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2010年2月

2010/02/28

ブランソン/ヴァージン会長、「フェラーリの口撃悲しい」

Richard Branson (C)Virgin Racing
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昨シーズンはチャンピオン・チームに輝いたブラウンGPチームを支援、今シーズンはマノーGPを買収、自らのF1チームであるヴァージン・レーシングを興したリチャード・ブランソン会長は、フェラーリからの口撃に抵抗の姿勢をみせた。

「F1の雄とも言うべきフェラーリ・チームが、このところわれわれのような新興チームを軽蔑した姿勢をみせているのは悲しいことだ。
このスポーツにとって、こうして新しいチームが参加することによりさらにエキサイティングになるのだから、彼らだってこれを喜ぶべきなんだ」と、英国の億万長者。

しかし日頃から安全問題を提起するF1ドライバーの集まりであるGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)のマーク・ウェバーは、「F1はただチーム数が増えればいいというものではないんだ。
頭数よりも、その高いクォリティがF1には求められているんだよ」と、警戒している。

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シューマッハ、「ハイドフェルドには申し訳なく思う」

Nick Heidfeld (C)Mercedes Motorsports
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今シーズン、2006年以来となるF1参戦をメルセデスGPから実現するミハエル・シューマッハ(41歳)だが、同じドイツ人ドライバーであるニック・ハイドフェルドがシートを失ったことには心を痛めているようだ。
「もしも僕がF1に復帰したことにより、ハイドフェルドがその影響でレースをするチャンスが失われたのだとしたら、正直申し訳ないと思うよ」と、元7回のF1チャンピオン。

ハイドフェルドが英『BBCスポーツ』に語ったところによれば、今季マクラーレンとの契約がほぼ間違いないところまで達していたものの、メルセデス(前ブラウンGP)残留を逸したバトンが移籍してきたため、2010年のシート獲得がならなかったのだという。
皮肉にも、そのメルセデスGPでのバトンのシートを奪ったのがシューマッハということになる。

テストの会場でこれについてシューマッハ自身から謝罪の言葉があったということだが、ハイドフェルドは「自分だって逆の立場だったら同じことをしただろう」と、意に介していないところを表した。
今シーズン、そのハイドフェルドはメルセデスGPのリザーブドライバーとして自らシューマッハらを支える立場にある。

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『カンポス・メタF1』がカルン・チャンドクに関心

Karun Chandhok (C)Redbull Racing
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インド人ドライバーとして、今季のF1デビューに母国の期待が高まるカルン・チャンドク(23歳:インド)だが、ここに来て『カンポス・メタF1』との契約が間近なのでは、とささやかれている。
同選手のパーソナル・マネージャーを兼ねる父親のビッキー氏にれば、すでにチャンドクは同チームのファクトリーを訪れマシンも確認しているということだ。

資金難から今季の参戦危機も伝えられたカンポス・メタF1は、首脳陣が一新。
新たにチーム代表のポジションに就いたコリン・コレス氏が同選手の起用に関心を示しているとされる。
チャンドクにはステファンGPのドライバーとしても名前が挙げられていたが、同チームの参戦は依然透明なままの状態が続いている。

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バルセロナ3日目、メルセデスのロズベルグ最速(2/27)

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsports
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第3日目を迎えたバルセロナ合同テスト、この日も雨に見舞われて約2時間ほどが中断となったが、ベストタイムはその前にメルセデスGPのニコ・ロズベルグが記録した1'20.686。
これは前日ウィリアムズのヒュルケンバーグが記録したものにほほぼ匹敵するものだった。

2番手に付けたのはトロ・ロッソのブエミでロズベルグとのタイム差は0.727秒、レース・シミュレーションを終えたあとにわずか2ラップだけのアタックで記録した。
3番手はマクラーレンのバトンで、ブエミとはわずか0.037秒の差。
以下、ウィリアムズのバリチェッロ、フェラーリのマッサで、これらはこの日アタックラップは行わなかった模様。
6番手は初めて予選シミュレーションに取り組んでいたルノーのペトロフ、7番手は午前ほとんど走らなかったレッドブルのベッテル。
ロータスのトゥルーリとザウバーの小林可夢偉らはいずれも100ラップ以上を周回するプログラムを消化。
一方グロックが挑んだヴァージンは、この日も苦しんで31ラップのみ。
タイムも最下位に沈んだ。

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 N.ロズベルグ GER Mercedes 1'20.686 128
2 S.ブエミ SUI Toro Rosso Ferrari 1'21.413 106
3 J.バトン GBR McLaren Mercedes 1'21.450 105
4 R.バリチェッロ BRA Williams Cosworth 1'21.975 101
5 F.マッサ BRA Ferrari 1'22.344 115
6 V.ペトロフ RUS Renault 1'22.523 68
7 A.スーティル GER Force India Mercedes 1'22.606 61
8 S.ベッテル GER RedBull Renault 1'23.123 51
9 J.トゥルーリ ITA Lotus Cosworth 1'25.059 102
10 小林 可夢偉 JPN Sauber Ferrari 1'26.216 105
11 T.グロック GER Virgin Cosworth 1'26.305 31

   * 2009 TestTime : 1'18.871 J.バトン/Brawn GP (3/12)
   * 2010 TestTime : 1'20.614 N.ヒュルケンバーグ/Williams Cosworth (2/26)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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2010/02/27

メルセデス、2010年仕様F1セーフティカーをお披露目

Mercedes SLS AMG F1 Safetycar (C)Mercedes Motorsport
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メルセデス・モータースポーツが、2010年シーズンに向けた新仕様のF1セーフティカーをお披露目させ。

今年のセーフティカーに採用されたのはガルウィングが特徴の『Mercedes SLS AMG』で、マシンはもちろんメルセデスの伝統色であるシルバーに塗られている。

今年もセーフティカーのステアリングを握るのはベルント・マイランダー氏で、3月12日(金)にスタートする2010年の開幕戦バーレーンGPにお目見えする予定だ。

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メルセデスGP、最新エアロはぶっつけ本番に

Michael Schumacher (C)Mercedes Motorsports
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バルセロナ合同テスト2日目、ミハエル・シューマッハの手によりテストを行ったメルセデスGPは、この日の主目的がエアロダイナミックスにあったと説明したが、されでも開幕戦にはさらなる新設計のものを導入する見通しであることを明らかにした。

これは伊『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙が報じたもので、その中で同チームのロス・ブラウン代表は、「残念ながらわれわれの最新エアロの投入は今回のテストには間に合っていない。
ディフューザーなど最新システムを装着するのは開幕戦のバーレーン、ぶっつけ本番ということになるだろう」と、説明した。

しかしそれでも他に後れを取っていることはないと、去年のチャンピオン・チームのリーダーは自信をみせている。

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ザウバー・チーム、若手育成ドライバーを指名

Esteban Gutierrez (C)BMW Sauber F1
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今シーズン、再びペーター・ザウバー代表指揮の下、F1シーズンを戦うことになった新生BMWザウバー・チームは、若手育成プログラムの一環としてエステバン・グティエレス(18歳:メキシコ)と契約を結んだことを発表した。

グティエレスはチームの前身であるBMW時代からすでにテストに起用されるなど早くから同チームの期待が高かったドライバー。
今シーズンはすでにGP3に参戦することが決まっていて、当面マシンドライブの予定はないとみられるが、当人はしかし「すべての情報をレースドライバーと同等に共有し、今シーズン中に何戦かは実戦参加する」と豪語している。

過去、ライコネンやマッサなど当時無名だった若手を発掘・育成したことで知られるザウバー・チームだが、現在のF1レギュレーションから考えると、まだスーパーライセンスも保有していないグティエレスにいきなり実戦参加するチャンスがあるとは考えにくい状況だ。

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バルセロナ2日目、ウィリアムズのヒュルケンバーグ最速(2/26)

Nico Hulkenberg (C)Williams F1
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26日(金)、第2日目を迎えたバルセロナ合同テストでトップタイムを記録したのはウィリアムズ・チームの新鋭ニコ・ヒュルケンバーグ(22歳:ドイツ)だった。
午後のセッションで予選シミュレーションを行ったヒュルケンバーグのベストタイムは1'20.614というもので、前日レッドブルのウェバーが記録したタイムを0.873秒短縮するものとなった。

わずかに抜かれて2番手となったのは地元の英雄フェラーリのアロンソだったが、その明るいその表情に悔しさは感じられず、テストプログラムが順調に進捗していることが窺われた。
3番手には好調を続けるザウバーのデ・ラ・ロサがトップから0.359秒の差で続いた。
午前にマークしたのベストタイムはこの1'20.973というものだったが、ロングランに徹した午後のタイムはいずれも1分22秒台で揃えている。

4番手はフォース・インディアのリウッツィ、5番手にレッドブルのベッテル、しかしこの日終盤マシントラブルに見舞われて終えている。
メルセデスGPのシューマッハはこの日6番手と控え目。
主にエアロダイナミックスのテストを行っていて、特にタイムアタックにはトライしなかったという。
トゥルーリが操ったロータスは70ラップを周回したものの、前日ディ・グラッシがクラッシュしたグロックのヴァージンは修復に時間を取られて52ラップの周回に留まった。

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 N.ヒュルケンバーグ GER Williams Cosworth 1'20.614 99
2 F.アロンソ ESP Ferrari 1'20.637 134
3 P.デ・ラ・ロサ ESP Sauber Ferrari 1'20.973 114
4 V.リウッツィ ITA Force India Mercedes 1'21.056 90
5 S.ベッテル GER RedBull Renault 1'21.258 125
6 J.アルグエルスアリ ESP Toro Rosso Ferrari 1'21.571 104
7 M.シューマッハ GER Mercedes 1'21.689 85
8 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'22.152 93
9 R.クビサ POL Renault 1'24.912 53
10 J.トゥルーリ ITA Lotus Cosworth 1'25.524 70
11 T.グロック GER Virgin Cosworth 1'25.942 52

   * 2009 TestTime : 1'18.871 J.バトン/Brawn GP (3/12)
   * 2010 TestTime : 1'21.487 M.ウェバー/RedBull Renault (2/25)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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2010/02/26

ステファンGP代表、「タイムリミットまで1週間ない」

Zoran Stefanovic (C)Stefan Grand Prix
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今シーズンの新規参戦を狙っているステファンGPだが、開幕まで2週間となった今においてもまだその見通しは立っていないままだ。
これについて同チームのゾラン・ステファノヴィッチ代表は、「残されたタイムリミットまでもう1週間ない」と、焦りをみせ始めている。

同代表は「開幕戦のバーレーンGPに参加する為には、少なくとも来週の水曜日辺りまでに荷物をまとめなければならない。
われわれはただ一日でも早く結論が出されることを願っている。
もちろん、いい知らせを、ね」と、英『ロイター』に語った。

旧トヨタF1チームの技術を踏襲するとされるステファンGPは、ドライバーにもトヨタ系列の中嶋一貴起用の方針をみせるなど日本からも期待の声は大きいが、頼みの開幕前テストがF1タイヤの供給が認められずに行えないなど不遇をかこっている。

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英『BBCスポーツ』、チームUSF1の終焉を報道

USF1 Factory (C)USF1 Team
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25日(木)、イギリスの有力メディア『BBCスポーツ』はかねて今季の参戦が不安視されている『チームUSF1』について、「もう今シーズン参戦することはない」と、その終焉を宣言した。

それによれば同チームはすでにFIAに欠場を申請している開幕4戦に姿を現さないばかりでなく、2か月猶予を得たとしても参戦資金に目途が立つ可能性はなく、すでに実質破綻状態であるというもの。

さらには同チームの設立に寄与した、ユーチューブの創設者でも知られるチャド・ハーリー氏(33歳:アメリカ)は今『カンポス・メタF1』のほうに関心を移していると報じている。
しかしこれについてカンポス・メタF1の新しい代表に就いたコリン・コレス氏は「そのような話はまったく聞いていない」と、コメントを拒否しているという。

カンポス・メタF1ではとりあえずブルーノ・セナ(26歳:ブラジル)の残留が確認されたものの、チームの今後の動向次第ではそれすらも危ういとみる向きも多い。

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チームUSF1、FIA(国際自動車連盟)の査察受ける

USF1 Factory (C)USF1 Team
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早くから今シーズンの新規参戦を表明しながらも、資金難との噂からその参戦を不安視する声が絶えない『チームUSF1』に、ついにFIA(国際自動車連盟)が査察に踏み切ったことがわかった。

これは英『オートスポーツ』が報じたもので、それによれば開幕4戦の欠場を申し出た同チームに対し、具体的にいまどのような状況にあるのか、FIA自身が解明に踏み出したというもの。

一方、経営陣が変わった『カンポス・メタF1』にも依然として参戦不安の声が高く、この両チームが合体するのでは、との極端な噂まで飛び出してきているという。

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バルセロナテスト開始、初日最速はウェバー/レッドブル(2/25)

Mark Webber (C)Redbull Racing
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25日(木)、スペインのバルセロナを舞台に今オフ最後の合同テストがスタートした。
まだ全体にタイムは伸び悩んだものの、この日再びトップタイムをマークしたのはクイックラップに挑んだレッドブルのマーク・ウェバーだった。
ただこのタイムはお昼近くにマークしたもので、その後ウェバー自身はロングランに挑戦、それでもこの日このタイムが更新されることはなかった。

2番手タイムをマークしたのはウィリアムズの新人ヒュルケンバーグだったが、ウェバーからは1秒近く遅れるものだった。
3番手はそのウィリアムズからメルセデスGPへと移籍したロズベルグ。
しかし午後にはマシントラブルでストップするシーンを演じた。
以下、ザウバーのデ・ラ・ロサ、マクラーレンのバトン、フォース・インディアのリウッツィ、フェラーリのアロンソ、ルノーのペトロフ、トロ・ロッソのアルグエルスアリの順。
アロンソは午前中、電気系のトラブルに見舞われている。

新規参戦組であるヴァージンのディ・グラッシはしかし9コーナーでスピン・クラッシュ、フロントウィングとサスペンションを損傷。
スペアパーツを持たないテストを続けることができずチームには暗い空気が流れた。
ロータスはファウジーがドライブしたがこの日は最下位タイムに終わっている。

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'21.487 109
2 N.ヒュルケンバーグ GER Williams Cosworth 1'22.407 81
3 N.ロズベルグ GER Mercedes 1'22.514 107
4 P.デ・ラ・ロサ ESP Sauber Ferrari 1'23.144 73
5 J.バトン GBR McLaren Mercedes 1'23.452 100
6 V.リウッツィ ITA Force India Mercedes 1'24.064 64
7 F.アロンソ ESP Ferrari 1'24.170 74
8 V.ペトロフ RUS Renault 1'24.173 73
9 J.アルグエルスアリ ESP Toro Rosso Ferrari 1'24.869 111
10 L.ディ・グラッシ BRA Virgin Cosworth 1'27.057 31
11 F.ファウジー MAL Lotus Cosworth 1'28.002 76

   * 2008 TestTime : 1'18.339 F.マッサ/Ferrari (4/14)
   * 2009 TestTime : 1'18.871 J.バトン/Brawn GP (3/12)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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2010/02/25

ジェームズ・キー氏、ザウバー・チーム入り?

