プロドライブ、ローラ、2011年のエントリーは無し
Lola MB01 (C)Lola
拡大します
FIAが募集していた2011年の13番目のF1チームについては、そのエントリーは4月15日に締め切られたが、プロドライブとローラの両社はともに申請を行わなかったことを明らかにした。
プロドライブは、2010年の新規参入チーム募集にはエントリーしたもののそれが受け入れられず、今回も有力な候補と見られていた。来年のエントリーを見送ったことについてプロドライブ代表のデイビッド・リチャーズは、今年新規参入したチームの苦戦ぶりをその理由としてあげている。そして、当面は近く復帰する予定のワールドラリー選手権(WRC)プログラムに専念するとしている。
しかし、プロドライブがF1において財政面も含めて競争力を持てる条件が揃ったときには、F1参戦への用意があることも表明している。WRCについては、どのメーカーのマシンなるかは現時点では明らかにされていないが、英autosport.comによればそれはBMW傘下のミニになるのではないかと推測されている。
また、4月15日にはローラは声明を発表し、来年のF1へのエントリーを行わなかったことを公表した。その声明によれば、ローラは2010年の新規参入について、ハンティントンの本社内で具体的なプロジェクトが進められ、スケールモデルを使用した重要な風洞実験も行ってたとされ、『MB01』と名付けられたモデルの写真を公開している。しかし、F1でのバジェットキャップ導入が事実上見送りとなったことで、昨年6月にF1プロジェクトは中止となった。最近発表された2011年のF1用アプリケーションに対応するためには、その準備が間に合わないとしている。
ちなみにMB01のネームは、ローラ社会長のマーティン・ビレーンに由来するとされている。ローラではすでにF1を製造するための必要な設備を持っており、既存のF1チームや豊富なカスタマーとともに働けることを希望しているとしている。
FIAは2011年の新規参入チームについて、エントリーしたチームを審査して今年7月までには決定する意向を示している。
| 固定リンク
最近のコメント