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2010年12月

2010/12/31

S.ブエミ(トロ・ロッソ)、水の上でも速さみせつける

Sebastien Buemi (C)Scuderia Toro Rosso
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2009年トロ・ロッソからF1デビュー、これまで通算8回の入賞を果たすなどそのスピードが光るセバスチャン・ブエミ(22歳:スイス)が、今度は「水の上でも速いんです」というところをみせつけた。

これはこのほど地元スイスの著名な水上公園『アクアパーク』で行われたウォータースライダー最速競技で、みごとこれまでの記録を塗り替えるコースレコードを叩き出したもの。

競技を終えたブエミは、「オフシーズンにこんな危険なことをして、と言われることは承知しているけれど、でも僕自身は最大限の注意を払って挑んだんだよ。
もちろんチームの了承は得ているし、みんなの期待に応えられてほんとうに良かったよ」と、胸をなで下ろしていた。

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ロータス・レーシング代表、商標権上の不利認める

Team Lotus logo (C)Team Lotus
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『ロータス』はF1の世界においても特別なブランドとして定着しているが、来シーズンはこれまでのロータス・レーシングが『チーム・ロータス』としてFIA(国際自動車連盟)のエントリーリストに掲載される一方で、ロータス・グループの資本参加を得た前ルノー・チームも来季は『ロータス・ルノーGP』として参戦することを発表している。
このままいけば、2011年のF1には二つの『ロータス』が混在することになるが、これについてロータス・レーシングのトニー・フェルナンデス代表は次のように説明している。

「私はロータスをこよなく愛し、これまでも常に敬意を払ってきたからこうした騒動はとても残念に思っている。
できればこの問題がうまく解決し、共存して行ければいいと願っているんだが。
ただ、もしもこれが法廷闘争ということになれば、正直彼らのほうが強い立場にあると言えるかも知れない……」

事実上『本家』とみられるロータス・ルノーGPは、マレーシア・プロトングループの支援を得て来年1月31日の正式スタートが予定されていて、その後のFIAの対応に注目が集まっている。

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ヒスパニア・レーシング、来季序盤は旧型シャシーで

Hispania Duo (C)Hispania Racing F1 Team
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再三伝えられる資金難から来季マシン開発の遅れが示唆されるヒスパニア・レーシングだが、既報の通り同チームのホセ・ラモン・カラバンテ代表はジェフリー・ウィリス氏の設計によりデザインがスタートしていることを明らかにしている。

しかし来年2月にスタートする合同テストに新型マシンは間に合わないことから、来季序盤は2010年マシンでの参加を余儀なくされるとのことだ。
同チームのスポークスマンは「マシンには新たな改良を加えて臨む」としているが、しかしまだそれを操るドライバーも決まっていない状況だ。

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2010/12/30

A.ニューイ氏、「来季のレッドブル・マシン再び革新的」

Adrian Newey (C)RedBull Racing
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今季レッドブル・レーシングに初のタイトル獲得をもたらせたチーフ・テクノロジー・オフィサーのエイドリアン・ニューイ氏が、来季に向けてさらなる意欲をドイツのラオラ・テレビで示している。

「今年優勝した『RB6』はレッドブル・レーシング過去2シーズンにおける集大成のマシンだったと言えるね。
そこで来シーズンの『RB7』はまた飛躍的に進化したマシンにしようと思っている。
もちろんそれでも自動車のDNAは何ら変わるものではない。
基本的な路線は踏襲するものだが、しかし大きく変更される部分もあるということ。
またライバル・チームからクレームが来ないかって?
F1で良い仕事をすれば、いつだってそういうことになるものなんだよ」

かつてCARTで成功後マーチでF1にデビューしたニューイ氏は、その後ウィリアムズやマクラーレン等で数々の勝利を重ね、F1デザイナー界の鬼才との異名を得た名デザイナーだ。

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中嶋一貴(前ウィリアムズ)、2011年は国内レース参戦へ

中嶋 一貴 (C)Williams F1
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2009年までF1に参戦していた前ウィリアムズ・チームの中嶋一貴が、2011年シーズンは国内レースに復帰することがわかった。
これは28日(火)、本人が自身の公式サイトで明言したもの。

ウィリアムズ離脱後もF1での活動を探っていた中嶋一貴だが2010年シーズン、当時のステファンGPにシートを求めていると伝えられていたものの結局これは叶わず、またトヨタ車でのピレリタイヤ・テストという話も実現しないまま浪人生活が続いていた。

一方、このオフには国内のフォーミュラ・ニッポンやスーパーGTのテストに参加したことが報じられていた。
まだ具体的な所属チーム等は明らかにされていないが、いずれにせよトムスなどトヨタ系のチームになるものとみられる。
なお国内レース復帰が実現となれば、2005年以来ということになる。

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『サンタンデル』、ヒスパニア・レーシングに出資!?

Santander (C)McLaren Group
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過去、ルノーやマクラーレン・チームらの主要スポンサーを務めるなどF1活動に熱心なことで知られるスペインの大手銀行グループ『サンタンデル』が、資金難に苦しんでいるとされるヒスパニア・レーシングに資本参加するというニュースが28日(火)スペイン国内で流れた。

ただし、この日はスペインでいう『サントス・イノセンテ』。
幼子殉教者の日と訳され、罪のないウソをついたりいたずらをしても良い日とされているもの。
もちろんこのニュースも他愛のないものの筈だった。
ところがこれを知らずにヨーロッパ他国でも伝聞報道されたことから、一時は大事になってしまったようだ。
ニュースの内容がほどほどにあり得そうなことだったのが「成功」の秘訣?

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2010/12/29

アロンソ(フェラーリ)、「ベッテル、恐るに足らず」

Fernando Alonso (C)Ferrari S.p.A
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今シーズン、セバスチャン・ベッテルによる初タイトル獲得を最後まで苦しめたフェラーリのフェルナンド・アロンソが、そのベッテルについて地元スペインのメディアに対し次のように言及している。

「今年タイトルを獲得したベッテルの評判がずいぶんと高いようだけど、僕はそれほどのものだとは思ってないよ。
もちろんいつ彼が僕のチームメイトになったって構わない。
僕はこれまでのキャリアで、ただの一度たりともチームメイトにポイントで負けたことがない。たとえそれがベッテルであっても同じことさ。
それより僕の関心事は、来年フェラーリが勝てるマシンを用意してくれること。
フェラーリにはこれまでそれだけの名声があるんだから」

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ルイス・ハミルトン、「今年の敗因はプライベートなもの」

Lewis & Anthony Hamilton (C)McLaren Group
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今シーズン、最終戦までチャンピオンに望みを繋ぎながらも2度目のタイトル獲得は果たせなかったマクラーレン・チームのルイス・ハミルトンが、「今年の敗因」を英『BBCスポーツ』に語っている。

この中でハミルトンは、「F1グランプリの現場というよりも、むしろプライベートなほうにいろいろと問題があった」と、打ち明けている。
それによれば、「F1ドライバーの生活はただグランプリの現場だけにあるだけでなく、これにイベント出席など様々な仕事が伴うんだ。
そのためにはプライベートが安泰でなければならないよ。
その意味、今年のボクが万全だったのかといわれれば……
それは、ね」とのこと。

周囲では、ハミルトンのパーソナル・マネージャーを務め、それこそ幼少時代から共にあった父アンソニー氏との間がギクシャクしたことに要因があるとも指摘されている。

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ジャッキー・スチュワート氏、「現在のF1環境は理想的」

D.Hill & J.Stewart (C)Williams F1
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元3回のF1チャンピオンに輝くジャッキー・スチュワート氏(イギリス)が、現在のF1環境について「理想的なもの」との見解を英『オートスポーツ』で明らかにした。

「私は現在のF1環境はベストなものだと思うよ。
タイトルを勝ち取ったベッテルはまだ23歳と若いが十分にその資格があるし、また共にタイトルを戦ったウェバー、それにフェラーリのアロンソ、マクラーレンのハミルトンらいずれも優れたドライバーたちで、最後のレースでまだ4人がチャンピオンの資格を持っているというのは類い希なこと。
これは過去に伝説となっているジム・クラーク、ジャック・ブラバム、そしてグラハム・ヒルらが争った時代とも重なる素晴らしいものだと言えるだろう。
私はぜひこの状況が来年も続いて欲しいと思っているし、来年はさらにバトン(マクラーレン)やクビサ(ルノー)らも加わって2011年シーズンを盛り上げて欲しいと希望しているんだ」

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2010/12/28

ベルギーGP、自国ドライバー参戦で期待アップ?

Jerome d'Ambrosio (C)Virgin Racing
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ヴァージン・レーシングは来季のレースドライバーとしてベルギーのジェローム・ダンブロジオ(24歳)の起用を発表したが、これがベルギーGPの観客数増加につながるのでは、との期待が地元メディアから持ち上がってきている。
日本に限らず、そうした例は各国でみられたものだが、しかしそうした見方にベルギーGPの主催者であるアンドレ・マース氏は慎重な見解を崩していないようだ。

「みんなはそう言うけれど、果たしてそんなにうまくいくものかどうか、私自身は疑問に思っているんだ。
例えば最近のベルギー人F1ドライバーというば1994年にロータスから出走したフィリップ・アダムスということになるが、彼がベルギーGPに出たことでチケットが爆発的に売れたかい?
私はそんなことは聞いてないな。
それにもう一つ、その時点(2011年ベルギーGP:8月)でダンブロジオがどれだけ活躍できているかにもよると思う。
残念ながら、いまのところは彼が大きな人気を持っているとは言えないからね」

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はったりだった?『ベトナムGP計画案』

 Viet Nam Flag
過去オーストリアGPやバーレーンGPを実現させ、さらにロシアにもF1グランプリをもたらせた立役者ハンス・ガイスト氏が示唆して注目を集めたベトナムでのグランプリ開催案だが、結局これは単なるはったりに過ぎなかったようだ。

元々これは米スポーツ・チャンネル『ESPN』が、ベトナム中央部カンホア州の州都ニャチャン湾近くに総額1億5千万ドル(約126億円)を投じてF1企画のサーキットを新設すると報じたものだが、しかしその後取材に応じたガイスト氏は、「この計画案は残念ながら真剣なものではない。
世界の関係者にそうした関心を持ってもらうためのものだった」とトーンダウン、事実上この案がブラフ(はったり)に過ぎない程度のものだったことを認めたという。

同氏はさらにブルガリア、ルーマニア、南アフリカ、アルゼンチン、さらには中国で二つ目のグランプリ開催まで言及しているが、しかし周囲の反応は急速に冷めつつあるようだ。

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ピレリ、年内最後のタイヤテストを終了

Pirelli F1 Tyre (C)Renault F1 UK
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2011年シーズンからF1タイヤの独占供給メーカーとなるピレリタイヤでは、年内最後のテストを終了したことを明らかにした。

それによればテストはバーレーン国際サーキットを舞台に5日間に渡って行われ、ドライバーはペドロ・デ・ラ・ロサ&ロメイン・グロージャンの二人。
二人は合わせて計3000キロもの距離を走破したということだ。