Wind Tunnel Image (C)BMW Sauber F1
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フォース・インディアからの離脱が明らかとなったジェームズ・キー氏について、英『オートスポーツ』誌は新生BMWザウバー・チーム入りするとの見方を報じた。
それによれば、ザウバー・チーム創設時からの主要メンバーであるウィリー・ランプ/テクニカル・ディレクターが4月に退任、その後任にキー氏が就くというものだ。

すでにヒンヴィルにあるザウバー・チームのファクトリーを訪れたというキー氏は、同チームの持つ大きな可能性に感銘したと話している。

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フォース・インディア、テクニカル・ディレクターが離脱

James Key (C)Force India F1
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今季の躍進を図るフォース・インディア・チームだが、開幕直前のこの時期になって主要ポストであるテクニカル・ディレクターが離脱したことがわかった。

チームを離れたのはジェームズ・キー氏で、1998年に当時のジョーダン・チームにデータ・エンジニアとして加入、2005年シーズンからテクニカル・ディレクターに昇格、計4人のオーナーの元でマシンを開発し続けた。

「この時期にチームを去るというのは自分にとっても困難な決断だったが、これはあくまでも自身の新しいスタートのため。
幸い『VJM03』はこれまですこぶる優れた兆候を示しているし、今シーズンきっといい活躍がみられることだろう」と、キー氏。

なお後任に就くのは現デザイン・ディレクターのポジションにあるマーク・スミス氏になるとのことだ。

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フェラーリ・チーム、モズレー前FIA会長を非難

Ferrari Prancing Horse (C)Ferrari S.p.A
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今シーズン、F1チャンピオンシップを戦う顔ぶれは大きく変更することになったが、これについてF1の象徴とも言えるフェラーリ・チームは、マックス・モズレー前FIA会長に大きな責任があるとして公式サイトで異例の非難を展開している。

それによればモズレー前会長のF1への誤った指導により、ホンダ、トヨタ、BMW、そしてルノーも実質的にF1から離れるなど4つもの自動車メーカーを失ったこと。
さらに今季安易に新規参戦チームを加えてはみたものの、今年のエントリーリストに載っている13チーム中、開幕直前の今の段階においてもまだ2チームはまったくレースできる段階でないことなど不安が残ったままの状態であることを指摘している。

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2010/02/24

FIA、新たなタイヤ供給メーカー選択に苦慮

Bridgestone Tyre (C)Panasonic Toyota Racing
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現在F1タイヤを一手に供給するブリヂストンタイヤだが、しかし同社はすでにFIA(国際自動車連盟)に対して2010年限りでの撤退を通知している。
これを受け、FIAは新たな供給メーカーを見出すべく奔走しているが、まだ期待したような成果は挙げられていないようだ。

早くから後継に名乗りを挙げたと伝えられたのは韓国の複数のメーカーで、中でもすでにF3などに実績のある『クムホ』は有力とみられたが、それでもまだFIAは力不足と捉えているとみられる。
その一方、過去に大きな実績を持つミシュランは「復帰する場合には現在の環境社会に合致するよう大幅なレギュレーションの改正が条件」としていて、FIAの不興を買っている。

結果、FIAにとって最も望ましいのはブリヂストンの残留になると推測されているが、前提条件としてチーム数がさらに増大するなどタイヤメーカーに掛かる大きなコストを改善しなければならないのは必至だろう。

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チームUSF1、スポンサー離脱でさらに苦境へ

USF1 Factory (C)USF1 Team
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資金難により、以前から今年のF1参戦に不安の声が聞かれる『チームUSF1』だが、さらに主要スポンサーに就く筈だった企業の離脱が伝えられて憂慮されている。

それによればこのほど契約解除を表明したとされるのはスイスに本拠を置く大手の金融関連企業『ロックスタイン・グループ』で、同社には総額1千万ポンド(約14億円)のスポンサーフィーが見込まれていたということだ。

この報道が事実であればチームがさらなる運営難に追い込まれるのは必至とみられる。

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FIA最新エントリーリストにザウバーの名前なし

Sauber Duo (C)BMW Sauber F1
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2010年シーズンのF1はすでに開幕まであとわずか2週間というところまで迫ったが、依然としてFIA(国際自動車連盟)が掲載するエントリーリストにザウバー・チームの名前がないことが話題を呼んでいる。
コンストラクターの欄にザウバーがないことから、当然ドライバーのランキングにも小林可夢偉やデ・ラ・ロサの名前が見られないままだ。

これについてドイツの『アウト・ビルト・モータースポルト』誌は、すでにシーズン序盤の4レース欠場を求めている『チームUSF1』について参戦に不安定な要素があることから、まだFIAも最終決定ができないでいるのでは、との見方を報じている。

一方、もう一人の日本人F1ドライバーである中嶋一貴の起用が期待されるステファンGPについても参戦許可は不透明なままで、日本のファンには不安な日々が続くことになりそうだ。

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2010/02/23

ブリヂストン、ステファンGPへのタイヤ供給拒否

F1 Tyre (C)Bridgestone Motorsports
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前ウィリアムズの中嶋一貴を擁し、今週ポルトガルのアルガルブ・サーキットで独自テストを行なう予定だったステファンGPだが、これがキャンセルを余儀なくされたことがわかった。

同チーム関係者によれば、ステファンGPはまだ公式に認められたF1参戦チームではないためF1用タイヤの支給が得られないことから、GP2シリーズ用のスリックタイヤ供給を求めたということだが、しかしブリヂストンは準備が整わないとしてこれを断ったという。

これを受けステファンGPのゾラン・ステファノヴィッチ代表は「マシンの能力に見合わないタイヤで走らせるのは危険」として今回のテスト断念を決意した。

しかしこれまで非公式なF1テストで、フェラーリなどがいずれもGP2タイヤを装着していたことを考えれば、FIAが今回のステファンGPのテストを歓迎していないことが容易に窺われそうだ。

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マハティール前首相も『ロータスF1レーシング』全面後押し

Mahathir bin Mohamad (C)Lotus Racing
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マレーシアの強力な資本面での後押しがあったとされる『ロータスF1レーシング』だが、これを裏付けるように、このほど行われたイギリス・ノーフォークにあるファクトリーのオープニング・セレモニーには、マレーシアの前首相であるマハティール・ビン・モハマド氏の出席が確認された。

同チームの首脳陣はあくまでも英国のチームであるとして、一部に噂されたファクトリーのマレーシア移転をかたくなに否定しているが、今回のセレモニーはあらためてマレーシア政府の影響力が再確認された形。

マハティール前首相は、同国の歴代首相の中では最長の22年を務めているが、同氏が主唱した日本の発展を模範とする「ルック・イースト政策」によりマレーシア国力を大きく発展させた功績で知られる。
またクアラルムプール近郊のセパン・サーキットの建設やマレーシアGPの誘致にも大きな影響力を行使した。

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カンポス・メタF1、新首脳陣もセナの起用表明

Bruno Senna (C)Campos Meta F1
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いち早くカンポス・メタF1との契約が明らかにされたブルーノ・セナ(26歳:ブラジル)だが、その後チームの経営陣が入れ替わるなど不安定な状況となって心配されていたものの、あらためて起用が確認されたということだ。

これは地元ブラジルの『グローボ・ニュース』が報じたもので、それによればセナは21日(日)に新しくチーム代表に就いたコリン・コレス氏らと会談、その結果これまでの契約が尊重され2010年レースドライバーへの起用継続が保証されたというもの。

資金難に苦しんでいるとされる同チームでは、より資金持ち込みの可能性がある若手ドライバーにスイッチするとの噂が流れていた。

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「ライコネン、レッドブルでF1復帰」独紙、衝撃報道

Kimi Raikkonen (C)RedBull Racing
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F1通算18勝の記録を残し、フェラーリ・チームをり現在はシトロエン『C4 WRC』を駆ってWRC(世界ラリー選手権)に参戦するキミ・ライコネン(30歳:フィンランド)だが、2011年には早くもF1復帰の噂が流れている。

これはドイツの『ビルト』紙が報じたもので、それによればレッドブル・レーシングのマーク・ウェバーが今季限りでF1から引退、そのシートにライコネンが座るというものだ。
ライコネンが現在WRCで所属するチームはレッドブル・グループの支援を受けていて、この関係から話が持ち上がったようだ。

ただライコネン自身はこうした噂についてコメントしていない。

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2010/02/22

ダイムラー社首脳、「勝利がF1メルセデスの宿命」

Mercedes Silver Arrows (C)Mercedes Motorsport
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今シーズン、再び栄光のスリー・ポインテッド・スター(メルセデスのシンボル)を掲げてF1に復活するメルセデスGPだが、その肩には重いものが掛かっているようだ。

これはメルセデスGPの親会社であるダイムラー社のディーター・ツェッチェ/CEO(最高経営責任者)が語ったもので、その中でこのメルセデス総帥は『マネージャー・マガジン』に対し、「モータースポーツはわれわれのシンボルであるが、同時にそれは勝利が宿命とされている。
メルセデスとしてF1に参戦するからには、そこには勝利が必要だ。
もしF1に投ずるより効果を上げるという明確なメッセージが他に得られるなら、われわれはF1から手を退くことも考えざるを得ない。
そうした時、われわれは新しい決断をしなければならないことだろう」とのメッセージを明らかにした。

F1草創期、メルセデスは2年間に渡り自らのブランドでF1に参戦、わずか16戦で9勝を記録している。

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A.ソウセック、ヴァージンのリザーブドライバーに?

Andy Soucek (C)Williams F1
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ヴァージン・レーシングが2010年のリザーブ&テストドライバーとして今度はアンディ・ソウセック(24歳:スペイン)と契約する方針を決めたことをスペイン『マルカ』紙が報じた。
同チームは先にアルバロ・パレンテ(25歳:ポルトガル)とのリザーブ&テストドライバー契約をスポンサー資金の持ち込みができなかったとして解除したばかり。

これについて当初カンポス・メタF1の候補にも挙げられていたソウセックは、「ヴァージンなら3番目のドライバーとしてでもいいと思うよ。
それに僕は決して資金持ち込みを要求されている訳ではないのだしね。
今シーズンは十分にF1の勉強をして、そして来年それを結実させればいいんだ」と、認めている。

ソウセックは昨シーズンのF2チャンピオン、また以前ウィリアムズでF1テストに参加した際にはトップタイムを記録したこともある。
なお、同チームの2010年のレースドライバーはティモ・グロックとルーカス・ディ・グラッシの二人にすでに決まっている。

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レッドブル・レーシング、「エンジントラブルが痛手」

Redbull『RB6』(C)Redbull Racing
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今週スペインのヘレス・サーキットで行われた合同テストテストでは、ドライになった3日目、満を持したレッドブルのマーク・ウェバーがすかさずトップタイムを記録、今年も優勝候補の一角であるところを証明した。
しかしこの日もマシントラブルで赤旗中断の原因を作っただけでなく、最終日の4日目もエンジントラブルが発生しガレージでの交換作業を強いられ、貴重なテスト時間を失うこととなった。

これについてチーフ・テスト・エンジニアのイアン・モーガン氏は、「最初の2日間はずっと雨に見舞われたので、われわれチームだけでなく全体にフラストレーションが溜まっていた。
だから最後の2日間に出たトラブルはとても残念だった。
もっともっとドライで走って、貴重なデータを収集したかったからね。
それでもだいぶ新しいマシンについて学ぶことができたから、これらを整理して来週のバルセロナでは迫った開幕に向け最後のテストプログラムを完全消化したいと思っている」と、語った。

3日目にウェバーが記録したベストタイムは、最終日バトン(マクラーレン)、クビサ(ルノー)、そして小林可夢偉(ザウバー)らにより相次いで更新されている。

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2010/02/21

小林可夢偉(ザウバー)、「パーフェクトな一日だった」

小林 可夢偉 (C)BMW Sauber F1
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20日(土)、今回のヘレス合同テスト最終日を全体の3番手タイムで終えたBMWザウバー・チームの小林可夢偉(23歳)は、次のように感想を語っている。

「今日のテスト結果にはほんとうに満足しているよ。
コンディションは良かったし、マシンには信頼性があって十分にプログラムがこなせたから、僕らにとってパーフェクトな一日になったと思うね。
117ラップも周回することができ、たくさんの有益なデータを収集することができたんだ。
マシンのセットアップも進んだし、これらを来週のバルセロナのテストにまた活かしたいと考えている」

またチームのトーマス・ハンシッカー/テスト・エンジニアも、「困難だった3日目のあと、今日はほんとうにいい一日になった。
マシンには信頼性があったので、タイヤの評価もできたし、セットアップも進んだし、エアロダイナミックスも試すことができた。
今回のテストに予定していたプログラムを完了することができたよ」と、語っている。

次回のテストは25日(木)、バルセロナ・サーキットで始められる。

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アロンソ、「F10はこれまでドライブした最高のクルマ」

Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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ヘレス・サーキットでの合同テストを終えたフェラーリ・チームのフェルナンド・アロンソ(28歳:スペイン)は、その2010年マシン『F10』について「これまで自分がドライブした中で最高のクルマ」と絶賛した。

「今のところ、悲観する理由は何も見つからないね。
『F10』はコントロールしやすいし、信頼性はあるし、今の時点ではこれまで僕がドライブした中で最高のクルマであると言えるよ。
レッドブルやマクラーレン、ルノーも速いと思うけれど、でもまだライバルたちのほんとうの力がどのくらいあるのかは分からないし、それはわれわれだって同じこと。真の可能性なんてはまだ見せていないんだから」

昨年のチャンピオンであるバトン(マクラーレン)も、「一番警戒すべきはフェラーリ」と、指摘している。

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フェラーリ・チーム、ホイールナット革新を図る

Pitin Image (C)Ferrari S.p.A
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今シーズン、レギュレーションで決勝レース中の燃料給油が禁止されたことにより、タイヤ交換のみとなるピットストップの時間はさらに短縮された緊迫のものになることが予想される。

そんな中、フェラーリ・チームがさらなるタイヤ交換の時間短縮を狙い、革新的なホイールナットを開発したとスペインの『エル・パイス』紙が報じた。

その詳細については明確にされていないものの、手作業によって加工されたこのナットは自ら締め込まれていくような細工が施されているのではないか、とみられている。
同チームのチーフ・デザイナーであるニコラス・トムバジスによれば、フェラーリ技術陣はこの開発のため冬の間を費やしたという。

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チームUSF1、開幕4戦の欠場を交渉中

USF1 Factory (C)USF1 Team
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オール・アメリカンF1チームとして鳴り物入りで登場した『チームUSF1』だが、資金難が伝えられた通り、開幕4戦の欠場を交渉中であることがわかった。

これは同チームのケン・アンダーソン代表が明らかにしたもので、開幕のバーレーンからオーストラリア、マレーシア、中国と続く遠征の4戦を回避、第5戦でヨーロッパ・ラウンドの幕開けとなるスペインGPからの参戦が認められるようFIA(国際自動車連盟)と交渉中ということだ。

これまで伝えられるところでは、今季の新規参戦チームには3戦まで欠場が猶予される契約ということで、これが承認されるかどうかは不明。
もし認められたとしても、相当のペナルティは科せられる筈だ。

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ヘレステスト最終日 バトントップ!可夢偉3番手(2/20)

Jenson Button (C)McLaren Group
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20日(土)最終日を迎えたヘレス合同テストは、前日に続いてドライコンディションとなり大幅なタイム更新が行われた。
トップタイムを記録したのはマクラーレンのバトンで、ただ一人ベストタイムを1分18秒台に入れる1'18.871をマーク、これはもちろん今オフで最速となるもので前日ウェバーが記録したものをさらに0.428秒も短縮するものとなった。

首位に0.243秒の差で続いたのはルノーのクビサ。
これに前日はトラブルで苦しんだザウバーの小林可夢偉がバトンから0.317秒差で続いた。
もっとも小林は午前のセッションでは赤旗中断の原因を作るなどしていたが、午後は順調に周回を重ねていた。

以下、フォース・インディアのリウッツィ、メルセデスのロズベルグ、フェラーリのアロンソ、トロ・ロッソのアルグエルスアリと続き、前日最速だったレッドブルのウェバーは8番手に。
エンジン関連に問題があったようで、チームは結局ガレージでエンジンを積み替えている。

グロックがドライブしたヴァージンは再びハイドロリック系のトラブルに見舞われ、この日はわずか28ラップの周回に留まった。
ロータスのトゥルーリは多くの周回を重ねてセットアップを進めていたが、タイム的には他よりかなり劣るもので、首位のバトンからは5秒近いタイム差があった。

次回の合同テストはいよいよ今オフ最後。
スペインGPの開催地であるバルセロナに舞台を変え、25日(木)から28日(日)までの4日間で行われる。

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 J.バトン GBR McLaren Mercedes 1'18.871 108
2 R.クビサ POL Renault 1'19.114 117
3 小林 可夢偉 JPN Sauber Ferrari 1'19.188 117
4 V.リウッツィ ITA Force India Mercedes 1'19.650 80
5 N.ロズベルグ GER Mercedes 1'20.061 130
6 F.アロンソ ESP Ferrari 1'20.436 137
7 J.アルグエルスアリ ESP Toro Rosso Ferrari 1'21.053 139
8 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'21.194 87
9 N.ヒュルケンバーグ GER Williams Cosworth 1'21.919 137
10 T.グロック GER Virgin Cosworth 1'22.433 28
11 J.トゥルーリ ITA Lotus Cosworth 1'23.470 141

   * 2008 Test-Time : 1'16.617 S.ベッテル/RedBull Renault (12/17)
   * 2009 Test-Time : 1'17.418 D.リカルド/RedBull Renault (12/3)
   * 2010 Test-Time : 1'19.299 M.ウェバー/RedBull Renault (2/19)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2010/02/20

小林可夢偉、「テストだからトラブル出たほうがいい」

小林 可夢偉 (C)BMW Sauber F1
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19日(金)、BMWザウバー・チームのヘレステストはデ・ラ・ロサから小林可夢偉に代わったが、せっかくドライコンディションになったにもかかわらずマシントラブルによりわずか28ラップの周回に留まった。
しかしこれについて小林は次のように語っている。

「トラブルは燃料系のもの。
もちろん十分に走れなかったのは残念だし、そういう意味で今日はパーフェクトな一日じゃなかったけれど、最初のレースでこれが起きるよりは、むしろ今の時期に出てくれたほうが良かったんだ。
周回数は少なかったけれど、明日のテスト最終日に何をすればいいか、学ぶことができたよ」

明日の最終日も小林が担当することになっている。

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中嶋ジュニア弟、今年もイギリスF3選手権王者目指す

中嶋 大祐 (C)Honda Racing
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英国のF3チーム『ライコネン・ロバートソン・レーシング』は、日本の中嶋大祐(21歳)を今年もイギリスF3選手権に起用することを発表した。

