ベッテル、ピレリタイヤでトップタイムを刻む
(C)Pirelli Motorsport
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2011年4月15日、上海
12のF1チームは今日、上海サーキットにおいて2回のフリー走行を行ない、ピレリPZeroタイヤの有益なデータ収集を行ないました。しかし明日は気温が低く雨も予想されていることから、まだまだ数多くの驚きが待ち構えているはずです。今日のセッションは2回とも気温27度、路面温度30度というコンディションで行なわれました。
各チームはフリー走行で様々なセットアップを試したり、中には新しいパーツを試すチームもあれば、レース戦略を見定めるためにロングランで情報収集に専念するチームもありました。コースはダスティで汚れていましたが、開幕2連勝を飾っているレッドブルのセバスチャン・ベッテルはセッション開始直後から好ペースで走り始め、午前・午後の両セッションでトップタイムを記録しています。
ベッテルが記録した午前中の最速タイム1分38秒739は、2位につけたチームメイトのマーク・ウェバーに0.6秒の差を付けるものでした。全ドライバーがハード・タイヤを使用し、追加供給された1セットも最大限に利用しました。午後のセッションでベッテルはソフト・タイヤを使って1分37秒688までタイムを縮めました。2位はマクラーレンのルイス・ハミルトンで、同じくソフト・タイヤで0.166秒遅れのタイムを記録しています。
午後も気温27度、路面温度30度というコンディションのままで行なわれ、1分37秒688のタイムでベッテルがトップ。最初にソフト・タイヤを履いたのはウイリアムズのパストール・マルドナドで、セッション開始から23分経過したその時点で最速のタイムを記録。ソフト・タイヤの方がハード・タイヤより1周あたり1.5~2.0秒速いタイムを記録できることが確認されました。
全長5.451kmのこのサーキットで、全ドライバー総計で1098周の周回が記録されました。フリー走行1回目が458周、フリー走行2回目が640周でした。
ピレリジャパン・プレスリリース
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「中国GP初日の走行には非常に勇気づけられました。我々にとってはほとんどのサーキットが今年初めて体験するものですから。今日は暖かかったですが、マレーシアよりもデグラデーションはかなり小さくなっていましたので、決勝ではオーストラリアのように2回ストップが予想されます。“マーブル”(タイヤが摩耗するのに従ってタイヤから飛び散りコース上に積もる、キャラメルのような形と柔軟性を持つタイヤかす)が予想よりもかなり少なく、決勝でも同様のことが予想されますから、通常よりもピットストップの回数は減るものと予想しています。タイヤ摩耗レートで言えば、ソフト・タイヤとハード・タイヤには5~6周の差があります。このちょうど良い差によって、レース戦略にバリエーションが生まれることでしょう。明日は天候が未知数ですが、それゆえに波乱も起きてスリリングな週末になるかもしれません」
タイヤに関して:
レッドブルのセバスチャン・ベッテルはここまでの決勝ラップ114周のうち109周をリードしています。レッドブルはピットストップ時間でも最速です。2番目に速かったのはマクラーレンで、レッドブルには平均して0.334秒の差を付けられています。3番目はロータス・ルノーで、平均0.592秒差です。
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