、ピレリのPZeroタイヤの感触を味わいました。マクラーレンのジェンソン・バトンが、2回のフリー走行において、ともに最速タイムを記録しました。バトンは、理論上、レッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルのチャンピオン獲得を阻止できる、唯一のドライバーです。

バトンは、午前のセッションで、PZeroホワイト・ミディアム・タイヤを使用して、1分33秒634の最速タイムを叩き出しました。気温23℃、路面温度37℃と暖かくなった午後のセッションでは、PZeroイエロー・ソフト・タイヤを使用して、1分31秒901の最速タイムを記録しています。

いつものように、各車は、2セットのハード側コンパウンド(PZeroホワイト・ミディアム)と1セットのソフト側コンパウンド(PZeroイエロー・ソフト)を、金曜フリー走行用として使用することができます。レギュレーションにより、1回目のセッション後、ミディアム・タイヤを1セット返却しなければなりません。そのため、どのドライバーも、午前のセッションでは、ミディアム・タイヤのみを使用します。1セットのみのソフト・タイヤを、決勝レース時のコンディションに近い、午後のセッションに残しておくためです。午後のセッションでは、PZeroミディアムとソフトの両方を使用します。さらに、レースシミュレーションの一部として、重い燃料を積んだランを行ない、フリー走行セッションを終えます。

PZeroイエロー・ソフト・タイヤは、PZeroホワイト・ミディアム・タイヤよりも、1周で約1秒速いパフォーマンスを示しました。中には、これよりも差が大きかったドライバーもいましたが、これは使用済みのミディアム・タイヤから新品のソフト・タイヤにチェンジしたためです。デグラデーションは、想定の範囲内でした。ミディアム・コンパウンドについては、想定よりも少し良かったほどです。どちらのタイヤも、変形やオーバーヒートを引き起こす原因となる、2.5Gにも及ぶ横荷重にしっかりと耐え抜いています。

ピレリジャパン・プレスリリース

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「鈴鹿が、タイヤにとって非常に厳しいサーキットであることに、疑いの余地はありません。したがって、私たちは、タイヤが今日見せてくれたパフォーマンスを喜ばしく思っています。午前のセッションでは、路面にまだラバーが乗っていない”グリーン”な状態の中、ミディアム・タイヤで20周ほど走行することができました。午後のセッションでは、ソフト・タイヤの耐久性が充分であることも確認できました。重い燃料を搭載して、我々の想定した12周以上走ったドライバーもいました。今夜、全てのデータを分析しますが、ここまで見た限りでは、決勝は2回もしくは3回のピットストップ作戦になるものと予想しています。ピットレーンの特性によって、マルチストップ戦略を採ってくるチームもあるでしょう」

今日の豆知識:
鈴鹿のピットレーンは395mで、ピットストップによるロスタイムは、シーズン中最も短い部類に入ります。1回のピットストップにかかる時間は、約21秒強となるでしょう。

ピレリは、これまでF1に参戦したタイヤメーカー9社のうち、参戦レース数で3位に躍進しました。日本GPは、F1参戦217戦目となります。上位2社は、グッドイヤー(495戦)とブリヂストン(244戦)です。

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