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2011年6月

2011/06/30

ピレリ、ハンガリーGPまでの供給タイヤを発表

(C)Pirelli Motorsport
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2011年6月29日、ミラノ

本日、ピレリは先月の発表通り次回のイギリスGPへPZeroシルバー・ハード(プライム)とPZeroイエロー・ソフト(オプション)を供給することを確定しました。さらに、その後のドイツGPとハンガリーGPへの供給タイヤも発表しました。

ニュルブルクリンクで行なわれる今年のドイツGPには、PZeroホワイト・ミディアムとPZeroイエロー・ソフトがそれぞれプライムとオプションとして供給されます。これはバレンシアで行なわれたヨーロッパGPと同様のスペック選定です。

ハンガリーのタイトでツイスティなハンガロリンクには、PZeroイエロー・ソフト(プライム)とPZeroレッド・スーパーソフト(オプション)が供給されます。こちらはモナコ、カナダと同じノミネートです。

イギリスGPが行なわれるシルバーストンはシーズン中でも最も高速なサーキットのひとつで、イギリスのサーキット特有の長い高速走行に耐えるためにハード・タイヤが必要になります。ソフト・タイヤによって、レース戦略の選択肢が幅広くなることでしょう。

ニュルブルクリンクは、様々な速度域やコーナーの種類があるため、守備範囲の広いミディアム・タイヤに最適なサーキットと言えます。ソフト・タイヤはさらに速く、上位勢は全員が予選でこのタイヤを使うことになるでしょう。

ハンガロリンクはタイトコーナーが多く平均速度が低いため、PZeroタイヤの中でも最もソフトな2つのコンパウンドが最適です。この2つのコンパウンドならば、最高のパフォーマンスとグリップを提供することができます。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「私たちのタイヤ選択は、レース戦略に最大限の幅広さを提供することと、性能と耐久性の最適なバランスを考慮して決定されました。各チームと改めて協議した結果、シルバーストンには先月の決定通りのタイヤを供給することになりました。その次の2戦には、これまでのデータに基づいて最適なタイヤ選定を行なうことができたと思います。今季これまでのレースと同様に、この3戦でも幅広いレース戦略が可能になることと思います。しかし、何回のピットストップになるかを予測するのは簡単ではありません。各チームの戦略、各マシンの特性によって変わってくるからです」

ピレリジャパン・プレスリリース

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FIA、2014年シーズンからの新エンジン規定を承認

FIA
29日(水)、FIA(国際自動車連盟)は先に示していた2014年シーズンからの新エンジン規定案について、今週行われたFAX投票により世界モータースポーツ評議会で承認されたことを発表した。

現行では「2.4リッターV型8気筒」で戦われているF1エンジンについて、当初の案では2013年シーズンから「1.6リッター直列4気筒ターボ」となっていたが、有力チームらの反発により,結局「1.6リッターV型6気筒ターボ」に、さらにその導入時期も1年遅らせて2014年からになったもの。

ただ、直列4気筒案では12,000までとされていた最高回転数については、サウンドの点からプロモーターらの抵抗があり今後高められることが予想される。
なお現行エンジンでは18,000回転までとなっている。

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フェラーリ代表、イギリスGPに向け不気味な自信

Image (C)Redbull Racing
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昨年に続き、今年もここまでレッドブル・レーシングの躍進が際立つF1だが、フェラーリ・チームのステファーノ・ドメニカリ代表がイギリスGPに向け、不気味な自信を示して注目されている。

次戦イギリスGPからは、昨年から話題を呼んできたいわゆるブロウン・ディフューザーについて、FIA(国際自動車連盟)がこれを実質的に無効とする制限を加えることになっており、これによる戦力の変化があるのではないかとみられているもの。
これまで一部のチームではスロットルがオフの時にもディフューザーに対し排気が吹き付けられていて、実際テレビのオンボード放送の際には不可思議な排気音が聞かれていた。

これによる影響は、レッドブル・レーシングやロータス・ルノーGPのマシンに大きいものとみられていて、上記フェラーリ代表の自信はこれにあるようだ。

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ウィリアムズ、イギリスGP前にエアロテスト敢行へ

Rubens Barrichello (C)Williams F1
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今シーズン、依然として苦戦が続き、先週行われたヨーロッパGPでもノーポイントに終わったウィリアムズ・チームでは、エアロダイナミックスの改善を図り、来たるイギリスGP前にも国内の飛行場を使って単独テストを行う方針であることがわかった。

レギュレーションでシーズン中のテストは一切禁止されているが、エアロダイナミックスのためのストレートだけのテストは認められている。
イギリスGPは同チームにとって重要なホームグランプリであり、ぜひとも挽回を図りたいところだ。

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2011/06/29

メルセデス首脳、シューマッハの来季現役継続を強調

M.Schumacher & N.Haug (C)Mercedes Motorsport
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絶えることなく繰り返されるミハエル・シューマッハ(42歳:ドイツ)の現役引退話だが、所属するメルセデスGPの首脳が再度これを打ち消している。

これはヨーロッパGP後、メルセデス・モータースポーツのノルベルト・ハウグ/ディレクターがドイツの通信社『SID』に語ったもの。
その中で同氏は、「シューマッハとの来年の契約はオブションなんて言われているようだが、彼とわれわれとの契約は当初から2012年末までの3年間というもので、これに今なおいささかの変更もない。
そもそも苦戦する原因はドライバーではなく、われわれにもある。
いまF1には3つのトップチームがある。
そして残念ながらわれわれはまだ4番目以降ということなんだよ」と、元7回のチャンピオンを擁護した。

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MSA(英国モータースポーツ協会)、今季のタイトル獲得に自信

2006 British GP Scene (C)Renault F1
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ヨーロッパGP(バレンシア)におけるベッテル(レッドブル)の優勝により、今季ここまでの8戦全てでイギリスのコンストラクターズが勝利を独占したことになった。
また、コンストラクターズ・ランキングでもレッドブル・レーシングが2位メルセデスGPに90ポイント近くの差をつけるなど、他を圧倒。
こうして展開に、イギリス・モータースポーツ界の元締めであるMSA(英国モータースポーツ協会)は喜びを隠し得ないでいる。

これについて英国内では、「イタリアがタイトルを獲得したのは16回に過ぎないが、イギリスはこれまで36回もチャンピオンになっている。
今年ももちろんその差をさらに拡大してみせる」と、意気軒昂だ。

現代F1発祥の地とされるイギリスだが、ここ10年でみるとコンストラクターズ・タイトルはイギリスの2回(ブラジルGP、レッドブル)に対し、イタリア(フェラーリ)が6回(いずれもフェラーリ)と本家を圧倒していた。
(他にルノーのフランスも2回)

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不振だったロータス・ルノーGP、イギリスGPでの巻き返し図る

Nick Heidfeld (C)Lotus Renault GP
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先週行われたヨーロッパGP(バレンシア)では、ハイドフェルドが辛くも入賞は果たしたものの10位止まり、ペトロフのほうはポイント圏外の15位と期待外れな結果に終わったロータス・ルノーGPでは、次戦以降の巻き返しを図っている。

これについてハイドフェルドは、「次のイギリスGPからはブロウン・ディフューザーが事実上禁止されることから、ウチが不振に陥るとの見方をする人が多いようだ。
でも、われわれは早くからこれを見越してマシンの改善を施してきたんだから、十分に対応できるよ。
逆にここで大いなる巻き返しを図ってみせるつもりさ」と、噂を懸命に打ち払っている。

一方、そのハイドフェルドのシートを脅かす立場のロバート・クビサだが、当初の期待よりも回復が遅れているようで、チーム関係者からは「今年の復帰はない」との悲観的な見方も出始めてきた。

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2011/06/28

FIA(国際自動車連盟)の新エンジン規定案にGP主催者が反対

Australia GP Image (C)Ex.Brawn GP F1 Team
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2013年シーズンからの変更が予定されていたF1エンジンの規定案は、当初の予定からその導入を1年遅らせると共にエンジン自体も「1.6リッター直列4気筒」から「1.6リッターV型6気筒」へ変更されることになる方向だが、これにもプロモーター側(グランプリ主催者)が反対の意思をみせていることがわかった。

オーストラリアGPを主催するオーストラリアGP会社のロン・ウォーカー代表は、英『エキスプレス』紙の取材に対し、次のように語っている。

「われわれはF1プロモーターの共通認識として、新しいF1エンジンの規定になっても現行のものと同じ迫力があることをFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)と約束していた。
われわれはもっと高回転を期待している。
しかし示された新しい規則では、F1サウンドどころかブリキ缶が鳴っているような音しかイメージできない。
そんなものは決してF1ブランドと言えやしないだろう」と、吐き捨てている。

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ハミルトン(マクラーレン)、持ち前のアグレッシブさが足を引く?

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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ヨーロッパGPではグリッド3位からのスタート。
レッドブル勢攻略のキーパーソンと目されながら、表彰台に上がった上位3台(レッドブル+アロンソ)から20秒近くもの大差を付けられ4位に留まったマクラーレン・チームのルイス・ハミルトンについて、チームからは「持ち前のアグレッシブさが足を引っ張った」との見解が聞かれている。

それによればハミルトンは、タイヤ交換直後のアウトラップでライバルとのタイム差を縮めようとハードなドライビングで攻めたが、結果的にこれがタイヤを痛めることになりその後のタイムダウンに繋がったというもの。

関係者によれば、今年これまでのブリヂストンからピレリにF1タイヤが変更されたことで、「レース戦略もこれまでとは変更を余儀なくされている」とのことだ。
決勝レースではウェバー(レッドブル)がギヤボックスのトラブルからペースダウンしたものの、後続のハミルトンにはこれを追撃する余力は残っていなかった。

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マリオ・タイセン氏、今月で第一線から引退

Mario Theissen (C)BMW Sauber F1
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1999年以来、BMWのモータースポーツ部門責任者として同社のモータースポーツ活動を指揮してきたマリオ・タイセン博士が、いよいよ今月いっぱいで第一線から退くことになった。

ディレクターとしてのデビューはスポーツカーレースのルマン24時間レースだったが、F1では2000年から2005年までウィリアムズへのエンジン供給者として、また2006年から2009年まではBMWザウバー・チームの責任者として活躍、念願のザウバー初勝利を2008年のカナダで記録した。

最後のレースとなった26日(日)のニュルブルクリンク24時間レースでは、惜しくも優勝を逸したが2位入賞、「キャリアのスタートがルマンでの表彰台、そして最後をこうしてニュルの表彰台で終えられて幸せ者だった」と、表彰台で語った。

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2011/06/27

ピレリのPZeroタイヤ、バレンシアでペースと耐久性を発揮

(C)Pirelli Motorsport
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2011年6月26日、バレンシア

ヨーロッパGPではタイヤ戦略がトップ3争いの中心となりました。レース序盤はPZeroイエロー・ソフト・タイヤのペースを最大限に生かしながら、レース終盤は新型PZeroホワイト・ミディアム・タイヤの耐久性を生かす展開となりました。

ポールポジションからスタートした選手権リーダーのセバスチャン・ベッテルは、今季8戦目にして6勝目を挙げました。その後ろにはフェラーリのフェルナンド・アロンソが続き、モナコGPに続いて今季2回目の表彰台を獲得しました。優勝したベッテルにとっては完璧な週末で、ポールポジションもファステストラップも記録し、選手権リードも広げました。

ピットストップ戦略によって動いてきたレースは、トップ3が僅か3秒差で最後の20周を迎えました。22周目にフェラーリのアロンソがレッドブル・レーシングのマーク・ウェバーを抜いて2位に上がりましたが、ウェバーは最後から2番目のピットストップをアロンソよりも1周先に行ない、2位を取り戻しました。今年ここまで何度も見られてきた“アンダーカット”を実行したわけです。

しかしアロンソは残り10周の時点で迎えたPZeroホワイトへ交換する最後のピットストップでウェバーを逆転。上位7台はすべて同じ3回ストップ作戦で、レースの最後の1スティントだけにPZeroホワイトを使用しました。

トロロッソのハイメ・アルグエルスアリが2回ストップ作戦の最上位で、42周目にPZeroホワイトに交換するまでの第2スティントでは、PZeroイエローで23周も走行しました。

その一方、ザウバーのセルジオ・ペレスは1回ストップ作戦で走り、25周目にPZeroホワイトからPZeroイエローに交換し、57周目まで32周にわたって走行しました。モナコGP予選での事故から2戦連続の欠場を経てのレース復帰でしたが、わずか6秒差でポイント獲得を逃しました。

気温28度、路面温度47度という非常に厳しいコンディションにもかかわらず、リタイアは1台もなく、PZeroタイヤにもさほど大きなデグラデーションは見られませんでした。

ピレリジャパン・プレスリリース

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ウェバー(レッドブル)、「今日は3位で満足」

Mark Webber (C)Redbull Racing
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チームメイトであるベッテルが速くも6勝目を記録したのに対し、今季いまだ勝利のないウェバー(レッドブル)だが、レース後「今日は3位で満足」とその戦いを振り返った。

「確かに今日は2位でフィニッシュできたかも知れないけれど、僕自身は精一杯戦ったしこの結果に満足している。
アロンソとはとてもいいバトルができたし、今年の僕のベストレースといってもいいかも知れないよ。
ピットインを早め早めに行ったのは、ライバルに「アンダーカット」されるのを警戒したから。
最後はギヤボックスのトラブルに見舞われたけれど、それがなくてもアロンソには先を行かれていたのだし、後続とはギャップがあったので最後まで楽に走れたね」

註:アンダーカットとは、バトルを演じている時にラップタイムの向上を狙って意図的にタイヤ交換を早めること。

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小林可夢偉(ザウバー)、「苦しいだけのレースだった」

Sauber Duo (C)BMW Sauber F1
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終始思ったようなドライビングが出来ず、今季初めて入賞を逸したザウバー・チームの小林可夢偉は、レース後次のように困難な状況を語った。

「ほんとうに難しくてきついレースだった。
タイヤのパフォーマンスを発揮するのが困難で、すぐに消耗してしまうしグリップはなくなるで……
タイヤの状況が良くてプッシュしたい時にはトラフィックに見舞われたしね。
とにかく、マシンの状況をもっと改善する必要があることだけは間違いないよ」

また1ストップで走り切ったセルジオ・ペレスも、「十分に戦えることができて、復帰戦としては良かったと思うけれど結果には満足していない。
戦略面では頑張ったんだけどね」と、惜しくも11位だったことを悔やんだ。

テクニカル・ディレクターのジェームズ・キー氏は、「今シーズン初めてトップ10圏内でフィニッシュできなかったことは残念だ。
結果的には3ストップのほうが良かったのかも知れないが、われわれは予選位置も悪かったので、戦略面でトライするしかなかったんだ。
次のシルバーストーンはこれまでとは異なったコースになるので、違った展開になるものと期待している」と、語った。

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完勝ベッテル(レッドブル)、「内側は結構タイヘン」

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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バレンシア市街地コースで行われたヨーロッパGPを、昨年に続き2年連続でポールTOウィンで飾ったレッドブルのセバスチャン・ベッテルだが、レース後の会見ではレースが決して簡単なものではなかったことを主張した。

「結果的に、外から見たら簡単なレースに映ったかも知れないな。
でも(争っていた)ウェバーやアロンソとは戦略の見極めにも気を遣ったし、終始彼らからのプレッシャーと戦うのはスリルがあったんだ。
路面やタイヤのコンディションはどんどん変化するし、毎ラップクルマとの会話を続けながらのドライビングだったんだから。
だから内側は決して端から見るほどイージーなものなんかじゃなかったということ。
それでもこうした結果をもたらせてくれたチームに感謝しているよ」

今回の勝利でベッテルはランキング2位のバトンとは77ポイント差。
実に3レースお休みをしても覆されないという大量リードを築く結果になった。

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アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)、「母国入賞うれしい」

Jaime Alguersuari (C)Scuderia Toro Rosso
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母国グランプリとなるヨーロッパGP(バレンシア)でみごと自身最高位タイとなる8位入賞を果たしたスクーデリア・トロ・ロッソのハイメ・アルグエルスアリ(21歳:スペイン)は、その感激を次のように表した。

「予選の結果が悪かった(18位)から、まさかこんな上位でフィニッシュできるとは思っていなかった。
8位入賞は前回(カナダGP)と同じだけれど、母国のレースとなると数倍感激度が違うよ。
決勝レースに向けてスタッフと共に集中したのが功を奏したね。
一生懸命頑張ってくれたメカニックに感謝したい。
彼らに結果を報告できるのが何よりうれしいよ」