大祐は日本初のフルタイムF1ドライバーである中嶋悟氏の子息で、前ウィリアムズの中嶋一貴の弟にあたる。
イギリスF3には昨シーズンも挑戦したが最高2位、シリーズ・ランキングは7位だった。
今季はもちろんチャンピオン獲得を狙い、その先には父や兄同様、F1ドライバーを目指しているとみられる。

なお、兄・一貴がトヨタの支援を受けたのに対し、大祐は父と同じくホンダのサポート(フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)を受けている。
また所属するライコネン・ロバートソン・レーシングはその名の通り、キミ・ライコネンとそのマネージャーであるスティーブ・ロバートソン氏が設立したチームで、ブルーノ・セナ(26歳:ブラジル)が所属したことでも知られる。

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コリン・コレス(元スパイカー)氏、カンポス・チーム代表に

資金難から今季の参戦が危ぶまれていた『カンポス・メタF1』だが、このほど共同保有者だったホセ・ラモン・カラバンテ氏と元スパイカーF1のコリン・コレス氏が同チームを買収したことがわかった。

両者によれば、これはFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏の斡旋によるものということで、これが事実であれば今季の参戦に大きく前進したことは間違いないようだ。

Colin Kolles (C)Ex.Spyker F1
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またこれに伴いチーム代表にはこれまでのエイドリアン・カンポス氏に代わり、コリン・コレス氏が就くという。
コレス氏はミッドランドF1、スパイカーF1、そしてフォース・インディアなどでマネージング・ディレクターなどを務めたが、2008年に解任された後はF3チームの運営に携わっていた。

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ステファンGP、ニューマシン『SF01』を完成させる

Zoran Stefanovic (C)Stefan Grand Prix
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今シーズン、まだ正式なF1参戦権を得ていないものの、着々と準備を続けるステファンGPでは、2010年マシン『SF01』(仮称)を完成させたことをゾラン・ステファノヴィッチ代表が明らかにした。

同マシンはこの後25日(木)からポルトガルのアルガルブ・サーキットで独自テストを予定している。
伝えられるところでは、ステファンGPのマシンは旧トヨタF1の機材を踏襲しているとされ、そうした関係からシェイクダウンのステアリングは中嶋一貴が握るのでは、とみられている。

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ドライのヘレステスト3日目はウェバーがトップ(2/19)

Mark Webber (C)Redbull Racing
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長くチーム関係者を悩ませた雨もやっと上がり、19日(金)のヘレスは久々南欧の太陽の下ドライコンディションで行われた。
この日トップタイムを記録したのはレッドブル『RB6』を駆ったマーク・ウェバーで、ベストタイム1'19.299という今オフのテストでは最も良いタイムをモニターに表示させた。
とはいえウェバーのマシンまだ赤旗中断の原因を付く目などトラブルがなかった訳ではない。

2番手にはこの日ノートラブルで132ラップを周回したフェラーリのアロンソがつけた。
3番手はマクラーレンのバトン、4番手ウィリアムズのヒュルケンバーグ、5番手がメルセデスGPのシューマッハだった。

小林可夢偉が操ったザウバー『C29』はしかし燃料系のトラブルに見舞われ走行時間を失い、せっかくのドライコンディションを有効に活かすことができなかった。
またコバライネンのロータス『T127』もこの日はクラッチトラブルに見舞われていた。

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'19.299 115
2 F.アロンソ ESP Ferrari 1'20.115 132
3 J.バトン GBR McLaren Mercedes 1'20.394 101
4 N.ヒュルケンバーグ GER Williams Cosworth 1'21.432 138
5 M.シューマッハ GER Mercedes 1'21.437 79
6 R.クビサ POL Renault 1'21.916 100
7 A.スーティル GER Force India Mercedes 1'21.939 69
8 小林 可夢偉 JPN Sauber Ferrari 1'22.228 28
9 J.アルグエルスアリ ESP Toro Rosso Ferrari 1'22.564 120
10 L.ディ・グラッシ BRA Virgin Cosworth 1'23.504 34
11 H.コバライネン FIN Lotus Coaworth 1'23.521 68

   * 2008 Test-Time : 1'16.617 S.ベッテル/RedBull Renault (12/17)
   * 2009 Test-Time : 1'17.418 D.リカルド/RedBull Renault (12/3)
   * 2010 Test-Time : 1'19.583 L.ハミルトン/McLaren Mercedes (2/13)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2010/02/19

エクレストン氏、ビルニューブをステファンGPのドライバーに?

Jacques Villeneuve (C)Williams F1
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今シーズン、14番目のチームとして新規参戦を狙っているとされるステファンGPでは、日本の中嶋一貴&インドのカルン・チャンドクというラインナップが有力とみられているが、ここに来て元世界チャンピオン、ジャック・ビルニューブの「参戦」が伝えられている。

かねて現役復帰の意志を隠していないビルニューブには、これまで『チームUSF1』や『ロータスF1レーシング』などにも名前が挙がっていたものの、いずれも実現していない。
しかし今回このカナダ人の名前を挙げたのはF1を動かすFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表ということで、大きな関心を集めているもの。

エクレストン氏の狙いは、すでにリストに掲載されているミハエル・シューマッハ、フェルナンド・アロンソ、ルイス・ハミルトン、そしてジェンソン・バトンの過去4人の世界チャンピオンに加え、さらに北米で人気を持つビルニューブも加えて大きく盛り上げようというものだ。

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クラッシュのコバライネン(ロータス)、「自分のミス」

18日(木)行われたヘレス合同テスト2日目午後のセッション開始早々にクラッシュし残り時間をフイにしたヘイキ・コバライネン(28歳:フィンランド)は、原因が100%自分のミスであると認めた。

「路面コンディションが良くなくて、突然コントロールを失ってしまったんだ。
マシンに原因があった訳じゃなく、僕のドライブミスだよ。
貴重なテストの時間を失わせることになって、チームにはほんとうに申し訳ないと思っている。
明日はなんとか天候が回復して、この遅れが取り戻せたらいいと思っているよ」

Mike Gascoyne (C)Lotus Racing
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マイク・ガスコイン/チーフ・テクニカル・オフィサーによればフロント部をクラッシュさせた『T127』は代替パーツが現地になく、チームは急きょイギリスのファクトリーから取り寄せることに。
それでもパーツは金曜日(19日)の早朝には現地に届くということで、3日目のテストには間に合う予定ということだ。

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ヴァージン、バレンテとのリザーブ契約解除

Virgin Racing (C)Virgin Racing
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18日(木)、ヴァージン・レーシングは先に同チームのリザーブ&テストドライバーとして発表していたアルバロ・パレンテ(25歳:ポルトガル)について、契約を解除したことを発表した。

ポルトガル出身のバレンテは隣国スペインのF3選手権などで経験を積み、2005年にはイギリスF3選手権で名門のカーリン・モータースポーツでみごとチャンピオンに輝く実績を残したが、今回の契約にはポルトガルの政府系企業からのスポンサー資金の持ち込みが見込まれていたとみられ、これが実行されなかったことが要因と推定される。

なお,もう一人のテスト・ドライバーであるルイス・レイジァ(20歳:ブラジル)のほうは現段階で継続する予定。

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ヘレステスト2日目も雨、バリチェッロ最速(2/18)

Rubens Barrichello (C)Williams F1 Team
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18日(木)、第2日目を迎えたヘレス合同テストだが、この日も雨に見舞われる不運のコンディションとなった。
そんな中最速タイムを記録したのはウィリアムズ・コスワースを駆るバリチェッロだったが、そのベストタイム1'27.145は前日より5秒近くも遅れるもので、この日のコンディションが最後まで思わしくなかったことが窺われる。

2番手にはルノーのペトロフが、また3番手にレッドブルのベッテル、4番手メルセデスのロズベルグ、5番手フェラーリのマッサ、6番手ザウバーのデ・ラ・ロサ、7番手フォース・インディアのディ・レスタと続いた。
ザウバーは8ラップのみだったが、これは天候のせいという。
前日マシントラブルからほとんど走れなかったヴァージンのグロックもこの日はコースアウトする場面こそ見られたものの72ラップと多くの周回をこなすことができた。

トロ・ロッソのブエミはハイドロリック系のトラブルに見舞われた。
またロータスのコバライネンは午後のセッション早々にクラッシュしてフロント部を破損したが、チームは代替パーツを持っておらず、テストはここで打ち切られた。

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 R.バリチェッロ BRA Williams Cosworth 1'27.145 98
2 V.ペトロフ RUS Renault 1'27.828 56
3 S.ベッテル GER RedBull Renault 1'28.162 70
4 N.ロズベルグ GER Mercedes 1'28.515 71
5 F.マッサ BRA Ferrari 1'28.879 92
6 P.デ・ラ・ロサ ESP Sauber Ferrari 1'29.691 8
7 P.ディ・レスタ GBR Force India Mercedes 1'30.344 33
8 T.グロック GER Virgin Cosworth 1'30.476 72
9 V.リウッツィ ITA Force India Mercedes 1'30.666 24
10 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'31.633 57
11 S.ブエミ SUI Toro Rosso Ferrari 1'32.678 57
12 H.コバライネン FIN Lotus Coaworth 1'33.554 30

   * 2008 Test-Time : 1'16.617 S.ベッテル/RedBull Renault (12/17)
   * 2009 Test-Time : 1'17.418 D.リカルド/RedBull Renault (12/3)
   * 2010 Test-Time : 1'19.583 L.ハミルトン/McLaren Mercedes (2/13)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2010/02/18

佐藤琢磨 インディカーシリーズ参戦を発表

佐藤琢磨 & ジミー・バッサー (C) KV Racing Technology 拡大します

インディカーシリーズ(IRL)のKVレーシング・テクノロジーは、2月17日、元スーパーアグリF1ドライバー佐藤琢磨との2010年IRLシリーズにおけるドライバー契約を結んだことを発表した。

佐藤にとっては2008年スペインGP以来の実戦復帰となる。IRLは3月14日ブラジルで開幕し、9月19日には日本のツインリンクもてぎでも開催される。くわしくはこちら

2010年IRLカレンダーはこちら

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不調ヴァージン『VR-01』、「原因は突き止めた」

Timo Glock (C)Virgin Racing
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期待のヴァージン・レーシングの新型車『VR-01』だったが、17日(水)のテストはいきなりトラブルが発生。
この日ドライブしたティモ・グロックの周回はわずか10ラップに留まることとなった。

このトラブルについて同チームのニック・ワース/テクニカル・ディレクターは、「ハイドロリック系のトラブルだったので、トラブルを解明するまで時間が掛かってしまった。
最終的に時間がなくなってしまったものの原因はわかっているので今夜中に対策はできる。
明日の走行には差し支えない」と、自信をみせた。

いまのところ明日もグロックが引き続きステアリングを担当する予定になっている。

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ヤス・マリーナ・サーキット、アブダビ政府に売却

Abu Dhabi GP Press (C)Etihad Airways Abu Dhabi GP Org.
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昨年初開催となったF1アブダビGPだが、その開催地であるヤス・マリーナ・サーキットを保有する『アルダー・プロパティーズ』は、サーキットを含むヤス・マリーナ・アイランド全体をアブダビ政府に売却したことを発表した。

カタールの『ガルフ・タイムズ』が伝えるところによれば、アルダー・プロパティーズはこれらの開発で現在1千億円を超える負債を抱えているとみられ、その解消に向け今回の売却は良いニュースになるということだ。

2010年のアブダビGPは全19戦の最終戦として、11月14日(日)に決勝レースが予定されている。

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チームUSF1、ファクトリーに売却話?

USF1 Factory (C)USF1 Team
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カンポス・メタF1と共に今季のF1新規参戦を危ぶむ声が高い『チームUSF1』だが、ここに来てさらに不安なニュースが伝えられ心配されている。

これは、アメリカを本拠とする同チームのシャーロットにあるファクトリーの建物が売りに出されたというもの。
それによれば金額は300万ドル(約2億7千万円)という具体的なものだが、これについて同チームのスポークスマンは、「われわれはファクトリーの建物について長期のリース契約を結んでいて、いま売却されることなどあり得ない」と、ただちに全面否定している。

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ステファンGP、中嶋一貴&カルン・チャンドクの組み合わせか

正式な2010年エントリー枠は与えられていないものの、依然として参戦に積極的な姿勢をみせる『ステファンGP』について、近く正式なドライバー・ラインナップが発表されるとイタリアの『422.com』が報じた。

Karun Chandhok (C)Redbull Racing
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同チームのゾラン・ステファノヴィッチ代表はまだこれについて明確にしていないが、スイスの専門誌『モータースポーツ・アクトュエル』は、「日本の中嶋一貴(25歳)とインドのカルン・チャンドク(23歳)の組み合わせになる」と報じて注目されている。

セルビア政府も強力に肩入れをしていると伝えられるステファンGPは、旧トヨタF1の機材を踏襲するとみられ、その関係から中嶋一貴が、またビッグなスポンサーフィーの持ち込みが期待される現GP2ドライバーのチャンドクが有力な候補になっているという。

同チームのドライバーには一時ラルフ・シューマッハの名前も上がっていたが、ここに来て噂は鎮静化しているようだ。

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再開ヘレス合同テスト初日、ベッテルトップ(2/17)

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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再開されたヘレス合同テストだったが、事前に危惧された通り生憎の途中雨が激しく降ったり上がったりと難しいコンディションに見舞われて始まることとなった。

そんな中、17日(水)の初日トップタイムを記録したのはレッドブルのセバスチャン・ベッテル。
しかしそのタイムは先週のものに比べて数秒劣るものだった。
2番手は前回首位だったマクラーレンのハミルトン、これにフェラーリのマッサ、トロ・ロッソのブエミ、ザウバーのデ・ラ・ロサとフェラーリ・エンジン搭載車が続いた。

メルセデスGPのシューマッハはこの日最多となる111ラップを周回、「雨でも晴れでも結構」と、マシンの熟成を図った。
スーティルとディ・レスタがマシンをシェアしたフォース・インディアはほぼ同タイム。
バリチェッロのウィリアムズはマシントラブルで複数の赤旗中断の原因を作ったが109ラップを周回した。

これが初の合同テスト参加となったロータスF1は、リザーブ&テストドライバーのファウジーがドライブ、無難なスタートを切った。
一方グロックがステアリングを握ったヴァージンは、わずか10ラップの周回に留まっている。

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 S.ベッテル GER RedBull Renault 1'22.593 99
2 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'23.204 72
3 F.マッサ BRA Ferrari 1'23.204 72
4 S.ブエミ SUI Toro Rosso Ferrari 1'23.322 79
5 P.デ・ラ・ロサ ESP Sauber Ferrari 1'23.367 76
6 M.シューマッハ GER Mercedes 1'23.803 111
7 A.スーティル GER Force India Mercedes 1'24.272 28
8 P.ディ・レスタ GBR Force India Mercedes 1'25.088 74
9 V.ペトロフ RUS Renault 1'26.237 55
10 R.バリチェッロ BRA Williams Cosworth 1'27.320 109
11 F.ファウジー MAL Lotus Cosworth 1'31.848 76
12 T.グロック GER Virgin Cosworth 1'32.417 10

   * 2008 Test-Time : 1'16.617 S.ベッテル/RedBull Renault (12/17)
   * 2009 Test-Time : 1'17.418 D.リカルド/RedBull Renault (12/3)
   * 2010 Test-Time : 1'19.583 L.ハミルトン/McLaren Mercedes (2/13)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2010/02/17

ロータスF1、マレーシアのライセンスで参戦

今シーズン、F1に復活する名門のロータスF1だが、ファクトリーはイギリス・ノーフォークにあるものの資本&運営関係は実質マレーシアにあるということで、どちらの所属になるのか注目を集めていたが、2010年シーズンはマレーシアのライセンスで参戦することが確認された。
これは同チームのスポークスマンであるトム・ウェッブ氏が明らかにしたもので、「われわれはマレーシアのライセンスで戦うだろう」と明言したという。

ただし、マイク・ガスコイン/チーフ・テクニカル・オフィサーが明らかにしたところによれば、ロータスの創設者コリン・チャップマンの遺児であるクライブ・チャップマン氏がトニー・フェルナンデス代表に「もしも新チームが勝利したら、それは何勝目になるのか?」と尋ねたところ、同代表は「当然80勝目になる」と即答し、「チームが継続されていること」を認めたということだ。

Ayrton Senna (C)Honda Racing
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1958年にF1初参戦したロータスが初勝利を記録したのは1960年モナコのスターリング・モス、また最後の勝利となる79勝目は1987年のアメリカ東GPで、アイルトン・セナによるものだった。