同社のモータースポーツ部門を率いるポール・ヘンベリー/ディレクターは、「二人のドライバーを起用したのは異なるセットのフィードバックをより正確に比較するため。
8月にムジェロ(イタリア)で産声を上げて以来約8か月、今回のバーレーン・テストまでわれわれは様々な天候・温度にも対応できることを確認した。
まだ若干のやるべき仕事は残っているが、われわれは新しいシーズンを自信を持って迎えることができるよ」と、語っている。

ピレリによる次のテストは休む間もなく新年早々1月9日に再びこのバーレーンの地で始められる。

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2010/12/27

ヒスパニア、来季マシンはジェフリー・ウィリス設計

Jose Ramon Carabante (C)Hispania Racing F1 Team
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今シーズン、新規参戦チームの中でも最も後塵を拝したことが明らかのヒスパニア・レーシングだが、来季に向けマシンの戦闘力アップを明言した。

これは同チームのホセ・ラモン・カラバンテ代表が地元スペインの『ラジオ・マルカ』で語ったもので、その中でこの富豪は、「今年われわれが遅かったのはダラーラ製のマシンが良くなかったからだ。
来シーズンも今年と同じくコスワース・エンジンを使うことは変わらないが、すでに発表したようにウィリアムズ製のギヤボックスに変更される。
またシャシーそのものも、ウチ独自の完全新設計のものですでにスタートしている。
デザインしたのは、ジェフリー・ウィリスだよ」と、語っている。

一時同チームは旧トヨタF1との提携が噂されたが、結局これは破談になったとされる。
なおB.A.Rからホンダと在籍したことで日本にも馴染み深いウィリス氏は、その後レッドブルに移籍、今シーズンからはヒスパニア・レーシングに移っていた。

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L.モンテツェモロ社長(フェラーリ)、「ベッテルが欲しい」

Sebastian Vettel (C)Scuderia Toro Rosso
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フィアット/フェラーリ・グループの総帥で、かねてF1にも深い造詣を示すルカ・モンテツェモロ社長が、今季のF1チャンピオン、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)に高い関心を示しているようだ。

「ベッテルは間違いなくいいドライバーだね。
若いし速いし、そして何より彼はクレバーなんだ。
まあ、今はレッドブルの一員だけれど、近い将来にはおそらく紅いクルマ(フェラーリ)をドライブしているんじゃないか」と、興味津々の様子。

一方、これを聞いたレッドブル・グループの総帥であるディートリッヒ・マテシス/オーナー、「ベッテルが跳ね馬ドライブに夢を持っているのは確かなことだろう。
しかし、その前に彼は『勝ちたい』と思っているんだよ」と、余裕でかわしている。

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ザウバー・チーム『タカタ』製シートベルト採用

小林可夢偉 (C)BMW Sauber F1
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日本の小林可夢偉が所属することで馴染み深いザウバー・チームが、来シーズンから日本の『タカタ』製のシートベルトを採用することを明らかにした。

同社はシートベルトやエアバッグ等の自動車用安全部品を製造するトップメーカーだが、珍しく特定の自動車メーカーの系列ではない独立した部品メーカー。
これまでF1ではホンダ、トヨタ、スーパー・アグリ等で供給した実績を持つ。

小林可夢偉とセルジオ・ペレスら同チームのドライバーは、先に行われたシート合わせですでに感触を試していた。
なお小林可夢偉自身はトヨタの支援を受けていたGP2シリーズ以来のタカタベルトということになる。

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2010/12/26

モズレーFIA前会長、「モンテツェモロの考えナンセンス」

Max Mosley (C)RedBull Racing
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フェラーリ総帥であるルカ・モンテツェモロ社長のかねての持論である『1チーム3台体制』というアイデアについて、前FIA(国際自動車連盟)会長であるマックス・モズレー氏がこれを独『アウトモーター・ウント・スポルト』誌で酷評した。

「最初に言っておこう。
モンテツェモロが言う、『1チーム3台』なんてまったくのナンセンスだよ。
考えてもみたまえ。1チーム2台という現在の規定でさえ、新規参戦チームはみなその運営に苦しんでいるんだ。
それなのにそんな規定を導入したところで、喜ぶのは裕福なほんの数チームにしか過ぎない。
新しいチームの参加が得られなければ、F1はただ衰退するだけだ。
彼のアイデアはF1での問題を小さくするよりも、むしろ大きくするだけのことさ」

この両者はモズレー氏の現役時代から様々な分野で論争を繰り広げてきた経緯がある。

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ルノー・チーム代表、ペトロフ起用にロシアの影響力認める

Vitaly Petrov (C)Renault F1
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来季ロータス・グループの全面的な資本参加を受け『ロータス・ルノーGP』に名称変更されることが決まっているルノー・チームは、先にヴィタリー・ペトロフ(26歳:ロシア)と2年間の契約更新を明らかにしているが、これについて同チームのオーナーであるジェラール・ロペス代表はロシアパワーの影響を事実上認めた。

「ペトロフに優れた能力があるのは疑いのない事実。
ただ、それだけでチームのドライバーを決定することはできないのもまた事実で、彼がロシア人であることが今回の決定の重要な要素になったことは認めざるを得ない。
それでも彼がまたクビサから多くのことを学び、さらに成長することをわれわれは期待しているがね」と、語っている。

経済成長著しいロシアは、来季ヴァージン・レーシングのタイトル・スポンサーになるのに象徴されるように、F1でもその存在感を急速に強めている。

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ロシアGP誘致ガイスト氏、「モスクワのサーキットは完成する」

Redbull Moscow Demo (C)RedBull Racing
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2014年ソチでのロシアGP延期がささやかれる一方で、モスクワでの開催を強くリードしてきた立役者であるハンス・ガイスト氏は、「モスクワでのサーキットは完成する」と、強気の発言を崩していない。

「モスクワ近郊のトラック準備はすでに5割方進んでいて、2012年には完成させることができる。
だから私はロシアの人にほんとうにやる気があるのなら、2012年のロシアGP開催実現に支援を惜しまないつもりだよ」

先にベトナムでの新規開催にも関わっていることが明らかとなった同氏だが、今後さらにブルガリア、ルーマニア、南アフリカ、アルゼンチンなど、開催予定地には事欠かないと豪語している。

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2010/12/25

ダンブロジオ(ヴァージン)、「資金手当も能力のうち」

Jerome d'Ambrosio (C)Virgin Racing
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当初はグロック&ディ・グラッシのドライバー・ラインナップが継続されるものとみられたヴァージン・レーシングだが、来季はディ・グラッシに代わってジェローム・ダンブロジオ(24歳:ベルギー)を起用することを正式発表した。

これは「スポンサー資金持込のため」と指摘されているが、これについて当のダンブロジオは、「資金手当もドライバーの能力のうち」と意に介していない様子だ。

「チームとのサインにあたって、スポンサー資金を持ち込んだというのは事実だよ。
でも、F1はドライバーだけで戦う訳じゃない。
チームの方針にあわせ、ドライバーがそうした努力をするのは当然のことだし、それも含めてドライバーの能力ということだよ」

チームのジョン・ブース代表は「ダンブロジオの起用についてはドライビング能力だけについて判断した結果」と強調するが、周囲からはダンブロジオが用意したのは500万ユーロ(約5億5千万円)と具体的な金額まで示されている。

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K.ライコネンの父親マッティ氏が死去

 Matti Raikkonen
元F1チャンピオンで、今シーズンはシトロエンのマシンを駆りWRC(世界ラリー選手権)に参戦したキミ・ライコネンの父親が死去したことがわかった。
享年56。

これはライコネンの地元フィンランドの『クライネ・ツァイトゥング』紙が伝えたもので、それによればライコネンの父親であるマッティ・ライコネン氏は22日(水)に死去したが、家族の意向によりこれまで伏せられていたとのこと。

56歳での死去についてはその状況に憶測が飛び交っているが、死因等については明確にされていない。

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本家ロータス論争、ロータス・ルノーGP側に支持集まる

Lotus Renault (C)Renault F1 UK
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どちらも自身の正当性を主張する「本家ロータス論争」だが、関係者の支持は一様にグループ・ロータス(ロータス・ルノーGP)側に集まっているようだ。
ロータス・ルノーGPは、来季「チーム・ロータス」の名称で参戦する現在のロータス・レーシングとは別物で、マレーシアの大手自動車メーカーであるプロトンをバックに持つグループだが、正当な権利を継承したいわばロータスの本流と理解されている。

これについてロータスの設立者であるコーリン・チャップマン氏の家族もロータス・ルノーGP側を支持していて、逆にロータス・レーシングが「チーム・ロータス」の名称を使用することには異を唱えている。

またかつてロータス・チームからF1デビューを果たしたナイジェル・マンセル氏も、「再びロータスとルノーが共にF1を戦うというのは素晴らしいこと。
それはこの黒と金のカラーリングが証明しているよ」と、伝統のカラーリング復活を讃えた。
マンセル氏は1984年、ロータス・ルノーのマシンで戦っている。

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2010/12/24

M.ボルトロッティ(フェラーリ)、「まだF1の夢あきらめない」

Mirko Bortolotti (C)Ferrari S.p.A
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早くからその才能が評価されたミルコ・ボルトロッティ(20歳:イタリア)だが、昨年はレッドブルのジュニア・チームから外され、今回再びフェラーリのドライバー・アカデミーのメンバーから外されることが決まり、さすがにショックは隠せないようだ。

「もちろんレーシングドライバーの一人として、最終目標はF1に置いていたから、今回の決定は残念なことだよ。
でも、これはもっと修行が必要だということだと思うので、今後さらに経験を積んで再び評価されるように頑張りたい。
大丈夫、僕にはまだ時間は十分にある」と、語っている。

イタリア・トレント生まれのボルトロッティは、2008年にイタリアF3選手権を制して関係者から注目を集めたが、昨シーズンはF2でランキング6位、GP3シリーズに参戦した今年は11位に留まった。

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ヒスパニア・レーシング、「来季ドライバー決定急がない」

Jose Ramon Carabante (C)Hispania Racing F1 Team
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ここに来てヴァージン・レーシングやルノーなど相次いで来季のドライバー・ラインナップが発表されているが、まだ二つのシート共に未確定となっているヒスパニア・レーシングは「来季のドライバー決定は急がない」としている。

これは同チームのオーナーであるホセ・ラモン・カラバンテ氏が地元スペインの『マルカ』紙に語ったもので、その中でこのスペインの富豪は、「われわれはただ2011年のためだけでなく、長い将来に向けてのプロジェクトに則って計画を立てている。
候補はそう、5,6人ほどはいるが、決定を急いではいない。
ライバルと目されるトロ・ロッソやフォース・インディアを上廻るため、慎重な判断をしたいと思っているよ」と、意欲をみせている。

現時点でまだシートが確定していないのは、その3チーム6つのみとなっている。

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ザウバー・チーム、早くも新型車のシート合わせ

小林可夢偉 (C)BMW Sauber F1
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すでに来年1月31日という最速での新型車発表予定を明らかにしているザウバー・チームでは、これに先駈け小林可夢偉&セルジオ・ペレスという来季両ドライバーがシート合わせを行ったことがわかった。