アルグエルスアリは入賞者の中ではただ一人2ストップ作戦でレースを耐え抜いてこの成績を獲得している。

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2011/06/26

ベッテル(レッドブル)、ヨーロッパGPで通算16勝目飾る

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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完全なドライコンディションで行われたヨーロッパGP(バレンシア)は、ポールポジションからスタートしたレッドブルのセバスチャン・ベッテルが一度も首位を譲ることなく57周を走りきり自身通算16勝目、今季8戦して6勝目を飾った。
ヨーロッパGPでは2年連続のポールTOウィンになる。

2位にはウェバーとの間で激しいポジション争いを演じたフェラーリのアロンソが地元ファンの歓声をバックに入った。
3位は最後にギヤボックスのトラブルもあってアロンソの後塵を拝したウェバー(レッドブル)。
4位ハミルトン(マクラーレン)、5位マッサ(フェラーリ)、6位バトン(マクラーレン)、7位ロズベルグ(メルセデスGP)、8位は2ストップ作戦を採ったアルグエルスアリ(トロ・ロッソ)、9位スーティル(フォース・インディア)、そして10位のハイドフェルド(ルノー)までが入賞。

ただ1台、1ストップで走りきったザウバーのペレスだったが惜しくも11位で2度目のポイントを獲得を逃がした。
僚友の小林可夢偉は2ストップだったがペースが上がらず、結局予選順位(14位)より悪い16位に留まった。
メルセデスGPのシューマッハは17位。
またこのレースでは1台もクラッシュやマシントラブルによるリタイヤがなく、スタートした24台すべてがチェッカーフラッグを受ける素晴らしいレースとなった。

ヨーロッパGP決勝レースの結果はこちら
ヨーロッパGP画像はこちら

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佐藤琢磨、「日本人IRL初優勝」はならず

佐藤 琢磨 (C)Honda Media
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25日(土)夜行われたIRL(インディ・レーシング・リーグ)第8戦アイオワで日本人初のポールポジションからスタートした佐藤琢磨(元F1ドライバー)だったが、持ち前のアグレッシブなドライビングで勝負を賭けた終盤、ウォールにヒットしてリタイヤ。
惜しくも同じく日本人初となる悲願の「インディカー初優勝」はならなかった。

IRLアイオワ決勝レースの結果はこちら

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べッテル、ピレリでの今季7回目のポールポジションを獲得

(C)Pirelli Motorsport
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2011年6月25日、バレンシア

2011年のF1世界選手権第8戦ヨーロッパGPの予選では、世界王者であるレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルが、PZeroイエロー・ソフト・タイヤで1分36秒957を記録し、今シーズン7回目のポールポジションを獲得しました。自身にとって通算22回目のポールポジション獲得です。今季ここまで、レッドブル・レーシングは相変わらず予選で負け知らずのままです。

ベッテルのポールタイムは、自身が記録した昨年のポールタイム1分37秒587よりも0.5秒以上も上回るものでした。

ベッテルはQ1ではPZeroホワイト・ミディアム・タイヤを使用し、Q2とQ3ではPZeroイエローへと移りました。FP3ではPZeroイエローで1分37秒258を記録して昨年のタイムを上回りましたが、セッション序盤のPZeroホワイトでの走行でも、その時点での最速でした。

コンディションは予選を通してドライで暑く、気温は27度、路面温度は46度まで上がりました。Q3ではまずフェラーリのフェルナンド・アロンソが暫定首位に立ちましたが、マクラーレンのルイス・ハミルトンがこれを上回りました。しかしQ3の中盤にベッテルがPZeroイエローで記録した1分36秒975は、ポールポジションを奪い返すのに充分なタイムでした。

残り2分の時点で、ベッテルは先ほど使用した同じソフトタイヤでもう一度アタックに臨みましたが、自己ベストの更新はなりませんでした。しかしチームメイトのマーク・ウェバーは同じくPZeroイエローでタイムを更新し、ベッテルに並んで2番グリッドから決勝に臨むことになりました。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「今日の暑いコンディション、そしてアグレッシブなこのサーキットにラバーが乗った状態での、PZeroホワイトとPZeroイエローのタイム比較は興味深いものでした。チームにもよりますが、両者の間には1秒以上の開きがありました。明日もこのように暑いコンディションで、同じような路面温度になると思われますが、PZeroイエローのペースの良さは、PZeroホワイトのより高い安定性と耐久性によってバランスがとれるでしょう。PZeroホワイトは今週末が実戦デビューとなりましたが、非常に良いパフォーマンスを発揮しています。各チームがこれを明日のレースでどう使うか、非常に興味深いところです」

ピレリジャパン・プレスリリース

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王者ベッテル(レッドブル)、マッピング規制関係なし

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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今シーズン、ここまで7戦5勝、残りの2戦も2位と快進撃を続けるセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が、巷間伝えられた唯一の不安点も吹き飛ばしてみせた。

それは、ヨーロッパGP直前にFIA(国際自動車連盟)のチャーリー・ホワイティング/レースディレクターが通達した「予選と決勝レース間でのエンジン・マッピングの変更禁止」というもの。
これまでレッドブルのマシンはこれにより他車より優位に立っていたのでは、と推測されていたからだ。

しかしバレンシアでは不利になるかも、とみられた公式予選でも再び圧倒し、「余裕でポールポジション」を獲得、噂を一蹴してみせた。
22回目のポールポジションを獲得した当人は、「レギュレーションの変更により、僕が何かを失うと全員がみていたけれど、むしろライバルのほうが失ったものは多かったんじゃないの」と、余裕をみせている。

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予選14番手小林可夢偉(ザウバー)、「決勝レースには自信」

小林 可夢偉 (C)Sauber Motorsport
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3戦続いた市街地コースでの予選では最も下となる14番手に終わったザウバー・チームの小林可夢偉だが、それでも決勝レースに向け自信をみせた。

「今日は僕らにとってはとてもトリッキーな一日だった。
ここではタイヤへの熱入れが難しく、グリップが出て来たと思うと突然オーバーヒートしたりするんだ。
それでも全体としてはマシンはいい方向に改善されていると思うよ。
もちろん明日の決勝レースではポイントを獲りたいと思っているし、実際に獲るつもりさ」

ただテクニカル・ディレクターのジェームズ・キー氏は、「金曜日の晩にも作業をし、マシンはだいぶ進展したとは思うが、予選ではそこから最大限のものを引き出すことができなかった。
このグリッド(14-16番手)は決してわれわれが望んでいたものではないからね。
明日はレース戦略が重要なものになるだろう」と、語っている。

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ピレリタイヤ、予選の現行規則に不満

Pirelli F1 Tyre (C)Redbull Racing
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今シーズンからF1タイヤを独占供給するピレリタイヤだが、現行のレギュレーションに対し改善すべき事項があるとの姿勢を明確にした。

これは同タイヤのポール・ヘンベリー/モータースポーツ部門ディレクターが英国メディアの取材に答えたもので、その中で同氏は「現在のレギュレーションでは、タイヤ温存のため予選セッションをドライバーが走らないケースがある。
こうしたケースを改善するため、FIAは予選におけるレギュレーションを改善すべきだ」と主張。

レギュレーションでは、ドライの場合1マシンあたり予選・決勝を通して6セットに制限されていて、このためドライバーは決勝レース用にタイヤを温存しようとして予選セッションでの走りを制限するケースが多いというもの。
実際、ヨーロッパGPの最終予選で1位となったベッテル(レッドブル)は、他のドライバーの動向を確認しながらの走行で、自身のタイムが脅かされないと確信すると直ちにアタックを終了してピットに戻ってしまった。

また最終ピリオドに進出したドライバー(トップ10)は予選で最後に装着したタイヤでのレーススタートを強いられることから、今回のスーティル(フォース・インディア)のように、自ら10番グリッドに甘んじてタイヤを温存すると共に戦略の自由度を優先させるあからさまなケースもみられた。

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F1チーム、「1.6リッターV型6気筒ターボ案」に前向き姿勢

ヨーロッパGPのためバレンシアに集結した各F1チームの首脳は、先にFIA(国際自動車連盟)のF1委員会が示した2014年からの「1.6リッターV型6気筒ターボ案」について、ほぼ意見が一致していることがわかった。

FOTA (C) Formula One Teams Association
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これはFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)のマーティン・ウィットマーシュ会長(マクラーレン)が明らかにしたもの。
手続き的には世界モータースポーツ評議会での決定が必要だが、現場のチーム側で合意がみられたことにより、大きく実現に踏み出したことは間違いない。

「2.4リッターV型8気筒」で戦われている現行のF1エンジンは2013年シーズンから「1.6リッター直列4気筒ターボ」に変更されることがいったん決まったものの、反対の声が強く、「1.6リッターV型6気筒ターボ」へと変更、さらにその実施を2014年に延期するというもの。

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2011/06/25

ヨーロッパGPポールポジションもベッテル(レッドブル)の手に

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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ヨーロッパGPの公式予選が終了。
またしてもポールポジションを獲得したのはレッドブルのベッテルで、これが今シーズン8戦で7回目、自身通算22回目のポール。
またレッドブルのポールポジションは昨年最終戦アブダビGPから9戦連続となった。

2番手にも僚友ウェバーが入り、レッドブルのフロントロウ独占での決勝レースということになった。
最後のアタックでタイムアップしたのはウェバーだけで、他車の動向をみたベッテルは途中でアタックを中断する余裕だった。

以下、3番手ハミルトン(マクラーレン)、4-5番手にフェラーリのアロンソ&マッサ、6番手バトン(マクラーレン)、7-8番手メルセデスGPのロズベルグ&シューマッハ、9番手はノータイムのハイドフェルド(ルノー)、10番手のスーティル(フォース・インディア)はコースインすらせずに順位を確定させた。
(出走しないと決勝レースでのタイヤ選択が自由になる)

ヨーロッパGP公式予選の結果はこちら
ヨーロッパGP画像はこちら

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Q2はベッテル(レッドブル)が最速、ザウバー勢は脱落

予選Q2はほとんどのクルマが最初のアタックを終えた頃、ウィリアムズのマルドナドがマシントラブルで最終区間のコース上にストップ。
ハイドロリック系のトラブルかマシンが動かせずセッションは残り約8分という時点でマシン除去のためいったん赤旗中断となった。
この時点でペトロフ(ルノー)とブエミ(トロ・ロッソ)はまだノータイム。

セッション再開後、上位陣はタイヤ温存で走らず。
結局トップはベッテル(レッドブル)で1'37.305のタイム。
2-3番手にマクラーレンのハミルトン&バトン、4番手アロンソ(フェラーリ)、5番手ウェバー(レッドブル)、6-7番手にメルセデスGPのシューマッハ&ロズベルグ、8番手マッサ(フェラーリ)、9番手ハイドフェルド(ルノー)、10番手にはフォース・インディアのスーティルが最後にペトロフ(ルノー)を蹴落としてQ3への進出を決めた。

他にここで脱落したのはディ・レスタ(フォース・インディア)、バリチェッロ(ウィリアムズ)、小林可夢偉(ザウバー)、マルドナド(ウィリアムズ)、ペレス(ザウバー)、そしてブエミ(トロ・ロッソ)となった。

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予選Q1、小林可夢偉(ザウバー)辛くも通過

ヨーロッパGPの公式予選がスタート。
まず行われたQ1は、フェラーリのマッサがただ一人1分38秒台でトップタイム。
2番手ベッテル(レッドブル)、ただマッサはオブションタイヤでベッテルのほうはプライムタイヤの模様だ。
3番手シューマッハ(メルセデスGP)、4番手ハミルトン(マクラーレン)、5番手ロズベルグ(メルセデスGP)、6番手スーティル(フォース・インディア)、7番手バトン(マクラーレン)、8番手ペレス(ザウバー)、9番手バリチェッロ(ウィリアムズ)、そして10番手がブエミ(トロ・ロッソ)。

アロンソ(フェラーリ)は13番手、ウェバー(レッドブル)は16番手だが、いずれもプライムタイヤ。
小林可夢偉(ザウバー)はギリギリの17番手で辛くもQ2への進出を果たした。
このセッション最後尾はヒスパニアのカーティケヤンだったが、ここでは『107%ルール』をクリア、決勝レースへの出場を確実にした。

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PZeroホワイトが実戦デビュー、アロンソが最速タイムを記録

(C)Pirelli Motorsport
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2011年6月24日、バレンシア

フェラーリのフェルナンド・アロンソが、バレンシア市街地サーキットでのフリー走行2回目でPZeroイエローを履き最速タイムを記録しました。2度の世界チャンピオン経験者である彼は、彼自身が記録した昨年のFP2最速タイム1分39秒283を大きく上回る1分37秒968を記録しました。

カナダのフリー走行でテストされたPZeroホワイト・ミディアム・タイヤが、今週末のレースで実戦デビューを果たしました。フリー走行1回目の最速を記録したのはレッドブル・レーシングのマーク・ウェバーで、PZeroホワイトで1分40秒403を記録しました。これも昨年のFP1タイム(1分41秒175、ニコ・ロズベルグ)よりも速いタイムでした。

上位4名のドライバー、フェルナンド・アロンソ、ルイス・ハミルトン、セバスチャン・ベッテル、ミハエル・シューマッハは、それぞれ異なるチームであるにもかかわらず0.4秒以内にひしめき、PZeroタイヤが様々なマシン特性に適応できる性能と多様性を備えていることが証明されました。

天候は1日を通して曇りで、気温は27度、路面温度は38度までしか上がりませんでした。最初に走り始めた時点ではグリップは非常に低く、路面にはホコリやチリが舞っていましたが、午後になるとやがて路面にはラバーが乗っていきました。

これによってサーキットはラップタイムが大きく向上し、午後にアロンソが記録した最速タイムは昨年のポールタイムからわずか1秒落ちでした。2010年のFP1とポールタイムの差は3.588秒でしたが、これは昨年の中でも最大の部類であり、このサーキットの路面がいかにあっという間に向上するかを示しています。今週末の天気予報は、快方に向かい、土曜と日曜にはさらに暑くなるものと予想されています。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「性能と耐久性の両面において、新しいPZeroホワイト・ミディアム・タイヤ、そしてPZeroイエロー・ソフト・タイヤにとって非常に勇気づけられるスタートを切りました。今シーズンの中でも最も路面が粗い市街地サーキットのひとつではありますが、決勝では大半のドライバーが1回か2回ストップになるのではないかと予想しています。両スペックのラップタイム差は、1秒から1.5秒程度です。新型ミディアム・タイヤは決勝では30周ほどもつはずで、ソフト・タイヤは20周ほどでしょう。我々の目標通りの結果です」

タイヤに関して:
今日は伝説のドライバー、ファン・マヌエル・ファンジオの生誕100周年を迎えました。アルゼンチン出身の彼は1950年モナコGPから1957年ドイツGPまで計13の勝利をピレリタイヤで収めました。ファンジオは1951年、1954年、1957年にはピレリタイヤでワールドチャンピオンに輝いてもおり、ピレリにとって最も成功を収めたドライバーです。

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ヒュルケンバーグ(F.インディア)、「ディ・レスタに謝った」

Nico Hulkenberg (C)Force India F1
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ポール・ディ・レスタのマシンを駆りヨーロッパGPのフリー走行1回目に臨んだフォース・インディアのポール・ディ・レスタ(25歳:イギリス)だったが、ガードレールに接触してマシンを損傷、セッション終了後次のように説明した。

「僕には与えられた時間が少ないので、まだ路面がグリーン(滑りやすい)状態で無理をしたのが良くなかったね。
あそこは時速300キロからブレーキングするんだけど、その時にリヤをロックさせてしまったんだ。
すべては一瞬の出来事で、対処する術はなかったよ。
それでもチームやディ・レスタには迷惑を掛けてしまったので、すぐに謝ったけどね」

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佐藤 琢磨、インディカーシリーズで初のポールポジションをゲット!

