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2011/06/27

ピレリのPZeroタイヤ、バレンシアでペースと耐久性を発揮

(C)Pirelli Motorsport
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2011年6月26日、バレンシア

ヨーロッパGPではタイヤ戦略がトップ3争いの中心となりました。レース序盤はPZeroイエロー・ソフト・タイヤのペースを最大限に生かしながら、レース終盤は新型PZeroホワイト・ミディアム・タイヤの耐久性を生かす展開となりました。

ポールポジションからスタートした選手権リーダーのセバスチャン・ベッテルは、今季8戦目にして6勝目を挙げました。その後ろにはフェラーリのフェルナンド・アロンソが続き、モナコGPに続いて今季2回目の表彰台を獲得しました。優勝したベッテルにとっては完璧な週末で、ポールポジションもファステストラップも記録し、選手権リードも広げました。

ピットストップ戦略によって動いてきたレースは、トップ3が僅か3秒差で最後の20周を迎えました。22周目にフェラーリのアロンソがレッドブル・レーシングのマーク・ウェバーを抜いて2位に上がりましたが、ウェバーは最後から2番目のピットストップをアロンソよりも1周先に行ない、2位を取り戻しました。今年ここまで何度も見られてきた“アンダーカット”を実行したわけです。

しかしアロンソは残り10周の時点で迎えたPZeroホワイトへ交換する最後のピットストップでウェバーを逆転。上位7台はすべて同じ3回ストップ作戦で、レースの最後の1スティントだけにPZeroホワイトを使用しました。

トロロッソのハイメ・アルグエルスアリが2回ストップ作戦の最上位で、42周目にPZeroホワイトに交換するまでの第2スティントでは、PZeroイエローで23周も走行しました。

その一方、ザウバーのセルジオ・ペレスは1回ストップ作戦で走り、25周目にPZeroホワイトからPZeroイエローに交換し、57周目まで32周にわたって走行しました。モナコGP予選での事故から2戦連続の欠場を経てのレース復帰でしたが、わずか6秒差でポイント獲得を逃しました。

気温28度、路面温度47度という非常に厳しいコンディションにもかかわらず、リタイアは1台もなく、PZeroタイヤにもさほど大きなデグラデーションは見られませんでした。

ピレリジャパン・プレスリリース

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「カナダやモナコ、中国で展開されたような歴史に残るようなレースではありませんでしたが、このようなコンディションの中ではPZeroイエローの性能を最大限に活用する3回ストップが理想的な戦略ではあったものの、それでも様々なレース戦略の交錯を見ることができました。次はシルバーストンです。高速のパーマネントサーキットに戻り、また上位争いでも様々なアクションが展開されることでしょう」

ピットストップサマリー  2011ヨーロッパGP
Vettel:  SU  SU (14)  SU (30)  MN (47)  3
Alonso:  SU  SU (14)  SU (29)  MN (45)  3
Webber: SU  SU (13)  SU (28)  MN (42)  3
Hamilton: SU  SU (12)  SU (24)  MN (42)  3
Massa:  SU  SU (15)  SU (31)  MN (48)  3
Button:  SU  SU (14)  SU (30)  MN (48)  3
Rosberg: SU  SN (12)  SU (30)  MN (45)  3
Alguersuari: SN  SN (19)  MN (42)    2
Sutil:  SU  SN (12)  SU (28)  MN (43)  3
Heidfeld: SU  SU (11)  SU (27)  MN (40)  3
Perez:  MN  SN (25)       1
Barrichello: SU  SN (11)  SU (28)  MN (40)  3
Buemi:  SU  SU (14)  SN (26)  MN (45)  3
Di Resta: SU  SU (14)  SU (27)  MN (44)  3
Petrov:  MN  SU (15)  SU (27)  SN (39)   3
Kobayashi: SU  MN (11) SN (33)     2
Schumacher: SU   SU (14)  SU (15)  MN (31)  3
Maldonado: MN  SN (10)  SN (28)  SU (44)   3
Kovalainen: SN  SU (14)  SU (26)  MN (42)  3
Trulli:  SN  SU (18)  MN (34)    2
Glock:  SN  SU (17)  MN (42)    2
D’Ambrosio: SN  SU (18)  MN (37)    2
Liuzzi:  SN  SU (15)  SU (28)  MN (43)  3
Karthikeyan: SN  SU (14)  SU (29)  MN (44)  3

最初のコラムはドライバーが最初に装着していたタイヤ
最後のコラムはピットストップの総数

S = Soft compound
M = Medium compound
N = New compound
U = Used compound

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