ウェバー、PZeroイエロー・タイヤで2連続ポールを獲得
2011年7月23日、ニュルブルクリンク
レッドブル・レーシングのマーク・ウェバーがニュルブルクリンクでピレリのPZeroイエロー・ソフト・タイヤを履いて1分30秒079を記録し、2週間前のイギリスGPに続いてポールポジションを獲得しました。これは2009年(ニュルブルクリンクで行なわれた最後のドイツGP)の予選で、ダンプコンディションだったとはいえ彼自身が記録したポールタイムを大幅に上回るものでした。
レッドブルは2010年11月のブラジルGPで複雑な天候の中でウイリアムズのニコ・ヒュルケンベルグにポールを奪われて以降、予選では無敗のままです。しかし世界チャンピオンのセバスチャン・ベッテルは15戦ぶりにフロントロウを逃し3位スタートとなり、2位にはマクラーレンのルイス・ハミルトンがつきました。
予選は曇り空のもとで行なわれましたが、路面は最後までドライのままで、気温は14度でした。上位勢の大半はPZeroホワイト・ミディアム・タイヤでQ1を通過し、Q2からPZeroイエロー・ソフト・タイヤへと履き替えました。
気温12度というコンディションの中で午前中に行なわれた最終フリー走行では、選手権をリードするレッドブルのセバスチャン・ベッテルがソフト・タイヤで1分30秒916のトップタイムを記録し、母国ファンを喜ばせました。
Q3を迎えるまでこのタイムは破られることはありませんでした。また、F1に参戦するドイツ人ドライバー6人のうち実に4人がQ3へと進出を果たしました。ウェバーはQ3で2回のランを行ない、2回ともPZeroイエロー・タイヤで最速のラップタイムを叩き出しました。彼にとっては通算9回目、今季3度目のポール獲得となりました。
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「怪しい空模様でしたが、雨は降らず、おかげで最初から最後まで素晴らしい予選のバトルを見ることができました。決勝に向けてソフト・タイヤを残しておこうという戦略も見られましたが、明日は雨の予報となっており、そうなればどんな戦略も無に帰してしまうでしょう。今週末のデータによれば、タイヤは非常に長くもつはずで、おそらく1セットのミディアム・タイヤで60周を走り切れてしまうはずです。ですから、普通のコンディションであれば、1ストップ作戦を採ってくるチームもあるでしょうが、天候がそれを許す可能性は非常に低いので、どんなセットアップにすべきか、今夜はどのチームも悩み抜くことになるでしょう」
今日の豆知識:
ニュルブルクリンクで行なわれた最後のドイツGPである2009年は、1台あたり1.5回のピットストップが行なわれました。
377mのピットレーンを通過するのにかかるロスタイムはおよそ18秒です。
ピレリジャパン・プレスリリース
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