佐藤 琢磨 (C)INDY Media
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6月24日、元スーパーアグリF1ドライバーの佐藤 琢磨(KVレーシングテクノロジー)は、アメリカ、インディカーシリーズ第8戦『アイオワコーン・インディ250』予選で、シリーズ参戦2年目にして初のポールポジションを獲得した。同シリーズでの日本人ドライバーのポールポジションはこれが初の快挙となった。

佐藤は、1周0.894マイルのオーバルコースで、2ラップ合計35.6857秒(180.375mph)と2番手のダニカ・パトリックに0.0673秒差をつけた。

アイオワ・コーン・インディ決勝レースは、日本時間6月26日(日)午前10時にスタートする。CS放送『GAORA』では、この模様を生放送で午前9:00 〜 午後1:00(レース終了まで)放映する。

* インディカーシリーズ第8戦アイオワ予選結果はこちら

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17番手・小林可夢偉(ザウバー)、「今日は難しかった」

Sauber Duo (C)BMW Sauber F1
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ヨーロッパGPフリー走行初日を午前・午後共に17番手と、不本意な順位で終えたザウバー・チームの小林可夢偉は、「難しい一日だった」と振り返った。

「今日は僕にとってとても難しい一日になったね。
午前のセッションではスロットルに難があって思うように走れず、予定したプログラムを消化することができなかったんだ。
でも午後になってマシンのフィーリングはだいぶ改善されたし、ラップタイムも向上してきたので全体としてポジティブな印象を持っているよ。
ロングランの感じはいいし、決勝レースに向けてはいいんじゃないかな」

一方、午前は14番手、午後も16番手といずれも小林可夢偉を上回り、復活を印象づけたセルジオ・ペレスは、「すべて順調に運んでいる。
マシンの調子はいいし、体調もバッチリで何も問題ないよ。
もっとペースを上げるため、これから仕事はたくさん残っているけれど、予選が終わってもまた笑顔でいたいね」と、語っている。

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初日トップのアロンソ(フェラーリ)、「初日だけではね」

Fernaodo Alonso (C)Ferrari S.p.A
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スペイン・バレンシアの市街地特設コースで行われたヨーロッパGP初日、地元ファンの声援に応えみごとタイミングモニターの最上位に位置したのはフェラーリ・チームのフェルナンド・アロンソ(29歳:スペイン)だった。

「もちろん自分のタイムがベストだというのはいつだって喜ばしいことだけど、でも今日はまだ初日。
初日にいくら速くても、予選になったらトップより1秒も遅かったというのは今年何回も経験しているからね。
まだ他と比較するのは早計に過ぎるよ。
ましてやここは市街地コース。
路面はセッション毎にどんどん変化するんだから」

それでもアロンソは公式予選での上位グリッド獲得に自信を隠さなかった。

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ベッテル(レッドブル)、イギリスGP以降を想定して「テスト」

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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ヨーロッパGPのフリー走行1回目、明らかに僚友であるウェバーよりも遅いラップが続いたレッドブル・レーシングのベッテルだったが、周囲の予想通り異なるコンポーネンツをテストしていたことがわかった。

これはセッション終了後にクリスチャン・ホーナー代表がドイツ・メディアの取材に答えたもので、「シーズン中のテストが許されないのだから、金曜日、とりわけ1回目のセッションではそのグランプリ以外のための走行をすることはあるさ。
何を試していたかは言えないが、次のグランプリで走ってみて、実際のわれわれの立ち位置がわかることだろう」としている。

周囲の観測では、次戦イギリスGPから制限されるブロウン・ディフューザーについて、新システムを試していたものと推測されている。
これまでこのシステムではとりわけレッドブルとルノーが恩恵を被っていたとみられていて次戦が注目だ。

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2011/06/24

フリー走行2回目は地元アロンソ(フェラーリ)がトップ

Fernaodo Alonso (C)Ferrari S.p.A
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ヨーロッパGPのフリー走行2回目セッションはフェラーリのアロンソがベストタイムをただ一人1分37秒台に入れる1'37.968でトップに立ち、地元のファンを喜ばせた。

2番手には0.227秒差でマクラーレンのハミルトンが、また3番手にはレッドブルのベッテル、そして4番手にはメルセデスGPのシューマッハと4強が一人ずつ並んだ。
さらに5-8番手にもマッサ(フェラーリ)、バトン(マクラーレン)、ウェバー(レッドブル)、ロズベルグ(メルセデスGP)という4チームによる好バトル状態。
これにルノーのハイドフェルド&ペトロフが続いてベスト10を構成した。

ザウバー・チームは復調なったペレスが16番手、小林可夢偉は17番手。
またトロ・ロッソのアルグエルスアリはエンジンにトラブルがあるということで結局このセッションを走ることはできなかった。
また午前のセッションでニコ・ヒュルケンバーグがマシンを痛めたフォース・インディアのディ・レスタだったが、なんとか残り10分で走行までにこぎ着け14番手タイムを記録した。

ヨーロッパGPフリー走行2回目の結果はこちら
ヨーロッパGP画像はこちら

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ヨーロッパGPフリー走行1回目はウェバー(レッドブル)最速

Mark Webber (C)Redbull Racing
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24日(金)、スペイン・バレンシア市街地特設コースを舞台に始められたヨーロッパGPのフリー走行1回目は、本命レッドブルのウェバーが1'40.403というベストタイムでタイミングモニターのトップに位置した。
ただ僚友ベッテルのほうは異なるコンポーネンツを試していたか、終始タイムは伸びず16番手に。
これはザウバー・チームも同様で、復帰したペレス(14番手)に比べ小林可夢偉(16番手)のほうはガレージに留まる時間が長く、そのペースもペレスより終始劣るものだった。

2番手はルノーのペトロフ、ルノーはハイドフェルドのほうも好調で5番手タイム。
3番手アロンソ(フェラーリ)、4番手ハミルトン(マクラーレン)、6番手マッサ(フェラーリ)、7番手バトン(マクラーレン)、8番手にはスーティル(フォース・インディア)、しかし僚友ディ・レスタのマシンをドライブしたヒュルケンバーグはセッション早々にガードレールにヒットしてマシンを損傷させている。
9番手ロズベルグ(メルセデスGP)、10番手はアルグエルスアリ(トロ・ロッソ)だった。
シューマッハ(メルセデスGP)は11番手。
なおヒスパニアのチャンドクはギヤボックスとみられるトラブルでノータイムに終わっている。

ヨーロッパGPフリー走行1回目の結果はこちら
ヨーロッパGP画像はこちら

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S.ペレス(ザウバー)、ヨーロッパGPは予定通り参戦

Sergio Perez (C)Sauber Motorsport AG
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モナコGPの公式予選でクラッシュ。
その後一時入院、次戦カナダGPも体調不良から参戦を見送ったザウバー・チームのセルジオ・ペレス(21歳:メキシコ)だが、24日(金)スタートしたヨーロッパGPには予定通り参戦を果たした。

カナダGPでは現マクラーレン・チーム・テストドライバーであるペドロ・デ・ラ・ロサにシートを託したペレスだったが、今週は小林可夢偉のチームメイトとして02号車のコクピットに納まっている。

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タイヤから見たヨーロッパGP

(C)Pirelli Motorsport
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2011年6月23日、バレンシア

F1シーズンは再びヨーロッパに戻り、バレンシア市街地サーキットで第8戦が行なわれます。ピレリにとってはここでも新たなデビューを迎えることとなります。カナダのフリー走行でテストされたミディアム・タイヤが実戦で初めて使用されるのです。今週末バレンシアでプライムタイヤとして用意されたミディアム・タイヤは、白色の識別マークが刻印され、PZeroホワイトとして知られています。この市街地サーキットにはどこよりも多くのコーナーがあり、タイヤにはシーズン中でも最も高い負荷がかかることになります。重要なコーナーをいくつか確認していきましょう。

サーキットについて:
全長5419mのこのサーキットには、25のコーナー、300km/h近い最高速に達する4本のストレートがあります。

ターン2は比較的低速のコーナーで、空力ダウンフォースは小さくなるため、コーナリング中やトラクション時にはグリップの大半をタイヤの粘着力に頼ることになります。新型ミディアム・タイヤは、従来型に比べて耐久性だけでなくグリップも高められています。アンダーステアを防ぐためには、このグリップが非常に重要な役割を果たします。ソフト・タイヤの方はグリップとパフォーマンスに、より大きな比重が置かれています。

ターン9はラップをまとめる上で鍵となります。橋に向かう路面には段差があり、グリップレベルが大きな問題となります。橋の出口も同様で、さらにその直後にタイトな右コーナーがあるだけになおさらです。続くストレートではエンジンの全パワーを7速まで絞り出し、KERSも使用して最大限のトップスピードまで加速します。全開のパワーに対して、タイヤは最大限のトラクションを発揮しなければならないのです。

ターン17は鋭いコーナーで、アウトラップには瞬時にタイヤに熱を入れるのに役立ちます。ここからは非常に難しいコーナーの連続する区間ですが、ソフト・タイヤを履いていればドライバーは最大限のグリップを得てマシンを完璧にコントロールし、コーナーを攻めていけるでしょう。この連続コーナーは7速で駆け抜けていくため、完璧な軌道でレーシングラインをなぞることが重要です。できるだけきちんとこれを守ることが、タイヤの摩耗を防ぐ方法なのです。ヘビーブレーキングの後、最終コーナー、そしてホームストレートへと進みます。ここでは再びエンジンのフルパワーが発揮されることになります。

ピレリジャパン・プレスリリース

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ヨーロッパGPのレーススチュワードにH-H.フレンツェン氏

FIA(国際自動車連盟)は今日からバレンシア市街地特設コースで行われるヨーロッパGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元ザウバーなどのF1ドライバーであるハインツ・ハラルド・フレンツェン氏(43歳:ドイツ)を指名した。

1994年にザウバー・チームからF1キャリアをスタートさせたフレンツェン氏は、その後ウィリアムズ、ジョーダン、プロスト、アロウズと移籍、しかし2003年の最後のレース(鈴鹿)も馴染み深いザウバーで終えている。
最高位はウィリアムズ(1997年サンマリノGP)とジョーダン(1999年フランスGP&イタリアGP)の3勝。
同氏は昨年もこのグランプリでスチュワードを務めており、これで2年連続での起用になる。

Sauber Junior Drivers (C)Sauber Motorsport AG
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スポーツカーレース時代にはミハエル・シューマッハやカール・ベンドリンガーらと共に『メルセデス3羽カラス』と称せられたことで知られる。

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ヨーロッパGP(バレンシア)、一部コース改修

2010 Mark Webber Scene (C)Redbull Racing
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スペイン・バレンシアの市街地特設コースで行われるヨーロッパGPだが、昨年のグランプリで起きたマーク・ウェバー(レッドブル・レーシング)のアクシデント等を受け、今年は一部コースが変更されたことがわかった。

改修箇所は12コーナーと17コーナーで、それぞれランオフエリアを拡大すると共にタイヤバリアをより安全性の高いものに交換したということだ。

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トゥルーリ(ロータス)、「今年でF1は最後かも」

Jarno Trulli (C)Lotus Racing
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1997年開幕戦オーストラリアGPに当時22歳の若さでF1デビュー(ミナルディ)。
以来、プロストやジョーダン、ルノー、トヨタと多くのチームで活躍、とりわけルノー時代にはモナコGPでポールTOウィンを果たすなどしたヤルノ・トゥルーリ(36歳:イタリア)だが、今年がF1最後のシーズンになる可能性を示唆した。

これはイタリアの専門紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』で語ったもの。
その中でトゥルーリは、「今年は走っていたもう楽しくないんだ。
もちろんロータスはこれまでのようなトップチームではなくこれから成長する新興チームだけど、去年の段階では今年は少なくとも中団を走れると思っていたんだ。
今年が僕にとってF1最後のシーズンになるかも知れない。
でもコバライネン(チームメイト)より後れを取っているのはマシンが僕に合っていないからだよ」と、語っている。

トヨタ時代からトゥルーリがマシンに対し繊細な感覚を大事にすることは知られていたが、今年のロータスはとりわけステアリングのコントロールに不満を持っていると伝えられる。

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2011/06/23

FIA(国際自動車連盟)、エンジン規定の改定案を提言

FIA
「2.4リッターV型8気筒」で戦われている現行のF1エンジンは、2013年シーズンから「1.6リッター直列4気筒ターボ」に変更されることが決まっているものの、チーム側からこれに抵抗する声が多い。
(ルノーは支持、フェラーリやメルセデスらは反対とみられる)

こうした意向を受け、FIA(国際自動車連盟)のF1委員会はエンジンの規格を「1.6リッターV型6気筒ターボ」へと変更、さらにその実施を2014年まで延期することを提言したことがわかった。

ただ、正式にこれを変更するには世界モータースポーツ評議会での決定が必要。
次回の同評議会はヨーロッパGP(6月26日決勝)終了後の27日(月)に行われることになっている。

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ROC(レース・オブ・チャンピオンズ)、今年の開催地で混乱

Race of Champions Image (C)ROC
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世界一のモータースポーツ・ドライバーを決める祭典として馴染み深い『ROC(レース・オブ・チャンピオンズ)』は、今年の開催地としてすでにドイツの『コメルツバンク・アリーナ』(12月3-4日)を決めていたが、同地が使えないことがわかり、この決定を覆した。
同アリーナは、独サッカー一部リーグであるブンデスリーガ『アイントラハト・フランクフルト』の本拠地なのだが、今季のリーグ戦で17位に終わり降格が決定。
これにより、「想定外」の12月試合が組まれることになったため、アリーナが使用不可能となったもの。
なお、新しい開催地は不明。

ROCは昨年は北京の通称『鳥の巣』で行われたが、それ以前はロンドンのウェンブリー・スタジアムでの開催が続いていた。

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イギリスGPも開催コスト増大に悲鳴

British GP Scene (C)Renault F1
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現代F1グランプリ発祥の地とも言えるイギリスだが、先にF1放映権の返上を英『BBC』が考えているとの報道に続き、今度はイギリスGP開催地でプロモーターも兼ねるシルバーストーン・サーキットが開催コストの増大に悲鳴を上げていることがわかった。

同サーキットを持つBRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ)によれば、2010年からの現行の契約では、当初契約ですらもそれまでと比べ最高となる1,160万ポンド(約15億円)と高額だが、契約ではさらに年々増加するシステムになっていて、10年後には約2,000万ポンド(25億8千万円)にも達することになるのだという。

FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)との契約ではほとんどのグランプリが同様に年々契約金額が上がるとも言われていて、F1のコスト削減を図るFIA(国際自動車連盟)の姿勢とは対照的な展開を目指すエクレストン氏の姿勢に苦情が高まりそうだ。

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2011/06/22

FIA(国際自動車連盟)、エンジン・マッピングに規制

McLaren Mercedes『MP4-26』(C)Mercedes Motorsport
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FIA(国際自動車連盟)のチャーリー・ホワイティング/F1レースディレクターが、今週末のヨーロッパGPから「公式予選と決勝レースとの間でエンジン・マッピングを変更してはならない」との新たな規制を各チームに通達したことがわかった。

F1エンジンのマッピングについては1999年から「走行中のエンジンマッピング変更禁止」が定められているが、これまで公式予選と決勝レースとの間の規制はなく、予選には特別のマッピングでエンジンパワーを増大する動きがみられていたもの。

その次のイギリスGPからは、さらにスロットルオフ時のブロウン・ディフューザー使用が事実上禁止されるなど、隠れたレギュレーション破りにFIAは厳しい目を光らせている。

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2011年 ヨーロッパGP:ピレリ、ソフトとミディアムのコンパウンドをスペインへ

(C)Pirelli Motorsport
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2011年6月20日、ミラノ

グランプリ概要:
バレンシアの市街地サーキットの要求は特殊であるため、ピレリは今週末のヨーロッパGPに新型のミディアム・タイヤを投入します。これは2週間前のカナダGPのフリー走行でテストされたものです。PZeroホワイト・ミディアム・タイヤは、開幕5戦で使用されたハード・タイヤほどの耐久性はないものの、速さでは上回ります。ただし、バレンシアでオプションタイヤとして使用されるPZeroイエロー・ソフト・タイヤとは大きな差があります。

ピレリはF1参戦を前にバレンシアで2度のテストを行ないましたが、これは郊外にあるパーマネントサーキットであり、2008年からヨーロッパGPを開催している全長5.419kmの市街地サーキットとは異なるものです。こちらは地元出身のサンティアゴ・カラトラバ設計による非常にモダンな建築で有名な芸術科学都市などの脇を駆け抜けるサーキットです。

