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2010年6月

2010/06/30

アロンソ(フェラーリ)、いったんはFIA批判ものち謝罪

Fernaodo Alonso (C)Ferrari S.p.A
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ウェバーの大事故によりセーフティカーが入ったヨーロッパGP決勝レースで、フェラーリ・チームのフェルナンド・アロンソは「FIA(国際自動車連盟)のペナルティがバランスを欠いた」と、自身のコラムで非難した。

それによれば、レース結果に5秒加算というペナルティで最終順位を落としたドライバーがいる一方で、レース中にドライブスルー・ペナルティーを科せられたマクラーレンのハミルトンは、しかしスチュワードがこの決定が下されるまで多くの時間を要し、そのためペナルティが実質的に何の意味も持たなかったことを糾弾したもの。

しかし、「レースをFIAが操作した」という趣旨にFIAが激しく反発。
これが問題化するのを警戒したアロンソは、直ちに謝罪している。
「われわれはレーススチュワード(競技審査委員)がたいへん困難な仕事に直面していることを良く理解している。
もとより彼らの仕事を非難するつもりなどはなく、誤解を与えたとすれば申し訳ない」と、アロンソは釈明した。

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ウェバー(レッドブル)、「宙を舞ったらなす術ない」

Mark Webber (C)Redbull Racing
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重傷を負ってもおかしくないような大アクシデントに見舞われながらも、ほとんど無傷でマシンから脱出して喝采を浴びたレッドブル・レーシングのマーク・ウェバーだったが、それでもしかし「一歩間違えば、自分のレース人生は終わっていた」と、その瞬間を振り返った。

「コバライネンのマシンに接触したあと、マシンごと宙を飛ばされながら考えたことは、どういうふうに落下するんだろう?ということだった。
だってこのコースには危険な場所がたくさんあるからね。
幸いなことに、最終的にタイヤバリアにクラッシュしたのはラッキーだった。
結論としてわかったことは、とにかくどんなに訓練したドライバーだって、宙を飛んだらもうなす術はない、ということだよ。
つまり、誰だってもうただの『乗客』でしかないのさ」

幸いウェバーは軽い打撲とわずかな擦り傷だけで済んだということだ。

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小林可夢偉(ザウバー)、「みんなが手を振り終了知った」

小林 可夢偉 (C)BMW Sauber F1
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ザウバー・チームの小林可夢偉はヨーロッパGP決勝レースの最終ラップ最終コーナーで前車ブエミ(トロ・ロッソ)をオーバーテイクするなど賞讃されたが、実はその時ファイナルラップであることを知らなかったことを明かした。

これは英『オートスポーツ』の取材で明らかにしたもので、「もうすぐレースが終わるということはわかっていたけれど、実際にあのラップが最後だとは知らなかったんだ。
とにかくブエミを抜くことに集中していたんだけど、狙っていた最終コーナーで仕留め、ストレートに出たらみんなが手を振っていたのでレースが終わったことを理解したんだよ。実はあれが最後のチャンスだったんだね」と、説明した。

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ピレリタイヤ首脳、「F1にはショーも必要」

Pirelli Tyre (C)GP3 Series Media Service
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2011年シーズンからのF1タイヤ独占供給が決まったピレリタイヤだが、「F1にはショーも必要」との、ユニークな方針もあるところを示唆している。

これは同タイヤのコンペティション・ディレクターであるポール・ヘンベリー氏が英『ロイター』に語ったもの。
この中で同氏は、「前回のモントリオールでのレースは、タイヤという見地から実に見応えがあるものだったと思っているよ。
ある人々はあれはタイヤ・メーカーには好ましくないものだったと言うかも知れないが、F1にはショーの部分だって必要なんだ。
もちろんわれわれはレースを最後まで問題なく走り切るタイヤを作ることができる。
しかし良いショーを見せようとするならば、タイヤにだってそれなりのバランスが必要というものだろう」と、語っている。

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2010/06/29

偉駄天・可夢偉に「速度違反罰金」

小林 可夢偉 (C)BMW Sauber F1
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ヨーロッパGP決勝レースで、今季最高とも言える偉駄天ぶりを披露して評価を上げたザウバー・チームの小林可夢偉だが、その一方でヨーロッパGPのレーススチュワード(競技審査委員)から速度違反による罰金を科せられていたことがわかった。

それによれば、可夢偉が速度違反を犯したのはまだレースが始まる前、ピットレーンからコース上のダミーグリッドに付く時のこと。
レギュレーションではこの際の制限速度は60キロまでと定められているところを、小林はこれを上廻る71.9キロで走行してしまったという。

小林はこれにより2,400ユーロ(約26万4千円)の罰金を科せられている。

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クビサ(ルノー)、だんだん行き場なく……

Robert Kubica (C)Renault F1
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2006年に当時のBMW・チームからF1デビュー、優勝経験も持つトップドライバーの一人であるロバート・クビサ(現ルノー)だが、だんだん行き場が失われてきたようだ。

というのも、マクラーレンやフェラーリ、レッドブル・レーシング、さらにはメルセデスGPらいずれのトップチームも現在のドライバー・ラインナップが継続される見通しが強まっているからだ。

こうしたことを受け、クビサのパーソナル・マネージャーであるダニエーレ・モレッリ氏は、「ルノーとの契約は7月15日でオブションが切れるため、いずれにせよそれまでに結論を出さなければならない。
現状では残留ということになるだろう」と、語っている。

当面、F1ドライバー市場における次の大きな動きは2012年シーズンになるものとみられている。

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F1セーフティカー規則に再び非難の声

Mercedes SLS AMG F1 Safetycar (C)Mercedes Motorsport
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ヨーロッパGPの決勝レースではコバライネン(ロータス)とウェバー(レッドブル)とのアクシデントを受けコースに入ったセーフティカー導入中の周回を巡り、数多くのペナルティが乱発された。

ただレース中に当時2位を走行中だったマクラーレンのハミルトンに対しドライブスルーのペナルティーが科せられたものの、実質的にこれによるレース結果への影響はなかった。
またレース後の審議対象とされた計9名ものドライバーについても、科せられたのがわずか5秒加算というペナルティでは(唯一小林可夢偉の僚友・デ・ラ・ロサによる今季初のポイント獲得が取り消される結果にはなったものの)、結局こちらも大勢に影響なし。

これについて一部のチーム関係者は、「ルールを破ったことについてはそれなりのペナルティが必要。
破ってもたいしたことがないとなれば、誰もルールを尊重しなくなってしまうよ」と、吐き捨てた。

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大クラッシュのウェバー、イギリスGP出場は予定通り

Mark Webber (C)Redbull Racing
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ヨーロッパGP決勝レースでマシンがスクラップになるほどの大クラッシュ劇に見舞われたレッドブル・レーシングのマーク・ウェバーだが、次戦イギリスGPには予定通り出場することが確認された。

これは同チームのスポークスマンが記者会見で明らかにしたもので、それによればウェバーは事故後直ちにバレンシアのメディカルセンターで精密検査を受けたということで、数カ所に打撲、切り傷を負ってはいるものの大きな問題は発見されなかったとのこと。

ウェバーにとってこれまでのイギリスGPは予選・決勝いずれも2位が最高となっていて、絶好調の今年はぜひとも記録を更新したいところだ。

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2010/06/28

ペーター・ザウバー代表、「カムイはファンタスティック」と称賛

ザウバー代表&小林可夢偉 (C)BMW Sauber F1
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ザウバー・チームを率いるペーター・ザウバー代表は、今シーズン最高のリザルトをもたらせた小林可夢偉を迎え、「ファンタスティックだった」と讃えた。

「カムイのスタート順位が18番だったことを考えれば、彼がどれだけ素晴らしいレースをしたかが窺えるだろう。
今日のカムイは最後まで完璧なドライビングをしたし、またチームもこれをしっかりと支えてみせた。
とにかく彼が最後の3ラップにみせたパフォーマンスはほんとうにファンタスティックなものだったよ。
チームの全員と、そしてW入賞を果たした二人のドライバーにおめでとうを言いたいね」
(註:その後デ・ラ・ロサの10位入賞はペナルティにより取り消されている)

新人発掘に定評があるザウバー氏は、過去フェリッペ・マッサやキミ・ライコネンなどを起用、育て上げたことで知られる。

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小林可夢偉(ザウバー)、「クラッシュ覚悟でオーバーテイク」

小林 可夢偉 (C)BMW Sauber F1
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ヨーロッパGP決勝レースでみごと7位入賞と、チームにとっても今季最高となるリザルトをプレゼントしたザウバー・チームの小林可夢偉は次のように今回のバトルを振り返った。

「今回、デ・ラ・ロサとは最初から別々のタイヤ戦略でいくことにしていたんだ。
だからセーフティカーが出てみんなが一斉にピットインした時も僕は走り続けたんだよ。
レースでは終始バトン(マクラーレン)が背後に迫っていたし、タイヤのマネージメントにも気を配らなくてはならなかったので、簡単じゃなかったね。
最後にピットインしてオブションタイヤに換えてからはゴールまでもう4ラップしかなかったけど、この時点で他の誰よりもタイヤのグリップは良い筈だったらクラッシュ覚悟で攻めたね。
でも、もしもアロンソとブエミへのオーバーテイクが失敗していたら、ひどいことになったことだろうね」

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ロータス・レーシング、ほろ苦『500戦目』

Lotus 500th Race (C)Lotus Racing
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由緒あるロータス・レーシングにとり、今回のヨーロッパGPは記念すべきチーム通算『500戦目』のレースということで、マシンやガレージ内など随所にその記念ロゴが掲出された。

しかしながら肝心のレースのほうはヤルノ・トゥルーリがレース序盤にいきなり接触事故に遭って緊急ピットイン。
その後さらにギヤボックスのトラブルに見舞われたということで、結局完走者中、不名誉な最下位となる21位でゴール。

一方、コバライネンのほうはさらに最悪で、ウェバー(レッドブル)に追突されるというアクシデントによりわずか8周でレースを終えていて、共に『500戦目』を飾ることはできなかった。

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アクシデント、双方共に「どちらの責任でもない」

Mark Webber (C)Redbull Racing
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ヨーロッパGP決勝レース中、ウェバー(レッドブル)とコバライネン(ロータス)との間に起きた壮絶なアクシデントについて、レース後いずれのドライバーも「どちらの責任でもない」と、口を揃えた。

危うく最悪の事態を免れたウェバーは、「接触した直接の原因は彼が予想より早くブレーキングしたことだと思うけれど、でもこれはバトルの中で起きたことで、どちらが悪いということでもないと思っている。
問題は、性能のまったく違うマシンが同じレースで争っているということだよ」と、マシンの性能差にも問題があることを示唆した。

一方、追突された形のコバライネンも、「彼がブレーキング・ポイントをミスしたからだと思うけれど、タイヤとタイヤが当たってしまったのが不幸なことだった。
そのため彼のマシンは宙を飛んでしまったんだからね。
でも、どちらのせいでもないよ、とにかく彼が無事で良かったということ」と、語っている。

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9名のドライバーに5秒加算のペナルティ

ヨーロッパGP決勝レースでは、セーフティカー導入時の速度違反(ラップタイム制限)を超過したとして、実に9名のドライバーが審議対象になっていたが、結局レース結果に5秒加算という極めて軽いペナルティで結着した。

対象となったドライバーのうち、3位:バトン(マクラーレン)、4位:バリチェッロ(ウィリアムズ)、5位:クビサ(ルノー)、6位:スーティル(フォース・インディア)ら4名は順位は変わらず。
7位と大健闘した小林可夢偉(ザウバー)にさらなる順位のアップはなかった。

一方、8位:ブエミ(トロ・ロッソ)は9位のアロンソ(フェラーリ)と入れ替わり、10位:デ・ラ・ロサと11位:ペトロフ(ルノー)は12位だったロズベルグ(メルセデスGP)に抜かれて順位を落とし、W入賞に輝いた筈のデ・ラ・ロサは貴重な1ポイントを失うこととなった。

さらに13位だったリウッツィ(フォース・インディア)もペナルティで16位まで順位を落とした。

ヨーロッパGP修正結果はこちら

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ブリヂストン ヨーロッパGP決勝レースの模様

セバスチャン・ベッテル (C)Redbull Racing
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2010 FIA Formula One World Championship 第9戦 ヨーロッパGP
2010年F1世界選手権 ヨーロッパGP 決勝
開催場所:バレンシア 開催日:6月25日~6月27日

ヨーロッパGP決勝は、スーパーソフト-ミディアムのタイヤ戦略を使ったレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテル選手が波乱に富んだハイスピード・レースで優勝した。

ベッテル選手に続いてフィニッシュラインを越えたのは、マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトン選手とジェンソン・バトン選手。
レース序盤、奇跡的に無傷だったマーク・ウェバー選手(レッドブル・レーシング)の事故の後にセイフティーカーが導入された。
尚、レース終了後、3位で完走したジェンソン・バトン選手を含む9台が、セイフティーカー導入中のラップタイムについて審議の対象となっている。

安川ひろし (株)ブリヂストン モータースポーツ推進室長
「今日の優勝者であるセバスチャン・ベッテル選手とレッドブル・レーシングにお祝いを申し上げます。
小林可夢偉選手も、最高のタイヤ戦略を使って素晴らしいリザルトをBMWザウバーチームにもたらしました。
昨シーズンからこのチームには多くの変化がありましたが、今回は素晴らしいポイントフィニッシュを達成することができました。
マーク・ウェバー選手はすさまじいアクシデントでしたが、大した怪我もなくわれわれもほっとしています。
今回は、素晴らしいバレンシアの町を背景に非常にエキサイティングなレースが戦われました」

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部フェロー
「今日はどちらのタイヤも力強い性能を発揮し、両方のコンパウンドで最速ラップタイムが記録されました。
路面コンディションもレースを通して絶え間なく向上しました。
セバスチャン・ベッテル選手は非常に力強いドライビングで、他のドライバーのようなルールに抵触することもありませんでした。
小林可夢偉選手は長い第1スティントでミディアムタイヤの耐久性を証明しました。
50周以上をこのタイヤで走り続けたにも関わらずコンペティティブなラップタイムを記録しました。
その後、路面に一番ラバーが乗っている時にスーパーソフトを使うことができ、オーバーテイクのチャンスが多いとは言えないこのサーキットでオーバーテイクすることができました。
タイヤの耐久性は高かったですが、ニコ・ヒュルケンベルグ選手のクルマの右リヤに関しては、タイヤとは無関係の要因によって生じた変化により、持ちこたえることができませんでした」

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2010/06/27

ベッテル(レッドブル)7勝目、小林可夢偉7位入賞!

