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2011年2月

2011/02/28

バーレーン王室もグランプリ開催復活を切望

Shaikh Salman bin Isa Al Khalifa
すでに開催の中止が決まったバーレーンGPだが、開催地バーレーン国際サーキットのチーフ・オペレーティング・オフィサー(最高執行責任者)でもある同国のシャイク・サルマン・アル・カリファ王子は、バーニー・エクレストン氏同様、今シーズン中の開催復活を切望している。

「今の状態をみればわかるように、混乱はごく一時的なものだったに過ぎない。
わが国の体制は安定しており、経済は強力、グランプリを失う理由は何もないんだ。
今回の中止について、どのF1チームからも補償など求められてないし、観客のチケットも依然として有効。
日時をあらためて開催すればいいだけのことだよ」と、この王族の中心人物はあいかわらず強気の姿勢だ。

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ペレス(ザウバー)、母国メキシコで歓喜のデモラン!

Sergio Perez (C)Sauber Motorsport AG
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今シーズン、小林可夢偉の同僚となる新人ドライバー、セルジオ・ペレス(21歳:メキシコ)が、故郷であるメキシコ第2の都市グアダラハラで歓喜のデモンストレーションランを行った。

ペレスが操ったのは同チームの2010年型マシン『C29』で、市街地中心に用意された特設コース周辺にはなんと15万人以上の観客が久しぶりに誕生した若きメキシコ人F1ドライバーに熱烈な声援を送ったという。

メキシコ人F1ドライバーといえば、かつてクーパー・マセラティを駆って1967年の南アフリカGPを制したペドロ・ロドリゲスが知られているが、ペレスの登場はメキシコ人として1987年のヘクター・レバーク以来ということになる。

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ハミルトン(マクラーレン)、今夏NASCARマシンに挑戦

NASCAR Image (C)Ford Racing
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2008年のF1チャンピオンであるマクラーレン・チームのルイス・ハミルトン(26歳:イギリス)が、今年の夏にNASCARマシンに挑戦することがわかった。

これは同チームのスポンサーでもある『モービル1』が企画するイベントでのもので、ハミルトンがロードコース用に改修されたNASCARのシボリー・インパラに乗る一方、NASCARドライバーのトニー・スチュワート(2002年シリーズ2位)がマクラーレンのF1カー『MP4-25』に乗るのだという。

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2011/02/27

クビサ(ロータス・ルノーGP)、ラリー主催者への告訴せず

Robert Kubica (C)Renault F1 UK
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イタリア国内で行われた『ロンデ・ディ・アンドラ・ラリー』出場中、重傷を負うアクシデントに見舞われたロータス・ルノーGPのロバート・クビサ(26歳:ポーランド)だが、一部に伝えられた競技主催者への告訴を行う意思がないことが確認された。

これは同選手のパーソナル・マネージャーであるダニエーレ・モレッリ氏がクビサの地元ポーランドのメディアに語ったもの。
それによればクビサ自身がイタリア警察当局の聴取に対して明らかにしたという。

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オーストラリアGPの開幕戦決定にウェバーは複雑な表情

Mark Webber (C)Redbull Racing
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バーレーンGPの中止により、オーストラリアGPが再び今季の開幕戦に躍り出たことを一番喜んでいるドライバーはマーク・ウェバー(34歳:オーストラリア)だろう。

「オーストラリアGPが今回再び開幕戦の栄誉を担うことになったのはほんとうにうれしいことだ。
そりゃあ禍福は糾える縄の如しというように誰かの不幸が誰かに幸福になるというのはこの世の中の皮肉な部分だけど、僕らにとってはこれが大きな後押しになるだろうことは疑いがないことだよ。
大いに歓迎しているね」と、地元のヒーローであるウェバーは『AAP通信』に語った。

シーズン開幕戦になると、それだけで約15%はイベント収入が増えると言われている。
ただウェバーが心配するには理由がある。
毎年多額の税金投入を余儀なくされているオーストラリアGPについては、地元議会の中からもう開催断念の声が挙がっているからだ。

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メルセデスGP首脳、バーレーンGPの再組み込みに抵抗

Image (C)Mercedes Motorsport
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すでに中止が決まったバーレーンGPだが、しかしFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏は再度今季中の開催に強い意欲をみせている。
これに対し当初からこれに疑問を投げ掛けたメルセデス・モータースポーツのノルベルト・ハウグ代表は、開催スケジュールへの組み込みに強い抵抗を示している。

「8月案は、F1で働くすべての人間に対する労働条件であり、ここに入れることは不可能だ。最終戦後に行うというのも無理。
なぜなら今シーズンは全20戦と長く、それでなくても最終戦は11月末という例年にない遅いものになっているんだ。
またアブダビとブラジルの間に割り込ませるというのも難しい。
3週連続だなんて、いったいどうやってロジスティックの計画を立てろと言うんだ」

そもそも最初から20戦を多過ぎると感じていたチーム側には、積極的に再開催に努力しようという姿勢はないようだ。

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2011/02/26

新人ペレス(ザウバー)、「可夢偉に学ぶこと多い」

Sergio Perez (C)Sauber Motorsport AG
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今シーズン、ザウバー・チームの新人F1ドライバーとして小林可夢偉の同僚になるセルジオ・ペレス(21歳:メキシコ)が、これまでのテストを振り返って次のように現在の状況を説明している。

「とにかく今はすべてのことを学習している段階。
これまで3回に渡ってテストを経験したけれど、ラップタイムは全然問題にしていない。
自分自身を育成すると同時に、マシンの開発に全精力を傾注しているんだ。
F1ではタイヤのマネージメントが重要だし、また「KERS」(運動エネルギー回収システム)や可動式のリヤウィングなど新たな挑戦が数多くあるからね。
そうした意味で、かつてF1テストドライバーも経験した可夢偉からは多くの学ぶべきことがあるね。
そうして成長し、シーズンが終わるまでにポイント獲得が果たせたらいいと思っているよ」

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小林可夢偉、獲得ポイントに応じ日本GPに『親子を招待』

小林可夢偉 (C)Sauber Motorsport
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今季、ただ一人の日本人ドライバーとしてF1を戦うザウバー・チームの小林可夢偉は、母国グランプリとなる鈴鹿サーキットの日本GP(10月9日決勝)に、獲得ポイントに応じた『親子ペア観戦券』をプレゼントするアイデアを明らかにした。

それによれば、今シーズン小林可夢偉が1ポイント獲得するごとに1組の親子を『小林可夢偉応援席』に抽選で招待するというもの。
同選手はこの企画を通し、日本の子どもたちに『夢にチャレンジする大切さ』を伝えたいとしている。

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V.リウッツィ、2011年のレースシート獲得に危機感

Vitantonio Liuzzi (C)Hispania Racing
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当初2011年シーズンもフォース・インディア・チーム残留と伝えられたビタントニオ・リウッツィ(29歳:イタリア)だが、チームは今季ポール・ディ・レスタの起用を発表、その後リウッツィはヒスパニア・レーシングのテストを行ったものの、いまだ2011年のシートは明確でない。

フィンランドの『ツルン・サノマット』紙が報じるところによれば、最後の砦となったヒスパニア・レーシングのシートも一つはすでにナレイン・カーティケヤンに決まっていて、もう一つについても首脳陣の評価はむしろ昨季終盤に起用されて強い印象を与えたクリスチャン・クリエンのほうが高いというもの。

63戦の出走を誇るベテランも、今シーズンの展望は極めて難しい状況のようだ。

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最終バルセロナ合同テストは3月9日(水)から

Barcelona Circuit (C)Redbull Racing
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中止が決まったバーレーン合同テストに代え、再びスペインのバルセロナ・サーキットで最後のテストが行われることになったが、その日程は当初言われていた3月8日(火)から11日(金)ではなく、9日(水)から12日(土)までの4日間になったことがわかった。

今季開幕戦オーストラリアGPは予定通り3月25日(金)からのスタートで、これによりかなり準備期間には余裕ができたことになる。

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2011/02/25

エクレストン氏、「バーレーンGP開催に全力尽くす」

Bahrain Circuit Image (C)BIC
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政情不安により中止の止むなきに追い込まれたバーレーンGPだが、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏は今シーズン中の開催に全力を尽くすことを英『デイリー・テレグラフ』紙で表明している。

「バーレーンGPが中止になってしまったのはとても残念なことだが、こんな事態はなるとは1か月前には誰にも予想ができなかったことで止むを得ない。
これはまるで突然の地震に襲われたようなものだからね。
しかしバーレーンにまた平和が訪れたなら、ぜひともグランプリを開催したいと思っているよ。
そのために、私は全力を尽くすつもりでいる。
それだけバーレーンGPには意義があるということなんだ」

F1チーム関係者は概ねもう19戦でのシーズンに落ち着いた感があるが、エクレストン氏は(おそらくはテレビ放映権等の絡みもあり)当初のスケジュール通り20戦を行いたい考えのようだ。

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ベッテル(レッドブル)、「ライバルはアロンソ、ハミルトン……」

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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2011年シーズンのF1を初めてチャンピオンとして他の挑戦を受ける立場となるレッドブルのセバスチャン・ベッテル(23歳)が、警戒すべきライバルたちの名を独『スポルト・ビルト』誌で上げた。

「まず一番に名前を挙げなければならないのはアロンソ(フェラーリ)とハミルトン(マクラーレン)の二人だね。
彼らは間違いなく当代一流の優れたF1ドライバーだよ。
彼らにはチャンピオンとしての経験もあるし、いずれも強いチームに所属しているからね。
これに続けて警戒しなければならないのはフェラーリのマッサ、そしてメルセデスGPのシューマッハということになるだろう。
この二人は昨シーズンこそ停滞した感があるけれど、ちょっと前にはいずれも際立つ速さをみせつけていたよ。
それにシューマッハの幾多の歴史を考えれば、彼を外すなんて到底考えられないだろう。
同じマシンを駆るロズベルグだって要注意だ。
それに忘れてはならないのはやはりチャンピオン経験者のバトン、それに僕自身のチームメイトであるウェバーもだ。
もしもレッドブルのマシンが優れていたら、チームメイトどうしのバトルになるのは間違いないことだからね」

結局のところ、タイトル争いのライバルは実に多いということか。

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独自路線を主張のウィリアムズ・チーム

Sam Micahel (C)Williams F1
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ここにきてやっと2011年シーズンの正式カラーリングを発表、メーカー系チームに比べてやや後れを取った感のあるウィリアムズ・チームだが、プライベートの雄として存在感を示すごとく、首脳陣は強気の姿勢をみせた。

これは同チームのサム・マイケル/テクニカル・ディレクターが語ったもので、その中でこの若き司令官は、「われわれがマルドナドを起用したことについて、みんなはお金(ベネズエラ・マネー)のためというが、現場では純粋にドライバーの能力という観点から判断したものだ。
彼には明らかに優れた能力がある。
もちろんわがチームはバリチェッロを中心として戦っていくことになると思うが、ルーキーとはいえマルドナドを決して侮ってはいけないよ」と、主張した。

またマイケル氏は同チームがこだわるフライホィール方式の「KERS」(運動エネルギー回収システム)についても、「今回は主にエアロダイナミックスの制約からバッテリー方式のKERSを搭載したが、われわれはフライホィールを諦めた訳じゃない。
メーカー系チームじゃなし、こうして毎年のようにレギュレーションが変わるのはプライベートにとってつらいが、それでも戦いを放棄はしない」と、強気のコメントを繰り返した。

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ウィリアムズ・チーム、『FW33』の正式カラーリング発表

Williams Cosworth『FW33』 (C)Williams F1
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24日(木)、ウィリアムズ・チームは2011年シーズンを戦うコンテンダー『FW33』の正式カラーリングをお披露目した。

同マシンはすでにオフテストに参加しているが、スポンサー契約の確定等を受け今回あらためて正式なカラーリングを発表したもの。
紺色と色を配した今回のカラーリングは、かつてのロスマンズ時代を彷彿とさせるものだ。

今回、資金的な面からドライバーをニコ・ヒュルケンバーグからベネズエラのパストール・マルドナドに変更したことにより、ベネズエラ企業のスポンサーロゴが目に新しい。

ウィリアムズ『FW33』のカラーリングはこちら

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2011/02/24

メルセデスGPの新型車、ラップタイムより直線速度

Mercedes GP『W02』 (C)Mercedes Motorsports
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メルセデス・ベンツの母国ドイツの『アウトモーター・ウント・スポルト』誌は、メルセデスGP新型車のアドバンテージは直線スピードにあると報じた。

それによれば、同チームの『W02』は、ラップタイムでは他チームより劣っているものの現時点で直線スピードでは優っていて、これが今シーズンの戦いでは大きなアドバンテージになるというもの。

これについてはメルセデス・モータースポーツのノルベルト・ハウグ代表も認めていて、「今シーズンの接近したレース中のバトル、そしてオーバーテイクを考えれば、直線スピードというのはとても重要な要素になる。
今後すべてがわれわれの狙っている方向に進めば、ウチのマシンがあっと驚かせることになるかも知れないよ」と、密かな自信をみせている。