バレンシアは、モナコGP、そして最終ラップに首位争いが決着したカナダGPに続いて今季3度目の市街地サーキットになります。

バレンシアのサーキットは他の市街地サーキットとは大きく異なり、様々な種類のコーナーがあり、全開率が比較的高く、スムーズな路面となっています。

ストップ&ゴーと連続する切り返しのサーキット特性ゆえに、タイヤにはトラクションとブレーキング中、そして横方向のグリップ力が得られにくいコーナーの中で、非常に高い負荷がかかります。また、このサーキットは年に一度しか使用されないため、ラバーが乗るにしたがってレース週末を通してグリップレベルが大きく向上していくことになります。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「今年はここまで、市街地サーキットでは素晴らしいレースが展開されてきました。前回のカナダGPは、今シーズンのハイライトのひとつになるでしょう。追い抜きが難しいサーキットではありますが、バレンシアでも同じような展開を期待しています。このコースレイアウトや路面特性、そして非常に暑くなるであろう気候コンディションのため、タイヤの摩耗は非常に激しくなるでしょう。従って、ミディアムとソフトを選択しました。これらのタイヤには充分な耐久性があり、なおかつレース戦略に充分な幅を与えてくれるはずです。両コンパウンドのラップタイム差は1秒ほどになるでしょう。PZeroホワイトについては、元々のスペックよりも少し耐久性を高めるために設計を調整しました。スペインGPからPZeroシルバー・ハード・タイヤの設計を変更したことを受けたものです。PZeroホワイトはカナダGPの金曜フリー走行でテストされ、非常に多くの有益なデータが得られています」

ドライバーのコメント ビタントニオ・リウッツィ(ヒスパニア・レーシング・チーム):
「バレンシアは1周がとても長くてテクニカルだから、実力を最大限に発揮するためには、良いマシンバランスが必要になる。ドライバーにとって最も難しいのはブレーキングとターンイン、そしてオーバーテイクのチャンスを見つけ出すことだ。タイヤにとっても非常に厳しいレースになる。特にリアタイヤは低速コーナーからの脱出でトラクションが強く要求され、非常に大きな負荷がかかるからね。路面特性と路面温度の高さのせいで、リアタイヤをオーバーヒートさせないようにするのが難しいんだ。僕にとって第2のホームレースだし、厳しいレースだから楽しみにしてるよ。タイヤにとっては、バレンシアは耐久性の面で非常に厳しいチャレンジになる。ここまでのところ、様々なコンディションでも非常に良い性能を示してくれているけどね」

ピレリジャパン・プレスリリース

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元F1ドライバー佐藤琢磨、父親の葬儀のため緊急帰国

佐藤 琢磨 (C)Ex.Super Aguri F1
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元スーパー・アグリなどのF1ドライバーで、現在参戦しているIRL(インディ・レーシング・リーグ)では19日(日)行われたミルウォーキー戦で8位フィニッシュしたばかりの佐藤琢磨が、緊急帰国した。
これは、ミルウォーキー戦直前の15日(水)に長く療養中だった父親の和利さん(享年62)を亡くしていたため、その密葬に参加するため。

佐藤琢磨はかねてレーシングドライバーを目指したきっかけを、父親に連れられて観戦した鈴鹿サーキットでのF1日本GPだったと語っていた。

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ピレリ、ヨーロッパGPに「ミディアム仕様」投入

Pirell Tyre Colloring (C)Pirelli Motorsport
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ピレリタイヤでは、今週行われるヨーロッパGPに、初めてミディアム仕様のタイヤをプライムタイヤに、ソフト使用をオブションタイヤとして投入することを明らかにした。

同じ市街地特設コースでも、モンテカルロやモントリオールではソフト仕様がプライムに、また初投入のスーパーソフトをオブションタイヤにしていた。
なおミディアムタイヤは白いロゴとラインで標示される。

これについて同社のポール・ヘンベリー/モータースポーツ部門ディレクターは、「ミディアムタイヤは当初のものより改良が加えられており、ハードほど耐久性は高くないがオブションとはかなりの差がある」と説明している。

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2011/06/21

バトン(マクラーレン)、「バレンシアでもカナダGP再現」

Jenson Button (C)McLaren Group

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先のカナダGPで、劇的な逆転優勝。
昨年の中国GP以来となる通算10勝目を記録したマクラーレン・チームのジェンソン・バトンが、今週末のヨーロッパGP(バレンシア)でもその再現に意欲をみせている。

「カナダGPでの優勝は僕にとってとてもエキサイティングなものになったけれど、でもそのあと過ごした休日で再び冷静にみることができたよ。
勝ったことでモチベーションが高まったか、と良く聞かれるけれど、これまでだって全力でやってきたのだから何か変わった訳ではない。
ただ次のバレンシアは昨年もいい感じで走れたし、僕には合っていると思うから今年のレースも楽しみにしているんだ。
カナダの再現ができたらいいね」

昨年のバトンのヨーロッパGPは、予選7位ながら決勝レースではファステストラップを記録、みごと3位表彰台をゲットしている。

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ロータス・ルノーGP、来季も黒&金色のカラーリングで

Nick Heidfeld (C)Lotus Renault GP
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裁判を経てもなお、クリアな結着が付いたとは言い難い『ロータス本家争い』問題だが、前ルノー・チームで今季はロータス・ルノーGPとして参加しているグループ・ロータス側は、来シーズンも今季と同じく「黒&金色のカラーリング」を続ける意向を明らかにした。

これはグループ・ロータスのダニー・バハール/CEOが語ったもので、同氏は「われわれはこのカラーリングに誇りを持っているし、市販車部門の側からも好ましい評価を得ている。
したがって、われわれは来季もこのカラーリングでF1を戦うことになるだろう」とした。

なお、一方のチーム・ロータス側は、やはり「ロータス」の伝統であるブリティッシュ・グリーンをベースとしたカラーリングでその存在を主張している。

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マクラーレン・チーム、バトンのキープに防衛策

Jenson Button (C)McLaren Group
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先のルイス・ハミルトンに続き、今度はジェンソン・バトンにも移籍話が出たことで、両ドライバーを擁するマクラーレン・チームは警戒を強めているようだ。

地元イギリスの『デイリー・メール』紙らが報じるところによれば、こうした状況を受けマクラーレン・チームではバトンに対し報酬を大幅アップした新しい契約を呈示、引き留め策に走っているという。

伝えられるところでは、2012年のバトンとの契約はチーム側がオブション権を持っているということで、これについては行使される可能性が高いが、注目されるのは2013年以降の去就にあるとみられる。

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2011/06/20

フェラーリの獲得リストはハミルトンよりバトンが上位?

F.Alonso (C)McLaren Group
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先にルイス・ハミルトン(マクラーレン)の移籍先有力候補の一つとして挙げられたフェラーリ・チームだが、実はマッサの後任として狙っているのは僚友バトンのほうではないか、との報道がイギリスの『ニュース・オブ・ザ・ワールド』紙でされている。

それによれば、チームはエースであるフェルナンド・アロンソのチームメイトとしてマッサより強力なドライバーを求めているものの、アロンソ自身はハミルトンよりもバトンのほうを望んでいるのではないか、というもの。

かつて2007年シーズン、アロンソとハミルトンとは共にマクラーレン・チームでドライバー・ラインナップを構成していたが、いずれもタイトルは獲得できず。
(アロンソ&ハミルトン共に1ポイント差でランキング2-3位)
その時のトラウマが残っているのかも知れない。

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英『BBC』、F1放映権の継続を断念か

TV Monitor (C)Scuderia Toro Rosso
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F1熱の高いイギリスで、現在放映権を手中にしている国営の『BBC(The British Broadcasting Corporation):英国放送協会』だが、資金面からこれを見直すのではないか、という噂を『サンデー・タイムズ』紙が伝えている。

長くイギリスでF1放送の顔だったBBCだが、一時ライバルの『ITV』に放映権を奪われ、現在の契約はやっとこれを取り返した2008年から2012年末までの5年間であるとみられる。

しかしFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)に対する年間6千万ポンド(約78億円)とも言われる多額の放映権料について、同社の経営陣から見直しが指示されているとのこと。

F1発祥の国であるイギリスで見直しとなれば、他の国にもその影響が波及しかねないだろう。

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HRT(ヒスパニア・レーシング)の会長に有罪判決

Jose Ramon Carabante (C)Hispania Racing F1 Team
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スペイン・カディスの地方裁判所は、土地売却に関する契約不履行を理由に、HRT(ヒスパニア・レーシング)の大株主で実質的オーナーであるホセ・ラモン・カラバンテ氏(59歳:スペイン)に対し、懲役3か月の有罪判決を言い渡した。

ただ地元スペインの『マルカ』紙によれば、執行猶予が付き実刑にはならないものという。

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2011/06/19

HRT(ヒスパニア・レーシング)、すでに開発を来季にシフト

Colin Kolles (C)Hispania Racing
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昨年の新規参戦チームの中ですっかりチーム・ロータスに水を開けられた感のあるHRT(ヒスパニア・レーシング)だが、同チームのコリン・コレス代表は今年残りの開発作業をすでに来シーズンにシフトしたことを明らかにした。

これはチームの公式サイトで語ったもので、それによれば新マシンの開発で重要な位置を占めるエアロダイナミックスのテストには、メルセデス・モータースポーツの風洞設備を借用することも明らかにした。

今季ここまでの最高位は先のカナダGPで記録したリウッツィの13位で、いまだノーポイント。
新型車の開発が遅れてぶっつけ本番となった今シーズンの轍を踏まえ、来季は万全の態勢でシーズン開幕に望みたいともしている。

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渦中のハミルトン(マクラーレン)、「速いクルマが欲しいだけ」

McLaren Team (C)McLaren Group
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ここに来て急速に高まりつつあるルイス・ハミルトン(マクラーレン)の移籍話だが、当人は次のように釈明した。

「僕の願いはただ一つ。
これはF1ドライバーなら誰でも同じだと思うけれど、世界チャンピオンになることさ。
子どもの頃からそれを夢見て育ってきたし、またそのためにあらゆる努力ししてきたつもりだよ。
そしてたどり着いたのがこのマクラーレン・チームなんだ。
今シーズン、確かにここまではレッドブルのマシンが抜きん出ているけれど、ウチだって彼らを除けばレースに勝利した唯一のチームなんだから、移籍なんて考えてないよ。
僕が欲しいのは速いクルマ。ただそれだけなんだ」

それを裏付けるようにレッドブル&マクラーレン両チームはここまでランキング上位を占めているが、しかしハミルトンは僚友バトン(2位)にも後れを取った4位に甘んじている。

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香港も独自にグランプリ開催狙う

Jaime Alguersuari (C)Scuderia Toro Rosso
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いまや中国の一部となった香港だが、当地HKAA(香港自動車協会)では上海における中国GPとは別に独自に「香港GP」の開催を目論んでいることを明らかにした。

香港ではこの週末レッドブル・レーシングによるデモンストレーションランのためハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)が訪れているが、これを受け同協会の会長が地元紙『南華早報』で明らかにしたもの。

「香港では昔からグランプリ開催に高い関心を持ってきた。
中国GPとしては大陸に先を越されたが、いつかこれを実現させたい。
香港は狭いが、モンテカルロやシンガポールでも市街地グランプリをやっているのだから問題はない」

かつて上海での中国GPが実現する以前は、香港のほうが開催の気運が高まっていたということだ。

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2011/06/18

ルノー、フェラーリ&メルセデスの抵抗に業を煮やす

F1 Engine Image (C)BMW Motorsports
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現在「2.4リッターV型8気筒エンジン」で戦われているF1だが、FIA(国際自動車連盟)は来たる2013年シーズンからこれを「1.6リッター直列4気筒エンジン」に変更することを発表している。
しかしこれについて、フェラーリやメルセデスら有力エンジン・メーカーから反発の声が上がっていることをジャン・トッドFIA会長は明らかにしていて、いまだにその行く末は明確になっていない。

こうした状況に、ルノー・スポールのジャン・フランソワ・コーベ氏は、「それぞれのチーム(メーカー)には事情があるのは理解できる。
しかしこうした重要な方針の決定を、ただいたずらに引き延ばしすることは許されない。
いったい誰がこのスポーツを管理しているのか。
下手をすれば、F1が崩壊することだってあり得る」と、イタリアの『アウトスプリント』でFIAに警告した。

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FIA、イギリスGPからのブロウン・ディフューザー禁止を通達

Image (C)Sauber Motorsport
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FIA(国際自動車連盟)は、いったんスペインGP(5月22日決勝)からの禁止を目指したブロウン・ディフューザーについて、あらためて次々戦イギリスGP(7月10日決勝)から禁止することを各チームに通達した。

現在多くのチームでディフューザーにエンジンの排気を吹き付けるいわゆるブロウン・ディフューザーを採用しているとみられるが、今回制限が加えられるのはスロットルがオフの状態の時に「エンジンのオーバーラン許容を10%に制限」するというもの。
これにより、ブロウン・ディフューザーは大幅に効果を失い、事実上禁止されたのと同じ状態になるとみられる。

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デ・ラ・ロサ(ザウバー)、ヨーロッパGPでもスタンバイ

Pedro de la Rosa (C)Sauber Motorsport
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前戦カナダGPでは、レギュラードライバーであるセルジオ・ペレスの体調不良により急きょマクラーレン・チームから借り出され、再び小林可夢偉のチームメイトとして出場したペドロ・デ・ラ・ロサだが、来週のヨーロッパGP(バレンシア)においてもスタンバイする準備を取っているようだ。

これは、万一ペレスの体調がまだ回復していない場合に備えてのものだが、現在母国メキシコで休養中の本人は、復帰に何も問題ないとして出場の方向という。

なお、バレンシア市街地特設コースで行われるヨーロッパGPは、バルセロナ出身のデ・ラ・ロサにとってスペインGP同様に母国グランプリになる。

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2011/06/17

好調シューマッハ(メルセデスGP)、復活で継続に意欲?

Michael Schumacher (C)Mercedes Motorsports
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開幕から公式予選でQ3に進めないなど、苦戦が強いられたメルセデスGPのミハエル・シューマッハだが、ここ4戦は連続して最終ピリオドに進出、さらに今回のカナダGPでは僚友ニコ・ロズベルグを凌ぎ、復帰以来初となる表彰台獲得を目前にするなど復活のパフォーマンスを発揮してみせた。

これを受け、メルセデス・モータースポーツのノルベルト・ハウグ代表は、「一時は確かにパフォーマンス不足で苦しんでいたシューマッハだが、今回のようなことがあればたちまち一変するものだよ。
DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に転向した弟のラルフだって、最初はずいぶん言われたものだが今は好成績を残している。
この世界、結局は結果が重要なんだ」と、説明した。
(註:ラルフは今季3戦中2回の表彰台でランキング同率3位)

とはいえ、シューマッハとの将来の計画については「まだ白紙状態」と、言明を避けた。
両者の契約は2012年末までとされている。

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ハミルトン(マクラーレン)の事務所、移籍話を完全否定

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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ここに来て急速にその高まりをみせているルイス・ハミルトン(26歳:イギリス)の移籍話だが、現在同選手のマネージメントを行っている『XIX エンターテインメント』事務所ではこれを完全否定した。

同事務所のスポークスマンは、「ハミルトンとマクラーレン・チームとの間では2012年末まで有効な契約が結ばれており、両者共にこれを完全に遂行することで合意している。
いま現在、いずれの立場からも移籍の交渉などはまったく行われていない」と、強調している。

同選手はデビュー以来、父親のアンソニー・ハミルトン氏がマネージメントを行っていたが、開幕前にこれを解消している。
今季、ここまで7戦を終え1勝のみのランキング4位、チームの戦闘力に不満を持っていると伝えられた。
なおF1ではまだ馴染みのない『XIX エンターテインメント』事務所だが、イングランド・サッカーのスーパースターであるデビッド・ベッカム選手をマネージメントするなど、プロスポーツにも大きな影響力を持つとされる。

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エクレストン氏は「暴れん坊ハミルトン」がお好み

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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レース中のアグレッシブ過ぎるドライビングから、非難の的にされることが多くなったマクラーレン・チームのルイス・ハミルトン(26歳:イギリス)だが、「強力な支援者」が現れた。

その姿勢を英『インディペンデント』紙で明らかにしたのは、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)を率いるF1実力者バーニー・エクレストン氏。
同氏はその中で次のように語っている。

「観客がF1レースに望むのは、トップドライバーによるハイレベルなバトルなんだ。
期待しているのはF1マシンのパレードなんかではなく、コース上で繰り広げられる『レース』なんだよ。
かつて、あのアイルトン・セナだってそのドライビング・スタイルが非難されたものだ。
しかしセナにはあれだけの人気があったじゃないか。
そうした意味で、ハミルトンはわれわれに期待に応えるレーシングスタイルを魅せてくれていると言えるんだよ」

