ベッテルの記録達成とピレリの成長
(C)Pirelli Motorsport
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2011年4月16日、上海(中国)
レッドブルのセバスチャン・ベッテルは、ピレリタイヤで3回連続、昨年の最終戦から数えて4回連続となるポールポジションを獲得しました。彼にとって中国で3回目のポール獲得でもあります。
ベッテルはQ1でハード・タイヤを使ってQ2進出を決め、最後のQ3ではソフト・タイヤで1分33秒706の最速タイムを記録しました。これは彼自身が記録した昨年のポールタイム1分34秒558を0.8秒も上回るものでした。
残る予選トップ3のマクラーレンのジェンソン・バトン(1分34秒421)とルイス・ハミルトン(1分34秒463)の全員が昨年のポールタイムよりも速いラップタイムを記録しました。
Q2、Q3に残ったドライバーのほぼ全員がソフト・タイヤを使用しました。上海の冷涼な気候には非常に効果的だったからです。気温は17度、路面温度は22度しかありませんでした。それに加えて、風速5mの突風も吹くコンディションでした。
ベッテルは予選の戦略を完璧にやり遂げました。決勝の戦略に必要なタイヤを新品の状態で残すため、予選でのタイヤマネージメントは今や非常に大きな意味を持っているのです。「一番重要なのはタイヤを上手く使うことだ。そういう意味で、僕らは良い仕事ができた」と、午前に行なわれたフリー走行3回目でもトップタイムを記録したベッテルは語りました。
予想通り、タイヤのデグラデーションは小さく、ソフト・タイヤとハード・タイヤのラップタイム差は1.5秒ほどでした。ソフト・タイヤは13~14周、ハード・タイヤは19~20周はもつと予想されます。上位勢はおそらく2回ストップ作戦を採るでしょうが、中には1回ストップや3回ストップを試みるチームも出てくるかもしれません。
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「今回も様々なことが起き、エキサイティングな予選になりました。タイヤの性能だけでなく安定性も示されました。多くのドライバーが使用済みのソフト・タイヤで最速タイムを記録しました。これはつまり、タイムのドロップオフを抑えることができ、スティントを通して充分な速さを維持できるということです。上位チームはみなコンペティティブで、明日の決勝は非常に接近した戦いになりそうです」
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