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トゥルーリ(ロータス)、「ピレリタイヤは安定性が不足」

Pirelli F1 Tyre (C)Renault F1 UK
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今シーズンからF1タイヤの独占供給メーカーとなるピレリ社のタイヤについて、チーム・ロータスのヤルノ・トゥルーリが次のように問題点を指摘している。

これはイタリアの『アウトスプリント』誌に語ったもので、その中でこのペスカーラ生まれのベテランは、「みんなが指摘するライフの短さ(早い摩耗)については問題ない。
これはそもそもFIA(国際自動車連盟)の意向なんだし、みんなが同じだと思えばね。
でもタイヤに安定性がないというのは看過できないこと。
これまでのテストで感じたことは、ニュータイヤでコースに出ると最初はアンダーステアが強かったのに、その後数周で急にオーバーステアになってしまうこと。
しかもそれが予測つかないで、ね。
これでレースは面白くなるかも知れないけれど、ドライバーにとってはあまり歓迎できるものじゃないと思うね」と、指摘した。

ただこれについてピレリタイヤ側は「タイヤの性能は期待通りのものに仕上がっている」として、問題にしていない。

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クビサ(ロータス・ルノーGP)、復帰に向けリハビリを開始

Robert Kubica (C)Lotus Renault GP
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複数回に渡る手術を終え、サンタコロナ病院の集中治療室を出たロバート・クビサ(ロータス・ルノーGP)がいよいよ復帰に向けたリハビリテーションを開始したことがわかった。

これは担当医師のイゴール・ロセーロ博士が明らかにしたもので、それによれば術後のクビサの容態はすこぶる良好で、特段の問題は生じていないとのこと。

「クビサにはもう集中医療の必要はない。
心配された感染症の兆候もなく、いまは一般病棟の大部屋で過ごしているよ。
精神的にも落ち着いているし、この後の本格的なリハビリテーションに向け、すでに(負傷した)指を動かす運動を始めているんだ。
復帰までどのくらいの期間が掛かるかはまだ言えないが、ここ2週間くらいで状況がみえてくるのではないか」と、語っている。

なお、クビサの代役にはすでにベテランのニック・ハイドフェルド(33歳:ドイツ)が指名されている。

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FOM(F1マネージメント)、バーレーンGP異例の無償解決

Bernie Ecclestone (C)RedBull Racing
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開催を目前にしてキャンセルされたバーレーンGPについて、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)は開催料を請求しないという異例の対応を明らかにした。

これは同社のバーニー・エクレストン代表がメディアに対して語ったもので、通常は開催契約や支払いについて言及しない同氏としては珍しいこと。
「今回のバーレーンGP中止についてはさまざまな憶測が流れており、誤った情報が一人歩きすることのないよう、あえて明らかにしたい。
われわれは開催を中止したバーレーンGP主催者に対し、ただの1ペニー(わずかな小銭の比喩)も請求していない。
グランプリがシーズン後半にもまた開かれるなら別だが、現時点で開催料なんてまったくもらっていないよ」と、エクレストン氏。

伝えられるところでは、バーレーンGPの開催料はおよそ4千万ドル(約33億2千万円)になるとみられている。

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2011/02/23

「開幕の延期はライバルに有利かも」と、クルサード(レッドブル)

D.Coulthard & M.Webber (C)RedBull Racing
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元レッドブル・レーシングのドライバーで、引退後もなお同チームのアドバイザーを務めるデビッド・クルサード氏(39歳:イギリス)が、今回のバーレーンGP中止による開幕の遅れについて次のように英『テレグラフ』紙で触れた。

「一部のメディアが指摘するように、今回の状況は後れを取っていたチーム(メルセデスGPやマクラーレン?)にとって優位に働くのかも知れないね。
逆に先頭を走っていたとみられるわれわれやフェラーリには不利になったのかも知れないよ。
それでもどんなチームにとっても開幕まで余分に時間が取れるというのは喜ばしいこと。
それはわれわれだって同様のことなんだよ。
いつシーズンが始まったって、われわれは最大の努力を傾注して戦うだけ」と、この13勝を誇るベテランは語っている。

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バーレーンGP、それでも今季最終戦として開催目論む?

Bahrain Circuit (C)Ex.Honda F1 Racing
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国の政情不安というF1史上初のケースで取り止めとなったバーレーンGPだが、一部に今季最終戦、もしくはアブダビGPとブラジルGP(最終戦)との間(インターバルは2週間)に組み込んで開催しようとする動きが表明化しているという。

日程の面からいえば、夏休みとして設けられた8月のほうが実質4週間の余裕があるため条件はいいが、真夏の中東バーレーンでは相当な高温が予想されることからこれには難色を示す関係者がほとんどだ。
(バーレーン3月の平均気温は18度から24度、8月の平均気温は31度から39度)

ただ年間の放映権料などの契約で制約を抱えるとみられるFOMのバーニー・エクレストン氏はなお当地での開催に固執するものの、騒動後のバーレーンの体制がめいかくではない上、それ以前にほとんどのF1チームはもうバーレーンでのグランプリに意欲をなくしているようだ。

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バルセロナ、バーレーン合同テストの代替を確認

Barcelona Circuit (C)Redbull Racing
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政情不安によりバーレーンGPの開催が中止となったのに伴い、その前週に予定されていたシーズンオフ最後となる合同テストも取り止めとなったが、これについてバルセロナ・サーキットが代替場所となることが確認された。

ただ、時期は当初3月3日(木)から6日(日)までの4日間だったものを、翌週の3月8日(火)から11日(金)に繰り下げられるという。
皮肉にも、開幕戦がなくなったので日程には余裕ができたことになる。

ただ、これにより今季のオフテストはすべてスペイン国内ということになり、前出のようにタイヤテストの意味で気温の低さを憂慮する向きも多い。

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2011/02/22

オーストラリアGP、開幕戦に躍り出るも今年限り?

2010 Australia GP Scene (C)Hispania Racing
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バーレーンGPの中止により、再び開幕戦に躍り出たオーストラリアGPだが、場合によっては開催自体が今季限りということになるかも知れない。

以前から税金による赤字補填に非難の声があった同グランプリだが、今回アルバートパークのある地元議会からあらためて開催についての疑問が投げ掛けられたもの。

それによれば、1996年の初開催当初、約170万ドル(約1億4千万円)だった政府の負担額は、現在なんと5千万ドル(約41億5千万円)にも達していて、これ以上グランプリ開催を継続するのは経済効果を考えても市民にとって不当なものと主張している。

1985年、豪大陸南部アデレードでスタートしたオーストラリアGPは、1996年から現在のメルボルンに場所を移して継続開催されている。

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バルセロナ合同テスト最終日、マッサ最速で締める(2/21)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 F.マッサ BRA Ferrari 1'22.625 121
2 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'23.442 69
3 S.ブエミ SUI Toro Rosso Ferrari 1'23.550 90
4 N.ハイドフェルド GER Lotus Renault 1'23.675 95
5 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'24.003 107
6 P.マルドナド VEN Williams Cosworth
1'24.057 121
7 A.スーティル GER Force India Mercedes 1'24.177 64
8 S.ペレス MEX Sauber Ferrari 1'24.515 74
9 J.ダンブロシオ BEL Virgin Cosworth
1'26.501 50
10 M.シューマッハ GER Mercedes 1'27.079 114
11 J.トゥルーリ ITA T-Lotus Renault 1'29.992 18

   * 2010 TestTime : 1'20.472 L.ハミルトン/McLaren Mercedes (2/27)
   * 2011 TestTime : 1'23.168 N.ロズベルグ/Mercedes GP (2/20)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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シーズン前最終合同テストは再びバルセロナで

Barcelona Circuit (C)Redbull Racing
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F1各チームは、今季開幕戦だったバーレーンGPが開催中止になったことを受け、その前週に予定されていた3月3日(木)からのバーレーン合同テストも行わないことを申し合わせた。

その代替開催についてはアブダビGPの開催地であるヤス・マリーナ・サーキットらが受け入れを表明していたが、各チームはこの地域の安全性について不安を持っており、結局冬のオフテスト定番の地であるスペインのバルセロナ・サーキットになる見込みだ。

ただ、これは気温が高い状態でのピレリタイヤのテストを経験しないまま南半球で行われる新しい開幕戦・オーストラリアGPを迎えることにもなり、これはこれで疑問を投げ掛ける関係者もいるようだ。

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バーレーンGP主催者、今季の開催を断念

Bahrain Flag

21日(月)、バーレーンGP開催可否の判断を委ねられていたバーレーン王国のアル・ハリファ皇太子から、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表に対し、今季の開催を断念する連絡があったことがわかった。

同国ではチュニジアに端を発した中東地域政情不安の真っ只中にあり、バーレーン王室は国民との対話を優先させる必要があると判断したという。

今季開幕戦であるバーレーンGPは3月11日(金)に開幕、13日(日)が決勝予定だったが、代替開催はなし。
これにより2011年シーズンの開幕は3月27日(日)決勝のオーストラリアGPということになる。

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2011/02/21

トゥルーリ、ロータス『T128』の戦力アップに手応え

Jarno Trulli (C)Team Lotus
20日(日)行われたバルセロナ合同テスト3日目、チーム・ロータスの『T128』を駆ったヤルノ・トゥルーリは、フェラーリやザウバー、フォース・インディアらを押さえて堂々全体で6番手という好タイムをマークした。

これについてトゥルーリは、「今日はとてもいい感触で走らせることができたよ。
タイムにももちろん満足しているけれど、まだまだ改善の余地があるので希望が持てる。
昨年までの僕らの水準を考えれば、こうして他チームと互角に走れるというのはとても素晴らしいことだと思わないかい」と、満足の表情をみせている。

ただし、シーズン前テストでのタイムがあまり当てにならないのもこの世界の常識ではある。

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G.モンディーニ(ヒスパニア・レーシング)、存在感みせる

Giorgio Mondini (C)Hispania Racing
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元フォーミュラ・ルノーのチャンピオン(2004年)で、以前ミッドランドF1をドライブした経験も持つベテランのジョルジョ・モンディーニ(30歳:スイス)が、再び存在感を示している。

同チームでは今シーズン、ナレイン・カーティケヤンの起用が確実とみられているが、もう一つのシートについてはリウッツィが有力視されているものの、まだ流動的な部分があり予断を許さない状況が続いている。

20日(日)行われたバルセロナ合同テストでヒスパニア・レーシングのドライバーとして起用されたモンディーニは、カーティケヤンより丸2秒以上速いタイムを記録して周囲を驚かせたもの。

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エクレストン氏、「バーレーンGP開催可否は同国王室の判断」

Bernie Ecclestone (C)RedBull Racing
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政情不安がさらにエスカレート、一部報道によれば死者20人以上とも伝えられるバーレーン騒動により憂慮されるバーレーンGP開催について、これを司るFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏は、次のように英『BBCスポーツ』に語っている。

「バーレーンGP開催の可否については、一に(同国のリーダーである)王室に委ねられている。
これについて外部からわれわれがいくら身勝手なことをまくし立てても意味がないからね。
現地にいて、その中心で正確な判断が下せることが肝要なのだ。
具体的には王室に中心人物の一人であるアル・ハリファ皇太子の判断によることになるだろう」

それでも同氏はF1各チームが「代替開催は困難」と主張しているのに対抗し、「今回開催ができなければシーズン後半にスケジュールが移動するだけ」と、相変わらずの強硬姿勢をみせている。

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バルセロナ合同テスト3日目、メルセデスGPが最速(2/20)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 N.ロズベルグ GER Mercedes 1'23.168 92
2 V.ペトロフ RUS Lotus Renault 1'23.463 93
3 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'23.858 93
4 P.マルドナド VEN Williams Cosworth
1'24.815 60
5 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'24.995 139
6 J.トゥルーリ ITA T-Lotus Renault 1'25.454 48
7 S.ペレス MEX Sauber Ferrari 1'25.557 115
8 A.スーティル GER Force India Mercedes 1'25.720 56
9 S.ブエミ SUI Toro Rosso Ferrari 1'26.155 31
10 F.マッサ BRA Ferrari 1'26.508 123
11 T.グロック GER Virgin Cosworth 1'26.598 97
12 G.モンディーニ SUI Hispania Cosworth 1'28.178 39
13 D.リカルド AUS Toro Rosso Ferrari 1'28.329 42
14 N.カーティケヤン IND Hispania Cosworth
1'30.722 32

   * 2010 TestTime : 1'20.472 L.ハミルトン/McLaren Mercedes (2/27)
   * 2011 TestTime : 1'23.315 S.ベッテル/RedBull Renault (2/19)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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2011/02/20

小林可夢偉(ザウバー)、まったく問題なくプログラム消化

小林可夢偉 (C)Sauber Motorsport
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バルセロナ合同テスト初日は4番手、2日目もトップと1秒以内の6番手と順調なタイムを記録しているザウバー・チームの小林可夢偉は、次のように今回のテストを振り返っている。

