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2010年5月

2010/05/31

10位小林可夢偉(ザウバー)、「初ポイント獲得うれしい」

小林 可夢偉 (C)BMW Sauber F1
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トルコGP決勝レースでみごと10位完走。
チームにとっても、また自身にとっても初となるポイント獲得を果たしたザウバー・チームの小林可夢偉(23歳)はレース後次のように語っている。

「初ポイント獲得したことも、また2台共に完走できたこともとてもうれしい。
タイヤはプライムのほうが向いていたので、早めのピットストップでオブションでのスティントを短くする作戦を採ったんだ。
でもレース終盤はもう右フロントのタイヤが限界でキャンバスが見えてきていたので、労わるのに神経を使った。
スーティルを押さえきれなかったのはそれが原因」

またこのレースについてジェームズ・キー/テクニカル・ディレクターは、「今回のレースで初めて2台共が完走し、そして初のポイント獲得できてのはとても喜ばしい。
小林は戦略上早い時期でのピットストップを選択したが、2秒ほど余計に時間が掛かってしまった。
これがなければ彼はもっと上位でフィニッシュできたかも知れないね。
しかし終盤タイヤが限界で非常に危うい状態だったことを考えれば、結果は上々だよ」と、語っている。

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4位シューマッハ(メルセデスGP)、「フェラーリより速かった」

Michael Schumacher (C)Mercedes Motorsports
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5番グリッドからスタート、表彰台獲得こそならなかったものの今季最高位タイとなる4位でフィニッシュ。
ただしレース中はレッドブル&マクラーレンの4台から大きく遅れて後続集団の引率役となったメルセデスGPのミハエル・シューマッハは、レース後次のように語った。

「スタートで多少の入れ替わりはあったものの、ほとんどは同じポジションでのレースが続いてしまった。
ベッテルのアクシデントがなければ、おそらく5位のままでゴールしたことだろう。
それでも僕らは明らかに紅いチーム(古巣フェラーリ)よりも速かったのだから、今の段階では満足しているよ」

今回の入賞で多少ギャップは縮められたものの、まだチームメイト(ロズベルグ)と比べ32ポイントもの開きを抱えている。

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ペトロフ(ルノー)、してやったりの最速ラップ記録

Vitaly Petrov (C)Renault F1
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今回のトルコGPで、決勝レース中のファステストラップを記録したのはなんとルーキーであるルノー・チームの伏兵ヴィタリー・ペトロフ(25歳:ロシア)だった。

これはレース終盤、ほとんどのマシンが序盤にオブションからプライムタイヤに交換してタイヤの性能が落ちて労わる走りをしていた中、アクシデントに見舞われたペトロフが緊急ピットインしてオブションタイヤに交換、際立つタイムを記録したものだ。
なおその前にもアルグエルスアリ(トロ・ロッソ)が同様のシチュエーションで最速タイムを記録している。

今シーズン,ロシア人初のF1ドライバーとして戦っているペトロフのこの快挙は、同時にロシア任ドライバーとしても歴史に残る偉業として記録されることになる。

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ブリヂストン トルコGP決勝レースの模様

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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2010 FIA Formula One World Championship 第7戦 トルコGP
2010年F1世界選手権 トルコGP 決勝
開催場所:イスタンブール 開催日:5月28日~5月30日

スリリングでドラマチックなレースとなったトルコGP決勝は、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトン選手が優勝を飾った。
タイヤに厳しいターン8への挑戦に挑んだブリヂストンのポテンザタイヤは、猛暑の中で戦われた58周のレースの最後まで接戦の戦いを可能にした。

ハミルトン選手のチームメイトのジェンソン・バトン選手は2位、ポールからスタートし、後半までレースをリードしていたマーク・ウェバー選手はチームメイトのセバスチャン・ベッテル選手との接触でピットストップを余儀なくされ、3位に終わった。

安川ひろし (株)ブリヂストン モータースポーツ推進室長
「今回は非常にエキサイティングなレースになりました。
優れたパフォーマンスを見せたボーダフォン・マクラーレン・メルセデスとレッドブル・レーシングにお祝いを申し上げます。
難しいコーナーと興味深い傾斜があるイスタンブール・パークは素晴らしいレースを可能にしてくれます。
世界中の視聴者の前で、我々のタイヤの力強い性能を証明することができました。
われわれが目の当たりにした興奮は、レースを観た誰もが感じたことだと思います。
ブリヂストンは地元トルコに加え、南アフリカからもゲストを迎え、この最高のレースを共に楽しむことができました。ブリヂストンのお客様やディーラーの皆さんに今回のレースを楽しんでいただけたことを非常にうれしく思います」

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部フェロー
「今日、イスタンブールでわれわれが目にしたのは、まさにターキッシュデライトと言えるでしょう。
トップグループではどちらのコンパウンドのブリヂストン・ポテンザもかつてないほどの接近したペースを見せ、これがレースをエキサイティングにしてくれました。
今シーズンはエアロダイナミクスが益々進歩し、クルマの重量も重くなっていますが、われわれのタイヤは、モータースポーツ有数の過酷なコースで優れた性能を発揮しました。
安全を常に一番とするわれわれにとって、このレースに安全なタイヤを提供することができたのは誇りです。
また、今回我々は多くの選手にとっても性能を発揮しやすいタイヤを供給できました。
これは、最後から2周目にルノーのペトロフ選手がソフトコンパウンドでレースの最速ラップタイムを記録したことや、レッドブルやマクラーレンが常に接近した戦いを見せてくれたことからも分かります。
ブリヂストンが戦った数多くのグランプリの中でも、今回のレースはわたしの記憶に長く留まるレースとなるでしょう」


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2010/05/30

波乱のトルコGP、ハミルトン(マクラーレン)が制す!

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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レースをリードしていたレッドブルの2台が接触するという波乱のトルコGPを制したのは、漁夫の利を得た形のマクラーレン・ルイス・ハミルトンだった。
ハミルトン(マクラーレン)は今季初勝利。
昨年のシンガポールGP以来となる自身通算12勝目を記録した。

2位もマクラーレンのジェンソン・バトンが2.6秒差で入り、マクラーレン・チームの1-2勝利。
3位は58周のレースを40周目までリードしていたレッドブルのマーク・ウェバー。
このラップで2位を走っていたチームメイトのベッテルと、まさかの接触事故。
共にコースアウトしたが、マシンを痛めたベッテルはその場でリタイヤを余儀なくされたものの、ウェバーのほうは遅れながらもなんとかチェッカーフラッグまでマシンを運び込んで、貴重なポイントを手にした。

4位は中盤からレッドブル&マクラーレンの4台から大きく遅れ始めたメルセデスGPのシューマッハ。
それでもチームメイトのロズベルグを始めとした後続をなんとか押さえきってスペインGPと並ぶ4位フィニッシュを遂げた。

以下、5位ロズベルグ(メルセデスGP)、6位クビサ(ルノー)、7位マッサ(フェラーリ)、8位アロンソ(フェラーリ)、9位スーティル(フォース・インディア)、そして10位にザウバーの小林可夢偉が初のポイント獲得。
貴重な1ポイントをチームにもたらせた。

11位は最後ペースの落ちた小林可夢偉に肉薄した僚友のデ・ラ・ロサ、12位アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)、13位リウッツィ(フォース・インディア)、14位バリチェッロ(ウィリアムズ)、15位ペトロフ(ルノー)、ペトロフは接触で緊急ピットインを余儀なくされて後退したもの。
16位ブエミ(トロ・ロッソ)、17位ヒュルケンバーグ(ウィリアムズ)、18位グロック(ヴァージン)、19位ディ・グラッシ(ヴァージン)、そして20位チャンドク(ヒスパニア)でこの20台がすべて完走となった。

リタイヤしたのはセナ(ヒスパニア)、ベッテル(レッドブル)、コバライネン(ロータス)、そしてトゥルーリの4台だけだった。

トルコGP決勝レースの結果はこちら
トルコGP画像はこちら


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「トルコGPは今季限り」と、独紙報道

2010 Turkey GP (C)BMW Sauber F1
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東洋と西洋の架け橋とされるイスタンブールに新たなサーキットを建設、2005年から開催されているトルコGPだが、今回も観客の入りは不振でスタンドには空席が目立っている。
こうしたことを受け、ドイツの『ディ・ヴェルト』紙はトルコGPの開催が今年限りになるだろう、との記事を掲載、関係者に衝撃を与えた。

しかしこの開催地であるイスタンブール・パークは建設後、F1開催を司るFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)の代表であるバーニー・エクレストン氏自身が買収したとされていて、そうであれば例えいくら観客不振が続いてチームの不興を買ったとしても開催は続くことだろう、と一部のF1関係者は自嘲気味に語っている。

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ベッテル(レッドブル)のマシンにブレーキトラブル?

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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セバスチャン・ベッテル自身は明言していないものの、どうやら公式予選でブレーキに関するトラブルに見舞われていたようだ。

今回から投入されたベッテルのマシンだが、チーム関係者によれば最終予選で突然フロントブレーキがロックする症状が発生したということで、それがなければベッテルのポールポジション獲得も夢ではなかったというもの。
本人は「マシンは完全な状態じゃなかった」と悔しがったが、詳細については語っていない。

ただし、それでもベッテルは今回も3番グリッドを確保。
今シーズン、チームのポールポジション獲得もこれで7戦連続という快挙は続いている。

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シューマッハ(メルセデス)、復帰後最高グリッドも「駄目」

Michael Schumacher (C)Mercedes Motorsports
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昨日行われたトルコGP公式予選でチームメイト(ロズベルグ)を上廻り、今季最高となる5番グリッドを獲得したメルセデスGPのミハエル・シューマッハだったが、最後のタイムアタックでスピンアウトしたことで、「全然駄目だった」と自身の予選を振り返っている。

「上位の2チーム(レッドブル&マクラーレン)は強力だから、予選ではもっと上に行きたかったんだ。
せめて最後のアタックが決められて、あと1つ前に行けていれば……ね。
他チームのスピードを考えると、この順位からのレースでは表彰台はきついだろう。
もしもスタートで2つくらい順位を上げられれば別だけれどね。
こんな予選ではまだ駄目だよ」

今季これでロズベルグとの予選争いはやっと2勝5敗。
元7回の世界チャンピオン獲得者としてはプライドが許さないのだろう。
それでも「差は確実に縮まってきた」と、強気だ。

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小林可夢偉(ザウバー)、「Q3進出はうれしい」

マレーシア・スペインに続き、今シーズン3度目の最終予選進出を果たしたザウバー・チームの小林可夢偉は、次のようにトルコGP予選を振り返った。

小林 可夢偉 (C)BMW Sauber F1
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「またQ3に進出することができて、ほんとうにうれしく思っている。
特に(不振だった)モナコの後でのこと、ということがチームにとっても重要なことだね。
バルセロナで持っていた自分たちのペースを取り戻すことができたと思っているよ。
残念ながらQ3ではもう投入すべき新しいオブションタイヤを持っていなかったので戦うことはできなかったけれど、それでも最後まで精一杯頑張ったつもり」と、可夢偉。

チームメイトであるデ・ラ・ロサのほうは13番手に留まったが、ペーター・ザウバー代表は、「今日のチームのパフォーマンスをみれば、われわれが元に戻ったことは明らかだ。
これは可夢偉自身と、そしてスタッフが懸命に頑張った結果の表れだよ。
それはQ2で彼の後ろに誰がいたかを考えれば明確なこと。
私は彼を誇りに思うよ」と、小林可夢偉の健闘を讃えた。

Q2で可夢偉は、Q3の常連だったアロンソ(フェラーリ)やスーティル(フォース・インディア)らの強豪を打ち破ってみせている。

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ブリヂストン トルコGP公式予選の模様

Mark Webber (C)Redbull Racing
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2010 FIA Formula One World Championship 第7戦 トルコGP [予選]
2010年F1世界選手権 トルコGP予選
開催場所:イスタンブール 開催日:5月28日~5月30日

イスタンブール・パークで開催されたトルコGP予選は、レッドブル・レーシングのマーク・ウェバー選手がブリヂストンのソフトコンパウンドを装着して1分26秒295を記録し、最近の3レースで3連続となるポールポジションを獲得した。

日曜日のトルコGPでフロントローのウェバー選手の隣に並ぶのは、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトン選手。
午前のプラクティス・セッションではウェバー選手のチームメイトのセバスチャン・ベッテル選手が、ソフトコンパウンドを使って1分27秒086の最速ラップタイムを記録した。

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部フェローとのQ&A

今日の走行のポイントを教えて下さい。
「午前中は昨日よりも気温が低く、タイヤのグリップレベルに影響がありました。
しかし、午後には気温もずいぶん上昇しました。
このサーキットは週末を通して路面が変化するため、チームにとってはベストのセットアップを見つけるのがすでに難しいのですが、気温の変化がこの作業をさらに困難にしました。
グリップレベルを判断するのが難しかったため、今日は多くのドライバーが滑りそうになりながら限界点を見つけていました。
一番大切な場面でマーク・ウェバー選手がこれを一番うまく行い、見事、連続3回目のポールポジションを獲得しました」

明日のレースではどのようなタイヤ戦略が考えられますか?
「明日も路面状況は常に変化していくと思いますので、レースでいつ、どちらのタイヤコンパウンドが最高のパフォーマンスを発揮するかを判断するのが難しくなるでしょう。
路面コンディションや気温は変化を続けていますし、ソフトとハードコンパウンドは非常に接近していますので、ここでは、大きな差は見られないと思います。
これは、チームやドライバーにとっては大きなチャレンジです。
昨日、われわれが行った顕微分析では特に問題点は見つかりませんでしたが、明日のレースではターン8を58周も走るわけですから、チームとブリヂストンは今後も注意深くフォローしていくつもりです」


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2010/05/29

ウェバー(レッドブル)、3戦連続のポールポジション

Mark Webber (C)Redbull Racing
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トルコGPのポールポジションはレッドブル・レーシングのマーク・ウェバーが獲得、これは今季4回目、スペイン、モナコに続く3戦連続の快挙となった。
またレッドブル勢のポール獲得は今季ここまで7戦すべてということになった。
2番手はマクラーレンのハミルトン、3番手レッドブルのベッテル。
ベッテルは最後のアタックでミスをしてチームメイトには惜しくも届かなかった。

4番手マクラーレンのバトン、5番手にはメルセデスGPのシューマッハがつけたが、最後のアタックでは8コーナーでコースアウト、セッション最後をイエローコーションに陥れた。
6番手ロズベルグ(メルセデスGP)、7番手クビサ(ルノー)、8番手マッサ(フェラーリ)、9番手ペトロフ(ルノー)、そして10番手が小林可夢偉(ザウバー)だった。

小林はすでに新品のオブションタイヤがなかった模様で、他の9台と異なりこのセッションただ一度のアタックに留めたが残念ながらQ2のタイム更新もならなかった。

トルコGP公式予選の結果はこちら
トルコGP画像はこちら

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予選Q2もレッドブル勢席巻、小林可夢偉Q3進出決める

トルコGP公式予選はQ2もレッドブル勢が席巻、ベッテル&ウェバーが1-2タイムを決めた。
これにハミルトン(マクラーレン)、ロズベルグ(メルセデスGP)、マッサ(フェラーリ)、バトン(マクラーレン)、ペトロフ&クビサのルノー勢、ザウバーの小林可夢偉、そしてシューマッハ(メルセデスGP)までの10台がQ3進出を決めた。

小林可夢偉のQ3進出はこれで今季3回目。
チームメイトのデ・ラ・ロサ&小林可夢偉に優ったのは4回目ということになる。

ここで脱落したのはスーティル(フォース・インディア)、アロンソ(フェラーリ)、デ・ラ・ロサ(ザウバー)、ブエミ(トロ・ロッソ)、バリチェッロ(ウィリアムズ)、アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)、そしてヒュルケンバーグ(ウィリアムズ)の7台。

この後いよいよトルコGPのポールポジションを決める予選最終ピリオドが行われる。

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予選Q1はベッテル(レッドブル)最速 ザウバー勢Q2進出

トルコGPの公式予選がスタート。
予選Q1ではレッドブル勢がそのスピードを示し、ベッテル&ウェバーが1-2タイムを記録した。
3番手はバトン(マクラーレン)、4番手ペトロフ(ルノー)、5番手ロズベルグ(メルセデスGP)、6番手ハミルトン(マクラーレン)、7番手シューマッハ(メルセデスGP)、8番手クビサ(ルノー)、そして10番手がフリー走行で走れなかったフォース・インディアのスーティルだった。

デ・ラ・ロサ&小林可夢偉のザウバー勢はそれぞれ12-13番手でQ2進出を決めた。
ここで脱落したのはリウッツィ(フォース・インディア)、トゥルーリ(ロータス)、コバライネン(ロータス)、グロック(ヴァージン)、セナ(ヒスパニア)、ディ・グラッシ(ヴァージン)、そしてチャンドク(ヒスパニア)の7台。

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フリー走行3回目はベッテル(レッドブル)がトップタイム!