といってもまだマシンはコクピット部分だけの状態だが、21日(火)にペレスが、22日(水)には小林がそれぞれ後部にダミーのリヤタイヤを装着するなどして視界の確認等も繰り返したという。

2011年のマシンは昨年加入したジェームズ・キー/テクニカル・ディレクターが全面的に手掛ける最初のマシンということになる。
両ドライバー共にクリスマス&年末はそれぞれの母国日本やメキシコに戻ることになっているが、新年早々には再びファクトリーを訪れ、オフテスト再開に向けて準備を進める予定だ。

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2010/12/23

2011年暫定F1エントリーリスト(12/22)

2011年シーズンF1エントリーリストについて、先月30日のFIA(国際自動車連盟)による暫定リスト発表以来、ウィリアムズやヴァージン、そしてルノー等から次々とドライバーが明らかにされた。
非公式ながら、現時点での確定エントリーは以下の通りとなっている。

【2011年暫定F1エントリーリスト】(12/22)

Team N0. Driver Nat. N0. Driver Nat.
Red Bull Racing 1 セバスチャン・ベッテル GER 2 マーク・ウェバー AUS
Vodafone McLaren Mercedes 3 ルイス・ハミルトン GBR 4 ジェンソン・バトン GBR
Scuderia Ferrari Marlboro 5 フェルナンド・アロンソ ESP 6 フェリッペ・マッサ BRA
Mercedes GP 7 ミハエル・シューマッハ GER 8 ニコ・ロズベルグ GER
Renault F1 Team 9 ロバート・クビサ POL 10 ヴィタリー・ペトロフ RUS
AT&T Williams 11 ルーベンス・バリチェッロ BRA 12 パストール・マルドナド VEN
Force India F1 Team 14 TBA TBA 15 TBA TBA
Sauber F1 Team 16 小林 可夢偉 JPN 17 セルジオ・ペレス MEX
Scuderia Toro Rosso 18 TBA TBA 19 TBA TBA
Team Lotus 20 ヤルノ・トゥルーリ ITA 21 ヘイキ・コバライネン FIN
HRT Racing Team 22 TBA TBA 23 TBA TBA
Murussia Virgin Racing 24 ティモ・グロック GER 25 ジェローム・ダンブロジオ BEL

   * TBAは未定

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アブダビGP開催地、来季GP2シリーズから外れる

Michael Schumacher (C)GP2 Media Service
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モータースポーツ最高峰であるF1の登竜門としてほぼグランプリ開催地を同じくする『GP2シリーズ』だが、このほど発表されたカレンダーでは来シーズン全9戦のすべてがヨーロッパ地域で行われることとなった。
これにより、ここまで公式オフテストを繰り返してきた今季最終戦の地ヤス・マリーナ・サーキット(アブダビGP開催地)もカレンダーから外れることが確定した。

このGP2からは、過去ロズベルグ(2005年)、ハミルトン(2006年)、グロック(2007年)、ヒュルケンバーグ(2009年)、そしてマルドナド(2010年)らほとんどのチャンピオンがF1にステップアップを果たしている。

GP2シリーズの関連ニュースはこちら

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ロータス・ルノーGP、V.ペトロフとさらなる2年契約結ぶ

2010 Scene (C)Renault F1 UK
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来シーズン、ロータス・グループの支援を受け『ロータス・ルノーGP』に名称変更されることが決まっているルノー・チームは、ヴィタリー・ペトロフ(26歳:ロシア)とさらなる2年間の契約を更新したことを正式発表した。

これまでエースであるロバート・クビサの残留は確定していたものの、ペトロフについては様々な憶測がささやかれていたが、最終的に現在のドライバー・ラインナップで戦うことが決まったもの。

同チームのジェラール・ロペス会長は、「ペトロフに優れた能力があるのは間違いないことで、クビサと共にさらに経験を積めば最高のドライバー・ラインナップになるものと確信している。
今から2011年シーズンの開幕が楽しみだよ」と、語っている。

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2010/12/22

アロンソ(フェラーリ)、「ルール改定は自分に有利」

Fernaodo Alonso (C)Ferrari S.p.A
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2011年のF1は「KERS」(運動エネルギー回収システム)の再導入や可動式のリヤウィングを採用するなどのルール改定が行われるが、これを受け今シーズン惜しくもチャンピオンを逸したフェラーリ・チームのフェルナンド・アロンソがタイトル奪還に意欲をみせている。

「新しいレギュレーションは、総じて僕には有利に働くものと期待しているよ。
KERSシステムについてはフェラーリは以前から意欲的に開発を進めてきたものだし、可動式のリヤウィングはオーバーテイクを容易にするものだから、僕のドライビング・スタイルにマッチしたものだ。
これにより、来シーズンのレッドブルはうかうかしていられないんじゃないの」と、このスペイン人。

誰が有利になるかは別にして、FIA(国際自動車連盟)がよりスペクタクルなF1シーンを求めているのは理解できることだ。

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ディ・グラッシ、皮肉なカート・イベント総合優勝

Lucas di Grassi (C)Virgin Racing
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フェラーリ・チームのドライバー、フェリッペ・マッサが主催する恒例のカート・イベントが母国ブラジルで行われ、ヴァージン・レーシングのルーカス・ディ・グラッシ(24歳:ブラジル)がみごと総合優勝を果たした。

第1レースを制したディ・グラッシだったが、第2レースはリタイヤ。
しかしディ・グラッシとフェリッペ・マッサ、ルーベンス・バリチェッロ、そして第2レースを制した女性ドライバー、アナ・ベアトリス4人が同じポイントで並んだ結果、初戦に優勝したことでディ・グラッシが1位と判定されたもの。

喜びに沸くディ・グラッシだったが、その後明らかとなったのは来季ヴァージン・レーシングのシート喪失という皮肉なニュースだった。

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ヴァージン・レーシング、来季グロック&ダンブロジオで

Jerome d'Ambrosio (C)Virgin Racing
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21日(火)、ヴァージン・レーシングは来季のドライバー・ラインナップについてジェローム・ダンブロジオ(24歳:ベルギー)を起用、残留のティモ・グロック(28歳:ドイツ)とのコンビネーションになることを発表した。
これにより、ルーカス・ディ・グラッシはシートを失うこととなる。

同チームのジョン・ブース代表は「ダンブロジオはその実力でシートを勝ち取った」と強調するが、周囲は同選手が来季チームに総額500万ドル(約4億2千万円)ものスポンサー資金を持ち込むだろうとの観測を行っている。

なお来季同チームにはロシアのスポーツカー・メーカー『マルシア』が資本参加、タイトル・スポンサーとなることが決まっている。

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2010/12/21

ソチ市長、「ロシアGPよりもソチ五輪の優先やむなし」

Renault Sochi Demo (C)Renault F1 UK
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2014年、冬季オリンピックに加えF1ロシアGPの開催も決まったロシアのリゾート地ソチだが、同市のアナトリー・パホモフ市長が早くもそのW成功に予防線を張り出し始めているようだ。

これについてはすでにIOC(国際オリンピック委員会)のアンドリュー・ミッチェル/スポークスマンがF1グランプリとのW開催に懸念を示しているが、あらためてこれを同市長も英『ロイター』の取材で同意したもの。

「正直言って、同時期にこうした二つの世界的イベントを開催するというのは難しい。
その場合、残念ながら冬季オリンピックのほうを優先せざるを得ないだろう。
ただなんとか年内(2014年)のうちにF1も開催し、翌年にずれ込ませることは避けたいと思っている」と、苦しい胸の内を明かしている。

当然のことながら、延期となればFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)から多額の違約金の支払いを求められることになるだろう。

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ザウバー・チーム、またメキシコ・スポンサー契約

Interproteccion Logo
20日(月)、ザウバー・チームはメキシコの大手保険会社『インタープロテクション』との間で来年1月1日からのスポンサー契約を結んだことを発表した。
世界100カ国以上、主にラインアメリカに大きなシェアを持つ同社は、ザウバー・チームが来季レースドライバーに指名したセルジオ・ペレス、及びリザーブ&テストドライバーのエステバン・グティエレスらの出身国メキシコに本拠を置いている。

同社のファン・イグナシオ・カスヌーバ/CEOは、「われわれは来季二人のメキシコ人ドライバーを起用するザウバー・チームに、喜んで支援契約を結ぶことを決めた。
彼らがF1で成功することにより、さらにメキシコの発展が加速されることだろう」と、語っている。

これにより同社のロゴが同チームの来季マシン『R30』(仮称)のリヤウィング翼端板、ドライバーやスタッフのウェア等に掲出される予定だ。

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ピケ親子に今度は脱税疑惑が浮上

N.Piquet & A.Piquet (C)Renault F1 UK
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ブラジルのニュース週刊誌『ベジャ』が、ブラジルのヒーローであるピケ親子(ネルソン&アンジェロ)が共謀して脱税したと伝え、波紋を呼んでいる。

それによればピケ親子は巨額の収入をいったんセアラー州の自動車連盟に流し、マネーロナダリングを図っているというもの。

現在この件でブラジル連邦警察が調査しているということだが、ピケ親子にとっては先の『クラッシュ・ゲート』に続く不祥事になりそうだ。

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2010/12/20

フェラーリ・チーム首脳、「ローマGP開催現実的でない」

Rome GP Course Image
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ローマの市街地を舞台に行われる『ローマGP』について、主催者であるマウリツィオ・フラミーニ氏はすでにFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏との間で5年契約が結ばれたと主張しているが、これについてフェラーリ・チームのステファーノ・ドメニカリ代表は否定的な見方を示している。

「自分の個人的な希望としてはイタリアでもう一つのグランプリが行われるというのは魅力的なことだ。
F1グランプリはいま世界的な拡大を続けていて、開催国の数を増やしている。
こうした中、一つの国が二つのグランプリ開催というのは現実的でない。
こうした商業面はチームが関与することではないが、しかしもう可能性は少ないのではないか」

かつてイタリアは『サンマリノGP』と称して事実上1国2グランプリを行った過去がある。
(イモラ・サーキット)

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フェラーリ、F1新シリーズ設立を示唆もエクレストン氏一蹴

Luca di Montezemolo (C)Ferrari S.p.A
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F1の現行コンコルド協定は2012年末で満了を迎え、その後は新たな契約の策定が見込まれているが、これを前にフェラーリ・チームのオーナーであるフィアット/フェラーリ・グループ総帥ルカ・モンテツェモロ社長が一石を投じている。

それによれば同氏は、「現在のF1ビジネスモデルはチームが受け取るべき正当な分配金が支払われていない」として、強く改革を主張しているもの。
同氏は英『デイリー・テレグラフ』紙に対し、「われわれはF1を愛して止まないが、しかし『F1刑務所』に留まりたくはない。
改革がなされなければ『F1新シリーズ』の設立だってやぶさかではない」とも、語っている。

しかしこれを聞いたバーニー・エクレストン氏は、「分配金の増額要求は彼(モンテツェモロ氏)の口癖。
これまで何回聞いたかわからない。
口ではいつもそうして脅しを掛けるが、彼らがF1を離れる可能性なんて1%もないよ」と、涼しい顔だ。