セバスチャン・ベッテル (C)Redbull Racing
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レース序盤(9周目)、コバライネン(ロータス)にウェバー(レッドブル)が追突して宙を舞う大クラッシュがあったヨーロッパGP、混乱したレースを制したのはポールポジションからスタートしたレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルだった。
ベッテルの優勝はこれで通算7回目、今季はマレーシアGPに続く2勝目となった。

2位にはセーフティカーに従わなかったとしてドライブスルー・ペナルティーを受けながらも順位を守ったマクラーレンのハミルトン。
3位にも同じマクラーレンのバトンが続いた。
4位はウィリアムズのバリチェッロ、5位ルノーのクビサ、6位フォース・インディアのスーティル。

特筆すべきは7位入賞を果たしたザウバーの小林可夢偉。
今季ワーストタイの18番手スタートながら、セーフティカー導入時にピットストップを行なわず、3位まで順位を上げ、このポジションをキープし続けた。
その後ラスト数周となったところでピットイン、9位まで順位を落としたが、その翌周にはフェラーリのアロンソを、そして最終ラップの最終コーナーではトロ・ロッソのブエミを豪快にかわしてみせた。
小林の入賞は今年のトルコGP(10位)以来2度目、昨年のトヨタ時代に続き通算4回目になる。

8位ブエミ(トロ・ロッソ)、9位アロンソ(フェラーリ)、そして10位にも小林のチームメイトであるデ・ラ・ロサが入り、みごとなW入賞。
デ・ラ・ロサのポイント獲得はこれが今季初ということになる。

以下、11位ペトロフ(ルノー)、12位ロズベルグ(メルセデスGP)、13位リウッツィ(フォース・インディア)、14位マッサ(フェラーリ)、15位アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)、16位シューマッハ(メルセデスGP)、17位ディ・グラッシ(ヴァージン)、18位グロック(ヴァージン)、19位チャンドク(ヒスパニア)、20位セナ(ヒスパニア)、21位トゥルーリ(ロータス)でここまでが完走。
リタイヤしたのはヒュルケンバーグ(ウィリアムズ)、コバライネン(ロータス)、そしてウェバー(レッドブル)の3台だった。

ヨーロッパGP決勝レースの結果はこちら
ヨーロッパGP画像はこちら

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レッドブル代表、「フェラーリはフェアじゃない」

Ferrari Promotion Scene (C)Ferrari S.p.A
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現在のレギュレーションではシーズン中のテストが一切禁止されているが、フェラーリ・チームがプロモーション撮影と称して新しいエキゾースト・レイアウトをテストしたと伝えられたことについて、レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表が噛みついている。

「確かにレギュレーションに違反したとは言えないのかも知れないが、一流のチームならそんな姑息な手段でルールの裏をかいくぐるようなことはしないだろう。
少なくとも、スポーツマンとしての精神には反しているんじゃないのか」と、英『テレグラフ』紙で指摘した。

カナダGPでは予選4-7位だったフェラーリ・チーム。
今回は4-5位になったことを考えると、やはり有益な「テスト」だった?

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Q1脱落・小林可夢偉(ザウバー)、「ガッカリ」

小林 可夢偉 (C)BMW Sauber F1
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前戦カナダGPに続き今季2度目の予選Q1脱落という不本意な結果に、ザウバー・チームの小林可夢偉は「ただ、ガッカリ」と無念さを表した。

「予選をこれほど早く終えるなんて考えていなかったのでほんとうにガッカリしている。
プライムタイヤでの走行も悪くなかったし、オブションタイヤに履き替えた2回目のアタックではもっと早くなると確信していたんだけれど、そうはいかなかった。
最初のアタックの時、タイヤにフラットスポットを作ってしまったのが良くなかったね。
2回目の時はすでに振動が出ていたし……」

ジェームズ・キー/テクニカル・ディレクターは、「信じられないほど接近した闘いだったとはいえ、この結果には失望させられる。
カムイはタイヤを痛めたため、2回目のアタックを活かすことができなかった。
デ・ラ・ロサのほうは首尾よくQ2に進出を果たしたが、やはりグリップが一定せずセクターによってバラバラになってしまった。
いずれにせよ、われわれにはもっと進歩する必要があるということだよ」と、振り返った。

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シューマッハ(メルセデスGP)のマシンはブレーキトラブル

Mercedes GP Garage (C)Mercedes Motorsports
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ヨーロッパGP公式予選で15位に沈み、前戦のカナダに続きQ3進出がならなかったメルセデスGPのミハエル・シューマッハだが、予選後当人はブレーキに問題があったことを明らかにした。

「大きく言えば、僕には二つの問題があった。
その一つはタイヤとのマッチングで、これはカナダの時からずっと抱えているもの。
そしてもう一つはブレーキに関するものだ。
右フロントのタイヤが引きずっているような感じで、ストレートでも終始右にステアリングを取られるし、ブレーキングすれば簡単にロックしてしまうんだ。
もちろんこれは明日までに解決しなければならないね。
満足できないグリッドポジションではあるけれど、このスポーツがどんなものであるかは良く知っているから明日のレースでは全力を尽くすよ」

ただ今回は僚友ロズベルグも今季初めてQ3進出を逃がしていて、最後のアタックでプライムタイヤでトライしたこととも合わせ、そもそものマシンとの相性が懸念されそうだ。

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ブリヂストン ヨーロッパGP公式予選の模様

セバスチャン・ベッテル (C)Redbull Racing
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2010 FIA Formula One World Championship 第9戦 ヨーロッパGP [予選]
2010年 F1世界選手権 ヨーロッパGP予選
開催場所:バレンシア 開催日:6月25日~6月27日

レッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテル選手が、スーパーソフト・コンパウンドのブリヂストン・ポテンザタイヤを装着して、バレンシア市街地コースで行われたヨーロッパGPの予選で、今シーズン4度目のポールポジションを獲得した。

ベッテル選手は1分37秒587のタイムをマーク(このタイムは予選タイム新記録)、明日のレースは2番手につけたチームメイトのマーク・ウェバー選手とグリッド最前列を分かつことになった。
ボダフォン・マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトン選手が3番目のタイムを記録、地元スペインのヒーロー、フェルナンド・アロンソ選手(スクーデリア・フェラーリ・マルボロ)と共に2列目のグリッドに並んだ。
ちなみに、ベッテル選手は今日の午前中に行われたプラクティスでも最速タイムをマークした。

(株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部フェロー浜島裕英との質疑応答

今日の走行のポイントを教えてください。

「今日はコースの状態が時間と共に良くなり、予選のポールポジション・タイムの新記録も達成されました。
午前中のセッションでは持ち込んだ2種類のタイヤの間で大きな優位性は見られませんでした。
スーパーソフトはグリップ性能がより高かったのですが、ミディアムタイヤに比べてリアの安定性に欠けていたようです。
午前中は気温も低く、その後コースの状態がどんどん向上したので、データの分析が難しく、そのため予選でスーパーソフトあるいはミディアム・コンパウンドがどのように使われるかが、興味ある点でした」


明日の決勝レースではどのようなタイヤ戦略が考えられますか?

「明日はかなり興味深いレース展開になると思います。
スーパーソフト・タイヤがかなり優れた耐久性を発揮しているので、これまでのレースに比べてこのタイヤのスティントが長くなる可能性があります。
特に、前戦のモントリオールよりかなり高い耐久性を発揮するでしょう。
過去のここのレースでは追い抜きが難しかったので、路面コンディションとピットストップのタイミングがレースの勝敗を左右する要素になると思います」


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2010/06/26

ヨーロッパGPポールポジションはベッテル(レッドブル)の手に

セバスチャン・ベッテル (C)Redbull Racing

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ヨーロッパGPのポールポジションはレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルが獲得。
自身通算9回目、中国GP以来5レースぶりで、今シーズン4度目ということになる。
2番手にもチームメイトのウェバーが入り、これで今季4回目のレッドブル・フロントロウ独占となった。

3番手は最後のアタック中、痛恨のスライドで涙を呑んだマクラーレンのハミルトン。
4-5番手にフェラーリのアロンソ&マッサ、6番手ルノーのクビサ、7番手マクラーレンのバトン、8番手は大健闘ウィリアムズのヒュルケンバーグで、先輩であるバリチェッロ(9番手)を凌駕してみせた。
そして10番手がルノーのペトロフというトップ10グリッドになった。

ヨーロッパGP公式予選の結果はこちら
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予選Q2はレッドブルが1-2! メルセデスGP勢脱落

予選Q2はレッドブルの2台が席巻、ベッテル&ウェバーが1-2タイムを決めた。
3番手にはマッサ(フェラーリ)、4番手クビサ(ルノー)、5番手ハミルトン(マクラーレン)、6番手アロンソ(フェラーリ)、7番手バリチェッロ(ウィリアムズ)、8番手バトン(マクラーレン)、9番手ヒュルケンバーグ(ウィリアムズ)、そして10番手がペトロフ(ルノー)だった。

ここで脱落したのはブエミ(トロ・ロッソ)、ロズベルグ(メルセデスGP)、フォース・インディアのスーティル&リウッツィ、シューマッハ(メルセデスGP)、デ・ラ・ロサ(ザウバー)、そしてアルグエルスアリ(トロ・ロッソ)の7台。

ルノーやウィリアムズ勢がみごと2台揃ってQ3進出を果たしたのに対し、メルセデスGPは2台共がここで脱落。
ロズベルグがQ3に進めなかったのはこれが今季初ということになった。

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予選Q1、クビサ(ルノー)がトップ! 小林可夢偉脱落

ヨーロッパGP公式予選Q1は、今回好調な走りを続けていたルノー・チームのロバート・クビサが1'38.132のタイムでトップ。
これにレッドブルのベッテル、マクラーレンのバトンが続いた。

4番手にはこのコースを得意とするウィリアムズのバリチェッロが入り、気を吐いた。
5番手アロンソ(フェラーリ)、6番手ウェバー(レッドブル)、7番手マッサ(フェラーリ)、8番手ハミルトン(マクラーレン)、9番手ロズベルグ(メルセデスGP)、そして10番手がヒュルケンバーグ(ウィリアムズ)。

メルセデスGPのシューマッハは最後のラップで12番手に飛び込み、Q1脱落を免れた。
ザウバー・チームはデ・ラ・ロサがQ1突破を果たしたのに対し、小林可夢偉のほうはタイムを伸ばせずここで脱落を余儀なくされた。
可夢偉のQ1脱落はカナダGPに続く今季2度目ということになる。

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ベッテル(レッドブル)、フリー走行3回目トップタイム

セバスチャン・ベッテル (C)Redbull Racing
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26日(土)午前、公式予選を前に行われたヨーロッパGPの最終プラクティスは、オブションタイヤを装着して走れ続けたレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルがセッション最後に1'38.052という好タイムでタイミングモニターの最上位に位置して終えた。

2番手はルノーのクビサ、3番手には僚友ウェバーがつけたが、4番手には伏兵フォース・インディアのスーティルがつけ、午後の公式予選に期待を持たせた。
以下、5番手アロンソ(フェラーリ)、6番手バリチェッロ(ウィリアムズ)、7番手にもフォース・インディアのリウッツィ、8番手マッサ(フェラーリ)、9-10番手にマクラーレンのバトン&ハミルトンというトップ10だった。

メルセデスGPのシューマッハは15番手。
ザウバー・チームは小林可夢偉が17番手、デ・ラ・ロサが18番手となり、予選でのQ2進出に多少の不安を感じさせた。
注目の公式予選はこの後、午後2時(日本時間:午後9時)から行われる。

ヨーロッパGPフリー走行3回目の結果はこちら
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ザウバー・チーム、ヨーロッパGPで進化の兆し

小林 可夢偉 (C)BMW Sauber F1
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ヨーロッパGP初日のフリー走行セッションで小林可夢偉が14番手、同僚のデ・ラ・ロサも15番手と順調なスタートを切ったザウバー・チームでは、今回新たに投入したバージョンアップに自信を深めている。

テクニカル・ディレクターであるジェームズ・キー氏は、「まだフリー走行だから正しい評価は下せないが、少なくともいずれのマシンにもトラブルが起きることなく順調に周回を重ねられたのは良いことだ。
今夜これからすべてのデータを分析し、明日はさらにバージョンアップの効果を上げていきたい」と、意欲をみせた。

また小林可夢偉も「今回はかなり大掛かりなプログラムに挑んだが、まったく問題なく終えられたことは素晴らしいことだよ。
新しい空力パッケージについてはこれからさらに詰めていきたいね。
明日はきっともっと良くなる筈さ」と、明るい表情だ。

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ヨーロッパGPスチュワード、ピットレーン制限速度引き下げ