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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公式予選を前に行われたトルコGPフリー走行3回目セッションは、最後にタイムを短縮したレッドブルのベッテルが1'27.086のタイムでトップに立った。
これにメルセデスGPのロズベルグが0.273秒差で2番手に付けた。
3番手はセッション中盤のスピンアウトでかなりの時間を失ったマクラーレンのハミルトン。
4番手は最後のタイムアタックでスピンを重ねタイムを伸ばせなかったレッドブルのウェバー。
以下、5番手ルノーのクビサ、6番手マッサ(フェラーリ)、7番手シューマッハ(メルセデスGP)、8番手バトン(マクラーレン)、9番手マッサ(フェラーリ)、10番手がルノーのペトロフだった。

ザウバーはデ・ラ・ロサが12番手、小林可夢偉のほうは14番手。
フォース・インディアのスーティルはインストレーションラップをしただけでマシントラブルから最後までガレージを出ることなくセッションを終えている。

トルコGPフリー走行3回目の結果はこちら
トルコGP画像はこちら

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スーティル(F・インディア)、シューマッハの後釜候補に?

Adrian Sutil (C)Force India F1
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プライベート・チームながら、いわゆる『4強チーム』に続き目下堂々ランキング9位にランクされるフォース・インディアのエイドリアン・スーティルの去就が注目を集め始めているようだ。

2006年の全日本F3チャンピオンでもあるスーティルは2007年に当時のスパイカーからF1デビューを果たすと常に非凡な走りをして関係者から高い評価を受けてきた。
これまでも上位チーム移籍の意向を隠すことはなかったが、独『スポルト・ビルト』誌らによれば最近は現在のように着実なステップアップがあればフォース・インディア残留でも構わないと語っているという。

しかしここに来て、もし母国のスーパースターであるミハエル・シューマッハがメルセデスGPを去る場合には、その有力な後継候補になるとの見方がありさらに話題になっているものだ。

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FIA、ハミルトン(マクラーレン)のピアス不問の構え

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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トルコGPフリー走行初日、1回目のフリー走行で他に大きく水をあけてトップに立ったマクラーレンのルイス・ハミルトンだが、他チームからその耳に付けられたピアスを問題視する発言が聞かれた。
これは、前戦モナコまではみられなかったもので、今回のトルコGPまでのインターバルにアメリカで開けられたものという。

F1レギュレーションではこうした宝飾品を身につけて出走することは禁じられているのだが、いまのところFIA(国際自動車連盟)にこれを問題視する様子はみられない。
安全面の見地から、問題になるものではないと判断しているようだ。

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マッサ(フェラーリ)もウェバー(レッドブル)も残留濃厚

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリとレッドブル、共にタイトルを争う有力チームのドライバーであるフェリッペ・マッサとマーク・ウェバーは、いずれも契約が今季限りで満了するとされる。
この二人の契約についてはここ数戦早くも大きな話題になっているが、イスタンブールのパドックではいずれも残留の可能性が高いとみられているようだ。

もちろんまだ公式発表などはないが、これはまたロバート・クビサ(現ルノー)のフェラーリ入り、またキミ・ライコネン(現WRCシトロエン)のF1復帰にも大きな影響を及ぼすものとして関係者の高い関心を集めている。

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2010/05/28

フリー走行2回目はバトン(マクラーレン)トップ

Jenson Button (C)McLaren Group
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トルコGPのフリー走行2回目セッションは、マクラーレンのバトンが路面コンディションの改善もあり午前より大幅にタイムを短縮してトップに立った。
2-3番手には本命レッドブルのウェバー&ベッテルがつけたが、ウェバー&ベッテルはセッション終盤にエンジントラブルとみられる突然のストップに見舞われている。

4番手は午前最速だったハミルトン(マクラーレン)、5番手フェラーリのアロンソ、6-7番手がメルセデスGPのロズベルグ&シューマッハ、8-9番手ルノーのクビサ&ペトロフ、そして10番手がフェラーリのマッサだった。
午前のセッションでクラッシュしたフォース・インディアのスーティルは、序盤こそ走れなかったが、その後11番手タイムを記録している。
またザウバー勢は小林可夢偉13番手、デ・ラ・ロサ14番手。

トルコGPフリー走行2回目の結果はこちら
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トルコGPフリー走行1回目はハミルトンが最速タイム

ルイス・ハミルトン (C)McLaren Group
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トルコGPのフリー走行がスタート。
28日(金)午前に行われた1回目セッションは、マクラーレンのハミルトンがただ一人ベストタイムを1分28秒台に入れ、昨年のタイムを上回ってみせた。
2番手にも僚友のバトン(マクラーレン)、3-4番手は再びロング・ホイールベース仕様に戻したとされるメルセデスGPのシューマッハ&ロズベルグ、5番手はベッテル(レッドブル)、6-7番手にルノーのクビサ&ペトロフ、8番手ウェバー(レッドブル)、9番手アロンソ(フェラーリ)、10番手がスーティル(フォース・インディア)だった。

ザウバーの小林可夢偉は11番手、チームメイトのデ・ラ・ロサは15番手。
またフェラーリのマッサは13番手。
今季初登場となったヒスパニアのリザーブ&テストドライバー山本左近は、スロットル・トラブルで出遅れたレギュラードライバーのチャンドクが最終的に21番手と好走する一方、最下位の24番手に留まった。

トルコGPフリー走行1回目の結果はこちら
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山本左近、HRT(ヒスパニア・レーシング)デビュー果たす

山本 左近 (C)EX.Spyker F1
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先にHRT(ヒスパニア・レーシング)のリザーブ&テストドライバーといて契約が発表された日本の山本左近(27歳)が、28日(金)のトルコGPフリー走行で初お披露目された。

カーナンバーは21で、ブルーノ・セナのマシンということになる。
このイスタンブール・サーキット、山本は2006年にスーパー・アグリで、また2007年にはスパイカーF1でそれぞれレースを戦った経験を持つ。
(リタイヤと20位フィニッシュ)

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フェラーリ、F1通算800戦目のレース出場

Special Logo (C)Ferrari S.p.A
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スクーデリア・フェラーリ・マルボロは今週行われるトルコGPで、戦後1950年にスタートしたF1GP出場800戦目を迎える。

フェラーリのF1GPでのこれまでの通算勝利数は211勝、コンストラクターズ・チャンピオン獲得数16回、ドライバーズ・チャンピオン獲得数15回、632回の表彰台に203回のポールポジションと221回のファステストラップを記録している。通算勝利数では2位のマクラーレンの150勝を大きく引き離し、1950年以来継続してF1GPに参戦している唯一のチームでもある。

「800回のフォーミュラワン・グランプリは、フェラーリの歴史でも大きな意味を持つものだ。そして、それはわれわれを満足感と誇りで満たしている」とフェラーリ会長のモンテゼモロ。「今日わたしは、ワールドチャンピオンシップにおいてわれわれのマシンをドライブした全てのドライバー達の業績について、ファンとともに喜びを分かち合いたいと思う。これまでを振り返って、われわれが成し遂げてきたことを見ることは楽しい。そしてそれはまだ現在も進行中の物語の一部でもある。個人的には、わたしはこの旅行の一部であることを誇りに思う」

モンテゼモロはスポーティング・ディレクター(1973年-1976年)として、そして1991年以降のフェラーリ代表として、これまでの799回のフォーミュラワンのうち359回のレースに関わってきた。そして17回のワールドタイトル(ドライバーズ7回、コンストラクターズ10回)、123回の勝利をこのチームの中で獲得してきた。

フェラーリは今週末のトルコGPで、フェリッペ・マッサとフェルナンド・アロンソのマシンのエンジンカバーに、800回目のグランプリ出場を祝って特別なロゴを付ける。また、フェラーリの公式サイトには、キミ・ライコネン、ミハエル・シューマッハ、ニキ・ラウダなど、フェラーリでチャンピオンとなったドライバー達の祝福のコメントが掲載されている。

Niki Lauda (C)Ferrari S.p.A
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新設アメリカGPの開催地もティルケ氏デザインに

Texas Motor Speedway Image (C)Honda Racing
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FIA(国際自動車連盟)は先に2012年からアメリカGPが復活することを発表したが、あらたにFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)との間で契約を結んだ主催者である『フルスロットル・プロダクションズLP』は、その開催地について明らかにした。

それによれば場所はテキサス州のオースティン。
モータースポーツの盛んなテキサス州には多くのサーキットが存在するが、F1で使われるのは新たに建設される専用コースで、これまたエクレストン氏の肝煎りによりヘルマン・ティルケ氏の事務所が設計を受け持つということだ。

ただサーキット建設まで含めると今後巨大な資金手当が必要となることから、早くもその実現に疑問の声を投げ掛ける向きもあるようだ。

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レッドブル、トロ・ロッソの支援から手を退く?

Starting Grid (C)Scuderia Toro Rosso
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目下チャンピオンシップをリードするレッドブル・レーシングに加え、スクーデリア・トロ・ロッソをも率いる世界的飲料水レッドブル・グループの総帥ディートリッヒ・マテシス/オーナーだが、本家レッドブル・レーシングに冠スポンサーを導入するだけでなく、トロ・ロッソへの支援打ち切りの可能性まで示唆されてきている。

両チームはシャシー・エンジンこそ異なるものの、カラーリングがそっくりな上、リザーブ&テストドライバーを共通にするなどその関係は極めて深い。
またトロ・ロッソのドライバーでここまで大健闘のハイメ・アルグエルスアリ(20歳:スペイン)もレッドブル色が濃いことから、もしレッドブルからの支援打ち切りということになれば自身のシート確保にも影響が出かねないと憂慮しているようだ。

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J.ハーバート氏、トルコGPで再びレーススチュワードに

Johny Herbert/1999 Europe GP (C)Ex.Stewart Racing
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今週行われるトルコGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元スチュワートなどで活躍したジョニー・ハーバート氏(45歳:イギリス)が再び就くことがわかった。
同氏のスチュワード就任は今年のマレーシアGPに続いて2度目、これまで複数回就任したのはこれが初になる。

イギリスF3チャンピオン出身であるハーバートは1889年にベネトンからF1デビュー。
その後ティレルやロータス、ザウバー、スチュワート、ジャガーで参戦。
ベネトンで2勝、スチュワートで1勝を記録した。
またスポーツカー・ドライバーとしても一流で、1991年にマツダ『787B』により総合優勝したことで日本のファンにも親しまれている。

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2010/05/27

ウィリアムズ、モナコGPでのクラッシュで緊急事態

Rave Battle (C)Williams F1
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F1は今週再びパーマネント・サーキットが舞台ということで、各チーム新機軸の投入が予想されるが、そんな中ウィリアムズ・チームは苦しい局面に陥っているようだ。

これは、先のモナコGPでバリチェッロ&ヒュルケンバーグいずれもが大きなクラッシュに見舞われ、多数のパーツが損傷してしまったためだ。
ファクトリーではこのわずかなインターバル不眠不休のパーツ製造に追われていて、期待の新型ウィングまで手が廻らない状況という。

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『アメリカGP』、2012年に復活

2005 USA GP Podium (C)Ferrari S.p.A
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2007年、インディアナポリスでのルイス・ハミルトン以来、その開催が途絶えているアメリカGPだが、2012年に復活することがわかった。
これは、26日(水)F1公式サイトで発表されたもの。

それによればFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏がオースティンに本拠を置くレース・プロモーターである『フルスロットル・プロダクションズLP』との間で2021年まで10年契約を締結。
開催地はまだ未定ということだが、インディアナポリスなど既存のコースでのグランプリではなく、新たに専用サーキットが建設される見通しだ。

巨大自動車市場である北米はF1を支援する自動車メーカーにとって重要な位置づけであり、各チームともこれを歓迎するとみられるが、他方増大する一方のグランプリ数の問題も浮上している。

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2011年のタイヤ供給者は『ピレリ』か

Tyre Image (C)Redbull Racing
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依然として明確でない2011年以降のF1タイヤ供給メーカーだが、イタリア国内のメディアはピレリに決まったと報じている。

伝えたのはイタリアの専門誌『アウトスプリント』誌らで、これまで韓国の『クムホ』や、『ハンコック』『ネクセン』、イギリスの『エイボン』らの名前が挙がったものの、最終的には実績のある『ミシュラン』と『ピレリ』に絞られた結果、F1各チームとバーニー・エクレストン氏がピレリを選択することで合意したというもの。

同誌はまた契約は2013年までの3年間で、1チームあたり100万ユーロ(約1億1千万円)をそれぞれ負担することになるとも伝えているが、まだFIA(国際自動車連盟)から正式発表はない。

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2010/05/26

トルコGP、概ね好天気で

2006 Turkey GP (C)Super Aguri F1
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ここ数戦、いずれのグランプリでも事前の天気予報が雨を報じて警戒されたが、今週のトルコGPはフリー走行が行われる木曜日こそ一時にわか雨の可能性があるというものの、公式予選の土曜日、そして決勝レースが行われる日曜日共に完全な晴れとの予報が出されている。

モンテカルロ市街地という特殊な条件だった前戦モナコGPから、F1は再びイスタンブール・サーキットというパーマネント・コースへとその舞台を移す。

期 日 種 目 気 候 気 温 湿 度
5月28日(金) フリー走行 晴れ一時雨 17-26度 69%
5月29日(土) 公式予選 晴れ 18-26度 68%
5月30日(日) 決勝レース 晴れ 18-28度 65%

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レッドブル・オーナー、「チームオーダーあり得ない」

Dietrich Mateschitz (C)Redbull Racing
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目下78ポイントまったくの同点でチャンピオンシップの1-2位を独占するレッドブル・レーシングのデュオだが、同グループのディートリッヒ・マテシス/オーナーは「われわれにチームオーダーはあり得ない」と、強調している。

「たとえ最後までチャンピオンシップ争いがもつれたとしても、われわれにはチームオーダーなどはあり得ない。
われわれのドライバーはまったく対等であって、常にイコールで戦わせている。
レースに勝つのはその時もっとも幸運だったドライバーで、勝つべくして勝つものなのだ。
その結果、どちらかがタイトルを獲得するならば、それはそれで称賛されるべきことだよ」と、地元オーストリアの『APA通信』に語っている。

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ウィリアムズ首脳、「エンジン変更望んでない」

Sam Michael & Staff (C)Williams F1
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現在コスワース・エンジンを使用している中で先にルノー・エンジンへの変更が噂された一つウィリアムズ・チームだが、関係者はこの噂についてさっそくこれを否定している。

現在同チームで現場を仕切るサム・マイケル/テクニカル・ディレクターは、「そうした噂が流れていることは承知しているよ。
しかしそもそも何年もF1レースから遠ざかっていたメーカーが、いきなり好成績を出せる筈もないだろう。
われわれはいまお互いに協力して開発を進めていて、それはすでにいくつもの分野で功を奏し始めているんだ。
われわれはお互いのパートナーシップに満足しているし、変更など考えていないよ」と、語っている。

2006年以来となるF1で、コスワースは実に4チームに供給する活躍だ。

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2010/05/25

レッドブル・オーナー、「冠スポンサー権、売る」

D.Mateschitz & S.Vettel (C)Redbull Racing
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トップチームの中では珍しく大手自動車メーカーの支援を受けずに戦績を残しているレッドブル・レーシングだが、同グループを率いるディートリッヒ・マテシス/オーナーは、将来チームのネーミングライツを売却する可能性について示唆した。

これは英『サンデー・エキスプレス』紙に語ったもので、その中でこのオーストリアの大富豪は、「われわれはいまメーカー・チームに匹敵する戦列示しているが、だからといってウチが大チームと同じだけのリソース(企業資源)を持っているということではない。
健闘しているとはいえ、われわれはあくまでも一個のプライベート・チームに過ぎないんだよ。
だから、私はチームに冠スポンサーをつけたいと考えているんだ。
そうすれば、多少なりとも上位チームに開発分野で近づくことができるだろう。
幸い(好成績な)今なら、それは見つかると思うんだがね」と、自信をみせている。

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マッサ、「フェラーリ残留最優先」とウェバー牽制

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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目下チャンピオンシップをリード、今季のタイトル候補に名乗り出たレッドブル・レーシングのマーク・ウェバーが、先に来季他チームへの移籍をほのめかしたことの影響が早くもライバル・チームへも飛び火しているようだ。