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エクレストン氏、英サッカークラブの筆頭オーナーに

 Queens Park Rangers

F1で巨額の富を築き上げたFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表だが、次の野望は英『プレミアリーグ』にあるようだ。

同氏は2007年、当時ルノー・チームの代表だったフラビオ・ブリアトーレ氏と共に英国サッカー2部リーグ『クイーンズ・パーク・レンジャーズ』の株式を購入しているが、このほどブリアトーレ氏の持つ株式も引き取り、同クラブ全体の62%の株式保有者となり,事実上筆頭オーナーとなったもの。

現在リーグ1位の同クラブは来季英『プレミアリーグ』への返り咲きを狙っており、もし実現すれば、同氏はさらなる栄誉と富を手にすることになる。

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2010/12/19

スターリング・モス卿、「FIAの新規制はシューマッハにマイナス」

Mercedes SLR McLaren Stirling Moss (C)McLaren Group
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FIA(国際自動車連盟)の世界モータースポーツ評議会は、来シーズンからこれまで幾多の騒動の種となったチームオーダー禁止条項を廃止する一方、従前よりも「ドライバーの行為」について厳しく取り締まる方向を明確に示した。

これについて過去メルセデスやロータス等で通算16回のF1優勝を誇るスターリング・モス卿が、「この改定はミハエル・シューマッハにとってマイナスになる」との見解を示して注目されている。

それによれば同氏は、「FIAの今回の決定は、F1のダーティなイメージを廃止するという方向で対策に動いたようだ。
F1はモータースポーツの頂点と言われるが、シューマッハがしばしばみせる極端な幅寄せのような行動は反スポーツ的なもので、一歩間違えれば大惨事になりかねない。
彼らはそうして脅威をあらかじめ排除しようと考えたのではないか」と、持論を展開したものだ。

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M.ウェバー(レッドブル)、タイでデモンストレーションラン

Mark Webber (C)Redbull Racing
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世界各地でF1デモンストレーションランを繰り広げるレッドブルだが、今回は珍しくマーク・ウェバーが担当、タイの首都バンコクで久々にその雄姿をみせつけた。

これは、王国である同国のプーミポン国王の誕生日(12月5日)を祝して行われたもの。
まだモータースポーツが根付くにはほど遠いタイだが、当日は1万人もの観客がこのデモンストレーションを見に集まったということだ。

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ホンダ、2013年からまたF1復帰目論む?

Honda Turbo (C)Honda Racing
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先にFIA(国際自動車連盟)が示した2013年からのエンジン規定変更で、またホンダがF1復帰を目論んでいるのでは、との噂が広まっている。

そう語るのはルノー・チームのマネージング・ディレクターを務めるジャン・フランソワ・コーベ氏で、それによればレギュレーション変更は新規参戦の大きなチャンスになるが、BMWはまだ時期尚早、フォルクスワーゲンは躊躇していて、復帰の可能性があるのは実は日本のホンダなのだという。

コンストラクターズ・チャンピオン2014年からF1エンジンは現行のV8-2.4リッター自然吸気から直4-1.6リッター・ターボエンジンになると見込まれているが、かつて同じく1.5リッター・ターボエンジンでホンダがF1を席巻したことは記憶に新しい。

ただ、経営危機を理由に一斉にF1を去った日本メーカーが、臆面もなくまたF1に復帰ということになれば風当たりは強そうだ。

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2010/12/18

プロトン自動車(ロータス)、F1エンジン開発にも意欲

 Proton Logo
事実上ルノーF1チームを買収し、来季ルノー・エンジンを搭載して『ロータス・ルノーGP』としての参戦が決まっているロータス・グループだが、将来的には自らの手でF1エンジンを製作するという意欲もみせている。

これは、同グループのダニー・バハール/CEO(最高経営責任者)が明らかにしたもので、それによればグループの一員である『プロトン』が、自らF1エンジンの製作に乗り出すというもの。
同社にまだ世界レベルのレーシング・エンジン製作の実績はないが、2012年にはインディカー用のV8エンジンを開発することは決まっている。

プロトンはマレーシアの国策自動車メーカー大手で、スタート時は日本の三菱自動車の技術支援を得て発展してきたのは周知の事実。
またF1マレーシアGPを実現させたマハティール前首相の強いバックアップがあるのも良く知られたことだ。

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モンテツェモロ氏(フェラーリ)、4気筒エンジン規定に不快感

Ferrari Factory Image (C)Ferrari S.p.A
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FIA(国際自動車連盟)の世界モータースポーツ評議会は、2013年シーズンからF1エンジンを1.6リッター4気筒に変更する方針を明らかにしたが、こうした改革について必ずしも賛同していないことをフェラーリ・チームのルカ・モンテツェモロ氏が明らかにした。

これは英『デイリー・テレグラフ』で語ったもので、それによればこのフィアット/フェラーリ・グループの総帥は「FIAはコスト削減のためにレギュレーションを改定するとしているが、こう頻繁に規則が変更されること自体がコストの増大を招いているんだ。
グリーン化は必要だろうが、F1がモータースポーツという競技であることを忘れてはならない。
こんなことを繰り返していたら、またF1が分裂するのだってあり得ないことではないよ」と、警告した。

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トロ・ロッソ、2月1日(火)に2011年新型車を発表

2010 Scene (C)Scuderia Toro Rosso
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来季もフェラーリ・エンジンを搭載して戦うことが決まっているスクーデリア・トロ・ロッソでは、来年2月1日(火)朝にスペインのバレンシア・サーキットで2011年新型車を発表することを明らかにした。

この日は新年になって最初の合同テストが当地でスタートする日。
ただ同チームではまだ2011年のドライバーは決定していない。
なおザウバー・チームが前日同じくバレンシア・サーキットで発表する予定をすでに明らかにしている。

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2010/12/17

ヴィジャイ・マルヤ代表、「来年F1はインドの年」

 
フォース・インディア・チームを率いるインドの富豪ヴィジャイ・マルヤ代表が、「来年F1はインドの年になる」と、豪語している。

言うまでもなく来年はグレーター・ノイダに新設のジャイピー・グループ・サーキットでF1インドGPが初開催されるが、その他にもインドは年末に行われる恒例の『FIA年次総会』の開催を首都ニューデリーで行うことを確定させた。
これについて、FMSCI(インド・モータースポーツ連盟:The Federation of Motor Sports Clubs of India)のチェアマンでもあるマルヤ氏は、「2011年はインドがモータースポーツ界にその名を刻む歴史的な年になる」と、高らかに宣言した。

なおFIAの総会はこれまでモナコのモンテカルロで行われるのが通例だったが、どのような背景から突然その舞台を変えることになったのか、経緯は定かでない。

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キミ・ライコネン、来季はフォード・チームに移籍か

Ford WRC Image (C)Ford Racing
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2009年限りでF1を離脱し、今シーズンはレッドブル・ジュニア・チームからWRC(世界ラリー選手権)に参戦した2007年のF1チャンピオン、キミ・ライコネン(31歳:フィンランド)だが、どうやら来季はフォード・チームに移籍となる可能性が高いようだ。

これは同選手の地元フィンランド『イルタサノマット』紙が伝えたもので、それによればレッドブル側にシトロエンに乗るためさらに資金提供を続ける意思がないことと、あらたにスポンサーになりそうな『モンスター』(アメリカ)が同じエネルギー飲料であることがあるという。

これにより来季マシンはフォードのものにスイッチになるとみられるが、同時にアメリカで人気のNASCARシリーズに挑戦する機会もあるのでは、と期待されている。

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今度はベトナムがグランプリ開催に名乗り

 Viet Nam Flag
過去オーストリアGPやバーレーンGPを実現させ、さらにロシアにもF1グランプリをもたらせた立役者ハンス・ガイスト氏が、今度はベトナムに誘致する方針であることを明らかにした。

これは米スポーツ・チャンネル『ESPN』が報じたもので、それによれば近年発展著しいベトナムで、中央部カンホア州の州都ニャチャン湾近くに総額1億5千万ドル(約126億円)を投じてF1企画のサーキットを新設するというもの。
このプロジェクトに協賛する企業は200以上あると同氏は豪語。

グランプリの誘致時期はまだ明確にされていないが、同氏はサーキット建設に3年は必要であるとのことだ。

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2010/12/16

ピケ・ジュニア(元ルノー)、米NASCARに本格転身

Nelson Angelo Piquet (C)NASCAR Media
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2009年途中までルノー・チームでF1を戦ったネルソン・アンジェロ・ピケが、2011年シーズン米NASCARのキャンピングワールド・トラックシリーズ(NCWTS)へのフル参戦を決めた。

ピケ・ジュニア、NASCAR参戦のニュースはこちら

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V.リウッツィ、「来季フォース・インディアは自分」

Vitantonio Liuzzi/Bike (C)Scuderia Toro Rosso
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先にFIA(国際自動車連盟)から発表された2011年のエントリーリストではまだ記載がなかったフォース・インディア・チームの来季ドライバーだが、47ポイントを獲得し11位にランキングされたエイドリアン・スーティルについてはすでに確定と伝えられている。

残りもう人地のシートについては、ウィリアムズ・チームから放出されたニコ・ヒュルケンバーグの加入が有力紙されているが、これに今季のドライバー、ビタントニオ・リウッツィが異を唱えている。

「まだチームから何も発表がないのは残念だけど、僕自身はすでに残留で合意したと確信しているんだ。
これはシーズン中からチームと話してきたことで、僕は何も不安を感じていない」

リウッツィの今季成績は21ポイントのランキング15位。
22ポイントで14位だったヒュルケンバーグとほぼ互角と言えるが、関係者の評価では何と言ってもブラジルGPで初ポールポジションを獲得したヒュルケンバーグが一歩リードしているようだ。

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KERSの再導入で、ドライバーにダイエット旋風

体重測定 (C)RedBull Racing
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来シーズン、FIA(国際自動車連盟)は再びF1に「KERS」(運動エネルギー回収システム)を導入することを決めているが、これによりドライバーの間でダイエット旋風が巻き起こっているという。

これは、同システム自体がかなりの重量増加を伴うため、競技車両全体の重量増加を抑えるため、ドライバーに減量を要求するというもの。
2009年に同システムが試験導入された際にも大きな話題になったものだが、その後沙汰止みになったためドライバーが「油断」していたと指摘されている。

たとえばウィリアムズ・チームでは、70kgから80kg近くまで増加したというバリチェッロに対し担当エンジニアから減量の指示が出されている他、フェラーリ・チームでも60kg未満とされるチームメイト(マッサ)に比べ10kg程度重いとみられるアロンソが同様の状況になっているという。

今シーズンは各グランプリ・スタート時の重量も公表されておらず、ドライバーやチームの間でさらに疑心暗鬼を呼んでいるようだ。

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アメリカGP主催者、サーキット工事の開始を宣言

2006 USA GP Stand (C)Renault F1 UK
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テキサス州オースティンにサーキットを新設、2012年シーズンからアメリカGPを計画の主催者は、現地トラヴィス郡から工事開始の承認を受けたことを明らかにした。