他のドライバーとの接触事故が多いとの指摘についても、「下位を走っているドライバーにだってあるが、誰も注目しないので目立たないだけ」と、切って捨てた。

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2011/06/16

2011年再修正F1カレンダー(6/15)

FIA(国際自動車連盟)は再度修正された2011年のF1カレンダーを15日(水)正式発表した。
復活されたバーレーンGPの中止を受け、調整に手間取っていたインドGPが結局当初のスケジュール通り第17戦に戻され全19戦になったもの。

【2011年再修正F1カレンダー】(6/15)

No. 日程 グランプリ 開催地
1 03月27日 オーストラリアGP アルバートパーク市街地特設コース
2 04月10日 マレーシアGP セパン・サーキット
3 04月17日 中国GP 上海サーキット
4 05月08日 トルコGP イスタンブール・サーキット
5 05月22日 スペインGP バルセロナ・サーキット
6 05月29日 モナコGP モンテカルロ市街地特設コース
7 06月12日 カナダGP ジル・ビルニューブ・サーキット
8 06月26日 ヨーロッパGP バレンシア市街地特設コース
9 07月10日 イギリスGP シルバーストーン・サーキット
10 07月24日 ドイツGP ホッケンハイム・リンク
11 07月31日 ハンガリーGP ハンガロリンク
12 08月28日 ベルギーGP スパフランコルシャン・サーキット
13 09月11日 イタリアGP モンツァ・サーキット
14 09月25日 シンガポールGP シンガポール市街地特設コース
15 10月09日 日本GP 鈴鹿サーキット
16 10月16日 韓国GP 韓国サーキット
17 10月30日 インドGP * ジャイピー・グループ・サーキット
18 11月13日 アブダビGP ヤス・マリーナ・サーキット
19 11月27日 ブラジルGP インテルラゴス・サーキット

*サーキットは推定
*インドGPはサーキットの承認が必要

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『マルボロ』、フェラーリとの契約を長期延長

Marlboro (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームのメインスポンサーである『マルボロ』(フィリップモリス社)が、このほど同チームとのスポンサー契約をさらに4年間延長することで合意したことがわかった。

1984年からスタートした両者の関係はこれまで更新を重ね続け、現在の契約は2011年末までだったと伝えられていた。
今回の更新によりこれがさらに2015年までということになり、実に30年以上に渡る長期のパートナーシップ実現ということになった。

ただマルボロは言うまでもなくタバコのブランドで、F1においても現在は広告が禁止されているため同社は昨季途中までバーコードだけにするなどしていたが、現在はほぼカラーリングだけ(?)というつましさに留まっている。

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ハミルトン(マクラーレン)、NASCARマシンを初体験

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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このところ何かと周囲が喧しいマクラーレン・チームのルイス・ハミルトン(26歳:イギリス)だが、カナダGPの後はアメリカに移動、人気のNASCARマシン初体験を楽しんだ。

これは、ワトキンスグレンで行われたもので、NASCARのスター選手であるトニー・スチュワートとマシンをチェンジ、ハミルトンはシボレー・インパラのNASCARマシンを、またスチュワートのほうはマクラーレン・メルセデスのF1マシンをそれぞれドライブしたもの。

当日はあいにく完全なドライコンディションではなかったが、マシンを降りたハミルトンは、「子どもの頃ゴーカートで楽しんだように、NASCARマシンはほんとうに楽しかった。
おかげでこのところの『悪い思い出』をみんな忘れることができたよ」と、語っている。

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2011/06/15

「クビサ(ルノー)、年内復帰もある」と、マネージャー

Robert Kubica (C)Renault F1 UK
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今季開幕前に出場したラリーでの壮絶アクシデントにより入院・リハビリテーションが続いているロータス・ルノーGPのロバート・クビサについて、「年内F1復帰もある」ことを関係者が明らかにした。

これは同選手のパーソナル・マネージャーであるダニエーレ・モレッリ氏がイタリアの専門紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』に語ったもの。

この中で同マネージャーは、「クビサの回復は順調に進んでいるし、骨折した足にも何も問題はない。
最大課題のリハビリテーションも進んでいるし、近くF1シミュレーターでのトレーニングも始めたいと考えているんだ。
今季最終戦のブラジルGPなら、十分に間に合うと確信しているよ」と、期待を込めて語っている。

今年の同チームのドライバー(ハイドフェルド&ペトロフ)の今のペースだと、最終獲得ポイントはいずれも80ポイントほどにしかならないが、昨年のクビサは136ポイントを獲得している。

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チーム・ロータス、着々と戦闘力アップ図る

GE logo (C)Team Lotus

2010年シーズンからの新規参戦チームの中で、一歩抜き出た感のある『チーム・ロータス』(前ロータスF1レーシング)が、さらにそのポジションを固めるべく着々と戦闘力のアップを図っているようだ。

まず技術面では、プライベートの雄ウィリアムズ・チームと提携、自前の設備を持っていないロータスがウィリアムズ・チームの風洞設備をレンタルし、一気にエアロダイナミックスの水準を高めようとしている。

また資本的な面では、世界有数の大手電機メーカーである『GE』(ゼネラル・エレクトリック)との間でスポンサー契約を結んだことを発表。
このパートナーシップは次々戦イギリスGP(7月10日:決勝)から発効するということで、マシンやスタッフのウェア等にGE社のロゴが掲出される予定。

なお、チーム・ロータスのトニー・フェルナンデス代表は格安航空会社『エア・アジア』を経営していて、GE社が同じく航空機エンジンの製造大手であるという繋がりもあるようだ。

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バトン、ピレリPZeroタイヤでドラマチックなカナダGPの勝利を収める

ジェンソン・バトン (C)Pirelli Motorsport
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2011年6月12日、モントリオール

またしてもカナダGPは大興奮のレースとなりました。度重なるセーフティカーの出動、数々のドラマがレースを面白くし、タイヤがその中心的な役割を演じたのです。豪雨による長時間にわたる赤旗中断の後、マクラーレンのジェンソン・バトンがピレリのPZeroF1用タイヤのうち3種類を使用して今シーズン初優勝を飾りました。

バトンはレース序盤にチームメイトと接触し、ドライブスルーペナルティも科せられ、5度のピットストップを行ない、一時は21位まで後退したにもかかわらず、最終ラップにレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルを追い抜き、優勝を果たしました。それは彼の素晴らしいドライビングに加えて、今季の中でも最も様々な出来事が起きたこのレースにおいて、刻々と変わるコンディションに合わせて正しい戦略を採ったことによるものです。

レースはウエットコンディションで最初の4周にわたるセーフティカー先導のもとで始まりました。そのため全車が、初の実戦使用となるPZeroオレンジ・フルウエットを履きました。8周目、最初にPZeroブルー・インターミディエイトに交換したのがバトンでした。これもインターミディエイトの実戦初登場でした。

しかし、レース開始から30分後に再び雨が降り始め、セーフティカーの出動となりました。それからすぐ、コンディションが走行不能なほどに悪化したため24周目にレースは赤旗中断となりました。規定により、レースの再開を待つ間に各チームにはタイヤ交換とマシン整備が許されました。

約2時間後にレースはセーフティカー先導でようやく再開となり、再びPZeroオレンジが使用されました。路面が乾いていくにつれて、上位勢はインターミディエイト、そして最後にはスリックタイヤへと交換しました。バトンは51周目に最後のピットストップを行なってPZeroレッド・スーパーソフトに交換し、残り12周の時点で再びセーフティカーが出動したこともあって、2.7秒差で勝利を収めました。

最終ラップ以外の全ラップをリードしたベッテルは、3回目のピットストップでPZeroレッド・スーパーソフトを履いて2位でフィニッシュ。チームメイトのマーク・ウェバーが3位となりました。最後の8周は熱狂的な表彰台争いが展開され、バトン、ウェバー、ミハエル・シューマッハからのプレッシャーを受けてベッテルが珍しくミスを犯しました。

レースが終わる頃には、レース開始から4時間半近くが経過していました。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「今季これまでに見てきた中で、最もスリリングで予測不可能なレースのひとつでした。ジェンソン・バトンの走りは素晴らしく、表彰台に上った上位3名のポジションも全てが最終ラップに決まったほどでした。ついに今回はウエットレースになり、PZeroオレンジ・フルウエットとPZeroブルー・インターミディエイトの性能が披露されました。レースが再開されてからは、ウエットからインターミディエイトへの交換タイミングが見られ、これは実戦では初めてのことであり、我々としても非常に興味深いところでした。バトンとベッテルが証明した通り、このクロスオーバーポイントが戦略の鍵になるのです。気持ちのこもった走りを見せた小林可夢偉にも大いに楽しませてもらいました。それだけでも、レース中断の間を待つ価値はあったと言えるでしょう。最後の表彰台争いも、間違いなく今シーズンここまでのハイライトのひとつでした」

ピレリジャパン・プレスリリース

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ハミルトン、マクラーレン離脱の噂否定に躍起

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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先のカナダGPの際、レッドブルのモーターホームに出入りしていたことが目撃されたことから火がついたマクラーレン・チーム離脱の噂だが、周辺はその否定に躍起となっている。

「当事者」とされるレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、ハミルトンと話をしたことは認めたものの、「単なる世間話をしただけ」と、噂をあしらった。
また、同代表が「ハミルトンはステファーノ(ドメニカリ:フェラーリ代表)とも会っていたよ」と話したことから、さらに今度はフェラーリ・チーム移籍か、との話も飛び出す事態に広がった。

いずれにせよシーズン前半のこの段階でのこうした移籍話は、その対象とされているとみられるウェバー(レッドブル)やマッサ(フェラーリ)にとって愉快なものではない筈だ。

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2011/06/14

カーティケヤン(ヒスパニア)、ベストリザルト奪われる

Canada GP Batlle (C)Lotus Renault GP
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カナダGPのレーススチュワード(競技審査委員)は、レース後HRT(ヒスパニア・レーシング)のナレイン・カーティケヤンに対しレース結果に20秒加算するペナルティを科した。
これは、レース終盤集団を率いて14位でゴールしたカーティケヤンが、最終シケインをカットしたことが問われたもの。

同選手はこれによりアドバンテージを得たと判断されたが、すでにレースは終わっているためドライブスルー・ペナルティーではなくタイム加算となったもの。
しかしこのペナルティによりカーティケヤンは14位から17位に。
今季最高のリザルトだった筈が、一転降格のショックを受けることとなった。

レース中の接触事故については寛大な判断を示したカナダGPのスチュワードだが、ルール違反には厳しい判断を示した。

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元王者ニキ・ラウダ氏、「F1の危機は近い」と警告

Niki Lauda (C)Ex.Jaguar Racing
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元3回のF1チャンピオンで、自らも死地を脱した経験からとりわけF1の安全面に憧憬の深いニキ・ラウダ氏(62歳:オーストリア)が、FIA(国際自動車連盟)に異例の警告を発している。

それによれば、同氏は最近のルイス・ハミルトン(マクラーレン)のドライビングについて言及、このままでは大事故が起こりかねないと指摘したもの。

「私が感じるに、最近の彼は完全にイッてしまっている。
前戦モナコで警告を受けたにも関わらず、彼はカナダGPでリタイヤするまでのたった7周のうちにウェバー(レッドブル)をスピンに追いやり、バトン(マクラーレン)とは大惨事になりかねない無理なオーバーテイクを仕掛けて自滅しているんだ。
そんな彼をFIAがそのまま放置している理由が私にはわからない。
誰かが大変な目に遭う前に、彼の目を覚まさせなければならないよ。
危機は迫っているんだ」

同氏はまた「モーターレーシングにアグレッシブさは必要だが、その前にこのスポーツや他のドライバーに対する敬意が前提」とも付け加えた。

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ハミルトン(マクラーレン)、レッドブルへの移籍目論む?

McLaren Team (C)McLaren Group
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カナダGPで、僚友のバトンが今季初優勝。
自身が制した中国GPに続きマクラーレン・チームとして今季2勝目を記録、レース後はスタッフと喜びを分かち合ったハミルトンだが、身辺には何やらきな臭い動きがあると指摘されている。

それは、目下F1最強と目されるレッドブル・レーシングへの移籍。
マクラーレンのジュニア・ドライバーとして少年時代からロン・デニス氏と共にあったハミルトンだが、そのデニス氏はすでにチーム代表職から引退。
マネージャーだった父親とも袂を分かつなど、以前とはかなり周囲の状況が変わってきているのが事実だ。

レッドブルではベッテルの長期残留は確実なものの、もう一つのシートについては不明確のまま。
カナダGPのパドックでは、ハミルトンがそのレッドブルのモーターホームに出入りしていたとの目撃情報も伝えられ、憶測を後押ししている。

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カナダGPレース後審議、フェラーリ代表も納得

12日(日)行われたカナダGP決勝レースでは、ウェットコンディションということもありレース中にいくつものアクシデントが発生、中にはレーススチュワード(競技審査委員)により審議の対象とされたものもありその結果が注目されたが、いずれも通常のレーシング・インシデント(出来事)であるとしてペナルティが科せられるケースは発生しなかった。

Stefano Domenicali (C)Ferrari S.p.A
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とりわけ注目されたのは今季初勝利の行方にも影響を及ぼしかねないバトン(マクラーレン)に対するものだったが、これも晴れて「無実」に。
このアクシデントの一方の当事者でもあったアロンソ(フェラーリ)の上司であるステファーノ・ドメニカリ代表も、「アクシデントの原因についてはバトンのほうに責任は多いと思うが、それでもこれは事件ではなく事故。
一方を全面的に責めるというのは妥当なことではない」と、スチュワードの判断に理解を示した。

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2011/06/13

今季初勝利のバトン(マクラーレン)、「勝てなくてもよかった」

Jenson Button (C)McLaren Group
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レース途中ドライブスルー・ペナルティーを科せられるなど不運な状況ながらも、みごと今季初勝利を手にしたマクラーレン・チームのジェンソ・バトンは、「勝てなくてもよかった」と、レースを楽しんだことを明かした。

「ほんとうに長くて難しいレースだった。
ピットインのタイミングを誤ったり、何度も他車と接触するなど波乱ばかりのレースだったけれど、僕自身はドライブをほんとうに楽しめた。
だから、正直言って今日は勝てなかったとしても大満足だったんだ。
それでもこうして勝てたことはほんとうにうれしいけれどね。
ここ(モントリオール)には友人もたくさんいるので、今夜はみんなで祝勝会だ」

ガレージでは恋人の道端ジェシカさんの姿も見られた。
また、チームメイト(ハミルトン)とのアクシデントについては、「彼のことは見えなかったんだ。
申し訳ないことをしたけれど、すでに彼には謝ったよ、問題ない」と、説明している。

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バトン(マクラーレン)の事故調査、処分はなし

Jenson Button (C)McLaren Group
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カナダGPで劇的な勝利を飾ったマクラーレン・チームのジェンソン・バトンだが、唯一気掛かりだったレース後の「審議」も、同グランプリのレーススチュワード(競技審査委員)は処分の対象としないことを確認した。

これは44周目、バトルを演じていたフェラーリのアロンソとの接触について、レース後の審議対象とされていたもの。
アロンソのほうはこれによりリタイヤに追い込まれたが、スチュワードはこれを通常の「レーシング・インシデント(出来事)」と判断した模様。

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悔しい小林可夢偉(ザウバー)、「うまくいかなかった」

小林 可夢偉 (C)Sauber Motorsport
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13番グリッドからのスタートながら、ウェットコンディションから始まった波乱のレースでみごと7番手でフィニッシュ。
連続入賞記録をさらに伸ばしたザウバー・チームの小林可夢偉だったが、レース後は悔しさを滲ませた。

「13番というグリッドからスタートして7位に入ったんだから良いレースじゃなかった訳じゃない。
とにかく決勝レースではポイントを獲得するというのが大事なことだからね。
でも、僕にとっては赤旗中断後の後半部分は決していいレースじゃなかったよ。
ほんとうなら、もっと高いポジションでマシンをゴールまで運びたかったのに、残念ながらそれはうまくいかなかった」と、可夢偉。