これは同じく2010年でチームとの契約が満了するとされるフェラーリのフェリッペ・マッサ(28歳:ブラジル)が語ったもので、ウェバーが加入することにより自らのシートが危うくなることを警戒したものとみられる。

「僕は長い間この跳ね馬チームにいて、チームのこともスタッフのことも知り尽くしているし、満足しているんだ。
だから僕の来年のプライオリティはもちろんこのチームに残留、というのが最優先になるよ。
もしもそれが叶わないときは?
考えてもいないけどね……」と、マッサ。

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ハミルトン(マクラーレン)、法廷不出頭を表明

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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マクラーレン・チームのルイス・ハミルトン(24歳:イギリス)は、今年3月に行われたオーストラリアGPの週末にメルボルンの公道で暴走行為を行ったとして当地の司法当局から正式に起訴されたことが伝えられているが、8月24日(火)に予定される公判に本人は出廷しない方針を明らかにした。

これは直後(8月27日から)ベルギーGPが開幕するためということで、オーストラリアの法廷には代理として弁護士が出廷するということだ。

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2010/05/24

評価高まるウェバー、「レッドブルにこだわらない」

Mark Webber (C)Redbull Racing
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この2戦連勝を飾り、評価を急速に上げているレッドブル・レーシングのマーク・ウェバー(33歳:オーストラリア)だが、契約が満了する2011年以降について、「レッドブル残留にこだわらない」と移籍に含みを持たせた。

「知っての通り、現在のレッドブルとの契約は今年いっぱいということになっているから、来年以降は新たな契約を結ばなくっちゃならない。
いまのチームとはとてもいい関係で、何も不満がある訳じゃないよ。
でも、他チームへの移籍についてもすべてゼロベース。
まだ何も決まってはいないけれど、でもあらゆる可能性は開かれているんだ。
それにしても、たった2連勝しただけなのに、どうしてみんなこうして聞きに来るんだろうね」

2002年に当時のミナルディからF1デビューを果たしたウェバーはその後ジャガー、ウィリアムズと移籍、レッドブルには2007年から在籍している。

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マンホールが原因だった、バリチェッロの事故

Rubens Barrichello (C)Williams F1 Team
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先のモナコGP決勝レース中、突然のスピン・クラッシュで戦列を去ったウィリアムズ・チームのベテラン、ルーベンス・バリチェッロだが、その原因がどうやらコース上のマンホール蓋だったことがチームから発表された。

それによれば2コーナー部分に設置されたマンホールの蓋は、固定が十分でなかったためバリチェッロのマシンがここを通過した際に浮き上がってしまい、その結果ウィリアムズ『FW32』はスピンして左後輪をクラッシュさせ、レースを終える羽目になったものという。
この報告はFIA(国際自動車連盟)に正式に上げられているということだ。

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デビッド・クルサード、モナコに所有のホテル売却

David Coulthard (C)RedBull Racing
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前レッドブルのF1ドライバー、デビッド・クルサード(39歳:イギリス)が、かねてモンテカルロに所有していたホテルをこのほど売却したことがわかった。
これは、先日出演した英『BBCスポーツ』の中で明らかにしたもの。

それによれば同選手が所有していた5つ星の豪華ホテル『コロンブス・ホテル』(全181室)を、欧州最大手のプライベート・ホテル企業である『ロンドン&リジョナル社』に総額約3千万ポンド(約39億3千万円)で売却したという。

ただこのホテルは3年前にも売却話があり、その時は大手不動産会社である『クリスティ』に7千万ドル(当時約85億円)という金額が伝えられていたので、クルサードの収入はだいぶ目減りしたようだ。

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2010/05/23

F.ブリアトーレ氏、イタリア当局から税務調査受ける

Monaco Image (C)Renault F1 UK
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何かとお騒がせのニュースが多い元ルノー・チーム代表フラビオ・ブリアトーレ氏(60歳:イタリア)だが、今度はイタリアの税務当局から脱税容疑で捜査を受けたことがわかった。

これは『アソシエイティッド・プレス』が報じたもので、それによればブリアトーレ氏は自身が所有する大型ヨットについて英国に籍を置いて納税しているものの、実質的にはイタリアでの納税義務があるとして当局から指摘されたものという。

本業以外にメディアの分野でも巨額報酬を得るなど超資産家であるブリアトーレ氏には、これまでも税務当局とのバトルが伝えられてきた。

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ヒスパニア、ダラーラ社との提携すでに解消

Colin Kolles (C)Hispania Racing F1 Team
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開幕から苦戦が続くHRT(ヒスパニア・レーシング)だが、マシンを開発した大手コンストラクターである『ダラーラ社』との契約はすでに解消済みであることを明らかにした。

これは同チームのコリン・コレス代表が語ったもので、これにより今後はダラーラの手を借りず同チームのテクニカル・ディレクターであるジェフリー・ウィリス氏の手により独自に戦闘力アップを期すということだ。
その項目についてはフロントウィングやディフューザー等を挙げたが、具体的時期についてはまだ明言できないと言葉を濁している。

イタリアに本拠を置くダラーラはインディカーを始めGP2やF3等でマシン供給を受け持つコンストラクターの名門だが、先のモナコGPでは「GP2より遅いF1マシン」と揶揄されていた。

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ハミルトン、オーストラリアでの暴走で起訴される

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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今年3月に行われたオーストラリアGPの週末に、メルボルンの公道で暴走行為を行ったとして警察当局に検挙されたマクラーレン・チームのルイス・ハミルトン(24歳:イギリス)だが、このほど正式に起訴されたことがわかった。

伝えられる所では、公判は8月24日(火)から当地で始められるということだが、ハミルトン(マクラーレン)本人が出廷するのは困難とみられている。
もしこの件で有罪判決が決まった場合、F1においても処分(チャンピオンシップ・ポイントの減点等)が下される可能性を指摘する向きもある。

なお、当初差し押さえられたこのメルセデスAMG-C63は、その後戻されたディーラーからオークションに掛けられ、15万8千豪ドル(約1,183万円)の高値で落札されている。

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2010/05/22

パット・シモンズ(前ルノー)、ウィリアムズに関与か

Pat Symonds (C)Renault F1 UK
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長くルノー・チームで活躍したパット・シモンズ氏(56歳:イギリス、前エンジニアリング・ディレクター)が、来季ウィリアムズ・チームのマシン開発に関与するのでは、との見方がイタリア国内で報じられている。

これは『アウトスプリント』誌が伝えたものだが、同氏は先のいわゆる『クラッシュ・ゲート事件』でFIA(国際自動車連盟)から処分(5年間が3年間に短縮)を受けたこともあり、チームのコンサルタントというような形態でマシン開発を援助する形になるものとみられている。

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ベッテル(レッドブル)、トルコGPでは新シャシー

Redbull Duo (C)Redbull Racing
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この2戦、チームメイトであるマーク・ウェバーに予選・レース共に後れを取っているセバスチャン・ベッテルだが、どうやらチームは同選手のシャシーに何らかの問題があると判断したようだ。

同チームのクリスチャン・ホーナー代表は、まだ問題が完全に究明されてはいないとしながらも、ベッテルのシャシー(RB6-03)に何か不具合がある可能性が考えられるとした上で、次戦トルコGPには新しいシャシーを与える予定であることを明らかにしたもの。

ベッテルは開幕からずっとRB6-03だが、ウェバーのほうはシーズン序盤RB6-02を使っていたものの現在はRB6-04を使用しているという。

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ウィリアムズ、来季に向け『タイヤテスト』要望

Sam Michael (C)Williams F1
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ウィリアムズ・チームのサム・マイケル/テクニカル・ディレクターが、来シーズンに向けてのマシン開発のため『タイヤテスト』の機会を設けるよう要望していることがわかった。
これまでF1タイヤを一手に供給してきたブリヂストンが今季限りでの撤退を表明しているため、来シーズンはこれまでと性格の異なるタイヤに変更される可能性が高いためだ。

マイケル/テクニカル・ディレクターは、「今の時点でまだタイヤメーカーがどこになるのかはわからないが、いずれにせよ新しいタイヤの特性を理解するために実車テストは不可欠だ。
早い段階でデータが得られなければ、2011年のマシン開発は見切り発車になってしまう」と、危惧している。

いまのところ、新しいタイヤ供給元はミシュランかピレリになるものとみられている。

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2010/05/21

レッドブル代表、「ディフューザーなんかなくても速い」

Christian Horner (C)RedBull Racing
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前戦スペインGPに続き、公道サーキットであるモナコGPでも圧倒的なスピードで連覇したレッドブル・レーシングだが、モナコGP前にFIA(国際自動車連盟)からディフューザーの修正を求められていたことがわかった。

詳細については不明だが、独『アウトモーター・ウント・スポルト』誌らが伝えるところでは、これについてマクラーレン・チームからレギュレーションに抵触しているのではと異議が申し立てられていたということだ。

しかしながらモナコGPポールTOウィンという結果に、同チームのクリスチャン・ホーナー代表は「文句を言われるから外したが、なんだ、そんなものなくてもさらに速かったね」と、うそぶいている。

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FIA、モナコGPの混乱でセーフティカールール改正へ

F1 Safetycar (C)Mercedes Motorsport
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FIA(国際自動車連盟)は、モナコGP決勝レース最終ラップに起きたミハエル・シューマッハによるオーバーテイクの混乱で、近くレギュレーションを改正する方針を決めたことを明らかにした。

これは現在のセーフティカー導入時におけるオーバーテイク制限などのルールが複雑でわかりにくく、このことが今回のシューマッハへのペナルティを招いたという反省からだ。

実際には今後F1のワーキンググループが具体的な案を作成し、次期WMSC(世界モータースポーツ評議会)での承認を求めるということになる。
いまのところ、次回は6月23日(水)、スイスイのジュネーブでの会合が予定されている。

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メルセデスGPの『Fダクト』は自動式

McLaren F-Duct (C)McLaren Group
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目下チャンピオンシップをリードするレッドブル・レーシングを除けば、各チームでいわゆるFダクト・システムの導入がF1のトレンドになっているが、メルセデスGPのそれは自動式になるようだ。

すでに稼働中のマクラーレンやフェラーリらのものでは、車載カメラにより走行中ドライバーが自ら手で塞いでいるシーンが印象的。
しかし独『アウト・ビルト・モータースポルト』誌によれば、メルセデスGPが開発しているのは自動でコントロールを行う方式であるという。

いくらストレートとはいえ、ドライバーの手を患わせないほうがシステムとして優れているのは明確で、同チームはスリー・ポインテッド・スター(メルセデスのシンボル)の威信に掛けて完成を急いでいる。

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2010/05/20

ルノー、エンジン供給拡大に前向き姿勢

Remi Taffin (C)Renault F1 UK
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今シーズン、コスワース・エンジンを搭載した戦っている新規参戦チームのうちロータス・レーシングはさきに来季ルノー・エンジン搭載を希望する姿勢を明らかにしたが、これを受けルノーのエンジン・プログラム部門責任者であるルミ・タファン氏は、供給拡大に応じる用意があることを明らかにした。

現在自チームの他にレッドブルに供給しているルノー・エンジンだが、タファン氏によればさらに1-2チームへの拡大が可能ということで、かつてルノーと共に数々の栄冠を勝ち取ったウィリアムズ・チーム(現コスワース・エンジン)の名前もささやかれている。

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バリチェッロ、シューマッハのお陰で『命拾い』

Rubens Barrichello (C)Williams F1
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モナコGP決勝レースで、スピン・クラッシュしたあとマシンから脱出する際にレギュレーションに反してステアリングを投げ捨てたことが問題になっているが、同グランプリのレーススチュワードからこれについて意外な見解が明らかにされた。

今回のモナコGPでレーススチュワード(競技審査委員)を務めたのはジョゼ・アベッド(モータースポーツ評議会副代表)、クリスチャン・カルメス(モナコ自動車クラブ会長)、ポール・グートヤー(FIAヒルクライム委員会代表)、そして元ドライバー枠で参加しているデイモン・ヒルの4氏だが、今回事情を明らかにしたのはグートヤー氏。

それによればバリチェッロの行為は直ちにペナルティのリストに挙げられていたものの、その後に起きたシューマッハのペナルティについての対応に追われたため、結局こちらは結果的に放免となってしまったという。
グートヤー氏はバリチェッロにも本来何らかのペナルティが科せられるべきだったと述懐している。

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アラン・プロスト氏、ROC初出場へ

Race of Champions Image (C)Citroen Sport
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1985-6、1989、1993年と4度のF1チャンピオンに輝くアラン・プロスト氏(55歳:フランス)が、今年行われる『ROC(レース・オブ・チャンピオンズ)』に初出場する意向であることがわかった。

モータースポーツの各カテゴリーのトップドライバーが参加し、個人及び国別対抗選手権であるROCはまだプロスト氏が現役だった1988年から始まっているが、当初はラリー・ドライバーが主流でF1ドライバーらの参加はほとんどなかったため、プロスト氏は未経験。

なお今年のROCは11月にドイツのデュッセルドルフで開催されることになっていて、シューマッハ&ベッテルというコンビのドイツ・チームが優勝候補筆頭に挙げられている。

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2010/05/19

2011年F1タイヤ、『エイボン』は脱落か

Stefano Domenicali (C)Ferrari S.p.A
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ブリヂストン撤退後の2011年F1タイヤ供給メーカーについては依然として結論が出ていないが、モンテカルロで話し合われた結果では、いよいよミシュランとピレリ、二つのメーカーに絞られたようだ。

これはFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)のテクニカル・ワーキング・グループに所属するステファーノ・ドメニカリ氏(フェラーリ)が明らかにしたもので、まだ最終結論には達していないものの候補はすでに2社に絞られていて、正式発表はまもなくのことであるという。

これにより、供給に意欲をみせていたイギリスのエイボンは事実上脱落したとみられる。

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アロンソ(フェラーリ)、マシン全損でニューシャシーに

Fernaodo Alonso (C)Ferrari S.p.A
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先週行われたモナコGP、フリー走行3回目セッションでクラッシュ、その結果予選出走もならなかったフェラーリ・チームのフェルナンド・アロンソのマシン『F10-283』だが、チームはこれを精査した結果、修復不能と判断した模様。

このアクシデントでは、ガードレールにクラッシュした際にサスペンション・パーツがモノコックを突き破ったと伝えられていて、思ったより損傷が激しかったことがわかっている。

これにより、次戦トルコGPではおそらくアロンソのほうに新しいシャシーが投入される見通しだ。

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メルセデスGP、モナコGPでのペナルティ控訴せず

Michael Schumacher (C)Mercedes Motorsports
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モナコGP決勝レースでミハエル・シューマッハに科せられたペナルティについて、メルセデスGPは控訴せず受諾する方針に変更したことを明らかにした。

このレースでは終盤セーフティカーによる先導が続いたものの、最終ラップの最後にセーフティカーがピットに戻り、グリーンフラッグになったことからメルセデスGPではオーバーテイク可能と判断したもの。
しかし、別のレギュレーションで最終ラップまでセーフティカーがコントロールした場合には順位変動できないとされていて、これにより今回処分を受けたものだ。

控訴はレース後48時間以内に提出しなければならないことになっているが、メルセデスGPは最終的にこれを断念した模様。

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2010/05/18

ホーナー(レッドブル代表)、「ウェバーとの契約更新急ぎたい」

Mark Webber (C)Redbull Racing
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難コースモンテカルロでの市街戦を制し、一気にドライバーズ・ランキング首位に立ったマーク・ウェバーに対し、レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、「当然契約更新に向けて急ぎたい」と、来季の残留に強い意欲をみせている。

チームメイトであるベッテルが2011年まで有効な契約(2012年はオブション)があるのに対し、今季限りの契約でまだ来季については不明確だったウェバーだが、ホーナー代表のこの発言で来季残留の可能性が一気に高まったと言えそうだ。

2002年に当時のミナルディからF1デビューを果たしたウェバーはその後ジャガー、ウィリアムズと移籍、レッドブルには2007年から在籍している。

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急上昇! マーク・ウェバーへの評価高まる

Mark Webber (C)Redbull Racing
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シーズン序盤こそ僚友のベッテルに後れを取った感のあったマーク・ウェバー(レッドブル)だが、先のスペイン、そして今回のモナコと連続のポールTOウィンでその存在感を際立たせた。
とりわけ最後までノーミスを続けることが難しいとされるモナコGPでの圧勝は、ウェバーが完全にF1第一人者になったことを窺わせている。
これについてかつてウェバーを放出したことについて尋ねられたウィリアムズ・チームのフランク・ウィリアムズ代表は、次のように語っている。

