トヨタ アブダビGP決勝レースの模様
第17戦アブダビGP決勝
小林可夢偉6位、J.トゥルーリ7位でダブルポイント
1日の夕刻、アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで行なわれたアブダビGPで、パナソニック・トヨタ・レーシングは、ダブルポイントで、2009年シーズンを締めくくった。
まだ参戦2戦目の小林可夢偉が、素晴らしいパフォーマンスで、ポイントを獲得、一方、ヤルノ・トゥルーリは今季8度目となるトップ8入りを果たした。
両ドライバーはブリヂストンのミディアムタイヤを履きスタート。
トゥルーリは最初のラップで、6番手を争って激しく戦い、小林はターン1でキミ・ライコネンを追い抜き、11位にポジションを上げた。
トゥルーリは、2周目で、1つ順位を落としたものの、引き続きミディアムに履き替えた1回目のピットストップまで、速いラップをきっちりと揃えた。
重い燃料を積み、ワンストップ作戦をとり、果敢に攻めた小林は、ヤルノがピットストップした周回で、新ワールドチャンピオンのジェンソン・バトンを抜き、9位に躍り出た。
ピットストップを迎えるまでに、小林は3番手で走行し、トゥルーリはトップ6でバトルを繰り広げた。
ピットストップでソフトタイヤを装着した小林は、攻撃の手を緩めず、力強いペースでトップ6争いを繰り広げた。
トゥルーリは、遅めにとった2度目のピットインでソフトタイヤを履き、コースに戻ったときには小林の背後につき、2台のTF109はわずか数秒差でフィニッシュした。
トヨタは今季59.5ポイントを獲得し、コンストラクターズ選手権で5位。
ドライバーズ選手権の最終成績は、トゥルーリは8位(32.5ポイント)、 怪我のために最後の2戦を欠場したティモ・グロックは10位(24ポイント)、小林は18位(3ポイント)だった。
Toyota Duo (C)Panasonic Toyota Racing
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小林可夢偉:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/04
グリッド:12番手
決勝:6位(トップと28.343秒差)
ピットストップ:30周目
「本当に良いレースだった。
スタートで、(キミ)ライコネンを抜いたが、最初のスティントで彼の後ろを走っていたらトップ6入りは難しかったので、この追い抜きが結局、重要だった。
抜いたとき、ポイント争いに食い込むペースを刻める自信を持つことができ、目標はコンスタントに速く走行することだった。
チームは私がポイント圏内に入れた大きな要因となった戦略とピットストップで大変良い仕事をしてくれた。
今季F1でレースをすると思っておらず、機会を与えてくれたトヨタに感謝したい。
今日はポイント獲得が目標だったが、6位入賞には少し驚いている。
素晴らしい結果であり、たいへん満足している」
ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
グリッド:6番手
決勝:7位 (トップと34.366秒差)
ピットストップ:18周目、42周目
「簡単なレースではなかった。
素晴らしいスタートを切り、最初の周でBMWの2台と争ったのは面白かったが、少しトラクションに苦しんだ。
最初のスティントでリアタイヤがタレて、その後ブレーキの安定性の問題が出た。
一生懸命に攻めて、いくつか良いラップを刻みトップ6を争った。
7位という結果は悪くなく、チームにとってはかなり良い成績だ。
可夢偉の走行は素晴らしく、私も大変うれしい。
彼はこの結果に値するドライバーだ」
新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「2台揃ってポイント獲得、特に可夢偉の参戦2レース目での6位入賞と表彰台には届かなかったが本当に良いレースができた。
スタートもよかったし、ポイントになるところで追い越しを見せた可夢偉のドライビング等、良いところがたくさん出せたと思う。
たチーム全員が全力で2人のドライバーを支えた結果であり、みんなに感謝したい。
表彰台の真ん中は次に取っておくことになりましたが、トヨタチームを応援して下さった皆さん、ありがとうございました」
山科忠:TMG会長 兼 チーム代表
「2009年の最終戦で2人のドライバーが揃ってポイントを獲り、たいへん良い結果となった。
可夢偉が素晴らしい仕事をしてくれ、われわれは彼を大変誇りに思う。
また、ヤルノも懸命に攻めて結果を出してくれた。
今年は、ケルンのファクトリーのスタッフを含めたチーム全員がとても頑張ってくれた。
厳しいシーズンだったが、良い形で締めることができた。
スポンサーやファンのみなさん同様チーム全員に感謝したい。
信じられないくらい素晴らしい、この施設を造ったレースの主催者、そしてまた、今季多くの事を成し遂げた新ワールドチャンピオンのブラウンGPとジェンソン・バトンを祝福したい」
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