「マシンには何も問題なかったよ。
さのため今日はすべてのテスト予定通りに消化することができた。
これって、もしかすると今回が初めてかも。
多くの周回(この日は125ラップ)を重ねることができたので、ピレリのタイヤについての理解を深めることもできたよ。
セットアップについても多くの有益なデータを収集することができたので、テスト結果については満足しているよ」

また同チームのジェームズ・キー/テクニカル・ディレクターは、「125周も走れたのは大いなる収穫だった。
ここバルセロナのコースはフロントタイヤの摩耗が多いのと、気温が低いのが難点だが、ま、それはどこのチームも同じ条件だしね。
とにかく今日の可夢偉はとてもいい仕事をしてくれたよ」と、語っている。

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ロバート・クビサ、集中治療室から一般病棟へ

Robert Kubica (C)Renault F1 UK
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2月6日(日)、ラリーでのアクシデントから重傷を負い入院・手術を余儀なくされているロータス・ルノーGPのロバート・クビサ(26歳:ポーランド)だが、このほど集中治療室から一般病棟へと移ったことがわかった。

これは同選手が現在治療を受けているイタリアのピエトラ・リグレ病院が明らかにしたもの。
数度に渡る手術を終えたクビサはいまのところ体調も良く、今後は現場復帰に向けてのリハビリテーションに挑むことになるという。

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バルセロナ合同テスト2日目、再びベッテル最速(2/19)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 S.ベッテル GER RedBull Renault 1'23.315 104
2 J.アルグエルスアリ ESP Toro Rosso Ferrari 1'23.519 96
3 F.アロンソ ESP Ferrari 1'23.978 90
4 R.バリチェッロ BRA Williams Cosworth 1'24.042 117
5 N.ハイドフェルド GER Lotus Renault 1'24.242 41
6 小林 可夢偉 JPN Sauber Ferrari 1'24.243 125
7 N.ロズベルグ GER Mercedes 1'24.730 131
8 J.バトン GBR McLaren Mercedes 1'24.923 54
9 P.ディ・レスタ GBR Force India Mercedes
1'25.194 80
10 H.コバライネン FIN T-Lotus Renault 1'26.421 58
11 V.ペトロフ RUS Lotus Renault 1'26.884 61
12 V.リウッツィ ITA Force India Mercedes 1'27.044 70
13 T.グロック GER Virgin Cosworth 1'27.242 66
14 R.テイクセイラ MEX T-Lotus Renault 1'31.584 26

   * 2010 TestTime : 1'20.472 L.ハミルトン/McLaren Mercedes (2/27)
   * 2011 TestTime : 1'24.374 S.ベッテル/RedBull Renault (2/18)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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2011/02/19

ペドロ・デ・ラ・ロサ、マクラーレン・チームに復帰か

Pedro de la Rosa (C)McLaren Group
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目下浪人中のベテラン・ドライバー、ペドロ・デ・ラ・ロサ(39歳)だが、ここに来て再び古巣マクラーレン・チームへの復帰が取り沙汰されているようだ。

現在同チームではハミルトン&バトンの両レースドライバーの他、英国人のゲイリー・パフェットをリザーブ&テストドライバーとして抱えているが、同チームの母体であるマクラーレン・グループのロン・デニス会長が主要スポンサーである『サンタンデル』の役員と会談、その後さらにデ・ラ・ロサと会ったことから噂が高まっているもの。

サンタンデルは言うまでもなくスペインに本拠を置く銀行で、デ・ラ・ロサもまたスペインで人気のドライバーである。
2010年、デ・ラ・ロサはザウバー・チームで小林可夢偉の同僚として13戦を走ったあと、ピレリタイヤの開発ドライバーも務めたがその後はポジションが確定していない。

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バーレーンGP、中止でも代替開催は困難

Image (C)Mercedes Motorsport
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急速に高まる政情不安から、その開催に不安説が強まっているバーレーンGPだが、チーム関係者はおしなべて代替開催には疑問符を投げ掛けている。

それによれば、グランプリへの準備は単純に開催週だけのものではなく、資材、スタッフの準備・配置からスポンサー関連への配慮も考えると、すでにこの時期になってからの変更は現実的でないというもの。
その場合、今季全20戦は昨年と同じ19戦になる。

一方今回は前週に当地(バーレーン国際サーキット)で合同テストが予定されていて、これについての代替にはアブダビ(ヤス・マリーナ・サーキット)やスペイン(バルセロナ・サーキット)らが受け入れの意思をみせているという。
ただ、いずれもすでにオフテストの場となったサーキットでもあり、歓迎しないチームもあるようだ。

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ウィリアムズ・チーム、2月24日(木)に新型車発表を

Williams Cosworth FW33 (C)Williams F1
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今季初となったバレンシア合同テストを前に、暫定的に2011年新型車『FW33』をお披露目したウィリアムズ・チームだが、同マシンの正式な発表を来たる2月24日(木)、同チームの公式サイト(www.attwilliams.com)で行うことを明らかにした。

『FW33』はすでにバレンシア、バルセロナとテストで実走行しているが、当日は2011シーズンを戦う最終的なマシン形状と共に新たなスポンサー等による正式な新カラーリングも披露されるものとみられている。

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バルセロナ合同テスト初日、王者ベッテルが最速(2/18)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 S.ベッテル GER RedBull Renault 1'24.374 37
2 F.アロンソ ESP Ferrari 1'25.485 101
3 J.アルグエルスアリ ESP Toro Rosso Ferrari 1'25.638 57
4 小林 可夢偉 JPN Sauber Ferrari 1'25.641 78
5 J.バトン GBR McLaren Mercedes 1'26.365 77
6 P.ディ・レスタ GBR Force India Mercedes
1'26.575 26
7 R.バリチェッロ BRA Williams Cosworth 1'26.912 52
8 M.シューマッハ GER Mercedes 1'27.512 90
9 N.カーティケヤン IND Hispania Cosworth
1'28.392 116
10 H.コバライネン FIN T-Lotus Renault 1'30.065 54
11 J.ダンブロシオ BEL Virgin Cosworth
1'30.950 116
12 V.ペトロフ RUS Lotus Renault 1'35.174 20
13 N.ハイドフェルド GER Lotus Renault 1'44.324 27

   * 2009 TestTime : 1'18.871 J.バトン/Brawn GP (3/12)
   * 2010 TestTime : 1'20.472 L.ハミルトン/McLaren Mercedes (2/27)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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2011/02/18

アロンソ(フェラーリ)、クビサのアクシデントに同情的

Fernando Alonso/Kart (C)Renault F1 UK
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ロータス・ルノーGPのエース、ロバート・クビサがF1以外のスポーツ(ラリー)で重傷を負ったことについて批判的な報道もある中、フェラーリ・チームのフェルナンド・アロンソはこれに理解を示す発言を米『CNN』で行っている。

「僕らドライバーは、F1以外の分野でも何かアドレナリンを分泌するような刺激が必要なんだ。
僕の場合で言えば、自転車やカートでトレーニングしたり、乗馬をしたりね。
彼(クビサ)が参加したラリーというのもいい選択だったと僕は思っているよ。
もちろん何をやったって事故の可能性はある。
いつだって危険というのは付きものなんだよ。
今はただ彼が良い状態に向かっているのというのがうれしいこと。
早くF1に戻ってもらい、また一緒に戦いたいね」

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インドGP、バーレーンGPとオフィシャル交流図る

India circuit Image (C)Jaypee Sports International
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今シーズン、インドではデリー郊外において念願のF1グランプリ初開催を果たすことになっているが、これに先駈けバーレーンGPとの間でオフィシャルの交流を計画していることがわかった。

これはFMSCI(インド・モータースポーツ・クラブ連盟)のヴィッキー・チャンドク氏(F1ドライバー、カルン・チャンドクの父親)が明らかにしたもので、来月のバーレーンGPには研修のためインド側のマーシャル要員を200人以上派遣、また10月に予定されているインドGPの本番にはバーレーンから100人以上の経験あるオフィシャルを受け入れてイベントの円滑な運営を狙っているとのこと。

同じく昨年、初開催だった韓国GPでも、当初は自前でオフィシャルを賄うとしていたがFIAの指導もありこちらはオーストラリアGPで実績を持つCAMS(オーストラリア・モータースポーツ連盟)から応援を受け入れた経緯がある。

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エクレストン氏、バーレーンGP開催可否は来週決定

Bahrain Circuit Image (C)BIC
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ここに来て傘下の『GP2・アジアシリーズ』が中止になるなど、開催に黄信号が灯っている今季F1開幕戦のバーレーンGPについて、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表は「開催の可否は来週にも決定する」との意向を明らかにした。

これは英国『PAスポーツ』の取材に答えたもので、その中で同氏は「GP2は中止となったが、F1までにはまだ時間がある。
とはいえ、事態が予断を許さない状況になっているのは明白だ。
その前に合同テストもあるし、機材の運搬などチームの準備、そして現地の運営等を考えれば、来週には開催の可否について決断をしなければならないだろう」と、語っている。

原則的に開催の可否はFIA(国際自動車連盟)が判断するものだが、ことF1についてはエクレストン氏の意向が欠かせない。

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開幕戦F1バーレーンGP、GP2中止で開催危機説強まる

Bahrain Image (C)GP2 Series Media Service
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FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏が憂慮の念を示していた今季開幕戦のバーレーンGP(3月13日決勝)だが、さらに開催不安が強まっている。

当地では、今週末『GP2・アジアシリーズ』の第2戦が行われる予定になっていたが、FIA(国際自動車連盟)は結局開催中止を決定したもの。
これがその後に計画されているF1に影響を及ぼすことは十分にありそうだ。
F1では再来週に同バーレーン国際サーキットでの合同テスト、そしてその翌週にグランプリ本番が予定されている。

GP2・バーレーン戦中止のニュースはこちら

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2011/02/17

ピレリタイヤ、シーズン序盤4戦のスペック決定

Pirelli F1 Tyre (C)Renault F1 UK
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今シーズンからF1タイヤの独占供給を行うピレリタイヤでは、シーズン序盤の4戦に投入するコンパウンドを確定させたことを明らかにした。

それによればピレリは、開幕4戦のバーレーン、オーストラリア、マレーシア、そして中国の各グランプリに、プライムにはハードコンパウンド、またオプションにはソフトコンパウンドをそれぞれ投入するという。

ブリヂストンが供給していた昨シーズンまでは基本的にレース中のタイヤ交換は1回が主流だったが、今回ピレリは当初から2回以上のピットストップ策戦を想定しているとみられている。

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『アジア・ジェット』がザウバー・チームとスポンサー契約

Asia Jet (C)Sauber Motorsport AG
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16日(水)、ザウバー・チームは新たに『アジア・ジェット』との間でスポンサー契約を結んだことを明らかにした。

アジア・ジェットは香港に本拠を置くプライベート航空会社の雄。
今回の契約により、アジタ地域(正式にはAPECとインド)で行われるグランプリにおいて、『C30』りリヤウィング部に同社のロゴが描かれるという。

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ロータス・ルノーGP、ハイドフェルドの代役起用を確認

Nick Heidfeld (C)Lotus Renault GP
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すでに周知の事実として受け止められていたニック・ハイドフェルドによるロバート・クビサの代役起用について、ロータス・ルノーGP(前ルノー・チーム)が16日(水)これを正式に確認した。

これを受けハイドフェルドは、「もちろんこうしたチャンスを与えられたことには誇りを持っている。
すべてのことがとてつもない速さで進行していて状況に付いていくのが大変だったけれど、関係してくれた多くの人に感謝したい。
先週のヘレス合同テストではマシンにもチームにも親しむことができたドライビングを楽しめたよ。
今は新しいシーズンの始まりを待ちきれない気持ちだね」と、語った。

しかし同時に、「できればこうした経緯ではなく、異なった状況でF1に戻りたかった」と、親しい友人でもあるクビサを気遣った。

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中国GP、2017年まで開催契約を延長

Stand Scene (C)Mercedes Motorsports
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中国の『上海日報』紙が報じたところによれば、当地で行われている『中国GP』は2017年まで開催契約を7年間延長することでFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)と合意したということだ。

ただ2004年に初開催された中国GPは収容人数最大20万人という巨大設備を誇る上海サーキットで行われているものの、毎年観客不振が続いていることから新たな契約については更新料が切り下げられた上海市当局は語っている。

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2011/02/16

シューマッハ、早くも「困難なシーズン」認める

Michael Schumacher (C)Mercedes Motorsports
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2011年のシーズン開幕を前に、まだ2度の合同テストを終えたばかりだが、メルセデスGPのミハエル・シューマッハは早くも困難なシーズンになることを覚悟しているようだ。