「今ならみんなウェバーを放出したのは間違いだったと言うかも知れない。
このところの活躍をみれば、ね。
でも当時のわれわれには、マシンにもまた他の多くの部分にも問題があったし、それはドライバーの問題についても含まれたということなんだ。
あの時点では、ウェバーを残留させるというのはチームのプライオリティではなかったということ。
要は、それからウェバーもチーム(レッドブル)も成長を遂げたということなんだろう。
だからこれはむしろ喜ぶべきことなんじゃないのかな」

今回の連勝で、ウェバーは初めて同点ながらもランキング首位に躍り出ている。

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バリチェッロ(ウィリアムズ)の「不法行為」に非難の声

Rubens Barrichello (C)Williams F1
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モナコGP決勝レース中にスピン・クラッシュしたウィットマーシュのルーベンス・バリチェッロが、脱出の際にステアリングホイールを投げ捨てたことに対し、他チームから非難の声が挙がっている。

これは、本来ステアリングシャフトに戻さなくてはならないという規定があるにもかかわらず、腹を立てた(?)バリチェッロがマシンの外の路面に投げ捨ててしまったもの。
しかもその直後に通過したヒスパニアのカルン・チャンドクが避けきれずにこれを踏むという事件が起きたが、この件についてレーススチュワード(競技審査委員)が何らかの処分を下すことはなかった。

関係者は「元F1ドライバーだったデイモン・ヒルなら、その危険性は充分に理解できた筈。
チャンドクに重大な事故が起きてもおかしくはなかったのだから。
こんな行為を見逃すならば、シューマッハへの処分だって不当なものということになる」と、これを非難した。

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2010/05/17

2011年F1タイヤ問題、モナコでも結着ならず

Michelin Tyre (C)McLaren Group
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モナコGPが行われたモンテカルロの会場で、F1各チーム代表がブリヂストン撤退後のF1タイヤ供給問題について協議する場を持った。
しかしながら今回も全チームが一つの方向で同意することはできず、問題解決は先送りになった模様だ。
これにより、次戦トルコGPが行われるイスタンブールでも再び会合が開かれる予定という。

これまで候補に挙げられているのはミシュラン、ピレリ、そしてエイボンら、いずれも実績を持つ有力メーカーだが、その供給の条件などからチーム側の足並みが揃っていないとされる。
関係者によれば、元も信頼されているのはミシュランだが、供給の条件が厳しいだけでなくこれまでより多額な負担をチームが強いられることがネックになっているという。

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リタイヤ小林可夢偉(ザウバー)、「ペース良かったのに残念」

小林 可夢偉 (C)BMW Sauber F1
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ギヤボックスのトラブルから、戦線離脱を余儀なくされたザウバー・チームの小林可夢偉は、レース後次のように振り返った。

「僕らのレースペースは予選の時よりもずっと良かったのでいずれもリタイヤというのはとても残念。
初めて経験したモナコGP最初のコーナーは決して優しいものではなかったけれど、なんとか(事故もなく)うまくいった。
ペースは良く、このままフィニッシュできればポイント獲得もできると思っていただけに、悔しいね。
ギヤシフトができなくなって、マシンを安全な所に止めるしか術はなかったんだ」と、小林。

またチームメイトのデ・ラ・ロサのほうも、ハイドロリック系とみられるトラブルから同じくレースを去っていて、ここまで6戦で完走したのは二人合わせてもわずか2回のみ。

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メルセデスGP、シューマッハへの処分に控訴の構え

Michael Schumacher (C)Mercedes Motorsports
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メルセデスGPは、同チームのミハエル・シューマッハが受けたモナコGP決勝レース結果へのペナルティに対し、FIA(国際自動車連盟)のICA(国際控訴審)に控訴する意向であることを明らかにした。

今回のモナコGPでレーススチュワード(競技審査委員)としてこの決定を下したのはジョゼ・アベッド(モータースポーツ評議会副代表)、クリスチャン・カルメス(モナコ自動車クラブ会長)、ポール・グートヤー(FIAヒルクライム委員会代表)、そして元ドライバー枠で参加しているデイモン・ヒルの4氏である。

なおヒル氏の現役時代、シューマッハはイギリスGP(1994年)のフォーメーションラップ中にライバルだったヒルを追い越してペナルティを科せられたことがある。

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シューマッハのオーバーテイクにペナルティ

Michael Schumacher (C)Mercedes Motorsports
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モナコGP決勝レースの最終ラップで、セーフティカー退場直後に前車(アロンソ)をオーバーテイクし6位でチェッカーフラッグを受けたメルセデスGPのミハエル・シューマッハだったが、レース後これを審査したレーススチュワード(競技審査委員)はレース結果に20秒を加算するペナルティを科した。

メルセデスGPの主張するレギュレーションでは、「ピットレーン入口にあるSCラインをセーフティカーが越えればオーバーテイクが可能」、というものだが、別の条項で「セーフティカーがファイナルラップまでレースをコントロールしている場合にはオーバーテイク禁止」とあり、今回はこれに触れたもの。

今回のレースでは当然各車が接近してゴールしていることから、シューマッハはこれにより一気に12位まで順位を落とし、ポイント獲得すらならなくなったことになる。

修正されたシリーズ・ポイント表はこちら

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フィンランド・メディア、ロータスのエンジン変更示唆

2010 Monaco GP (C)Renault F1 UK
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新規参戦チームの中で、最も戦闘力があるところを示し続けているロータス・レーシングだが、さらなる飛躍を求め、来シーズンに向け搭載エンジンの変更を考えているようだ。

これは、同チームのドライバーであるヘイキ・コバライネンの母国フィンランドのメディアが伝えたもので、それによれば来季は現在のコスワース・エンジンに代え、ルノー・エンジンを搭載すべく現在交渉中ということだ。

これまでメルセデスなどと比べ非力とされてきたルノー・エンジンだが、その燃費の良さや優れた操縦性から出色、今回のモナコGPでも予選・決勝ともに上位を独占している。

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ブリヂストン モナコGP決勝レースの模様

Mark Webber (C)Redbull Racing
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2010 FIA Formula One World Championship 第6戦 モナコGP
2010年F1世界選手権 モナコGP 決勝
開催場所:モンテカルロ 開催日:5月13日~5月16日

モナコGP決勝は、モンテカルロのストリートコースをスーパーソフト-ミディアムのタイヤ戦略で戦ったマーク・ウェバー選手(レッドブル・レーシング)が、他を寄せ付けない素晴らしいパフォーマンスで優勝を飾った。

4回目のセイフティーカーの導入からレースが再開した直後に、ウェバー選手はチームメイトのセバスチャン・ベッテル選手に僅差でフィニッシュ。
3位はルノー・F1チームのロバート・クビサ選手。
トップ3のドライバーは全員同じタイヤ戦略だった。

安川ひろし (株)ブリヂストン モータースポーツ推進室長
「今年も、この素晴らしい歴史あるモナコという場所で最高のレースを観ることができました。
見応えのあるレースにわれわれのタイヤのパフォーマンスが一役買ったことを誇りに思っています。
ここに集まった大勢の観客の皆さんと世界中のテレビの視聴者は、素晴らしいスポーツイベントを観ることができました。
われわれはモナコ市民をはじめとする皆さんとの良好な関係を築くことができ、ここでは常にとても大きくブリヂストンの看板が表示されています。
テレビや新聞など、至る所でブリヂストンのブランド名を目にします。
2週連続優勝のマーク・ウェバー選手とレッドブルにお祝いを申し上げます。
また、表彰台を達成した3台全てにエンジンを供給しているルノーにもお祝いを申し上げます」

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部フェロー
「今日は、どちらのブリヂストン・ポテンザタイヤも非常に良い性能を発揮し、バラエティーに富んだ戦略が可能だったことを誇りに思います。
ミディアムコンパウンドは非常に力強い性能を発揮しました。ピットレーンからスタートし、素晴らしいリザルトを達成したフェルナンド・アロンソ選手のケースに見られるように、77周を走ったとしてもレースの最後まで良いラップタイムを記録しました。
スーパーソフトコンパウンドも、燃料の重いスタートでも優れた性能を見せました。
ピットストップ前のニコ・ロズベルグ選手のペースを見ると、このタイヤは全体的に見られたよりも長いスティントに使うことが可能でした。
サーキットレイアウト上、ここでは、いつも横方向のグレイニングの発生を予測していますが、今回、我々のタイヤが非常に良く耐久したことには驚かされました。
今日はドライバーたちもタイヤには満足できたと思いますので、わたしもうれしく思っています」

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2010/05/16

マーク・ウェバー(レッドブル)、スペインに続き連勝!

Mark Webber (C)Redbull Racing
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実に4回もセーフティカーが出るという混乱のレースとなったモナコGPは、ポールポジションからスタートしたレッドブル・レーシングのマーク・ウェバーがモナコ初勝利。
前戦スペインに続く連勝で、自身通算4勝目を記録した。
2番手にもチームメイトのベッテルが入り、レッドブルの1-2フィニッシュとなった。
3位はスタートでベッテルにかわされたルノーのクビサ。
終始ベッテルを追い回したものの、最後まで届かなかった。

4位はフェラーリ・チームのマッサ、5位マクラーレンのハミルトン、6位メルセデスGPのシューマッハ、7位フェラーリのアロンソとなったが、この二人は最終ラップにセーフティカー退出直後に順位を変えていて、レース後審議の対象となった。
8位メルセデスGPのロズベルグ、9-10位はスーティル&リウッツィのフォース・インディア勢、11-12位はブエミ&アルグエルスアリのトロ・ロッソが入り、ここまでが最後まで走りきったマシン。
13位ルノーのペトロフ、終盤にクラッシュした14位チャンドク(ヒスパニア)と15位トゥルーリ(ロータス)はそれでも完走扱いとなっている。

ザウバー・チームの2台を含め他のマシンはすべてマシントラブルによるリタイヤかクラッシュで姿を消している。

モナコGP決勝レースの結果はこちら
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予選欠場のアロンソ、「モナコで最後尾スタート最悪」

Fernaodo Alonso (C)Ferrari S.p.A
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モナコGPフリー走行3回目セッションでガードレールにクラッシュ。
当初はすぐにマシン修復がなされるとみられていたが、結果的に公式予選出場がならなかったフェラーリのアロンソは、最後尾からのスタートが確定した。

「当初はたいしたことないと思っていたんだけれどね。
マシンが戻って点検したところ、どうやらサスペンションのパーツがモノコックに食い込んでしまっていたようなんだ。
とてもじゃないけれど予選までのわずかな時間に対応できるようなレベルじゃなかったということ。
このモンテカルロで最後尾スタートというのは言うまでもなく厳しいものだけど、以前はシューマッハだってそこから入賞したことがあるんだから、希望を捨てずに頑張るしかないよ」と、アロンソ。

2006年モナコGPのシューマッハは、公式予選で故意にマシンをコース上に止めたとして予選タイム(1位)剥奪、最後尾からのスタートを余儀なくされたが5位入賞を果たしている。

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ロズベルグ(メルセデスGP)、予選後シューマッハに謝罪

Mercedes GP Duo (C)Mercedes Motorsports
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満を持して迎えたモナコGP公式予選で不本意な7番グリッドに留まったメルセデスGPのミハエル・シューマッハが、セッション終了後チームメイトであるニコ・ロズベルグがアタックの障害になったことをシューマッハに謝罪したことがわかった。

これは同チームのロス・ブラウン代表が明らかにしたもので、「結果的にロズベルグのマシンがシューマッハのアタックを邪魔した形になってしまったのは、100%チームの指示に原因があったものでロズベルグの責任ではなかった。
われわれがしくじったんだ。
シューマッハも結果を残念がっていただけで、元よりチームメイトを非難していた訳ではないしね。
事情を知ったロズベルグがシューマッハに謝罪の意志を示したことで、この問題はもう終わりだよ」と、英『BBCスポーツ』に語っている。

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小林可夢偉(ザウバー)、「シーズンで一番厳しい週末」

小林 可夢偉 (C)BMW Sauber F1
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予選順位が重要とされるモナコGPだったが、ザウバー・チームの獲得した順位はデ・ラ・ロサが15番手、小林可夢偉16番手という不本意なものだった。

これについて同チームのジェームズ・キー/テクニカル・ディレクターは、「バルセロナのあと、われわれがこうしてモンテカルロで最も困難な状況に陥っていることを残念に思う。
予選タイムは非常に接近していたし、われわれもさらに縮める要素は持っていたが、それを要求するのはこの混雑した状態では誰にとっても難しいことだった。
このコースでこの順位からのスタートは非常に厳しいが、明日のレースでは少しでも前進できるよう頑張るしかない」と、語った。

また小林可夢偉は、「とても厳しいね。
おそらくわれわれにとって、シーズンの中でももっとも困難なレースになるだろう。
ウチのクルマにとっては次のイスタンブールのほうが期待できるんじゃないかな。
それでも決勝レースでは何が起こるかわからないから、精一杯頑張るけどね」と、語っている。

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シューマッハ、「予選唯一の障害はチームメイトだった」

Michael Schumacher (C)Mercedes Motorsports
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2006年以来のF1復帰を果たしたメルセデスGPのミハエル・シューマッハにとって、予選の中でも最も重要なものに位置づけていたのがこのモナコGPだった筈。
過去5回の勝利を誇るこの難コースでは、予選の順位が決定的な意味を持つことを知り尽くしているからだ。
しかしながら、獲得したグリッドは僚友ロズベルグより遅れる7番手というものだった。

これについて、かつてモナコ・マイスターと呼ばれたこの元チャンピオンは、「久しぶりのモナコGPだったけれど、セッションを重ねるにつれてかつてのリズムが蘇ってきたよ。
ここモンテカルロのコースは実に特殊なものだからね。
予選Q2まではとてもいい調子で進んでいて、これからポールポジションはともかくフロントロウも狙えると思っていたんだ。
でも実際にQ3になったら、「タチの悪いトラフィック(渋滞)」に見舞われて……
チームにはこの結果を申し訳なく思っているよ」

しかしシューマッハは担当エンジニアに対し、ブロックした張本人は他でもないチームメイトであるロズベルグだったと、指摘しているということだ。

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クラッシュのペトロフ(ルノー)、「ブレーキのせい」

Vitaly Petrov (C)Renault F1
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モナコGPの公式予選Q2セッション終盤、マシンコントロールを失ってタイヤバリアにクラッシュしたルノー・チームのヴィタリー・ペトロフ(25歳:ロシア)は、スピンは「ブレーキ・バランスを変更したせい」だったことを明かしている。

「それまでの周回でフロントがロックする傾向が感じられたので、いったんペースを落とした際にブレーキのバランスをリヤ側に持って行ったんだ。
そしたら次のアタックラップでいきなりリヤがロックして、それでタイヤバリアにキスさ。
あれがなければQ3に進出も可能だったと思うから、ほんとうに悔しいよ」

ただしペトロフのこれまでの予選はマレーシアでの11番手(Q2で敗退)が最高位だ。

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ブリヂストン モナコGP公式予選の模様

Mark Webber (C)Redbull Racing
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2010 FIA Formula One World Championship 第6戦 モナコGP [予選]
2010年F1世界選手権 モナコGP予選
開催場所:モンテカルロ 開催日:5月13日~5月16日

モナコGP予選はブリヂストンのスーパーソフトコンパウンド・タイヤを装着したマーク・ウェバー選手(レッドブル・レーシング)が、モンテカルロのタイトでツィスティーなストリートコースでポールポジションタイムの新記録を樹立して今季3度目のポールポジションを達成した。

ウェバー選手の記録は1分13秒826。
明日、フロントローの隣に並ぶのは、スーパーソフトコンパウンドを使って午前のプラクティス・セッションの最速ラップタイムを記録したルノーF1チームのロバート・クビサ選手。

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部フェローとのQ&A

今日の走行のポイントを教えて下さい。
「昨日はフォーミュラ・ワンの走行がなく、ラバーが路面に充分に乗っていませんから、今日は路面コンディションを学ぶことが全てでした。
午前中は路面温度がかなり低かったため、どちらのコンパウンドも理想的な温度に温まるまでに時間がかかりました。
予選ではコースがクリアなタイミングを見計らうのがとても難しかったです。
プラクティスでも予選でも、タイヤが一度温まると、どちらのパフォーマンスも素晴らしい性能を発揮しました。
マーク・ウェバー選手が非常に速く、新しいポールポジション・レコードを記録しました。
今日の予選は特に最後の2分間がエキサイティングでした。
エキサイティングな予選をブリヂストン・ポテンザ・タイヤがサポートできたことにわれわれは誇りを感じています」