Valencia Pitlane (C)Redbull Racing
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25日(金)、ヨーロッパGPのレーススチュワード(競技審査委員)はこの週末3日間を通じ、ピットレーンの通過制限速度をすべて時速60キロに引き下げることを決定、各チームにこれを通達した。

F1におけるピットレーン制限速度は、基本的にフリー走行時は60キロ、公式予選&決勝レース時は100キロと定められているが、各レースにおいて安全委員の進言やスチュワード自身の判断より引き下げられることになっている。

ここバレンシアのピットレーンの長さは約240mしかなく、F1コースの中でももっとも短い部類のひとつだ。

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『ピレリ』、F1タイヤテストはGP2マシンで

GP2 Image (C)GP2 Media Service
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2011年以降のF1タイヤ供給元に決定したピレリタイヤだが、シーズン中のテスト禁止が解禁される最終戦(今年はアブダビGP)後まで、開発テストはGP2マシンによって行う方針を明らかにした。

これまでは、すでにF1から撤退したトヨタ・チームのマシンを使うなどの噂があったが、今回ピレリはF1だけでなくGP2シリーズにおいても2011年からの独占供給が決まったことからこれを決めた模様だ。

GP2マシンはイタリア・ダラーラ社製のワンメイクで、ルノーが設計しメカクロームが製作する回転リミッター(10,300rpm)付きの4リッターV8エンジンを搭載している。

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2010/06/25

フリー走行2回目はアロンソ(フェラーリ)トップタイム

Fernando Alonso (C)Ferrari S.p.A
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ヨーロッパGPのフリー走行2回目セッションは、フェラーリ・チームのフェルナンド・アロンソがトップタイムを記録、これにレッドブル勢のベッテル&ウェバーが2-3番手で続いた。
アロンソのベストタイムは1'39.283というもので、これはすでに昨年ハミルトン(マクラーレン)がマークしたポールポジション・タイムを上廻るものだ。

4番手は午前のセッションで1番時計を記録したメルセデスGPのロズベルグ。
5番手ハミルトン(マクラーレン)、6番手クビサ(ルノー)、7番手マッサ(フェラーリ)、8番手は午前のセッションをリザーブ&テストドライバーのポール・ディ・レスタに譲ったフォース・インディアのスーティル、9番手バトン(マクラーレン)、10番手がバリチェッロ(ウィリアムズ)だった。

ザウバー・チームは午前よりいずれも順位を上げ14-15番手に小林可夢偉-デ・ラ・ロサの順でつけた。
やはり午前の走行をクリスチャン・クリエンに譲ったヒスパニアのチャンドクは最下位の24番手に留まった。

ヨーロッパGPフリー走行2回目の結果はこちら
ヨーロッパGP画像はこちら

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ヨーロッパGPフリー走行1回目はロズベルグ最速タイム

ニコ・ロズベルグ(C)Mercedes Motorspor
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サッカーW杯が世界的に盛り上がる中、バレンシア市街地特設コースを舞台にしたF1ヨーロッパGPがスタートした。

このセッション、HRT(ヒスパニア・レーシング)はチャンドクの代わりにクリスチャン・クリエンが、またフォース・インディアはスーティルの代わりにポール・ディ・レスタが出走。
セッション途中、セナ(ヒスパニア)のマシンからミラーが脱落、これを後続車が踏んで破片がコース上に散らばったため、一時赤旗中断となった。

路面コンディションがなかなか向上しない中、それでも各車精力的に周回を重ね昨年よりタイムを短縮、最終的にこのセッションでトップタイムとなったのはメルセデスGPのニコ・ロズベルグの1'41.175だった。
これにマクラーレンのハミルトン&バトンが続き、以下ルノーのクビサ、フェラーリのマッサ、レッドブル・レーシングのベッテル&ウェバー、メルセデスGPのシューマッハ、フェラーリのアロンソ、そしてウィリアムズのバリチェッロがトップ10に名を連ねた。

ザウバー・チームはデ・ラ・ロサが15番手、小林可夢偉は17番手。
最後尾はスポット出走の上記クリエン&ディ・グラッシが並んで終えた。

ヨーロッパGPフリー走行1回目の結果はこちら
ヨーロッパGP画像はこちら

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タイヤ規則、来シーズンも今年のものを踏襲へ

Pirelli Tyre (C)GP3 Series Media Service
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FIA(国際自動車連盟)は、2011年シーズンのF1タイヤに関する規則について、基本的に今年のものを踏襲する意向であるようだ。

これは、今シーズン限りでブリヂストンタイヤがF1から撤退するのを受け後継に指名されたイタリアのタイヤ・メーカー『ピレリ』が示唆したもので、タイヤ・メーカーの決定が当初の予定時期より大きく遅れたため、ルールを変更している余裕がなくなったためというもの。
これにより、ピレリはシーズン中ドライ用を4種類、またウェット2種類(インターミディエイト&フルウェット)の計6種類のタイヤを準備する予定。

ただピレリタイヤの担当者は、「将来的には新しい革新的なタイヤの開発につながらなければ、参戦する意味がない」とも語っている。
なおピレリタイヤは2011年からGP2やGP3においても独占供給することが決まっている。

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ヨーロッパGPのレーススチュワードにはH-H.フレンツェン氏

Heinz-Harald Frentzen (C)Ex.Jordan Grand Prix
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今週末バレンシア市街地特設コースで行われるヨーロッパGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元ザウバーなどのF1ドライバーであるハインツ・ハラルド・フレンツェン氏(43歳:ドイツ)が就くことがわかった。

1994年にザウバー・チームからF1キャリアをスタートさせたフレンツェンは、その後ウィリアムズ、ジョーダン、プロスト、アロウズと移籍、しかし2003年の最後のレース(鈴鹿)も馴染み深いザウバーで終えている。
最高位はウィリアムズ(1997年サンマリノGP)とジョーダン(1999年フランスGP&イタリアGP)の3勝。
スポーツカーレース時代にはミハエル・シューマッハやカール・ベンドリンガーらと共に『メルセデス3羽カラス』と称せられたことで知られる。

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タイヤ供給 応募してなかった『ミシュラン』

Michelin Tyre (C)Renault F1 UK
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一般的には、ピレリとの『競争』に敗れたと受け取られたフランスの大手タイヤ・メーカー『ミシュラン』だが、同社のスポーツ部門責任者であるニック・ショロック氏は「そもそも応募すらしていない」と、フランスの『レキップ』紙で否定した。

「FIA(国際自動車連盟)と話をしたことは事実だが、われわれは独占供給ではなく健全な競争のある形での供給を望んだ。
しかしFIAはあくまでも今年の形態(1社による独占供給)の継続ということだったので、われわれは応募しなかった」

実績・能力からいえば断然ミシュランに分があったとみられるが、2011年からの供給者として決定したのはイタリアのピレリだった。

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2010/06/24

マクラーレン、「パット・フライの移籍、影響なし」

McLaren Technology Center (C)McLaren Group
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マクラーレン・チームの技術部門で長期に渡り中枢を担ってきたパット・フライ氏(前チーフ・エンジニア)が、ライバルであるフェラーリ・チームに移籍したことについて、同チームのパディ・ロウ/エンジニアリング・ディレクターは「影響はない」と、表向き平静さを強調している。

「確かにフェラーリはわれわれにとって長年のライバルであり、お互いに開発には熾烈な闘いを繰り広げてきたものだ。
しかし、開発の流れの中で、すでにチームを離れて大きな時間が経ったフライが持つ知識はさほど重要なものではない。
彼にとっては聞きたくないことだとは思うが、つまり大きな影響はないということだよ」

フライ氏は7月1日付けでフェラーリ・チームのアシスタント・テクニカル・ディレクターのポジションに就くことになっている。

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2011年シーズン、『可変リヤウィング』導入へ

Image (C)RedBull Racing
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2011年シーズン、FIA(国際自動車連盟)はF1におけるオーバーテイク・シーンを増大させるため、一部制限付きではあるものの『可変リヤウィング』の導入を図っていることを明らかにした。

それによれば、調整可能な現在のフロントウィング&Fダクトを禁止するのと引き換えに、レース中リヤウィングを可変方式に変更するというもの。
具体的には、最初の2ラップについては使えないものの、その後は前車から1秒以内にあった場合、ドライバーがリヤウィングを寝かせることにより最高速の増加を可能とし、オーバーテイクを容易にさせることが狙い。
なお電子コントロール・システムの制御により初めてドライバーはこれを使うことができることになり、またブレーキングすると自動的に解除されるという。

これはF1チームの集まりであるFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)から出されたアイデアで、実現にはWMSC(世界モータースポーツ評議会)の承認が必要となる。

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『予選107%ルール』、2011年シーズンから復活へ

FIA(国際自動車連盟)は、2011年シーズンから予選タイムで足切りをする、いわゆる『107%ルール』を復活させることを決めた。

これは過去、決勝レース出走台数20台に対して22台の参加があった1996年シーズンから導入されたものだが、この年はフォルティ・チームが際だって遅く、予選最後尾はトップから10秒近くも遅れるものだった。(トップ比 110.5%)

この規則は参加台数の減少に伴い2002年シーズンを限りに廃止されたが、今年再び参加台数が増加したことにより、とりわけフェラーリのルカ・モンテツェモロ社長らが新規参戦チームとのタイム差に「危険過ぎる」として不満を吐露していた。

これにより、2011年シーズンは再び予選タイムの如何にかかわらず、トップのタイムから7%以上遅れると自動的にグリッドから脱落ということになる。

Damon Hill/Williams FW18 (C)Williams F1
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ちなみにこの年のF1チャンピオンは、ウィリアムズ・ルノーを駆ったデイモン・ヒル(イギリス)だった。

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FIA、2011年F1タイヤに『ピレリ』を正式選定

23日(水)、FIA(国際自動車連盟)はリリースを発表し、2011年のF1独占供給タイヤにイタリアの『ピレリ』を選定したことを明らかにした。
契約は2013年までの3年間。

ピレリのF1タイヤ供給は1991年シーズン以来ということになり、実に20年ぶりの復活ということになる。
過去通算42勝。
最後の勝利は1991年のカナダGPで、ベネトン・フォードを駆ったネルソン・ピケによるものだった。

各チームとも来シーズンのマシン開発が迫っており、今後早期のテスト実施などに向け協議が急がれる。

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2010/06/23

アロンソ(フェラーリ)、「実はエアロテストだった」

Fernando Alonso (C)Ferrari S.p.A
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先週末、フェラーリ・チームのフェルナンド・アロンソが初めてチームの本拠地フィオラノ・サーキットで『F10』を走らせたことが伝えられたが、チーム側の「スポンサーのための撮影だった」という説明とは裏腹に、本人は「エアロダイナミックスのテストだった」と真相を暴露してしまった。

実質テストであったとしても、ことエアロダイナミックスに限った直線コースのみのものであればシーズン中においても許可されるが、今回は別。
なおチームから発表されたその時の画像をみると、なるほど微妙にマシン後部がわからないように撮影されているようだ。

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パット・フライ(前マクラーレン)のフェラーリ入り正式発表

Ferrari Factory Image (C)Ferrari S.p.A
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ライバル・チームであるフェラーリ入りが噂になっていた前マクラーレン・チームのチーフ・エンジニア、パット・フライ氏だったが、フェラーリ・チームは22日(火)これを正式に認める声明を発表した。

それによれば同氏は7月1日付けでフェラーリ・チームに正式加入。
アルド・コスタ/テクニカル・ディレクターの下で、新たにアシスタント・テクニカル・ディレクターのポジションに就くということだ。

同氏は1993年シーズンから18年に渡りマクラーレン・チームで働いてきた。
5月のチーム離脱以降はいわゆる『ガーデニング休暇』として休養を余儀なくされていたもの。

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ウィリアムズ・チーム、Fダクトに再トライ

Rubens Barrichello (C)Williams F1
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ウィリアムズ・チームはかねて今週のヨーロッパGP(バレンシア)でマシン後部のエアロダイナミックスに改良を与えることを明らかにしていたが、これに再び『Fダクト・システム』が含まれることがわかった。

同チームでは上海サーキットでの中国GPで一度同システムを投入しているが、その後スペインGPを最後に取り外したままの状況が続いていた。
今回もとりあえず金曜日のフリー走行セッションで試み、ドライバーからの反応や得られたデータの解析結果などから決勝レースでの投入を判断するということだ。

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2010/06/22

バトン(前ブラウンGP)、チャンピオンカー譲渡で泥沼に

R.Brawn & J.Button (C)Brawn GP F1 Team
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現在マクラーレン・チームで走るジェンソン・バトン(29歳:イギリス)が、昨シーズン在籍したブラウンGP(現メルセデスGP)との間でチャンピオンカーの譲渡を巡り訴訟問題にまで発展しそうだ。

バトンが主張するところによれば、昨シーズン前に当時のブラウンGPと契約を結んだ際、資金難から契約金が低く抑えられたことへの代償として、「もしもタイトルを獲得した場合にはチャンピオンカーを無償で譲渡する」との条項があったという。
しかしながらロス・ブラウン代表によれば、チームはコスト難から最低限のシャシーしか製作しなかったため、譲渡すべき有効な(レプリカでない)マシンが不足しているというもの。

現メルセデスGP側は、法廷の場ではなく友好的な話し合いでこれを解決するとしているが、本音は昨年のチャンピオンマシンをみすみすライバルであるマクラーレンに渡す必要はないというのがパドック雀の一致した見方のようだ。

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ポール・ディ・レスタ、ヨーロッパGPで再び出走へ

Paul Di Resta (C)Force India F1
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第5戦のスペインGP初日を最後に、ここ3戦はステアリングを握ることがなかったフォース・インディアのポール・ディ・レスタ(23歳:イギリス)だが、今週末行われるヨーロッパGP(バレンシア)では再び金曜日のフリー走行で走行の機会が与えられる模様だ。