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ロータスF1、新たに副代表2名を任命

Lotus Cosworth『T127』(C)Lotus Racing
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今シーズン、F1栄光のブランド名を引っさげて参戦する『ロータスF1レーシング』のトニー・フェルナンデス代表が、新たに二人の副代表を任命した。
任命されたのはいずれもこのチームに資本関係で貢献しているとみられるS.M.ナサルディ氏とカマルディン・メラヌン氏の2名。

ナサルディ氏はこのチームを支援するナザグループのCEO(最高経営責任者)。
またメラヌン氏のほうはフェルナンデス代表が所有する航空会社『エア・アジア』の副CEOだ。

ロータスF1は新規参戦チームの中では突出したヤルノ・トゥルーリ&ヘイキ・コバライネンという実力者コンビを擁し、今季の全19戦を戦うことになっている。

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窮地のカンポス・メタF1に新たな投資家出現か

Adrian Campos (C)Campos Meta F1
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資金難から今シーズンの参戦を危ぶむ声が絶えない『カンポス・メタF1』だが、そんな中ドイツの『アウト・ビルト・モータースポルト』誌が「新たな投資家が現れる」との見通しを報じて注目されている。
しかしこれまで何人もの名前が同様に挙げられては消えていて、今回もその真偽に疑問の声が消えることはないようだ。

ただ、もしカンポス・メタF1が参戦できなくなった場合には前トヨタの中嶋一貴起用が噂されるステファンGPに参戦の可能性があるとされ、日本のファンにはいずれにしても気掛かりな状況が続く。

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ステファンGP、「2010年14番目の参戦枠目指す」

Zoran Stefanovic (C)Stefan Grand Prix
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今シーズン、新たに4つの新規参戦チームを加え、全13チームでの戦いが予定されるF1だが、依然としてカンポス・メタF1やチームUSF1らについては参戦に不安の声が聞かれたままだ。
一方、セルビア政府の支援を受け旧トヨタF1の機材を継承するとされる『ステファンGP』は、これまでこれらいずれかのチームが参戦できなくなった場合の参戦枠を見込んでいるとされたが、ここに来てさらに強気な見通しを明らかにしている。

それによれば、これら「既存チーム」とは別に14番目のチームとして参戦が認められるようFIA(国際自動車連盟)に働き掛けるというもの。
ただ、最終決定までには他チームやFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)の承認など難関が多く、前途は簡単なものではないとみられる。
それでも同チームのゾラン・ステファノヴィッチ代表は、依然「(開幕戦)バーレーンに機材を空輸する」との方針を変えていない。

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2010/02/16

第2次ヘレス合同テスト・予定リスト

小林 可夢偉 (C)BMW Sauber F1
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17日(水)から行われる第2次ヘレス合同テストの参加ドライバーは次のような予定になっている。

Team Day.1 Day.2 Day.3 Day.4
マクラーレン J.バトン J.バトン L.ハミルトン L.ハミルトン
メルセデスGP M.シューマッハ N.ロズベルグ M.シューマッハ N.ロズベルグ
レッドブル S.ベッテル S.ベッテル M.ウェバー M.ウェバー
フェラーリ F.マッサ F.マッサ F.アロンソ F.アロンソ
ザウバー P.デ・ラ・ロサ P.デ・ラ・ロサ 小林 可夢偉 小林 可夢偉
ウィリアムズ R.バリチェッロ R.バリチェッロ N.ヒュルケンバーグ N.ヒュルケンバーグ
ルノー V.ペトロフ V.ペトロフ R.クビサ R.クビサ
フォース・インディア P.ディ・レスタ* A.スーティル V.リウッツィ V.リウッツィ
トロ・ロッソ S.ブエミ S.ブエミ J.アルグエルスアリ J.アルグエルスアリ
ロータス F.ファウジー H.コバライネン H.コバライネン J.トゥルーリ
ヴァージン TBN TBN TBN TBN

   * 午後はA.スーティルが担当

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マッサ、「ハイドフェルドがリザーブなんて信じられない」

Felipe Massa (C)Sauber Motorsport AG
フェラーリ・チームで今季のタイトルを狙うフェリッペ・マッサ(28歳:ブラジル)が、対象的に今季のシートを失ったニック・ハイドフェルド(32歳:ドイツ)について、次のようにスイスの『ブリック』紙に語っている。

「ハイドフェルドが今年のF1にシートを見つけられなかったと聞いて、僕はほんとうに驚いているんだ。
いったい、どうして?
彼はあんなに経験もある優れたドライバーなのに。
きっといくつかのトップチームとの交渉に振り回されて、挙げ句気付いた時にはどこにももうシートがなくなっていたんだろう。
でも彼はリザーブなんかではなく、ほんとうのF1ドライバーがふさわしいと思うんだけどな」

マッサとハイドフェルドとは、まだいずれも無名時代の2002年、当時(マッサ:20歳、ハイドフェルド:24歳)のザウバー・チームでチームメイトどうしだった。

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D.クルサード、メルセデスDTMマシンをテスト

DTM Image (C)Mercedes Motorsport
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前レッドブル・レーシングのデビッド・クルサード(38歳:イギリス)が、先週2日間に渡ってDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)マシンをテストしたことがわかった。

それによれば場所はスペインのアルカサバに新設されたサーキットで、メルセデス・モータースポーツのDTMマシンをドライブしたとのこと。

2008年にF1フィールドから身を引いたクルサードは、その後は英『BBCスポーツ』のコメンテーターをしながらチームのアドバイザー的存在を続けてきたが、再びモーターレーシングの魅力に引きつけられているようだ。
なお、クルサードはマクラーレン時代にメルセデスとは長く仕事を共にしてきた。

クルサードのDTMテスト関連ニュースはこちら

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ヘレス合同テスト、今週も好天候期待できず

Jerez Test Scene (C)Force India F1
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F1オフテストは今週も17日(水)から前回と同じスペインのヘレス・サーキットが予定されているが、地元の予報では再び悪天候に見舞われそうということだ。

シーズン前に許可されている15日間のうち、バレンシア、ヘレスとすでに7日間を消化したが、このうち2日間は完全なウェット。
もう2日間もほとんどがウェットコンディションということで各チームには不安の表情が浮かび始めている。

オフテスト候補地としては他にポルトガルのアルガルブやバーレーンのサクヒールなどもあるが、F1合同テストとなると準備がかなり大掛かりになるため、急な舞台の変更というのは困難とのことだ。

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2010/02/15

『イタイパバ』、最高のスポンサー対費用効果

商業調査の『ROI』によれば、昨シーズンのF1でもっとも高い対費用効果を挙げたスポンサーは、ブラジルGPでブラウンGPチームのスポンサーになった『イタイパバ』であったという。

それによれば地元ブラジルのビール会社である『イタイパバ』は、このレースにわずか50万ドル(約4500万円)でスポットのスポンサー契約を締結。
世界的にほとんど無名だった同社だったが、『ROI』の計算によればこのレースで繰り返しテレビ画面に映った広告効果は実に430万ドル(3億8700万円)にも及ぶものになったということだ。
これはフェラーリ・チームの主要スポンサーである『エティハド航空』と同程度とも報告されている。

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ギヤボックス・トラブルにもウィリアムズ首脳動じず

今シーズン、話題のコスワース・エンジン搭載搭載するチームの中で、際だった高い戦闘力と実績を持つウィリアムズ・チームだが、今回のヘレス合同テストでは思わぬギヤボックスのトラブルに見舞われた。

Sam Michael (C)Williams F1
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このためバリチェッロはテストを早めに切り上げざるを得なかったが、チームを率いるサム・マイケル/テクニカル・ディレクターはこの段階でのトラブルに動じてはいないようだ。

「残念ながら、マシントラブルのためにテストが打ち切りになったことは事実。
代替のパーツが用意されていなかったからね。
しかしこのギヤボックスはこれまでかなりの距離を走ったもので、そういう意味で決して信頼性が不足していたということでもない。
そもそもこうしたトラブルを重ね、開幕までにすべて洗い出しておくというのが開幕前テストの目的だからね」

ウィリアムズ・チームのように搭載エンジンが変更された場合、まず大きな変更個所になるのがこれに連結されるギヤボックスということになる。

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シューマッハの予想、「4強によるタイトル争い」

Michael Schumacher (C)Mercedes Motorsports
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今回のヘレス合同テストでは2日間に渡ってメルセデス『MGP-W01』をドライブ、計207ラップを周回して新型車の感触を掴んだミハエル・シューマッハ(41歳:ドイツ)は、今シーズンのタイトル争いについて「4強の争いになるだろう」との予想を語っている。

シューマッハが挙げる4強とは、レッドブル、マクラーレン、フェラーリ、そして自身が所属する昨年のチャンピオン・チームであるメルセデスGP(ブラウンGP)の4チームだ。

「テストを見ていて興味深いのは、ロングランを続けていると落ちていくチームがあるということだ。
これはタイヤがうまく使えているかどうか、ということだろうね。
おそらく強豪は4チームだと思うけれど、でもこの中でどれが最も強いのか、となるとそれはまだ今の段階では僕にもそしておそらく誰にもわからない。
テストじゃそれぞれチームの戦略やマシンの状態が違うから何とも言えないよ」

ただシューマッハはさらにこれに続くチームとして、ザウバー(日本の小林可夢偉が所属)やルノーも注意すべきと警戒している。

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佐藤琢磨、インディカーのシート危うし?

佐藤 琢磨 (C)Ex.Super Aguri F1
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先日、元F1ドライバーである日本の佐藤琢磨にIRL(インディ・レーシング・リーグ)への転向の可能性が報じられたが、今度はそれに黄信号が灯ったことがわかった。

インディカーでの佐藤琢磨関連ニュースはこちら

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2010/02/14

ヒュルケンバーグ、「コスワースはトヨタよりパワフル」

Nico Hulkenberg (C)Williams F1
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2009年まで搭載したトヨタ・エンジンから離れ、4年ぶりにまたコスワース・エンジンで戦うことになったウィリアムズ・チームだが、ヘレス・サーキットでのテストを終えた同チームのニコ・ヒュルケンバーグ(22歳:ドイツ)は、次のようにその初印象を語っている。

「正直、驚かされたね。
非メーカー系にもかかわらず、コスワースのエンジンはフィーリングも良いし、トヨタのものよりずっとパワーがある感じがしたんだ。
これは今シーズンの戦いが楽しみだよね」

残念ながらヒュルケンバーグによるテストはハイドロリック系のトラブルによって妨げられたが、この日同じくドライブシャフトにもトラブルが出たというのは、エンジンがパワフルというドライバーの言葉と合わせると興味深いところだ。

今シーズン、コスワースのエンジンは他にカンポス、ヴァージン、USF1、そしてロータスら新規参戦の4チームすべてに搭載されることになっている。

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ロータスF1首脳、「マレーシアの夢叶う」も……

Lotus Racing (C)Lotus Racing
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念願のマレーシア資本F1チームが実現、シルバーストーンでシェイクダウン・テストも果たした『ロータスF1レーシング』では、トニー・フェルナンデス代表が「マレーシアの夢が実現した」と、その感激を表した。

「私がわずか5か月前にマレーシア政府からこの仕事を命じられた時、ほんとうに実現にこぎ着けられるとは正直思えなかった。
しかしいまこうして発表会を終え、まさにマレーシアの長年の夢が叶ったと感激しているよ。
マレーシアのすべての人の期待に応えるべく、われわれはチーム一丸となってシーズンに臨みたいと思っている」

しかしチームで技術部門を束ねるマイク・ガスコイン/チーフ・テクニカル・オフィサーは「いくらマレーシア系チームとはいっても、われわれが本拠をイギリスからマレーシアに移すつもりはないよ」と、言明している。

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ヴァージン『VR-01』の開発姿勢に疑問の声も

Virgin Racing『VR-01』(C)Virgin Racing
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シルバーストーンでのシェイクダウン・テスト後、今回のヘレス合同テストにもいち早く参加するなど今季の新規参戦チームの中では順調なステップにあるとみられるヴァージン・レーシングだが、風洞実験を行わない、というその開発姿勢には他チームの関係者から疑問の声が上がっているようだ。

同チームによれば、新型車『VR-01』はコストのかさむ風洞実験を一切行わず、すべて数値流体力学によりコンピュータでの計算で開発されたとされる。
デザインにあたったニック・ワース氏によれば、この手法はすでにALMS(アメリカン・ルマン・シリーズ)でのホンダ・アキュラARX-02等、実績があるものということだったが、ヘレスでのテストではいきなりフロントウィングにトラブルが発生。

他チームの関係者からはこれが風洞実験を省略した結果と指摘する声も。
場合によっては他車を危険にさらすこともあり得るとして、「安全面の確保に不安がある」と指摘する声が高まっているという。

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シューマッハ(メルセデスGP)、「プログラムは予定通り進捗」

Michael Schumacher (C)Mercedes Motorsports
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ヘレス合同テスト最終日、トップから1秒以上引き離される全体の5番手タイムで終了したメルセデスGPのミハエル・シューマッハだが、今回のテストについて次のように振り返っている。

「当初はずいぶんと天候に災いされたけれど、終わってみれば全体にとてもいいテストになったと思うよ。
ドライコンディションになってからは予定のプログラムを着実にこなしていくことができたからね。
やりたかったことはすべて果たすことが出来たし、クルマは確実に進歩、そしてわれわれのマシンに対する理解も進んでいる。
今の時期、ラップタイムは意味のないものだから全然気にしていない。
マシンのほんとうの戦闘力なんて、開幕戦のグリッドを見るまでは誰にもわからないことさ」

タイムこそ5番手だったものの、復活に向けシューマッハにはかなりの手応えが感じられているようだ。

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ハミルトン(マクラーレン)最終日トップで締め括る(2/13)

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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今オフ2度目となったヘレス・サーキットでの合同テストが、13日(土)最終日を迎えた。
今回のテストをトップタイムで締め括ったのはマクラーレンのルイス・ハミルトンで、1'19.583というタイムは4日間全体を通じても最速となるものとなった。
2番手につけたのはセッション最後にタイムを更新させたフォース・インディアのスーティルだったが、ハミルトンとのタイム差は0.597秒と大きなものだった。

コスワース・エンジンの熟成を担うウィリアムズ・チームでは、バリチェッロが全体の3番手となる好タイムを記録。
再びクビサに戻ったルノーは4番手、メルセデスのシューマッハが5番手、途中マシントラブルに見舞われたレッドブルのベッテル6番手、7番手は今日最多となる実に160ラップを周回したフェラーリ・チームのマッサ、これまでとは異なりロングランに集中したザウバーのデ・ラ・ロサは8番手。
またデビュー以来連日トラブルで思うような走行が重ねられなかったヴァージンはこの日やっと63ラップもの周回を重ねてタイムを短縮、9番手。
前日トップタイムだったトロ・ロッソのアルグエルスアリは一転最下位の10番手で今回のテストを終えた。

次回のテストは再びここヘレス・サーキットで、17日(水)から4日間が予定されている。

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'19.583 113
2 A.スーティル GER Force India Mercedes 1'20.180 83
3 R.バリチェッロ BRA Williams Cosworth 1'20.341 90
4 R.クビサ POL Renault 1'20.358 85
5 M.シューマッハ GER Mercedes 1'20.613 83
6 S.ベッテル GER RedBull Renault 1'21.203 89
7 F.マッサ BRA Ferrari 1'21.485 160
8 P.デ・ラ・ロサ ESP Sauber Ferrari 1'22.134 105
9 L.ディ・グラッシ BRA Virgin Cosworth 1'22.912 63
10 J.アルグエルスアリ ESP Toro Rosso Ferrari 1'24.072 98

   * 2008 Test-Time : 1'16.617 S.ベッテル/RedBull Renault (12/17)
   * 2009 Test-Time : 1'17.418 D.リカルド/RedBull Renault (12/3)
   * 2010 Test-Time : 1'19.919 J.アルグエルスアリ/Toro Rosso Ferrari (2/12)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2010/02/13

シルバーストーン『アリーナ・サーキット』に変身へ

Silverstone Arena Circuit (C)Silverstone Circuit
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イギリスGPの開催地であるシルバーストーン・サーキットが、「アリーナ型」と呼ばれる新しいレイアウトに変身、今シーズンから使用されることがわかった。

同サーキットのイアン・フィリップス/マネージング・ディレクターによれば、新しいレイアウトは本来2輪のモトGPのセーフティ・レギュレーションを満足させるためのものだが、これがこのままF1においても踏襲されることになるという。
これまでよりインフィールド寄りに変更されたコースはこれまでより約760m長くなる。

この変更は当然FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)の代表であるバーニー・エクレストン氏の承認を得ているというが、しかし一方サーキットの所有者でもあるBRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ)のデイモン・ヒル氏はこの変更に批判的ということだ。

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2010年、エンジン・ペナルティは2戦に適用

Renault『RS26』Engine (C)Renault F1 UK
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2009年シーズンのF1レギュレーションでは、一人のドライバーが使用できるエンジン数が年間8基までに制限されているが、これはレース数が17戦から19戦に増えた今シーズンも変更はない。