明日のレースではどのような戦略が考えられますか?
「トップ10のドライバーの全員がスーパーソフトのブリヂストン・タイヤでレースをスタートしますので、いつピットストップを行うのかが興味深い点です。
オーバーテイクが非常に難しいので、ピットストップ前とその後のポジションが重要です。
トップグループはライバルや後続集団に足止めされないようなタイミングでピットインを行うかも知れません。
また、コースがクリアなタイミングでピットを出ようとするでしょう。
予想よりも気温が低いため、路面温度も重要な要素となります。
レースのスタートでスーパーソフト・タイヤの温度をキープするのも、いつもと同じように重要なポイントですし、レース中に路面コンディションも大きく向上すると思います。
タイヤ戦略とフェルナンド・アロンソ選手の走りも注目です。
アロンソ選手のクルマは速いようですが、予選に出場していないため、通常、アロンソ選手に期待されるようなポジションからのスタートではありません」


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2010/05/15

モナコGPポールポジションはウェバー(レッドブル)の手に

Mark Webber (C)Redbull Racing
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2010年モナコGPのポールポジションはレッドブル・レーシングのマーク・ウェバーがただ一人1分13秒台に入れるタイムで獲得した。
ウェバーのポールポジションは今季マレーシア、スペインに続く3回目、自身通算4回目の快挙ということになる。
もちろんここモンテカルロでは初めてだ。
またレッドブル勢のポール獲得はこれで今季ここまでの6戦すべてということになった。

2番手はセッションのほとんどをタイミングモニターの最上位に位置していたルノーのクビサ。
3番手レッドブルのベッテルで上位3台すべてが非力と言われたルノー・エンジンが占める快挙。
4番手はフェラーリのマッサ、5番手マクラーレンのハミルトン、6-7番手はメルセデスGP勢が続いたが、またしてもロズベルグがシューマッハより前に位置してみせた。
8番手は昨年のウィナーであるバトン(マクラーレン)、9番手バリチェッロ(ウィリアムズ)、10番手リウッツィ(フォース・インディア)というトップ10グリッドになった。

モナコGP公式予選の結果はこちら
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予選Q2はロズベルグ(メルセデスGP)がトップタイム

予選Q2はメルセデスGPのニコ・ロズベルグが1'14.375のベストタイムを記録して終えた。
2番手はフェラーリのマッサ、3番手レッドブルのウェバー、4番手マクラーレンのハミルトン、5番手ルノーのクビサ、6番手レッドブルのベッテル、7番手メルセデスGPのシューマッハでここまでがすべて1分14秒台のタイムを記録した。
以下、8番手リウッツィ(フォース・インディア)、9番手バリチェッロ(ウィリアムズ)、そして10番手がバトン(マクラーレン)でここまでがQ3進出を決めた。

11番手はヒュルケンバーグ(ウィリアムズ)、12番手スーティル(フォース・インディア)、13番手ブエミ(トロ・ロッソ)、14番手ペトロフ(ルノー)、15番手デ・ラ・ロサ(ザウバー)、16番手小林可夢偉(ザウバー)、17番手がアルグエルスアリ(トロ・ロッソ)だった。
なおルノーのペトロフはセッション終盤、タイヤバリアにクラッシュしている。

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予選Q1、ザウバー勢突破 アロンソは走れず

モナコGPの予選Q1が終了。
午前に行われたフリー走行でクラッシュしたフェラーリのアロンソはダメージが思いの外大きくモノコックまで及んでいた模様で、結局予選セッションを走ることはできなかった。

しかし僚友マッサがこの予選Q1でトップタイム、まだプライムタイヤだがただ一人ベストタイムを1分14秒台に入れた。
2番手ウェバー(レッドブル)、3番手クビサ(ルノー)、4番手ベッテル(レッドブル)、5番手ロズベルグ(メルセデスGP)、6-7番手にフォース・インディアのリウッツィ&スーティル、8番手ペトロフ(ルノー)、9番手バリチェッロ(ウィリアムズ)、10番手がバトン(マクラーレン)だった。

ザウバー勢はデ・ラ・ロサが13番手、小林可夢偉は辛くも17番手でQ2進出を決めた。
ここで脱落したのはコバライネン&トゥルーリ(ロータス)、グロック&ディ・グラッシ(ヴァージン)、セナ&チャンドク(ヒスパニア)、そしてアロンソ(フェラーリ)の7台となった。

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フリー走行3回目はクビサ(ルノー)がトップタイム!

Robert Kubica (C)Renault F1
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注目の公式予選を前に、2010年モナコGP最後のフリー走行が行われた。
たいへんな混雑の中、このセッションでトップタイムを記録したのはルノー・チームのロバート・クビサで、早くも1'14.806という好タイムをマークしてみせた。

2番手にはフェラーリのマッサで、クビサとは0.046秒差。
しかし僚友のアロンソのほうは、1時間のセッションが約20分過ぎたところで、この段階でトップタイムをマークしていたもののカジノでガードレールにクラッシュしている。
3番手はレッドブルのウェバー、4番手マクラーレンのハミルトン、5番手レッドブルのベッテル、6-7番手にメルセデスGPのシューマッハ&ロズベルグ、8番手トロ・ロッソのブエミ、9番手フォース・インディアのスーティル、そして10番手がマクラーレンのバトンだった。

ザウバー・チームの小林可夢偉は17番手、デ・ラ・ロサは18番手と、予選でQ2へ進出できるか微妙なポジション。
タイムが注目されたヒスパニア勢は、セナがトップから4.914秒差の22番手、チャンドクのほうは4.975秒差の23位と健闘(?)した。
なおヴァージンのグロックはセッション早々にマシントラブルでストップしている。

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来シーズン、規則変更でF1は2秒遅くなる?

毎年レギュレーション変更を繰り返すF1だが、来シーズンは現行のものからFダクトの禁止やWディフューザーの禁止などが予定されている。
Christian Horner (C)RedBull Racing
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これについてレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、「思えばF1にWディフューザー・システムが初めて導入されたのはちょうど1年前のこのモナコGPだった。
その後の開発の進捗ぶりを考えれば、まさに隔世の感があるね。
もし禁止されればおそらく2011年のF1は約2秒もラップタイムが遅くなるんじゃないかな。
それでもこのF1エンジニアという人種は、また新たな機構を考え出すに違いないけどね」と、語っている。

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ザウバー、『エミール・フライ』とスポンサー契約

『Emil-Frey』/Sauber (C)Sauber Motorsport AG
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今週、ザウバー・チームはスイスの自動車デーラー大手である『エミール・フライAG』とスポンサー契約を結んだことを明らかにした。
契約は3年間で、今週のモナコGPからさっそく同チームのマシン『C29』の両サイドに同社のロゴが掲出されている。

実はエミール・フライとの契約は今回が初めてではなく、過去1997年から9年間に渡ってもスポンサーを務めていて、これが2度目のパートナーシップということになる。

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マクラーレン、フライ氏(チーフ・エンジニア)離脱発表

McLaren Technology Center (C)McLaren Group
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マクラーレン・チームは、1993年シーズンから18年の長きに渡り同チームで働いてきたパット・フライ氏(現チーフ・エンジニア)がこのほど離脱したことを明らかにした。

これについて同チームのマーティン・ウィットマーシュ代表は、「彼は多年に渡りわがチームに貢献してきたが、しばらく休憩を取ることが彼にとってもまたチームにとっても有用であるとの結論で合意した。
彼には今後も健康で活躍してもらいたいと願っている。
また、われわれも新たに同ポジションに就いた人間と共に活動を継続したい」と、語っている。

フライ氏が離脱に至った直接の原因は明確にされていないが、同氏がこれまでマシン開発に深く携わってきたことから直ちに他チームに移籍することはないものとみられる。

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罰金科せられていたバトン(マクラーレン)

Jenson Button (C)McLaren Group
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13日(木)行われたモナコGPのフリー走行で、マクラーレン・チームのジェンソン・バトンがピットレーン速度違反により罰金を科せられていたことがわかった。

罰金額は800ユーロ(約9万2千円)ということで、規則では速度オーバー1キロあたり200ユーロとなっていることからバトンがオーバーしたのは4キロほど(時速64キロ?)と推定される。

このセッション(1回目)、バトンは全体で8番手のタイムを記録している。

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2010/05/14

ベッテル(レッドブル)、「もうブレーキ心配してない」

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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先週の前戦スペインGPでは、レース終盤ブレーキトラブルに見舞われペースダウンを余儀なくされたレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルだが、今週のモナコGPでは心配していないと宣言した。

「まだ完全に原因が究明されたかは別としても、何が起こったのかはほぼ理解できたということだよ。
だから今週は同じ問題が再発しないように予防策が採られているんだ。
おそらくもう心配する必要はないと僕は考えているね」と、ベッテル。

今シーズン、これまでの5戦で実に3回のポールポジションを獲得(他は2位と3位)するスピードをみせながら、しばしばマシントラブルに泣くベッテルの優勝はマレーシアGPでの一度だけに留まっている。

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セナ(ヒスパニア)、「マシン固有の問題がある」

Bruno Senna (C)Hispania Racing F1 Team
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13日行われたモナコGPのフリー走行で、1回目こそトップから5.761秒遅れで僚友チャンドクを上回ったHRT(ヒスパニア・レーシング)のブルーノ・セナだったが、午後の2回目はマシントラブルもありアロンソとのタイム差実に7.244秒という大きなタイムで最下位に終わった。

これについてセナは、「これは先週のスペインから感じていたんだけど、何かマシンの後部に問題があるのは確実だね。
それがここではさらに影響を大きくしているんだよ。
ただ残念ながら、チームはまだそれが何であるのか究明できていないんだ……」と、こぼした。

かつてこのモンテカルロの難コースを幾度となく制したアイルトン・セナの甥でもあるブルーノの名誉のため付け加えるならば、彼もGP2シリーズ時代、ここで行われたレースで優勝した実績を持っている。

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小林可夢偉(ザウバー)、「グリップ不足の解消を目指す」

小林 可夢偉 (C)BMW Sauber F1
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初めてのモナコGPフリー走行セッションを、1回目18番手、2回目を17番手で終えたザウバー・チームの小林可夢偉(23歳)は、「グリップ不足の解消を目指す」と語っている。

「事前に予想した通り、ここはほんとうにドライブが難しいコースだね。
マシンは最初からある程度のセットアップはできていたと思うけれど、でもグリップ不足でとりわけ低速コーナーでは苦労した。
プール前で縁石に乗り上げてクラッシュしたのもそのせいだけど、これからもっとセットアップを詰める必要がある」

また同チームのジェームズ・キー/テクニカル・ディレクターは、「このモナコはいつも路面のグリップ不足で始まるが、それは今回もみな同じこと。
それでも午後のセッションではだいぶ良くなって、オブション・タイヤのテストも行うことができた。
いまのところ、レースペースはかなりいいと思われるが、ここでは肝心な予選でのペース改善に向けて明日われわれがしなければならない仕事は多い」と、語った。

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シューマッハ(メルセデスGP)、予選での混乱懸念

Michael Schumacher (C)Mercedes Motorsports
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故アイルトン・セナの6勝に次ぐ現役最多のモナコGP5勝を誇り、かつて『モナコ・マイスター』の異名も聞かれたメルセデスGPのミハエル・シューマッハが、今年の台数の多さに懸念を示している。

「僕も予選の分割案には賛成していたんだけどね、却下されたのは残念だ。
今日のフリー走行セッションの最後をみてもわかるだろう。
この狭いコースに24台は多すぎるし、何よりトップと下位チームとではタイム差がありすぎるんだ。
こんな状態で全車が走る予選Q1は、きっとえらいことになるね。
心配しているよ」

カーブがきついモンテカルロのコースに、再びショートホイールベース車に戻したとされるシューマッハは、初日僚友ロズベルグに先を越されている。

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2010/05/13

フリー走行2回目もアロンソ(フェラーリ)が最速記録

モナコGPフリー走行初日は、終盤小雨に見舞われた午後のセッションも跳ね馬マシンを駆ったフェルナンド・アロンソがトップタイムを記録して終えた。
アロンソのタイムはこのセッションただ一人1分14秒台に入れる1'14.904というものだったが、2番手につけたメルセデスGPのロズベルグとは0.109秒という僅差だった。

3番手は午前のセッションで2番手だったレッドブルのベッテル、4番手フェラーリのマッサ、以下5番手シューマッハ(メルセデスGP)、6番手クビサ(ルノー)、7番手ハミルトン(マクラーレン)、8番手スーティル(フォース・インディア)、9番手バトン(マクラーレン)、そして10番手がウェバー(レッドブル)だった。

ザウバー・チームはデ・ラ・ロサが16番手、小林可夢偉はこれに次ぐ17番手で、両者のタイム差は0.219秒。
なお最下位はヒスパニアのセナで、トップのアロンソとの差は実に7.244秒、パーセントでは109.6%というもので、昔の足切りタイムである110%にギリギリというものだった。

モナコGPフリー走行2回目の結果はこちら
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モナコGP、フリー走行1回目はアロンソがトップ

フェルナンド・アロンソ (C)Ferrari S.p.A
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モナコGP木曜日のフリー走行1回目は、曇り時々雨の天気予報に反して晴天のもと行われ、フェラーリのフェルナンド・アロンソが唯一1分15秒台のタイムでトップとなった。

2番手にレッドブルのセバスチャン・ベッテル、3番手にルノーのロバート・クビサ、マーク・ウェバー、フェリッペ・マッサが続き、ミハエル・シューマッハが今回もニコ・ロズベルグを凌ぐタイムで6番手につけた。ロズベルグはセッション半ばまでコースインできず11番手に留まった。

出場台数の増加で心配されたトラフィックは、フリー走行1回目ではそれほどの問題とはならなかったが、ヒスパニアのカルム・チャンドックがマスネでバリアにクラッシュして6ラップのみで走行を終えた。終盤にはザウバーの小林 可夢偉がプール前で縁石に乗り上げてマシン左リアをバリアにヒット、セッションはイエローとなりそのまま終了となった。結局、小林はチームメイトのデ・ラ・ロサに次ぐ18番手となった。

19番手にはヴァージン、ティモ・グロックが新規参入チームの最上位。トップのアロンソと最下位のチャンドックとは6秒近くの差がついている。

モナコGPフリー走行1回目の結果はこちら

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モナコGPのレーススチュワードにはデイモン・ヒル氏

D.Hill & J.Stewart (C)Williams F1
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今週のモナコGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)には、1996年のF1チャンピオンであるデイモン・ヒル氏(49歳:イギリス)が就くことがわかった。

1992年シーズン途中、当時のブラバムからF1デビューを果たしたヒルは、その後ウィリアムズ、アロウズ、ジョーダンに所属。
モナコGPでは1993年と1995年(いずれもウィリアムズ)に2位でフィニッシュ。
1993年のウィナーは故アイルトン・セナ(マクラーレン)、また1995年はミハエル・シューマッハ(ベネトン)だった。

今年ここまでの5戦はアラン・プロスト、トム・クリステンセン、ジョニー・ハーバート、アレクサンドル・ブルツ、デレック・ワーウィックらが同ポジションに就いている。

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モナコGP、決勝日はドライ

Monaco Scene (C)Force India F1
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今週モナコGPが行われるモンテカルロの天気は、土曜日までは不安定なもののどうやら決勝レースが行われる日曜日は気温こそ低いものの雨の心配はないようだ。
ただ、前週のスペインGPでは地元バルセロナの気象台が雨の予報を出していたもののセッションはすべてドライで行われ、予報の信頼を欠いてしまっている。

期 日 種 目 気 候 気 温 湿 度
5月13日(木) フリー走行 曇り時々雨 10-16度 81%
5月15日(土) 公式予選 晴れ一時雨 10-18度 65%
5月16日(日) 決勝レース 晴れ時々曇り 12-20度 50%

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ルノー・チームは『トリナ・ソーラー』とスポンサー契約

Renault『R30』(C)Renault F1 UK
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ルノー・チームも新たなスポンサー契約を結んだことを12日(水)明らかにした。
こちらは中国に本拠を置く太陽光発電・ソーラーパネル製作会社の大手『トリナ・ソーラー』で、母国ではサンテックパワーに次ぐ2番手の規模。
すでに日本にも進出していることで知られる。

こちらも今週のモナコGPから同チームのマシン『R30』のフロント部に同社のロゴが掲出される。

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メルセデスGP『ドイチェポスト』とスポンサー契約

Jean Alesi/2001 Japanese GP (C)Ex.Jordan GP
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12日(水)、モナコGPが開催されるモンテカルロで、メルセデスGPはドイツの物流大手『ドイチェポスト』とスポンサー契約を結んだことを発表した。
これにより、今週のモナコGPから同チームのマシン『MGP-W01』の車体とフロントウィング部に同社のアイコンである『ポスト・ホーン』が掲出される予定。