本来であればずっとフリー走行1回目セッションで起用される筈だったものの、モナコでは両ドライバー慣熟のため、またその後の2戦は新機軸である『Fダクト・システム』評価のため見送られていたもの。

バレンシアのコースではリウッツィが初体験となるため、スーティルの代役としてカーナンバー14の『VJM03』をドライブすることになるだろう。

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パット・フライ(前マクラーレン)、フェラーリ入りの噂

Ferrari Factory Image (C)Ferrari S.p.A
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今年5月、突然マクラーレン・チームからの離脱が明らかとなったチーフ・エンジニアのパット・フライ氏が、一転ライバルであるフェラーリ・チームへの加入の可能性が高まってきた。

1993年シーズンから18年の長きに渡り同チームで働いてきた同氏だが、同チームのマーティン・ウィットマーシュ代表は「しばらく休憩を取る」とだけ語り、離脱の理由などは明確にしていなかった。
今シーズン、着実な力量でトップに立っているマクラーレン・チームの頭脳が一つ、ライバルで活かされようとしている。

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2010/06/21

ブリヂストン、さらなるソフトタイヤの導入検討

Tyre Image (C)Redbull Racing
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先に行われたカナダGP決勝レースでは、多くのクルマが2ないし3ストップでタイヤを交換、レースをよりエキサイティングなものとして観客の反応も素晴らしいものとなった。
こうしたことを受け、チーム側からも、またブリヂストン自身も今後さらなるソフトタイヤを導入し、各チームのピットストップ戦略の幅を拡げて行きたいとしている。

ブリヂストン・モータースポーツの浜島裕英/開発本部長は、「もちろんわれわれが最も優先させるべきは安全性というところにある。
しかし、これがクリアされるならば、もっと柔らかいタイヤを供給して、レースをよりエキサイティングなものにしたいと考えているよ」と、語っている。

イタリアの専門誌『アウトスプリント』が報じるところによれば、ドイツGP(7月25日決勝)にも新しいスペックのタイヤが投入されるのではないか、ということだ。

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バトン、「マクラーレン移籍は正しい判断」

Jenson Button (C)McLaren Group
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目下ドライバーズ・ランキング2位、チームメイトであるハミルトンと共に今シーズンのチャンピオンシップをリードするマクラーレン・チームのジェンソン・バトンは、次のように語っている。

「僕が2009年のチャンピオンを獲りながらチーム(ブラウンGP、現メルセデスGP)を去る決断をしたことでずいぶんと非難されたけれど、それが決して誤りでないことがこれでわかるだろう。
マクラーレンというチームを選択したことが、正しい判断だったということさ。
僕がこのチームを訪れた時、過去にあれだけ成功した彼らが、今もなおハングリーに上を追い求めていることがわかったんだ。
これは僕のチャレンジング精神とも合致するし、いまはほんとうにこの闘いをエンジョイしているよ」

バトンの視線の先にあるのは、もちろん2年連続のチャンピオンだ。

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アロンソ(フェラーリ)、初めて『F10』でフィオラノ走る

Fernando Alonso (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームのフェルナンド・アロンソが、先週末初めてチームの本拠地フィオラノ・サーキットを『F10』で走ったことがわかった。

ただ現在のレギュレーションではシーズン中のテストは一切禁止されているため、今回の走行はあくまでもスポンサーのための撮影用のもの。

「プロモーション用に走っただけで全然参考にはならないよ」と語るアロンソだが、それでも跳ね馬チームの聖地とも言えるフィオラノでの体験は、あらためて身の引き締まる思いを強くしたようだ。

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2010/06/20

ロータス・レーシング、新投入シャシーはトゥルーリに

Jarno Trulli (C)Lotus Racing
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ロータス・レーシングでは、次戦ヨーロッパGP(バレンシア)から新規参戦シャシーを投入する構えだが、これを当初予定されていたヘイキ・コバライネンにではなく、ヤルノ・トゥルーリのほうに与えることを明らかにした。

カナダGPではトゥルーリに『T127-03』が与えられていたのに対し、コバライネンのほうは最も旧い最初のシャシーである『T127-01』を使い続けてきたためだったが、トゥルーリが再三シャシーのバランスに不具合があることを訴えたため、今回の変更が判断された模様。

ただ、トゥルーリがひどく神経質なドライバーであるのは定評で、トヨタ時代にもしばしばエンジニアを悩ませていたことはよく知られていることだ。

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レッドブルがメルセデスならウィリアムズはルノー?

Renault F1 Engine (C)Renault F1 UK
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今シーズンのチャンピオンシップをリードしてきたレッドブル・レーシングだが、ここに来てついにマクラーレン・チームに逆転を許し、首脳陣の顔つきもこわばってきたようだ。
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、すでにいま最も戦闘力が高いとされるメルセデス・エンジンへのスイッチを考えているとされるが、その一方で本家メルセデスGPではこれに難色を示しているとも伝えられている。

そんな中、今季コスワース・エンジンを搭載するウィリアムズ・チームが、逆にルノー・エンジンの獲得を求め、すでに具体的な契約の詰めにまで到達しているとフランスの『オート・エブド』紙が報じて注目された。
2006年以来の復帰となった名門コスワースだが、搭載チームからはすでにパワー不足が訴えられているという。

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JJレート氏、ボート事故で重傷?

JJ Lehto (C)Ex.BMS Scuderia Italia
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元ザウバーなどのF1ドライバーであるJJレート氏(44歳:フィンランド)が、ボートによる事故で重傷を負ったとのニュースが伝えられている。

それによればレート氏は母国フィンランドの湖でボートに乗っていた際、誤って桟橋に接触、水面に投げ出されたという。
友人によればレート氏は頭部を打っていて、軽傷ではないとのこと。

1989年、当時のオニクスでF1デビューを果たしたレート氏は、北欧にありがちな名前の難しさから通称「JJレート」で通したが、本名は「イルキ・ユハニ・ヤルビレート」で、これは前2文字の頭文字と3文字目の語尾を合わせたユニークなもの。

その後スクーデリア・イタリア、ザウバー、ベネトンと渡り歩き、通算68戦に出場し最高位は1991年サンマリノGPでの3位(ダラーラ・ジャッド)だった。

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2010/06/19

ザウバー代表、非難の標的はマシン&エンジンに

Sauber Ferrari『C29』 (C)Sauber Motorsport AG
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際だってリタイヤの多いこれまでの状況に、ドライバーに対して不満の表情を示すこともあったザウバー・チームのペーター・ザウバー代表だが、あらためて「不調の原因はマシンとエンジンにある」との見方を地元スイスの『ブリック』紙で語っている。

「カナダでクラッシュ・リタイヤしたあと、可夢偉はすぐにピットに謝りに来たよ。
しかたないんだ。
若いドライバーはこうして成長していくものなんだから。
それよりわれわれが苦戦している大きな原因はマシンとエンジンにある。
残念ながらBMWとランプ(前テクニカル・ディレクター)が残していった『C29』は不愉快な餞別だったということ。
それに加えてフェラーリ・エンジンの信頼性のなさときたら……
で1シーズンで使えるエンジンは一人8基までとなっているのにこのペースでは間に合わない。
おそらくシーズン後半はグリッド番降格のペナルティを受け続けることになるんだろう。
もう呆れるしかないよ」

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フェラーリ総帥、遅いチームに八つ当たり

Luca di Montezemolo (C)Ferrari S.p.A
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今シーズン、ここまで8戦を終えたものの、勝利はまだ開幕戦(アロンソ)の1勝のみに留まっているフェラーリ・チームでは、フィアット/フェラーリ・グループの総帥であるルカ・モンテツェモロ社長が一部の遅いチームに対し苛立ちを隠せないでいる。

「確かにF1には新規参戦チームが必要で、もちろんわれわれもこれを支持したが、しかし一定のスピードは必要だ。
ところが残念ながら、一部のチームのマシンときたらF1どころかまるでGP2のレベルのようだ。
彼らは日曜日の午前にレース(サポートレースの時間)をすべきであって、午後に顔を出すべきではないんだよ。
周回遅れに頭を悩まされるのはもうたくさんなんだ」と、地元イタリアの『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙に吐き捨てた。

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カーリン、2011年新規参戦報道もチームは否定

Trevor Carlin (C)Ex.Jordan GP
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イギリスのF3チームの名門『カーリン・モータースポーツ』が、13番目のチームとして2011年新規参戦枠に申請したとフィンランドの有力紙『ツルンサノマット』が報じて注目を集めている。

同チームは以前ジョーダン・チームの運営にも携わったトレバー・カーリン氏が率いていて、GP3やWSR(ワールドシリーズbyルノー)にも参戦するがとりわけイギリスF3選手権ではかつて最も成功したチームとして知られている。
佐藤琢磨が同タイトルを獲得したのもカーリンのチームだった。

ただこの報道について同代表は、「F1がわれわれの目標の一つであることは否定しないが、いますぐにそうした状況にあるとは考えていないし、2011年の申請もしていない」と、これを否定した。

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2010/06/18

『ピレリ』、タイヤ開発テストはトヨタのマシンで?

Toyota F1 (C)Panasonic Toyota Racing
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まだFIA(国際自動車連盟)から正式発表はないものの、現在のところ2011年以降のF1タイヤ供給者として最有力とみられるピレリ、その開発テストには旧トヨタのマシンが使われる可能性が出て来た。

というのも、F1でも最重要な要素となるタイヤについて、特定のチームが開発に携わった場合、その後のマシン開発やセットアップで大きなアドバンテージを得るとみられるからだ。
そこで、現在F1に参戦してはいないものの、戦闘力の点で最も高いとみられる旧トヨタ・チームのF1マシンに白羽の矢が立ったもの。
さらにはそのドライバーとして現メルセデスGPのリザーブ&テストドライバーであるニック・ハイドフェルド(33歳:ドイツ)の名前もささやかれているという。

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韓国サーキット、「ほぼ完成」と主張も

これまで再三に渡り工事の遅れが指摘されてきた韓国のヨンナム・サーキットだが、主催者は「ほぼ完成に近づいており、10月の韓国GP開催に支障はない」と、強調した。

同グランプリの主催者であるKAVO(韓国オート・バレー・オペレーション)では、ネガティブな報道ばかりが聞こえて来るが、サーキットの建設工事はすでに8割方が終了している。
われわれは予定通りの開催に何ら問題ないと考えているよ」と、マイナス・イメージの払拭に必死だ。

しかし、ここに来てさらに問題とされているのは朝鮮半島が不穏な空気に包まれていること。
万一『有事』となった際には、たとえ強権のバーニー・エクレストン氏を持ってしても対応は不可能だ。
初開催の韓国GPは、10月24日(日)決勝レースの予定。

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旧『チームUSF1』、しめて1億3千万円なり

USF1 Factory (C)USF1 Team
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今シーズンのF1新規参戦を目指しながらも実現せず、結局多額の負債を残して消滅した旧『チームUSF1』の最後の資材が、管財人の手により競売に掛けられた。

すでに主要な資産はないということで、シャーロットのファクトリーに残されたすべての備品が処分されたが、カーボンファイバー製のシャシー・モックアップモデル(7,850ドル:約71万円)が主なところで、あとはコンピュータやフォークリフトなどで総額わずか140万ドル(約1億3千万円)に留まったということだ。

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2010/06/17

カナダGPの成功、アメリカGP復活を後押しか

Canada GP Scene (C)Mercedes Motorsports
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先に行われたカナダGPは、金曜日のフリー走行セッションから観客の入りが好調で、ひさびさF1グランプリの熱気を感じさせた。
この時を同じくして、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏はアメリカの投資家グループと会談の場を持ったと報道された。

もちろん目的は2007年限りで開催が途絶えているアメリカGPの復活についてとみられる。
肝心の相手は動画投稿サイトの世界最大手『ユーチューブ』の共同創設者であり/CEO(最高経営責任者)も務めるチャド・ハーリー氏(33歳:アメリカ)で、今季のF1参戦を目指した『チームUSF1』のオーナーとしても知られる。

カナダGPの成功でエクレストン氏は北米大陸での2グランプリ開催が可能であると判断した模様で、今後の展開が注目される。

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独誌、カナダGPでの小林可夢偉(ザウバー)に低評価

小林 可夢偉 (C)BMW Sauber F1
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ドイツの専門誌『アウトモーター・ウント・スポルト』は、先のカナダGP決勝レース中、オープニングラップで順位を上げながらもクラッシュ、リタイヤしたザウバー・チームの小林可夢偉(23歳)に対し、厳しい評価を与えている。

同誌はカナダGPでのそれぞれのドライバーが果たしたパフォーマンスに対し、10点満点で点数を与えているが、今回の小林に対してはわずか1点に留めたもの。
なお今回、他に1点という低評価は他のドライバーにはなく、マシントラブルによりレース序盤で同じくリタイヤしたセナですら5点だった。
(最高は優勝したハミルトンの10点)

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ウィリアムズ・チームはドライバー陣に満足

S.Michael & P.Head (C)Williams F1
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今シーズンここまで8ポイントを獲得しているウィリアムズ・チームでは、どうやら来シーズンも今季と同じバリチェッロ&ヒュルケンバーグというドライバー・ラインナップで行くようだ。

これはヒュルケンバーグの地元ドイツの『アウトモーター・ウント・スポルト』誌が報じたもので、元々ヒュルケンバーグについては長期のスパンである上に、ベテランとして採用したバリチェッロのほうもチームに期待通りの貢献と評価しているというもの。

同チームのサム・マイケルT/Dら首脳陣は「チーム体制が一貫していれば、余計なことに振り回されずに済む」と、早くも来シーズンのステップアップに向けて開発に力を入れていることを窺わせた。