一方、同チームのジェームズ・キー/テクニカル・ディレクターは、「ペレスの欠場から始まって、今回はとても起伏の激しい週末だった。
確かに可夢偉はもっといい順位でゴールできたかも知れないが、あの困難なコンディションで7位フィニッシュなんて、彼は素晴らしい仕事をしたよ。
また急なことにもかかわらず代役を引き受けてくれたデ・ラ・ロサにも感謝したい。
13位と17位からのスタートで6ポイントを獲得したんだから、今週は上出来だった」

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大波乱のカナダGPは、バトン(マクラーレン)が今季初勝利

Jenson Button (C)McLaren Group
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ウェットコンディションでスタートしたカナダGPは、約2時間の中断を経ての再開後もセーフティカーが度々入る波乱の展開で、最終的にマクラーレン・チームのジェンソン・バトンが大逆転で今季初勝利を飾って終えた。
バトンの優勝は昨年の中国GP以来の自身通算10勝目。

2位はほとんど勝利を手中に収めながら、最終ラップでスピンしこれを逸したレッドブルのベッテル。
3位もレッドブルのウェバー、4位は復帰後初の表彰台を逸したメルセデスGPのシューマッハ、5位ペトロフ(ルノー)、6位マッサ(フェラーリ)、7位小林可夢偉(ザウバー)、8位アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)、9位バリチェッロ(ウィリアムズ)、そして10位のブエミ(トロ・ロッソ)までが入賞。

一時2位を走るなど大健闘した小林可夢偉だったが、最終ラップの最終コーナーからの立ち上がりでマッサに逆転を許した。
両者の速報タイム差は0.0秒というものだった。
チームメイトのデ・ラ・ロサは12位。

またアロンソ(フェラーリ)はレース再開直後、バトン(マクラーレン)と接触しリタイヤに追い込まれた。

カナダGP決勝レースの結果はこちら
カナダGP画像はこちら

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カナダGPは赤旗中断続く

ウェット宣言によりセーフティカー先導でスタートしたカナダGPは、途中激しい雨のため24周目時点で赤旗中断。
1時間を経過してもなおマシンはホームストレートに待機したままの状態が続いている。

現在の順位は1位ベッテル(レッドブル)、2位に小林可夢偉(ザウバー)、3位マッサ(フェラーリ)、4位ハイドフェルド(ルノー)、5位ペトロフ(ルノー)、6位ディ・レスタ(フォース・インディア)、7位ウェバー(レッドブル)、8位アロンソ(フェラーリ)、9位デ・ラ・ロサ(ザウバー)、10位がバトン(マクラーレン)という順。
ハミルトン(マクラーレン)はアクシデントによりすでにリタイヤしている。

ただしもしこの時点でレースが打ちきりとなっても規定レース距離である70周の75%に達していないためポイントは半分になる。

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2011/06/12

PZeroホワイトがデビューを果たし、PZeroレッドが最速タイムを記録

セバスチャンベッテル (C)Pirelli Motorsport
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2011年6月10日、モントリオール

ピレリのPZeroホワイト・ミディアム・コンパウンド・タイヤが、カナダGPの金曜フリー走行で今後に向けた評価用として2セットずつ提供され、グランプリ週末に初登場しました。

しかしながら、金曜の最速タイムを記録したのはPZeroレッド・スーパーソフト・タイヤでした。ほとんどラバーが載っていない“グリーン”な路面で非常にスリッパリーであったうえ、2度も赤旗中断となったにもかかわらず、昨年のポールポジションタイムまでわずか1000分の2秒と迫るタイムでした。

(C)Pirelli Motorsport
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PZeroホワイトとPZeroレッド・スーパーソフトに加え、PZeroイエロー・ソフトもプライムタイヤとしてこのレースに供給されています。

午前のセッションではメルセデスGPのニコ・ロズベルグが1分15秒591の最速タイムを記録しました。これは2番手のフェラーリのフェルナンド・アロンソに0.5秒以上の差を付けるものでした。両ドライバーともPZeroイエローでこのタイムを記録し、昨年のフリー走行1回目の最速タイム1分18秒127を大きく塗り替えました。

午後のセッションでは、気温24度と暖かく、午前から引き続きドライのままでセッションが行なわれました。各チームはミディアム・タイヤの評価を続けるとともに、PZeroレッド・スーパーソフトを投入してきました。フェラーリのフェルナンド・アロンソがPZeroレッドで1分15秒107の最速タイムを記録し、昨年のポールポジション記録1分15秒105に迫りました。

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小林可夢偉(ザウバー)、「グリップに悩むがポイント獲得目指す」

小林 可夢偉 (C)Sauber Motorsport
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金曜日のフリー走行でクラッシュした小林可夢偉(ザウバー)は、シャシーを交換して土曜日の走行に臨み、13番グリッドを獲得した。

「チームにとって、とても困難な週末になっちゃったね。
昨日のアクシデントで僕のマシンはシャシー交換を強いられたし、今日はデ・ラ・ロサまでクラッシュしちゃって。
ここで一番問題なのは、このコースでは縁石を使わないとタイムが出ないということ。
ところがウチのマシンではグリップがなくなってしまうんだ。
限界で走る時は、ほんとうに注意深さを要求されるよ。
最後のアタックではセクター2の途中までもっとタイムが短縮できる筈のペースだったけれど、シケイン前のバンプで突然グリップがなくなってしまったんだ。
でもペースは改善されつつあるので、明日の決勝レースではポイント獲得を目指したいね」

またペーター・ザウバー代表は、「この週末、これだけの仕事量をこなしてくれたメカニックたちに感謝したい。
可夢偉が獲得した13番というグリッドは、5位入賞を果たしたモナコの時と同じだからまたポイントを獲得してくれるものと確信しているよ」と、語っている。

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107%のダンブロジオ(ヴァージン)、決勝レース参加認められる

Jerome d'Ambrosio (C)Virgin Racing
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カナダGP公式予選Q1でタイムが伸びず『107%ルール』により決勝レースへの進出が除外されたヴァージン・レーシングのジェローム・ダンブロジオ(25歳:ベルギー)だったが、同グランプリのレーススチュワード(競技審査委員)はレース参加を認めたことが確認された。

同チームによれば、ダンブロジオは金曜日に行われたフリー走行2回目セッションで、小林可夢偉(ザウバー)同様4コーナーでクラッシュ。
このアクシデントによりシャシー交換を強いられており、そのためセットアップが不十分で必要なタイムが出せなかったことをスチュワード側が認めてくれたものという。

これによりダンブロジオは日曜日の決勝レースに最後尾の24番グリッドからスタートすることになる。

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ベッテル(レッドブル)、カナダGP初ポールポジション獲得

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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ドライコンディションで行われたカナダGPの公式予選が終了。
ポールポジションを獲得したのは大本命・レッドブルのセバスチャン・ベッテルが獲得。
これは2戦連続で今季7戦中6回目、自身通算21回目。
また前戦モナコに続き、カナダでも初のポールポジションとなった。

2-3番手にはチームメイトどうし熾烈なバトルを演じたフェラーリ勢が入ったが、最後に逆転したアロンソが2番手、マッサが3番手となった。
4番手はウェバー(レッドブル)、5番手にハミルトン(マクラーレン)。
これまで2007年から連続(2009年は開催なし)してポールを獲得してきたハミルトン&バトンだが、今回は3列目に甘んじた。
6番手ロズベルグ(メルセデスGP)、7番手バトン(マクラーレン)、8番手は他の9台とはコースインのタイミングを変えてアタックに臨んだシューマッハ(メルセデスGP)、そして9-10番手がハイドフェルド&ペトロフのルノー勢というトップ10グリッドになった。

明日の決勝レースも天候が心配されている。

カナダGP公式予選の結果はこちら
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予選Q2マッサ(フェラーリ)最速、ザウバー勢は脱落

予選Q2はフェラーリのマッサが1'13.431のベストタイムで最速に。
これにベッテル&ウェバーのレッドブル勢が続き、以下アロンソ(フェラーリ)、ハミルトン(マクラーレン)、ロズベルグ(メルセデスGP)、バトン(マクラーレン)、シューマッハ(メルセデスGP)、そしとペトロフ&ハイドフェルドのルノーゼがトップ10に入った。

ここで脱落したのはディ・レスタ(フォース・インディア)、マルドナド(ウィリアムズ)、小林可夢偉(ザウバー)、スーティル(フォース・インディア)、ブエミ(トロ・ロッソ)、バリチェッロ(ウィリアムズ)、そしてデ・ラ・ロサ(ザウバー)の7台となった。

このあとカナダGPのポールポジションを掛けて予選最終ピリオドが行われる。

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カナダGP予選Q1、アロンソ(フェラーリ)一人1分13秒台でトップ

カナダGPの公式予選がスタート。
心配された天候はまだ持っていて、ドライコンディション。

上位陣はまだプライムタイヤだが、中団以下はオブションタイヤでのアタック。
トップタイムを記録したのはただ一人1分13秒台のタイムをマークしたアロンソ(フェラーリ)。
これにベッテル(レッドブル)、マッサ(フェラーリ)、ハミルトン(マクラーレン)、バトン(マクラーレン)、ウェバー(レッドブル)、ペトロフ(ルノー)、ディ・レスタ(フォース・インディア)、ロズベルグ(メルセデスGP)、スーティル(フォース・インディア)の順。

シューマッハ(メルセデスGP)は11番手。
ザウバー・チームは小林可夢偉15番手、デ・ラ・ロサも17番手で通過。
ここで脱落したのはアルグエルスアリ(トロ・ロッソ)、トゥルーリ(ロータス)、コバライネン(ロータス)、リウッツィ(ヒスパニア)、グロック(ヴァージン)、カーティケヤン(ヒスパニア)、そしてダンブロジオ(ヴァージン)。
このうちダンブロジオは『107%ルール』をクリアしておらず、決勝レースへの出走はレーススチュワード(競技審査委員)の判断に委ねられることになった。

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フリー走行3回目ベッテル最速、デ・ラ・ロサがクラッシュ

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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11日(土)、ジル・ビルニューブ・サーキットで行われたカナダGPのフリー走行3回目セッションは、ドライコンディションで大きな出来事もなく終わろうとしていたが、終了間際にまたもアクシデントが。
前日の小林可夢偉と同じ4コーナーでクラッシュしたのはペレスの代役としてザウバーのマシンをドライブした同僚のペドロ・デ・ラ・ロサ。
コース反対側まではじき飛ばされたマシンはかなりのダメージの模様。
ただしドライバーは無事だった。

セッションは赤旗中断となったが、結局そのまま終了となった。
このセッション、ウェバー(レッドブル)はKERSのトラブルか、1周もせずに終えている。
トップタイムはベッテル(レッドブル)、2番手アロンソ(フェラーリ)、3番手ロズベルグ(メルセデスGP)、4番手マッサ(フェラーリ)、5-6番手にマクラーレンのバトン&ハミルトン、7番手シューマッハ(メルセデスGP)、8番手ペトロフ(ルノー)、9番手スーティル(フォース・インディア)、10番手がディ・レスタ(フォース・インディア)だった。
ザウバーの小林可夢偉は15番手。

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2011/06/11

クラッシュの小林可夢偉(ザウバー)、「完全に僕のミス」

カナダGPフリー走行初日、シケインにおけるクラッシュで赤旗中断の原因を作ってしまったザウバー・チームの小林可夢偉は、「アクシデントは完全に僕のミス」と、説明した。

「ここは専用サーキットではないので、走り始めは路面が滑りやすく全然プログラムを進めることができなかった。
それでも午後になってだいぶ改善されたのでダウンフォースやセットアップを進め、オブションタイヤを履いてさあアタック、となった時にクラッシュしてしまったんだ。
事故は完全に僕のミスで、チームには申し訳ないことをした」

また突然チームメイトが交代したことについて、「ペレスが体調不良というのは心配だけれど、早く完全な状態に戻って欲しいと思ってる。
デ・ラ・ロサについては去年一緒に走っていたので気心が知れている。
何も問題ないし、今週は彼をサポートしたいと思っているよ」と、語っている。

Pedro de la Rosa (C)Sauber Motorsport
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そのデ・ラ・ロサは、「僕がこのチームで走るなんてまったく予想していなかったので驚いた。
シート・ポジションやペダルの調整は大事なことなので時間が掛かってしまったけれど、それでもなんとかコースに出られて良かったよ。
あとは明日走れれば大丈夫さ」と、語っている。

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出場辞退のペレス(ザウバー)、「大丈夫だと思ってた」

Sergio Perez (C)Sauber Motorsport
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FIA(国際自動車連盟)から出場許可をもらい、実際にカナダGPフリー走行1回目セッションにも出走しながらも、結局体調不良ということでその後の参加辞退を申し出たザウバー・チームのセルジオ・ペレス(21歳:メキシコ)は、次のようにその心境を取材記者に説明した。

「もちろん僕自身は万全の体調だと考えていたし、F1ドライブに何も問題はないと考えていたんだ。
ところがフリー走行を走ってみて、ほんとうは身体的にとてもつらい状態であることに気がついた。
F1マシンで走るなら、100%の状態でないととても戦えない。
でも、今の自分がそれには合致していないということなんだよ。
残念ながら、ほんとうの回復にはまだもう少し時間が必要だったということだね」

本来、同チームのリザーブ&テストドライバーとしては2010年GP3チャンピオンであるエステバン・グティエレス(19歳:メキシコ、)が登録されているが、ここまで一度もグランプリのセッションに参加したこともなく代役出走は叶わない状況。
そこでチームは昨季途中まで小林可夢偉の同僚だったペドロ・デ・ラ・ロサ(現マクラーレン/テストドライバー)を指名している。

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赤旗続出のフリー2回目、小林可夢偉(ザウバー)クラッシュ

カナダGPフリー走行2回目セッションは、赤旗中断が続く波乱の展開。
しかしその原因を作った一人はザウバー・チームの小林可夢偉だった。

90分のセッションが残りほぼ30分ほどになった時、最初にクラッシュしたのは午前のヒュルケンバーグからマシンを取り戻したフォース・インディアのスーティル。
コースアウト側のウォールにマシンを接触させ、左側面を損傷させた。
続いて今度は最初のシケイン4コーナーで、1個目の縁石に乗り上げてマシンコントロールを失った小林可夢偉(ザウバー)が2個目のウォールにヒット、こちらは右側面を大破、ダメージはかなり大きかったがドライバーは無事。
セッションは赤旗中断となった。
10分ほどの中断を経て再開した直後、同じ場所で今度はヴァージン・レーシングのダンブロジオが同じようにクラッシュして再び赤旗中断。

Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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結局残り14分で再開、ここでトップタイムを記録したのはフェラーリのアロンソ(1'15.107)だった。
2番手にベッテル(レッドブル)、以下マッサ(フェラーリ)、ハミルトン&バトンのマクラーレン勢、ディ・レスタ(フォース・インディア)、ウェバー(レッドブル)、ペトロフ&ハイドフェルドのルノー勢、そして10番手はバリチェッロ(ウィリアムズ)だった。

別掲のように体調不良を訴えてマシンを降りたペレス(ザウバー)の代役として急きょ指名されたペドロ・デ・ラ・ロサは、しかし体格の違いもあってかマシンの準備に手間取り、やっとコースインしようとした時にチームメイトである小林可夢偉に起因した赤旗中断という皮肉な目に遭った。
それでも周回を重ねるごとにタイムを上げ、初めてのドライブながら全選手中最少となる14周で最後は18番手まで順位を上げてみせた。
(小林可夢偉は15番手)

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ペレス(ザウバー)、体調不良でデ・ラ・ロサに交代

Pedro de la Rosa (C)BMW Sauber F1
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モナコGP公式予選での大クラッシュ後、一時入院を余儀なくされたものの、その後FIA(国際自動車連盟)のメディカルチェックを受け正式にカナダGPへの復帰が叶ったセルジオ・ペレス(ザウバー)だったが、フリー走行1回目セッションを終えたあと、体調が十分でないとして出走を辞退した。

チームは代役に昨シーズン途中まで小林可夢偉の同僚だったベテランのペドロ・デ・ラ・ロサ(40歳:スペイン)を指名した。
デ・ラ・ロサは現在再びマクラーレン・チームに戻っていて、ペーター・ザウバー代表は同チームの配慮に感謝の意を表した。

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カナダGPフリー1回目、ベッテル(レッドブル)がクラッシュ

Mercedes GP Duo (C)Mercedes Motorsports
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事前の予報に反して好コンディションのもとで始められたカナダGPのフリー走行1回目セッションは、メルセデスGPのニコ・ロズベルグが1'15.591の最速タイムを記録、2番手となったアロンソ(フェラーリ)に0.548秒の差をつけて終えた。