同社経営委員会のメンバーであるユルゲン・ゲルデス氏は今回の提携について、「われわれ企業の目指す方向に、メルセデスGPとのパートナーシップは完璧なマッチングだといえる」と、これを歓迎するコメントを明らかにした。

黄色がコーポレイテッドカラーのドイチェポスト(傘下のDHL)はかつてジョーダン・チームの主要スポンサーを務めたことでF1界でも馴染みが深い。

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2010/05/12

「モナコでのスピード差は危険」と、ハミルトン指摘

2009 Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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今週F1はいよいよモナコGPを迎えるが、マクラーレン・チームのルイス・ハミルトンはここでの危険性を次のように訴えている。

「知られているように、今年のF1マシンにはスピード差がありすぎるんだ。
今回のスペインGPで、僕が何回バックマーカー(周回遅れ)を抜かなければならなかったか知ってるかい。
このレースで僕はディ・グラッシ(ヴァージン)を実に4回もオーバーテイクしたんだよ。
彼がそこで何をしていたかは知らないよ。
でもこんなにスピードに差があることなんて、F1を始めてから初めてのこと。
もちろんこれは決して安全なことじゃないんだよ。
ましてやはるかにコースが狭いモンテカルロでは、ひどいことになるのは必至だろうね」

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ハミルトン(マクラーレン)のアクシデント、タイヤは無実

McLaren『MP4-25』(C)McLaren Group
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スペインGP決勝レース終盤に起きたルイス・ハミルトンのアクシデントについて、マクラーレン・チームは「原因はホイールリムにあった」との見解をまとめた。

左フロントタイヤが突然ブローしたこのアクシデントについては、当初タイヤ自体がバーストしたとも推定されたが、チームはタイヤ供給者であるブリヂストンと共にイギリスのテクノロジー・センターで分析した結果、上記原因を特定したとのこと。

ただリムが損傷した原因が部品自体にあったとは考えにくく、ホイールナットが緩んでいたのか、あるいは他にもこのレースで多発した小石によるものなのかは現時点でわかっていないという。

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モナコGP、今回の予選は結局従前通りの方式で

Monaco GP Image (C)Redbull Racing
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今シーズン、参加台数が大幅に増加したことにより、一部チームから公式予選を2グループに分けるなどの改革案が出されたが、結局これが採用されることはなく、従前通りの方式で行われることが確定した。

HRT(ヒスパニア・レーシング)から提案されたという改革案については、FIA(国際自動車連盟)のチャーリー・ホワイティング/レースディレクターも安全面から賛意を示していたと伝えられたが、一部のチームから「この段階でレギュレーションを変更することには納得できない」という強い反対意見が出され、結局F1チーム全体としてまとまることができなかったもの。

昨年20台で行われたモナコGP公式予選、今年は全24台で争われることになる。

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ブリヂストン、チーム側の残留要望を本社に伝達

Bridgestone Tyre (C)Panasonic Toyota Racing
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F1チームの集まりであるFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)がブリヂストンに対し2011年以降もF1残留を要請したとのニュースが流れたが、現場の部隊ではこうしたチーム側の意向を日本の本社に伝えた模様だ。

同社のモータースポーツ部門を束ねる安川ひろし/推進室長は、「われわれは各レース毎に毎回詳細なレポートを本社に送っているが、今回のこうしたチーム側の要請についてもそのまま日本に伝達することになる。
ただもちろん決定を下すのは本社の取締役会であって、われわれではない。
現時点においては、残念ながら今年いっぱいでF1から撤退するという方針は変わっていない」と、語っている。

いずれの結論になるにせよ、FIA(国際自動車連盟)が最終判断を下すまでにもう時間的な余裕はなくなってきている。

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2010/05/11

3位フィニッシュのベッテル、「リタイヤ勧告されてた」

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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今季2勝目こさならなかったものの、スペインGPではみごと3位表彰台をゲットしたレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルだったが、レース中ピットからはリタイヤを勧告されていたことを独『アウトモーター・ウント・スポルト』誌の取材で答えた。

「早くからブレーキに問題があることはわかっていたんだけれど、ピットストップを終えたあと状況を判断したチームからは無線で「リタイヤすべき」と言われたんだ。
なぜならそのまま走っていても決して良くはならないし、万一ブレーキが突然破損したら大きなアクシデントにもなりかねないからね。
それで僕はスピードを落としながら、絶対に走れないのか、せめてポイント獲得はできないのか、尋ねたんだ。
それに対して答えはなかったけれど、僕は自分で走り続けることを選択した。
バランスを大きくリヤに移して、そしてなんとかチェッカーフラッグを受けることができたんだ。
それにしてもピットウォールの彼らは、通過する度に心配そうな顔をしていたね」

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バトン(マクラーレン)、「退屈でつまらないレースだった」

Jenson Button (C)McLaren Group
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9日行われたスペインGP決勝レースを5位でフィニッシュしたマクラーレン・チームのジェンソン・バトンだったが、レース後は「つまらないレースだった」と語っている。

このレース、ピットストップを終えた19周目にミハエル・シューマッハの後ろ5位につけたバトンは、しかしそのまま最終ラップまでオーバーテイクを果たすことなくメルセデスGPの後塵を拝したままゴールしている。

「このサーキットでオーバーテイクが難しいのはわかっているよ。
でも、彼の走りはまともじゃない。
僕が1コーナーで並び掛けると、無理矢理ラインをかぶせて邪魔をして来るんだ。
もしも僕がそこで減速しなかったなら、間違いなくアクシデントになっていた筈だ。
しかもそれが最後まで繰り返されたんだよ。
結局僕はこのレース、最後まで銀色マシンのお尻を見続けていただけだったよ。
あれが偉大な元チャンピオンのやることだとは到底思えないな」と、バトンは吐き捨てた。

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シューマッハ、「モナコGPは旧型マシンがいい」

Monaco GP Image (C)Ferrari S.p.A
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開幕から苦戦が続いたものの、今回のスペインGPから改良型マシン『MGP-W01改』を投入、その甲斐あってか終始チームメイトを圧倒、決勝レースでも今季最高位となる4位入賞を果たしたメルセデスGPのミハエル・シューマッハ(41歳:ドイツ)だが、今週のモナコGPでは再び以前のマシンに戻すようだ。

というのも、モナコGPの行われるモンテカルロのコースは衆知のように低速できついコーナーが続くので有名。
改良型のマシンは従前のものよりホイールベースを伸ばして挙動を安定させたとみられているが、今回は高速コーナーの安定よりもきついカーブでの回頭性を優先させた形だ。

なおかつて「モナコ・マイスター」と呼ばれたシューマッハは通算5勝を記録、これは故アイルトン・セナの6勝に続くものだ。

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ハミルトン(マクラーレン)のアクシデントの原因は?

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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スペインGP決勝で、表彰台を目前にしながら突然のアクシデントに見舞われたルイス・ハミルトンのマシンについて、マクラーレンの関係者は左フロントに装着されたタイヤ自体にあったのでは、との見解を強めているようだ。

これについて当のハミルトン自身も、タイヤブローによって僕の戦いが終わった、とレース後語っている。

しかしチームではまだ原因は特定されていないとして、安易な想像で語らないよう関係者を戒めた。
今回破損した部分はすべて通称「パラゴン」と呼ばれるイギリスにあるチームのテクノロジー・センターに送られ、正確な事故原因を究明するとしている。

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2010/05/10

FOTA、2011年は『Fダクト禁止』で合意

McLaren F-Duct (C)McLaren Group
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今シーズン、マクラーレン・チームが先鞭を付け、その後フェラーリら多くのチームが採用に踏み切っているとされるいわゆる『Fダクト・システム』について、バルセロナで会合を持ったFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)は、2011年シーズンはこれを禁止することで合意したことを発表した。

これは、リヤのエンジンカウル内にエアを通し、ドライバーがコクピット内でダクトをコントロールすることによりリヤウィングのドラッグ(抵抗)を減少させる装置。
スペインGPでもアロンソ(フェラーリ)が左手でダクトを塞ぐ行為が国際映像を通じて世界に配信された。

これまでのところ、マクラーレンの他には上記フェラーリをはじめ、メルセデスGP、ウィリアムズ、そしてザウバーらが採用しているとみられている。

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グロージャン(前ルノー)、ザウバーのシート窺う?

Romain Grosjean (C)Renault F1 UK
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前ルノー・チームのドライバーであるロマン・グロージャン(24歳:フランス)が、どうやらザウバー・チームのシートを窺っているようだ。

バルセロナのパドックでペーター・ザウバー代表と話しているところを目撃されたグロージャンは、「僕の一番のプライオリティはF1に復帰すること」とし、今週末モナコGPが行われるモンテカルロにも再度交渉のため赴く意向を明らかにした。

昨シーズン、中途放出されたネルソン・アンジェロ・ピケの後継としてヨーロッパGPでF1デビューを果たしたグロージャンは、アロンソの同僚として最終戦アブダビGPまで7戦に出走したが、入賞はならなかった。
今シーズン、ルノー・チームがクビサ&ペトロフを起用したことからF1のシートを失っていたもの。

またグロージャン自身はフランス国籍で登録されているが、スイス国籍も有していてペーター・ザウバー代表とは近しい関係とも言える。

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今季初完走の小林可夢偉(ザウバー)、「うまくいかなかった」

小林 可夢偉 (C)BMW Sauber F1
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今季2度目となるトップ10グリッドからのスタートでポイント獲得を目指した小林可夢偉だったが、残念ながらオープニングラップでクビサ(ルノー)に充てられてコースオフ。
結局序盤の後れを取り戻すことができないまま12位でチェッカーフラッグを受けた。

「スタートはうまくいったんだけれど、3コーナーでクビサにぶつけられてしまったんだ。
やっとコースに戻った時には15今で順位を落としていて、今度は同じルノーのペトロフに詰まってしまい、ポジションを上げることができなかった。
ここはオーバーテイクがほんとうに難しいコースだからね。
それでも今年初めて完走することはできたので、希望はみえてきたよ」と、可夢偉。

またペーター・ザウバー代表は、「スペインGP前のインターバルでマシンを改良し、どちらもポイントが獲得できるポジションからスタートしたのだから、この結果は残念だ。
カムイもデ・ラ・ロサも他車にぶつけられてしまったんだからね。
それでもカムイが完走してくれたことはわれわれにとって重要な希望になったよ」と、語った。

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FOTA、ブリヂストンに来季もF1残留要請か

Bridgestone Tyre (C)Panasonic Toyota Racing
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現在のF1単独サプライヤーであるブリヂストンタイヤは、すでに今季限りでの撤退を表明しているが、その後継となるタイヤメーカーについては依然として定まらないままだ。

こうした中、F1チームの集まりであるFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)のマーティン・ウィットマーシュ会長(マクラーレン・チーム代表)が、ブリヂストンに対し引き留めの交渉を始めた模様だ。

スペインGPが行われたバルセロナ・サーキットの会場ではウィットマーシュ氏がブリヂストンの首脳と会談しているところが目撃されていて、同氏も「F1で確固たる実績を持つブリヂストンが継続してくれるのがわれわれチームにとっては最も望ましい」と、意向を隠さないでいるという。

後継については当初クムホなど韓国メーカーが名乗りを挙げた他、ピレリやエイボンなど実績あるメーカーも候補に上がっているが、FIAの最有力は最近まで供給していたミシュランとみられている。

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ブリヂストン スペインGP決勝レースの模様

Mark Webber (C)Redbull Racing
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2010 FIA Formula One World Championship 第5戦 スペインGP
2010年F1世界選手権 スペインGP 決勝
開催場所:バルセロナ 開催日:5月7日~5月9日

スペインGP決勝は、マーク・ウェバー選手(レッドブル・レーシング)が今季初の優勝を飾った。
2位に入った地元スペインのヒーロー、フェルナンド・アロンソ選手(スクーデリア・フェラーリ・マルボロ)との差は24秒だった。

ウェバー選手はソフト?ハードのタイヤ戦略でスタートからフィニッシュまで一度もトップを譲らない完璧な勝利だった。
アロンソ選手も同じタイヤ戦略だった。ベッテル選手は2回のピットストップを行い、ソフト?ハード?ソフトを使って3位でフィニッシュした。
ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトン選手が、59周目にハード・タイヤで1分24秒357のレースの最速ラップタイムを記録した。

安川ひろし (株)ブリヂストン モータースポーツ推進室長
「今季初優勝のマーク・ウェバー選手にお祝いを申し上げます。
ここスペインの素晴らしい観客に見守られる中、彼の勝利でヨーロッパラウンドは幕を開ける事になりました。
フェラーリから出走する初のスペインGPで表彰台に立つことができたフェルナンド・アロンソ選手にとっても、今日は最高の日になりました。
ブリヂストンにとっても、非常に素晴らしい週末でした。
ヨーロッパ諸国からの多数のゲストに加え、アメリカやブラジルからもゲストを迎えたことは、F1がビジネスツールとして大きな役割を担っていることの証明と言えるでしょう。
われわれの販売会社はF1活動の支援を続け、われわれのビジネスにおけるF1の重要性を証明しています。
この素晴らしいスポーツを支援してくださる全てのチームに誇りを感じています。
ここからモナコに直接向かいますが、次も素晴らしいレースになると思うので楽しみです」

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部フェロー
「今日はピットストップのタイミングが重要な興味深いレースでした。これは、ルイス・ハミルトン、ミハエル・シューマッハ両選手が、ピットストップを通してポジションを上げたことでも分かります。マーク・ウェバー選手は最高のパフォーマンスを見せました。ここでは、レッドブルが2種類のコンパウンドに適したとても良いセットアップをしていました。今日はハードもソフト・コンパウンドも高い性能を発揮しましたし、金曜日の夜とは異なり、昨夜は雨が降らなかったため、路面コンディションもどんどん向上していきました。ハード・コンパウンドは一度温まると非常に安定したパフォーマンスを見せ、レース終盤の燃料が軽い時に記録されたレースの最速ラップタイムでもこのタイヤが使われていました。ソフト・コンパウンドはすぐに良いラップタイムを記録し、一般的に見られるよりも長い第1スティントを今日は走ることが可能でした。ルイス・ハミルトン選手に起こったアクシデントを解明するためにマクラーレンと協力して調査中ですが、現状ではタイヤの問題が原因ではないと思います」


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2010/05/09

スペインGP、ウェバー(レッドブル)が今季初優勝遂げる

Mark Webber (C)Redbull Racing
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終始ドライコンディションで行われたスペインGP決勝レースは、ポールポジションからスタートしたレッドブル・レーシングのマーク・ウェバーがそのまま逃げ切り今季初勝利、昨年のブラジルGP以来となる自身通算3度目の優勝を遂げた。
スペインGPはこれで10年連続ポールシッターが制したことになる。

2位には土壇場でポジションを上げたフェラーリのアロンソが入り、地元スペインの大観衆から大きな声援を受けた。
3位は途中ブレーキトラブルとみられる原因からスローダウンしたレッドブルのベッテルがなんとか表彰台をものにした。

次いで4位シューマッハ(メルセデスGP)、5位バトン(マクラーレン)、6位マッサ(フェラーリ)、7位スーティル(フォース・インディア)、8位クビサ(ルノー)、9位バリチェッロ(ウィリアムズ)、そして10位がアルグエルスアリ(トロ・ロッソ)でここまでがポイント獲得となった。

以下、11位ペトロフ(ルノー)、12位小林可夢偉(ザウバー)、13位ロズベルグ(メルセデスGP)、14位ハミルトン(マクラーレン)、15位リウッツィ(フォース・インディア)、16位ヒュルケンバーグ(ウィリアムズ)、17位トゥルーリ(ロータス)、18位グロック(ヴァージン)、そして19位がディ・グラッシ(ヴァージン)でここまでが完走。

10番手からスタートした小林可夢偉はオープニングラップでクビサに押し出されて大きく順位を落とし、初のポイント獲得はならなかった。
またハミルトン(マクラーレン)はフィニッシュまであと1周というところで突然左前輪がバースト、コントロールを失ってタイヤバリアにクラッシュしてレースを終えている。

スペインGP決勝レースの結果はこちら
スペインGP画像はこちら

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シューマッハ(メルセデスGP)、「改善マシンに満足」

Michael Schumacher (C)Mercedes Motorsports
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8日(土)行われたスペインGP公式予選で、今季自身最高位となる6番グリッドをゲットしたメルセデスGPのミハエル・シューマッハ(41歳:ドイツ)は、このインターバルにチームが施したマシンの改善に満足の意を表した。

「今週は実に気分良くマシンに乗れているんだ。
もちろん僕らが全体でどのような位置にいるかというのは別問題だけれど、少なくとも僕個人としてはとても進歩したという感じだね。
乗っていてとても挙動が安定したのが感じられる。
この数週間に頑張ってくれたチームのみんなにほんと感謝しているよ」