これはドイツの『スポルト1』の取材に答えたもので、その中でこの7回の世界チャンピオンは、「われわれはメルセデスなんだ。
そのメルセデスがF1に参戦した以上、その目的は明白なこと。
勝利、そしてタイトル獲得しかない。
ただ、それが現実なものかどうかは開幕の日バーレーン・サーキットに立って初めてわかること。
しかし正直言って、残念ながらいまのところ今年その目的を果たすというのは難しいように思えるよ」と、語っている。

シューマッハが駆ったメルセデスGPの新型車『W02』はヘレス合同テスト2日目にはトップタイムを記録しているが、他チームからの評価といえば「燃料が軽かったのでは」と、そっけないものだった。

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クビサの代役確実のハイドフェルド、「つらい状況」

Nick Heidfeld (C)Lotus Renault GP
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急きょ起用されたヘレス合同テストで堂々のトップタイムを記録するなど、ロバート・クビサの代役としてロータス・ルノーGPのシートに座ることがほぼ確実とみられるベテランのニック・ハイドフェルド(33歳:ドイツ)だが、それでも複雑な胸の内を吐露した。

「クビサのアクシデントを最初に知ったのはインターネットでの記事だった。
でも当初はそんな大事とは思わずにいたから、その後のニュースを聞いてとても驚いたよ。
そして思ったことは、正直言って自分が代役になるかも、ということだった。
それは(まだシートのない)自分にとって大きなチャンスであると同時に、友人がそういう状況になったため、というのがとても悲しくてつらい。
でも、今回のことは僕が自分から申し出たことではなく、あくまでもチームからのコンタクトだったということは知っておいて欲しいな」

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重傷のクビサにローマ法王庁から見舞い

Robert Kubica (C)Lotus Renault GP
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2011年シーズンを前にして、ラリーでのアクシデントによる重傷という困難な状況にあるロータス・ルノーGPのロバート・クビサに対し、心強い見舞いが届けられた。

これは2005年に死去した、同じポーランド出身で前ローマ法王のヨハネ・パウロ2世の遺品である「儀式服」の一部等ということで、敬虔なキリスト教徒で、またかねて同法王を敬愛していたクビサにとって最高の見舞いになることは間違いないだろう。

また同選手の医師団によれば、クビサは16日(水)に最終となる3度目の手術を行うということで、今後は現場復帰に向けリハビリテーションに励むことになるようだ。

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バーレーンGP、国内騒動で開催危機の懸念

Redbull Duo (C)Redbull Racing
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アラブ諸国をリードするエジプトの政権崩壊は世界に衝撃を与えたが、F1関係者が危惧するのはこれが中東バーレーンにも波及してきていることだ。

3月13日(日)に今シーズンの開幕戦として予定されるバーレーンGPの開催国バーレーンだが、伝えられるところではすでに数千人の市民・民主化活動家らがデモを行い、機動隊との間で死者も出る騒動に広がっているという。

これを受け、F1の商業面を司るFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏は、「いまバーレーンで何が起こっているのか、外部からは正確なところがわからない。
従って、開催の可否について語ることはできないが、いずれにせよ好ましい状況でないのは明らかだ」と、懸念の表情をみせている。

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2011/02/15

ルノー・チーム首脳、「セナはあくまでもテストドライバー」

Bruno Senna (C)Lotus Renault GP
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負傷したロバート・クビサの代役が注目されるロータス・ルノーGPチームだが、3日目ハイドフェルド、4日目セナ、それぞれのテストを終え、エリック・ブイユ代表は次のように説明した。

「ハイドフェルドとセナとでは、そもそもそのテストの目的が違った。
セナはあくまでもわがチームのリザーブ&テストドライバーとして、プログラムに則って行われたものだからね。
そうした意味で、彼がクビサの代役になるとは考えていないよ」

3日目トップに立ったハイドフェルドのタイムに比べ、最終日のセナ(5番手)は1秒以上遅いものだった。
ちなみにザウバーの小林可夢偉は最終日、逆にコンマ6秒も短縮している。

同代表は明確には語らなかったもの、近くハイドフェルドが同チームのドライバーとして発表されるのは間違いないようだ。

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インドGP、FIA(国際自動車連盟)の査察も順調

India circuit Image (C)Jaypee Sports International
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いよいよ来たる10月30日(日)、念願の初開催を迎えるインドGPの開催地であるデリーの新設サーキットだが、このほどFIA(国際自動車連盟)のチャーリー・ホワイティング/レースディレクターによる訪問を受けたことがわかった。

伝えられるところでは工事は順調に進んでいて現在はサーキット路面の下舗装やパドックエリア等の準備が行われているということで、視察した同ディレクターの感触も好ましいものだったとされる。

主催者であるJPSI(ジャイピー・スポーツ・インターナショナル)のサミール・ガウアー/マネージング・ディレクターは、「われわれの準備はかなり速く進行していて、開幕のかなり前には万全となっていることだろう」と、自信をみせた。

新規開催グランプリでは、昨年の韓国GPが遅れに遅れ、FIAに対しても非難の声が向けられた経緯がある。

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ピレリF1タイヤ、早い摩耗に「想定した通り」

Ferrari 『F150th Italia』 (C)Ferrari S.p.A
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今年2回目の合同テストを終え、各チームからピレリタイヤについて「ブリヂストンよりも摩耗が早い」とのコメントが続いている。
しかしこれについてピレリタイヤのポール・ヘンベリー/モータースポーツ部門ディレクターは次のように語り、意に介してない。

「摩耗が早いというのは想定した通りのこと。
われわれはレース中、タイヤがスペクタクルの重要な一端を担うことを狙っているんだ。
これまでと同じタイヤを作ったなら、全員が1回のタイヤ交換に留まってしまうだろう。
しかしわれわれはよりライフの短いタイヤを用意するつもりで、これによりレース中のタイヤ交換はこれまでよりも確実に多くなり、レースの展開がエキサイティングなものになる筈だよ」

ドライバーの中には、レース中3-4回のタイヤ交換を予測する向きすらあるようだ。

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2011/02/14

ウィリアムズ・チーム、KERSシステムの開発に腐心

Rubens Barrichello (C)Williams F1 Team
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他の多くのトップチームが大手自動車メーカーとの関係を持つ中、プライベートの雄として戦うウィリアムズ・チームだが、今季の重要テーマの一つである「KERS」(運動エネルギー回収システム)の開発には苦慮しているようだ。

同チームはコスワース・エンジンを搭載するが、他の同エンジン搭載チームはヒスパニアやヴァージンらいずれも非力な新規参戦チームばかり。
逆に、これらチームの期待も背負って開発する責務をウィリアムズ・チームが負っている状況だ。
ヘレス・サーキットで行われた今年2回目の合同テストでは、マルドナド、バリチェッロいずれもがKERSのトラブルに見舞われたと伝えられている。

(フェラーリ・エンジンを搭載するザウバー・チームではフェラーリ・チームから技術供与を受けることになっている)

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パット・シモンズ氏、ヴァージン・レーシングでF1復帰か

Pat Symonds (C)Renault F1 UK
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元ルノー・チームのテクニカル・ディレクターで、2008年に起きたいわゆる『クラッシュ・ゲート』事件によりフラビオ・ブリアトーレ代表(当時)と共にF1現場からその姿を消したパット・シモンズ氏(47歳:イギリス)が、どうやらF1復帰を果たしそうだ。

これはヴァージン・レーシングの関係者が明らかにしたもので、それによればシモンズ氏は自身のコンサルタント会社を通じ、ヴァージン・レーシングのアドバイザーを務めるというもの。
これであれば、FIA(国際自動車連盟)から禁止される『F1業務』には当たらないということだ。

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ヘレス合同テスト最終日、小林可夢偉2番手で締めくくる

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 R.バリチェッロ BRA Williams Cosworth 1'19.832 103
2 小林 可夢偉 JPN Sauber Ferrari 1'20.601 86
3 F.アロンソ ESP Ferrari 1'21.074 115
4 S.ブエミ SUI Toro Rosso Ferrari 1'21.213 90
5 B.セナ BRA Lotus Renault 1'21.400 68
6 H.コバライネン FIN T-Lotus Renault 1'21.632 43
7 N.ロズベルグ GER Mercedes 1'22.103 45
8 S.ベッテル GER RedBull Renault 1'22.222 90
9 J.バトン GBR McLaren Mercedes 1'22.278 70
10 J.ダンブロシオ GER Virgin Cosworth 1'22.985 45
11 P.ディ・レスタ GBR Force India Mercedes
1'23.111 99

   * 2010 Test-Time : 1'18.871 J.バトン/McLaren Mercedes (2/20)
   * 2011 Test-Time : 1'20.352 M.シューマッハ/Mercedes (2/11)
   * 全車、2011年マシン
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2011/02/13

小林可夢偉(ザウバー)は最新『C30』とピレリタイヤをテスト

小林 可夢偉 (C)BMW Sauber F1
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ヘレス合同テスト3日目となる12日(土)、ザウバー・チームは前日までのセルジオ・ペレスから小林可夢偉へとバトンを渡した。

この日小林可夢偉はトータル84ラップを周回し、全体で11台中5番手となる1'21.242のベストタイムを記録したが、同チームのジェームズ・キー/テクニカル・ディレクターによればエンジントラブルにより途中打ち切りを余儀なくされたということだ。

「可夢偉にとってはバレンシア以来となるテストになったが、今回のポイントは最新『C30』の確認、そしてピレリタイヤで走り込むことだった。
午前はペレスが取り掛かったセットアップの方向性の確認ということで、大きなパフォーマンス作業は行っていない。
午後のセッションでは新しいパーツのトライとロングランに挑んだのだが、残念ながらエンジントラブルが発生したため途中で切り上げざるを得なかった」

明日のヘレス合同テスト最終日も小林可夢偉がテストすることになっている。

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ハイドフェルド、絶好のパフォーマンス発揮

Nick Heidferd (C)Renaul F1 UK
ヘレス合同テスト3日目、最も関係者の注目を集めたのが初めてルノーのマシンをドライブしたニック・ハイドフェルドだった。

言うまでもなく、同チームではロバート・クビサがラリー出場時のクラッシュによる負傷でF1参戦ができず、代役が求められている状況。
その筆頭候補に目されるハイドフェルドにとって、ここでのパフォーマンスはレースに出られるかどうかのキーポイントになっているからだ。
その舞台でハイドフェルドは堂々のトップタイムを記録、その存在感をアピールしてみせた。

この日トータル86ラップを周回したハイドフェルドだが、ベストタイムはスタート練習&8ラップのランを行った時。
「新しいチーム、新しいマシンでのテストは慣れるまで困難なものだけれど、今日はとてもドライブを楽しめたよ。
ただ今日のタイムだけに注目が集まるのは歓迎しないよ。
今の時期のテストはそれぞれプログラムの目的が異なっていて、燃料の量だってみんな違うんだからね」と、控え目だ。

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チャンドク父、「インドGPで息子の雄姿みたい」

Vicky & Karun Chandhok (C)Force India F1

2011年シーズン、念願のインドGP初開催を受け、カルン・チャンドク(27歳:インド)の父親がインドGPでの走行に強い希望をみせている。

FMSCI(インド・モータースポーツ・クラブ連盟)の会長でもあるチャンドクの父親ヴィッキー氏は、「今週ヘレスでチーム・ロータスと話をすることになっているんだが、私としては何としてもインドGPで息子が走るところをみたいと願っている。
契約の細部についてまで私が関与することはないが、早く朗報を聞きたいね」

昨季、ヒスパニア・レーシングのシートを得たチャンドクだったが(主に経済的な問題から)シーズン途中でシートを喪失。
2011年の契約が得られないまま、今季はそのシートを同じインドのカーティケヤンに奪われた形となっている。
そしていま狙っているのがチーム・ロータスのリザーブ&テストドライバーのポジションだ。

同じアジアの中国や韓国、そしてアブダビ等の例をみれば、かつて日本でもそうであったような母国ドライバーの活躍はF1人気を盛り上げる意味で必須。
果たしてカーティケヤンやチャンドクがそれに倣うことができるか注目だ。

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ヘレス合同テスト3日目、ハイドフェルド存在感魅せる

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 N.ハイドフェルド GER Lotus Renault 1'20.361 86
2 F.アロンソ ESP Ferrari 1'20.493 131
3 M.シューマッハ GER Mercedes 1'21.054 114
4 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'21.099 36
5 小林 可夢偉 JPN Sauber Ferrari 1'21.242 84
6 S.ベッテル GER RedBull Renault 1'21.574 98
7 S.ブエミ SUI Toro Rosso Ferrari 1'21.681 92
8 H.コバライネン FIN T-Lotus Renault 1'21.711 61
9 R.バリチェッロ BRA Williams Cosworth 1'22.227 99
10 P.ディ・レスタ GBR Force India Mercedes
1'22.945 64
11 J.ダンブロシオ GER Virgin Cosworth 1'25.471 72

   * 2010 Test-Time : 1'18.871 J.バトン/McLaren Mercedes (2/20)
   * 2011 Test-Time : 1'20.352 M.シューマッハ/Mercedes (2/11)
   * 全車、2011年マシン
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2011/02/12