しかし、これに違反して9基目のエンジンを投入した際に、昨年はその1戦だけがグリッド10番降格のペナルティが科せられていたものが、今年はさらに次のレースも含め2戦に渡って同じペナルティが科せられることをFIA(国際自動車連盟)は明らかにした。

またピットストップの際に使われる電動ジャッキの使用も禁止された。

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ミシュラン、F1復帰に向けFIA(国際自動車連盟)と交渉開始

Michelin Tyre (C)Renault F1 UK
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現在F1タイヤを独占供給しているブリヂストンタイヤは、すでに2010年限りでの撤退を表明しているが、その後継にミシュランタイヤが名乗りを挙げたようだ。

これは同社のジャン・ドミニク・スナール/CFOが明らかにしたもので、現在FIAのF1委員会と交渉に入っていることは認めたものの、復帰が実現するかどうかについてはまだ不明確であると煙幕を張った。
同氏は「もしわれわれがF1に復帰する場合には、燃費向上とCO2削減に関してレギュレーションの変更が必要」とも強調した。

グッドイヤー、ブリヂストンに次いで歴代3位の優勝記録を誇る同社は、2006年シーズンを最後にF1から離れている。

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ロータスF1、2010年新型車『T127』を発表

Lotus Cosworth『T127』(C)Lotus Racing
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12日(金)、F1に新規(復活?)参戦する新生『ロータスF1レーシング』は、ロンドン市内の王立園芸協会ホールにおいて、2010年シーズンを戦うコンテンダー『T127』を正式発表した。

名門のロータスという名前では1994年以来のF1となるこのマシンには、他の新規参戦チーム同様コスワース・エンジンが搭載される。
発表は特別に招待された約500人の観客を前に行われ、前トヨタのヤルノ・トゥルーリ(35歳:イタリア)、前マクラーレンのヘイキ・コバライネン(27歳:フィンランド)ら2010年のドライバーも顔を揃えた。

マシンは来週17日(水)から行われる2回目のヘレス合同テストに参加する予定。

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ヘレステスト3日目、地元アルグエルスアリ最速!(2/12)

Jaime Alguersuari (C)Scuderia Toro Rosso
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12日(金)第3日目を迎えたヘレス合同テストは、またしても雨に見舞われるという不運な天候となったが、まだコンディションの良かったセッション早期の段階に上位陣は好タイムを記録。
この日最速となったのは、地元スペインの19歳の若者であるハイメ・アルグエルスアリで、トロ・ロッソ『STR5』で前日の小林可夢偉(ザウバー)のタイムをさらに0.031秒短縮してみせた。

2番手はその可夢偉の同僚デ・ラ・ロサがマークした1'20.736。
これに電気系のトラブルに見舞われながらも初登場フォース・インディアのスーティル、フェラーリのマッサ、レッドブル・レーシングのベッテル、ルノーのコクピットに戻ったペトロフ、ウィリアムズのバリチェッロ、マクラーレンのハミルトン、そしてヴァージン・レーシングのディ・グラッシと続いた。
フロントウィングの修復なったヴァージンの『VR-01』だが、この日もわずか8ラップの周回に留まった。

今回のヘレス合同テストは明日14日(日)でいったん終了。
次回は17日(水)から再び4日間の予定で行われる。

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 J.アルグエルスアリ ESP Toro Rosso Ferrari 1'19.919 76
2 P.デ・ラ・ロサ ESP Sauber Ferrari 1'20.736 58
3 A.スーティル GER Force India Mercedes 1'21.428 48
4 F.マッサ BRA Ferrari 1'21.603 72
5 S.ベッテル GER RedBull Renault 1'21.783 59
6 V.ペトロフ RUS Renault 1'22.000 68
7 N.ロズベルグ GER Mercedes 1'22.820 53
8 R.バリチェッロ BRA Williams Cosworth 1'23.217 120
9 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'23.985 68
17 L.ディ・グラッシ BRA Virgin Cosworth 1'37.107 8

   * 2008 Test-Time : 1'16.617 S.ベッテル/RedBull Renault (12/17)
   * 2009 Test-Time : 1'17.418 D.リカルド/RedBull Renault (12/3)
   * 2010 Test-Time : 1'19.950 小林 可夢偉/Sauber Ferrari (2/11)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2010/02/12

会心最速・小林可夢偉、「予定のプログラムこなせた」

小林 可夢偉 (C)BMW Sauber F1
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11日(木)行われたヘレス合同テスト2日目で、みごとに最速タイムを記録してみせたBMWザウバー・チームの小林可夢偉は、前日とは異なり「予定のプログラムこなせた」と、会心の笑みをみせた。

この日のテストについてトラック・エンジニアリング部門の責任者であるジャンパオロ・ダラーラ氏は、「昨日と違い、コンディションもだいぶ回復したのでカムイは予定のテスト・プログラムをこなすことができた。
午前のセッションではエアロダイナミックスのテストを、また午後にはマシンのセットアップとタイヤの評価を行なった。
最後の時間を除いては、一日のほとんどを重い燃料搭載量で走っていたよ。
明日の天候はまだ期待できないけれど、デ・ラ・ロサが後を継ぐことになっている」と、語っている。

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キミ・ライコネン、WRC(世界ラリー選手権)8位発進

Kimi Raikkonen (C)RedBull Racing
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F1フェラーリ・チームから今シーズンWRC(世界ラリー選手権)シトロエン・チームに移籍した元F1チャンピオン、キミ・ライコネン(30歳:フィンランド)が11日(木)スタートした第1戦スウェディッシュラリーに参戦。

初日行われた第1SS(スペシャルステージ)では猛者連中に互して堂々8位発進した。

スウェディッシュラリーの速報はこちら

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カンポス・メタF1、2011年はVW関与の報道も当事者否定

Volks Wargen/Dakar Rally (C)Volks Wargen Motorsports
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かねて資金難からその存続に黄信号が灯っているとされる『カンポス・メタF1』だが、スペインの『ディアリオAS』紙はチームの主唱者であるエイドリアン・カンポス氏のチーム離脱、さらに2011年にはドイツの大手自動車メーカーである『フォルクスワーゲン』の関与を伝えた。

救済にはバーニー・エクレストン氏も関わっているとされ、チームはこのままF1に新規参戦、すでに発表されているブルーノ・セナ(26歳:ブラジル)の起用も継続されるという。

ただし再び名前を挙げられたフォルクスワーゲン社では、モータースポーツ部門の責任者で自身元F1ドライバーでもあるハンス・ストゥック氏が、「そのような事実はまったくない」と、全面否定している。

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F1復帰話が渦中のラルフ、負傷で手術受けていた

Ralf Schumacher (C)Panasonic Toyota Racing
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兄であるミハエル・シューマッハに続き、F1復帰話が持ち上がっているラルフ・シューマッハ(34歳:ドイツ)だが、スキーで転倒、手術を受けていたことがわかった。

これはドイツ・ケルンの『エキスプレス』紙が報じたもので、それによればラルフは先月オーストリアでスキーを楽しんでいた際に転倒、右肩を痛めてしまったという。

バーニー・エクレストン氏の後押しもあり、ラルフの名前はステファンGPのドライバーに挙げられているというが、怪我の治癒状態によっては復帰の障害になりかねないとみられる。

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T.グロック(ヴァージン)、弱小チームの悲哀

Timo Glock (C)Virgin Racing
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英国有数の多国籍企業であるヴァージン・グループが資本参加、満を持して参加した筈のヘレス合同テストだったが、初日の5ラップに続き、2日目の11日(木)もマシントラブルから赤旗中断の原因を作った挙げ句、わずか11ラップの周回に留まったヴァージン・レーシングでは、ステアリングを担当したティモ・グロック(27歳:ドイツ)が弱小チームの悲哀を味わっているようだ。

「走行中、何の前触れもなく突然フロントウィングが破損して散らばってしまったんだ。
チームの説明によれば取り付け部分の不具合ということだけど、代替のパーツがなくその後は走ることすらできなかった。
他チームのマシンが走るのを見ているだけというのはつらいね。
明日はなんとかテストに復帰したいと願っているんだけど……」と、心許ないコメント。

昨年まで在籍したメーカーチーム・トヨタでは考えられないトラブルの続出に、さすがにグロックも環境の違いを感じざるを得ないようだ。

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ヘレステスト2日目、小林可夢偉(ザウバー)が最速!(2/11)

小林 可夢偉 (C)BMW Sauber F1
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11日(木)、第2日目を迎えたヘレス合同テストは、この日もウェットコンディションからスタートしたものの、次第に路面は乾き各車とも前日よりタイムを改善させた。
そんな中、トップタイムを記録したのはザウバー・チームの小林可夢偉で、この日トータル103ラップを周回、ただ一人ベストタイムを1分19秒台に入れる好タイムを記録して今回の自身のテストを終了した。

これに続いたのはトロ・ロッソのブエミで、最後に小林に書き換えられるまではトップに位置していた。
マクラーレンを駆ったチャンピオンのバトンは、セッションの最後をマシントラブルでストップして走れなかったもののそれ以前のタイムで3番手に食い込んでみせた。
4番手はこちらもハイドロリック系のトラブルに見舞われたウィリアムズのヒュルケンバーグが、また5番手にはフォース・インディアのリウッツィがつけた。

シューマッハ(メルセデスGP)とアロンソ(フェラーリ)の両元チャンピオンは共に120ラップ以上の周回を走り込んでマシンを熟成、それぞれ6-7番手。
ルノーはドライコンディションで新人(ペトロフ)を走らせるため、この日の担当を急きょクビサに変更して当たらせた。
ヴァージンのグロックはこの日もフロントウィングに関わるトラブルに見舞われ、パーツの問題から結局11ラップだけの周回に留まった。

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 小林 可夢偉 JPN Sauber Ferrari 1'19.950 103
2 S.ブエミ SUI Toro Rosso Ferrari 1'20.026 121
3 J.バトン GBR McLaren Mercedes 1'20.618 83
4 N.ヒュルケンバーグ GER Williams Cosworth 1'20.629 67
5 V.リウッツィ ITA Force India Mercedes 1'20.754 80
6 M.シューマッハ GER Mercedes 1'21.083 124
7 F.アロンソ ESP Ferrari 1'21.424 129
8 R.クビサ POL Renault 1'22.003 103
9 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'22.043 99
10 T.グロック GER Virgin Cosworth 1'29.964 11

   * 2008 Test-Time : 1'16.617 S.ベッテル/RedBull Renault (12/17)
   * 2009 Test-Time : 1'17.418 D.リカルド/RedBull Renault(12/3)
   * 2010 Test-Time : 1'20.927 N.ロズベルグ/Mercedes(2/10)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2010/02/11

『カシオ』、レッドブルとのスポンサー契約更新

CASIO (C)Redbull Racing
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10日(水)、2010年新型車『RB6』を発表したレッドブル・レーシングは、同時に日本の『カシオ』とのスポンサー契約も更新されたことを明らかにした。

両社の関係は2009年シーズンからスタートしたが、今年もこれをさらに延長することで合意したもの。
これにより、カシオはレッドブル限定版のカーボンファイバー製腕時計を生産。
また同社のロゴがドライバーやチームスタッフのウェアに掲出されることになる。

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小林可夢偉(ザウバー)、セットアップとスタート練習

小林 可夢偉 (C)BMW Sauber F1
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先のバレンシアに続き、10日(水)からスタートしたヘレス合同テストに参加したBMWザウバー・チームの小林可夢偉(23歳)は、ウェットコンディションに見舞われた初日、トータル55ラップを周回してこの日参加した10人のうちで5番目に位置するタイムを記録した。

テストを統括したトラック・エンジニアリング部門の責任者であるジャンパオロ・ダラーラ氏は、「天候に恵まれなかったのは残念だが、これは他チームも同じことで仕方ない。
今日はほとんどの時間をインターミディエイトのタイヤで走ったので、予定していたメカニカルとエアロダイナミックス・テストを省略せざるを得なかった。
可夢偉にはいくつかのセットアップとシステムチェック、そしてスタートの練習をやってもらった。
明日はなんとかドライで走れることを願っているよ」と、語った。

明日・木曜日も小林可夢偉が、そして後半の2日間は僚友のデ・ラ・ロサがテストを担当することになっている。

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テスト最速ロズベルグ、「ドライバーは環境が重要」

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsport
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生憎ウェットコンディションでスタートしたヘレス合同テスト初日、最速タイムを記録したのはメルセデスGPのニコ・ロズベルグ(24歳:ドイツ)だった。
本人によれば、「ドライバーは環境が重要」ということで、そこに快走の秘訣があったようだ。

「前回のバレンシアの時は、シートポジションがうまくなかったんだ。
僕には低すぎて、前がよく見えなかったんだもの。
でも今回はそれが改善されて、とてもフィーリングが良く感じられたね。
ドライバーにとって、やっぱりコクピット内での環境がとても大切ということさ」

ウェット路面でも果敢に走り込んだロズベルグは、「今の時期はとにかくたくさん走って、あらゆるデータを収集すると同時にマシンの信頼性を増すことが大事」と、強調している。

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V.ペトロフ(ルノー)、資金タイムリミットは3月1日

Vitaly Petrov (C)Renault F1 UK
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約束された資金の払い込みが滞っていると伝えられるルノー・チームのヴィタリー・ペトロフ(25歳:ロシア)だが、どうやらそのタイムリミットは3月1日までであるようだ。

これはルノー・チームの関係者が明らかにしたもので、ペトロフ側は先に交わした契約書に記載されたスポンサー資金の多くをまだ支払っていないという。
もし1日までに支払いがなされない場合、ペトロフとの契約は解除され、他のドライバーを起用する可能性が高い。
10日(水)行われたヘレス合同テストでは、ウェットコンディションということもあってペトロフの走行が大幅に制限されていたのが印象的だった。

同チームではリザーブ&テストドライバーとしてベルギーのジェローム・ダンブロジオと中国のホー・ピン・トゥンが指名されているが、一時有力なレースドライバー候補として佐藤琢磨の名前も挙げられていた。

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ヘレス合同テスト初日、ロズベルグ最速!(2/10)

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsports
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スペインのヘレス・サーキットを舞台に今オフ2度目となる合同テストがスタートした。
初日の10日(水)、事前に憂慮された通りのウェットコンディションの中、トップタイムを記録したのはただ一人ベストタイムを1分20秒台に入れたメルセデスGPのニコ・ロズベルグだった。
コクピット内のポジションも改善したというロズベルグは、バレンシアの時よりもずっと快適と笑みをみせた。

2番手はトロ・ロッソのマシンを駆るブエミ、3番手がこの日最多の118ラップを周回したウィリアムズのヒュルケンバーグ、さらにフェラーリのアロンソ、そしてザウバーの小林可夢偉と続いた。

発表されたばかりで注目されたレッドブルはウェバーが初ドライブ、途中エンジン交換を強いられたもののそれでもこの日は50ラップを周回した。
ルノーは「渦中」のペトロフがドライブ、特にトラブルに見舞われた訳ではないがコンディションを考えたか多くの時間チームはマシンをピットに留め置いた。

イギリスから輸送されたばかりのヴァージンはグロックがドライブ、しかしわずか5ラップの周回に留まっている。

1 N.ロズベルグ GER Mercedes 1'20.927 57
2 S.ブエミ SUI Toro Rosso Ferrari 1'21.031 84
3 N.ヒュルケンバーグ GER Williams Cosworth 1'22.243 118
4 F.アロンソ ESP Ferrari 1'22.895 88
5 小林 可夢偉 JPN Sauber Ferrari 1'23.287 55
6 J.バトン GBR McLaren Mercedes 1'24.947 68
7 V.リウッツィ ITA Force India mercedes 1'24.968 71
8 V.ペトロフ RUS Renault 1'25.440 27
9 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'26.502 50
10 T.グロック GER Virgin Cosworth 1'38.734 5

   * 2008 Test-Time : 1'16.617 S.ベッテル/RedBull Renault (12/17)
   * 2009 Test-Time : 1'17.418 D.リカルド/RedBull Renault(12/3)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2010/02/10

フォースインディアVJM03、ヘレスで初テスト

ビタントニオ・リウィッツィ(C)Force India F1
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フォースインディアF1は、前日ウェブサイトで公開したVJM03のテストをヘレスサーキットで行った。ヘレステストでは初めの2日間をビタントニオ・リウィッツィが行い、後半の2日間はエイドリアン・スーティルが担当する。

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レッドブル『RB6』がデビュー

Red Bull RB6 (C)Red Bull Racing
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2月10日、レッドブル・レーシングは、ヘレスサーキットで2010年用マシン『RB6』を公開した。一部の新規参入チームを除いては、これが最後の新型車となる。

1O日にはマーク・ウェバーがRB6のテストを行うことになっている。

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FIA(国際自動車連盟)、チーム代表にもライセンス導入案