得たのは3列目のグリッドとはいえ、これまでの5戦を通じ、シューマッハが僚友ニコ・ロズベルグより予選で前に出たのは初めての「快挙」ということになる。

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小林可夢偉(ザウバー)、「とにかく完走さえすれば……」

小林 可夢偉 (C)BMW Sauber F1
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苦闘が続いた遠征4戦を終え、心機一転巻き返しを図りたいザウバー・チームの小林可夢偉は、ヨーロッパ・ラウンドの幕開けとなるスペインGPの公式予選で、みごと今季2度目となる最終予選進出のパフォーマンスをみせた。

「このわずかなインターバルで、チームはとてもいい仕事をしてくれたね。
エアロダイナミックスも改善されたし、エンジン関連の不安もある程度取り除かれたと思う。
だから午前に行われたフリー走行でのペースで、今回はQ3まで行けるんじゃないかという手応えはあったんだ。
目標よりも、いまはとにかくレースを完走したい、ということだけ。
そうすれば結果は自ずと付いてくる筈だからね」と、可夢偉。

このパフォーマンスに、ペーター・ザウバー代表も、「これまで後れを取っていたわれわれがグリッドを前に進めるには、これまでの2倍のステップを前進しなければならなかったなぜなら他のチームだって一様に進化を続けているんだからね。
そうした意味で、今日の可夢偉やチーム全員が果たした仕事ぶりに私は最大限の賛辞を贈りたいよ」と、笑顔をみせた。

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ブリヂストン スペインGP公式予選の模様

Mark Webber (C)Redbull Racing
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2010 FIA Formula One World Championship 第5戦 スペインGP [予選]
2010年F1世界選手権 スペインGP 予選
開催場所:バルセロナ 開催日:5月7日~5月9日

スペインGP予選は、ブリヂストンのソフト・コンパウンドを装着したレッドブル・レーシングのマーク・ウェバー選手が、1分19秒995という記録的なタイムでポールポジションを獲得した。

2位はチームメイトのセバスチャン・ベッテル選手、3位はボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトン選手。
午前のプラクティス・セッションでは、ベッテル選手がソフト・コンパウンドで1分20秒528の最速ラップタイムを記録した。

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部フェローとのQ&A

今日の走行のポイントを教えて下さい。
「昨夜はかなり雨が降り、今日のサーキットは風も強かったため、通常見られるような前日からのタイムの伸びはあまり見られませんでした。
雨で路面のラバーがかなり流れ落ちており、風の影響もあったため、チームやドライバーにとってはチャレンジングな1日だったと思います」

明日のレースではどのようなタイヤ戦略が考えられますか?
「トップ10のドライバー全員がソフト・コンパウンドでスタートしますが、重い燃料でこのタイヤをマネージする、というのが難しい点でしょう。
最初は左フロント・タイヤのグレイニングに注意が必要ですし、その後レースが進むにつれ、リヤのトラクションに気を付けなければなりません。
ピットストップ戦略はリヤ・タイヤの性能の落ち方によって大きく左右されますので、明日のレースではどのようなアプローチが見られるかが興味深い点です。
今日の走行でも、激しくプッシュし過ぎるとリヤのトラクションの低下が早くなると感じたドライバーがいました」

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『危険行為』でフェラーリに2万ドルの罰金

Fernando Alonso (C)Ferrari S.p.A
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8日(土)行われた公式予選中に危険な行為があったとして、スペインGPのレーススチュワード(競技審査委員)がフェラーリ・チームに対して2万ドル(約183万円)の罰金を科したことが明らかとなった。

これは、同チームのアロンソがピット前の作業部分から戻ろうとした際に、走行ラインを走行中だったメルセデスGPのニコ・ロズベルグの直前に割り込む形となり、危うく大惨事になりかねない事件を起こしたため。
幸いロズベルグがすんでのところで急停止しアロンソをかわしたため惨事を免れたが、ロズベルグは「周辺にはたくさんのカメラマンもいて、もしぶつかっていたら彼らの多くを巻き込んでいた筈」と、状況を説明した。

なお罰金はアロンソを誘導したチームに対してのもので、アロンソ自身にペナルティ等は科せられなかった。

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2010/05/08

スペインGPポールはウェバー(レッドブル)の手に

Mark Webber (C)Redbull Racing
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終始レッドブル勢の争いが続けられたスペインGPのポールポジションは、結局マーク・ウェバーがただ一人1分19秒台に入れるタイムで獲得。
ウェバーのポールポジションは通算3回目、今季マレーシアGPに続く2回目となる。
またレッドブル勢のフロントロウ独占も今季3度目の快挙だ。

3番手にはマクラーレンのハミルトン、4番手フェラーリのアロンソ、5番手マクラーレンのバトン、6番手メルセデスGPのシューマッハ、7番手ルノーのクビサ、8番手メルセデスGPのロズベルグ、9番名手フェラーリのマッサ、そして10番手がザウバーの小林可夢偉というトップ10結果となった。
なおシューマッハが僚友のロズベルグ(メルセデスGP)の10台予選で上回ったのは今季初、小林可夢偉がデ・ラ・ロサを上回ったのは今季5戦で3回目ということになる。

スペインGP公式予選の結果はこちら
スペインGP画像はこちら

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小林可夢偉(ザウバー)、最終予選進出果たす!

予選Q2も再びレッドブルのウェバー&ベッテルがトップタイムを記録。
同様に3-4番手はここでもマクラーレン勢のハミルトン&バトン。
5番手アロンソ(フェラーリ)、6番手シューマッハ(メルセデスGP)、7番手クビサ(ルノー)、8番手小林可夢偉(ザウバー)、9番手マッサ(フェラーリ)、そして10番手ロズベルグ(メルセデスGP)の10台がQ3への進出を決めた。
小林可夢偉のQ3進出はマレーシアGPに続き今季2度目になるが、前回はウェットだったのでドライでの進出は今季初ということになる。

ここで脱落したのはスーティル(フォース・インディア)、デ・ラ・ロサ(ザウバー)、ヒュルケンバーグ(ウィリアムズ)、ペトロフ(ルノー)、ブエミ(トロ・ロッソ)、アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)、そしてリウッツィ(フォース・インディア)の7台となった。

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予選Q1でバリチェッロ脱落、ザウバーは突破

スペインGPの予選Q1が終了。
ここでもレッドブル1-2タイムを記録したが、トップはウェバーのほうだった。
2番手ベッテル、3-4番手にハミルトン&バトンのマクラーレン勢、5番手アロンソ(フェラーリ)、6番手デ・ラ・ロサ(ザウバー)、7番手ロズベルグ(メルセデスGP)、8番手クビサ(ルノー)、9番手シューマッハ(メルセデスGP)、10番手はマッサ(フェラーリ)だった。
上位チームはこのセッションではほとんどプライムタイヤだが、ザウバーはオブション・タイヤ。

ザウバーの小林可夢偉は11番手で通過。
16番手のペトロフはクラッシュしたフリー走行後にギヤボックスを交換しているために決勝レースでは5グリッド降格のペナルティを受ける。

ここで脱落したのはウィリアムズのバリチェッロ。
バリチェッロがQ1で敗退するのは今季初。
以下、トゥルーリ(ロータス)、コバライネン(ロータス)、グロック(ヴァージン)、ディ・グラッシ(ヴァージン)、チャンドク(ヒスパニア)、そしてセナ(ヒスパニア)の7台となった。

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スペインGPはフリー走行3回目もレッドブル勢が席巻

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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フリー走行3回目セッションが終了。
ここでもベッテル&ウェバーのレッドブル勢が1-2タイムでタイミングモニターの最上部を独占、そのスピードをみせつけた。
3-4番手はマクラーレンのハミルトン&バトンがつけたが、ベッテルとは0.7秒以上ものタイム差がある。

5番手にはメルセデスGPのシューマッハ、ここでも僚友ロズベルグ(7番手)を上回ってみせた。
6番手はマッサ(フェラーリ)、8番手アロンソ(フェラーリ)、9番手クビサ(ルノー)、10番手がスーティル(フォース・インディア)だったが、終盤ハイドロリック系のトラブルか、マシンをコースサイドに止めている。

またセッション中盤、路面に溜まった水に足を取られ、ザウバーの小林可夢偉、ルノーのペトロフが相次いでコースアウト。
小林のマシンは無事だったものの、ペトロフのほうはタイヤバリアに激しくクラッシュ、マシンを大破して赤旗中断の原因を作った。

スペインGPフリー走行3回目の結果はこちら
スペインGP画像はこちら

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クビサ、すでにフェラーリとの契約サイン?

R.Kubica/Trofeo Rorenzo Bandini (C)BMW Sauber F1
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スペインGPのパドックで、ロバート・クビサ(ルノー)がすでに来季フェラーリ・チームとの契約にサインしているのでは、との噂が流れて騒動になっている。

これは跳ね馬チームの地元イタリアの『トゥットスポルト』紙が報じたもので、それによればフェラーリ・チームは2011年の契約についてクビサとの間で7月15日を期限とするオブション契約を交わしていて、もしチーム側がこれを行使すれば、来シーズン同チームはクビサとアロンソというドライバー・ラインナップになるのだという。

ただチーム関係者によれば、クビサの起用よりもマッサとの契約継続のほうが現時点では有力ではないかとのことだ。

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ザウバーに2戦のみながら『バーガーキング』

BURGER KING (C)BMW Sauber F1
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開幕からスポンサー不足に悩むザウバー・チームに、2戦のみながら大手ファストフード・チェーンの『バーガーキング』との契約が合意された。

契約は同チームのペドロ・デ・ラ・ロサへの支援ということで、今回のスペインGPと、同じくスペインで行われるヨーロッパGP(バレンシア)との2戦契約。

これにより、真っ白が目立つザウバー・チームのマシンには同社のロゴがさっそく掲出されている。

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モナコGP、台数増加による予選方式を巡り紛糾

Monaco GP Image (C)Redbull Racing
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全部で20台で行われた昨年と異なり、今年は全24台の多きに渡って行われるモナコGPの公式予選について、混乱を防ぐ目的からグループ分けすべき、との要望がドライバーから挙がっている。

これは金曜日に行われたスペインGPでのドライバー・ブリーフィングの際に聞かれたものだが、遅いマシンとの混走を嫌がるランキング上位者からではなく、現在のところレースで最後尾を走ることが多いHRT(ヒスパニア・レーシング)のドライバーから聞かれたことは興味深い。

同チームのブルーノ・セナは、「少なくとも24台で争われる予選Q1については速いグループと遅いグループとに分けて行われるべきだと思うよ。
速いドライバーにとって僕らのような遅いマシンがいるのは迷惑だろうし、逆に僕らだって抜かれるのを気にしていては走りづらいのが明確だからね」と、語っている。

2006年のモナコGP予選ではシューマッハが故意(?)にストップして混乱を招きペナルティを科せられた経緯がある。

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シューマッハ、改良マシンの挙動に満足

Michael Schumacher (C)Mercedes Motorsports
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これまでマシンの不安定な挙動に悩まされていたメルセデスGPのミハエル・シューマッハ(41歳:ドイツ)だが、今回のスペインGPでは一転好調な走りをみせ、午前・午後ともに全体の3番手と僚友ロズベルグを上回ってみせた。

シューマッハは「今日のマシンの感触は悪くなかったね。
心配していた不安定な部分は感じられなくなったみたい。
明らかに戦闘力がアップしたと思う。
もちろん他のチームだって改善を図ってきている筈だから、単純に喜ぶことはできないけれどね。
これは、遠征4戦からのわずかなインターバルでファクトリーのみんなが頑張ってくれたお陰だよ」と、明るい表情をみせた。

シューマッハのほんとうのポジションがどの辺りに位置することになったのか、土曜日に行われる公式予選の結果が注目される。

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ミシュラン、「F1復帰には競争相手が必要」と主張

Michelin Tyre (C)Red Bull Racing
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今季限りでF1から撤退するブリヂストンタイヤの後継についてはだいぶ候補が絞られてきたと伝えられるが、中でその豊富な経験と実績からFIA(国際自動車連盟)が最も期待しているとされるミシュランは、「F1復帰には競争相手が必要」との見解をあらためて主張した。

これは英『ロイター』が伝えたもので、同社の首脳であるディディエ・マリトン執行役員が、「F1復帰する場合あくまでもそこには競争が必要である」、との見解を同社の株主総会で示したというもの。

F1でグッドイヤー、ブリヂストンに次ぐ勝利数を記録するミシュランは、以前撤退した際にも単独でのF1タイヤ供給には難色を示していた。

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2010/05/07

フリー走行2回目はレッドブル勢が1-2タイム

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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スペインGPフリー走行初日のフリー走行2回目セッションは、ベッテル&ウェバーのレッドブル勢による1-2タイムで終えた。
中でもベッテルは24人中ただ一人ベストタイムを1分19秒台に入れて気を吐いている。

メルセデスGPのシューマッハが午前に続いて3番手につけて存在感を示すと、以下、アロンソ(フェラーリ)、ハミルトン(マクラーレン)、クビサ(ルノー)、ロズベルグ(メルセデスGP)、マッサ(フェラーリ)、バトン(マクラーレン)、そしてスーティル(フォース・インディア)らがトップ10の顔ぶれを構成した。
午前のセッションをディ・レスタに譲ったスーティルは午後だけの走行で好タイムを記録している。

トラブルの修復なったザウバーのデ・ラ・ロサは11番手、僚友の小林可夢偉は13番手。
またウィリアムズのヒュルケンバーグはスピンからコントロールを失ってコース反対側のタイヤバリアに激しくクラッシュ、赤旗中断の原因を作り、7ラップを周回しただけでセッションを終えた(18番手)。

スペインGPフリー走行2回目の結果はこちら
スペインGP画像はこちら

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フリー走行1回目はハミルトン最速、ザウバーに明暗

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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ヨーロッパ・ラウンドの幕開けとなるスペインGPのフリー走行がスタート。
雨も心配されたが、幸い1回目セッションは終始ドライコンディションのまま行われた。
ここでトップタイムをマークしたのは大幅にポールポジションを獲得ップしたと伝えられるマクラーレンのハミルトンで、これを裏付けるように2番手にも僚友のバトンが食い込んだ。

3番手にには常に注目を集めるメルセデスGPのシューマッハが、また4-5番手にはウェバー&ベッテルと大本命のレッドブル勢が続いた。
以下、ロズベルグ(メルセデスGP)、クビサ(ルノー)、アロンソ(フェラーリ)、ペトロフ(ルノー)、そして10番手にザウバーの小林可夢偉が位置した。
しかしチームメイトであるデ・ラ・ロサのほうはわずか3ラップしただけでギヤボックスとみられるマシントラブルに見舞われ、以降まったくこのセッションでちょっと走ることができなかった。

レギュラードライバーのスーティルに代わって走ったフォース・インディアのディ・レスタは13番手(リウッツィのほうは15番手)に、またチャンドクに代わったクリエンは22番手と、かろうじてセナよりは一つ前のポジションにつけた。
なおウィリアムズのヒュルケンバーグもエンジントラブルでストップしている。

スペインGPフリー走行1回目の結果はこちら
スペインGP画像はこちら

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2010 FIA F1世界選手権シリーズ第16戦 最新情報 Vol.1

2010japangp  2010年5月7日
鈴鹿サーキット・プレスリリース

■観戦チケット、5月16日(日)一般発売開始
5月16日(日)F1モナコグランプリ決勝当日の10:00から、いよいよ一般発売が開始されます。今年は券売初日の混雑緩和を目的に一般発売開始のタイミングを2回に分けて実施いたします。

■企画シート・チケットの詳細決定
小林可夢偉特別応援席グッズ、レディースシート特典、カメラマンシート特典&イベント、金曜日当日券料金詳細、車いす観戦エリア詳細が決定いたしました。

■VIPスイート・プレミアム、
フォーミュラワン パドッククラブTMのご案内
「VIPスイート」および「VIPテラス」からご観戦いただける「VIPスイート・プレミアム」および、「ピット上ラウンジ(ピットビル2階ホスピタリティラウンジ)」をご利用いただける「フォーミュラワン パドッククラブTM」をご紹介いたします。

■モビリティランド × ローソン プロジェクトのご紹介
スプーンコーナー入口のL席に設けられた「ローソンシート」の特典が決定。
また月刊ローソンチケットやローソンPOSレジ画面での情報掲載が決まりました。

■国土交通省・観光庁 観光資源のF1を応援
観光立国日本を目指し、国土交通省・観光庁が、日本の観光資源であるF1日本グランプリを応援いたします。
今回、前原誠司国土交通大臣、溝畑宏観光庁長官からコメントが届きました。