クビサ(ルノー)、「母親に心配掛けて済まない」

Robert Kubica (C)BMW Sauber F1
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ラリーでの壮絶なアクシデントから5日、ロータス・ルノーGPのロバート・クビサが初めてメディアのインタビューを受けたことがわかった。
これを報じたのはイタリア『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙のピノ・アリエッビ記者で、インタビューもイタリア語で行われたとのこと。

その中でこのポーランド唯一のF1ドライバーは、「みんなに迷惑掛けて申し訳ない。
とりわけ、母に心配掛けて済まないと思っているよ。
たいへんな事故だったけど、いまはこれを自分の糧として少しでも早く現場に復帰しなくては、と考えている。
ブリアトーレやアロンソ、ロペス、ペトロフ、アレジ、リウッツィ……
たくさんのナイスな人たちに見舞ってもらい、感謝しているよ」

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シューマッハ(メルセデス)、最速タイム記録に「うれしい」

Michael Schumacher (C)Mercedes Motorsports
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11日(金)、2日目を迎えたヘレス合同テストでは、「珍しく」メルセデスGPのミハエル・シューマッハが最速タイムを記録して関係者を驚かせた。
というのも、シューマッハはテストでいたずらにタイムを追ってパフォーマンスを演じるタイプではないからだ。

「別に特に燃料を軽くしてタイムを狙った訳ではないよ。
テストプログラムに則って、走っていたらこういうタイムが出ただけ。
それでも遅いよりは速いほうが当然うれしいし、励みになるね。
今日はロングランを続けたけれど、これができるというのはマシンに信頼性があるということだから良いことさ。
僕らには確実に進化している手応えがあるけれど、それは他のチームも同様だからもっとプッシュしないとね」と、元チャンピオンは明るい表情をみせた。

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ペレス(ザウバー)、クラッシュしてテスト切り上げ

Sergio Perez (C)Sauber Motorsport AG
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ヘレス合同テスト2日目、全体で7番手のタイムを残したものの、ザウバー・チームの新人セルジオ・ペレス(21歳:メキシコ)は午後のセッションでマシンのコントロールを失いクラッシュ、テストを途中で切り上げている。

「体調はまったく問題ない。
7コーナーから8コーナーへと続く所でリヤのコントロールを失ってしまったんだ。
そのせいでテストの時間も失ったし、またチームのスタッフには余計な負担を掛けてしまって申し訳なく思っている。
明日までに修復し、可夢偉のテストに差し支えがないことを願っているよ。
それでも自分自身にとってはまたいろいろと学べた一日だった」と、ペレス。

またジェームズ・キー/テクニカル・ディレクターは、「全体的にはいい一日だったが、ハードタイヤでの走行時に、ペレスがクラッシュして予定より早くテストを終了しなければならなくなってしまったのは残念だ。
ただ彼はまだ学習段階で、こんなことはよくあること。
こうして若いドライバーは成長していくんだからね。
マシン自体に特に問題はなく、またタイヤもいろいろ試せたので良かったよ」と、語っている。

明日からの残り2日間は小林可夢偉がテストを担当することになっている。

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N.ハイドフェルド、「"オーデション"なら結果を出す」

Nick Heidfeld (C)Williams F1
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今シーズン、F1のレースシートを見出せないでいたニック・ハイドフェルド(前BMWザウバー)にとって、今週行われるロータス・ルノーGPチームでのテストはまさに再びレース出場が叶うかどうかの重要な"オーデション"ということになりそうだ。

これについて当のハイドフェルドは、「僕はこれまで何回もこうした場面を経験してきているんだ。
ドイツF3の時だってそうだったし、次の国際F3000でも同様、そしてF1にステップアップしてからもね。
今回のテストが事実上のオーディションであるというのなら、ここでもそれをクリアしてみせるだけのこと。もちろん自信はあるよ」と、力強い回答。

ハイドフェルドは、そのF3でも国際F3000においても、いずれもシリーズ・チャンピオンを獲得する勝負強さをみせてきた。
F1での勝利こそまだないが、ポールポジション1回、ファステストラップも2回獲得するなどそのスピードには定評がある。

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ヘレス合同テスト2日目、シューマッハ(メルセデス)最速

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 M.シューマッハ GER Mercedes 1'20.352 112
2 F.マッサ BRA Ferrari 1'20.413 116
3 J.バトン GBR McLaren Mercedes 1'21.009 69
4 J.アルグエルスアリ ESP Toro Rosso Ferrari 1'21.214 72
5 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'21.613 113
6 A.スーティル GER Force India Mercedes 1'21.780 73
7 S.ペレス MEX Sauber Ferrari 1'21.857 56
8 T.グロック GER Virgin Cosworth 1'22.208 57
9 V.ペトロフ RUS Lotus Renault 1'22.493 65
10 P.マルドナド VEN Williams Cosworth
1'22.591 37
11 J.トゥルーリ ITA T-Lotus Renault 1'23.216 40

   * 2010 Test-Time : 1'18.871 J.バトン/McLaren Mercedes (2/20)
   * 2011 Test-Time : 1'20.709 F.マッサ/Ferrari (2/10)
   * 全車、2011年マシン
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2011/02/11

ペレス(ザウバー)、マシンストップも「予定通りのこと」

Sergio Perez (C)Sauber Motorsport AG
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10日行われたヘレス合同テスト初日、2011年シーズン小林可夢偉のチームメイトとなるザウバー・チームのセルジオ・ペレス(20歳:メキシコ)は、堂々フェラーリのマッサに続く全体の2番手好タイムを記録するなど好調なところをみせた。

「今日はトラブルもなく、周回を重ねることができ、僕自身についても、またマシンやタイヤについても多くのことを学べて良かったよ。
テストプログラムも計画通りにこなせたし、ね。
途中でマシンがストップしてしまったのは燃料を全部使い切る作業をしていたためで、予定通りのこと。
もう一日僕が走ることになっているから、明日も忙しい日になるといいね」

またジェームズ・アリソン/テクニカル・ディレクターも、「午前にストップしたのは燃料がなくなったから。
タイヤについてもミディアムとハードを試したが、特に問題となるようなことはなかった。
夕方にはスタートの練習もできたし、予定したプログラムが順調に消化できたのでとても生産的な一日だったよ」

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マクラーレン、ルノー方式の『エクゾーストシステム』テスト

Lotus Renault『R31』(C)Renault F1 UK
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10日からスタートしたヘレス合同テストでマクラーレン・チームが早くも今季ロータス・ルノーGPが開発したとされる新しい『エクゾースト・システム』をテストした模様だ。

独『アウトモーター・ウント・スポルト』誌によればこの日ハミルトンがドライブしたマクラーレンの新型車『MP4-26』のエクゾーストは明らかに前回のバレンシア合同テストでのものとは異なるというもの。

ただ、ルノー・チーム同様、マクラーレン・チームもガードが堅く、ほとんど「有効な写真」を撮らせないということで詳細は不明だ。

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ヒュルケンバーグ失意、「今のF1は能力より金次第」

Nico Hulkenberg (C)Williams F1
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クビサ(ルノー)のシートにも高い関心を示したニコ・ヒュルケンバーグ(前ウィリアムズ)だが、すでにフォース・インディアとの間にリザーブ&テストドライバー契約を結んだこともあり実現の可能性は薄そうだ。

これについてヒュルケンバーグは、「残念ながら僕がクビサの代わりに起用されることはないだろう。
僕はすでにフォース・インディアに身を置いてしまったからね。
今シーズンはリザーブ&テストドライバーでさらなる経験を積み、来季は必ずレースドライバーに戻りたいと思っているよ。
でも、いまのF1がホンの一部のトップドライバーを除けばみんなスポンサー次第、お金次第、になっているのは憂慮すべきことだね。
これじゃあ真のドライバーズ・チャンピオンシップ、真の最高峰の戦いとは言えないんだと思うよ」

昨シーズン、非力なウィリアムズ・コスワースを駆り、新人ながらみごとブラジルGPでポールポジションを獲得するなど実力のあるところを知らしめたヒュルケンバーグだったが、それでもチームはスポンサー資金(ベネズエラ:マルドナド)との契約を優先させた。

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フェラーリ新型車『F150』、フォード・トラックに寄り切られる

Ford 『F-150』 (C)Force India F1
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今シーズンのトップを切って発表されたフェラーリ・チームの新型車『F150』だが、早くもその名称変更を余儀なくされるようだ。

昨シーズン『F10』だったマシン名が今年『F150』になったのには、そもそも今年がイタリア統一150周年にあたるという、本来F1とは無関係の理由によるものだったが、ここに来てすでに『F-150』という商標がフォード社によって所有されていることが発覚したもの。
このまま放置されればフォード社側は提訴も辞さない構えということで、事実であれば、フェラーリ・チームのとんだ失態ということになりそうだ。

まだ正式発表はないものの、10日スタートしたヘレス合同テストでは同チームがリリースの中で新型車を『F150th Italia』と呼称していることから、この名前に変更される可能性が高いようだ。

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ヘレス合同テスト初日、ペレス(ザウバー)2番手(2/10)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 F.マッサ BRA Ferrari 1'20.709 101
2 S.ペレス MEX Sauber Ferrari 1'21.483 94
3 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'21.522 94
4 D.リカルド AUS Toro Rosso Ferrari 1'21.755 31
5 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'21.914 58
6 J.アルグエルスアリ ESP Toro Rosso Ferrari 1'22.689 42
7 A.スーティル GER Force India Mercedes 1'23.472 28
8 V.ペトロフ RUS Lotus Renault 1'23.504 57
9 N.ロズベルグ GER Mercedes 1'23.963 67
10 J.トゥルーリ ITA T-Lotus Renault 1'24.458 54
11 T.グロック GER Virgin Cosworth 1'25.086 42
12 P.マルドナド VEN Williams Cosworth
1'34.968 13

   * 2008 Test-Time : 1'16.617 S.ベッテル/RedBull Renault (12/17)
   * 2010 Test-Time : 1'18.871 J.バトン/McLaren Mercedes (2/20)
* 全車、2011年マシン
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2011/02/10

ロータス・ルノーGP、ハイドフェルドをテスト招集へ

Nick Heidfeld (C)BMW Sauber F1 Team
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ロータス・ルノーGPチームが、10日(木)から始まるヘレス合同テストにベテランのニック・ハイドフェルドを招集したようだ。

同チームでは4日間のうち最初の2日間はペトロフが担当、残る2日のうちの1日をハイドフェルドが、そしてもう1日をおそらくセナが走るとみられる。
もちろんまだクビサの後任ドライバーとして決まった訳ではないが、「経験豊富」という観点からみればハイドフェルドが有力なポジションに立つのは事実だ。

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ニック・ワース(ヴァージン)、「KERS搭載の予定なし」

Virgin 『MVR-02』 (C)Marussia Virgin Racing
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今シーズン、F1は再び「KERS」(運動エネルギー回収システム)の搭載がレギュレーションで許されているが、このほど2011年新型車『MVR-02』を発表したヴァージン・レーシングでは今シーズン同システム搭載の予定がないことを明らかにした。

これは同チームのニック・ワース/テクニカル・ディレクターが語ったもの。
同氏は、「残念ながらわれわれにKERS搭載の予定はないよ。
まず言えるのはこれがとても高価なシステムであること。
さらにレーシングカーにとっては大敵である重量がかさむこと。
そして、その効果がおそらくはコンマ何秒というレベルでしかタイムを短縮できないとみられることからだ。
考えてみればわかること。
われわれのマシンは上位グループに比べて1周3秒も遅いんだからね。
正直、今シーズンもグロックが開幕から先頭を走るとは考えていないよ」

なお同様の理由で、チーム・ロータスやヒスパニア・レーシングも搭載予定はないようだ。

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シトロエン首脳、「ライコネンのF1復帰は可能」

Kimi Raikkonen (C)RedBull Racing
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ロバート・クビサ(ロータス・ルノーGP)の戦線離脱で、一部にその代役候補として名前が挙げられているキミ・ライコネン(元フェラーリ)について、今季のマシンであるシトロエン・チームのオリビエ・ケネル代表は「ライコネンのF1復帰は可能」と、語っている。

「確かに今シーズン、彼はわれわれのマシンでWRC(世界ラリー選手権)に参戦が決まっているが、本人がF1に戻りたいというならそれは可能だ。
なぜなら彼は自分でスポンサーを集め、われわれからマシン(シトロエンDS3)を借りて戦うのだから。
ただ、彼がまだF1にそれだけの魅力を感じているとは、私には思えないがね」

昨シーズン、シトロエンC4を駆ったライコネンはWRCでシリーズ・ランキング総合10位になっている。

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BMW首脳、「われわれはクビサにラリー参戦を禁じていた」

Robert Kubica (C)BMW Sauber F1
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ルノー・チームのエースで、今季も活躍が期待されていたロバート・クビサがF1以外のモータースポーツで重傷を負ったことについて、チーム運営者から様々な反応が示されている。