ただFEMA(米連邦緊急事態管理局)からの正式な承認はまだ下りていないと伝えられ、今回の工事許可は氾濫原野における接続道路や平坦化工事のみであるとみられている。

またスケジュール的な問題や肝心の巨額建設費の手当など、まだ大きな問題は前途に横たわったままであるようだ。

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2010/12/15

FIA(国際自動車連盟)、F1メカニックの徹夜作業も禁止に

Renault Team Garage (C)Renault F1 UK
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F1の現場に数々の『改善』を導入しようとしているFIA(国際自動車連盟)だが、メカニックに徹夜作業の禁止をも決めたことがわかった。

それによれば2011年シーズン、F1各チームのメカニックはプラクティスの前夜、翌日の「プラクティス開始が午前10時の場合、前夜午前0時から午前6時まで」、また「プラクティス開始が午前11時の場合、前夜午前1時から午前7時まで」一切の作業を禁止するというもの。

ただ特別な例外としてFIAは、シーズンを通じて個別に4人までの例外を設けるともしている。

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ヒスパニア・レーシングに『107%ルール』の脅威

Colin Kolles (C)Hispania Racing F1 Team
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今シーズン、念願のF1新規参戦を果たしながらもグリッド最後尾の常連だったヒスパニア・レーシングだが、来季はさらにプレッシャーが掛かりそうだ。

これは、先にFIA(国際自動車連盟)の世界モータースポーツ評議会が来シーズン『107%ルール』の復活を示したことからだ。
それによれば、予選Q1でもしも最速となったマシンのタイムから107%以上だった場合、その時点でレースから排除されることになる。

いまのところ、2011年用シャシーの手当も付いていないとされる同チーム、旧スーパー・アグリの設備を受け継いだとされるマーク・プレストン氏らの名前も上がる中、その去就に注目が集まっている。

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ロータス・レーシング、ファウジーの後任GP2ドライバーから

Fairuz Fauzy (C)Lotus F1 Racing
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2010年、リザーブ&テストドライバーだったファイルーズ・ファウジーが離脱を表明したロータス・レーシングだが、その後任はやはり同選手と同じくGP2ドライバーから選ばれるようだ。

これは同チームのスポークスマンが明らかにしたものだが、2010年同シリーズのチャンピオンであるパストール・マルドナド(25歳:ベネズエラ)がすでに来季ウィリアムズ・チームと契約するなどGP2は確実にF1登竜門のポジションを固めている。

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2010/12/14

FIA(国際自動車連盟)、「ドライバーの危険行為には高い関心」

Image (C)Redbull Racing
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FIA(国際自動車連盟)の世界モータースポーツ評議会は、先にチームオーダー禁止を撤廃するなど大きな方針転換を示したが、その一方で「ドライバーの危険な行為にはこれまで以上に高い関心を持つ」と、プレッシャーを掛けている。

それによれば、例えばストレートで後続車に対し小刻みに進路を変更したり、自己のポジションを守るために他車をコース端に追いやったりした場合には、直ちにペナルティを科すというもの。
「コース端の白線はまだトラックの一部分と考えられるが、縁石はそうではない」としている。
さらに周回遅れのマシンに対して示される青旗への対応も従前より厳しくすると共に、ピットレーンでのオーバーテイクも禁止されるという。

ドライバーへのペナルティについても、来シーズンはリザルトからの排除や次戦の出走停止などが盛り込まれる模様だ。

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F1関係者、一様にドライバー出身スチュワードを支持

Image (C)Williams F1
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今シーズン、FIA(国際自動車連盟)はグランプリ毎に構成されるレーススチュワード(競技審査委員)に、ドライバー出身枠を設ける試みを行ったが、これがチーム運営者やドライバーらからいずれも好評を得ていて、来季も同じように続けられる見込みだ。

これは、これまで各国ACN(モータースポーツ権能団体)の役員ら、ドライバーの立場とは離れた存在のスチュワードが多かった中、現場の考えや経験を反映させるため、ジャン・トッドFIA会長がリーダーシップを取って行われたもの。

昨年のF1チャンピオンであるジェンソン・バトンも、「元F1ドライバーがこうした仕事をするというのは大歓迎だ。
彼らは自分の経験から安全面の限界を知っているし、モーターレーシングとしての正しいこと、誤ったことの区別をわきまえているよ。
これはF1にとってとてもいいアイデアだったと僕は評価するね」と、語っている。

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フェラーリ・チーム首脳、「チームオーダー禁止撤廃、当然」

A.Senna & A.Prost (C)Honda Racing
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これまで過去幾多の事件を引き起こしてきたF1におけるチームオーダー問題について、FIA(国際自動車連盟)はこの禁止規定を来季から撤廃することを発表。
これについてフェラーリ・チームのステファーノ・ドメニカリ代表は、直ちに歓迎するコメントを明らかにした。

「当たり前のことがやっと認められて、ほっとているよ。
考えてみたまえ、こんな馬鹿げたルールがこれまで闊歩していたこと自体が過ちだったんだ。
これにより、F1がスポーツとして正しい方向に向かうならわれわれは大歓迎だね」と、跳ね馬チーム代表。

F1は団体戦で戦うコンストラクターズ・チャンピオンシップでありながら、もう一方では個人戦であるドライバーズ・チャンピオンシップをも兼ねていて、その意味でチームオーダー禁止条項はずっと矛盾を抱えていたとも言える。

ただ、FIAはシーズン序盤に露骨な指示を出したチームにはまだ処分を科す可能性に含みを持たせている。

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フォルクスワーゲン、2013年からのF1参戦に意欲?

Volks Wargen/Dakar Rally (C)Volks Wargen Motorsports
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これまで再三F1参戦の可能性を取り沙汰されながら、打ち消しを繰り返してきたドイツの自動車メーカー大手『フォルクスワーゲン』だが、現行のエンジン規定が大きく変更される2013年にはこれが実現するかも知れない。

これは、同社のモータースポーツ部門を率いるハンス・ストゥック氏が独『ヴェルト・サンタグ』紙の取材に語ったもの。
マーチやブラバムなどの元F1ドライバーでもあるストゥック氏は、「F1が2013年から効率の良いエンジン規定に変更し、時代の趨勢に合致したものになるのであれば、われわれが参戦する舞台が整ったと言えるのではないか。
まだ何も具体的に決定したものはないが、歓迎すべき状況にあることは間違いない」と、語っているという。

現在V8-2.4リッターの自然吸気とされているF1エンジンだが、FIA(国際自動車連盟)は先に2013年からは直4-1.5リッター・ターボエンジンにすることを発表している。

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2010/12/13

アラン・プロスト氏、F1でのフランス勢力衰退を憂慮

Alain Prost (C)Williams F1
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フランスを代表するF1チームだったルノーが株式を売却、来季『ロータス・ルノーGP』として名前は残るものの実質的にF1チーム運営から離れることとなった。
これについて同じくフランスを代表するF1ドライバーである元チャンピオン、アラン・プロスト氏(55歳)は、「F1でフランスの勢力が衰退していくのが悲しい」との心情を仏『オート・エブド』に吐露している。

「今F1にはフランスGPがない、フランス人ドライバーもいないというのに、さらにルノーがF1チームの株式を売却し、単なるエンジン・サプライヤーになってしまうのはこのスポーツを愛する者としてとても悲しいことだ。
これがフランスのような自動車国にとっていい訳がない。
ルノーに限らず、もっとフランスの自動車メーカーもF1に投資をすることを考えて欲しいと思うね」

フランス人F1チャンピオンとしてプロスト氏が4度輝いているが、コンストラクターとしては1969年のマトラ以来、フランス・チームは栄冠から遠ざかっている。

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『エア・アジア』ブランソン会長の「勤務予定日」発表

Richard Branson (C)Lotus Racing
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ロータス・レーシングの主要スポンサーである航空会社『エア・アジア』は、来年の2月21日ロンドン発クアラルムプール行きの同社航空便にリチャード・ブランソンという名前のCA(キャビン・アテンダント)が搭乗することを明らかにした。

リチャード・ブランソンはもちろんヴァージン・レーシングのオーナーで、航空会社ヴァージン・アトランティックの会長でもある。
今シーズン、同氏は上記ロータス・レーシングとの間で「コンストラクターズ・チャンピオンシップで負けたほうがライバル社の便にCAとして登場する」ことを約束していたもの。

負けが確定した今季最終戦のアブダビGPで、すでにロータス・レーシングのトニー・フェルナンデス代表からリチャード・ブランソン会長に対しエア・アジアCAの制服が手渡されている。

なお、このフライトのチケットはオークションにより購入することができ、売り上げはすべて義援金として慈善団体に寄付されるとのことだ。

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ファイルーズ・ファウジー、ロータス・レーシングと袂分かつ

Fairuz Fauzy (C)Lotus F1 Racing
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今シーズン、ロータス・レーシングのリザーブ&テストドライバーとして金曜日のフリー走行セッションに登場するなどしたファイルーズ・ファウジー(28歳:マレーシア)だが、2011年同チームとの契約更新はせず、新たなレースシートを求めることとなった。

同選手のマネージャーは、「チームからは残留して欲しいと言われたが、われわれはあくまでも2011年のフルタイムシートを求めることを優先した。
まだ明確にはできないが、すでにいくつかのチームとコンタクトを取っている状況。
近いうちにいい発表ができればと思っている」と、期待を語った。

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トム・ウォーキンショー(元アロウズ)氏、ガンで死去

Tom Walkinshaw (C)Ex.Arrows Grand Prix

元ベネトンやリジェ、そしてアロウズ・チーム等で活躍したチーム運営者トム・ウォーキンショー氏がガンのため12日(日)死去したことがわかった。享年64。

ウォーキンショー氏は自身もレーシングドライバーとしてスタート、フォーミュラではイギリスF3選手権にも参戦、マツダRX-7で参加したルマン24時間レースでは日本の生沢徹氏と組んだこともある。
名を知らしめたのは引退後のチーム運営者としてで、自ら起こしたTWR(トム・ウォーキンショー・レーシング)はスポーツカーのジャガーを駆ってWSPCやSWCを席巻した。
1988年と1990年にはルマン24時間レースも制している。

F1アロウズ時代にはヤマハと組んだり、ブリヂストンのF1タイヤのテストを行なうなど日本とのつながりも深かったが、一方で契約のトラブルなどで日本の関係者からは評判が良くなかったのも事実だ。

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2010/12/12

ヒスパニア・レーシング、来季に向け「危機的状況」か

Hispania Duo (C)Hispania Racing F1 Team
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今シーズン念願のF1新規参戦を果たしながらも戦闘力不足からグリッド最後尾を占めることが多かったヒスパニア・レーシングが、さらに2011年シーズンに向けて極端な資金難に陥っているとされ、今後の参戦継続を危ぶむ声すら上がっているようだ。

これまでこのスペイン系チームにはサンタンデルやテレフォニカなどいくつかの大手スポンサー候補の名前が上がったがいずれも不発。
一時旧トヨタF1との提携も噂されたがこちらも結局破談に終わっている。

いまのところコスワース・エンジンの搭載だけが決まっていて、万一再び今季のダラーラ社製シャシーの継続使用ということになった場合、来季の戦闘力不足は悲惨なものになるに違いない。

