PZeroホワイトが実戦デビュー、アロンソが最速タイムを記録
(C)Pirelli Motorsport
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2011年6月24日、バレンシア
フェラーリのフェルナンド・アロンソが、バレンシア市街地サーキットでのフリー走行2回目でPZeroイエローを履き最速タイムを記録しました。2度の世界チャンピオン経験者である彼は、彼自身が記録した昨年のFP2最速タイム1分39秒283を大きく上回る1分37秒968を記録しました。
カナダのフリー走行でテストされたPZeroホワイト・ミディアム・タイヤが、今週末のレースで実戦デビューを果たしました。フリー走行1回目の最速を記録したのはレッドブル・レーシングのマーク・ウェバーで、PZeroホワイトで1分40秒403を記録しました。これも昨年のFP1タイム(1分41秒175、ニコ・ロズベルグ)よりも速いタイムでした。
上位4名のドライバー、フェルナンド・アロンソ、ルイス・ハミルトン、セバスチャン・ベッテル、ミハエル・シューマッハは、それぞれ異なるチームであるにもかかわらず0.4秒以内にひしめき、PZeroタイヤが様々なマシン特性に適応できる性能と多様性を備えていることが証明されました。
天候は1日を通して曇りで、気温は27度、路面温度は38度までしか上がりませんでした。最初に走り始めた時点ではグリップは非常に低く、路面にはホコリやチリが舞っていましたが、午後になるとやがて路面にはラバーが乗っていきました。
これによってサーキットはラップタイムが大きく向上し、午後にアロンソが記録した最速タイムは昨年のポールタイムからわずか1秒落ちでした。2010年のFP1とポールタイムの差は3.588秒でしたが、これは昨年の中でも最大の部類であり、このサーキットの路面がいかにあっという間に向上するかを示しています。今週末の天気予報は、快方に向かい、土曜と日曜にはさらに暑くなるものと予想されています。
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「性能と耐久性の両面において、新しいPZeroホワイト・ミディアム・タイヤ、そしてPZeroイエロー・ソフト・タイヤにとって非常に勇気づけられるスタートを切りました。今シーズンの中でも最も路面が粗い市街地サーキットのひとつではありますが、決勝では大半のドライバーが1回か2回ストップになるのではないかと予想しています。両スペックのラップタイム差は、1秒から1.5秒程度です。新型ミディアム・タイヤは決勝では30周ほどもつはずで、ソフト・タイヤは20周ほどでしょう。我々の目標通りの結果です」
タイヤに関して:
今日は伝説のドライバー、ファン・マヌエル・ファンジオの生誕100周年を迎えました。アルゼンチン出身の彼は1950年モナコGPから1957年ドイツGPまで計13の勝利をピレリタイヤで収めました。ファンジオは1951年、1954年、1957年にはピレリタイヤでワールドチャンピオンに輝いてもおり、ピレリにとって最も成功を収めたドライバーです。
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