2006年のF1デビューから昨年までクビサの上司であったBMW・チームのマリオ・タイセン代表は、「彼がかねて他の分野のモータースポーツにも高い関心を持っていたことは承知している。
しかしドライバーというのはわれわれの戦略においてたいへん重要な要素なので、悪いがラリー参戦は禁じていたんだ。
それにF1ドライバーが他のモータースポーツで重傷を負うのであれば、F1で最高水準の安全性を追求したって意味がないだろう」と、指摘した。

一方、2010年からの上司であるルノー・チームのエリック・ブイユ代表は、「彼のモチベーションを考えると、ラリー参戦を禁じる契約を結ぶのは困難なことだった。
それに事故なんてどこにでもあり得ること。
クビサがパンを買うために街に出て、バスに轢かれることだってあるじゃないか」と、反論している。

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ツィンリンクもてぎ、「インディジャパン」今季限り

Twin Ring Motegi (C)Mobilityland
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F1と並ぶ高い人気を誇るインディカー・シリーズで、唯一日本で行われてきたツィンリンクもてぎの「インディジャパン」だが、経済状況の悪化を理由に今季限りで開催を終了することになった。

日本選手では元F1ドライバーの佐藤琢磨が今季の残留を決めているが、昨年レギュラーだった武藤英紀はシートを見出せないでいる。

「インディジャパン」開催についてのニュースはこちら

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ヒスパニア・レーシング、ヘレス合同テストは欠席

Hispania Racing 『F111』(C)Hispania Racing F1 Team
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8日(火)、突然2011年新型車『F111』を発表したヒスパニア・レーシングだが、やはりまだ実走行の準備は整っていなかったようだ。
8日発表されたのも実車ではなく写真だけに留まっていて、実際に走行できるまでにはまだ期間が掛かるとの見通しが伝えられている。

これを裏付けるように、F1各チームは今日10日(木)からのスペイン・ヘレス合同テストに参加するが、唯一ヒスパニア・レーシングだけはこれを欠席。
スペインではなくイタリアへと向かい、ピレリタイヤのプロモーション撮影に協力する予定という。

チームは18日(金)からの今オフ最後のテストであるバルセロナ合同テストには参加予定というが、ここで『F111』が走るかどうかに注目が集まる。

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2011/02/09

ニコ・ヒュルケンバーグ、ポスト・クビサに浮上?

Nico Hulkenberg (C)Force India F1
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少なくともシーズン前半の出場が不可能とみられるロータス・ルノーGPのロバート・クビサの代替についてすでに様々な名前が挙げられているが、ここに来て前ウィリアムズ・チームのニコ・ヒュルケンバーグ(23歳:ドイツ)の名前が浮上しているようだ。

そう語るのは自身元F1ドライバーで、現在は英国でF1コメンテーターを務めるマーティン・ブランドル氏。
「私ならヒュルケンバーグを推薦するね。
伸び盛りの彼なら、大きく化ける可能性があるよ」と、ブランドル氏。

しかしこれについて同選手のマネージメント・チームの一員であるティモ・ガンス氏は、「本人がクビサのポジションに関心を持つのは確実だろう。
しかしわれわれはすでにフォース・インディアとの契約(第3ドライバー)を有していて、こちらからルノーに働き掛けることはない。
ただ、もし先方から打診があればもちろん前向きに考えるがね」、いまのところは静観の構えだ。

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事故で大怪我のクビサ(ルノー)、10日(木)にも最初の手術へ

Robert Kubica (C)Lotus Renault GP
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早期の現場復帰を図るためにも、その具体的な治療の行方に注目が集まるロバート・クビサ(26歳:ポーランド)だが、担当するサンタ・コロナ病院のジョルジオ・バラビーノ博士は今週10日(金)にも右肩と右足の手術を行う予定を明らかにした。

同医師によれば、クビサの容態は安定していて、当人も復帰に強い意思をみせているということだが、まだ回復の時期について言及するには早過ぎるとしている。
またさらに3-4日後にも右肘の手術を行う予定ということだ。

一方残されたロータス・ルノーGPのドライバー、ペトロフは、チームメイトとなる注目の代替ドライバーについて、すでに名前が出ているハイドフェルド、リウッツィに加え、ブルーノ・セナを候補に挙げた。

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ヒスパニア・レーシングも2011年新型車『F111』を発表

Hispania Racing 『F111』(C)Hispania Racing F1 Team
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これまで新型車発表の予定が明らかにされていなかった唯一のチーム、HRT(ヒスパニア・レーシング)が、8日(火)フォース・インディアと時を同じくして自身の公式サイトで発表。
「新型車を発表できない最後のチーム」という「汚名」はかろうじて免れた。

新型車『F111』は、かつてホンダ・チームで活躍したジェフリー・ウィリスが中心となって開発されたもの。
新型車はこれまでの黒を基調としたものから一転白をベースの明るいカラーリングのものとなった。
フロント部が急角度で傾斜するスラントノーズ、またサイドポッドのエアインテーク部分が流行の高い位置に設けられているのも特徴。
ただ、まだデザインはテストによって変更される可能性があるということだ。

なお同チームの2011年ドライバーはまだ公式発表されていない。

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フォース・インディア、2011年新型車『VJM04』を発表

Force India Ferrari 『VJM04』 (C)Force India F1
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8日(火)、フォース・インディア・チームはインターネット上において2011年シーズンを戦う新型車『VJM04』を正式発表した。

一見、カラーリングは2010年のものと同じだが、サイドポッドやブレード状のロールフープの採用などマシン形状はかなり独自性を発揮した新鮮なものとなっている。

同チームのヴィジャイ・マルヤ代表は、「昨シーズンはコンストラクターズ・ランキングで7位と期待以上の成績を残すことができたが、今シーズンはこの画期的なマシンでさらなる上位を目指したい」と、意欲をみせた。

このマシンは10日(木)からスタートするスペイン・ヘレス・サーキットでの合同テストに直ちに投入される予定。

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2011/02/08

チーム・ロータスのリザーブドライバー、チャンドク優位か

Karun Chandhok (C)Hispania Racing F1 Team
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すでにトゥルーリ&コバライネンという両ベテランによるドライバー・ラインナップが確定しているチーム・ロータス(前ロータス・レーシング)だが、残るリザーブ&テストドライバーについて熱いバトルが繰り広げられている。

他の新興チーム同様、チーム側がある程度の資金持ち込みを期待するのは当然だが、万一のことを考えると当然その高いドライバー能力は必須のこと。

これまで、もとヴァージン・レーシングのルイス・レイジァ(20歳:ブラジル)ら複数の名前が挙がっているが、同チームのマイク・ガスコイン/チーフ・テクニカル・オフィサーは「リザーブドライバーとはいえ、経験は必要」としていて、そうした意味で有力なのが昨季ヒスパニア・レーシングで走ったカルン・チャンドク(27歳:インド)とみられている。

そのチャンドクは、今週スペインのヘレス・サーキットで行われる合同テストで同チームに起用される予定になっていて、その評価に注目が集まる。

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クビサ(ルノー)の代役にN.ハイドフェルドら浮上か

Nick Heidfeld (C)BMW Sauber F1
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少なくともクビサのシーズン前半出場が絶望的となったロータス・ルノーGPチームでは、間近に迫った開幕に向け、早急にその代役の選定を迫られることとなった。

新人育成に熱心だったルノーには前途有望な若手ドライバーは数多くいるものの、今回はチームの大黒柱であるクビサの代役ということであり、チームメイトもまだF1生活2年目のペトロフであることから経験があるドライバーが求められるとの見方が強い。

そうしたことから前フォース・インディアのリウッツィ(F1通算63戦)や前ザウバー・チームのニック・ハイドフェルド(F1通算172戦)ら、今季のシートがないベテランの名前が浮上しつつあるようだ。

同チームのエリック・ブイユ代表は、「クビサの復帰までにどのくらいの時間が掛かるのかで判断が異なる」と、頭を悩ませている。

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クビサ(ルノー)の負傷、少なくとも全治数か月に及ぶ見通し

Robert Kubica (C)Lotus Renault GP
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ラリーでのクラッシュで負傷したロータス・ルノーGPのロバート・クビサの容態について、収容先であるサンタ・コロナ病院の集中治療部門の担当医師ジョルジオ・バラビーノ博士は、同選手の容態について次のように会見で説明した。

それによればクビサは意識があり、今回事故に遭った状況についても理解しているとのことで、最初にコ・ドライバー(無事だった)の安否をを尋ねたという。
ただし、今回は緊急手術であったため、まだ手術を施す必要がある損傷も残っていて、治癒には長い期間が掛かるとの見通しを明らかにした。
世界のファンが持っても関心を持つ復帰までの期間について、「1年より短いが足の骨折だけでも数か月は必至だろう」と、語っている。

2011年の開幕戦はもうわずか4週間後に迫っている。

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ヴァージン、ロンドンで2011年新型車『MVR-02』を発表

Virgin 『MVR-02』 (C)Marussia Virgin Racing
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今シーズンからチーム名を『マルシア・ヴァージン・レーシング』に変更したヴァージン・レーシングが、7日(月)2011年シーズンを戦う新型車『MVR-02』を正式発表した。

同チームのテクニカル・ディレクターであるニック・ワース氏が中心になり、ウィンド・トンネルを使わずCFD(計算流体力学)のみで開発したとされる新型車のお披露目は、イギリス・ロンドン市内の英『BBC』のテレビジョン・センターで行われた。

既報のように同チームは今年からロシアのスポーツカー・メーカーである『マルシア』の支援を受けていて、チーム名の変更と共にマシン名も昨季の『VR-01』からマルシアの『M』を得て『MVR-02』となった。

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2011/02/07

クビサ、ラリー中のクラッシュで大怪我

ロバート・クビサ (C)Renault Sport 拡大します

2月6日、イタリアで行われたロンド・ディ・アンドラ・ラリーに出場したロータス・ルノーF1ドライバーのロバート・クビサは、ラリーのオープンニングステージでハイスピードでの大クラッシュを起こし、右腕や右足の複数箇所を骨折する大怪我を負った。クビサはこれまでもシーズンオフにはラリーに出場していたが、今回は初めてS2000のシュコダ・ファビアというハイパワーマシンでの出場だった。

クビサはただちにヘリでサンタ・コロナ病院へ搬送され、7時間に及ぶ手術を受けた。チームからのリリースによれば、手術は7人の専門医により、深い傷を負った右前腕の機能を回復することに重点が置かれた。クビサの右腕は2箇所に骨と腱への損傷があったが、手術後のクビサの右手は暖かくなっていたとされる。
クビサは事故後も意識はあったものの、手術後も深刻な状態に変わりはなく、その日の晩から翌朝まで昏睡状態にされる処置を受けた。

ロータス・ルノーチーム代表のエリック・ブイユは、チーム全員がクビサの早い回復を願っているとして、サンタ・コロナ病院で治療に当たった医療チームに感謝の言葉を述べている。ブイユは、クビサのチームメイトのヴィタリー・ペトロフとともに事故の翌日に病院へ向かうことになった。

クビサは先週行われたバレンシアでの合同テストで通算トップタイムを記録していたが、来月13日に行われる2011年F1GP開幕戦バーレーンへの出場だけでなく、今シーズンのF1出場は難しいのではないかという観測が流れている。

チームリリースでは、主治医とクビサのマネージャーが2月8日の9時30分に最新の状況を説明するとしている。

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バトン(マクラーレン)、「チームオーダーは影響しない」

Jenson Button (C)McLaren Group
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今シーズンF1で変更されるものの一つが「チームオーダーの合法化」だ。いまのところこれがタイトル争いにどのような影響を与えるのかは不明だが、マクラーレン・チームのジェンソン・バトンは楽観視しているようだ。

「チームオーダーの導入によるタイトル争いへの影響を憂慮している向きもあるようだけれど、僕は何も心配なんかしてないね。
タイトル争いは、二人の優れたドライバーがそれぞれ切磋琢磨することからこそ現実のものになるんだ。
最初から一人のドライバーにチームの精力が集中していたら、もう一人のドライバーにやる気なんて起こらないだろう。
そしたら決して良いフィードバックなんて期待できないのさ。
そしてそれは結局、肝心のチーム戦略(エースドライバー優遇)にも悪影響を与えることになってしまい、元も子もなくしてしまうんだ」

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ハミルトン(マクラーレン)、「今年のF1は史上最大の好バトル」

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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遅ればせながら『MP4-26』という、今年の武器を手にしたマクラーレン・チームのルイス・ハミルトンだが、今シーズンのタイトル争いについて「今年のF1は史上最大のバトルになる」と、引き締めている。