チームを率いるコリン・コレス代表は、「最悪2011年開幕戦の3日前までに決まればいい」と、体制固めの遅れにももう開き直った様子だ。

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ルノー、今後のF1活動は新設『ルノー・スポールF1』で

Carlos Ghosn (C)Renault F1 UK
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来シーズンに向け、これので保有していたF1チームの株式をロータス・グループに売却したとされるルノーでは、今後のF1活動の拠点となる新組織『ルノー・スポールF1』を設立したことが明らかとなった。

『ロータス・ルノーGP』となったF1チームの運営からは離れたものの、今季のチャンピオン・チームであるレッドブル・レーシングを始め、新たにチーム・ロータスにもエンジン供給することが決まっていて、新組織の充実が急がれていたもの。

同社のカルロス・ゴーン/CEO(最高経営責任者)は今後のF1活動について、「われわれのF1活動は2010年の栄光を境として新たな時代へと突入する」と宣言。
直接的なチーム運営からは離れても、F1におけるルノーの威光を今後も維持すべく活動を展開していく方針だ。

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FIA授賞式のチャンピオン・ベッテル、「まさに感無量」

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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11日(土)、モナコで行われたFIA(国際自動車連盟)の年間表彰式でジャン・トッドFIA会長からF1チャンピオンのトロフィーを受け取った2010年の史上最年少チャンピオン、セバスチャン・ベッテル(23歳:ドイツ)は、「まさに感無量」と、その喜びを表した。

「今夜は僕と、レッドブル・チームにとって最高の晩になった。
F1チャンピオンというのは、僕がレースを始めた時からの夢だもの、いまはもう素晴らしい気分だ。
思い起こせば困難なシーズンだったけど、最後にこうして実を結ぶことができてほんとうにうれしい。
まさに感無量というやつだね」

レッドブル・レーシングは同時にコンストラクターズ・チャンピオンシップでも王者に輝いている。

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ドタバタ韓国GP、しかし『ベスト・プロモーター賞』

Korean GP Scene (C)Mercedes Motorsports
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今年初開催された韓国GPが、FIA(国際自動車連盟)はより今年最も素晴らしいレース運営をしたとされる『ベスト・プロモーター賞』に選出された。

それによればFIAは「初開催にもかかわらず3日間大きなトラブルもなく円滑な運営がなされた」と、評価。
コースその他の準備が遅れ、開催前日まで工事を行うなど最後までドタバタを続けた同グランプリの受賞には首を傾げる向きも多い。

ただ、このところ同賞には例年その年の初開催グランプリが受賞するのが定例になっていて、2008年にはシンガポールGP、2009年もやはり初開催のアブダビGPが受賞している。
一部の関係者によれば、シンガポールGPは「初のナイトレース」、またアブダビGPは「初のトワイライトレース」として、一方今回の韓国GPは「コース舗装から最短期間でのレース」が評価された!と皮肉っている。

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2010/12/11

FIA(国際自動車連盟)、グリーンエンジン化に自信

現行 F1 Engine (C)Renault F1 UK
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FIA(国際自動車連盟)の世界モータースポーツ評議会は、2013年シーズンからF1エンジンを1.6リッター4気筒のいわゆるグリーンエンジン化する方針を確認したが、これにより全体で約35%の燃費節減が可能となり、エコロジーという時代の趨勢に適うものとして自信をみせている。

FIAが示した声明文では、このグリーンエンジン化により自動車産業の責務と、持続可能なモータースポーツの改善に対する責任を果たすものとしている。

具体的な規定によれば、新F1エンジンは上記のように1.6リッター4気筒。
最高回転数は12,000回転、最大500バールの高圧ガソリン噴射により広範囲に及ぶエネルギーマネージメントやエネルギー回収システムを特徴づける一方で、現行のパフォーマンスレベルは維持できるとしている。

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来シーズン、『チームオーダー』解禁に

Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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FIA(国際自動車連盟)は10日(金)モナコでWMSC(世界モータースポーツ評議会)を開催、2011年以降のレギュレーションについて検討した結果、いくつかの変更を決定した。

その中で「国際競技規約第39条1項」が削除されることが明らかに。
これによりこれまで再三F1を騒がせたチームオーダー禁止事項が撤廃されることになる。
ただし、FIAは「チームがF1に不名誉をもたらす行為に従事した場合、処分されることになる」ことを強調した。

その他にも、「可動リアウイングの導入」や「KERS(運動エネルギー回収システム)の再導入」が確認された。
また2013年シーズンからはF1エンジンが「1.6リッター4気筒」になることも示されている。

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小林可夢偉(ザウバー)、東京運動記者クラブ最優秀選手賞に

小林 可夢偉 (C)BMW Sauber F1
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10日(金)、東京に拠点を置く報道機関がつくる記者クラブ『東京運動記者クラブ』のモータースポーツ分科会は、2010年の同部門『最優秀選手賞』にF1の小林可夢偉を選出した。

小林可夢偉は今シーズンザウバー・チームからF1に参戦しシーズン全体で8回の入賞、ホームの日本GPでは7位入賞を果たすなど目覚ましい活躍をみせた。

今回優秀選手賞は該当者なし。
特別賞には、WGP(オートバイ世界選手権)モト2クラスの故富沢祥也氏に加え、F1タイヤを14年間支えたブリヂストンタイヤが選出された。

なおF1ドライバーが最優秀選手賞に選ばれるのは佐藤琢磨選手以来ということになる。

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ヒュルケンバーグ、F・インディアとの契約に手応え

Nico Hulkenberg (C)Williams F1
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今シーズン、ルーキーながらブラジルGPでポールポジションを獲得するなど光る活躍を示しながらウィリアムズのシートを失ったニコ・ヒュルケンバーグ(23歳:ドイツ)だが、どうやらフォース・インディアに活路を見出したようだ。

まだチーム側から正式発表はないものの、同選手のパーソナル・マネージャーを務めるウィリ・ウェバー氏は、「クリスマス前にはいい知らせが届くだろう」と交渉が順調であることを窺わせた。

当のヒュルケンバーグは、「われわれレベルのドライバーにとって、チームとの交渉が純粋にドライバーの能力ではなく、資金面が評価されるというのは悲しいこと」と、F1の現状を皮肉った。

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2010/12/10

クビサ(ルノー)、来年もモンテカルロラリー参戦へ

Robert Kubica (C)Renault F1
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ルノー・チームのロバート・クビサが、来年(1月)もモンテカルロラリーに参戦することがわかった。

かねてラリーにも高い関心を示すクビサが、ラリー伝統の一戦であるモンテカルロラリーに出場するのは今年に続いて2度目だが、今回のマシンはまだ明らかにされていない。
ルノー・クリオR3で参戦した前回は残念ながらエンジントラブルによりリタイヤしている。

なお日程の編成などの自由度から、同ラリーは今回もWRC(世界ラリー選手権)から自ら外れ、IRC(インターナショナル・ラリー・チャレンジ)の一戦として行われる。

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バドエル(フェラーリ)、ボローニャで事実上の『ラストラン』

Luca Badoer (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームは8日(水)、ボローニャ・モーターショーでのデモンストレーションランに同チームのリザーブ&テストドライバーであるルカ・バドエル(39歳:イタリア)を起用。
自らが開発に携わった『F60』を駆ったバドエルは、詰め掛けた多くの観客の声援に応えた。

本人はまだ明言していないものの、関係者によればこれが事実上の跳ね馬チームでのラストラン。
「ここまでの僕の長い長い旅行において、あまりに多くの人たちと共にあった。
ただ一人の名前を挙げるのは難しいことだよ。
でも、それこそがフェラーリ・チームの強さなんだ」と、バドエル。
実に14年間という長いフェラーリでの仕事が、これでついに幕を閉じたことになるようだ。

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ロータス・ルノー首脳、「ペトロフが第一候補」

Vitaly Petrov (C)Renault F1 UK
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ルノー・チームのジェラール・ロペス代表は、同チームが新体制になってもセカンド・ドライバーの最有力候補は現在のヴィタリー・ペトロフ残留であるとの見解を英『オートスポーツ』に示した。

ロシア人初のF1ドライバーとして、ペトロフは多くのロシア・スポンサーをチームにもたらせた他、ロシア自体が2014年からのグランプリ開催を控えて盛り上がっていることもあり大きな追い風になっているのは間違いない。

ただ同代表も認めるように今後はマレーシア系列であるロータス・グループ首脳の意向が大きく反映されることになり、まだ予断を許さない状況。
関係者によれば、それでもクリスマス前には結着が付けられるものと期待されている。

なお、同チームのファースト・ドライバーにはすでにロバート・クビサの残留が確定している。

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2010/12/09

BMW、ハイドフェルドにDTMシート用意も

DTM Scene (C)DTM Media
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今シーズン、メルセデスGPのリザーブ&テストドライバーからピレリタイヤの開発ドライバー、さらにはザウバー・チームから出走を果たしながら、来シーズンのシートがまだ決まっていないニック・ハイドフェルド(33歳:ドイツ)に対し、古巣BMWがDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)のドライバーとして条件を示したようだ。

ハイドフェルド自身、長くBMWザウバーF1チームのドライバーとして過ごしたこともあり同社との関係は大事にしたい意向とみられるが、当人はまだF1への未練が立ちきれないようで、「あくまでもF1でのポジションを見いだすことを最優先したい」と、語っているという。

BMWによるDTM参戦は2012年シーズンから。
来年前半にはマシンを完成させ、十分なテスト期間をとって参戦に臨む方針という。
BMWのDTM参戦ニュースはこちら

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マイク・ガスコイン氏、「同じバスが続けてやって来た」

Lotus Renault (C)Renault F1 UK
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すでに2011年エントリーリストにかつてのF1名門『ロータス・カーズ』の名前が掲載されていた上に、今回これまでのルノー・チームから『ロータス・ルノーGP』への名称変更が発表されたことで、来季のF1はかなりの混迷が繰り広げられそうだ。

これについてロータス・レーシングのチーフ・テクニカル・オフィサーとして、かねて名称問題に頭を痛めていたマイク・ガスコイン氏は、「ロータスを巡る名称争いにはほんとうに困っている。
われわれはただ純粋なF1活動がしたいだけなのに、一部の人々によりこれが政治的に使われているようだ。
今回のルノーによる発表は、われわれにとってまるで同じ行き先のバスが続けて2台やって来たようなものだよ」と、ユニークな表現で困惑を表している。

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『ロータス・ルノーGP』発表される

Lotus Renault (C)Renault F1 UK
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8日(水)、ルノー・チームは来季の同チームがロータス・グループの支援を受けると共に『ロータス・ルノーGP』に名称変更、合わせて黒と金色のゴールドリーフ時代のロータスを思わせる新カラーリングを発表した。

ロータス・グループは現在ロータス・レーシングとしてF1参戦しているチームとは別物で、マレーシアの大手自動車メーカーであるプロトンをバックに持つ、いわばロータスの本流とも言える。