メルセデスGPはシューマッハも3番手につけ、好調さを裏付けた。
4番手はマッサ(フェラーリ)、5-6番手にマクラーレンのバトン&ハミルトン、7番手バリチェッロ(ウィリアムズ)、8番手ディ・レスタ(フォース・インディア)、9番手ハイドフェルド(ルノー)、そして10番手がスーティルに代わって走行のヒュルケンバーグ(フォース・インディア)だった。
(トロ・ロッソではブエミの代わりにダニエル・リカルドが走行)

ザウバー勢は復帰したペレスが11番手だったものの、小林可夢偉のほうは20番手。
なおこのセッション終盤、本格的なクイックラップに入ったベッテル(レッドブル)が最終シケインでウォールにクラッシュ、セッションは一時赤旗中断となった。
ドライバーに問題はなかったものの、ベッテルはこのセッション16番手となっている。
(ウェバーのほうは12番手タイム)

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バーレーンGP、今季の復活開催を断念

Bahrain Circuit Image (C)BIC
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いったんは今季のF1カレンダーに復活しながらも、F1チーム側からの反発もあり不安定な状態にあったバーレーンGPだが、このほど主催団体から正式に今年の開催を断念したことが発表された。

これは、BIC(バーレーン国際サーキット)が9日(木)明らかにしたものだが、その裏にはFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏から断念する旨の通達があった模様だ。

これにより最終戦に変更されたインドGPは再び17戦目に戻り、20戦とされた今季のグランプリも全19戦に戻ることになる。

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2011/06/10

タイヤから見たカナダGP

(C)Pirelli Motorsport
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2011年6月9日、モントリオール

モナコGPと同様に、ピレリはモントリオールにもPZeroイエロー・ソフト・タイヤとPZeroレッド・スーパーソフト・タイヤを投入します。カナダはシーズン中でも最もタイヤに厳しいサーキットのひとつです。

サーキットについて:
モナコとは違い、カナダは完全な市街地サーキットではありません。セントローレンス川に浮かぶ人工島の公道を使用しますが、一部はレースの時にしか使用されないパーマネントサーキットとなっているからです。全長4.361 kmのコースを70周して争われますが、路面は非常にスムーズで、グリップレベルも変わりやすくなっています。

大きなブレーキングポイントが6箇所あり、それゆえにシーズン中でも最もブレーキに厳しいサーキットとなっています。加えて3つのシケイン、4つの高速コーナーから構成されています。

コース中盤には2つのシケインとダブルブレーキングの箇所、そして素早い切り返しが要求されるシケインがあり、これがわずか700m足らずの間に連続するタイトなセクションとなっています。これによってタイヤには非常に大きな負荷がかかり、15秒の間にタイヤの表面温度は20度も上昇し、最高で110度にも達します。

1周の中で最もクルマにとってもドライバーやタイヤにとっても厳しいのは、ロングヘアピンへのアプローチです。ここでは、たった130mの距離の間に3秒以下で290km/hから60km/hまで実に230km/hもの減速が要求されます。これによって1100kgもの垂直圧力がフロントタイヤにかかります。このコーナーへの飛び込みが最大のオーバーテイクポイントのひとつになっています。

モントリオールのサーキットは、路面のバリエーションの豊富さでも知られ、ピットレーンがその好例です。ある箇所はアスファルト、ある箇所はコンクリートで、そしてそれぞれが異なる摩擦係数で、ラバーの載り方が異なりグリップのレベルも違ってくるのです。しかし今回投入される2つのPZeroタイヤのコンパウンドは、こうした幅広い路面に対応して安定したパフォーマンスを発揮するよう設計されています。

ピレリジャパン・プレスリリース

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「6レース出場停止」もあった、ハミルトン(マクラーレン)

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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FIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長は、マクラーレン・チームのルイス・ハミルトンについて「6レースの出場停止処分」もあったと、その裏幕を英『ガーディアン』紙で明らかにした。

ここまで数多くのペナルティを受けているハミルトンは、記者に対し「自分が黒人だから」と発言。
直ちにこれはジョークだったと釈明したものの、大きな話題になった。

これについてトッド氏は、「彼は私に書面でこの件について詫びを入れてきたよ。
しかしこれは私が決めることではなく、彼とFIAとの間のものだ。
もちろんわれわれがFIAに対してこれを告発することはできたが、公式にそうしたことはしていない」と、語っている。

またトッド氏はもし実際に処分となった場合には、「6レースの出場停止処分」が考えられたことも明かした。

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ベッテルに後れ取るウェバー(レッドブル)、「タイヤにも原因」

Mark Webber (C)Redbull Racing
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今シーズン、最強のマシンと言われる同じ『RB7』を操りながら、チームメイトであるベッテルにここまで倍近いポイント差を付けられているレッドブル・レーシングのマーク・ウェバーが、カナダのメディアで次のように釈明している。

「チームメイトに後れを取っているのは事実だから、言い訳はしたくない。
それでも強いてその理由を言え、というのなら、タイヤがこれまでのブリヂストンからピレリに変わったことも大きいと言わざるを得ない。
ゴルファーだって、テニスプレーヤーだって、その道具が変わったらプレーにだって影響があるだろう。
F1でタイヤが変わるというのはそうしたものなんだ。
それでも一度勝てば様相はまったく変わってくると思う。
その意味でも、僕は早く勝ちたいんだよ」

ウェバーにとってカナダGPは、2005年(ウィリアムズ)と2010年(レッドブル)の共に5位というのが最高だ。

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セルジオ・ペレス(ザウバー)、カナダGP出場を確認

Sergio Perez (C)Sauber Motorsport AG
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前戦モナコGP公式予選での大クラッシュにより、一時入院を余儀なくされていたザウバー・チームのセルジオ・ペレス(21歳:メキシコ)だが、FIA(国際自動車連盟)の指定ドクターにより行われたメディカルチェックを受けた結果、今日から始まるカナダGPへの出場に問題がないことが確認された。

モナコGPでのアクシデントでは脳しんとうと右足の打撲が伝えられていた。

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2011/06/09

ジャン・トッドFIA会長、2012年のF1全21戦開催を否定

Jean Todt (C)Ferrari S.p.A
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FIA(国際自動車連盟)の世界モータースポーツ評議会は先に2012年のF1カレンダーについて全21戦に渡る年間スケジュールを明らかにしたが、FIAのジャン・トッド会長自らその可能性を否定して注目を集めている。

これはスペイン『ディアリオ・スポルト』紙に語ったもので、その中でこのフランス人は、「とりあえず発表されたものが21戦ということで、これは確定したものではない。
私自身、最大でも全20戦以内になると考えていて、実際に21戦ということにはならないだろう」と、語っている。

発表された21戦のうちどこのグランプリが脱落するかについては言及しなかったものの、少なくともトルコGPは現在バーニー・エクレストン氏との間で開催権料について合意がされていないと伝えられていて、その候補であるようだ。

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BRDC会長のデイモン・ヒル氏、「再任を望まず」

Damon Hill/Williams FW18 (C)Williams F1
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イギリスGPの開催地シルバーストーン・サーキットのオーナーでもありイギリスを代表するクラブであるBRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ)のデイモン・ヒル会長だが、今年8月末までとされる会長の任期を前に、再任を望まず今季限りで退任する意向を表明した。

「物言う会長」として、これまでイギリスGPの開催問題やサーキットの安全性など、多岐に渡る分野でその存在感を露わにしてきたヒル氏だが、「今後は子どもたちとの自由な時間を大切にしたい」と、語っている。

1992年にブラバム・チームから31歳という遅咲きでF1デビューしたヒル氏は、1996年にウィリアムズ・ルノーでチャンピオンに輝き、父グラハム・ヒルに続き親子2代での栄冠を獲得した。

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エマーソン・フィティパルディ氏、カナダGPのスチュワードに

Emerson Fittipaldi (C)Lotus F1 Racing
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FIA(国際自動車連盟)は、今週末行われるカナダGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元2回のF1チャンピオンであるエマーソン・フィティパルディ(64歳:ブラジル)氏を指名したことを明らかにした。

1970年、23歳でロータス・チームからF1デビューを果たしたフィティパルディ氏は、通算14勝、1972年には当時史上最年少となる初めてのチャンピオンを獲得した。
(*その後2005年にアロンソ、2008年にハミルトン、そして2010年にはベッテルにより更新された)

F1引退後のフィティパルディ氏は兄と共に自身のチームでF1参戦した他、アメリカに渡ってからは2度に渡ってインディ500レースを制した上に、1989年にはCARTチャンピオンにも輝いている。
また兄のウィルソン、甥のクリスチャンもまたF1ドライバーとして活躍したことで知られる。

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2011/06/08

ウィリアムズ・チーム、窮地脱出に背水の陣

Rubens Barrichello (C)Williams F1
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今シーズン、これまでにない苦戦を続けるウィリアムズ・チームでは、今週末行われるカナダGPにおいても、大掛かりなバージョンアップによって戦闘力の回復を図っている。

同チームのサム・マイケル/テクニカル・ディレクターによれば、今週投入されるマシンでは、フロントウィングやバージボード、さらにリヤ部分ではディフューザーなどエアロダイナミックス、そしてブレーキシステムの改善などが図られているとのことだ。

前戦モナコGPでバリチェッロが9位に入ったのが、チームにとって今季初ポイント獲得となっている。

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マックス・モズレー前FIA会長、「バーレーンGPの復活不可能」

Max Mosley (C)RedBull Racing
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FIA(国際自動車連盟)の世界モータースポーツ評議会でその復活が明らかにされたバーレーンGPだが、その実現性についてFIAの前会長マックス・モズレー氏が英『BBCスポーツ』で注目すべき発言をしている。

「いったん合意されたF1カレンダーを変更するには、すべてのチームの合意が必要なんだ。
バーレーンGPの復活に、それがあると思うかい。
すでに反対の意思を明確にしているチームもあるし、私は到底不可能なことだと確信するね。
そもそもグラシア(FIA副会長)が現地で話を聞いたのは、有利な情報を提供するだけの面子だったじゃないか。
こういうことは、反対勢力の話も聞かなくては、ね」

かつてF1を、そしてFIAをコントロールした人間の発言だけに、重みがありそうだ。

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ヴァージン・レーシング、リーフィールド移転の噂否定

Super Aguri Factory (C)Super Aguri F1
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今季マシンの不調から、開発の責任者だったニック・ワースとの訣別を決めたヴァージン・レーシングだが、これに伴う開発拠点の噂を否定した。

F3時代から、同チームの本拠はドニントンパークにあるが、ワース氏が開発を担当してからはバンベリーのワース・リサーチ内に置かれていた。
しかし同氏との関係がなくなったことから、リーフィールド(かつてアロウズやスーパーアグリがファクトリーを構えていた)への移転がささやかれていたもの。

ただ、移転にも巨額の費用が掛かり、チームにとって負担になりかねない状況だ。

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2011/06/07

2011年カナダGP、ピレリのPZeroレッド・スーパーソフト、再び登場

(C)Pirelli Motorsport
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2011年6月6日、ミラノ

グランプリ概略
大興奮のモナコGPではピレリのスーパーソフト・タイヤがデビューを果たしましたが、次のカナダGPでも同様の2スペック、PZeroレッド・スーパーソフトとPZeroイエロー・ソフトが投入されます。

モナコと同様に、カナダGPも半公道サーキットでの開催となります。しかしジル・ビルヌーブ・サーキットはモナコよりも高速で、なおかつ低グリップな路面となっています。こうした特徴によって、タイヤの摩耗はモナコGPとはまた異なった傾向を示すことになるでしょう。激しいブレーキングと最大限のトラクションが要求される箇所もあり、タイヤにとってはそれらも重要なポイントになります。

それゆえに、モナコGPで見られたような50周以上にわたるロングスティントは難しそうで、カナダGPは再びスプリントレースの激しいバトルとなるでしょう。

モントリオールのサーキットでは、タイヤの摩耗が非常に重要な要素になります。それゆえに、カナダGPは伝統的にシーズンの中でも最も面白いレースのひとつとなっているのです。1978年の初開催以来、サーキットには何度も改修が重ねられてきました。特にタイヤに大きな影響を及ぼす要素としては、昨年に路面の再舗装が行われ、2005年にはこれまでより高い縁石が増設されています。

このサーキットでは年に2回、F1とNASCARしか大きなレースが開催されません。それゆえ、レース週末の間に路面にはタイヤのラバーが載ってグリップレベルは大きく向上することになります。

カナダGPの金曜日に行なわれる2回のフリー走行では、将来に向けた評価用として、新型ミディアム・タイヤが各ドライバーに2セットずつ与えられます。

ピレリジャパン・プレスリリース

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ニコ・ロズベルグに『ロレンツォ・バンディーニ賞』

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsports
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優れたレーシングドライバーに与えられる『ロレンツォ・バンディーニ賞』が、今年はメルセデスGPのニコ・ロズベルグ(25歳:ドイツ)に与えられた。

1961年クーパー・マセラティでF1デビューしたバンディーニは、その後フェラーリに移籍、1964年オーストリアGPで初優勝を果たし、フェラーリのエースとなったものの、1967年のモナコGPでクラッシュ・炎上、壮絶な死を遂げた。享年31。

昨年の受賞者はハミルトン(マクラーレン)。
過去ベッテル(レッドブル)、クビサ(ルノー)、それ以前にはマッサ、アロンソ、シューマッハ、ライコネン、バトンら多くのF1ドライバーが受賞している。

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ピレリタイヤ首脳、カナダとモナコとは違う

小林 可夢偉 (C)Sauber Motorsport
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今シーズン、F1タイヤを独占供給しているピレリでは、前戦モナコGPに続き今週行われるカナダGPにおいてもソフトタイヤをプライムに、また初投入したスーパーソフトをオブションタイヤにしたことをすでに発表しているが、これについて同タイヤのポール・ヘンベリー/モータースポーツ部門ディレクターは次のように念を押している。

「確かにモナコとカナダはどちらも市街地特設コースで、われわれが用意したのも同じスペックのタイヤということになる。
しかしジル・ビルニューブ・サーキット(カナダGP)のコースを考えると、モナコのような1ストップ作戦というのはここでは容易ではないと考えている。
戦略についてはあくまでもチーム側が考えるものだが、われわれは大いなる関心を持ってそれを見つめようと思っているよ」

モナコGPの上位フィニッシャーの中で、1ストップを成功させたのは優勝したベッテル(レッドブル)と5位の小林可夢偉(ザウバー)だけだった。

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フランスGP、ベルギーGPと交互開催で復活か

French GP Scene (C)Ex.Honda Racing
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1950年のF1黎明期からの著名レースであるにもかかわらず、2008年のマニクールを最後に開催が途絶えているフランスGPだが、ベルギーGPとの交互開催という形で復活が実現する可能性が出て来たようだ。

これは地元フランスの『ディマンシュ・ジャーナル』紙が報じたもの。
それによれば、ベルギーGPの主催者であるアンドレ・マース氏の話としてすでにフランスGP関係者から打診があったと伝えている。

共にFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)が要求する開催料の捻出に苦しむ両グランプリだが、交互開催という形で生き残りを図ることになるかも知れない。

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2011/06/06

中嶋一貴(元ウィリアムズ)、フォーミュラ・ニッポン優勝

中嶋 一貴 (C)Motorsports Forum

元ウィリアムズのF1ドライバーで、トヨタの育成ドライバーでもあった中嶋一貴(26歳)が、スウィフト・トヨタを駆った国内復帰2戦目となるフォーミュラ・ニッポン(オートポリス戦: 6月5日決勝)でみごと優勝を遂げた。

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レッドブル、KERSのバッテリーに日産の技術投入か

Redbull/Infiniti (C)RedBull Racing
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イギリスのメディア『ファット・カー?』が報じたところによれば、かねて「KERS」(運動エネルギー回収システム)のシステム開発に苦戦しているとされるレッドブル・レーシングが、日産が誇るエレクトロニクス関連技術を投入する可能性があるということだ。

元々ルノー社の傘下にある日産自動車は、今季『インフィニティ』ブランドでレッドブル・レーシングのスポンサーを務めているが、今後テクニカル・パートナーとしてさらに関与を深めることになるかも知れない。

ちなみにかつてルノーのマシンが誇ったロケットスタートは、日産からの技術投与の結果というのが定評だ。

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ロータス・ルノーGP、資金難続けばルノーと訣別も

Nick Heidfeld (C)Lotus Renault GP
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その母体がグループ・ロータスに移ったことにより、今季はロータス・ルノーGPとして参戦する元ルノー・チームだが、思わぬ資金難に見舞われていて、このまま解決が図られなければ来季はルノー・エンジンを失う可能性も出て来たという。