■F1ウィーク最新イベント情報
決勝レース後の西コースウォーク、決勝レース前に行われるレジェンドF1デモ走行など、F1ウィークに開催される魅力的なイベントが続々決定いたしました。

■予約駐車場のご案内
6月15日(火)より予約駐車場の第1次予約抽選受付を開始いたします。今回は正面駐車場の第7、第10駐車場(第2次予約抽選受付)に加え、第4、第5駐車場も予約駐車場として販売いたします。

■交通アクセスに関するご案内
円滑なご来場・ご帰宅を促進するために、鈴鹿F1活性化協議会が実施する2つのキャンペーンをご案内いたします。

※詳しい情報はこちらをご覧下さい。

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フェラーリ・チーム、疑惑の「バーコード」消去

Ferrari 『F10』(C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームのマシンが採用していたバーコード状のカラーリングについて、今日開幕するスペインGPでは消去されていることがわかった。

これは本来、タイトル・スポンサーである『マルボロ』のロゴが描かれる部分に、タバコ広告のできないグランプリで表記していたバーコードのような縦縞模様。
一部からこれがサブリミナル効果を狙ったものではないか、との疑惑が提起されていたものだ。

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トロ・ロッソに新スポンサー

STR Garage (C)Scuderia Toro Rosso
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スクーデリア・トロ・ロッソは、今週のスペインGPから新スポンサー『ザ・マネー・サービス・グループ』と契約したことを発表した。

同社はリヒテンシュタインに本拠を置く金融会社。
これにより、今後トロ・ロッソのマシンには同社のロゴであるドラゴンが描かれるということだ。

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スペインGPにも雨の予報

2009 Spain GP Image (C)Force India F1
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いよいよヨーロッパ・ラウンドの幕開けとなるスペインGPだが、地元バルセロナ気象台の予報によれば、3日間いずれにも雨の可能性があるということだ。

期 日 種 目 気 候 気 温 湿 度
5月07日(金) フリー走行 晴れ時々雨 10-18度 77%
5月08日(土) 公式予選 11-21度 77%
5月09日(日) 決勝レース 曇り一時雨 13-20度 79%

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ヒスパニア、金曜チャンドクの代わりにクリエン

Christian Klien Image (C)BMW Sauber F1
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HRT(ヒスパニア・レーシング)は、先日チーム加入を発表したばかりのリザーブ&テストドライバーであるクリスチャン・クリエン(27歳:オーストリア)が、7日(金)行われるスペインGPのフリー走行1回目セッションにさっそく出走することを明らかにした。
クリエンが乗るのはカルン・チャンドク(23歳:インド)のマシンということで、同選手はこのセッション先輩の走りをガレージから見守ることになる。

同チームでは先に日本の山本左近が同じくリザーブ&テストドライバーとして契約したことが発表されていたが、こちらの搭乗機会はないままいきなり先を越された様相だ。

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2010/05/06

スペインGPのスチュワードにはデレック・ワーウィック

Derek Warwick (C)Renault F1 UK
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今週末バルセロナ・サーキットで行われるスペインGPでは、ドライバー出身枠のレーススチュワード(競技審査委員)としてデレック・ワーウィック氏がコントロールタワー入りすることがわかった。

1981年に当時のトールマンでF1デビューを果たしたワーウィックは、その後ルノー、ブラバム、アロウズ、ロータスとチームを移籍、最後のフットワークでは日本の鈴木亜久里の同僚だった。
計147回の出走で71ポイント獲得、通算4回表彰台に上がっている。

なお今年ここまでの4戦では、アラン・プロスト、トム・クリステンセン、ジョニー・ハーバート、アレクサンドル・ブルツらが同ポジションに就いている。

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ヒスパニア、クリエンともリザーブ&テストドライバー契約

Christian Klien (C)Honda Racing
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5日(水)、HRT(ヒスパニア・レーシング)は元レッドブルなどのF1ドライバーであるクリスチャン・クリエン(27歳:オーストリア)とリザーブ&テストドライバー契約を結んだことを発表した。

これによりクリエンはグランプリウィークの金曜日フリー走行セッションに出走してマシンのセットアップを手助けすることになるというが、同チームでは先に日本の山本左近とも同様の契約を発表したばかり。
山本左近のほうはまだ一度の出走も実現していない状態だ。

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FIA、フェラーリのエンジン改良申請を承認

Fernando Alonso (C)Ferrari S.p.A
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FIA(国際自動車連盟)は、フェラーリ・チームから申請が出されていたF1エンジンの改良について、これを承認することを決めた。

現在のレギュレーションでは、シーズン中にエンジンの仕様を変更することは許されていないが、今回のものは性能に関わるものではなく信頼性を改善するためのものであったことから承認されたもの。
早ければ今週のスペインGPからにも対策が施される見通しという。

同チームではこれまでアロンソのマシンに搭載したものがすでに3基もトラブルに見舞われている他、供給先のザウバー・チームでもエンジン関連のトラブルが続いていた。

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2010/05/05

FOTA、『独立系KERSシステム』の採用を検討

Image (C)Redbull Racing
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一度は断念に追い込まれたF1の「KERS」(運動エネルギー回収システム)だが、2011年シーズンからの再導入に向けF1チームの集まりであるFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)が新たな提案を検討していることがわかった。

それによれば、早期の導入を図るには、各チーム別個の開発でなく独立したメーカーによるシステムを採用すべきというもの。
具体的には、2007年当時からホンダと共に開発を続けていた『フライブリッド社』のものが念頭にあるとされる。

今後各チーム間の同意が得られるかは不透明だが、折りからの地球規模でのエコロジーブームの中、F1も積極的な姿勢をみせる必要に迫られているのは事実だ。

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メルセデスGPの『Fダクト』スペインGPには間に合わず

Sauber F-Duct (C)Sauber Motorsport AG
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今週末から始まるヨーロッパ・ラウンドに向け開発が進められているとみられたメルセデスGPの『Fダクト・システム』だが、どうやら今週のスペインGPには間に合わない模様だ。

これはドイツの『ビルト・サンタグ』紙が伝えたもので、独自システムの開発に時間が掛かり、結局今週末の実戦投入まで至らなかったというもの。
しかし、3週間後に行われるトルコGP(5月30日決勝)には登場するだろうということだ。

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マクラーレン、『ファーロ社』とテクニカル契約結ぶ

『FARO』 (C)McLaren Group
4日(火)、マクラーレン・チームはアメリカ・フロリダ州に本拠を置く大手精密工作メーカーである『ファーロ社』とテクニカル・パートナーシップ契約を結んだことを発表した。
これにより、今後同チームはファーロ社のポータブル三次元測定機をマシン開発に活用するという。

なお同社はこれまでも米インディカー・シリーズ等でモータースポーツを支援していて、アンドレッティ・グリーン・レーシングのスポンサーも務めている。

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2010/05/04

シンガポール、観光客数の記録更新に意欲

2008 Singapore GP (C)Redbull Racing
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2008年からスタート、今年3年目のシーズンを迎えるシンガポールGPだが、当地の観光局は今年最高の観光客数を記録するだろうとの積極的な予測をしている。

それによれば今年シンガポールは1月から観光客の出足が良く、昨年比17.6%増の90万8千人をひと月で記録、この調子でいけば年間予想とされた1150万人から1250万人の記録に達することに現実味を帯びてきたとのこと。

そこでとりわけ期待が掛かるのが9月26日に決勝レースが予定されている3回目のF1シンガポールGPだ。
開催初年の2008年にはシンガポールGPが、2008年最高のモータースポーツ施設であるとして『モータースポーツ・ファシリティー・オブ・ザ・イヤー』を受賞している。

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「ロズベルグの初勝利近い」と、ロス・ブラウン代表

Nico Rosberg (C)Redbull Racing
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今シーズン、ウィリアムズ・チームからメルセデスGPへと移籍、4戦を終えて目下ランキング2位と目覚ましい活躍をみせているニコ・ロズベルグ(24歳:ドイツ)について、同チームのロス・ブラウン代表は「初勝利が近い」と、優勝宣言で後押しをした。
昨年まで非力なプライベート・チームに所属したロズベルグは在籍した4年間で表彰台に上がったのはわずか4回に留まったが、今シーズンはわずか4戦で2回の表彰台獲得という違い。

「私はニコが表彰台の一番高い所に上がるのはもうまもなくのことだと確信しているね。
そしてそれは決して意外なことなんかじゃないんだ。
彼は明らかに類い希な才能を持っていて、それはもうジュニアの時代から光り始めていたんだよ」と、語るブラウン氏は、ミハエル・シューマッハ、そしてジェンソン・バトンらをチャンピオンに送り出した経歴を持つ偉大な指導者だ。

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ヴァージン、燃料タンク対策車は1台のみ

Timo Glock (C)Virgin Racing
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先に燃料タンクの容量不足が露呈したヴァージン・レーシングのマシンだが、スペインGPまでに対応するとしていた改修が遅れ、今週対策車は1台のみになるということだ。

これは同チームでマシン開発にあたったニック・ワース/テクニカル・ディレクターが明らかにしたもので、アイルランド火山噴火による航空網混乱の影響で、予定していたパーツの手配ができなかったことが原因という。

みれによりアップデートができたマシンはエース格とされるティモ・グロックのほうのみに与えられるものとみられる。

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2010/05/03

フェラーリ・チーム、話題の『Fダクト』をテスト

Ferrari『F10』Image (C)Ferrari S.p.A
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先週末、バイラノ・サーキットを舞台にフェラーリ・チームがいま話題の『Fダクト』などをテストしたことがわかった。
ただ現在のレギュレーションではシーズン中のテストは禁止されているため、今回のものもストレートだけのエアロダイナミックス確認。

ステアリングを握ったのは同チームのリザーブ&テストドライバーであるジャンカルロ・フィジケーラ(37歳:イタリア)で、公式には「リヤウィングのマネージメント・システムのチェック」ということになっている。

同チームのスポークスウーマンによれば、これをスペインGPで実戦に採用するかどうかはフリー走行での結果次第になるということだ。

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ロータス・レーシング首脳、「これから躍進する」

Mike Gascoyne (C)Lotus Racing
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今季ここまでの4戦を終え、まだポイント獲得こそないもののその半数以上で完走を果たすなど、新規参戦チームの中では際立つポテンシャルをみせるロータス・レーシングだが、いよいよ始まるヨーロッパ・ラウンドに向け、さらなる飛躍を宣言した。

これは同チームの技術部門を率いるベテランのマイク・ガスコイン/チーフ・テクニカル・オフィサーが明らかにしたもので、それによればここまでの4戦はまだ暫定的なデザインのマシンで臨んだものの、今週迎える第5戦からは大幅にポテンシャルアップを図ったニュータイプのマシンで戦うとのこと。

その第一歩がまずバルセロナで投入されるということで、今後上位チームとのギャップは確実に減少すると自信をみせた。
具体的には、新しいエアロ・パッケージ、サイドポッドの改良、フロントウィングやブレーキポッドの改善など多岐に渡るという。

かつてルノー・チームの黄金時代を支えたガスコイン氏に、いま再び能力を示すチャンスが訪れている。

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英国人ドライバー、現役よりOB勢稼ぐ

Jenson Button (C)Brawn GP F1 Team
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このほど英国の『サンデー・タイムズ』紙が明らかにしたところによれば、イギリス人のスポーツ選手(アイルランドを含む)として最も高額の資産家に輝いたのは、サッカー選手(デイヴ・ウィーラン)で、モータースポーツ関連ではジェンソン・バトン(29歳:イギリス)が現役F1ドライバーとして最高の15位にランクされたことがわかった。

バトンは昨年のF1世界チャンピオンではあるが、当時のチーム事情(ブラウンGP)から契約金がかなり低く抑えられていたとみられる。

一方、バトンより上位には、ジョニー・ダンフリーズ(3位)、エディ・アーバイン(5位)、デビッド・クルサード(8位)、そしてナイジェル・マンセル(8位)などの元F1ドライバーらが顔を連ねるが、いずれもドライバーとしてよりは引退後のビジネスで成功した面々ということになるようだ。
(ダンフリーズは元々お城に住むような資産家の生まれ)

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2010/05/02

レッドブル・レーシング、『Fダクト』計画なし

Sauber F-Duct (C)Sauber Motorsport AG
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目下ランキング3位、ヨーロッパ・ラウンドからの巻き返しを図るレッドブル・レーシングだが、同チームのクリスチャン・ホーナー代表はいま流行りの『Fダクト』について、採用する計画は持っていないことを明らかにした。

「中国GPまでの結果をみて、われわれはFダクトを採用する考えはいま持っていない。
しかしこれを含め、あらゆる機能についていつでも投入できるように開発を進めているのは事実だよ。
Fダクトについては、必要であれば、またそれだけの効果が期待できると確信したら、ということになるだろう」

レッドブルのマシンはここまでの4戦すべてでポールポジションを獲得するなど際立つスピードを持っていることは証明されている。

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ザウバー・チーム、ヨーロッパ・ラウンドに向け大改修

James Key (C)BMW Sauber F1
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開幕からの遠征4戦を終え、予想外の大不振に見舞われているザウバー・チームは、事態打開のため着任早々のジェームズ・キー/テクニカル・ディレクターがさっそく大なたを振るうことになるようだ。

「このわずかなインターバルでは、多くのチームが改良型の投入に力を注いでいる。
ましてやこんなに不振を続けているわがチームが手をこまねいていて良い筈がない。
とにかくマシンの挙動を安定させるため、改良点はすべての分野に及ばざるを得ないよ」

1998年に当時のジョーダン・チームに加入してF1との関わりをスタートさせたキー氏は、以来スパイカー、ミッドランド、そしてフォース・インディアとテクニカル・ディレクターを務めてきた。

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中国GP主催者、赤字続きも強気な交渉姿勢

China GP Scene (C)BMW Sauber F1
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今年も空席が目立った上海サーキットでの中国GPは2004年の初開催以来赤字が続いているとされるが、それでも開催契約の延長に強い自信をみせているようだ。

これは同グランプリのレース・プロモーターであるジュス・イベンツ社のレオン・サン代表が語ったもので、「まだ契約の更新について発表できるところまで達していないが、7年前とは中国GPを取り巻く事情がまったく異なるよ。
現在の中国自動車事情を考えれば、このグランプリを世界が必要としているのは明らかだ」と、今後の交渉に強い自信をみせた。

少なくとも自動車メーカーを母体としたチームらは、巨大な中国市場を背景としたこの地でのグランプリを最重要なものと捉えているだろう。

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2010/05/01

韓国サーキット、「オフィシャル 自前で賄う」

今シーズンは新たに韓国GPが初開催(10月24日決勝)されるが、同グランプリではオフィシャルを自前で賄う意向のようだ。

これは同グランプリを開催するヨンナム・サーキットのチャン代表が明らかにしたもので、それによればすでに1600人以上もの自主的な応募があるのだという。
もちろん今後必要なトレーニングを受けさせる必要があるものの、韓国GPでは自前のオフィシャルでレース運営を賄いたいと意欲をみせている。

なお、昨年同じく初開催だったアブダビGPでは、経験豊富なイギリス人オフィシャルを多数招聘して行われた。

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サンタンデル『F1効果』で英国内利益が大幅増加

Santander (C)McLaren Group
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先の中国GPをはじめ、イギリス・ドイツ・イタリアなど多くのグランプリで冠スポンサーを務めるだけでなく、今シーズンはフェラーリ、マクラーレン両チームを支援するなどF1への関わりが深い『サンタンデル銀行』だが、イギリス国内での収益が前年比約15%も上昇したことがわかった。

本来、同じスペインのヒーローであるフェルナンド・アロンソ支援のために開始されたマクラーレン・チームへの支援、同選手離脱後も継続してイギリス国内での知名度向上を図ったが、その効果が実った形だ。

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フェラーリ・チーム、サブリミナル疑惑を公式否定

Ferrari『F10』(C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームは、同チームのマシンに描かれているバーコード状のペインテイングに対しサブリミナル効果を狙ったものではないか、との疑惑が持ち上がっていることについて、これを公式に否定する声明を明らかにした。

同チームには大手タバコ会社である『フィリップモリス社』がタイトル・スポンサーとして付いているが、EU(欧州連合)をはじめ多くの国でタバコ広告が禁止されていることから本来『Marlboro』が描かれる部分をバーコードのような縞模様にしているもの。

フェラーリ・チームとフィリップモリス社は、「そもそもそのような意図はまったくないし、マシンのカラーリングはシーズン前にFIA(国際自動車連盟)に届け出て承認されたもの」と、主張した。

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