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2010/06/16

復調? ウィリアムズはイギリスGPで大幅進化へ

Rubens Barrichello (C)Williams F1
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トルコGP公式予選では15-17位と後方に埋もれたウィリアムズ・チームだったが、カナダGPでは一転Q3進出こそならなかったものの予選で11-12位と挽回、復調ぶりをみせた。

同チームのサム・マイケル/テクニカル・ディレクターはさらに、「カナダGPでは結果こそ13-14位とポイント獲得にはつながらなかったが、十分な手応えが感じられた。
これは今回投入したエアロダイナミックスの改良が功を奏したと言えるが、われわれはさらに次々戦であるイギリスGPでさらなるバージョンアップを図っている。
これにより、大きくステップアップするのは間違いないと確信しているよ」と、自信をみせている。

ちなみに次戦ヨーロッパGP(バレンシア)にはマシン後部のエアロダイナミックス改良を施す予定という。

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デ・ラ・ロサ(ザウバー)、「テストドライバーに戻ったっていい」

Pedro de la Rosa (C)BMW Sauber F1
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先のトルコGPで小林可夢偉が10位入賞、やっと念願だった今シーズン初のポイント獲得を果たしたザウバー・チームだったが、今回のカナダGPでは両車共にリタイヤと、再び泥沼状態に戻ってしまった。

これにより再び放出の噂が書き立てられている同チームのデ・ラ・ロサは、「レースでリタイヤせざるを得なかったのはいつだってマシントラブルで僕自身のせいじゃない。
チームとの契約は始めから1年限りというものだけど、終わったらまたどこかで元のテストドライバーに戻ればいい。
その意味では今シーズン、これだけ苦労させられているというのもむしろ僕の財産さ」と、開き直った形。
そのデ・ラ・ロサにとっても、次戦ヨーロッパGP(バレンシア)はホームグランプリということになる。

なお今回のリタイヤでは、同僚である小林可夢偉も首脳陣から評価を落としているという。

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フェラーリ、マシン改良でレッドブルに倣う?

Fernaodo Alonso (C)Ferrari S.p.A
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今シーズンここまでコンストラクターズ・ランキング3位と不本意な状況が続くフェラーリ・チームでは、次戦ヨーロッパGP(バレンシア)からとりわけ後部を大幅改良したマシンを投入する構えだ。

これについてスペイン『AS』紙は、新しいフェラーリ『F10』はレッドブルの『RB6』が採用しているような低位置のエクゾースト処理を採り入れ、ディフューザーの効果を高めるのが主目的としている。
これによりラップあたり0.3秒のタイムアップを図っているということで、バレンシアは同チームのエース、フェルナンド・アロンソの地元でもあることから王座奪還に向け格別に力が入っているようだ。

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2010/06/15

ロズベルグとベッテルは犬猿の仲?

2010 F1 Drivers (C)Mercedes Motorsport
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スイス『ブリック』紙の記者が、先のカナダGPへの取材の際にモントリオール行きの飛行機での体験として「メルセデスGPのロズベルグとレッドブル・レーシングのベッテルは犬猿の仲」との見方を示して注目されている。

それによれば、同じ飛行機の中で二人はわずか5mほども座席が離れていなかったというが、挨拶はおろか視線を向け合うことすらなかったのだという。

二人は今シーズン最多を占める同じドイツ人F1ドライバーだが、決して仲良しという訳ではないようだ。

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フェラーリ、来季全戦で「KERS」(エネルギー回収システム)使用

Stefano Domenicali (C)Ferrari S.p.A
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いったんは挫折したF1マシンへの「KERS」(運動エネルギー回収システム)導入だが、再び投入が予定される2011年シーズンについて、フェラーリ・チームは早くも全戦に投入する積極的な姿勢をみせている。

これは同チームのステファーノ・ドメニカリ代表が明らかにしたもので、「これまでの協議で、マシンの最低重量が引き上げられるなど導入への状況は整いつつある。
まだ具体的なKERSの仕様などで合意をみない部分はあるが、われわれはF1に課せられた使命としてこの装置の導入を前向きに考えている」としている。

情報によれば、F1マシンの最低重量は現在620キロまで引き上げられているが、2011年はこれをさらに640キロへと変更される予定という。

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2011年タイヤ供給者はピレリで結着か

最終的にピレリに絞られたと伝えられた2011年シーズンからのF1タイヤ供給者だが、チーム側の多くが経験豊富で最近まで供給実績を持つミシュランを望んでいることもあって決定が遅れている。

しかしミシュランがあくまでも他メーカーとの競争を希望するため、独占体制を譲れないFIA(国際自動車連盟)としては時間的なこともありこれ以上の交渉を断念する模様だ。
来季マシンの開発時期が迫っていることもあり、近く正式発表があるのでは、イタリア・メディアは伝えている。

ピレリはF1で過去42勝を上げた実績を持つが、最終勝利は1991年のカナダGP(ネルソン・ピケ:ベネトン)が最後。
当初ブリヂストンが撤退を表明した際には「F1復帰に関心はない」と言明していた。

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2010/06/14

小林可夢偉(ザウバー)、「行き場所がなくなって……」

小林 可夢偉 (C)BMW Sauber F1
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カナダGP決勝レース、18番手からのスタートながらオープニングラップでいきなり10番手辺りまで順位を上げたザウバー・チームの小林可夢偉だったが、あえなくクラッシュ・リタイヤ、次のようにその状況を語っている。

「こんなことが起きるなんて。
レースではいいスタートを切って、ヒュルケンバーグなんかと9番手争いをしながら走っていた。
僕らの前にはシューマッハがいたんだけれど、ブレーキに問題があったようでシケインで僕らの行き場がなくなってしまったんだ。
結局、縁石に当たってマシンが飛び、ひどいダメージを負って僕はレースを終えることになってしまったんだよ」

このレースでは僚友デ・ラ・ロサのほうもエンジントラブルから早々に戦列を去っていて、ペーター・ザウバー代表は「ここカナダのレースはしばしば混乱するのでポイント獲得のチャンスを期待していたが、今年は残念ながらそうならなかったということ」と、言葉少なだった。

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クビサとアルグエルスアリには戒告処分下される

Robert Kubica (C)Renault F1
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シューマッハ(メルセデスGP)&マッサ(フェラーリ)の件では無罪放免とした一方で、カナダGPレーススチュワードはルノーのクビサとトロ・ロッソのアルグエルスアリに対してはレース後戒告処分を下したことを明らかにした。

クビサはフォース・インディアのスーティルと、またアルグエルスアリのほうはウィリアムズのバリチェッロとそれぞれレース中に激しいバトルを演じていたが、ビデオ映像やオフィシャル、関係者らから聴取した結果、いずれも具体的なペナルティを科すまでは至らなかったようだ。

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シューマッハ(メルセデスGP)には事故のお咎めなし

Michael Schumacher (C)Mercedes Motorsports
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カナダGP決勝レース終盤に起きたシューマッハ(メルセデスGP)とマッサ(フェラーリ)の接触事故について、レース後の審議対象としていた同グランプリのレーススチュワード(競技審査委員)だったが、結局この件でのお咎めはなしということになったことがわかった。

当時シューマッハのマシンはタイヤの痛みからペースが急速に落ちていて、後方からはかつてのチームメイトで弟格であったマッサが猛烈に追い上げていたもの。
しかしシューマッハはオーバーテイクを許すことなく進路を塞いだため、マッサは結局接触してフロントノーズの交換を余儀なくされていた。

今回スチュワードの一人だった元F1チャンピオンのエマーソン・フィティパルディ氏は、「これは通常のレース・インシデント(事故)であるとわれわれは判断した。
したがっていずれのドライバーに対してもペナルティを科すのは適当ではない」と、語っている。

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マッサ(フェラーリ)にピットレーン速度違反でペナルティ

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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カナダGP決勝レース後、同レースのレーススチュワード(競技審査委員)はフェラーリ・チームのフェリッペ・マッサに対し、ピットレーンでの速度違反によりレース結果に20秒を加算するペナルティを科したことを発表した。

これは、レース終盤シューマッハ(メルセデスGP)との接触によりフロントノーズを痛めたマッサが緊急ピットインした際に、速度違反を犯したもの。
「幸いな」ことに、このペナルティによりマッサが順位を落とすことはなく、レース結果に影響はなかったことになる。

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ブリヂストン カナダGP決勝レースの模様

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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2010 FIA Formula One World Championship 第8戦 カナダGP
2010年F1世界選手権 カナダGP決勝
開催場所:モントリオール 開催日:6月11日~6月13日

カナダGP決勝は、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトン選手が、スーパソフト-ミディアム-ミディアムのタイヤ戦略でスリリングかつ非常に見所の多いレースに優勝した。

ハミルトン選手に続いてチームメイトのジェンソン・バトン選手がフィニッシュラインを越え、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスが1-2フィニッシュを達成した。
スクーデリア・フェラーリのフェルナンド・アロンソ選手が3位を獲得した。

安川ひろし (株)ブリヂストン モータースポーツ推進室長
「優勝したルイス・ハミルトン選手とボーダフォン・マクラーレン・メルセデスにお祝いを申し上げます。
タイヤ戦略がレースをエキサイティングにした、素晴らしいレースを観ることができました。
ブリヂストン・カナダ及びブリヂストンUSAは、このレースをプロモーションとマーケティングの最高の舞台として使っていました。
彼らは幾つかの素晴らしいPR活動を行い、更には大勢の重要なゲストがサーキットを訪れて下さいました。
ここモントリオールでチケットが完売したことは、北米でもF1が人気があることを示しています。
F1がこの素晴らしい場所に戻ってくることができたこと、しかも、今日のようなエキサイティングなレースになったことを非常にうれしく思います」

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部フェロー
「今日のレースは、タイヤ戦略と路面コンディションの変化が重要な要素でした。
今日は、今週末で最も気温が高く、タイヤのパフォーマンスも昨日までと比べて向上しました。
路面コンディションが良くなってきたのはラバーが乗り始めた10周目ぐらいからで、気温の高さにも助けられました。
レース優勝者は44周をミディアムコンパウンドで走りました。
これは、路面コンディションがいかに向上したかを示しています。
しかし、ミディアムコンパウンドもスタート直後では性能の落ちが大きかったため、早い段階からのピットストップが目立ちました。
ピットストップ戦略や使用コンパウンドの装着順も様々で、興味深かったです。
今日は1ストップ戦略は不可能でしたので、2ストップ、3ストップ、もしくはそれ以上のバラエティーに富んだ戦略が見られました。
路面コンディションとタイヤのパフォーマンスが変化したため、ピットウォールからの判断も非常に難しかったと思います」


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ハミルトン(マクラーレン)、カナダGP制覇で2連勝

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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終始ドライで戦われたカナダGP決勝レースは、幾多の変遷はあったものの結果的にはマクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトン(24歳:イギリス)がポールTOウィンを記録、今季2勝目、前戦のトルコGPに続いての2連勝を記録した。
ハミルトンの優勝は自身通算13勝目、カナダGPにおいては2007年に続いて2回目のポールTOウィンとなる。
2位にもチームメイトであるジェンソン・バトンが入り、前戦に続いての1-2勝利、これで今季5度目の1-2(フェラーリ、レッドブル、マクラーレン)という結果になった。

3位はフェラーリのアロンソで、レッドブルはベッテル&ウェバーが4-5位。
レッドブル勢が表彰台にいないのは中国GP以来4戦ぶりということになる。
6位ロズベルグ(メルセデスGP)、7位クビサ(ルノー)、8位ブエミ(トロ・ロッソ)、9-10位にフォース・インディアのリウッツィ&スーティルでここまでが入賞。

終始ポイント圏内にいたシューマッハ(メルセデスGP)は結局11位フィニッシュ。
しかしレース中に起きたマッサ(フェラーリ)らとの接触から審議対象になっていて、レース後さらにペナルティを喫する可能性がある。
以下12位アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)、13-14位にウィリアムズのヒュルケンバーグ&バリチェッロ、15位シューマッハとの接触で順位を落としたマッサ(フェラーリ)、16位コバライネン(ロータス)、17位ペトロフ(ルノー)、18位チャンドク(ヒスパニア)、そして19位がディ・グラッシ(ヴァージン)でここまでが完走となった。

リタイヤしたのはグロック(ヴァージン)、トゥルーリ(ロータス)、デ・ラ・ロサ(ザウバー)、セナ(ヒスパニア)、小林可夢偉(ザウバー)の5台。
小林可夢偉はオープニングラップで大きく順位を上げたものの、直後にウォールにヒットしてレースを終えた。

カナダGP決勝レースの結果はこちら
カナダGP画像はこちら

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ウェバー(レッドブル)、ペナルティで5グリッド後退

カナダGPの公式予選でフロントロウの2番グリッドを獲得したレッドブル・レーシングのマーク・ウェバーだが、予選後ギヤボックスにトラブルがあるとして交換を決意。
これでウェバーにはグリッド5番降格のペナルティが科せられるため、カナダGPの決勝レースを7番グリッドからのスタートとなった。

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2010/06/13

ブリヂストン カナダGP公式予選の模様

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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2010 FIA Formula One World Championship 第8戦 カナダGP [予選]
2010年F1世界選手権 カナダGP 予選
開催場所:モントリオール 開催日:6月11日~6月13日

カナダGP予選は、ブリヂストンのスーパーソフトコンパウンド・ポテンザタイヤで素晴らしい戦いを見せたボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトン選手がポールポジションを獲得した。

ハミルトン選手はセッション終了直前に1分15秒101を記録し、ミディアムコンパウンドを装着したレッドブル・レーシングのマーク・ウェバー選手を上回った。
午前のセッションでも、ハミルトン選手が最速ラップタイムを記録している。