新体制になった同チームでは、ジェラール・ロペス代表が中心となって運営しているが、その手法からスポンサーの離脱が起きているうえ、ロシア・マネーの導入に期待されたヴィタリー・ペトロフもスポンサー獲得には思うように寄与していないとのこと。

開幕序盤こそ連続表彰台を勝ち取るなどその戦闘力の高さをみせたロータス・ルノーGPだが、このところは苦戦が続いている。

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2011/06/05

ロータス・ルノーGP、カナダGPは「特例」でJPSカラー

John Player Special (C)Lotus F1 Racing
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今シーズン、ロータス・ルノーGPへと体制を変更した前ルノー・チームでは、開幕から1980年代のロータスのマシンをイメージさせる黒と金のJPS(ジョン・プレイヤー・スペシャル)カラーを採用しているが、来週のカナダGPでは「特例」でこのままの参戦が認められることがわかった。

カナダGPが行われるケベック州はたばこ広告に対して非常に厳しい所で、今年の同チームのマシンは「たばこ産業のスポンサーシップを受けていた1980年代のマシンをイメージさせる」として難色を示していたもの。

しかしこれについて同チームのエリック・ブイユ代表は、「現在のチームがたばこ産業とは一切関係がなく、支援も受けていないことを説明、理解してもらった」と語り、従前のカラーリングで参加することが可能になったことを明らかにした。
ただこれは今回だけのもので、来年以降については白紙ということだ。

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M.ウェバー(レッドブル)、バーレーンGP復活に異議

Mark Webber (C)Redbull Racing
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元GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)理事で、かねてF1レースの安全確保に一家言を持つレッドブルのマーク・ウェバーが、このほど世界モータースポーツ評議会が決定したバーレーンGPの復活に異議を唱えている。

「この決定は明らかに誤りだ。
現在の状況で、われわれは決してバーレーンで安全なイベントが行われるとは考えていない。
その意味で、僕の考えては2月の段階と少しの変化もないよ。
その国で国民が傷ついている時、どうしてわれわれが平気な顔してグランプリレースを走っていられるだろうか。
もしほんとうにFIAがこんな状況のままでバーレーンGPを強行するのだとしたら、僕には驚きだね」

バーレーンGPが復活すれば今年は予定通り全20戦。
来シーズンはさらにアメリカを加えて全21戦をバーニー・エクレストン氏は予定している。

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M.シューマッハ、長者番付ではチャンピオンに復活

Michael Schumacher (C)Brawn GP F1 Team
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7度のF1チャンピオンというタイトルを下げながら復活も、これまでのところ思った成績が残せていないミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)だが、収入だけについていえば、再びF1の頂点に立ったことがわかった。
これは、アメリカの著名誌『フォーブス』がこのほど発表した世界の『スポーツ選手長者番付』で明らかになったもの。

それによればシューマッハの収入は3400万ドル(約27億円)で世界の総合9位、レーシングドライバーとして最高位に君臨している。
F1ドライバーとしてこれに次いだのは11位フェラーリのアロンソで3200万ドル(約26億円)、またマクラーレンのハミルトンが3000万ドル(約24億円)で15位。

ちなみに総合で1位にランクされたのはゴルフのタイガー・ウッズ選手で7500万ドル(約60億円)だった。
全体として前年より1割程度収入金額は減少しているということだ。

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2011/06/04

2012年暫定F1カレンダー(6/03)

3日(金)、FIA(国際自動車連盟)は早くも2012年の確定F1カレンダーを発表した。
それによれば史上最多となる全21戦、2007年のインディアナポリス以来途絶えていたアメリカGPが復活する。

【2012年F1カレンダー】(6/03)

No. 日程 グランプリ 開催地
1 03月11日 バーレーンGP バーレーン・サーキット
2 03月18日 オーストラリアGP アルバートパーク市街地特設コース
3 04月01日 マレーシアGP セパン・サーキット
4 04月08日 中国GP 上海サーキット
5 04月22日 韓国GP 韓国サーキット
6 05月06日 トルコGP * イスタンブール・サーキット
7 05月20日 スペインGP バルセロナ・サーキット
8 05月27日 モナコGP モンテカルロ市街地特設コース
9 06月10日 カナダGP ジル・ビルニューブ・サーキット
10 06月17日 アメリカGP オースティン・スピードウェイ
11 07月01日 ヨーロッパGP バレンシア市街地特設コース
12 07月15日 イギリスGP シルバーストーン・サーキット
13 07月29日 ドイツGP ホッケンハイム・リンク
14 08月05日 ハンガリーGP ハンガロリンク
15 09月02日 ベルギーGP スパフランコルシャン・サーキット
16 09月09日 イタリアGP モンツァ・サーキット
17 09月30日 シンガポールGP シンガポール市街地特設コース
18 10月14日 日本GP 鈴鹿サーキット
19 10月28日 インドGP ジャイピー・グループ・サーキット
20 11月11日 アブダビGP ヤス・マリーナ・サーキット
20 11月25日 ブラジルGP インテルラゴス・サーキット

*サーキットは推定
*トルコGPは施設の承認が必要。

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2013年からのエンジン変更案、なおも先行き不透明

F1 Engine Image (C)BMW Motorsports
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FIA(国際自動車連盟)はすでに2013年シーズンから、現行の2.4リッターV型8気筒エンジンに変え、2013年からは1.6リッター直列4気筒エンジンとすることを明らかにしていて、今回の世界モータースポーツ評議会においてもそれが確認されたが、現実にはまだ先行きが不透明であるようだ。

エンジン規定の変更により、F1のコスト削減や新たなメーカーの参入が期待される一方、フェラーリなどは1.6リッター直列4気筒エンジンがモータースポーツ最高峰であるF1にはふさわしくないとして終始反対の姿勢を崩していない。

FIAは、こうしたテクニカル・レギュレーションについて最終決定を6月末まで延期し、なお実現の方向を模策している。

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2011年修正F1カレンダー(6/03)

3日(金)、FIA(国際自動車連盟)は2011年の修正F1カレンダーを発表した。
いったん中止とされたバーレーンGPが第17戦として復活、またインドGPは最終の第20戦として12月に変更された。
これにより、再び今季は史上最多20戦となる。
なお、まだFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)との調整が残されている。

【2011年修正F1カレンダー】(6/03)

No. 日程 グランプリ 開催地
1 03月27日 オーストラリアGP アルバートパーク市街地特設コース
2 04月10日 マレーシアGP セパン・サーキット
3 04月17日 中国GP 上海サーキット
4 05月08日 トルコGP イスタンブール・サーキット
5 05月22日 スペインGP バルセロナ・サーキット
6 05月29日 モナコGP モンテカルロ市街地特設コース
7 06月12日 カナダGP ジル・ビルニューブ・サーキット
8 06月26日 ヨーロッパGP バレンシア市街地特設コース
9 07月10日 イギリスGP シルバーストーン・サーキット
10 07月24日 ドイツGP ホッケンハイム・リンク
11 07月31日 ハンガリーGP ハンガロリンク
12 08月28日 ベルギーGP スパフランコルシャン・サーキット
13 09月11日 イタリアGP モンツァ・サーキット
14 09月25日 シンガポールGP シンガポール市街地特設コース
15 10月09日 日本GP 鈴鹿サーキット
16 10月16日 韓国GP 韓国サーキット
17 03月13日 バーレーンGP バーレーン・サーキット
18 11月13日 アブダビGP ヤス・マリーナ・サーキット
19 11月27日 ブラジルGP インテルラゴス・サーキット
20 10月30日 インドGP * ジャイピー・グループ・サーキット

*サーキットは推定
*インドGPは施設の承認が必要。

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FIA、バーレーンGPの年内復活開催を決定

Bahrain Circuit Image (C)BIC
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FIA(国際自動車連盟)の世界モータースポーツ評議会は、課題とされていたバーレーンGPの年内復活開催について、今年10月30日(日)に行うことを決定した。

同日にはインドGPが予定されていたが、こちらは11月27日のブラジルGPの後、12月にスケジュールを変更する予定という。
インドGPは今季最終戦になると共に、FIA年次総会、授賞式をも開催する予定。

ただ、これについてまだチーム側の了解は得ておらず、先行きはまだ不透明のままだ。

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2011/06/03

ペレス(ザウバー)、カナダGP出走に向けFIAの検査へ

Sergio Perez (C)Sauber Motorsport AG
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先のモナコGP公式予選中トンネル出口でコースアウトし、ヌーベルシケインのバリアに大クラッシュするアクシデントに見舞われたザウバー・チームのセルジオ・ペレスが、次戦カナダGPへの出走を目指しFIA(国際自動車連盟)によるメディカルチェックを受けることになった。

検査を担当するのはFIAの担当医であるゲイリー・ハートスタイン博士になる予定。
なおレギュレーション上、この検査でOKが出ないことにはペレスの参戦はあり得ないことになっている。

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本日世界モータースポーツ評議会も、バーレーンGPは……

FIA
今日3日(金)、FIA(国際自動車連盟)は世界モータースポーツ評議会をスペインのバルセロナで行う予定だ。
F1関係者が注目するのは、今季開幕戦として設定されながらも国内の政情不安から中止となったバーレーンGPの復活があるかどうかだ。

これを見越し、バーレーン政府は1日(水)に非常事態宣言の解除を行ったものの、中東カタールの衛星放送『アルジャジーラ』は、なお国内で混乱が続いていることを明らかにした。

バーニー・エクレストン氏が復活を目指す一方で、すでにF1チームの集まりであるFOTAは過密日程を理由に復活に反対の姿勢をみせている。

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ヴァージン・レーシング、ニック・ワースT/Dを解雇

Virgin 『MVR-02』 (C)Marussia Virgin Racing
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昨年に続き、今シーズンも不振を続けるヴァージン・レーシングが、ついにテクニカル・ディレクターのニック・ワース氏を解雇する処分に打って出た。

同チームのマシンはワース氏が率いる『ワース・リサーチ社』がコンピュータによるCFD(計算流体力学)によって開発されたものだが、昨年は燃料タンクの容量不足からレースを走りきれないという醜態を演じたうえ、今シーズンも目標とされた「常にQ2進出」という目標には到底届かない状況で、チームは同社との契約も解除した模様。

同チームは今後車内で開発を行う方針を示しているが、具体的にはやはり既存のテクニカル・パートナーを探すことになるようだ。
もちろん、今度は風洞設備も使って開発することになるだろう。

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2011/06/02

メルセデスGP、ロズベルグとさらなる長期の契約延長か

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsport
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今シーズンいまだ勝利はないものの、確実に戦闘力アップを果たしているとみられるメルセデスGPで、早くも同チームのニコ・ロズベルグとの間で長期に渡る契約延長の話が伝えられている。
これは地元ドイツの『スポルト・ビルト』が報じたもので、それによれば契約は2016年までの5年間、契約金の総額は8千万ユーロ(約93億円)という巨額のもの。

金看板のミハエル・シューマッハがいまいち結果を残せない中、メルセデスGPが将来性あるドイツ人ドライバーのシンボル格であるロズベルグの確保に乗り出すことは理解できるが、まだ一度もグランプリに勝利したことのないドライバーへの契約金としては前例のない金額と言えそうだ。

レッドブルにはベッテル、マクラーレンにはハミルトン、そしてフェラーリにはアロンソという絶対エースがいずれも長期に君臨する中、ロズベルグがこれを受け入れる可能性は高そうだ。

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ルノー・チーム代表、厳しい現状を吐露

E.Boullier & N.Heidfeld (C)Renault F1 UK
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今シーズン、開幕前にいきなりエースドライバーであるロバート・クビサを欠くなど苦しいスタートを切ったルノー・チーム(ロータス・ルノーGP)だが、チーム・ロータスに対して起こした名称問題を巡る訴訟も失敗、さらなる困難な状況なのではないかとみられている。

しかしこれについて同チームのエリック・ブイユ代表は、「われわれチームが苦境に陥っているとの憶測は正確なものでない。
チームが資金難で親会社(グループ・ロータス)に支払いを肩代わりしているなんていう噂は、おそらくウチから解雇された元スタッフかなんかがでっち上げた与太話に過ぎないよ」と、釈明。

ただドライバーについて、「ハイドフェルドは間違いなく有能なドライバーだが、しかしクビサの代役としての評価を求められるならば、クエスチョンマークかな。
日曜日のペースに不満はないが、予選のスピードに難がある。
グリッドが11番や13番というのでは、ポイント獲得も難しくなってしまうからね」と、語った。

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モナコGP、ペレスの事故受け来季はシケイン改修へ

Monaco Chicane (C)Sauber Motorsport AG
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今回同様に起きたいくつかのトンネル出口でのアクシデントの中で、ペレス(ザウバー)の被害をとりわけ深刻にさせた原因の一つにシケイン入口のガードレールが挙げられている。

ここは道路中央部に位置しているため危険な立地であることは誰も疑わないが、一方でクラッシュした際の作業にあたるクレーンが2基設置されているため、グランプリの運営にあたるモナコ自動車クラブでは動かしがたいとしていたもの。

しかし今回のペレスのアクシデントを受け、安全を何より最優先させるFIA(国際自動車連盟)は、来年に向け街路樹もろとも位置を大幅に変更することを決断した模様だ。
ただこれによりコースそのものが変更されるのではなく、ランオフエリアが拡大されることになる見通しだ。

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2011/06/01

小林可夢偉(ザウバー)、ただいまホームレス中

小林可夢偉 (C)Sauber Motorsport
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スイスの『サンタグ・ブレック』が報じるところによれば、ザウバー・チームの小林可夢偉は現在ホームレス状態なのであるという。
それによれば小林はこれまで住んでいたパリのアパートを引き払ったということだが、その後はホテルを転々としていて、いまだ住居が定まっていないとのこと。

同紙の記者がチームの本拠であるスイスへの引っ越しの可能性について尋ねたところ、「それは一つのいい考えだけど、まだ何も決まっていない。
とにかく今はスーツケース一つのホームレス状態なんだ」と、語っているという。

さらに、「だからいまどこに税金を払ったらいいのか、分からないんだよ」と、付け加えているそうだ。

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ハミルトン(マクラーレン)、マッサらに謝罪も受け入れられず

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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マクラーレン・チームのルイス・ハミルトンは、モナコGP決勝レース中に自ら起こしたマッサ(フェラーリ)やマルドナド(ウィリアムズ)らとの接触事故について、レース後謝罪の意志を表したが、いずれも受け入れられたとは言い難い状況のようだ。

ハミルトンは、「今回の件でマッサやマルドナドを怒らせてしまっているんだとしたら、僕は最大限の尊敬と共に彼らに謝罪をしたい。
彼らは二人とも素晴らしいドライバーなんだしね。
僕は今回の件で、誰かを不快にさせるまったく意図はなかったんだ」と謝罪。
しかしハミルトンはレース後、「みんなレーシングを見たいと思っているのに、実際にショーを演じようとすると罰せられるんだ。馬鹿げてるよ」と、吐き捨てていた。

しかしこの謝罪に対しマッサは伊『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙で、「ハミルトンの取った行為はまさにクレージーだ。
僕だけでなく、彼は他のドライバーをも危険に陥れている。
もっと厳罰に処さなければ、それでも彼が行為を改めることはないだろう」と指摘。

またマルドナドも、「こうした件についてハミルトンと話つもりはない。
だって彼がそうした行動について反省することなんかないからね」と、モータースポーツ・マガジンに語っている。

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ペレス(ザウバー)退院、カナダGPへの出走を目指す

Sergio Perez (C)Sauber Motorsport AG
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先のモナコGP公式予選での大クラッシュによりモンテカルロにプリンセス・グレース病院に入院を余儀なくされていたザウバー・チームのセルジオ・ペレスが、30日(月)に退院、自宅に戻ったことがわかった。

ペレスは「正直言って、事故の瞬間のことは記憶がない。
その後、僕がどのように救出されたのかもね」とし、事故当時脳しんとうに見舞われていたことを裏付けた。
また現在の状況について、「まだ首と足が痛いけれど、医者に寄ればこれは単なる打撲で心配するようなものではないそうだ。
これから次のグランプリまで、できることはすべてやるつもりだよ」と語り、次戦カナダGPへの出場に意欲をみせた。

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