Flavio Briatore (C)Renault F1 UK
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FIA(国際自動車連盟)が、F1チーム代表にもライセンスを導入する案を検討していることがわかった。
これは、新しく会長職に就いたジャン・トッド氏が伊『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙で明らかにしたもので、チームやドライバーに資格が必要なのに対し、チームを運営する代表者が野放しであるのは不当という考え。

この裏には、先に資格剥奪処分を行ったルノー・チームのフラビオ・ブリアトーレ氏がこれを不服としてパリの大審院に控訴したことがある。
トッド会長はこの案をWMSC(世界モータースポーツ評議会)に提出、これが通ればチーム代表もドライバーと同様FIAのスポーツ規約に従うことが必要となるため、ブリアトーレ前代表のような事件はなくなると考えている。

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ロータスF1、シルバーストーンで非公開テスト敢行

Lotus Prototype Car (C)Lotus Racing
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来たる2月12日(金)にイギリス・ロンドン市内で発表されることが決まっている『ロータスF1レーシング』の新型車が、噂通り9日(火)シルバーストーン・サーキットを舞台に非公開のプライベート・シェイクダウン・テストを行ったことがわかった。

これは英『オートスポーツ』が報じたもので、それによればマシンはロータス伝統の渋いブリティッシュ・グリーンを基調にイエローのストライプを配したもので、旧いロータス・ファンをワクワクさせそうなカラーリングという。
栄光のステアリングを握ったのは、同チームのリザーブ&テストドライバーに指名されたマレーシアのファイルーズ・ファウジー(27歳)だったということだ。

同マシンはこの後12日(金)に正式発表された後、来週17日(水)からスタートする今オフ3度目となるヘレス・サーキットでの合同テストに持ち込まれることになっている。

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ペトロフのマネージメント会社、参戦不安説を否定

Vitaly Petrov (C)Renault F1 UK
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今季ルノー・チームから2010年のレースドライバーとして指名されながらも、その後資金持ち込みの失敗からシート確保に不安説が伝えられているヴィタリー・ペトロフ(25歳:ロシア)だが、その後ペトロフのマネージメント担当会社が懸命にこの噂を打ち消している。

マニュスクリプト・スポーツ社によれば、そうした噂はペトロフの父親がインタビューに答えた際、誤解が生じたことによるものという。
チームは今日10日(水)からスタートするヘレス合同テストに参加する予定で、ペトロフも当然これに帯同することになっているとのことだ。

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トッドFIA会長も新規参戦チーム3戦欠場認める

Jean Todt (C)Ferrari S.p.A
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今シーズン新規参戦が見込まれるカンポス、ヴァージン・レーシング、USF1、そしてロータスら4チームについて、バーニー・エクレストン氏同様、ジャン・トッドFIA会長も3戦の欠場が認められていることを明らかにした。

これは新会長がイタリアの『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙に語ったもので、それによれば3戦は連続していなくともよく、またこれによる罰金等は科せられないことになっているという。
(FOMからの分配金は削減される)

また欠場するチームがあったとしても、直ちに代替チームの出場が認められることはないともしている。
これは、中嶋一貴やラルフ・シューマッハ起用などの噂があるステファンGPの参戦の可能性に一石を投じたものだ。

なおすでにカンポス・メタF1とチームUSF1の2チームからは、序盤3戦を欠場したいとの申請が出されていると報じるメディアもある。

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2010/02/09

フォース・インディア、2010年新型車『VJM03』発表

Force India『VJM03』(C)Force India F1
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9日(火)、『フォース・インディア』チームは2010年新型車『VJM03』をオンラインで発表した。

同マシンは明日10日(水)からスタートするスペインのヘレス合同テストで初テストに臨む。

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フォース・インディア、「テスト欠席不利じゃない」

Force India『VJM02』(C)Force India F1
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今オフ最初のテストとなったバレンシア合同テストを欠場した『フォース・インディア』チームだが、「満を持しただけで決して不利ではない」と、強気の見解を英『オートスポーツ』で明らかにした。

これは、同チームのデザイン責任者であるマーク・スミス氏が明らかにしたもので、「不十分な状態で実車テストに臨むよりは、むしろじっくりと熟成してから走らせるべきだとわれわれは考えた。
この1週間、新型車は十分な風洞実験を行っていたんだ。
そもそも実車テストは効率良くやらなくては、ね。
他チームのマシンは写真で見たけれど、それと比べてもわれわれが重大なミスをしたとは考えてないよ」と、語っている。

フォース・インディアの新型車『VJM03』(仮称)は今日9日(火)にオンラインで発表される予定。
その後明日10日(水)からのヘレス合同テストで初テストが行われることになっている。

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シューマッハ人気? 2010年豪GPチケット販売好調

2005 Australia GP Scene (C)Ferrari S.p.A
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オーストラリアの『ヘラルド・サン』紙が伝えるところによれば、2010年シーズン第2戦に予定されるオーストラリアGP(3月28日決勝レース)のチケット販売が、同じ時期の昨年比で約20%も増加しているということだ。

これについてAGPC(オーストラリアGP会社)のCEO(最高経営責任者)であるドリュー・ワード氏は、その原因が元7回のF1チャンピオン、ミハエル・シューマッハの復帰にあると断言する。

「バーレーンに開幕戦の栄誉を奪われたのは残念なことだが、昨年以上のF1人気盛り上がりに興奮している」と、意気込みをみせた。

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ルノー・チームが起用のV.ペトロフ、資金手当苦境か

Vitaly Petrov (C)Renault F1 UK
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ロシア人初のF1ドライバーとして、ルノー・チームから2010年レースドライバーに指名されたヴィタリー・ペトロフ(25歳)だが、早くも苦境に立たれているようだ。

昨シーズン、F1登竜門とされるGP2シリーズで今年ウィリアムズからF1デビューを果たすニコ・ヒュルケンバーグ(22歳:ドイツ)に次いでランキング2位の成績を残したペトロフだが、ルノー社の後ろ盾をった今季のルノー・チームではスポンサーの持ち込みが必至。

ロシアの『ソフ・スポルト』が伝えるところによれば、ペトロフはチームから1,500万ユーロ(約18億円)ものスポンサー資金持ち込みが求められているというが、現時点でまだその半分も手当ができていないということだ。
最悪の場合ドライバー交代もあるということで、ペトロフの父親は連日企業や銀行を廻る苦しい日々が続いているという。

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フェラーリ総帥、「テストでは戦闘力測れない」

Luca di Montezemolo (C)Ferrari S.p.A
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今オフ最初のテストで3日間共にトップタイムをマークし続けたフェラーリ・チームだが、これについてフィアット/フェラーリ・グループのルカ・モンテツェモロ社長は次のように慎重な言葉を選んだ。

「われわれにはテストで無理に好タイムを記録しなければならない事情があるわけではないし、これはマッサにしろアロンソにしろいずれも自然に出したタイムだろう。
もちろんいつだってタイムは悪いより良いほうがいいと思うが、まだ今の時期のテストタイムで一喜一憂する必要もない。
そもそもシーズン前のテストタイムなんて『8月のセリエA』のようなもの。
まだほんとうの戦力なんて、誰にも予想がつかないさ」

イタリアのサッカー・トップリーグであるセリエAは通常9月開幕。
直前の8月辺りには『評論家』が様々な予想を立てるのが常だが、あまり当たらないことが多い。

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カンポス・メタF1、17日まで支払い猶予受ける

Bruno Senna (C)Campos Meta F1
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マシンの開発依頼先であるダラーラ社への支払いがなせれず、参戦が危ぶまれていたスペイン資本の『カンポス・メタF1』だが、17日(水)まで支払いの猶予を受けたようだ。

これはスペイン『ディアリオAS』紙が伝えたもので、それによれば噂されたようなマシンの権利(知的財産権)がステファンGPに移転されるのはとりあえず免れたものの、17日までに4百万ユーロ(約4億9千万円)の資金手当が必要ということで、まだ完全に危機を脱したとは言えない状況。

そのカンポス・メタF1ではすでにブルーノ・セナ(26歳:ブラジル)の起用を発表している。

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2010/02/08

「新規参戦チーム、3戦は欠場OK」とエクレストン氏

Bernie Ecclestone (C)RedBull Racing
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今シーズンからの新規参戦チームの中で、開幕戦バーレーンGPに間に合わないのでは、と噂のある『カンポス・メタF1』と『チームUSF1』両チームだが、「3戦までは欠場が許される」とのバーニー・エクレストン氏のコメントを英『デイリー・エキスプレス』紙が報じている。

それによれば、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)とチームとの契約ではシーズン中、3戦までは欠場が許されることになっているということで、開幕戦に両チームが顔をみせなくとも直ちに参戦権が取り上げられることはないというもの。

通常、契約内容についてエクレストン氏が言及するのは稀で、今回はあまりに参戦に不安が高まっていることに対応したものと思われる。
とはいえ、実際に欠場した場合には高額な違約金が科せられるのは必至のことだろう。

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10日からはじまるヘレス合同テストに天候の不安


注目されるF1オフテストは、今週の水曜日10日からスペインのヘレス・サーキットに舞台を変更して行われることになっているが、前回のバレンシアとは異なり天候に不安が生じているようだ。

各チームによって予報は分かれるものの、例えばウィリアムズ・チームのスポークスウーマンであるクレア・ウィリアムズ嬢は、4日間のスケジュールのうち少なくとも1日は雨に見舞われるのは間違いないとの見方を示している。

今回のテストでは、前回参加の7チームに加え、すでに新型車を発表したヴァージン・レーシング、そして今週新たに発表予定であるフォース・インディア&レッドブル・レーシングら3チームも参加し計10チームになる見通しでさらに本格的な合同テストになるものと期待されている。

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佐藤琢磨、米インディカーに転向か

佐藤 琢磨 (C)Ex.Super Aguri F1
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ルノー・チームなど、今シーズンもいくつかのF1チームのドライバー候補として名前の挙がった前『スーパー・アグリ・F1』の佐藤琢磨(33歳)だが、結局F1復帰を断念、2010年シーズンはアメリカに渡りIRL(インディ・レーシング・リーグ)に転向する可能性が出てきたようだ。

関連ニュースはこちら

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ロータスF1、2月9日にもシルバーストーンでテスト

Lotus Prototype Car (C)Lotus Racing
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『ロータスF1レーシング』の新型車はすでに2月12日(金)にイギリス・ロンドン市内で発表されることが決まっているが、それに先駈けシルバーストーン・サーキットを舞台に初テストを行うことがわかった。

これはマシンを開発した同チームのマイク・ガスコイン/テクニカル・ディレクターが英『BBCスポーツ』で明らかにしたもので、マシンはすでに火入れ(エンジン始動)が済んでいて明日・9日(火)にもシルバーストーン・サーキットでヤルノ・トゥルーリの手によりプライベートなシェイクダウン・テストを行うという。

その後マシンは12日の発表会を経たあとスペインへと運ばれ、17日(水)からスタートする2回目のヘレス合同テストで本格的なテストへ入ることになっている。

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WRC(世界ラリー選手権)ライコネン、「F1より興奮する」

Kimi Raikkonen (C)Citroen Motorsport
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今週末、いよいよWRC(世界ラリー選手権)開幕戦のスウェディッシュラリーへの挑戦が始まる元フェラーリ・チームのキミ・ライコネン(30歳:フィンランド)が、次のようにその意欲をみせている。

「正直言って、今はF1よりずっとこのラリーのほうに関心があるよ。
ラリーの世界はF1よりずっと小さなものなので、みんなフレンドリーで雰囲気がいい。
それにF1は他のドライバーと同時に出走しそれぞれ順位を争う競技だけど、ラリーはタイムとの争い。
同じモータースポーツでもずいぶんと意味合いが違うね。
今はゼロからのスタートだけど、実現が迫ってとても興奮しているんだ。
とりあえずはポイントを獲得したいと思っているよ」

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2010/02/07

A.デビッドソン、今年もF1ラジオ解説者に

Anthony Davidson (C)Ex.Super Aguri F1
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前『スーパー・アグリ・F1』のドライバーで、昨年は英『BBCスポーツ』でF1放送の解説者を務めたアンソニー・デビッドソン(30歳:イギリス)が、今年も同じ仕事を続けることが発表された。

デビッドソンはかつての僚友である佐藤琢磨同様、現役への復帰を目指していたものの、最終的に断念したもの。
同選手には一時、DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)への転向が噂されていた。

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可夢偉の同僚デ・ラ・ロサ、「今季表彰台は現実的でない」

Pedro de la Rosa (C)BMW Sauber F1
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小林可夢偉のチームメイトとして、今シーズン2006年以来のレースドライバーとしてF1フィールドに戻ってきたペドロ・デ・ラ・ロサ(38歳:スペイン)だが、今季におけるBMWザウバー・チームの表彰台獲得は現実なものではないと、語っている。

「われわれは確かに優れたマシンを持っていると思う。
シャシーはバランスがいいし、フェラーリ・エンジンにも感銘を受けた。
だけどグランプリレースというのはチーム全体で戦うもの。
われわれのチームはいまあまりに小さいんだ。
これでビッグチームと互角に戦えというのは、所詮無理難題というものだよ。
だから今シーズン、われわれが表彰台に上がったり、ましてや勝利するというのは現実的ではない。
確実にポイントを獲得していくというのがわれわれの仕事だと思うよ」

ザウバー・チームは上記小林を含め、今回のテストでは3日間ともフェラーリに次いで2番手タイムをマークし続けたが、どうやらデ・ラ・ロサによれば「スポンサーを獲得するためタイム重視の作戦」だったようだ。

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初テスト終えたコスワース、「エンジンの信頼性に満足」

Cosworth Engine (C)Cosworth Engineering
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2010年シーズン、2006年以来となるF1フィールドへの復活を果たすコスワース・エンジンは、まず先のバレンシア合同テストでウィリアムズが、そしてシルバーストーンではヴァージン・レーシングがそれぞれ同社製のエンジンを搭載して表舞台に姿を現した。

コスワースのマーク・ギャラハー/ゼネラル・マネージャーは、これについて次のように語っている。
「まずわれわれが安堵したのは、『CA2010』エンジンの信頼性に何ら問題がなかったことだ。
モーターレーシングの世界では、ましてや現在のようなごくその初期段階においては、まず信頼性があることが最も重要なことだからね。
何しろ走れないことには、必要なデータの収集すら叶わないのだ。
幸いウィリアムズからは様々の有益なフィードバックも得られたので、次回の合同テストまでにさらなる進化をお見せしたいと思っている」

今シーズン、コスワースは実に5つものチームにエンジン供給することになっている。

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カンポス・メタF1、「まだ参戦に向け進捗中」

Bruno Senna (C)Campos Meta F1
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ダラーラにシャシー開発を依頼したものの、資金難から支払いが出来ずに今季の参戦が危ぶまれていると伝えられた『カンポス・メタF1』だが、同チームのエイドリアン・カンポス代表はまだ参戦をあきらめていないことを強調した。

「ダラーラへの支払いが遅れたことは事実だが、われわれはいのこの問題を解決するために全力を挙げている。
われわれが開発依頼したマシンが他チームの手に渡るなんていうことはあり得ない。
詳細を明確にできないのは契約上の問題があるからだ。
問題が解決に向かうことは、月曜日(8日)にもわかる筈だ」

もしブルーノ・セナを擁するカンポスが参戦できなくなった場合、中嶋一貴を起用するとされるステファンGPにチャンスが巡ってくるとみられている。

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2010/02/06

ソフトタイヤ、2010年もグリーンラインで標示

Bridgestone F1 Tyre (C)Bridgestone Motorsports
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F1用タイヤは2010年シーズンもグリーンラインによりソフト側のタイヤであることを標示することがわかった。

これは今年もF1タイヤを独占供給するブリヂストン・モータースポーツの小林徹郎/テクニカル・マネージャーが明らかにしたもので、FIA(国際自動車連盟)との協議の結果、昨シーズンまでのやり方を踏襲することで合意したということだ。

一部のチームからはホワイトラインに変更という案も示されたというが、結局これまで通りのグリーンラインがベストという結論になったという。

今シーズンは参加台数が大幅増大することにより、ブリヂストンタイヤの負担もさらに増すことになりそうだ。

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レッドブルの新型車テストはまずウェバーの手で

Mark Webber (C)Redbull Racing
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2009年シーズンを戦った有力チームの中で、唯一先のバレンシア合同テストに新型車が間に合わなかったレッドブル・レーシングだが、10日(水)からスタートする今季2度目となるテストには万全の体制で参加する予定だ。

スポークスマンによれば、同チームの新型車『RB6』(仮称)は同日合同テストの舞台となるスペインのヘレス・サーキットで発表されたあと、直ちに同地で最初のテストに入るという。
まずステアリングを握るのはマーク・ウェバー(33歳:オーストラリア)になるとのことで、ウェバーはそのまま最初の2日間を担当、後半の2日間をセバスチャン・ベッテル(22歳:ドイツ)が担当するスケジュールになっている。

