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2009/10/31

トヨタ アブダビGPフリー走行の模様

第17戦アブダビGP フリー走行初日
小林可夢偉、初開催のサーキットで好調にスタート

パナソニック・トヨタ・レーシングは30日、アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで、2009年度シーズン最後のレース週末を迎え、アブダビGP初日のフリー走行を行った。
予選と決勝は夕方行なわれる、つまり、日光の下で始まり、人工の照明の下で終えることになるので、ドライバーたちはこの日、両方のコンディションを体験する機会を得た

フリー走行1回目は、気温35℃の熱い日差しの中で開始。
ヤルノ・トゥルーリと小林可夢偉の最初の任務は、5.554キロメートルのサーキットを習得し、午前のセッション開始時にはグリップが少ししかないほど、つるつるしたコース路面に慣れることだった。
ラバーが路面に乗るにつれ、状況は改善したため、チームはセットアップ作業に移った。
フリー走行2回目も自然光の中で始まったが、すぐに日は沈み、人工の光がサーキットを照らした。
1回目ではブリヂストンのミディアムタイヤだけを使用したが、2回目では、セットアップをしながら、ソフトタイヤを試す機会を得た。
チームは、予選と決勝に向けて、TF109の性能を充分に引き出す為に、本日収集したデータを分析する。

Toyota Duo (C)Panasonic Toyota Racing
拡大します
ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
フリー走行1回目:10番手 1分44秒958(トップと1.019秒差) 25周
フリー走行2回目:14番手 1分42秒409(トップと1.102秒差) 30周

「今日一日楽しめたし、新しいトラックを初めて走行することは興味深い。
とても面白かったので、ここでの決勝を楽しみにしている。
施設は素晴らしく、トラックは非常に良く造られていて、驚いた。
最初の数周は、グリップが全くなく、難しかったが、新しいトラックでは普通のことで、時間を追うごとに状況は改善した。
夕暮れ時の走行は私にとって、初めての経験で、影ができるため、視界に少し影響したが、概ねシンガポールに似ていて、問題ではない。
全体的に、クルマは競争力があり、バランスも良さそうなので、明日も更に改善することができれば、今週末も、力強い週末になるだろう」

小林可夢偉:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/04
フリー走行1回目:19番手 1分46秒364(トップと2.425秒差) 28周
フリー走行2回目:5番手 1分41秒636(トップと0.329秒差) 34周

「今日は順調に行き、ここのコースの初走行は面白かった。また素晴らしい施設だ。
新しいサーキットを習得しなければならないのは、この2週間で2度目なので、だんだん普通のことになってきた。
ブラジルGPで学んだ多くのことが、ここアブダビで既に、非常に役立っている。
週末が、完全なドライコンディションになれば、ここのトラックでのクルマとタイヤにも、もっと慣れることができるだろう。
ブラジルでは完全なドライコンディションとは行かなかったが、アブダビではそうなると確信している。
私たちは今日、たくさんのデータを集めたので、改善点を見つけられるはず。
予選までに、パフォーマンスをもっと良くできると信じているし、出来るだけ前方グリッドからスタートできるよう最善を尽くす」

ディーター・ガス:レース&テスト・チーフ・エンジニア
「まず最初に、本当に素晴らしくエキサイティングな、ここヤス・マリーナの施設を造った主催者を祝福したい。
ここのコースを走行するF1カーを見るのは、面白い。
今日、私たちは、新しいトラックに関する必要不可欠なデータをすべて集め、ドライバーにはコースに慣れてもらうことにまず、重点を置いたが、全く何の問題もない1日だった。
すべて上手く行き、主にフリー走行1回目では空力の比較もこなした。
2回目ではタイヤをもっと詳しく見たが、ほぼ予想通りの結果が得られた。
ミディアムタイヤもソフトタイヤも使えそうなレンジなので、力強いレースが期待できる。
パフォーマンスについては、いつものように金曜日に評価するのは難しいが、特にここでは、燃料の重さの影響が大きいので、判断しがたい」

新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「再びヤルノと可夢偉の2人で臨むことになった最終戦初日は、きわめて順調にプログラムをこなすことができた。
新しいサーキットでのフリー走行1回目は、路面状況も悪く、空力データ収集を中心に進めた。
フリー走行2回目で本格的なセットアップ作業を進めたが、ヤルノも可夢偉もクルマの良いバランスを見つけることができた。
また可夢偉は非常に良いタイムも記録し、自信を深めた。
明日の予選ではヤルノと2人で、好ポジションを獲得してくれると思う」

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