このままだと来季のF1にはロータスを名乗るチームが二つ存在することになり、今後の展開が注目される。

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2010/12/08

浪人デ・ラ・ロサ、『プランB』はマクラーレン復帰とか

Pedro de la Rosa (C)McLaren Group
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ザウバー・チームからのシーズン中放出後、ピレリタイヤの開発ドライバーを務めたスペインのペドロ・デ・ラ・ロサだが、来シーズンの活躍場所はまだ決まっていない。

これについて本人は、「もちろん僕にとって来年の第一希望はF1でのレースシート獲得にある。
でも、現実にはどこのチームもスポンサーないし多額の資金持込を条件としていて、正直展望は開けていないのが事実だ。
ただどうしてもレースシートが見つからないとしても、それですべてが終わる訳じゃない。
それなら次善の策はまたテストドライバーということになるかも知れないね」と、テストドライバー復帰を匂わせた。

またこれについてマクラーレン・チームのルイス・ハミルトンが「デ・ラ・ロサにはぜひまたウチに戻ってマシン開発を手助けしてもらいたい」と、エールを贈っているが、2007年シーズン、デ・ラ・ロサがそれまでのレースシートを失ったのは皮肉にもハミルトン昇格のためだったとも言える。

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ウェバーの骨折告白に、「聞いてない」とチーム首脳不満

Mark Webber (C)Redbull Racing
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シーズン終了後、日本GP直前に自転車での事故により肩を骨折していたことを明かしたレッドブル・レーシングのマーク・ウェバーだが、これについて同チームのクリスチャン・ホーナー代表は、「まったく聞いてない」と不満を吐露した。

「事故に遭ったことも知らなかったし、そんな本が出されたことすらも知らなかったよ。
本人は怪我がパフォーマンスに影響を及ぼしたことはないと言っているようだが、そうだとしても負傷した事実をチームが把握していなかったというのは問題だ。
ドライバーにはレースに備え、体調を万全にしておく義務がある。
それにマイナスなのだとしたら、自転車でトレーニングなどしないほうがいいのではないか」

同チームでは来季も今年と同じラインナップで戦うことが確定しているが、今回の問題がチーム内部の方針に微妙に影響を与えかねない様相となってきたのかも知れない。

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ベルギーGP、サッカーW杯開催逸失が追い風に?

Belgium GP Image (C)Williams F1
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オランダと共に2018年のサッカーW杯開催に立候補したものの、ロシアに敗退したベルギーだが、これがF1には追い風になるとの見方が伝えられている。

これはW杯開催に尽力してきた同国の有力政治家であるアラン・クルトワ氏が明らかにしたもので、W杯の可能性がなくなったいま、同じく国際イベントであるF1を失ってはならないとして、継続に力を入れる意向を示したもの。

近年、F1はこれまでのヨーロッパ地域から中東やアジアなどにスタンスを移しつつあり、中でも常に資金難が報じられるベルギーは再三中止のリストに上がる常連になっている。

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2010/12/07

終盤不調のマーク・ウェバー、「肩を骨折してた」

Mark Webber (C)Redbull Racing
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今シーズン、終盤までタイトル争いの本命と目されながら最後に失速した感のあるレッドブルのマーク・ウェバーだが、実は肩を骨折していたことがわかった。

これはシーズン終了後になってウェバー本人が明かしたもので、それによればシーズン第16戦にあたる日本GP直前、母国オーストラリアで自転車による自主トレーニング中に、前を走っていた友人が転倒したのを避けられず、肩を骨折する事故になったものという。

骨折自体は軽微なものだったということだが、F1という過酷な状況でこれがドライビングに影響を与えたであろうことは間違いないと思われる。
実はウェバーは2008年のオフにもタスマニアでのトレーニング中に自転車事故に遭っていて、そうした意味で軽率のそしりは免れないようだ。

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小林可夢偉、『AUTOSPORTアワード』新人賞獲得

小林 可夢偉 (C)BMW Sauber F1
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2010年の『AUTOSPORTアワード』の新人賞を、今季非力なマシンながら数々のオーバーテイクシーンをみせるなど活躍したザウバー・チームの小林可夢偉が勝ち取った。
今回、選考のライバルとなったのはルノーのペトロフ、ウィリアムズのヒュルケンバーグ、またGP2シリーズのドライバーらやさらにはWRCのキミ・ライコネン(!)らの名前が挙げられていたという。

2009年シーズン最後に、トヨタチームからF1デビューを果たした小林だが、当時からそのアグレッシブなドライビング・スタイルには高い評価が与えられていた。
フェラーリやサーティーズからF1に出場(最高位は1970年アメリカGPの6位:サーティーズ)、スポーツカーレースのルマン24時間レースでは実に通算5勝を記録したイギリスのデレック・ベル氏から賞を受け取った小林可夢偉は、「レースというのはエキサイティングであるべきだし、そうした意味でオーバーテイクというのは僕にとって当たり前のこと。
ただF1ではオーバーテイクはとても難しいことだけど、そうした姿勢が評価されたことはとてもうれしい」と、語っている。

その小林が今年最も印象に残ったオーバーテイクは、ヨーロッパGP(バレンシア)でアロンソを抜き去ったシーンであるという。

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2010年『AUTOSPORTアワード』大賞はベッテルの手に

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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イギリスの専門誌『オートスポーツ』が選定する恒例の『AUTOSPORTアワード』、2010年の大賞は史上最年少チャンピオンに輝いたF1のセバスチャン・ベッテルが受賞することが決まった。

ベッテルが所属するレッドブル・レーシングは最優秀マシン『レーシングカー・オブ・ザ・イヤー』部門でも今年の『RB6』が選ばれ、二重の喜びとなった。

なお、昨シーズン2009年も大賞にF1チャンピオンのバトン、レーシングカー・オブ・ザ・イヤーに同チームの『BGP001』が受賞している。

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2010/12/06

ティモ・グロック(ヴァージン)、「来シーズン残留は確率100%」

Timo Glock (C)Virgin Racing
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トヨタF1チーム撤退後、今シーズンは新規参戦チームの一つであるヴァージン・レーシングで苦戦の1年を送ったティモ・グロック(28歳:ドイツ)だが、2011年も同チームに残留することを確約した。

「まだチームから正式発表はないけどね。
もう一人のドライバーが決まれば、おそらくクリスマス前には発表されるんじゃないかな。
僕自身について言えば、メディアが書いているような99.9%なんてもんじゃない。
100%だって言い切っていいよ。
もちろんまたF1で戦えることになってワクワクしている。
来季のヴァージンは戦闘力が上がり、おそらく素晴らしい活躍ができる筈さ」

来季の同チームにはロシアからスポーツカー・メーカーが資本参入し、『マルシア』という冠名になることがすでに決まっている。

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ハミルトン(マクラーレン)、来季のカーナンバーは3

McLaren Duo (C)McLaren Group
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先にFIA(国際自動車連盟)から発表された2011年の暫定F1エントリーリストでは、バトンが3、ハミルトンが4になっていたマクラーレン・チームのカーナンバーだが、これが入れ替わることがわかった。

同チームによれば、2010年シーズンの成績ではハミルトンがバトン(5位)より上位(4位)になっていることから、ハミルトンが3を付けるのが自然としている。

これについてFIA側もこれを了解しているということで、次に発表される正式なエントリーリストでは訂正される見込みだ。

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2010年F1王者ベッテル、『ローレウス賞』に挑戦

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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ヨーロッパ・メディアが報じるところによれば、2011年(実質2010年)の『ローレウス賞』の年間最優秀男子選手賞の候補に、今季初のF1チャンピオンに輝いたドイツのセバスチャン・ベッテルがノミネートされるようだ。

ただこのところ2004年のミハエル・シューマッハ受賞以来、F1チャンピオンがこの賞に輝いたことはなく、これまでフェルナンド・アロンソやキミ・ライコネン、そしてルイス・ハミルトンらはいずれも受賞を逸している。
(陸上のボルトやテニスのフェデラーらが受賞。昨年のジェンソン・バトンは候補にもならなかった)

6人の候補者は来年1月に発表、大賞受賞者は2月にアブダビで発表される予定。

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2010/12/05

D.フランキッティ、「ディ・レスタはベッテルより実力上」

Paul Di Resta (C)Force India F1
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イギリスF3やDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)で活躍、現在はインディカー・シリーズで親しまれているダリオ・フランキッティ(37歳:イギリス)が、来季F1デビューが期待されるポール・ディ・レスタ(24歳:イギリス)について、その才能を高く評価している。

「ディ・レスタには間違いなくレーシングドライバーとして類い希な才能があるよ。
いまF1で最高のドライバーはベッテルだと言われているが、ディ・レスタはそのベッテルを下位カテゴリーで打ち破っているんだ。
これってすごいことだとは思わないかい?」

確かにF3ユーロシリーズ時代等、ディ・レスタはベッテルより好成績を残している。
ただし、フランキッティがディ・レスタとは『従兄弟関係』にあるという事実は紹介しておかなくては不公平になるだろう。

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TMG(トヨタ)、ルマン・シリーズにエンジン供給

LMS Image (C)LMS
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F1撤退後、主だった活動を示せないでいたドイツ・ケルンのTMG(トヨタ・モータースポーツGmbH)だが、このほど2011年シーズンからスポーツカーによるルマン・シリーズにエンジンを供給することが決まった。

これまでも性能や信頼性には定評があるトヨタ・エンジンだが、F1とは異なるパフォーマンスが要求される耐久戦はTMGにとって新たなチャレンジになることだろう。
(なお、ピレリF1タイヤの開発に関わったプロジェクトはすでに終了、F1での生き残りを賭けたヒスパニア・レーシングとの交渉も決裂が伝えられている)

TMG、ルマン・シリーズ・エンジン供給のニュースはこちら

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F1関係者、増加一方のグランプリ数を懸念

2010 F1 All Stars (C)Force India F1
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昨年全17戦だったF1グランプリは、今年19戦、来年はすでに20戦に拡大されることが確定しているが、こうした増加一方の動きに関係者から懸念の声が聞かれている。

1975年からF1参戦という老舗チームであるウィリアムズのフランク・ウィリアムズ代表は、「われわれはこうした増加する一方のレース数に懸念を持っている。
すでにロシアが加わることが決まっているし、アメリカにも復活の動きがある。
そうしたらF1は年間22戦にもなってしまうよ。
いくらなんでもこれは多過ぎるとわれわれは受け止めている」と、指摘した。

また前FIA会長であるマックス・モズレー氏も、「レース数を増やせば短絡的には(テレビ放映権など)収入を増やすことができるだろう。
しかし長い眼でみれば、多過ぎるF1グランプリ数はやがて視聴者から飽きられてしまい、全体として視聴率も低下することになる。
そうなってからでは遅いんだ」と、膨張一方のバーニー・エクレストン氏(FOM)の手法をに疑問を呈している。

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2010/12/04

ルカ・バドエル(フェラーリ)、コクピットを降りる?