「僕ももう今年で5年目のF1。
若手と言われてきたけれど、もうそろそろそうした表現は返上したいものだね。
僕も十分に経験を積んだし、次の世代だって迫ってきているんだから。
それにしても今年のF1は近年にない厳しい戦いになるだろう。
考えてもご覧、僕はまずチームメイトが世界チャンピオン(バトン)なんだ。
さらにライバルチームにはアロンソ(フェラーリ)、シューマッハ(メルセデスGP)、そしてベッテル(レッドブル)といずれも世界チャンピオンが君臨している。
これは難敵だよ。
今年のタイトル争いは面白いものになること必至だろうね」

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ドライバーに不評? 可変リヤウィング

Ferrari 『F150』 (C)Ferrari S.p.A
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今シーズンから新たに導入されるデバイスの一つである『可変リヤウィング』について、バレンシア合同テストでさっそくこれを試したドライバーからの評価はしかし真っ二つに分かれているようだ。

FIA(国際自動車連盟)はこれについて「全車とのタイム差が1秒以上の時」、また「使用できるのは指定されたストレートエンドの600m区間のみ」という厳しいルールを示している。

しかしウィリアムズのバリチェッロらベテラン・ドライバーからは、「ボタンを押してギヤを変えてホールドして……
まるでドライバーはロボットのようで全然楽しめない。
こんなのはドライビングではなくただの計算だ」と、不評の声。

一方、メルセデスGPのシューマッハ、「オーバーテイクできないというのはF1を楽しめない一つの大きな理由だったから、これは革新的でいいんじゃないか。
どんな道具だってそれをドライバーが使いこなせなければ位ミハエル・シューマッハないんだし」と、極めて積極的な姿勢のようだ。

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2011/02/06

評価さまざま、マクラーレン『MP4-26』のサイドポッド

McLaren 『MP4-26』 (C)McLaren Group
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トップチームの中では最も遅くになって発表されたマクラーレン・チームの2011年新型車『MP4-26』だが、そのデザイン、とりわけセンターやサイドのエアインテークに注目が集まっている。

これについて同チームのティム・ゴス/エンジニアリング・ディレクターは、「『MP4-26』には様々な斬新な試みが投入されているから、いろいろ議論を呼ぶことはわかっていたよ。
とりわけユニークな形状のサイドポッドには、ね。
今年のレギュレーションではWディフューザーが禁止されているから、それを補うためにこれは開発したシステムなんだ。
ダウンフォース、そして冷却、この二つを効率的に働かせるための形状なのさ」と、説明している。

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フォース・インディアの新型車発表はインターネットで

2010 Scene (C)Force India F1
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まだ2011年の新型車が発表されていない3チーム(フォース・インディア、ヴァージン・レーシング、ヒスパニア・レーシング)のうち、フォース・インディアは2インターネット上で行うことを明らかにした。

それによれば同チームの新型車『VJM04』(仮称)は、来たる2月8日(火)イギリス時間の午後2時(日本時間:午後11時)に、同チームの公式サイト(http://www.forceindiaf1.com/)で発表するという。

その後マシンは10日(木)からスタートするスペイン・ヘレス・サーキットでの合同テストでテストに持ち込まれる予定。

残りチームでは、これに先駈け2月7日(水)にヴァージン・レーシングが新型車を発表する予定になっているが、ヒスパニア・レーシングについてはまだ日程が明らかにされていない。

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フォース・インディア、マクラーレンからの技術供与契約延長

フォース・インディア・チームが、マクラーレン・グループ(マクラーレン・アプライド・テクノロジー社)から受けている技術供与契約をさらに2012年末まで延長したことがわかった。

共にメルセデス・エンジンを搭載して戦っているマクラーレンとは2009年からパートナーシップ契約を締結、これまでもギヤボックスやハイドロリック系のコントロール・システム等の技術供与を受けていたもの。

Vijay Mallya (C)Force India F1
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これについて同チームのヴィジャイ・マルヤ代表は、「アンディ・グリーンのテクニカル・ディレクター昇格と合わせ、マクラーレン・グループとのこれまで以上の密接な関係により、今季はさらにパフォーマンスをアップさせて表彰台を現実のものにしたい」と意欲をみせた。

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2011/02/05

2011年シーズン、バトンの懸念はボタンにあり?

McLaren 『MP4-26』Steering (C)McLaren Group
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2011年シーズン、タイトル奪還を狙うマクラーレン・チームが新型車『MP4-26』を発表したが、こちらも今季の新しいレギュレーションに合わせいくつものデバイスが増加。
それを操作するコントロールボタンがステアリングホイール上に増えている。

これについて同チームのジェンソン・バトンは、「たしかにボタンが増えてドライビングにはこれまでより一層注意が必要になると思う。
可変リヤウィングや「KERS」(運動エネルギー回収システム)を操作しなければならなくなったからね。
これまでシミュレーターでトレーニングはしてきたけれど、実際にコースを走るときにはタイヘンなんだろうね。
ボタンに注意しなくっちゃ」と、語っている。

ちなみにジェンソン・バトンのButtonとボタンのbuttonとはまったく同じスペルの言葉だ。

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マクラーレン・チーム、2011年新型車『MP4-26』を発表

McLaren 『MP4-26』 (C)McLaren Group
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4日(金)、マクラーレン・チームはドイツ・ベルリンにおいて2011年新型車『MP4-26』をハミルトン&バトンら立ち会いのもと正式発表した。
これはタイトル獲得を狙うトップチームの中では最遅となるもので、同チームは先のバレンシア合同テストでも唯一昨年仕様車での参加を余儀なくされていた。

なお『MP4-26』には巨大化されたエアインテークなど数々の特徴がみられるが、関係者によればまだこれは最終型ではなく、今後さらに変更される可能性があるということだ。
この『MP4-26』は来週スペインのヘレス・サーキットで行われる今年2回目となる合同テストで最初のテストで実走行がお披露目される予定。

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佐藤琢磨(元スーパー・アグリ)、今季もインディカー参戦決定

佐藤 琢磨 (C)IRL Media
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スーパー・アグリ等で活躍した人気の元F1ドライバーで、昨季は米大陸を中心としたインディカー・シリーズを戦った佐藤琢磨(34歳)が、今シーズンも同じくKVRT(KVレーシング・テクノロジー)から同シリーズにフル参戦することがわかった。

これは、4日(金)発表された2011年のホンダモータースポーツ計画により明らかとなったもの。

佐藤琢磨インディカー・シリーズ参戦のニュースはこちら

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ヴァージン・レーシング、2011年はロシアのライセンスで参戦

Virgin Racing Shakedown Test (C)Virgin Racing
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イギリスの富豪であるリチャード・ブランソン氏(ヴァージン航空会長)が率いるヴァージン・レーシングだが、2011年はコンストラクターとしてはロシアのライセンスで参戦する意向を明らかにした。

同チームでは今季からロシアのスポーツカー・メーカー『マルシア』が資本参加、タイトル・スポンサーとなることが決まっていて、チーム名も『マルシア・ヴァージン』に変更される予定。

これにより、もし同チームが優勝した場合には史上初、F1の表彰式でロシア国歌が流されることになる。

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2011/02/04

通算トップタイムのクビサ(ルノー)、タイムよりトラブル歓迎

Robert Kubica (C)Renault F1
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2011年最初の合同テストを通算最速となるタイムで締め括ったロータス・ルノーGPのロバート・クビサだが、当人はタイムよりトラブルが出たことを歓迎した。

「今日のテストには2つの面がみられたね。
一つは午前中、マシントラブルのためにほとんど実質的な走行ができなかったこと。
そしてもう一つは午後のセッションで順調にセットアップが進められたということだ。
結果的にタイムが一番だったのは良かったけれど、それよりはいまの時期にトラブルを出し尽くすことのほうが大事。
今ならトラブル大歓迎だよ」

また同チームのジェームズ・アリソン/テクニカル・ディレクターも、「新型車をデビューさせて最初のテストなので、今は問題点を洗い出すことが肝心。
まだタイムなんてまったく意味がないことだからね。
次のテスト(ヘレス・サーキット)ではさらにマシンの熟成を進めたい」と、語っている。

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『アリアンツ』、メルセデスGPのスポンサーに

Allianz (C)Williams F1
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ドイツの本拠を置く世界最大手の保険会社である『アリアンツ』が、メルセデスGPとの間でスポンサー契約を結んだことが明らかとなった。

同社はこれまでもメルセデス・ベンツが提供するF1セーフティカーとメディカルカーのスポンサーにはなっていたが、同チームに対して正式なスポンサーとなるのはこれが初めてとなる。
これにより今シーズン、同社のロゴがシューマッハ&ロズベルグ両ドライバーのシートベルト等に掲出されるという。

なお、同社はかつて2000年シーズンからウィリアムズ・チームの主要スポンサーに就いていたことで知られる。

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ペレス(ザウバー)、快調に100ラップ以上の周回重ねる

Sergio Perez (C)Sauber Motorsport AG
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2011年シーズン、ザウバー・チームで小林可夢偉のチームメイトとなる新人のセルジオ・ペレス(20歳:メキシコ)が、バレンシア合同テスト最終日となる3日目の3日(木)、トータル104ラップを周回していま必要な多くの経験を積んだ。

「昨日はマシントラブルがあって思うように走れなかったけれど、今日のテストにはとても満足しているよ。
僕自身、マシンやシステム、そしてチームに大いに理解を進めることができたし、チームにも貴重な情報を提供できたと思っているからね。
今はもう次のテストが待ちきれない気持ちだよ」と、ペレス。

また同チームのジェームズ・キー/テクニカル・ディレクターも、「今日これだけ順調に周回を重ねることができたのは、チームにとってももちろんだが、(新人の)ペレスにとってほんとうに良かった。
ウチはいずれもドライバーが若いけれど、いずれもいい仕事をしているよ」と、評価している。

ザウバー・チームは今回、1日目の小林可夢偉が68周、2日目のペレスは42周に留まったが、最終日は104周を走破してデータを集めた。

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N.ヒュルケンバーグ、F・インディアの第3ドライバー契約認める

Nico Hulkenberg (C)Force India F1
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周囲の状況から、今シーズンはフォース・インディア・チームのリザーブ&テストドライバーに就くことが確実とみられながら、これまで公式には認めていなかったニコ・ヒュルケンバーグ(23歳)だが、いよいよシーズン前テストが本格的に始まった今やっとこれを本人が認めた。

バレンシア合同テストでフォース・インディアのマシンを操ったこのドイツ人は、「もちろんレースシートの獲得を狙っていたけれど、残念ながらそれは来年に持ち越さざるを得ないことになった。
今シーズンはフォース・インディアで金曜日のフリー走行で走ることになると思うけれど、ここで自らの能力を示し、関係者に認められたいと思っているよ」と、ドイツの通信社『スポーツ・インフォメーション・サービス』に語っている。

これについて最後まで有力チームのシート獲得に意欲をみせていたパーソナル・マネージャーであるウィリ・ウェバー氏はコメントしていない。

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バレンシア合同テスト3日目タイム(2/03)

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 R.クビサ POL Lotus Renault* 1'13.144 95
2 A.スーティル GER Force India Mercedes 1'13.201 117
3 J.バトン GBR McLaren Mercedes 1'13.553 105
4 M.ウェバー AUS RedBull Renault* 1'13.936 105
5 F.マッサ BRA Ferrari* 1'14.017 80
6 T.グロック GER Virgin Cosworth 1'14.207 114
7 P.マルドナド VEN Williams Cosworth*
1'14.299 101
8 S.ペレス MEX Sauber Ferrari* 1'14.469 104
9 M.シューマッハ GER Mercedes* 1'14.537 110
10 S.ブエミ SUI Toro Rosso Ferrari* 1'14.801 73
11 N.カーティケヤン IND Hispania Cosworth
1'16.535 63
12 J.トゥルーリ ITA Lotus Renault* -------- 38

   * 2008 Test Time : 1'11.000 H.Kovalainen/McLaren Mercedes MP4-23(1/23)
   * 2011 Test Time : 1'13.307 F.Alonso/Ferrari F150(2/03)
   * * 印は2011年マシン
   (訳注:ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2011/02/03

最速タイムのアロンソ(フェラーリ)、それでも「タイヤまだまだ」

Fernando Alonso (C)Ferrari S.p.A
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昨年11月に行われたアブダビ合同テストではトップタイムをマークしピレリタイヤの性能を評価していたフェラーリのフェルナンド・アロンソだが、同じく最速タイムを記録した今回のバレンシア合同テストでは辛口の評価を与えている。

「ピレリのF1タイヤはまだまだ安定していないね。
とりわけ長距離を走るとリヤタイヤの性能が下がる。
そのためマシンのセットアップに差し支える場面があるんだ。
ま、これからもっと進化するだろうけどね」

アロンソはまた可変リヤウィングなどの導入で操作ボタンが増えたことから「シミュレーターでトレーニングしたから良かったけれど、そうでなければ一苦労しただろう」とも述べている。