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ブリヂストン、新タイヤ期待通りの性能発揮

Bridgestone F1 Tyre (C)Bridgestone Motorsports
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現在F1タイヤを独占供給しているブリヂストンタイヤでは、今回のバレンシア合同テストに新しいスペックのタイヤを持ち込んでテストを行った。

これは、今年のタイヤがコーナリングスピードを押さえたいというFIA(国際自動車連盟)の意向により、2009年のものよりフロントの幅が2cm狭くされたためだ。
これで当然タイヤのグリップを得る接地面も減少することとなり、ブレーキングやコーナーでは横方向の踏ん張りに影響が出るという。

このためブリヂストン・モータースポーツでは2010年用のタイヤの構造やコンパウンド等を見直したということで、今回のバレンシアでは初めてそれが試されたことになる。
同社によれば今回のテストで得たデータは予想通りということで、今後さらにヘレスなど場所を移したテストを経て開幕まで開発が続けられる。

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フォース・インディア参戦危機? 英紙、報じる

Force India Motorhome (C)Force India F1
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インド系の独立チームとして、昨シーズンは13ポイントを獲得、ランキング9位に位置してみせた『フォース・インディア』だが、プライベート・チームの常としてこちらも資金難に苦しんでいるようだ。

チームが本拠を置くイギリスの『デイリー・テレグラフ』紙が報じたところによれば、イギリスの企業に義務付けられている決算書類の提出が期日までになされておらず、問題化しそうであるということだ。

同紙は「最悪の場合、企業として解散が命じられる可能性もある」と伝えているが、同チームのヴィジャイ・マルヤ代表は経営難との指摘を「根拠のない噂」と全面否定している。

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テストトップもアロンソ(フェラーリ)は慎重姿勢

F.Alonso & F.Massa (C)Ferrari S.p.A
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注目された今オフ最初のテストをトップタイムで終えたのは王者復活を期すフェラーリ期待のマシン『F10』だった。
それも初日・2日目はフェリッペ・マッサが、3日目の最終日はフェルナンド・アロンソがいずれもタイミングモニターの最上部に位置してみせるという圧巻だった。

念願だった跳ね馬マシンのドライブをやっと果たしたこのスペインの英雄は、「まだ長いシーズンの、その前のテストがやっと始まっただけ。
わずか3日で今年の予想なんてできる筈もない。
それにいつも言うようにテストではそれぞれのチームで目的も方法も異なるのだから、タイムだけを比較する意味なんかないよ。
それはもしかしたら僕たちのマシンがすごいコンペティティブなのかも知れない。
でもコンペティティブである前にまず信頼性を高めるのが今の時期では大切なこと。
そうした意味では3日間多くの距離を走れたのはいいことだと思うけどね」と、語った。

さらにこのところ不遇のシーズンを過ごしたこの元チャンピオンは「ルノーの時だって最初の印象はとても良かったんだ」とも付け加えた。

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ラルフ・シューマッハのF1復帰、現実味帯びる?

Ralf Schumacher (C)Panasonic Toyota Racing
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逆転F1新規参戦を狙うステファンGPについて、日本の中嶋一貴(25歳)と共にそのドライバー候補として名前の挙がっているラルフ・シューマッハ(34歳:ドイツ)だが、本人も十分関心を持っていることが伝えられている。

これは独『ビルト』紙に語ったもので、その中でこの偉大なチャンピオンの弟は「僕の名前が挙がっていることは正直うれしいし、ステファノヴィッチ(代表)僕の能力を評価して関心を持ってくれていることに敬意を表するよ。
ただ今の時点ではそれ以上のことは何も言えない。
あらゆることがまだ流動的で、不確実だからね」と、慎重な姿勢を崩していない。

とはいえラルフのF1復帰についてはバーニー・エクレストン氏も後押しをしているということで、急速に現実味を増している。

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2010/02/05

メルセデス首脳、「ハイドフェルド加入で最強チームに」

長い間噂になりながら進捗の見られなかったニック・ハイドフェルド(32歳:前BMWザウバー)のメルセデスGP加入が実現したことで、メルセデスGPはレースドライバー&リザーブドライバー3人のすべてがドイツ人で占められることとなった。
Norbert Haug (C)Mercedes Motorsport
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これを受けメルセデス・モータースポーツのノルベルト・ハウグ代表は、「2010年シーズンに向け、ハイドフェルドのような経験あるドライバーを迎え入れることができたのは素晴らしい喜びだ。
これで最強チームになる素地ができたよ。
彼はもともとメルセデスのジュニア・ドライバー出身だったので昔から良く知っているが、とても才能豊かなドライバーだよ。
残念ながらF1では運に恵まれない時期を過ごすことが多かったが、彼の力は必ずやわれわれの『MGP-W01』を熟成させるのに大きく貢献することになる筈だと確信している」と、エールを送った。

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バレンティーノ・ロッシ、「F1転向は非現実的」

Valentino Rossi (C)Ferrari S.p.A
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これまでフェラーリで複数のF1テストを経験し、その潜在能力に高い評価が与えられている2輪モトGPの王者バレンティーノ・ロッシ(30歳:イタリア)だが、現実のF1転向については控え目な見方をしているようだ。

「今回バルセロナでまたフェラーリのF1マシンをテストすることができたけれど、それはとても素晴らしい体験だった。
自分自身うまくF1に適合していると思うし、ラップタイムも悪いものではなかったと思う。
だけど、いざ自分が実際にF1のフィールドにいるシーンを思い浮かべるとなるとそれはなかなか難しい。
種々の条件を考慮すると、決して容易なものではないということだ」

フェラーリ・チームでは1チーム3人体制を提唱していて、これが実現すればロッシを起用するとも言われていたが、実際に認められる可能性は極めて低い。

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ヴァージン・レーシング『VR-01』シェイクダウン敢行

Virgin Racing Shakedown Test (C)Virgin Racing
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前日に2010年コンテンダーである『VR-01』をオンラインで発表したばかりのヴァージン・レーシングは、翌4日(木)、本拠地に近いイギリスのシルバーストーン・サーキットでさっそくシェイクダウン・テストを行った。

最初のステアリングを担当したのは前トヨタのティモ・グロック(27歳:ドイツ)で、その後チームメイトであるルーカス・ディ・グラッシ(24歳:ブラジル)もコクピットに収まったという。
詳細は公表されていないもののマシン開発の責任者であるニック・ビルト/テクニカル・ディレクターによればすべて順調だったということだ。

他チームと比較される同マシンの本格的なテストは、10日(日)から始められるヘレス合同テストということになる。

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ステファンGP、カンポス・メタF1の息の根止めたか

Stefan GP Office (C)Stefan GP Team
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ドイツの『アウトモーター・ウント・スポルト』誌らが伝えるところによれば、2010年の新規参戦を目指すステファンGPが、すでに参戦権を得て準備中であるカンポス・メタF1の息の根を止めたかも知れないということだ。

それによれば、カンポス・メタF1はダラーラにシャシー開発を依頼していたものの、期限までに支払いが行われていないという。
一方、ステファンGPがダラーラからこの権利を買い取ったとみられ、その場合カンポス・メタF1が今後資金に目途をつけたとしても今季の参戦は不可能になるというもの。
カンポス・メタF1が参戦不能となればステファンGPが代替参戦になる可能性が高い。

旧トヨタF1の機材と技術を継承するとしたステファンGPの参戦にはF1のボスであるバーニー・エクレストン氏も後押しをしていると噂され、今月中にアルガルブ・サーキット(ポルトガル)でテストを予定するなど着々と準備を進めている。

また同チームのドライバーには前ウィリアムズでトヨタとの関係が深い中嶋一貴(25歳)や、依然トヨタ・チームに在籍したラルフ・シューマッハの起用という噂も流れていて、今後の焦点になりそうだ。

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ハイドフェルド、メルセデスGPのリザーブドライバーに

Nick Heidfeld (C)McLaren Mercedes
4日(木)、メルセデスGPは同チームの2010年リザーブ&テストドライバーとして前BMWザウバーのニック・ハイドフェルド(32歳:ドイツ)を起用することを発表した。
ドイツのメルセデス・ベンツを母体としてこれまでもドイツ色が強かった同チームだが、ハイドフェルドの加入によりドライバーは3人すべてがドイツ人ということになった。

ミハエル・シューマッハ同様、もともとメルセデスのジュニア・ドライバーだったハイドフェルドはF1デビュー前にもマクラーレンでメルセデス・エンジンを経験するなど関係が深く今回も早くから取り沙汰されたもののなぜか先のチーム体制発表会ではまだ明らかにされなかった。

ハイドフェルドは「もちろんレースドライバーのほうが良かったのは間違いないが、50年ぶりにシルバーアローが復活するこの年にチームに加われるのは光栄なこと。
今年はミハエルとニコを支えるべく全力を尽くしたい」と、語った。

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2010/02/04

インドGPサーキット候補地、今度は火葬場が障害に

India Image
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これまでいくつもの候補地が上がっては消えることを繰り返してきたインドGPのサーキット予定地だが、いま最有力となっているガウタムブッダでは火葬場の存在が障害になっているようだ。

インドGPを計画しているインド五輪委員会が選んだこのデリー近郊グレーター・ノイダの候補地には地元の村人が使う火葬場があって、その移転に地元住民らが強く反発しているというもの。

住民とはすでに感情的なもつれがあって交渉が難航しているということで、フォース・インディアの活躍で期待の高まるインドGP実現はまた遅れることになりそうだ。

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シューマッハ(メルセデスGP)、「成功は長期視野で」

Michael Schumacher (C)Mercedes Motorsports
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2010年復活参戦に向け、最初の公式オフテストを終えたメルセデスGPのミハエル・シューマッハ(41歳:ドイツ)は、「順調だが成功は長期的視野でみなければならない」と、慎重な姿勢をみせた。

「今回ドライブした感触では、マシンは十分に戦闘力があると考えている。
ただ今の時点でこの『MGP-W01』に勝てるだけの力があるかは正直まだわからないよ。
しかしシーズンは長く、その間マシンもチームもどんどん成長していくものだから何も心配はしていない。
シーズン当初から勝つことはなくとも、最初はとりあえずポイント獲得圏内にいればいいんだ」

心配されたフィジカル面でのコンディションについては、「予想していたよりも身体的にはずっといい。
正直もっと(復活に)時間が掛かると考えていたんだけどね、大丈夫だよ」と、太鼓判を押した。
(昨年フェラーリでの復帰に向けてテストした際には、バイク事故で受けた障害がまだあると伝えられていた)

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アロンソ人気でオフテストに5万人の観客

Fernando Alonso (C)Ferrari S.p.A
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3日間にわたって行われたスペインのバレンシア・サーキット、なんと最終日は5万人もの観客が押し寄せたということだ。

このため周辺は大変な渋滞に見舞われたということだが、多くの観客のお目当ては地元の英雄であるフェルナンド・アロンソ。
今年から念願のフェラーリ・チームへの移籍を果たしたアロンソは期待を受け、みごとなトップタイムを叩き出して声援に応えた。
さらに同じくスペインのペドロ・デ・ラ・ロサもザウバーのマシンで堂々の2番手に、さらには若いハイメ・アルグエルスアリもトロ・ロッソのマシンで4番手とスペイン人ドライバーによる大活躍で観客も満足の様子だ。

なお、奇しくもこの本家フェラーリをはじめ、ザウバー、トロ・ロッソのいずれもが同じフェラーリ・エンジン搭載だったというのも興味深いところだ。

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順調スタートも小林可夢偉、「予想するには時期尚早」

小林 可夢偉 (C)BMW Sauber F1
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スペインのバレンシア・サーキットを舞台に3日間に渡り行われた今回の合同テストで、終始フェラーリに次ぐ2番手タイムを記録してその存在感をみせた新生ザウバー・チームだが、2日目を担当した日本の小林可夢偉(23歳)は依然慎重な姿勢を崩さないでいる。

「確かにこうして最初から好タイムが出たことは生まれ変わった僕たちの新しいチームにとって素晴らしいスタートになるものだけれど、でもこの段階で予想を立てるなんていうのは早過ぎるよ。
なぜならまだレッドブルのような有力チームだって出て来ていないんだし、またどのチームもこれから開幕に向けて改良が進むのだからね。
それでもマシンに一貫性と信頼性があるというはこれから開発を続けていく上でとても励みになるもの。
次のテストではもっとマシンを熟成しなければならないし、僕自身もっとタイムを向上させなければならないと思っている。
でも、僕はそれができると確信しているけれどね」

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フォース・インディアの新型車発表は2月9日(火)に

Force India『VJM02』(C)Force India F1
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これまで2月10日(日)を目途とされていたフォース・インディアの2010年新型車発表だが、これが予定より1日前倒しとなる9日(土)になることが明らかにされた。

それによれば新型車『VJM03』(仮称)は、ヨーロッパ時間の午前10時(日本時間:午後6時)にインターネット上のオンラインで発表されるという。
マシンは翌日からスペインのヘレス・サーキットでスタートする今オフ2回目となる合同テストに持ち込まれ、最初のテストが行われる予定。
2010年の同チームドライバーには、すでにエイドリアン・スーティル(27歳:ドイツ)&ビタントニオ・リウッツィ(28歳:イタリア)の残留が確定している。

なお10日には、やはり当地でレッドブル・レーシングのマシンも初お目見えすることになっている。

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バレンシア合同テスト最終日もフェラーリ最速(2/03)

Fernando Alonso (C)Ferrari S.p.A
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3日(水)、最終日を迎えたバレンシア合同テストはフェラーリ『F10』を駆ったフェルナンド・アロンソがトップタイムを記録。
これで3日間連続でフェラーリのマシンがタイミングモニターのトップを独占する結果となった。
この日アロンソは1'11.470とただ一人ベストタイムを1分11秒台にいれ、前日僚友のマッサが記録したものよりさらにタイム短縮を果たしてみせた。
しかもこのタイムは燃料を軽くしたクイックラップではないということで、現時点で跳ね馬マシンの速さをさらに際だたせている。

2番手にはこの日再びコクピットに収まったデ・ラ・ロサにがつけ、ザウバー『C29』の速さが確実なものであることを示した。
3番手にはメルセデスGPのシューマッハ、最後はハイドロリック系のトラブルに見舞われた上にアロンソとは約1秒ものタイム差があったものの、まだマシンには改善の余地があるということで表情は穏やかなものだった。
4番手はここまでトラブルに苦しめられていたギヤボックスの問題を解決したトロ・ロッソが躍進、初めてステアリングを握ったハイメ・アルグエルスアリがつけた。
今季から再びコスワース・エンジンに戻ったウィリアムズは、ニコ・ヒュルケンバーグのドライブでこの日最後尾となった。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 F.アロンソ ESP Ferrari 1'11.470 127
2 P.デ・ラ・ロサ ESP Sauber Ferrari 1'12.094 80
3 M.シューマッハ GER Mercedes 1'12.438 82
4 J.アルグエルスアリ ESP Toro Rosso Ferrari 1'12.576 97
5 J.バトン GBR McLaren Mercedes 1'12.951 82
6 V.ペトロフ RUS Renault 1'13.097 75
7 N.ヒュルケンバーグ GER Williams Cosworth 1'13.669 126

   * 2008 Test Time : 1'11.000 H.Kovalainen/McLaren Mercedes MP4-23(1/23)
   * 2010 Test Time : 1'11.722 F.Massa/Ferrari F10(2/02)
   (訳注:ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2010/02/03

ヴァージン・レーシング『VR-01』を発表

Virgin VR-01 (C)Virgin Racing
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2月3日、ヴァージン・レーシングは『VR-01』を発表した。今シーズンから新規参入するチームとしては初めて公開されるマシンであり、搭載されるコスワース・エンジンにとっては2006年以来4年ぶりのF1フィールドへの復帰となる。

VR-01は、テクニカル・ディレクターのニック・ワースによりCFD(流体力学解析)データによってデザインされ、風洞実験を行わずに製作されている。このことはチームのコスト削減に貢献している。このデザイン手法についてワースは、「いずれ何らかの問題に直面するだろうが、それは風洞実験による場合でも同じことだ。これまでのCFDによるレーシングマシン開発の経験から、われわれのデータの正確さをレーストラックで証明することを楽しみにしている」と語っている。

VR-01は今週の木曜日と金曜日に、ティモ・グロックとルーカス・ディ・グラッシによってシルバーストーンでシェイクダウンを行い、その後ヘレスでの今シーズン2回目のウインターテストに参加する予定となっている。

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ポイント・システム再変更、F1委員会で承認

2日(火)、FIA(国際自動車連盟)は1日にパリで行われたF1委員会でF1の新ポイント・システム再変更案が承認されたことを明らかにした。

変更はこの後WMSC(世界モータースポーツ評議会)の承認を経て正式に施行されることになる。

2010年新ポイント・システム

Pos. Point
1 25
2 18
3 15
4 12
5 10
6 8
7 6
8 4
9 2
10 1

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ミハエル・シューマッハのF1復帰に医師も太鼓判

Michael Schumacher (C)Mercedes Motorsports
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引退から3年間のブランクがある上に、昨年行われたフェラーリ・チームでのテストでは首の痛みを訴えるなどしたミハエル・シューマッハ(41歳:ドイツ)だが、今回バレンシア・サーキットでは医師が帯同、復帰に向けた医学的なチェックが行われた。