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部フェローとのQ&A

今日の走行のポイントを教えて下さい。
「昨夜の雨で午前中は路面が汚れ、温度が低く、滑りやすい状況でした。
路面が所々濡れている場所もありました。
午後には路面コンディションも向上しましたが、ここモントリオールは、やはりグリップを見つけてタイヤ本来の性能を引き出すのが難しいサーキットです。
今回は今シーズンで、予選でどのコンパウンドを使うかというのが、最も難しい選択だったと思います。
2種類のコンパウンドは異なる特徴を見せていますが、最終的には上位のラップタイムにはあまり差がありませんでした。
Q3では、性能発揮領域の温度が低いスーパーソフトと性能発揮領域の温度が高いミディアムの差が明確に出たと思います。
ハミルトン選手はスーパーソフトを装着した2周目のアタックで素晴らしいポールポジションのタイムを記録した一方、ミディアムコンパウンドで走ったウェバー選手は4周目のアタックで彼に非常に接近したタイムを記録しました」

明日のレースではどのようなタイヤ戦略が考えられますか?
「トップ2台は異なるコンパウンドで予選タイムを記録しましたので、このふたりは異なるタイヤでレースをスタートします。
ミディアムコンパウンドはスーパーソフトよりもウォームアップに時間がかかりますので、スタート直後の数周が注目です。
スーパーソフトのスタート後の耐久性も興味深いです。
レースのスタートは現地時間の昼の12時ですので気温もまだそれほど高くないはずですから、タイヤのパフォーマンスにも影響があると思います。
これまでの長距離走行のデータを見ると、スーパーソフトはそれほど長く持たないと思います。
グレイニングも見られますので、1ストップ戦略が使われる可能性は少ないでしょう。
もちろん、雨になる可能性もあります。
やはりモントリオールは非常に大きなチャレンジですね」

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チャンドク(ヒスパニア)のトラブルはセンサー

Karun Chandhok (C)Hispania Racing F1 Team
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土曜日に行われた最後のフリー走行セッションでハイドロリック系のトラブルから1周しか周回できずノータイムに終わったHRT(ヒスパニア・レーシング)のカルン・チャンドクだったが、午後に行われた公式予選でもマシントラブルからストップ。
結局明日の決勝レースを最後尾からスタートする羽目となった。

このトラブルについてチームは「センサーの不良」としているが、当のチャンドクは「プラクティスもトラブルで走れなかったのに、予選もだなんてほんとに失望させられる。
チームもマシンも調子は上向きで、今回こそライバル・チームといい勝負ができると思っていたのにね。
それでも明日はタイヤが大きな要素を占めそうだし、ここではしばしばセーフティカーが出動して混乱するからレースはどうなるかわからないよ」と、希望をみせた。

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初の予選Q1敗退・小林可夢偉(ザウバー)、「難しい週末」

小林 可夢偉 (C)BMW Sauber F1
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今シーズン初となる予選Q1での敗退(18番手)を喫したザウバー・チームの小林可夢偉(23歳)は「難しい週末になっている」と、苦戦していることを認めた。

「ここカナダでのザウバー・チームは、前回のトルコとはまるで別物のように苦しい週末を送っているよ。
とにかくタイヤを暖めるのに苦労しているんだ。
プライムにしろオプションにしろ、必要なまでにウォームアップができていないので、マシンのポテンシャルを発揮するのは不可能なこと。
僕の最後のアタックがトラフィックに見舞われたのは事実だけれど、それ以前にすでに問題を抱えていたということ。
予選で苦戦するのは予想していたことだけれど、これほどとはね。
でもレースは明日。
明日はなんとか前に行けるよう頑張るよ」

同僚のデ・ラ・ロサ(ザウバー)もQ2に進出したとはいえ17番手。
この結果にペーター・ザウバー代表も「今週は最初から困難の連続だった。
マシンのポテンシャルなんか、全然引き出せていないよ」と、言葉少なだった。

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カナダGPポールポジションはルイス・ハミルトン!

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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カナダGP公式予選は、すべてのセッションでトップタイムを記録するという迫力の走りでマクラーレンのルイス・ハミルトンが獲得した。
ハミルトンのポールポジションは自身通算13回目、今シーズンはこれが初で、7戦連続続いたレッドブル勢によるポール独占をついに阻んだことになる。

そのレッドブル勢は2-3番手にウェバー&ベッテルと並び、明暗を分けた。
4番手アロンソ(フェラーリ)、5番手バトン(マクラーレン)、6番手リウッツィ(フォース・インディア)、リウッツィの予選6番手はこれまでの最高位2009年イタリアGPの7番手を上廻る快挙だ。
以下、7番手マッサ(フェラーリ)、8番手クビサ(ルノー)、9番手スーティル(フォース・インディア)、そして10番手がロズベルグ(メルセデスGP)でこのロズベルグだけが1分16秒台のタイムだった。

なおポールのハミルトンはチェッカー後、サンプリングのための燃料(1リッター)が不足するとの無線指示で、最後はマシンを押してみせるパフォーマンス、観客から大きな声援を受けていた。

カナダGP公式予選の結果はこちら
カナダGP画像はこちら


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シューマッハ(メルセデスGP)、予選Q2で脱落

予選Q2もトップタイムを記録したのはマクラーレンのハミルトンで、ベストタイムも1'15.528とQ1の時よりさらに短縮してみせた。
ただ今回は上位6台がすべて1分15秒台。
2番手はベッテル(レッドブル)、3番手アロンソ(フェラーリ)、4番手クビサ(ルノー)、5番手ウェバー(レッドブル)、6番手バトン(マクラーレン)、7番手ロズベルグ(メルセデスGP)、8-9番手フォース・インディアのリウッツィ&スーティル、そして10番手がマッサ(フェラーリ)でこの10台がQ3進出を果たした。

脱落したのはバリチェッロ&ヒュルケンバーグのウィリアムズ勢、メルセデスGPのシューマッハ、ルノーのペトロフ、トロ・ロッソのブエミ&アルグエルスアリ、そしてザウバーのデ・ラ・ロサの7台。
シューマッハがQ3に出られなかったのは今季初。
もちろんメルセデスGPとしても初の屈辱を晴らすということになった。

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予選Q1もハミルトンがトップ 小林可夢偉は脱落

予選Q1が終了。
ここでもトップタイムはマクラーレンのハミルトンで、ただ一人ベストタイムを1分15秒台に入れた。
2番手レッドブルのベッテルでハミルトン(マクラーレン)とは0.240秒の差、3番手フェラーリのアロンソ、以下4番手ロズベルグ(メルセデスGP)、5番手クビサ(ルノー)、6番手バトン(マクラーレン)、7番手ウェバー(レッドブル)、8番手スーティル(フォース・インディア)、9番手ペトロフ(ルノー)、10番手シューマッハ(メルセデスGP)、11番手マッサ(フェラーリ)、12番手ヒュルケンバーグ(ウィリアムズ)、13番手バリチェッロ(ウィリアムズ)、14番手アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)、15番手リウッツィ(フォース・インディア)、16番手ブエミ(トロ・ロッソ)、そして17番手がデ・ラ・ロサ(ザウバー)でここまでがQ2進出を決めた。

最後オブションタイヤでのアタックを試みたザウバー・チームの小林可夢偉だったが、わずかに届かず18番手でQ2進出はならなかった。
小林がQ1で脱落したのは今季初ということになる。

他に脱落したのはコバライネン(ロータス)、トゥルーリ(ロータス)、グロック(ヴァージン)、セナ(ヒスパニア)、ディ・グラッシ(ヴァージン)、そしてチャンドク(ヒスパニア)の計7台。
チャンドクはこのセッションもトラブルでわずか3ラップしか周回できなかった。

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最終プラクティスはハミルトン(マクラーレン)最速

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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公式予選を前に行われたカナダGPのフリー走行3回目セッションは、マクラーレンのルイス・ハミルトンが1'16.058のベストタイムで制した。
しかし同じ1分16秒台に10台が並ぶという接戦で、午後の公式予選でのバトルが予想された。

2番手はレッドブルのウェバー、以下3番手アロンソ(フェラーリ)、4番手シューマッハ(メルセデスGP)、5番手ベッテル(レッドブル)、6番手クビサ(ルノー)、7番手スーティル(フォース・インディア)、8番手バトン(マクラーレン)、9番手リウッツィ(フォース・インディア)、10番手がペトロフ(ルノー)。

ザウバー・チームは小林可夢偉&デ・ラ・ロサが14-15番手。
ヒスパニアのチャンドクはハイドロリック系のトラブルからストップ、タイム計測はされなかった。

カナダGPフリー走行3回目の結果はこちら
カナダGP画像はこちら

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2010/06/12

ロス・ブラウン代表、レッドブルへのエンジン供給牽制

Ros Brawn (C)Mercedes Motorsports
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昨シーズンのブラウンGP時代に続き、今季もメルセデス・エンジンを搭載して戦うメルセデスGPのロス・ブラウン代表は、一部で噂になっているレッドブル・レーシングへの同エンジン供給の噂をモントリオールで牽制した。

「エンジンパワーがF1マシンの戦闘力の全てではないが、重要な要素であることは間違いない。
私が考える理想は、コスワースのように独立したエンジン・メーカーが広く供給するというものだがね」
ブラウン代表はこのように伊誌の取材に答えたが、その本音は今年のレッドブルのような優れたシャシーに強力なエンジンが搭載されたくないのだろうと他チームからは揶揄されている。

今季メルセデス・エンジンは他にマクラーレンとフォース・インディアに搭載、一方レッドブルが搭載するルノー・エンジンは、一般にパワー面でライバルより劣るとみられている。

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2年ぶり開催カナダGP、観客の入り好調

2010 Canada GP Scene (C)Force India F1
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2年ぶりの開催となった、いまや北米大陸唯一のF1であるカナダGPだが、初日金曜日のフリー走行から観客の入りはすこぶる好調、主催者は安堵に胸をなで下ろしている。

今年もここまで上海サーキットやイスタンブール・パーク・サーキットでは観客不振に喘いでいて、とりわけ金曜日のフリー走行ではスタンドに空席が目立っていた。
しかし今回のジル・ビルニューブ・サーキットは初日から熱心な観客が詰め掛け、人気の観戦ポイントではすでに観客で埋まっているという。

主催者によれば日曜日の決勝日もすでに9万枚ものチケットが販売されているということで、うれしい悲鳴。
唯一の心配は当日のお天気ということになりそうだ。

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ベッテル(レッドブル)、フリー走行2回目トップタイム

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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カナダGPフリー走行2回目セッションは、大本命のレッドブル勢がタイムを伸ばし、ベッテルが全体の1番手、ウェバーのほうも4番手とその存在感を示し始めた。
ベッテルのタイムは1'16.877というもので、午前に催促だったバトンのそれを1.250秒も短縮するものとなった。

2番手はフェラーリのアロンソでベッテルとは0.086秒のタイム差、以下3番手ロズベルグ(メルセデスGP)、4番手ウェバー(レッドブル)、5番手マッサ(フェラーリ)、6番手スーティル(フォース・インディア)、7番手ハミルトン(マクラーレン)、8番手クビサ(ルノー)、9番手シューマッハ(メルセデスGP)、そして10番手がリウッツィ(フォース・インディア)だった。

バトン(マクラーレン)は11番手、午前のセッションでスピードをみせたウィリアムズ勢は12-13番手にバリチェッロ&ヒュルケンバーグ、ザウバー・チームはデ・ラ・ロサ15番手、小林可夢偉16番手、しかし両者のタイム差は0.484秒という大きなものだった。
ロータスのトゥルーリは電気系の問題からギヤシフトにトラブルが生じ、11ラップを周回したのみだった。

午前より路面コンディションは改善されたものの、今度は多くのドライバーがタイヤのグレーニング(ささくれ摩耗)を訴えていたようだ。

カナダGPフリー走行2回目の結果はこちら
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カナダGPフリー走行1回目はバトン(マクラーレン)最速!

