ピレリ、イスタンブールパークの予選記録を破る
(C)Pirelli Motorsport
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2011年5月7日、イスタンブール
ピレリはトルコGPの予選でイスタンブールパークの予選最速タイムを記録しました。記録したのはレッドブルのセバスチャン・ベッテルで、1分25秒049というラップタイムでした。ベッテルは5戦連続、通算19回目のポールポジション獲得でした。
予選セッションを前に、ピレリのマルコ・トロンケッティ・プロヴェーラ会長がF1の主催者であるバーニー・エクレストンとともにピレリのモーターホームで全F1ドライバーたちと対面しました。
午後に行なわれた予選では、ベッテルがソフトのPZeroタイヤで昨年のポールポジション記録1分26秒295を1秒以上も上回るタイムを記録しました。
雨の中で行なわれた前日のフリー走行1回目でクラッシュを喫して午後のセッションを完全に棒に降ったにもかかわらず、彼はこれほどの驚くべき記録を叩き出したのです。
金曜午前とは対照的に、予選は好天のドライコンディションの下で行なわれました。気温は18度、路面温度は35度まで上昇しました。上位10台はすべてソフト・タイヤでタイムを記録し、ベッテルは2位のウェーバーに0.4秒もの差を付けました。3位に入ったメルセデスGPのニコ・ロズベルグは、2010年のマレーシアGP以来となる自身の予選最高位を獲得。しかもQ3ではソフト・タイヤを明日のレースに1セット温存しています。レッドブルの2台もQ3では早々に切り上げて1回のみのアタックで終え、決勝のタイヤ戦略に向けて最大限の可能性を残しました。
イスタンブールパーク・サーキットの難所は、複数のエイペックスを持つ有名なターン8です。このコーナーでは右フロントタイヤに非常に大きな負荷がかかります。過大な荷重がかかる上、4.5Gの横Gと約950kgの縦方向の力がかかり続けるのです。しかしピレリタイヤは今週末を通してこの要求に応え続けています。
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「非常に素晴らしい予選でした。セバスチャン・ベッテルだけでなく、メルセデスGPの素晴らしいパフォーマンスも讃えたいと思います。しかし全ては明日の決勝をエキサイティングなものにするための要素でしかなく、各チームはすでに明日のタイヤ戦略に考えを巡らせているはずです。タイヤ摩耗の点で言えば、右フロントタイヤが制限要因になります。しかしすでにどのチームもこのタイヤで20周ほどの走行をしていますし、我々は明日のレースでも問題はないと自信を持っています。明日はドライコンディションになるでしょう。3回のピットストップが中心になると思われますが、チームによってはそれぞれ異なる戦略を採ってくるかもしれません。それも今年のF1の見どころのひとつです」
ピレリジャパン・プレスリリース
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