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『サンタンデル』の狙いは英国市場の拡大に

Ana Patricia Botin (C)Santader

もともと母国ドライバーの支援からスタートしたスペインの『サンタンデル』が、このほどさらにマクラーレン・チームへの支援継続を発表したことに注目が集まっている。

フェラーリ・チームへのスポンサー契約は言うまでもなくスペインで人気のフェルナンド・アロンソが在籍しているためだが、すでに同選手が離脱したマクラーレン・チームにはハミルトン&バトンといういずれもイギリス人ドライバーしか在籍していないからだ。

これについて英国サンタンデルのアナ・パトリシア・ボティン/CEOは、「私たちにとっていま重要なことは、英国史上の拡大にあります」と、その背景を明らかにした。
なお、ボティン嬢はサンタンデル・グループを率いるエミリオ・ボティ氏の令嬢でもある。

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可夢偉の僚友ペレス(ザウバー)、トラブルであまり走れず

Sergio Perez (C)Sauber Motorsport AG
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2日(水)、前日の小林可夢偉の後を受け、初めてザウバー・チームのレースドライバーとしてのデビューをバレンシア合同テストで飾ったメキシコの新人セルジオ・ペレス(20歳)だったが、残念ながらマシントラブルに見舞われて多くの周回を重ねることはできなかった。

今季チームが満を持して投入した『C30』には午前のセッションでリヤ部分のボディワークにトラブルが発生。
問題究明のためペレスは長時間ガレージでの待機を余儀なくされたもの。

それでも走行を終えたペレスは、「予定していたようにはラップを重ねることができず初日としては難しい一日になってしまったけれど、それでもまったくの新型車でテストをするというのは僕にとって新鮮な刺激だったね。
明日はもっと多くの距離を走って、セットアップもガンガン進めたいと思っているよ」と、顔を輝かせた。

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『サンタンデル』、2011年もマクラーレンへの支援継続

Santander (C)McLaren Group
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スペインの大手金融グループである『サンタンデル』が、マクラーレン・チームとのスポンサー契約を2011年シーズンも継続することを明らかにした。

もともと同チームへのスポンサー契約は2007年、同国のスーパースターであるフェルナンド・アロンソの支援と共に始まったものだが、同選手がフェラーリ・チームに移籍した後はこちらともスポンサー契約。
同選手不在のマクラーレンとの関係が継続されるのかに注目が集まっていた。

これにより2011年シーズンも同社のロゴがハミルトン&バトン両選手のヘルメットやレーシングスーツに掲出されることになる。

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バレンシア合同テスト2日目タイム(2/02)

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 F.アロンソ ESP Ferrari* 1'13.307 108
2 S.ベッテル GER RedBull Renault* 1'13.614 43
3 P.ディ・レスタ GBR Force India Mercedes
1'13.844 111
4 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'14.353 83
5 R.クビサ POL Lotus Renault* 1'14.412 104
6 N.ロズベルグ GER Mercedes* 1'14.645 69
7 T.グロック GER Virgin Cosworth 1'15.408 34
8 R.バリチェッロ BRA Williams Cosworth* 1'16.023 51
9 S.ペレス MEX Sauber Ferrari* 1'16.198 42
10 P.マルドナド VEN Williams Cosworth*
1'16.266 29
11 S.ブエミ SUI Toro Rosso Ferrari* 1'16.359 46
12 J.アルグエルスアリ ESP Toro Rosso Ferrari* 1'16.474 64
13 M.ウェバー AUS RedBull Renault* 1'17.365 17
14 N.カーティケヤン IND Hispania Cosworth
1'17.769 80
15 H.コバライネン FIN Lotus Renault* 1'20.649 15

   * 2008 Test Time : 1'11.000 H.Kovalainen/McLaren Mercedes MP4-23(1/23)
   * 2011 Test Time : 1'14.553 S.Vettel/Redbull Renault RB7(2/013)
   * * 印は2011年マシン
   (訳注:ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2011/02/02

テスト初日の小林可夢偉(ザウバー)、「まだ判断には早い」

小林 可夢偉 (C)BMW Sauber F1
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2011年シーズン、ザウバー・チームを背負って立つまさにエースのポジションとなった小林可夢偉は、バレンシア・サーキットでの合同テスト初日を13人中6番手というまずまずのタイムで終えた。

「今日はセンサーなんかにトラブルは出たけれど、特にマシンに問題はない。
周回を重ねるこどに着実に進化しているし、テスト結果には満足しているよ。
でも、だからといってまだマシンを評価するには早過ぎる。
テストプログラムだってまだ始まったばかりだしね。
今日印象的だったのはむしろピレリタイヤの性能だよ。
アブダビ・テストの時はタイヤのタレが酷かったんだけど、今回はずいぶんと改善されたようだ。
ただタイヤの性能が一貫していない状態だとマシンを熟成させるのが難しいんだけどね」

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スクーデリア・トロ・ロッソ、2011年新型車『STR6』を発表

Scuderia Toro Rosso『STR6』 (C)Scuderia Toro Rosso
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レッドブル・レーシングの姉妹チームであるスクーデリア・トロ・ロッソもまた1日(火)、合同テストが行われるスペインのバレンシア・サーキットで2011年シーズンを戦う新型車『STR6』をメディアにお披露目した。

同じレッドブル・グループだが、こちらは本家のルノー・エンジンとは異なり今季もフェラーリ・エンジンを搭載する。
またシャシーもこれまでのようにレッドブル・テクノロジーになるものではなく、今季から独り立ちして独自開発になっている。
発表会後、マシンはハイメ・アルグエルスアリの手により直ちにシェイクダウンが行われた。

スクーデリア・トロ・ロッソ新型車画像はこちら

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レッドブル・レーシング、2011年新型車『RB7』を発表

Redbull 『RB7』 (C)Redbull Racing
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2010年シーズンのチャンピオン・チームであるレッドブル・レーシングもまた1日(火)、合同テストが行われるバレンシア・サーキットで2011年新型車『RB7』を発表した。

同マシンは引き続きルノー・エンジンを搭載、天才デザイナーとして讃えられたエイドリアン・ニューイ氏の設計により開発された。

『RB7』は当地でメディアにお披露目されたあと、直ちに2010年のチャンピオン、セバスチャン・ベッテルの手により最初のテストに入り、初日トップタイムを記録した。

レッドブル・レーシング新型車画像はこちら

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ウィリアムズ・チーム、2011年新型車『FW33』を発表

Williams 『FW33』 (C)Williams F1
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ウィリアムズ・チームもまた1日(火)、合同テストが行われるバレンシア・サーキットで引き続きコスワース・エンジン搭載の2011年新型車『FW33』を発表した。

マシンは同チームのコーポレイテッドカラーとも言えるネイビーブルーにペイントされているが、チームによればこれは暫定のもので今後開幕戦までに変更される可能性があるとのことだ。
マシンは特にお披露目をすることもなく、ルーベンス・バリチェッロの手により初日の走行が行われた。

ウィリアムズ・チーム新型車画像はこちら

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メルセデスGP、2011年新型車『W02』を発表

Mercedes GP『W02』 (C)Mercedes Motorsports
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2月1日(火)朝、メルセデスGPは2011年シーズンを戦う新型車『W02』をバレンシア・サーキットで発表した。

同チームではすでに他チームの新型車発表を邪魔するかのように1枚の先制広告写真が公開されたためとりたててフレッシュさはないが、こちらが正式な新型車のお披露目となる。

今年もミハエル・シューマッハ&ニコ・ロズベルグというドライバー・ラインナップで戦われる『W02』は、同日直ちに当地でスタートした合同テストで両ドライバーいずれもが乗るというトップチームには珍しい体制でシェイクダウンが行われた。

メルセデスGP新型車画像はこちら

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バレンシア合同テストタイム(2/01)

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 S.ベッテル GER RedBull Renault* 1'13.769 93
2 N.ヒュルケンバーグ GER Force India Mercedes 1'13.938 71
3 G.パフェット GBR McLaren Mercedes 1'14.292 91
4 P.ディ・レスタ GBR Force India Mercedes
1'14.461 28
5 F.アロンソ ESP Ferrari* 1'14.553 97
6 小林 可夢偉 JPN Sauber Ferrari* 1'15.621 68
7 J.ダンブロシオ BEL Virgin Cosworth
1'16.003 71
8 V.ペトロフ RUS Lotus Renault* 1'16.351 28
9 M.シューマッハ GER Mercedes* 1'16.450 15
10 J.アルグエルスアリ ESP Toro Rosso Ferrari* 1'17.214 19
11 R.バリチェッロ BRA Williams Cosworth* 1'17.335 77
12 N.カーティケヤン IND Hispania Cosworth
1'18.020 45
13 N.ロズベルグ GER Mercedes* 1'19.930 9

   * 2008 Test Time : 1'11.000 H.Kovalainen/McLaren Mercedes MP4-23(1/23)
   * 2010 Test Time : 1'11.470 F.Alonso/Ferrari F10(2/03)
   * * 印は2011年マシン
   (訳注:ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2011/02/01

ロータス・ルノーGP首脳、「名前の混乱はマネー目当て」

Gerard Lopez (C)Renault F1 UK
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今シーズン、ルノー・チームに資本参加して参戦が決まっているロータス・ルノーGPのジェラール・ロペス/オーナーは、新型車発表の席上でチーム・ロータス(前ロータス・レーシング)との間で混乱を極めているネーミング騒動について、「マネー目当て」と不快感を示した。

「ロータスを巡る問題がこんな泥沼になり、法廷闘争にまでエスカレートしているのは極めて不愉快だ。
チーム・ロータス側にもうロータスを名乗る正当性がないのは明らかなのに、彼らは昨シーズン(コンストラクターズ10位)の分配金を確保するためロータスの名前に拘り続けているんだ。
それ以外に理由なんて何もないよ。
彼らが闘うべきはF1レーシングであって、マネーやブランド名じゃないんだがね」

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小林可夢偉(ザウバー)、新型車『C30』をシェイクダウン

小林 可夢偉 (C)Sauber Motorsport AG
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ザウバー・チームは31日(月)午前にバレンシア・サーキットで2011年の新型車『C30』を正式発表したが、今季同チームのエースとなった小林可夢偉がさっそくシェイクダウンを果たした。

午後、同サーキットを数ラップに渡ってプロモーション撮影しながら走行した小林は、「今年はさらに厳しいシーズンが待っていると思うけれど、僕もチームもさらにステップアップした戦いをする準備ができている。
エースとしてチームに果たすべき役割もわかっているつもりだし、みんなの期待に応えられたらいいね」と、語っている。

同マシンのテストは翌2月1日から本格的に始められる。

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チーム・ロータス、2011年新型車『T128』を発表

Lotus Renault『T128』(C)Team Lotus
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31日(月)、チーム・ロータスは2011年の新型車『T128』をスペインのバレンシア・サーキットで発表した。

マシン名/エンジン名という表記になるといずれも同じロータス・ルノーになるが前出のロータス・ルノーGPのものとはまったく別物。
こちらは昨シーズン、ロータス・レーシングを名乗っていたチームのマシン。
ただし、昨年のコスワース・エンジンから、今季はルノー・エンジン搭載へと大きな変化を遂げている。

開発にあたったのはかつての古巣ルノーでタイトル獲得に寄与したマイク・ガスコイン/チーフ・テクニカル・オフィサーで、「昨年のものと比べ格段に進化した。
今年は昨季のように後位争いに埋もれることなく、少なくとも中団に進出することだろう」と自信をみせた。

ただ、チーム名、またマシン名などいずれもロータスの本家争いで混迷していて、今後の展開に注目が集まっている。

チーム・ロータス新型車画像はこちら

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ロータス・ルノーGP、2011年新型車『R31』を発表

Lotus Renault『R31』(C)Renault F1 UK
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新生ロータス・ルノーGPは、31日(月)スペインのバレンシア・サーキットにおいて2011年新型車『R31』を発表した。

こちらはすでに先の英国『オートポーツ・インターナショナル・ショー』でカラーリングが発表されていたこともあり、予想通りの登場。
マレーシアのプロトン自動車を背景にし本流ロータス・カーズの潤沢な資金を得たことによりF1で輝かしい実績を持つルノーの技術力が最大限発揮されれれば、同チームのロバート・クビサが今季タイトル争いに名を連ねることは容易に予想される。

ロータス・ルノーGP新型車画像はこちら

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ザウバー・チーム、2011年新型車『C30』を発表

Sauber Ferrari『C30』 (C)Sauber Motorsport AG
31日(月)、ザウバー・チームは2011年新型車『C30』をスペインのバレンシア・サーキットで発表した。
開発に当たった同チームのテクニカル・ディレクター、ジェームズ・キー氏は「『C30』は昨年の『C29』の弱い部分を消し去った上で強かった部分をさらに延ばしたもの。
今後シーズン前のテストを重ねることにより、開幕までに十分な熟成を図りたい」と、意欲をみせた。

昨シーズンの新型車発表時、マシンがほとんど純白だったのに比べ、今回は各所に鮮やかなカラーリングやロゴが目立ち、順調にスポンサーが増えていることが窺えた。

ザウバー・チーム新型車画像はこちら

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