11日(金)カナダGPのフリー走行がスタートした。
路面はまだコンディションが良くなく、多くのクルマにコースを外すシーンがみられた。

Jenson Button (C)McLaren Group
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午前に行われた1回目セッションでトップタイムを記録したのはマクラーレンのジェンソン・バトンで、1'18.127のタイムは2番手につけたシューマッハ(メルセデスGP)を0.158秒だけ凌ぐものだった。
3-4番手にも同じくハミルトン(マクラーレン)-ロズベルグ(メルセデスGP)という順番で、レッドブル勢はベッテルが5番手、ウェバーのほうは14番手に留まっている。
以下6番手にクビサ(ルノー)、7番手アロンソ(フェラーリ)、8番手リウッツィ(フォース・インディア)、9-10番手がウィリアムズのヒュルケンバーグ&バリチェッロだった。

ザウバー・チームは小林可夢偉が15番手、デ・ラ・ロサのほうは17番手だった。
なおヴァージンのディ・グラッシはマシンにトラブルがあったようで、多くの時間をガレージに留まったまま。
結局トータル4周をしたものの有効なタイムは記録されずにこのセッションを終えている。

カナダGPフリー走行1回目の結果はこちら
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2010/06/11

韓国サーキット、豪モータースポーツ連盟に協力求める

今シーズン、10月24日に初開催される韓国GPでは、オーストラリアからオフィシャルの応援を求めることにしたようだ。

同サーキットではこれまで韓国自前のオフィシャルでグランプリを運営するとしてきたが、今回オーストラリアGPで実績を持つCAMS(オーストラリア・モータースポーツ連盟)側がKARA(韓国自動車レーシング協会)及びKAVO(韓国オートバレー・オペレーション)との間にパートナーシップ契約を結んだことを明らかにしたもの。

なお、昨年同じく初開催だったアブダビGPでは、やはり経験豊富なイギリス人オフィシャルを多数招聘して行われている。

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カナダGP、決勝日の天気に不安も

Canada GP (C)Ferrari S.p.A
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今週、F1はモントリオールのジル・ビルニューブ・サーキットを舞台にカナダGPが開催されるが、現地気象台の予報によればフリー走行の金曜日、公式予選の土曜日は問題ないものの、決勝レースが行われる日曜日に雨の不安があるということだ。

なお昨年はアメリカ、カナダGP共に開催がなかったため、F1サーカスのサウンドが北米大陸にこだまするのは2年ぶりということになる。

期 日 種 目 気 候 気 温 湿 度
6月11日(金) フリー走行 晴れ時々曇り 11-23度 68%
6月12日(土) 公式予選 晴れ 16-26度 64%
6月13日(日) 決勝レース 曇りのち雨 17-24度 80%

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カナダGPの競技審査委員にはE.フィティパルディ氏

Emerson Fittipaldi (C)Lotus Racing
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FIA(国際自動車連盟)は、今週行われるカナダGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元F1チャンピオンであるエマーソン・フィティパルディ氏(53歳:ブラジル)を起用することを明らかにした。
(当時の史上最年少チャンピオン)

フィティパルディ氏は1972年(ロータス・フォード)、1974年(マクラーレン・フォード)のチャンピオンでF1通算14勝、6回のポールポジション獲得、またF1引退後はアメリカでの活躍も知られていて、1989年には当時のCARTチャンピオンだけでなくインディ500にも優勝、同レースでは1993年にも優勝を果たしている。

なお兄のウィルソン(ブラバム他)、甥のクリスチャン(ミナルディ他)らもF1ドライバーだ。

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2010/06/10

フェラーリ、ランス・ストロール(11歳)と育成契約

Lance Stroll (C)Ferrari S.p.A
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フェリッペ・マッサとの間で契約延長を発表したフェラーリ・チームだが、時を同じくしてまだカナダの少年ランス・ストロールとDAP(ドライバー・アカデミー・プログラム)の契約を結んだことを明らかにしている。

ストロールは若干11歳という若さ。
DAP運営の責任者でもあるルカ・バルディセッリ/テクニカル・マネージャーは、「ストロールはまだジュニア・カートを戦う少年だが、その類い希なポテンシャルは間違いなく将来を嘱望されるものだ。
彼と契約できたことをうれしく思っているよ」と、語っている。

この抜擢は、かつてマクラーレン・チームがルイス・ハミルトン少年を未来のF1ドライバーとして育成したことを思い出させるものだ。

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マクラーレン、カナダGPではさらにスピード増加図る

McLaren Duo (C)McLaren Group
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『Fダクト・システム』の先駆者ということもあって、ここ数戦のストレートスピードには際立つものを見せつけるマクラーレン・チームだが、今週のカナダGPではさらにそのスピードを増すことになりそうだ。

同チームのスポークスマンが明らかにしたところによれば、同チームは今週のモントリオールには自慢のエアロダイナミックス面をさらに改良、フロントウィング、リヤウィング共に新設計のものを投入する構えという。

とはいえ、トータルの戦闘力ではまだライバルのレッドブル・レーシング勢に後れを取っているとされる同チーム。
狙いはとにかく課題となっている予選でのポジションアップにあるようだ。

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フェラーリ、マッサと2012年まで契約延長

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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9日(水)、フェラーリ・チームは同チームのフェリッペ・マッサとの契約を2012年末まで延長したことを発表した。

2002年、当時のザウバー・チームからまだ20歳の若さでF1デビューを果たしたマッサは、2006年からフェラーリ・チームに移籍。
2009年シーズン後半には他車の落としたパーツがヘルメットを直撃するとアクシデントでバドエル、フィジケーラらとの交代を余儀なくされることもあったが、これまで通算15回のポールポジションと11回の勝利を記録、2008年シーズンはタイトル獲得まであと1ポイントというところまで迫ってみせた。

なお同チームではフェルナンド・アロンソも2012年まで契約を有しているので、これでさらに3年間はドライバー・ラインナップが変わらないことになる。

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2010/06/09

リウッツィ(F・インディア)、問題はシャシーにあった

Force India Battle (C)Force India F1
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このところの数レース、セットアップに苦闘していると伝えられる フォース・インディアのビタントニオ・リウッツィ(29歳:イタリア)だが、チームはその原因をスペインGPから投入したシャシーにあるとして、今週のカナダGPではこれを元のものに戻す方針であることを明らかにした。

「この数レース、セットアップが決まらなくてマシンはグリップ不足、とても厳しいレースを強いられていたんだ。
トルコではFダクトなど新しい試みをトライしたにもかかわらず、チームメイトには明らかに後れを取っていて、とても苦しかったからね」と、リウッツィは明かした。

実際、旧シャシーでの開幕4戦でリウッツィは2回の入賞(スーティルは1回)、しかし新シャシーで臨んだその後の3戦では入賞1回(スーティルは3回)に留まっていた。

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マクラーレン・チームにまたぞろ『チームオーダー説』

Turkey GP Scene (C)McLaren Group
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かつて強力なセナ・プロ時代などを通じ、常に『チームオーダー説』批判の矢面に立たされてきたマクラーレン・チームだが、先のトルコGP決勝レースでのチームメイトどうしのオーバーテイクを巡り、再びメディアの俎上に挙げられている。

それによれば、レース終盤1-2体制を築いた二人のドライバーについて、想定外のバトルが繰り広げられようとしたためそのまま順位をキープするようにチームから指令が出されたが、これが禁止されているチームオーダーに当たるのでは、というものだ。

これが事実であればもちろんレギュレーション違反に問われることになりかねないが、同チームのマーティン・ウィットマーシュ代表は、「一時エンジニアの指示が錯綜したためにドライバー間に混乱を招いたが、元よりわれわれにチームオーダーなど存在しない」と、批判回避に躍起だ。

なおこのレースで二人は結果的に今季初となる1-2フィニッシュを遂げている。

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ペトロフ、「ロシアGPはソチで」

Sochi Image
当初モスクワ近郊での開催が検討されていたロシアGPは、バーニー・エクレストン氏がソチでの開催を示唆したことから大きな展開をみせているが、これについて今シーズン、ロシア人初のF1ドライバーとして活躍するルノー・チームのヴィタリー・ペトロフ(25歳)もこれをプッシュしている。

「もうロシアの中ではすっかりソチということになっているよ。
今はまだあまり知られていないソチだけれど、2014年に冬季オリンピックが開催されれば世界中の人に知られることになる。
ロシアGPもその時に合わせて初開催されたら最高だね」

ソチでのF1グランプリについては、ロシアのレイリャン地域開発大臣も「政府一丸となって実現に向け尽力している」と、後押しをしている。

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2010/06/08

レッドブル代表、「ウェバー契約更新に迷いなし」

C.Horner & M.Webber (C)RedBull Racing
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まだ6月という早い段階でマーク・ウェバーとの契約更新を発表したレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、「決断するのに迷いはなかった」と、その背景を明らかにした。

「メディアはこの間のトルコGPでのアクシデントを俎上に挙げる向きが多いようだが、契約更新という流れは実際にはずっと前から出来ていたんだ。
元々彼はスタッフとも、またチームメイトともうまくやっていたし、何より現在チャンピオンシップをリードするドライバーなんだから、袂を分かつ理由なんてないだろう。
われわれはみんなウェバー&ベッテルのコンビネーションが3年目を迎えることを大歓迎しているよ。
これで心置きなく初のタイトル獲得に向け全員で前進したいね」

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レッドブル、ウェバーとの契約1年延長

Mark Webber (C)Redbull Racing
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7日(月)、レッドブル・レーシングは同チームのマーク・ウェバー(33歳:オーストラリア)との契約を2011年末まで延長したことを発表した。

同選手の契約は2010年までとされていたため、1年だけ延長されたことになる。
2002年に当時のミナルディ・チームからF1デビューを果たしたウェバーは、その後レッドブルの前身であるジャガー・チームに所属。
2005-6年にウィリアムズで走った以外はずっとレッドブルに所属してきた。

なお、チームメイトであるセバスチャン・ベッテルとの契約は元々2012年まで有効とみられていることから、これで来シーズンも同チームは同じドライバー・ラインナップでチャンピオンシップに臨むことになる。

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N.ハイドフェルド、来季ザウバー・チームに復帰か

Nick Heidfeld (C)Mercedes Motorsports
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ドイツの『ビルト』紙が、現在メルセデスGPでリザーブ&テストドライバーを務めるニック・ハイドフェルド(33歳:ドイツ)について、古巣であるザウバー・チームへの復帰の可能性を伝え注目されている。

昨季限りでBMWが同チームから離脱したことにより、メルセデスGP(旧ブラウンGP)にシートを求めたハイドフェルドだったが、その後ミハエル・シューマッハが復帰したことにより結果的にレースシートを失う状況となっていた。

なおザウバー・チームでは小林可夢偉のチームメイトであるペドロ・デ・ラ・ロサの交代が再三伝えられているが、ペーター・ザウバー代表がこれを明確に打ち消していることから事実としても今シーズン中の移籍はなく、来シーズンからになるとの見方が有力だ。

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2010/06/07

V.ロッシ、「フェラーリはアロンソ&ベッテルにすべき」

Valentino Rossi (C)Ferrari S.p.A
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2輪のモトGPで前人未踏となる9回のチャンピオンに輝くバレンティーノ・ロッシ(31歳:イタリア)が、これまでもテストをするなど深い関係を持つF1フェラーリ・チームについて、「アロンソ&ベッテルというドライバー・ラインナップにすべき」との発言をイタリアの『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙で展開している。

「かりにフェラーリがモトGPでのヤマハ(ロッシの所属チーム)のように強力な存在でありたいと考えるなら、そのドライバー・ラインナップはアロンソ&ベッテルにすべきだと思うね」とロッシ。
さらに「そして、もしもモンテツェモロ社長が推すように1チーム3台目のマシンの出走が許されるようになったなら、跳ね馬チームのコクピットには僕が座りたいと考えているよ」とも付け加えた。

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メルセデスGP代表、「ウチのFダクトはまだ未完成」

McLaren F-Duct (C)McLaren Group
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実質、昨年のチャンピオン・チームでありながら、今季ここまでランキング4位に留まっているメルセデスGP(前ブラウンGP)だが、同チームのロス・ブラウン代表はトレンドの『Fダクト・システム』について、「ウチはまだ未完成」であると英『オートスポーツ』で明かしている。

「正直言って、ウチのFダクトはまだ未完成状態だ。
最初に導入したマクラーレンのもののように、これがパーフェクトな機能を発揮すれば、ウチのマシンももっと最高速が稼げる計算なのだが……」と、ブラウン氏。

マクラーレンもメルセデスGPも共に同じメルセデス・エンジン。
トルコGPをみてもマクラーレンの2台は他車よりストレート・スピードに優っていてこの2台だけが320キロオーバー、Fダクトの活用に一日の長があることを窺わせている。
(メルセデスGPは共に307キロ台)

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レッドブル代表、「ルノー・エンジン30馬力足りない」

Renault F1 Engine (C)Renault F1 UK
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今シーズン、ここまでチャンピオンシップに最も近い所にいるレッドブル・レーシングだが、クリスチャン・ホーナー代表によればルノー・エンジンはライバルと比べ30馬力は足りないことを明かした。

「ここまで6つのポールポジションと3回の勝利を記録していながらこんなことを言うのは妙に思われるかも知れないが、われわれはルノー・エンジンの非力な分までシャシーによって稼いでいるということだ。
さりとてルノーに不満がある訳ではなく、むしろ彼らは最高のパートナーだと確信しているがね。
問題なのは、現在のエンジン開発凍結のやり方にある。
これが公平なものに改善されなければ、われわれだって搭載エンジンの変更を考えなければならないかも知れないよ」

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2010/06/06

エクレストン氏、トルコGP開催にさらなる増額要求

2010 Turkey GP (C)BMW Sauber F1
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観客入場者数の不振が続くトルコGPだが、同グランプリの開催場所であるイスタンブール・パーク・サーキットの経営権を持つバーニー・エクレストン氏は、主催者に対しさらなるサーキット使用権料の増額を要求していることがわかった。
(一時同サーキットはエクレストン氏が買収したと伝えられたが、リース契約保有ということのようだ)

同氏はインドや他のアラブ諸国に中にも新たな開催国が目白押しであるとしてプレッシャーを掛けているというが、これに対しトルコ政府は対応に苦慮しているようだ。

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レッドブル・デュオ、「何のわだかまりもなし」

Redbull Factory (C)RedBull Racing
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トルコGP決勝レース、予想もしなかった同士討ちという衝撃的な結末で終えたレッドブル・レーシングのウェバー&ベッテルだが、その後チームの計らいでクリスチャン・ホーナー代表、エイドリアン・ニューイ/テクニカル・ディレクターらと共にミルトン・ケインズのファクトリーで「和解の会談」を行い、両者ともにもう何のわだかまりも持っていないことを明確にした。

同チームのスポークスマンによれば、ウェバーもベッテルも、今は従来通りのスタンスで次戦カナダGPでの戦いに100%集中しているという。

このレース、ウェバーはそれでもなんとか3位でフィニッシュしランキング首位の座を守ったが、同じく首位だったベッテルのほうはリタイヤしたことにより一気にランキング5位にまで順位を落としている。

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小林可夢偉(ザウバー)、初体験カナダでもポイント獲得目指す