Luca Badoer (C)Ferrari S.p.A
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長くフェラーリ・チームの開発&テストドライバーを務め、レースドライバーであるマッサが負傷欠場した際には代役としてレースに出場するなど多くの貢献を果たしたベテランのルカ・バドエル(39歳:イタリア)だが、どうやらまもなくその任を終えることにようだ。

これは跳ね馬チームの地元イタリアの『アウトスプリント』が報じたもので、それによれば来季の同チーム・テストドライバーはこれまでのジェネとフィジケーラ、そして新人であるジュール・ビアンキ(20歳:フランス)の体制になり、バドエルの居場所はなくなるというもの。

これまでホームコースであるフィオラノ・サーキットをメインの舞台に13万キロ以上を走行したとされるバドエルだが、2009年の上記代役出場の際のパフォーマンス欠如が評価を落としたであろうことは間違いないようだ。

なおバドエルのF1最高位は1993年ローラから出場したサンマリノGPの7位(当時は入賞外)になる。

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トロ・ロッソも新年最初のテストには新型車で臨む?

2010 Image (C)Scuderia Toro Rosso
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別報の通り、すでにザウバー・チームが新年最初の合同テスト(2月1日-3日)に新型車で臨むことを発表しているが、同じくスクーデリア・トロ・ロッソも同様の体制を整えているようだ。

これは同チームで来季もレースドライバーと目されるセバスチャン・ブエミが明らかにしたもので、「われわれの来季マシン『STR6』(仮称)は順調に開発が進んでいると聞いているよ。
まだ詳細については話せないけれど、僕たちはすでにそれに合わせたシミュレーターでトレーニングを積んでいるんだ」と、語っている。

同時に同選手は来季マシンについて、「KERS」(運動エネルギー回収システム)の性能と可変リヤウィングの効果がキモになるとの見通しも語っている。

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ザウバー・チーム、来年1月31日に新型車『C30』発表へ

2010 Image (C)BMW Sauber F1
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全F1チームの先頭を切り、ザウバー・チームでは来年1月31日(月)に2011年シーズンのコンテンダーである『C30』(仮称)を発表する予定だ。

場所はスペインのバレンシア・サーキット(ヨーロッパGPの舞台バレンシア市街地特設コースとは別)で、当地では翌日の2月1日(火)から新年最初の合同テストがスタートすることになっている。

ただ今年も撮影会だけだった同チームの新型車発表は、来年も質素なものが予定されている。

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2010/12/03

M.シューマッハ、「苦戦したのはトラブルのせい」

Mercedes GP Duo (C)Mercedes Motorsports
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今シーズン、3年ぶりにF1復帰を果たしながら、チームメイトであるロズベルグの142ポイントに対してほぼ半分である72ポイントに留まったメルセデスGPのミハエル・シューマッハは、しかし「僕が苦戦したのはマシントラブルのせいだった」と、ドイツ誌の取材で明らかにした。

「ドライバーがその能力を発揮するには、まずマシンがきちんと機能しなければならないよ。
ところが今シーズン、ロズベルグのものに比べ僕のマシンには技術的なトラブルが多発したし、タイヤにもしばしば問題があったんだ。
だからこうしたものに足を引っ張られたというのは間違いないことだよ。
ただチーム内ではこうしたことについて話をしたけれど、外に向かっては言わなかっただけ。だって、そんな言い訳他人に言っても意味がないことだからね。
でも、いまチームは大きく前進しているから、来シーズンはきっとレースに勝てる筈さ」

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ザウバー代表、「可夢偉の攻撃精神 すがすがしい」

小林可夢偉&ペーター・ザウバー (C)BMW Sauber F1
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これまで新人ドライバーとベテランドライバーとの組み合わせをモットーとしてきたザウバー・チームだが、来シーズンは実質F1が2年目の小林可夢偉とまったくのルーキーであるセルジオ・ペレスという若手どうしのコンビネーションとなる。

これについて同チームのペーター・ザウバー代表は、「可夢偉は確かにまだ経験が浅いが、今シーズン、デ・ラ・ロサやハイドフェルドといったベテランから多くのことを学んだ筈だよ。
彼がしばしばみせた超・攻撃的なドライビング・スタイルはすがすがしく、われわれチームの全員を鼓舞するものだったし、チームが困難な局面に合わせた苦しい戦略を採ったときも、クレバーにこれを理解して対処してくれた。
ペレスも才能あふれた若者だし、きっと可夢偉から来シーズン多くのものを吸収して成長してくれることだろう」と、語っている。

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チーム代表による選考ではアロンソがベスト・ドライバー

Fernaodo Alonso (C)Ferrari S.p.A
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英『オートスポーツ』が行った全12チームの代表によるベスト・ドライバーの投票で、フェラーリのフェルナンド・アロンソ(29歳:スペイン)が1位になったことがわかった。

アロンソは今季最終戦でタイトルを逸しているが、今回の投票ではみごとに最多ポイントを獲得。
これについて当のアロンソは、「もちろん実際に世界チャンピオンを獲得するというのが僕にとって最高の目標だったとしても、こうして多くのチーム代表から高い評価を受けたという事実は選手としてとても励まされるものだ」と、喜びを表した。

なお実際の今季チャンピオンであるベッテルは2位に、3位だったウェバーは4位だったハミルトンに抜かれている。

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2010/12/02

来季F1デビュー確定のマルドナド、「夢が実現した」

Pastor Maldonado (C)Williams F1
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来シーズン、ウィリアムズ・チームからのF1デビューが確定したベネズエラの新人パストール・マルドナド(25歳)は、次のようにその喜びを明らかにした。

「ウィリアムズのような実績あるF1チームが、この僕を来季のレースドライバーに選んでくれたことには驚くと共に感激しているよ。
ドライバーなら誰だってF1は憧れ。
ましてやベネズエラからはここ30年近くいなかったのだから、それが現実のものになってほんとうに僕は恵まれていると思う。
ウィリアムズのマシンにはこの間アブダビでテストしたけれど、今は早く本格的なテストの到来が待ちきれないよ」

なお今季、過去ポール14回という実績を持つベテランのバリチェッロも成し遂げられなかったポールポジション獲得を果たしたニコ・ヒュルケンバーグを放出してまでマルドナドを迎え入れたことについてメディアから「スポンサー資金持込のため」と揶揄されているが、同チーム首脳は「マルドナドには2007年当時から注目していてお金のためではない」と打ち消しに躍起だ。

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マーク・ウェバー、オーストラリアNo.1の稼ぎ手に

Mark Webber (C)Redbull Racing
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オーストラリアのビジネス誌『BRW』がこのほど伝えたところによれば、ニューサウスウェールズ州出身のF1ドライバー、マーク・ウェバー(34歳)が今年同国で最も『稼ぐ長者』になったということだ。

これまでオーストラリアの稼ぎ手といえばプロゴルフのスーパースター、グレッグ・ノーマン氏が定位置と言われたが、昨年ランキング4位だったウェバーがタイトルを争った今年、一躍豪州ナンバーワンの座に躍り出たとのこと。
ただノーマン氏の現在の収入のメインは本業のゴルフではなく、別に展開する事業からのものとか。

なお、2位はNBL(プロ・バスケットボール)のアンドリュー・ボーガット選手。
モータースポーツ関連では4位に2輪モトGPのケイシー・ストーナー選手、5位にNASCARドライバーであるマルコス・アンブローズ選手がランキング入りしているという。

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ウィリアムズ・チーム、マルドナド(25歳)と来季契約

Pastor Maldonado (C)GP2 Media
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1日(水)、ウィリアムズ・チームは放出が決まったニコ・ヒュルケンバーグの後任として、かねて噂に上がっていたベネズエラのパストール・マルドナド(25歳)と来季契約を結んだことを正式発表した。

マルドナドはF1登竜門とされるGP2シリーズの今季チャンピオンで、すでに同チームでのテストに参加した経験も持つ。

なおルーベンス・バリチェッロの残留が決まっていることから、これで同チームの来季ドライバー・ラインナップが確定したことになる。

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2010/12/01

2011年暫定F1エントリーリスト(11/30)

30日(火)、FIA(国際自動車連盟)は現時点での2011年シーズンF1エントリーリストを発表した。

フェラーリではマッサとアロンソが入れ替わった。
まだ6チームのドライバーが正式確定していない他、ザウバー・チームからはBMWのタイトルが外れ、名称問題で揺れるロータス・レーシングが「チーム・ロータス」と標記されていること等が注目される。

【2011年暫定F1エントリーリスト】(11/30)

Team N0. Driver Nat. N0. Driver Nat.
Red Bull Racing 1 セバスチャン・ベッテル GER 2 マーク・ウェバー AUS
Vodafone McLaren Mercedes 3 ジェンソン・バトン GBR 4 ルイス・ハミルトン GBR
Scuderia Ferrari Marlboro 5 フェルナンド・アロンソ ESP 6 フェリッペ・マッサ BRA
Mercedes GP 7 ミハエル・シューマッハ GER 8 ニコ・ロズベルグ GER
Renault F1 Team 9 ロバート・クビサ POL 10 TBA TBA
AT&T Williams 11 ルーベンス・バリチェッロ BRA 12 TBA TBA
Force India F1 Team 14 TBA TBA 15 TBA TBA
Sauber F1 Team 16 小林 可夢偉 JPN 17 セルジオ・ペレス MEX
Scuderia Toro Rosso 18 TBA TBA 19 TBA TBA
Team Lotus 20 ヤルノ・トゥルーリ ITA 21 ヘイキ・コバライネン FIN
HRT Racing Team 22 TBA TBA 23 TBA TBA
Murussia Virgin Racing 24 TBA TBA 25 TBA TBA

   * TBAは未定

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TMG(トヨタ・モータースポーツGmbH)、苦境に?

Toyota Factory Image (C)Panasonic Toyota Racing
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トヨタのF1活動拠点として活躍したドイツ・ケルンのTMG(トヨタ・モータースポーツGmbH)だが、いまその巨大な施設の存在意義を求めあぐねている。

2010年シーズンの参戦を前提にして開発した『TF110』は、すでにピレリタイヤの開発に使われた他、ヒスパニア・レーシングとの間で技術供与の交渉が進められたものの結局破談に。
かなりの戦闘力を持つと伝えられた同マシンも来季に向けてはさすがにもう賞味期限切れか?

巨額を掛けて進められたトヨタF1プロジェクト遺構の今後の展望はいまのところまったく開けていない状況と言えそうだ。

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予想より深刻だった、コバライネンらの容態

Heikki Kovalainen (C)Race of Champions

かつて無名時代に世界制覇したことがある『ROC(レース・オブ・チャンピオンズ)』でアクシデントに見舞われたヘイキ・コバライネン(29歳:フィンランド)だが、思ったより容態は深刻であることがわかった。

当初、「精密検査のため」とされた入院は、検査終了後も退院が許されず少なくとも数日間はこのまま留まる見込み。
本人によれば、「事故は突然マシン(アウディR8)のスロットルが戻らなくなってクラッシュした。
頭部を強くヒットして、その後少なくとも30秒くらいは完全に意識を失ったので、医師は慎重になっているんだと思う。
僕自身よりもガールフレンドが心配だよ」とのことだ。

同乗していたガールフレンドであるキャサリン・ハイド嬢は無傷と伝えられていたが、その後の検査で骨盤と腰の骨に小さな傷が確認されたと報じられている。

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