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2011/05/29

ベッテルとPZeroレッド・スーパーソフト、モナコの予選最速記録を樹立

(C)Pirelli Motorsport
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2011年5月28日、モナコ

全長3.340kmのモナコGPサーキットは、間違いなく世界でも最も有名なサーキットでしょう。そしてピレリは今日、68年に及ぶモナコGPの歴史の中で予選の史上最速記録を樹立しました。

レッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルは、今回が初の実戦投入となったPZeroレッド・スーパーソフト・タイヤで1分13秒556の最速タイムを記録しました。平均時速に換算すれば163.467km/hとなります。モナコの市街地サーキットにおいて、ピレリのPZeroレッド・スーパーソフトは一段階硬いコンパウンドのPZeroイエローに比べ1周約1秒速いタイムを記録しました。

これまでの予選最速記録は昨年レッドブルのマーク・ウェバーが記録した1分13秒826でした。今朝の最終フリー走行セッションでは、フェラーリのフェルナンド・アロンソが最速タイムを記録していました。

厳密に言えば、モナコの最速ラップは1分13秒532で、これは2006年の予選Q2でキミ・ライコネンが記録したものです。今日のベッテルのタイムをわずか100分の2秒だけ上回るタイムでしたが、Q3のタイムのみでポールポジションが決定された当時のルールにより、それはポールポジションを決めるタイムにはなりませんでした。

タイトでツイスティな市街地サーキットゆえに追い抜きが難しく、シーズンの中でも最も予選が重要となるモナコで、今日の予選ではドライで温暖な気候が続きました。気温は24度、路面温度は46まで上がりました。ベッテルはQ1ではPZeroイエロー・ソフトを使い、Q2とQ3ではPZeroレッド・スーパーソフトを使いました。しかしQ3はザウバーのセルジオ・ペレスがトンネル出口で激しいクラッシュを演じ、残り2分半の時点で中断となってしまいました。

約30分の中断の後、残る9台のマシンはタイム計測を行ないましたが、1人としてタイムアップを果たせず、ベッテルが自身初となるモナコでのポールポジションを獲得しました。彼にとっては今季5回目、キャリア通算20回目のポール獲得です。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「まず第一に、セルジオ・ペレスのことを思っていますし、早い回復を祈っています。あれほど大きな事故であったにもかかわらず、事故直後から彼は意識もあって会話もできていると聞きました。今のF1の高い安全基準が証明されたと言うべきでしょう。コース上での動きについて言えば、各チームが選んだ戦略のうちどれが明日の決勝に最適か、非常に興味深いところです。ここまでのところ、PZeroレッド・スーパーソフト・タイヤの性能も耐久性も、我々の期待通りに素晴らしい結果を見せてくれていますし、この新型コンパウンドのタイヤで、グランプリの象徴とも言えるこのモナコGPで予選最速記録を樹立できたことを非常に誇らしく思います」

ピレリジャパン・プレスリリース

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