その結果、シューマッハのF1復帰に何も問題はないことを診察したヨハネス・ペイル博士が確認したという。
同博士は「私はとても慎重な性格だから、じっくりと様子を見させてもらったよ。
その結果、彼にはもうバイク事故での後遺症もみられないし、F1カーのドライブにまったく問題がないと判断したね」と、独『DPA』通信に語っている。

バレンシア合同テストでは最終日の3日(水)に再びシューマッハがメルセデスの『MGP-W01』をドライブすることになっている。

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ステファンGP一貴を起用?参戦実現に向け着々準備

Stefan GP Office (C)Stefan GP Team
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これまでのところまだ2010年F1参戦許可が降りていないステファン・グランプリだが、それでも実現に向け着々と準備を進めているようだ。
同チームは先に旧トヨタF1チームの技術と機材の提供を受けることで合意したことを発表。
マシンという面では参戦体制が整っていることを強調している。

またその名称が『RG-01』とされる2010年用マシンは、今月の25日(木)から28日(日)に掛け、ポルトガルのアルガルブ・サーキットでテストを行なうとの見通しも明らかにした。
その時点ですでに二人のドライバーを用意するとしているが、英『オートスポーツ』はその一人が前ウィリアムズの中嶋一貴(25歳)になるだろうと予想している。

また同チームは開幕戦時点で今季参戦予定のチームにトラブルがあった場合、これに代わって出走できるようにバーレーン・サーキットにも赴くともしている。
ただしFIA(国際自動車連盟)は、「参戦資格のないチームがパドックに入ることは許されない」と、こうした動きを牽制している。

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小林可夢偉(ザウバー)、初テストに満足の表情

小林 可夢偉 (C)BMW Sauber F1
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佐藤琢磨、中嶋一貴と相次いで日本人F1ドライバーがシートを失った後、今シーズン日本期待の星として新生ザウバー・チームからフルタイム・デビューを果たすことになった小林可夢偉(23歳)が、2日(火)行われた最初のテストを終えて次のように印象を語った。

「新しいチームでの初めてのドライブということで緊張したけれど、結果的にはとてもいい1日になったね。
マシンにはとても信頼性があり、問題がおきることなく周回を重ねることができた。
ドライブしたフィーリングはとても良いものだったし、チームとの仕事を大いに楽しむことができたよ。
困難だったこの冬のことを考えれば、チームの全員がほんとうに良い仕事をしたと思う。
僕は心から彼らに感謝しているよ」

この日小林はフェラーリのマッサに次ぐ堂々の2番手タイムをマーク、チーム首脳の顔をほころばせた。

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フォースインディア、ポール・ディ・レスタをテストドライバーに起用

Paul di Resta (C)Force India F1
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2月2日、フォースインディアF1チームは、ポール・ディ・レスタ(23歳:イギリス)をテストとリザーブ・ドライバー契約を結んだことを発表した。記者会見はディ・レスタの故国スコットランドのスコッチ・ウイスキーメーカー、ホワイト・アンド・マッケイの本社で行われる。

昨年12月ヘレスでのテストでチームに印象深い走りを見せたディ・レスタは、2010年のF1全戦に参加してチームのVJM03に慣れるため金曜日のセッションのいくつかでドライブすることになる。同時に、昨年ランキング3位となったドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)への参戦も継続する。これはレーススキルを磨くと共にF1コースを学ぶ目的もある。

ディ・レスタの起用については、フォースインディアにエンジンを供給するメルセデス・ベンツの意向が働いているといわれている。

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バレンシア合同テスト2日目可夢偉好走(2/02)

小林 可夢偉 (C)BMW Sauber F1
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スペインのバレンシア・サーキットを舞台に行われている今オフ初となる合同テストは、2日(火)第2日目を迎えた。
この日もトップタイムを記録したのはこの日最多の124ラップを周回したフェラーリのフェリッペ・マッサで、ただ一人ベストタイムを1分11秒台に入れる1'11.722をマークした。
そして2番手につけたのが前日のデ・ラ・ロサからザウバー『C29』を引き継いだ小林可夢偉で、そのベストタイムは1'12.056。
デ・ラ・ロサのものをさらに0.728秒短縮するものだった。

ロングランを続けていたマクラーレンのハミルトンも、夕方になってクイックラップにトライ、小林に続く3番手タイムをマーク。
初日最後尾タイムだったルノーのクビサだがこの日は挽回、ハミルトンに肉薄してみせた。
この日『MGP-W01』を独占したメルセデスのロズベルグも1分12秒台で続いた。
ウィリアムズのバリチェッロは6番手。
引き続きブエミが駆ったトロ・ロッソはタイムこそ最後尾に終わったものの、前日悩まされたギヤボックスのトラブルはほぼ解消されたということで明るい表情をみせていた。

明日のテスト最終日はシューマッハ、アロンソ、そしてバトンという3人のチャンピオンが顔を揃える予定でさらなる注目が集まりそうだ。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 F.マッサ BRA Ferrari 1'11.722 124
2 小林 可夢偉 JPN Sauber Ferrari 1'12.056 96
3 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'12.256 108
4 R.クビサ POL Renault 1'12.426 119
5 N.ロズベルグ GER Mercedes 1'12.899 119
6 R.バリチェッロ BRA Williams Cosworth 1'13.377 102
7 S.ブエミ SUI Toro Rosso Ferrari 1'13.823 107

   * 2008 Test Time : 1'11.000 H.Kovalainen/McLaren Mercedes MP4-23(1/23)
   * 2010 Test Time : 1'12.574 F.Massa/Ferrari F10(2/01)
   (訳注:ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2010/02/02

ザウバー・チーム、結局カーナンバー「26」&「27」に

BMW Sauber Duo (C)BMW Sauber F1
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再びペーター・ザウバー氏が率いることになった新生ザウバー・チームだが、結局旧BMWザウバーF1チームの得た2009年のコンストラクターズ・ランキング継承は認められないことになった。

もしこれが認められた場合、新生ザウバー・チームのカーナンバーは9と10になるだけでなく、グランプリ時のピットガレージの位置などが有利なポジションになる。
しかしFIA(国際自動車連盟)の判断は、トヨタ・チームが撤退した分の枠で参戦が認められたという形で、最後尾の26と27が与えられることになったもの。

同チームではまだ個々のドライバーについてのカーナンバーを発表していないが、スイスの『ブリック』紙はデ・ラ・ロサが27、小林可夢偉が26になるとの見方を示している。

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シューマッハ、「F1デビューの年、思い出した」

Michael Schumacher (C)Mercedes Motorsports
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3年間のブランクの後、再びF1の現場に戻ってきたミハエル・シューマッハ(41歳:ドイツ)は、注目されるテスト初日を終え「まるでF1デビューの年を思い出した」と、その印象を語った。

「何て言うのかな、子供が新しいおもちゃをもらった時のような気分みたい。
正直言って、1991年に僕が初めてF1デビューを果たした時のことが思い出されるよ。
あの時も最初のラップでとても感激したものだけど、今もまさにその時のように興奮しているんだ」

また長年親しんだ「紅いマシン」について、「当然コースを走っている時に僕の前のマシンを目にするんだけど、それはとても奇妙な感覚だね。
でもそのコクピットの中にマッサの顔を見つけるととてもうれしく思えるよ。
僕らは共に同じチームで働いた仲間なんだからね」とも付け加えた。

この日、新しいチームメイトであるロズベルグとマシンをシェアしたシューマッハは、トータル40ラップを周回、ベストタイム1分12秒947を記録、全8台中の3番手に位置してみせた。

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フィジケーラ(フェラーリ)、ルマン・シリーズ参戦へ

Giancarlo Fisichella (C)Ferrari S.p.A
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1日(月)、フェラーリ・チームのリザーブ&テストドライバーであるジャンカルロ・フィジケーラ(イタリア:37歳)が、今シーズン、ルマンシリーズにフル参戦することが明らかにされた。

フェラーリで今季のシートがないフィジケーラには一時他チーム移籍の噂も聞かれたが、マシンはフィアット系のものになるとみられ、今後もフェラーリとの関係は続くようだ。

詳細ニュースはこちら

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デ・ラ・ロサ(ザウバー)、「予想外の好スタート」

Pedro de la Rosa (C)BMW Sauber F1
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BMWのF1撤退を受け、チームを継承したものの参戦確定がかなり遅れ心配された新生『BMWザウバーF1』チームだったが、1日(月)から始まった今オフ初となる合同テストではペドロ・デ・ラ・ロサがこの日トップのマッサ(フェラーリ)に肉薄する好タイムを記録、周囲を驚かせた。

最初のステアリングを握ったベテランのペドロ・デ・ラ・ロサ(38歳:スペイン)は、「新しいシーズンの最初の1日だけで結論が出る訳ではなし、これで全体を推し図るなんていうのはナンセンスなことだけど、いきなり好タイムが出せたというのはもちろん満足すべきことだよ。
なによりマシンはバランスがいいし素性がいい。
コーナーでも安定していてドライブが容易だったね。
でもテストというのはそれぞれ目的も違うし搭載燃料などの状態も違う。
加えてこれからどんどんマシンは変化していくし、予想を立てることなんかできないよ」

ザウバー・チームのテスト、2日目はいよいよ日本の小林可夢偉(23歳)が担当することになっている。

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ヴァージン、新車発表後直ちにシェイクダウン・テスト

Virgin Racing Event (C)Virgin Racing
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今シーズン、新規F1参戦を目指すヴァージン・レーシングでは、すでに明日3日(水)オンラインで新型車の発表を行うことを決めているが、その後直ちにシェイクダウン・テストを敢行することを明らかにした。

それによればテストはファクトリーに近いイギリスのシルバーストーン・サーキットで、発表翌日の4日(木)と5日(金)の2日間を予定。
マシン『VR-01』(仮称)にはすでに火入れ(エンジン始動)が済んでいるということだ。
同チームのドライバーにはティモ・グロック(27歳:ドイツ)とルーカス・ディ・グラッシ(24歳:ブラジル)が決まっているが、おそらくはグロックがまずステアリングを握ることになるとみられる。

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今オフ初・バレンシア合同テストがスタート(2/01)

MercedesGP Test/Valencia (C)Mercedes Motorsport
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1日(月)スペインのバレンシア・サーキット(ヨーロッパGPの市街地コースではなく常設サーキットのほう)を舞台に、今オフ初となる合同テストがスタートした。

初日のこの日参加したのはマクラーレン、メルセデスGP、フェラーリ、ウィリアムズ、ルノー、トロ・ロッソ、そしてザウバーの計7チームで、今季の新規参戦チームはいずれも不参加となった。

トップタイムを記録したのはこの日最多となるトータル102ラップを周回したフェラーリのフェリッペ・マッサで、ベストタイム1'12.574をマークした。
これにザウバーのデ・ラ・ロサ、メルセデスGPのシューマッハが同じ12秒台で続いた。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 F.マッサ BRA Ferrari 1'12.574 102
2 P.デ・ラ・ロサ ESP Sauber Ferrari 1'12.784 74
3 M.シューマッハ GER Mercedes 1'12.947 40
4 N.ロズベルグ GER Mercedes 1'13.543 39
5 G.パフェット GBR McLaren Mercedes 1'13.846 86
6 R.バリチェッロ BRA Williams Cosworth 1'14.449 75
7 S.ブエミ SUI Toro Rosso Ferrari 1'14.762 18
8 R.クビサ POL Renault 1'15.000 69

   * 2008 Test Time : 1'11.000 H.Kovalainen/McLaren Mercedes MP4-23(1/23)
   (訳注:ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2010/02/01

ウイリアムズ、『FW32』とGACとの契約を発表

Williams FW32 (C)Williams F1
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今年初のテストを前にニューマシンの発表が相次いでいるが、バレンシア・サーキットではウイリアムズも今シーズン用の『FW32』を発表した。FW32はすでにスクープ写真が一部報道によって掲載されていたが、この日は初めて公の場でルーベンス・バリチェッロがテストを行った。

また、ウイリアムズは運輸会社の『GAC』グループと契約したことを発表した。GACはロジスティックス・パートナーとして、ウイリアムズ・チームのコスト削減に協力していくことになる。

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トロロッソ『STR5』を発表

Toro Rosso STR5 (C)Scuderia Toro Rosso
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2月1日、スクーデリア・トロロッソは、バレンシア・サーキットでレギュラードライバーのセバスチャン・ブエミとハイメ・アルグエルスアリが出席して、2010年マシン『STR5』を発表した。

STR5はレッドブル・テクノロジーから離れて、トロロッソによって独自に開発された初めてのマシンとなる。最近設立されたチームの風洞によって開発されたSTR5は、今シーズンの燃料補給禁止による重量増加に合わせてサスペンションやブレーキも見直されている。また、今シーズン4年目となるフェラーリのV8エンジンは056と呼ばれ、その信頼性と燃費の改善に開発の重点が置かれている。

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V.ペトロフ(ルノー)、ロシアの歴史に名を刻む

Vitaly Petrov (C)Renault F1 UK
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ルノー・チームの2010年レースドライバーとして指名されたヴィタリー・ペトロフ(25歳)は、ロシア人初のF1ドライバーとしてその名を歴史に刻むこととなった。

昨シーズン、GP2シリーズに参戦したペトロフは、同じく今季ウィリアムズ・チームからF1デビューを果たすニコ・ヒュルケンバーグ(22歳:ドイツ)に次いでランキング2位の成績。

「言うまでもなく、今はものすごく感激しているよ。
F1ドライバーになるというのは全てのドライバーにとっての夢だし、ましてやルノーはF1で数々の素晴らしい戦績を記録した名門チームの一つなんだからね。
このイエローのマシンをみればそれがわかるだろ、ほんとうにエキサイティングだよ。
開幕までもう1か月余りしかないから、これからできるだけチームと時間を共にして学び、また(チームメイトである)クビサからは多くのものを吸収したいと思っている」

ロシアではこれまで再三F1ロシアGP開催の気運がみられたが、これまでのところまだ実現していない。

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ルノーのホー・ピン採用、中国のF1熱を加速か

Tung Ho-pin (C)Renault F1 UK
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ルノー・チームが2010年のリザーブ&テストドライバーにホー・ピン・トゥンの起用を決めたことで、中国のF1熱に拍車が掛かりそうだ。

中国がその経済力の発展を背景に上海で中国GPを初開催したのは2004年のこと。
しかし一般にF1がブームになったとは言い難く、中国人F1ドライバーの実現が望まれていた。
今回のホー・ピン・トゥンはまだレギュラードライバーではないものの、F1シーンで頻繁に同選手の名前が登場することで今後急速にF1が中国人にとって親しみのある存在になることが期待されている。

これについて当人は、「以前、このルノー・チームでF1テストをした時には夢のような心地だった。
その後さらに経験を積み、今度はチームのためにきっと役立てると信じている。
そして、いつかは僕自身がF1のグリッドに、そして中国の人たちにF1の魅力を伝える架け橋になりたいと思っている」と、意欲をみせた。

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ルノー、2010年新型車『R30』&ドライバー発表

Renault『R30』(C)Renault F1 UK
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31日(日)、新生ルノー・チームはザウバー・チームと同じく1日から合同テストが行われるスペインのバレンシア・サーキットで2010年シーズンを戦う新型車『R30』、そしてロバート・クビサを除く新たなドライバー・ラインナップを発表した。

マシンは全体にルノーのコーポレイテッドカラーであるイエローを配した明るいもので、昨シーズンの特徴であった低い横太のフロント・ノーズを引き続き採用している。

クビサと並ぶレースドライバーには一時カンポス・メタF1のドライバーにも名前の上がっていたビタリー・ペトロフが決まった。
GP2ドライバーであるペトロフはロシア期待の星。
またリザーブ&テストドライバーにはベルギーのジェローム・ダンブロジオと中国のホー・ピン・トゥンの採用が決定、いずれもルノー・チームとの関わりはともかく、資金持ち込みが期待されているようだ。

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ザウバー・チーム、2010年新型車『C29』を発表

Sauber Ferrari『C29』 (C)Sauber Motorsport AG
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今シーズン、再びペーター・ザウバー氏が指揮を執ることとなった新生『BMWザウバーF1』チームは、31日(日)スペインのバレンシア・サーキットで2010年のコンテンダー『C29』を発表した。

チームの名称にはまだBMWの名前が残るが、今回のマシンはBMWの手を離れエンジンもフェラーリのものを搭載する。

まだほとんどスポンサーが付いていない状況であることからマシンにもまた同席した二人のレースドライバー、ペドロ・デ・ラ・ロサ&小林可夢偉のスーツにも白い部分が目立った。
マシンは今後1日(月)から当地で行われる合同テストでさっそく最初のテストに臨むことになる。

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