トヨタ 第17戦アブダビGP プレビュー"小林可夢偉が参戦、チームは上位進出を目指す”
第17戦アブダビGP プレビュー
小林可夢偉が参戦、チームは上位進出を目指す
2009年10月27日(火)
日時:11月1日(日)日本時間 午後10時
第17戦 (全17戦)
開催地:ヤス・マリーナ・サーキット
距離:5.554 km (55周)
最速ラップタイム:記録なし
歴史: 2007年2月に同サーキットで、パナソニック・トヨタ・レーシングの1台を含む9チームのF1カーが、デモンストレーション走行を行ったが、アブダビでのF1GP開催は今年が、初めてとなる。
パナソニック・トヨタ・レーシングは、新設のヤス・マリーナ・サーキットで初めて開催されるアブダビGPのためにアラブ首長国連邦に向かい、好成績を収めてきた今季の最終戦に臨む。今週末のレースは、新しい開催地というだけでなく、現地時間午後5時、日中の明るさの中で始まり、55周を駆け抜ける頃には日も暮れ、照明の下でレースが終了するというユニークな状況で開かれる。F1世界選手権を開催する67個目のトラックは、ヤス・マリーナの周りを曲がりくねるように設計され、90度のコーナーが連続し、かつ、走行速度は時速300キロ以上にも達するであろう2本の長いバックストレートが特徴だ。前戦のブラジルで、ヤルノ・トゥルーリが日本GPに続く表彰台を狙ったが、事故で惜しくもそれがかなわなかったトヨタは、今週末のアブダビで、今季これまで稼いだ54.5ポイントを、更に増やそうとしている。ブラジルGPで印象的なF1デビューをした小林可夢偉は今回も、脊髄損傷からの回復に専念するティモ・グロックに代わり参戦し、アブダビで戦う。
ヤルノ・トゥルーリ : カーナンバー9
「力強いスタートを切った後、ヨーロッパラウンドで残念なレースが続き、シーズン終盤で非常に高い競争力を出すなど、今季はアップダウンがある。アブダビは新しいトラックなので、私たちのパフォーマンスを正確に予想することは難しいが、過去の3レースで私たちが示した速さから考えれば、好成績でシーズンを終えることができると思う。私たちは、ブラジルでの週末を通じて、とても速く、表彰台に上るチャンスが十分あると心から信じていたので、事故でレースを完走できず、非常にフラストレーションを感じた。今週末のレースも自信があり、今季の最終戦を素晴らしい成績で飾ろうと、モチベーションが上がっている。素晴らしい他の新しいサーキット同様、アブダビを走行するのはどんな感じなかとワクワクしている。金曜日のフリー
走行が待ち遠しい」
小林可夢偉 : カーナンバー10
「またF1GPで走ることができないかと思っていたこともあり、この予想外の貴重な機会を最大限に活かしたい。ティモのことは非常に残念だが、彼が遠くから応援してくれていると分かっている。ティモには、一日も早く良くなってほしい。ほとんどのドライバーはブラジルのトラックを経験済みの一方、私は初めて走行したので、自分には少し不利だった。しかし、アブダビでは違う。全ドライバーにとって、新しいトラックなので、私にもチャンスがある。また、ピットストップや2種類のタイヤコンパウンドへの対応などレース週末の決まり事や、クルマにもより慣れてきたので、アブダビではもっと競争力を示したい。クルマの競争力は間違いなく高いので、F1で初めてのポイントを上げられるように、ベストを尽くす。もちろん、非常に強い競争相手ばかりで、私にはまだ2回目のGPだから、初ポイント達成はとても難しいと
思うが、全力で頑張る」
ジョン・ハウエット : TMG社長
「初開催のアブダビGPを迎えるのが大変楽しみである。ここが、多くの出来事があり、良い成績を残してきたシーズン最後のGPとなる。必ずしも全ての目標を達成できなかったが、非常に競争力のあるクルマをつくり出し、そのクルマのポテンシャルを最大限に引き出せたので、表彰台を狙う戦いができた。ティモと彼のマネジメントと診断結果について話し合った結果、チームはティモの大事を取り、可夢偉を起用することを決めた。可夢偉は、難しい状況のF1ブラジルGPで、素晴らしい走りを見せており、アブダビでも果敢なパフォーマンスを彼に期待している。アブダビは可夢偉にとっては初めて走行するトラックだが、それは皆同じであり、このことが可夢偉に有利に働くだろう。両ドライバーは、力強い走りをしてくれるはずだ」
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