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2011/07/11

天候不安定なシルバーストンで、アロンソがピレリで初優勝

(C)Pirelli Motorsport
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2011年7月10日、シルバーストン

フェラーリのフェルナンド・アロンソが、ピレリタイヤで初めて、そして今季初の勝利を収めました。複雑なコンディションとライバルからの激しいプレッシャーを跳ねのけ、昨年の韓国GP以来となる、自身27回目の優勝です。

レースは気温20度、ダンプコンディションでスタートを迎え、全車がPZeroブルー・インターミディエイト・タイヤを履きました。そのため、レギュレーションで定められた通り、どのドライバーもPZeroシルバー・ハード・タイヤとPZeroイエロー・ソフト・タイヤの両方をレース中に使う義務がなくなりました。

レッドブルのセバスチャン・ベッテルはポールポジションからスタートしたチームメイトのマーク・ウェバーをスタート直後にかわして首位に立ち、アロンソは3位のポジションを守りました。ウェバーとアロンソの間では2位争いが繰り広げられ、フェラーリのフェリペ・マッサとマクラーレンの・ルイス・ハミルトンの間では4位争いが繰り広げられましたが、路面が乾いていくにつれて、ドライバーたちはインターミディエイト・タイヤをいたわることに専念しなければなりませんでした。

最初にスリックタイヤに交換したのはメルセデスGPのミハエル・シューマッハで、小林可夢偉との接触を受けてノーズ交換とともに9周目にPZeroイエロー・ソフト・タイヤに交換しました。彼はすぐに最速タイムを記録し始め、すでにスリックタイヤに交換した方が速くなるというクロスオーバーポイントに達していることを示しました。ベッテルは13周目にピットインしてPZeroイエローに交換し、リードを守ったままレースに復帰しました。

しかし27周目の2回目のピットストップではリアジャッキにトラブルが発生し、3位に後退。代わってアロンソがトップに立ちました。アロンソは3回ストップ作戦で優勝をたぐり寄せましたが、上位5名が全員これと同じ戦略でした。2回ストップ作戦の最上位は、6位に入ったメルセデスGPのニコ・ロズベルグでした。ポール・ディ・レスタはピットでのトラブルによって15位フィニッシュを余儀なくされましたが、レース中にPZeroシルバー・ハード・タイヤを使用したのは彼だけでした。ザウバーのセルジオ・ペレスは予選12位から7位でフィニッシュし、自己最高位を記録しています。

今年ピット&パドックエリアが新設されたシルバーストンは、ピットストップでロスする時間が14秒で、最も短いサーキットとなりました。他のサーキットは18秒前後です。そのため、できるだけタイヤが新品の状態で走る“スプリント”のレース戦略が好まれることになりました。アロンソは最後のスティントはPZeroイエローで13周、第1スティントのZeroブルー・インターミディエイトは12周のみでした。

ピレリジャパン・プレスリリース

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「シルバーストンでのフェラーリの初優勝から60年後の今年、素晴らしいレースを制したフェラーリのフェルナンド・アロンソの健闘を称えたいと思います。今日は素晴らしいドライビングや作戦があちこちで見られました。レース序盤にはウエットとドライが入り混じるコンディションの中で12周ほどにわたってPZeroブルー・インターミディエイト・タイヤが性能を証明しました。非常に印象的なパフォーマンスを発揮したと思います。今日は2回ストップと3回ストップ作戦が見られましたが、これはまさに我々の予想通りでした。そして今回のレースも、最後の最後まで表彰台の面子が決まりませんでしたね」

レースのスタート前に、フェルナンド・アロンソがフェラーリ375でデモンストレーション走行を披露しました。これは60年前の1951年のイギリスGPで、ピレリタイヤを履いたフロイラン・ゴンザレスが勝利を飾ったマシンです。今はF1運営会社フォーミュラ・ワン・マネージメントの代表バーニー・エクレストンが所有しています。

ピットストップサマリー  2011 イギリスGP

Alonso:               IN  SU (12)  SU (27)  SU (39)  3
Vettel:   IU  SU (13)  SU (27)  SU (36)  3
Webber:  IU  SU (12)  SU (26)  SU (38)  3
Hamilton:  IN  SU (12)  SU (24)  SU (37)  3
Massa:               IN  SU (13)  SU (26)  SU (41)  3
Rosberg:  IU  SU (12)  SU (30)    2
Perez:               IN  SU (12)  SN (32)    2
Heidfeld:  IN  SU (10)  SN (30)    2
Schumacher:  IN  SU (9)  DT (16)  SN (31)  3
Alguersuari:  IN  SN (12)  SN (31)    2 
Sutil:   IN  SN (11)  SU (25)  SU (40)  3
Petrov:               IN  SU (11)  SN (38)    2
Barrichello:  IN  SU (11)  SN (31)    2
Maldonado:  IN  SU (11)  SU (24)  SU (35)  3
Di Resta:  IN  SU (12)  SU (24)  HN (26)  3
Glock:   IN  SN (11)  SU (30)    2
D’Ambrosio:  IN  SN (11)  SU (28)    2
Liuzzi:   IU  SU (11)  SN (31)    2
Ricciardo:  IN  SN (12)  SU (28)    2

Button:               IN  SU (11)  SU (26)  SU (39)  3 NC
Buemi   IN  SN (11)  SN (25)    2 NC
Kobayashi:  IN  SU (11)  DT (20)    2 NC
TrullIi:   IN         0 NC
Kovalainen:  IN         0 NC

最初のコラムはドライバーが最初に装着していたタイヤ
最後のコラムはピットストップの総数

S = Soft compound
H = Hard compound
N = New compound
U = Used compound
I = Intermediate tyre
W = Wet tyre

D = Damage
DT = Drive Through
NC = Not classified

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