プロトン、『チーム・ロータス』ネームの使用に待った
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9月27日、グループ・ロータスの親会社のプロトンはリリースを発表し、F1ロータス・レーシングが2011年から『チーム・ロータス』を名乗るとしたことに対して異議を表明した。
トニー・フェルナンデス氏率いるロータス・レーシングは、先週金曜日シンガポールGPの会場で、デビット・ハント氏からチーム・ロータスの名称使用権を譲り受け、来シーズンからチーム・ロータスを名乗ることを発表していた。
これに対してグループ・ロータスは、ロータス・ブランドはすべてグループ・ロータスが所有するもので、その中にはチーム・ロータスも含まれると主張している。かつてコーリン・チャップマンにより黄金時代を築いたチーム・ロータスも、チャップマンの死後1994年にはF1活動を停止、ロータスカーズ自体もマレーシアのプロトンによって買収された。その後F1チャンピオンの故ジェームス・ハントの弟のデビッド・ハント氏がチーム・ロータスの資産を得たとされている。しかし、グループ・ロータス側では、1995年以降チーム・ロータスはレ-ス活動を行っていないとして、このデビッド・ハント氏の権利そのものを否定している。
ロータス・レーシングは、グループ・ロータスからロータスの名称使用を許可されて2010年のF1GPへと参戦している。ロータス・レーシングではチーム・ロータスの名称使用について、ロンドンの高等裁判所へ訴訟を起こした。
IRL 佐藤 琢磨 (C)KVRT 拡大します
今回の問題の背景には、グループ・ロータスがアメリカのインディカー・シリーズ(IRL)やヨーロッパのフォーミュラレースで活動しているレーシングチームに、チーム・ロータスの名称使用を考えていることがあるとみられる。
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