小林 可夢偉 (C)BMW Sauber F1
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前戦トルコGPで念願の初ポイント獲得を果たしたザウバー・チームの小林可夢偉(23歳)は、初体験となるジル・ビルニューブ・サーキットで行われる次戦カナダGPでも再現を期している。

「実ハカナダには1度だけしか行ったことがなくて、それは2008年トヨタ・チームのリザーブ・ドライバーとしてだったんだ。
もちろん実際にコースを走ることはなかったけど、あのモントリオールの観客たちによる熱い声援は鮮烈な想い出だね。
幸いチームは上向き調子だから、僕たちのチームもここで観客の期待に応えられるよう頑張ってまたポイント獲得を果たしたいと思っているよ」

カナダGPには1993年から参戦しているザウバー・チームだが、2001、2004-5年のそれぞれライコネン、フィジケーラ、マッサらによる4位が最高でまだ表彰台獲得はない。

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2010/06/05

またぞろ浮上、デ・ラ・ロサ(ザウバー)交代説

Sauber Duo (C)BMW Sauber F1
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チームメイトである小林可夢偉が調子を上げつつある一方で、苦戦しているように思えるデ・ラ・ロサについて、スペインのメディアから再び交代説が浮上している。

それによれば、デ・ラ・ロサの起用はトルコGP限りで、来週の次戦カナダGPからはルカ・フィリッピ(22歳:イタリア)に交代するというものだが、これについても同チームのペーター・ザウバー代表はスイス『ブリック』紙で明確に否定している。

「そうした噂はまったくのナンセンス。
様々な理由から苦戦が続いているが、これはドライバーだけの責任ではない。
われわれはデ・ラ・ロサを信頼しているし、今後も彼が乗り続ける」と、スイス『ブリック』紙で語った。

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バトン(マクラーレン)、『ウチはいいバトルしてる』

Turkey GP Scene (C)McLaren Group
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トルコGPでは首位を走りながら『同士討ち』でレースを落としたレッドブル・デュオに対し、その間隙を縫ってみごとな1-2勝利を決めたマクラーレン・チームのジェンソン・バトン(29歳:イギリス)は、ライバルチームとの違いを次のように語っている。

「僕らの雰囲気は、ライバルとはまったく異なるものだよ。
チームメイトとは仲が良いし、お互いに相手を尊重して戦っているんだ。
今の段階ではレッドブルのマシンのほうがわれわれより速いのはわかっているけれど、でもそれは届かない高さではない。
すべての分野でベストを尽くし、限界で走り続ければこうして結果はついてくる。
だから今回みたいなレースはほんとうに楽しいものだし、満足しているよ」

マクラーレン・チームでもかつてチームメイト同士の壮絶な争いが繰り広げられた歴史があるが、いまりところは平穏なようだ。

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2010/06/04

トロ・ロッソ、「Fダクトよりも重要なことがある」

Redbull『RB6』(C)RedBull Racing
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マクラーレン・チームが先鞭を付けた『Fダクト・システム』は、その後他チームに波及、レッドブル・グループでもすでにレッドブル・レーシングのマシン『RB6』が採用してストレートスピードの増加に成功したといわれるが、グループ一方のトロ・ロッソのほうはまだ投入見通しはないようだ。

これについて同チームのジョルジョ・アスカネッリ(50歳:イタリア)/テクニカル・ディレクターは、「Fダクトだけで急に速くなる訳ではない。
肝心なのはマシンの総合力で、Fダクトはそのホンの一部であるに過ぎないのだ。
われわれは流行に目を奪われず、全体のポテンシャルアップを目指している」と、語っている。

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F1チーム、夏のタイヤテスト実施を要望

Michelin Tyre (C)Renault F1 UK
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ブリヂストンタイヤが今季限りでF1を撤退したあとのタイヤ供給者について、FIA(国際自動車連盟)は依然として明らかにしていないが、来季マシンの開発を迫られるF1各チームは焦燥の色を隠せないようだ。

メルセデスGPのロス・ブラウン代表、フェラーリ・チームのステファーノ・ドメニカリ代表らは口を揃えて夏のタイヤテストの要望をFIAに示したということだ。

伝えられるところによれば、F1チームの集まりであるFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)が示す基準と、ピレリ、ミシュランら有力な候補が示す内容(タイヤ本数等)とは大きな開きがあるとされる。
いまやF1のトレンドでもあるコスト削減策とも相まって、FIAは落としどころを見出しかねているようだ。

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レッドブル・レーシング、ベッテルとさらなる長期契約か

Redbull Duo (C)Redbull Racing
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トルコGPでは思わぬ「チーム内バトル」で話題を呼んだレッドブル・デュオだが、今シーズン末で契約が満了するウェバーよりも先に、ベッテルとのさらなる長期契約を結ぶのではないかと注目されている。

これは英『オートスポーツ』が報じたもので、それによれば2012年末まであるとされるベッテルとの契約を、さらに3年間延長、2015年までにするというもの。

レッドブル・レーシングではウェバーとの契約も延長が有力とみられるが、いち早くベッテルとの契約を延長するのは他チームからのアプローチを排除するためということだ。

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小林可夢偉(ザウバー)、「予選順位は評価の上で重要」

小林 可夢偉 (C)BMW Sauber F1
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先のトルコGP公式予選で自身今シーズン4度目となるQ3進出を果たしたザウバー・チームの小林可夢偉(23歳)は、ザウバー・チームの公式サイトで次のように語っている。

「基本的にはドライバーの評価は結果で判断されるものだけれど、レースにはマシントラブルだったりアクシデントだったり、ドライバー自身のコントロールの及ばない要素によって左右されることがある。
それに比べれて予選はマシンやドライバーのほんとうのパフォーマンスが発揮されるから、僕は正しい評価により近いんじゃないかと思うんだ。
そして現状、すべてがうまくいけば僕たちにも最終予選に進出できるチャンスがあると思うから、今はほんとうにチャレンジのし甲斐があるんだよ」と、意欲をみせている。

なおチームメイトであるペドロ・デ・ラ・ロサのほうは今季ここまでまだQ3進出はない。

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2010/06/03

レッドブル『チーム内抗争』、一応は終息宣言

Christian Horner (C)RedBull Racing
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トルコGP決勝レース中に起きたアクシデントにより、同チームのドライバー、マーク・ウェバーとセバスチャン・ベッテルとの間に一時不穏な雰囲気が伝えられたが、クリスチャン・ホーナー代表は3日(水)、すでに騒動は終結したと宣言している。

事故直後はオーバーテイクしようとしたベッテルに対しウェバーのほうがスペースを空けなかったという見解を示した同代表も、その後検証を行った結果これはエンジニアからの不十分な指示により起きた不幸なインシデント(事故)であると結論づけたもの。

「フェラーリだってマクラーレンだってかつて同様な事件をチーム内で繰り返してきた。
つまりこれはレッドブルも一流のF1チームになってきたということだよ」と、ホーナー氏。

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ロータス、スタッフ移籍でさらにF・インディアと緊張関係

Lotus Prototype Car (C)Lotus Racing
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ロータス・レーシングは今年のマシン『T127』について、フォース・インディアから同チームの『VJM03』の開発データが盗用されたとしてすでに騒動になっているが、この問題をさらに拡大するような状況になってきた。

これは、ロータス側がこれまでフォース・インディアで働いていたスタッフを複数採用したというもの。
そもそも現在ロータスでチーフ・テクニカル・オフィサーを務めるマイク・ガスコイン氏自らフォース・インディア出身だが、これに加えて昨年まで同チームで開発に携わっていたルイス・バトラー氏やマリアンヌ・ヒンソン氏らも、それぞれ設計や空力部門の責任者としていずれもロータスへの移籍が今回発表されたからだ。

こちらの移籍は一応合法なものだが、両チームの関係がさらにギクシャクすることになるのは間違いないようだ。

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バトン(前ブラウンGP)に英王室から『MBE勲章』

Jenson Button (C)Brawn GP F1 Team
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2日(水)、ジェンソン・バトン(29歳:イギリス)に対しイギリス王室は『MBE勲章』を授与した。
これは、2009年のF1チャンピオン獲得に対してのもので、当時はブラウンGPに所属していた。

エリザベス二世女王陛下からMBE(大英勲章第五位)を授けられたバトンは、「これは自分にとって人生最大の栄誉の一つ。
勝つことができない時期はつらかったが、自分の活動が女王陛下と英国国民に認められたことはうれしい」と、その感激を表した。

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2010/06/02

ウィリアムズ・チーム、「カナダGPでは挽回する」

S.Michael & P.Head (C)Williams F1
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モナコでのクラッシュが後を引いたか、トルコGP決勝レースではバリチェッロが14位、ヒュルケンバーグも17位と予想外に低迷を演じたウィリアムズ・チームだが、次戦カナダGPでは巻き返しを図っている。

同チームのサム・マイケル/テクニカル・ディレクターは、「モナコ、そしてトルコと不本意なレースが続いたが、カナダで同じことは決して繰り返さない。
イスタンブールでもメカニカルな部分は悪くなかったし、カナダに向けてはエアロダイナミックスの大幅なバージョンアップが予定されているからね。
課題だったフロントウィングだけでなく、リヤウィングについてもモントリオール仕様のものを用意している。
いまからわれわれのマシンがカナダでどんな走りをみせるかわくわくしているよ」と、語っている。

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フォース・インディアvsロータス、新たな遺恨勃発

Lotus Prototype Car (C)Lotus Racing
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フォース・インディア・チームとロータス・レーシングとの間が緊張してきたようだ。
これは、フォース・インディア側がロータスを相手取り、マシン・デザインに盗用があったと訴えているもの。

それによれば、イタリアの著名な空力分析会社である『エアロラブ社』が、フォース・インディアの2010年新型車『VJM03』の空力テストを行った直後にロータスの新型車『T127』の開発を行った際に、フォース・インディアの風洞モデルを流用したことからデータが漏洩した可能性があるというもの。

フォース・インディア側はロータスの新型車が発表された直後から疑問を感じて調査を重ねた結果、漏洩は間違いないとして告訴に至ったという。
今シーズンの新規参戦チームの中で、ここまでロータスの戦闘力は突出している。

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Fダクト、ルノーはカナダで投入もレッドブルは否定的

McLaren F-Duct (C)McLaren Group
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多くのチームで主流となりつつある『Fダクト・システム』だが、前戦トルコGPでテストしたレッドブル・レーシングでは、まだその機能が十分に効果を発していないとして次戦カナダGP(6月13日決勝)では投入しない方針を示唆した。

レッドブルのマーク・ウェバーはトルコでの感触として「まだ期待したような機能には達していないから」と語っているが、これを搭載したマクラーレンのマシンにストレートスピードで後れを取っていたのは明白だ。

一方、ルノー・チームではカナダGPの開催地ジル・ビルニューブ・サーキットはアクセルの全開区間が長く効果が期待できるとして新たにシステムを投入する構えとみられる。

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2010/06/01

来季F1タイヤ供給者、トルコGPでも発表されず

Tyre Prepare (C)Ex.Super Aguri F1
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このトルコGPウィークにも正式発表か、とみられた2011年シーズンからのF1タイヤ供給者だったが、結局何の発表もないままに過ぎることとなった。

当初はすでにピレリに最終決定したと言われていたが、関係者の話では、ミシュランが巻き返しに掛かったとも言われていて、依然不透明な状況のままだ。

これにを受けフェラーリ・チームのステファーノ・ドメニカリ代表は、「チームはすでに来シーズン用のマシン設計に掛かっているというのに、決定があまりにも遅い」と、不満を示している。
各チームでは、やむなく現行ブリヂストンタイヤの仕様を基準に設計をスタートさせているというが、今後の展開次第では混乱も起きそうだ。

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レッドブルのアクシデント、原因はウェバーの燃費走行

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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トルコGP決勝レース中に起きたレッドブル勢による『同士討ち』はチーム内に後味の悪さを残したが、どうやらそもそもの原因はウェバーの燃費走行にあったようだ。

関係者によれば、レース終盤ウェバーのマシンは残り燃料の計算から担当エンジニアの指示により節約モードでの走行にスイッチ。
この時点で後方はチームメイト(ベッテル)であったため、よもやオーバーテイクを仕掛けられるとは考えていなかったとみられる。

一方ベッテルのほうはそれまでもストレートスピードに優っていて、さらに燃費の関係からウェバーのスピードが明らかに落ちた上に後方からはハミルトン(マクラーレン)に追いたてられていたこともあってすかさずオーバーテイクに掛かったものとみられる。

しかしエンジニア間の意思疎通もあり、結果は最悪のアクシデントに。
これを受け同チームのクリスチャン・ホーナー代表は、「2度と同じ過ちを繰り返してはならない」と陣営を引き締めた。

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デ・ラ・ロサ(ザウバー)、「チームオーダー指示された」

Sauber Duo (C)BMW Sauber F1
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先のトルコGPを11位でフィニッシュしたザウバー・チームのペドロ・デ・ラ・ロサについて、地元スペインの『マルカ』紙は事実上のチームオーダーがあったと報じている。

それによればレース終盤、ペースが落ちたチームメイトの小林可夢偉に対し、オーバーテイクせずにそのままの順位を維持するようチームから無線で指示された、というもの。
デ・ラ・ロサは、「あの状態なら前車をパスしてポイント獲得圏内(10位以内)に入るのは可能だったが、無線では別のことを言われた」として、事実上チームオーダーがあったことを示唆している。

当時、タイヤを痛めた小林可夢偉は極端にペースが落ちていて、デ・ラ・ロサが直後に肉薄していたが、一方ではレッドブル勢が『同士討ち』でレースを失うという惨事が起きた後でもあった。
このレースでチームは今シーズン初となる1ポイント獲得を記録している。

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